HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

2025.09

【ホーチミンから週末小旅行】家族で楽しむ「Suối Camp(スオイ・キャンプ)」

ベトナム生活情報、ベトナム観光情報

ベトナムで暮らしていると、時々「都会の喧騒を離れて自然に癒されたい」と思うことはありませんか? そんな時にぴったりなのが、ホーチミン市内1区から約60km、車で約2~3時間の場所にある 「Suối Camp」 です。住所:Láng Lớn, Châu Đức, Bà Rịa – Vũng Tàu, Việt Nam。大自然の中でキャンプ体験やバーベキュー、川遊びなどを楽しめるスポットとして、近年注目を集めています。  🚗 アクセス(ホーチミンからの移動)  出発地:ホーチミン中心部(1区) 移動手段:車またはバスチャーター 距離:約60km 所要時間:およそ2〜3時間(交通状況により変動) ドライブ途中では、地元のカフェに立ち寄り休憩するのもおすすめです。 🏕 宿泊・施設 Suối Campは「キャンプ場」ですが、テントや設備が整っているため、初心者でも安心です。 宿泊:常設テントやコテージ(ファミリー向け) 設備:共有バスルーム、食事スペース、バーベキューセットレンタル 雰囲気:自然に囲まれた静かな環境で、夜は満点の星空が広がります。 特徴:敷地内は広い「ぶどう園」と「文旦園」に囲まれており、採れたての甘いグレープフルーツを 無料で味わえる のも魅力。葉も爽やかな香りが漂い、リラックス効果抜群です。さらに、川のせせらぎが常に聞こえ、空気は澄んでいて虫も少ないため、快適に過ごせます。 そして、ここでは年齢を問わず楽しめるのも魅力。若者からお年寄りまで、本を片手に自然の中で静かな時間を過ごしたり、サイクリングを楽しんだり、昼寝をしたりと、それぞれのスタイルでゆったりとした時間を満喫できます。 🌿 アクティビティ(2日1泊モデルプラン) 1日目 午前:ホーチミンを出発 昼頃:Suối Camp到着 → チェックイン 午後:川遊び、ハイキングで自然を満喫 夕方:家族でバーベキューやキャンプファイヤー 夜:星空観賞、焚き火を囲んで語らいのひととき 2日目 朝:鳥の声で目覚め、森林の中で朝散歩 朝食後:カヤックやアクティビティ体験 午前中:子供向けの自然遊び体験(昆虫探し・水遊びなど) 昼:フレッシュなグレープフルーツを味わいながらランチを楽しみ、帰路へ 夕方:ホーチミン到着 🎒 ポイント&持ち物アドバイス 動きやすい服装とスニーカー 水着やサンダル(川遊び用) 虫よけスプレー・日焼け止め(必要最低限でOK、虫は少なめ) 小さなお子様連れなら、お気に入りのおもちゃもあると安心です 本を持参すると、木陰やハンモックでのんびり読書もおすすめです 🌸 まとめ Suối Campは「手軽に行ける自然体験」と「家族での思い出作り」に最適な場所です。ホーチミンから約60km、少し足を伸ばすだけで、まるで別世界のような自然に触れることができます。甘いグレープフルーツや清らかなせせらぎに包まれて、心身ともにリフレッシュしてみませんか?若者から子供、お年寄りまで、誰もがそれぞれのペースで自然を楽しめるのも魅力です。 👉 「次の週末はどこに行こう?」と思った時に、ぜひ候補の一つにしてみてください。    

2025.09

ベトナムにおける若手ブロックチェーン人材の台頭

ベトナム国内経済 注目トピック

近年、ベトナムのIT・スタートアップ業界では、若手人材によるブロックチェーン関連の革新的な取り組みが注目を集めています。都市部を中心に、ハノイやホーチミンの若者たちが自ら起業し、グローバル市場に向けたサービスやプロジェクトを次々と生み出しています。この記事では、ベトナムの若手ブロックチェーン人材の特徴や取り組み、そしてその背景にある社会的要因について考察します。 ■若手人材の特徴と挑戦 ベトナムのブロックチェーン分野で活躍する若者の特徴として、以下の点が挙げられます: 高い技術力と柔軟性:大学やオンライン学習で得た知識を実践的に応用し、従来の業界構造にとらわれないサービスを開発。 グローバル志向:英語や他国語による情報収集・発信能力が高く、国外のパートナーや投資家との連携もスムーズ。 リスクを恐れない起業精神:少人数チームで新規プロジェクトを立ち上げ、試行錯誤を繰り返しながらスピード感をもって市場に挑戦。 私の意見として、こうした若手の強みは「情報の速さ」と「柔軟な発想力」にあると考えます。日本や他国と比べて資金やインフラが整っていない環境だからこそ、創意工夫や効率的な技術活用が求められ、それが若手の強みをさらに際立たせています。 ■社会背景と市場の追い風 この動きを支える背景として、ベトナムの社会的要因も無視できません: 急速なデジタル化:モバイル決済やオンラインサービスの普及により、ブロックチェーン技術の導入が現実的に。 若年層人口の多さ:労働力人口の中心を占める若者が、新技術の採用やスタートアップ文化に敏感。 政府の支援政策:IT関連のスタートアップ支援やブロックチェーン技術研究への投資が増加。 これにより、ベトナムの若手起業家は国内市場に留まらず、国際的な競争力を持つプロジェクトを生み出せる環境が整いつつあります。 ■課題と可能性 もちろん課題も存在します: 資金調達の難しさ:国内市場はまだ規模が小さく、海外投資家からの資金依存が強い。 技術成熟度の差:新技術ゆえにトラブルやリスク管理が重要。 法規制の整備不足:ブロックチェーンや暗号資産に関する法制度が発展途上で不確定要素が多い。 それでも、若手人材の柔軟な思考とグローバルな視点は、これら課題を乗り越える大きな可能性を秘めています。個人的には、特に海外市場との接点を持てるプロジェクトは、ベトナムの若手が持つポテンシャルを最大限に発揮できる分野だと考えます。 ■まとめ ベトナムの若手ブロックチェーン人材は、技術力だけでなく起業精神や柔軟性により、国内外で存在感を増しています。社会的背景や市場環境が追い風となり、今後も新しいサービスやビジネスモデルを次々と生み出すでしょう。私自身も、こうした若手の挑戦から学び、ベトナム市場における可能性をさらに探っていきたいと感じています。

2025.09

ベトナムの外国人労働者制度が大きく変わる!政令219号とは?

ベトナム労務情報

2025年8月、ベトナム政府は外国人労働者の管理制度を大きく見直す政令219号を施行します。これは、これまで使われてきた政令152号と70号を統合・更新するもので、企業にとっても外国人労働者本人にとっても影響の大きい制度改革です。 一見すると法律改正のように見えますが、実際にはベトナムがグローバル人材を本格的に受け入れる姿勢を打ち出す、大きな転換点と言える内容です。本記事では、なぜこの改革が必要だったのか、そして企業として何をすべきかをわかりやすく解説します。 何が問題だったのか?改革の背景 これまでの制度では、外国人労働者の職種定義が不明確で、地方によって解釈が分かれることがよくありました。その結果、企業ごと・地域ごとに手続きが煩雑かつ非効率になっており、外資系企業にとっては頭痛の種でした。 さらに、政令70号によってベトナム人労働者の優先採用が義務付けられ、外国人を雇用する前に求人広告の掲載が必要になったことで、実務上のハードルが一層高くなっていたのです。 こうした背景を受けて生まれたのが、今回の政令219号です。煩雑な制度の簡素化と透明性の向上が最大の目的となっています。 政令219号の主な変更点とは? 職種の定義がより明確に 「管理職」「専門家」「技術者」といった職種が、より明確に定義されました。これにより、誰がどのカテゴリーに該当するのかが判断しやすくなります。たとえば、これまで3年以上の経験が求められていた専門家職は、優先分野であれば1〜2年で許可対象になるなど、柔軟性が高まりました。 労働許可証の発行窓口が一本化 これまで地域ごとにバラバラだった労働許可証の発行窓口が、省レベルの人民委員会に集約されます。地域間で手続きに差があった問題が緩和され、よりスムーズな申請が可能になります。 電子化で手続きが簡単に これまで紙で行っていた手続きは、今後はオンラインで完結するようになります。労働許可証と犯罪経歴証明書の申請も同時に電子で行え、結果もオンラインで受け取れます。これは企業にとって大きな負担軽減となるでしょう。 有効期間と更新回数のルールが変更 労働許可証の有効期間は最大2年、そして更新は1回限りと明確に定められました。これにより、企業は長期的な人材計画を立てる必要があり、人材戦略がより重要になります。 複数の地域で勤務できる柔軟性 これまでは勤務エリアが限定されていましたが、政令219号の施行後は、同じ企業内であれば複数の省や都市での勤務が可能になります。ただし、勤務する地域の政府に事前通知する必要があります。 労働許可が不要になるケースの拡大 特定の分野、たとえば金融、科学技術、デジタル分野などで働く外国人に対しては、労働許可証が免除される可能性があります。これはベトナムが高度人材の誘致に本腰を入れている証拠とも言えるでしょう。 企業は今、何を準備すべきか? 政令219号の施行を前に、企業が対応すべきことは多くあります。 まず、現在雇用している外国人スタッフの職種や経験年数が新制度に適合しているかを確認すること。そして、労働許可証の更新ルールが変更されるため、更新スケジュールの見直しも必要です。 また、オンライン申請に対応するために、社内の申請フローの整備やマニュアル化も欠かせません。さらに、許可が不要となるケースでも「事前通知」が義務化されるため、誤って違反とならないよう注意が必要です。 まとめ:人事部門に求められるのは「戦略と法令遵守」 政令219号は、外国人労働者の受け入れをさらに広げる一方で、企業に対してはより高いレベルの戦略性とコンプライアンス対応を求めています。 この法改正を単なる「ルール変更」と捉えるのではなく、グローバル人材の活用を競争力強化のチャンスと位置づけ、柔軟かつ前向きに対応することが求められます。

2025.08

【ベトナム】外国人労働許可の新ルールと変更点

ベトナム国内経済 注目トピック

近年、ベトナムで働く外国人にとって、労働許可制度の変更は大きな関心事です。2025年から施行された新制度は、従来の仕組みと比べて手続きや条件が簡略化され、駐在員や現場で働く外国人の負担軽減を目指しています。この記事では、新旧制度の違いや現地で働く方への影響について、できるだけわかりやすく解説します。 ■ 外国人労働許可とは? ベトナムで働く外国人には、基本的に「労働許可証」が必要です。従来は、雇用先の企業が申請を代行し、年齢、職歴、学歴などの条件が厳密にチェックされるため、手続きが煩雑で時間もかかっていました。 新制度では、これらの条件が緩和され、特に短期駐在や現場作業の外国人でも申請がしやすくなりました。私自身も現地で働く駐在員と接する中で、書類の負担軽減は日常業務の効率向上につながると感じています。 ■ 新制度での主な変更点 (1)申請条件の緩和 従来は大学卒以上が基本条件でしたが、新制度では職種によっては実務経験があれば許可が得やすくなっています。 (2)許可証の有効期限 従来は1年単位更新が一般的でしたが、新制度では職種や契約期間に応じて最長2年まで延長可能になりました。 (3)オンライン申請の導入 書類提出や申請の一部がオンラインで可能になり、役所へ何度も足を運ぶ必要が減少しました。 (4)健康診断や犯罪歴証明の簡素化 提出書類が簡略化され、現地での手間やコストが抑えられます。 ■ 現場で働く外国人への影響 特に若手駐在員や現場作業員にとって、新制度は負担軽減だけでなく、働き方の柔軟性も広げる意味があります。これまで「書類手続きのために入国や就業が遅れる」ことがありましたが、新制度では短期契約や緊急の人材配置もスムーズになる可能性があります。 私の経験からも、こうした改善は企業側だけでなく、働く本人のモチベーションや生活の安定にも直結する重要なポイントです。 ■ 注意すべきポイント 制度が変わったとはいえ、以下の点には注意が必要です: ・企業が正しく申請を行う必要がある ・職種や契約内容によって条件が異なる ・健康診断や犯罪歴証明は依然として必要 新制度だからといって全て自動的に許可されるわけではないため、事前に確認することが大切です。 ■ まとめ ベトナムの外国人労働許可制度の改正は、働く外国人や企業にとって大きな追い風です。手続きが簡略化され、短期・現場勤務者も許可を得やすくなったことは、現地で働く私自身も歓迎したい変化です。一方で、条件の確認や企業との連携は引き続き重要であり、法律改正を正しく理解することが、安全かつ円滑な現地生活の鍵となります。

2025.08

ベトナム人青年が命を救った感動の瞬間:三重県で2人の子どもを救助

ベトナム国内経済 注目トピック

2025年8月11日、三重県津市の海岸で、2人の日本人の子どもが高波にさらわれるという緊急事態が発生しました。そのとき、偶然その場に居合わせた2人のベトナム人青年—トン・マイン・トアンさんとファム・クオック・ダットさん—が、迷うことなく海へ飛び込み、命がけで子どもたちを救助しました。 🌊命がけの救助劇 その日、2人は海辺での休日を終え、帰ろうとしていたところ、助けを求める悲鳴を耳にしました。波は荒れ、風も強く、子どもたちはすでに岸から約100メートルも離れていました。状況は非常に危険でしたが、2人は即座に行動を起こし、命をかけて海へ飛び込みました。 「子どもたちの泣き声を聞いた瞬間、何も考えずに助けなければと思いました」とダットさんは語ります。 「波が強くて、途中で諦めそうになったけど、泳ぎの経験と周囲の応援が力になりました」とトアンさんも振り返ります。 🏅感謝と称賛の声 この勇敢な行動はすぐに地元の消防署や市民の間で話題となり、8月22日には津市消防署で表彰式が行われました。式には在日ベトナム大使のファム・クアン・ヒエウ氏も出席し、2人に感謝状を授与しました。 津市消防署長の井野拓海氏は「あなた方の勇気ある行動が2つの命を救い、家族に幸せをもたらしました。日本とベトナムの架け橋となる素晴らしい存在です」と称賛。 また、現場に駆けつけた消防隊長の勝田貴則氏も「彼らの迅速な判断と行動が悲劇を防いだ」と感謝の言葉を述べました。 🤝国境を越えた人間愛 この出来事は、単なる救助劇ではありません。それは、国籍や言語を超えた「人間としての優しさと勇気」を象徴する瞬間でした。2人の行動は、日本とベトナムの友好関係をさらに深めるきっかけとなり、多くの人々の心を打ちました。 「彼らの行動は、在日ベトナム人コミュニティの誇りであり、両国の絆を強めるものです」と大使は語りました。 このような感動的なエピソードは、日常の中にある「ヒーロー」を思い出させてくれます。 NHKニュースはこちらです。

2025.08

急増する中食ニーズに応える!ベトナムのコンビニ最前線とライフスタイルの変化

ベトナム国内経済 注目トピック

近年、急速な経済成長と都市化が進むベトナム。その変化の中で、今ひときわ存在感を増しているのが「コンビニエンスストア(CVS)」です。都市部を中心に大手チェーンの出店が加速し、ベトナム人のライフスタイルを大きく変えつつあります。この記事では、ベトナムのコンビニ市場が今なぜ注目されているのか、その背景や将来性、中食(なかしょく)文化との関係性について考察します。 ■ ベトナムにおける“コンビニ”とは? 日本でおなじみのコンビニが、今ベトナムでも急速に広まりつつあります。代表的なブランドには以下のようなものがあります: Circle K:国内最大規模の展開数を誇り、都市部を中心に24時間営業。 FamilyMart:日本資本を背景に、弁当やおにぎりなど和食系商品が人気。 WinMart+(旧VinMart+):ベトナム国内ブランドで、ローカル色を活かした商品展開。 Mini Stop:イオン系列で、日系クオリティを活かした商品ラインナップが特徴。 これらの店舗は単なる「日用品を買う場所」ではなく、現代都市生活における“食のインフラ”として存在感を強めています。 ■ 中食需要の増加と都市化の影響 コンビニが支持される最大の理由の一つに、「中食需要(外で調理された食品を家庭で食べること)」の急増があります。 以下のような社会的要因が背景にあります: ・共働き世帯の増加:食事を家庭で一から作る時間が減少。 ・単身・核家族化の進行:簡便で1人分の食事が好まれる傾向。 ・都市生活者のタイムパフォーマンス重視:外食よりも「家で手軽に」食べたいというニーズ。 特にホーチミンやハノイなどの都市部では、コンビニの弁当・総菜コーナーに夕方以降長蛇の列ができる光景も珍しくなくなりました。 ■ コンビニ業界の課題と可能性 急拡大を続けるベトナムのコンビニ市場ですが、当然ながら課題も存在します。 ・利益率の低さ:高額な賃料や人件費に対して、単価の安い商品が多いため採算が難しい。 ・物流・冷蔵インフラの未発達:温度管理や時間通りの納品が困難な地域も。 ・習慣の違い:ベトナム人にとっては「市場(Cho)」や露店での買い物が主流であり、コンビニの価格に割高感を感じる層も多い。 それでも、今後の中間層の拡大や若年層の生活スタイルの変化、デジタル決済の普及などが追い風となり、さらなる市場成長が期待されています。 ■ 外国人居住者にとってのコンビニ活用法 日本人を含む外国人居住者にとっても、ベトナムのコンビニは非常に心強い存在です。 ・24時間営業の安心感 ・英語表記の商品やスタッフ対応 ・スマホ決済やクレカ決済への対応 ・日本食・輸入食品の取り扱いがある店舗も増加 特に、初めてベトナムに住む方にとっては、コンビニの存在が生活の「入り口」として非常に便利です。 ■ まとめ ベトナムにおけるコンビニの普及は、都市化やライフスタイルの変化に応じた必然の流れと言えます。「中食文化」の定着とともに、コンビニは今や“食の選択肢”だけでなく、“生活基盤”そのものへと進化を遂げつつあります。 生活者としての視点だけでなく、ビジネスの観点でも注目すべきトピックの一つ。ベトナムに住む/働く日本人にとっても、日常の中でその変化を感じ取ることは、現地理解を深める大きなヒントになるはずです。

2025.08

なぜホーチミン市は世界で2番目に「外国人居住者を引き留める」都市と評価されるのか

ベトナム国内経済 注目トピック

ジョーク・オッター・ファン・ズイレンさん、2025年8月、ホーチミン市トゥードゥック区の食堂にて。写真は本人提供 ⼈都市調査「City Pulse 2025:The Magnetic City」では、ホーチミン市は外国人居住者を引き留める力で世界第2位にランクされ、61%以上の外国人が「離れるつもりはない」と答えました。対象は全世界65都市の3.3万人で、市選びの理由や都市デザインを探る調査です。 1996年、ジョーク・オッター・ファン・ズイレンさんは、ご主人とともにオランダからホーチミン市に移住し、当初は3年間の滞在を予定していましたが、30年が経った今でも「この街から離れられない」と語ります。 ご夫妻はイギリスとポーランドのノバルティス社でそれぞれ3年以上勤めた後、世界各地を巡るノマドライフを想定していました。しかし、ホーチミン市はその計画を一変させたのです。 二か月足らずでホーチミン市に魅了され、「国際色豊かな小さな村」のように感じるタオディエン地区では、夕食を求めてバイクで出かけたり、屋台やカフェ、格式あるレストランへ気軽に行ったりと、予約や計画なしで生活が楽しめます。温暖で明るい気候に開放的な雰囲気も魅力です。 ご主人が仕事に出かけている間、オッターさんは観光やゴルフ、テニス、女性クラブやボランティア活動に精を出し、毎週2回孤児施設を訪れて活動しています。 「住み心地が良く、手頃な物価、親切な人々が魅力です。」とオッターさんは語ります。「夫婦とも、ホーチミン市が“チャンスの街”だと感じました。」 2006年には、100%外国資本の幼稚園を開園し、この街での生活を本格的に築きました。 オッター夫妻は子供がおらず、オランダにいた親もすでに他界しており、ホーチミン市を“故郷”と見なし、歴史や文化を学ぶなどして「完璧にベトナム人化」したといいます。ベンタイン市場の露店商や清掃員など、道で出会う誰とも心から交流し、「みんな親切だから、誰にでも敬意を払っている」と語りました。 現在68歳になる夫のギーガーさんとともに、国外へ移住することは考えておらず、彼らの願いは高齢者が安心して過ごせる医療や移動支援が整ったリタイア生活施設がベトナムにも整備されるとのことです。 オッター夫妻のように、ホーチミン市には20万人以上の外国人が定住しており、ハノイの3倍以上の数です。2023年7月時点で、ホーチミン市労働傷病兵社会局によれば、約2.7万人の外国人が就労許可を得ており、9,200以上の組織や企業で働いています。 「プロフェッショナルなビジネス環境、リーズナブルな生活費、モダンなライフスタイル」がその要因で、戦略的な東南アジアの地理、中流階級の台頭、高品質な労働力を低コストで提供する技術・製造業・物流などの分野が魅力的だとMove to Asia社長のギョーム・ロンデンさんは分析します。 シンガポール、上海、クアラルンプールといった都市と比べても、ホーチミン市の住宅・飲食・医療サービスのコストは低く、品質は高いといいます。 「若くやる気にあふれ、革新的で、伝統と現代が交錯する都市」—この街ならではのバランスであると彼は語り、「ベトナムにはこういった都市が他には少ない」と評価します。 MoveToAsiaのデータによると、ベトナムで長期または永住を意図してくる外国人は55〜60%で、会社設立や一時滞在ビザ取得、投資目的が多く、その他は短期商談・市場調査ですが、長期滞在者はその後も多くいます。ベトナムで2年以上滞在している人のうち、80%以上がホーチミン市に定住を決めています。これは単なる個人の好みでなく、仕事の機会やサービス、国際的なつながりの容易さが背景にあります。 人々はこの街のエネルギー、柔軟さ、「やればできる」という起業精神に高い評価をしています。ビジネスの観点では、「コスト、可能性、生活の質」のバランスが絶妙だと語ります。 出典:ホーチミン市が「外国人居住者の定着率」で世界第2位にランクインした理由 — VnExpressライフスタイル記事より

2025.08

ベトナムのフードデリバリー競争が映す“生活インフラ”の新常識とは?最新動向を徹底解説◎

ベトナム国内経済 注目トピック

近年、急速に都市化とデジタル化が進むベトナム。そのなかでも注目を集めているのが、日常生活に深く浸透しつつある「フードデリバリー」サービスです。GrabFoodやShopeeFoodなどをはじめ、多数の事業者がこの市場に参入し、都市部を中心に激しい競争が繰り広げられています。本記事では、ベトナムのフードデリバリー業界の現状や背景、そしてその裏側にある社会変化について解説します。 ■ ベトナムのデリバリー市場:日常の「当たり前」に変化 かつては電話注文や店頭での持ち帰りが主流だった食事の購入スタイルも、コロナ禍を契機に大きく転換しました。今では都市部に住む若年層を中心に、「アプリで注文して家で受け取る」スタイルが定着しつつあります。 代表的なプラットフォームには以下のようなものがあります: GrabFood:東南アジア最大の配車・デリバリーアプリGrabが提供。ベトナム全土で利用可能。 ShopeeFood:EC大手Shopeeが運営。プロモーションや割引施策が豊富。 Baemin:韓国発のアプリで、都市部を中心に勢力拡大中。 Loship:地場系スタートアップによる挑戦者。ユニークな提携や配達戦略で差別化を図る。 いずれのアプリも、決済から配送ステータス確認まで一括して完了でき、非常に利便性が高いのが特徴です。 ■ 拡大する市場の裏にある社会背景 フードデリバリーがここまで浸透した背景には、以下のような要因が挙げられます: 都市部の交通渋滞と暑さ:外出のストレスが高く、デリバリーの需要が高まる。 若年層のスマホ依存・ITリテラシー向上:アプリ操作に抵抗が少なく、気軽に利用。 共働き世帯の増加:調理の手間を省くためのニーズ。 大量のプロモーションやキャンペーン:割引やクーポンで初回利用のハードルが低い。 こうした環境のもと、デリバリーアプリは単なる「食のサービス」ではなく、“生活インフラ”の一部へと進化しています。 ■ 利便性の裏にある課題とリスク 便利さと引き換えに、いくつかの課題も見えてきます。 ・労働環境の不安定さ:配達員の報酬体系や保障の不透明さが社会問題化。 ・プラットフォーム依存:飲食店が一部アプリへの依存度を高めすぎるリスク。 ・価格競争の激化:プロモーション合戦により、利益率が下がる傾向。 また、すべての消費行動がアプリと結びつくことで、個人情報の収集や行動履歴の蓄積といったプライバシー面の懸念も高まっています。 ■ 外国人にとってのフードデリバリー利用の利点と注意点 日本人を含む外国人にとっても、ベトナムのデリバリー文化は非常に便利です。言語の壁を感じにくいアプリ設計や、クレジットカード・モバイル決済の普及により、現地生活のストレスを大きく軽減してくれます。 ただし、以下のような点には注意が必要です: ・アプリによっては外国人登録が難しい場合あり ・プロモーションはベトナム語限定のことが多い ・デリバリー住所の登録ミスに注意(特に集合住宅) ■ まとめ ベトナムのフードデリバリー業界は、単なる「飲食のデジタル化」にとどまらず、都市生活のスタイルそのものを変える存在となっています。利便性の追求と競争の激化がもたらす影響を正しく理解し、賢く活用することで、ベトナムでの生活はより快適で豊かなものになるでしょう。 ベトナムで暮らす・働く皆さまにとって、こうしたトレンドを知ることは、日常生活を円滑にする大きなヒントになるかもしれません。

2025.07

GreenSMとVINFASTが切り開く、ベトナム発EV革命と巨大インフラ開発の現在地

ベトナム国内経済 注目トピック

近年、ベトナムの都市交通やインフラ分野において、革新的な動きが加速しています。中でも注目されているのが、電動タクシー事業「GreenSM(グリーン・エスエム)」と電気自動車メーカー「VINFAST(ヴィンファスト)」の急成長です。この記事では、これらの企業がベトナム国内外でどのような影響を及ぼしているのかをわかりやすくご紹介します。 ■GreenSMとは? GreenSMは、ベトナム最大財閥・ビングループが展開する電動タクシーサービスで、設立からわずか数年で配車アプリ市場に革命をもたらしました。これまで業界トップだったGrabを抜き、現在ではベトナム国内でのシェア1位に。さらにラオスやインドネシア、フィリピンなどのASEAN諸国にも進出しています。 この成長の背景には、低コストかつ環境に優しいEV(電気自動車)の活用があり、都市部のモビリティを大きく変えつつあります。 ■VINFASTの役割 GreenSMの車両の多くは、同じビングループ傘下のVINFAST製。EV市場におけるVINFASTの存在感は年々高まり、国内調達率80%を目指した取り組みも進行中です。ベトナム政府と連携し、工業団地への支援策やサプライヤー向けの優遇制度など、産業全体への波及効果も大きな注目を集めています。 ■巨大インフラ計画との関わり もうひとつの注目トピックが、ベトナム全土をつなぐ南北高速鉄道の計画です。総事業費は約10兆円とされ、この国家プロジェクトにはVINFASTやThacoといった民間大手企業も参加を表明。企業が主体的にインフラ開発に関与する動きが強まっており、日系企業との連携の可能性も広がっています。 ■まとめ GreenSMとVINFASTの成長は、ベトナムの産業構造や社会インフラの在り方を大きく変えようとしています。こうしたダイナミックな動きを背景に、日系企業での経験を活かし、地元大手企業と橋渡し役を果たすベトナム人人材の活躍も今後ますます期待されます。

2025.05

日本人女性向け!ベトナムで購入できる本当におすすめなアパレルショップ5選

ベトナム生活情報、お役立ち情報

ベトナムに住み始めた日本人女性からよく聞くお悩みが、服を購入する場所がない… 日本にいれば様々なアパレルショップがあり、どれを買おうか決めきれないくらい洋服に溢れていますがベトナムで日本人の趣味に合う服はあまり多くありません。 というのも、ベトナム人と日本人の服の好みが大きく異なり、ベトナム人はシルエットがぴったり出る洋服でカラーも赤などのはっきりしたものが人気です。 ふんわりしたシルエットやモノトーン、ナチュラルなタイプの洋服があまり好まれないため、日本人女性が好むお店には限りがある… そこで、ベトナムに長く住むおしゃれ大好きな筆者がお勧めのアパレルショップを紹介していきます! そもそもベトナムと日本ではファッションにどのような違いがあるのでしょうか? 少し先述しましたが、ベトナム人女性と日本人女性ではファッションの好みが大きく異なります! 日本人女性の間ではnico and…、GRL、UNITED ARROWS、earth music&ecologyのような比較的ナチュラルでシンプルなスタイルが人気です。 色も黒、ベージュ、ブラウン、グレー、などのモノトーンの洋服が多いですよね。 一方ベトナムでは日本人が見るとバブリーだ!と感じるパフスリーブにタイトなシルエットなワンピースなどが人気です。 いわゆる、ゆるふわな格好をしている女性を見かけることはほとんどありません。 色も赤、緑、黄色、などカラフルで鮮やかなものが好まれます。 筆者が驚いたのはH&MやZARAなどの日本にも出店しているアパレルショップでも、ベトナムと日本では置いているデザインが大きく異なるということ。 それぞれの国で好まれるデザイン中心にディスプレイされているため、日本にいた頃はよくZARAでお買い物していた筆者もあまり入らなくなってしまいました。 この様にトレンドが全く異なるベトナムでも、日本人女性の好みにあった可愛い洋服を買いたい!!!という方は必見です。 5年以上ベトナムに住む筆者が本当におすすめのアパレルブランドをご紹介していきます◎   フランスとオランダで栽培されたリネンや、インド産のオーガニックコットンをベトナムで手織りした生地を使う、シンプルおしゃれな洋服屋さん。 質の良いリネンやコットンなど、常夏のホーチミンにぴったりの涼しい素材で作られたThe 31の洋服は、シルエットもぴったりし過ぎず体形を拾いにくい優れもの。 白やベージュなどのナチュラルなカラーバリエーションが豊富で、日常使いにもリゾートにも使えるデザインなのです◎ ナチュラル系のスタイルやリネン素材が好きな日本人女性はおすすめのショップです! 洋服だけでなくブランケットやクッションカバー、バスタオルなどの寝具も沢山あり、ベッド周りを心地よくしたい方も是非一度行ってみてはいかがでしょうか? 香水や質の良いコットンタオルなどもあり、人と違うお洒落なギフトをしたい方や出産祝いなどにもおすすめです! ベトナム文化を愛するフランス人夫婦によってつくられたスローファッションブランド。 ベトナムの美しい風景や伝統民族からインスピレーションを得てデザインされたユニークな柄が特徴的で、鮮やかなデザインから繊細なデザインまで幅広くあります。 柄物だと派手に見えやすいですが、Metisecoのワンピースやトップスは華やかさと上品さを兼ね備えており日本人女性にも着こなしやすいです◎ また、ロングワンピースやロンパースなどさらっと一枚でおしゃれに着こなせるアイテムがたくさんあるので、お出掛けにも自宅でも使えますよ! 生地にも非常に高いこだわりをもっており、一部の衣類のインド綿を除き、ベトナムのラムドン省バオロク産の100%シルク生地が使用されています。 着心地がいいだけでなく、ベトナムの質の良い素材にこだわっているところも、ベトナム在住者としては見逃せませんね◎ 日本帰国前に自分へのお土産としてもおすすめです。 ホーチミンにもハノイにも店舗がありますので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか? ホーチミン7区にあるtimtayはサステナブルで自然の亜麻繊維、綿、シルクから作られたリネン生地で作られています。 快適さや着心地の良さにこだわってデザインされており、素材を活かしたシンプルな洋服が多いのが特徴です◎ 筆者のおすすめはリネンワンピースやロンパースで、形が上品できれいなためさらっと1枚で着てもおしゃれに見えますよ! 丁寧に作られたtimtayの洋服は作りの良さも、デザインも長く愛用できるおすすめ品。 お値段も5,000~10,000円程度ですので、買いやすい価格帯ですよ! ベトナムと言えば夏!夏と言えばワンピース!あつーいベトナムの夏を涼しく過ごせる可愛いワンピースが欲しい。 そんな方におすすめしたいのがSinhtolina。 シンプルなデザインにほんの少しユニークさを+したロングワンピースやロンパースがとにかく可愛い! ベトナム人が小柄なこともあり、では背が高い方はなかなかセレクトショップで良い服が見つからないことも多いのではないでしょうか? こちらのロングワンピースは背の高い方でも、丈が足りないなんてことはなく着こなしやすいので是非一度店舗に訪れてみてくださいね◎ 筆者はこちらで普段使いからリゾート用まで沢山購入していますが、デザインも着心地もとてもお気に入りです✨ 現在一時的にShopeeからの購入は中断されていますが、直接InstagramかFacbookで連絡をすれば配送もしてくれるのでホーチミンに住んでいない方でも購入可能ですよ! 定期的にセールも実施しており、3000円程で可愛いワンピースが手に入ることもありますので、SNSをチェックしてみてくださいね。 インスタグラムのフォロワー60万人を誇る、ベトナムで大人気のアパレルブランドLIBE。 デザイン幅の広さとお値段のお手頃さからベトナム人の20代女性を中心に支持を得ています◎ カラーバリエーションは豊富ですが、比較的シンプルなデザインが多くトップス、ボトムス、ワンピースなど種類が豊富です。 デザインはパフスリーブや少しタイトなデザインでベトナム人女性が好むスタイルが多いですが、幅広い分自分のお気に入りに出会える可能性も高いです◎ そして、嬉しいポイント2つ目がお値段! ベトナムでは日本でプチプラと言われているH&Mなどの外資系ファストファッションブランドは価格が2倍近くしますよね… 日本での値段を知っているとなかなか手が出しにくい…そのためプチプラ難民になっている方は多いのではないでしょうか? そんな中まさにトップス、ワンピース、ボトムスが3,000円程度で購入できるので、プチプラで十分なんだよな~というアイテムはLIBEを一度チェックしてみてください! Tシャツなどのカジュアルなトップスから仕事でつかえるシャツやボトムスまで揃っているので、洋服に困ったら一度訪れてみてはいかがでしょうか? こちらの記事ではベトナムでおすすめのアパレルショップをご紹介しましたが、いかがでしたか? ベトナムにも探せば可愛い洋服屋さんもたくさんあるのですが、ベトナム語で検索しないとなかなか出てこない… ベトナム人の友人に聞いてもなかなか好みが合わない…などお悩みの方も多いのではないでしょうか。 掲載しているお店に足を運んでみて頂き、お気に入りの一着が見つかれば嬉しい限りです◎