HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

2025.05

ダナンで理想の住まいを見つける!おすすめエリアと物件タイプまとめ

ベトナム生活情報

ベトナム中部に位置するダナンは、急速に発展を遂げる近代都市でありながら、豊かな自然や歴史的な名所も楽しめる魅力的な街です。首都ハノイ、経済の中心ホーチミンに次ぐベトナム第3の都市として、観光地としてはもちろん、ビジネスや移住先としても注目を集めています。世界的に有名なビーチ、発展を続けるインフラ、そして住みやすい環境が整うダナンは、訪れる人々を魅了し続けています。本記事では、ダナンの魅力やおすすめエリア、さらには住まい探しのポイントまで詳しく見ていきましょう。 ベトナム中部に位置するダナンは、近代的な都市開発が進む一方で、美しいビーチや歴史的な名所を誇る、バランスの取れた魅力的な都市です。首都ハノイ、経済都市ホーチミンに次ぐ「ベトナム第3の都市」として知られ、ビジネスと観光の両面で注目を集めています。 そんなダナンの魅力を、近代都市としての成長、観光地としての魅力、住みやすさの3つの視点からご紹介します。 ダナンは、もともと小さな漁村でしたが、18世紀に港湾都市として発展し、フランス植民地時代やベトナム戦争を経て、経済の中心地へと成長しました。現在では、国際空港や大型の深水港を備え、南北鉄道や国道1A号線といった主要交通網に位置するなど、ベトナム有数の交通ハブとなっています。 近年の経済発展も目覚ましく、ハイテクパークやITパークの開発が進められ、外国企業の進出も増加しています。特に、情報通信技術の分野ではベトナム国内でもトップクラスの対応力を誇り、ビジネスの拠点としての可能性も広がっています。 ダナンは観光地としても大変魅力的なエリアです。特にビーチエリアには、世界でも有数の美しい白い砂浜が約70kmにわたって続いています。その中でも、ハイヴァン峠は「世界で最も美しい海岸道路」と称される絶景スポットとして有名です。 また、中世フランスの街並みを再現したテーマパーク「バーナーヒルズ」や、神秘的な洞窟や仏像が点在する「五行山」、エコツーリズムが楽しめる「ソンチャー島」など、自然と歴史を感じられるスポットも豊富です。ダナンから車で約40分の距離には世界遺産の街・ホイアンもあり、古き良きベトナムの風情を堪能することもできます。 ダナンは観光地としてだけでなく、住みやすい都市としても人気があります。物価が安く、ビールは1缶50円ほど、交通費も片道30分〜1時間で約1,500円と、日本と比べて生活費を抑えられます。また、海が近くにあることで、リラックスした生活を送れるという声も多く聞かれます。 街の規模もコンパクトで、主要エリアは15分圏内にまとまっているため、移動がしやすいのも魅力の一つです。地下鉄はないものの、道路の整備が進み、バスやタクシー、バイクタクシーなどの交通手段も充実しています。 ビジネスの面でも、ダナンは魅力的な都市の一つです。ベトナム国内の競争力ランキングで何度も1位を獲得し、起業を考える人々にとっても有望な場所とされています。不動産市場も活発で、地価が急上昇している地域のひとつとなっており、投資対象としても注目されています。 近年、急速な発展を遂げているダナンは、観光地としてだけでなく、不動産投資先としても注目を集めています。2015年11月に外国人の不動産購入が解禁されて以来、多くの投資家がダナンに関心を寄せています。特に、2017年のAPEC開催をきっかけに世界中からの注目度が高まり、都市開発も一層加速しました。 ダナンの不動産市場で人気があるのは、市街地エリア、ビーチエリア、ビーチリゾートエリアの3つのエリアです。それぞれのエリアには特徴があり、ライフスタイルや投資目的に応じて選択肢が広がります。 ダナンの中心部に位置する市街地エリアは、商業施設やオフィス、高層コンドミニアムが立ち並ぶ活気あるエリアです。市街地はハン川を中心に広がり、大きくハン川北西岸エリアと、ハン川東岸エリアの2つに分かれています。 ハン川北西岸エリアは、ダウンタウンから北へ向かう商業地域で、高層ビルやレストランが立ち並びます。庶民的な雰囲気が残るドンダー市場周辺とは異なり、広々とした道路や整備された街並みが特徴的です。一方、ソンハン橋の東側に位置するハン川東岸エリアは、近年の都市開発が進むエリアで、大型ショッピングセンターや高級コンドミニアムが増えています。 ハン川を挟んで西側に広がるビーチエリアは、観光客だけでなく、外国人居住者にも人気の高いエリアです。中でもミーケービーチ周辺は、ヤシの木が並ぶ美しい通りや、欧米資本のリゾートホテル、レストランが軒を連ねる洗練された雰囲気が特徴です。 このエリアの中心となるボーグエンザップ通りは、高級ホテルやカフェ、バーが立ち並び、特に欧米系の外国人が多く住んでいるエリアとして知られています。市街地エリアからはタクシーで約15分とアクセスも良く、観光客だけでなく、ダナンに長期滞在する人々にも人気のエリアです。 ミーケービーチ南側からホイアンにかけてのエリアは、大型のビーチリゾートが集中するビーチリゾートエリアとして注目されています。このエリアでは、世界的なホテルブランドによる開発が進んでおり、高級リゾートが次々とオープンしています。 2017年のAPEC開催に伴い、マリオットやヒルトン、シェラトンといった有名ホテルが進出し、2016年から2018年の3年間で16件のラグジュアリーホテルが建設されました。これらのホテルの90%以上がビーチ沿いに位置しており、今後もリゾートエリアのさらなる発展が期待されています。 また、未開発の土地や建設中のホテルも多く、今後の成長が見込まれるエリアです。こうしたビーチ周辺の開発が進むにつれて、今後は海沿いのコンドミニアムの需要もさらに高まっていくと考えられています。 ベトナムでの住まいの選択肢は多様で、主にアパート、コンドミニアムが主流ですが、地域によっては一軒家やホテルの1ルームに住むケースも見られます。住まいの種類によって、設備やサービスの有無、費用感が異なるため、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶことが大切です。ここからは、それぞれの住居タイプの特徴と注意点についてご紹介します。 ベトナムで一般的にアパートと呼ばれる住居の中でも、特に外国人に人気が高いのがサービスアパートです。これは、掃除や洗濯のサービスが含まれており、プールやジムなどの共用施設が充実している物件を指します。光熱費が家賃に含まれていることも多く、手軽に快適な生活を送れるのが特徴です。 管理は個人オーナーや法人が行っており、物件によって設備やサービスの質には大きな差があります。低層階の小規模なアパートから、ホテルのような設備を備えた高層アパートまで、幅広い選択肢が揃っています。また、プライバシーを重視したい場合は、掃除や洗濯のサービスを利用しないことも可能です。 一方で、管理人や清掃員とのトラブルが発生することもあり、物件選びの際にはオーナーの対応やセキュリティの状況を確認することが重要です。 コンドミニアムは、分譲型の大型集合住宅で、日本の高層マンションに近い住居スタイルです。ベトナムでは、投資会社が開発した物件を個人が購入し、それを賃貸として貸し出しているケースが多いため、部屋ごとにオーナーが異なり、内装や設備に違いがあるのが特徴です。 基本的にサービスアパートのようなメイドサービス(掃除・洗濯)は付帯していませんが、建物の共用部分の清掃や管理はしっかり行われています。住民向けにプールやジムなどの設備を備えた物件も多く、長期滞在に適した快適な住環境が整っています。 ベトナムでは、一軒家を借りて住む日本人も一定数います。個人オーナーから直接借りる形が一般的で、アパートと比べても自由度が高く、自分のライフスタイルに合わせた住まいを実現できるのが魅力です。 ただし、サービスアパートのような家事サービスはなく、掃除や洗濯は自分で行う必要があります。必要に応じて家政婦を雇うこともできますが、その場合は費用や雇用契約について慎重に検討する必要があります。また、アパートやコンドミニアムと異なり、警備員が常駐していないため、立地によってはセキュリティ面での不安が残ることもあります。 近年、ベトナムの都市部ではホテルの1ルームを長期契約して住むという選択肢も増えています。特にダナンのようなリゾート都市では、海に面したホテルの一室に住むことで、贅沢な環境の中で暮らせます。 ホテル住まいの最大の魅力は、静かで落ち着いた環境と充実した設備です。清掃やリネン交換のサービスが提供されるため、日常の家事負担が軽減されるのも大きなメリットです。また、多くのホテルにはプールやジムが備わっており、高級感のある生活を楽しめます。 しかし、ホテルの1ルームは長期滞在向けに設計されていないため、キッチンがない、洗濯機が備え付けられていないといった点がデメリットとなることがあります。そのため、食事は外食中心になりがちで、洗濯はホテルのランドリーサービスを利用する必要がある場合もあります。 ベトナムでの住まい探しは、日本と比べてフレキシブルに行えるのが特徴です。賃貸市場は希望条件を伝えればスピーディーに部屋を見つけられます。ただし、日本のように厳格な契約システムが整っているわけではないため、現地の探し方や注意点を知っておくことが大切です。ベトナムで実際に日本人が活用している住まい探しの方法をいくつかご紹介します。 ベトナムでは、物件探しの際にFacebookや賃貸サイト(Cho Tot Nhaなど)がよく利用されています。Facebookにはオーナーが直接投稿する物件情報が多く、リアルタイムで空き状況を確認できるのがメリットです。特に外国人向けのコミュニティグループでは、実際に住んでいた人が次の入居者を探しているケースもあり、信頼できる情報を得られます。 ベトナムには外国人向けの不動産仲介業者も多く存在します。希望条件を伝えれば、インターネットには載っていない物件も含めて紹介してもらえるため、効率的に部屋を探せます。さらに、内見スケジュールの調整も行ってくれるため、短期間で複数の物件を比較検討したい人におすすめです。 希望のエリアを歩きながら、気になったアパートに直接連絡を取る方法もあります。アパートの軒先に貼られた連絡先に電話をするか、Zalo(ベトナムで一般的なメッセージアプリ)を使ってオーナーとやり取りするのが一般的です。Facebookで物件名を検索し、オーナーに直接メッセージを送る方法もあります。 現地に知り合いがいる場合、そのネットワークを活用するのも一つの手です。実際に住んでいる人の紹介であれば、信頼性が高く、スムーズに契約を進められます。また、知人が引っ越す際に、空いた部屋を紹介してもらえることもあります。 ベトナムでの住まい探しは、物件情報が豊富で、比較的柔軟に契約できるのが特徴です。しかし、日本とは異なる習慣や契約ルールがあるため、事前に注意点を理解しておくことが大切です。特に、物件の状態や契約内容をしっかり確認しないと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。ここでは、部屋探しの際に気を付けるべきポイントを詳しく解説します。 インターネットの情報だけを頼りに契約するのは避けたほうがよいでしょう。物件の写真や動画と実際の部屋の状態が異なることは珍しくなく、可能な限り内見を行うことで後悔を防げます。部屋の状態だけでなく、建物の管理状況や周辺環境も確認することが大切です。例えば、壁や床の汚れや傷の有無、冷蔵庫やエアコンなどの設備の動作、水圧やお湯の出方、Wi-Fiの契約会社と速度、騒音の有無などをチェックするとよいでしょう。また、トイレットペーパーを流せるかどうか、大家さんがどこに住んでいるのかといった点も、快適に暮らすために重要なポイントとなります。 部屋の条件だけでなく、建物全体のルールも事前に確認することが大切です。契約時に説明されなかったルールが後から発覚し、不便を感じることも少なくありません。特に、セキュリティの有無や警備員の勤務時間、アパートの出入りが自由にできるかどうかは重要なポイントです。夜間に入口が施錠される物件もあるため、施錠のルールや緊急時の対応方法を確認しておくと安心です。また、友人や恋人を部屋に招く際のルールも、アパートによって異なるため注意が必要です。一部の物件では、訪問者のパスポート提出が求められることもあり、気軽に人を呼べない可能性があります。ゴミ出しのルールや、共用施設(プールやジムなど)の利用条件、掃除サービスの頻度についても、事前に把握しておくと、より快適な生活を送れます。 ベトナムでは、日本と比べて建物のメンテナンスが行き届いていないことも多く、住み始めてから思わぬトラブルに遭遇する可能性があります。例えば、雨漏りや窓の隙間からの浸水、エアコンの故障や水漏れ、Wi-Fiの接続不良、排水管の詰まり、害虫の発生などがよくある問題として挙げられます。さらに、鍵の紛失や盗難といったトラブルも発生する可能性があるため、契約時にトラブルが起きた場合に誰に連絡すればよいのか、修理費用はオーナー負担か入居者負担かといった点を確認しておくことが重要です。 ダナンは、観光・ビジネス・移住のいずれの面においても大きな可能性を秘めた都市です。美しいビーチや歴史的な観光名所が楽しめるだけでなく、経済成長に伴い、住みやすさや投資先としての魅力も高まっています。市街地エリアの利便性、ビーチエリアの開放感、そして高級リゾートが広がるビーチリゾートエリアと、目的に応じた多様な住環境も選べます。これからますます発展が期待されるダナンで、あなたにぴったりのライフスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか?

2025.04

円安でも楽しめる!ベトナムの人気観光スポット10選を紹介【2025年最新版】

ベトナム生活情報

海外旅行が趣味の方には辛く長かったコロナ禍の自粛生活も明け、ようやく自由に世界を飛び回れる日々が戻りました。 コロナが落ち着いたにもかかわらず今度は円安により、海外旅行にも行きづらい‥‥ そんな中、東南アジアに位置するベトナムは日本からわずか5時間で行けて、物価も安い海外旅行にとってもおすすめな国なんです! また、多くの世界遺産や注目の観光地があり、ベトナムに住んでいる方にも国内旅行におすすめしたい場所がたくさんあります! そこで、こちらの記事ではベトナムに長く住む筆者がおすすめの観光地や世界遺産を紹介していきたいと思います◎     ベトナムの人気観光地をご紹介する前に、まずはベトナムの観光に関する基本情報をご紹介します。初めてベトナムへ行く方は事前にしっかりと頭に入れておきましょう。   国名 ベトナム社会主義共和国 首都 ハノイ 通貨 ベトナムドン(VND) 100,000VND=約600円 言語 ベトナム語 (ハノイ・ダナン・ホーチミンなどの主要都市では、英語も通じやすい) 時差 日本より2時間遅れ(日本が正午ならベトナムは午前10時) パスポート・ビザ ※日本国籍の場合 ・ベトナム滞在期間が45日以内であれば不要 ・パスポートは、ベトナム入国の時点で有効期間が6か月以上必要。 観光のベストシーズン ・北部(ハノイ、サパ): 10〜4月が快適 ・中部(ダナン、フエ、ホイアン): 2〜8月が晴天が多い ・南部(ホーチミン、メコンデルタ): 11〜4月がベスト   観光の際に気になる現地通貨に関してはベトナムドンです。2025年2月のレートで1VND=0.0060円となっています。円換算をする際は、100,000VND=約600円程度と覚えておきましょう。 またビザやパスポートに関しては、2023年8月15日から入国に際してのルール変更が行われ、日本国籍の方であれば従来の15日から45日間までビザ無しで滞在が可能となりました。 1ヶ月位上の長期でベトナム観光を楽しむ事もできるため、南北横断旅行などの計画を立ててみてはいかがでしょうか。   言わずと知れた世界遺産ハロン湾。ベトナム北部の首都ハノイから車で約4時間のところにある2000を超える奇岩が湾の中ににそびえたつ姿が神秘的で圧巻です。 ベトナムに住んでいる方は訪れたことがある方も多いかもしれませんが、是非一度は訪れて頂きたい観光地です。 筆者は5回以上訪れていますが、お勧めはハノイ市内から出ている6時間滞在コースのツアーです。 というのも日帰りツアーの場合、4時間滞在コースが標準的でハロン湾のより壮大な奥地まで進むことができません。 6時間滞在、もしくは1泊2日のクルーズ船に乗り、世界遺産で一晩を過ごしてみることをおすすめします◎ 神秘的な奇岩の間から出てくる朝陽は圧巻ですよ。 住所:Thành phố Hạ Long, クアンニン アクセス方法: ハノイ市内から高速道路を利用して、車で約2時間40分 日本人旅行者向けの旅行プラン: 旅行会社が主催する、ハノイ市内から出発のツアーに参加するのが一般的です。ハロン湾での船の手配も必要となるため、公共交通機関でのアクセスはおすすめはできません。 参考サイト:ハロン湾 | 観光・オプショナルツアー予約専門 VELTRA   ハノイからバスで6時間程走ると、中国との国境あたりに位置するラオカイ省にサパという多数の少数民族が住む村があります。 高原地帯で涼しく、ベトナム人からは避暑地として人気があります。美しい棚田が広がり、伝統の民族衣装を着た黒モン族や花モン族などに出会えるノスタルジックな観光地です。 トレッキングができる場所としても有名で、初心者でも挑戦できるコースもあるため、トレッキングが好きな方にもおすすめです◎ ロープウェーで登ることができるファンシーパン山は3,000m超えの山にも関わらず、わずか20分程で到着できるのです! そして驚くことなかれ…!なんと観光だけでなく、トレッキングで美しい風景を楽しんだ後には温泉に入ることもできるという日本人には嬉しいポイントもあります! 是非ベトナムに住んでいる方は、その間に一度訪れることをお勧めします! 住所: Sa Pa, Lào Cai アクセス方法: ハノイ駅からラオカイ駅まで寝台列車を利用して、約8時間。ラオカイ駅からサパまでは車で約1時間 ...

2025.03

近年注目されるベトナムでの海外投資 その市場動向と成功のポイントに迫る

ベトナム生活情報、お役立ち情報

近年、東南アジアの中でも特に注目を集めているのがベトナム経済です。急速な経済成長とともに、株式市場や不動産市場の発展が進み、国内外の投資家にとって魅力的な投資先となっています。特に、実質GDP成長率の高さや、海外直接投資(FDI)の増加、若年層を中心とした労働力の豊富さなどが、今後のさらなる発展を支える要因となっています。さらに、VN100指数をはじめとする株式市場の動向や、安定した為替政策による投資環境の整備も進んでおり、長期的な資産運用の選択肢としても注目されています。本記事では、ベトナム株投資の魅力や不動産市場の利回り、株価や為替の動向などについて詳しく見ていきましょう。 ベトナムは、新興国の中でも特に高い経済成長を遂げている国の一つです。安定した成長を維持しながら、今後もさらなる発展が期待されており、投資対象として非常に注目されています。特に株式市場は、経済の拡大とともに成長する可能性が高く、中長期的なリターンを狙う投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。 ベトナム経済の成長を最も端的に示すのが実質GDP成長率です。IMF(国際通貨基金)のデータによると、2010年以降、ベトナムは安定した成長を続けており、2024年以降も引き続き高い成長率が予測されています。この勢いは、過去に急成長を遂げた国々の経済発展と重なる部分が多く、今後のさらなる拡大を期待させます。 また、ベトナムの1人当たりGDPは2022年時点で4,102米ドルに達しており、これは高度経済成長期の1970年代前半の日本や、2010年頃の中国と同程度の水準です。さらに、他のアジア新興国と比較しても、ベトナムの1人当たりGDPはまだ低い水準にあり、これからの経済発展の余地が大きいことを示しています。 ベトナムの経済成長の背景には、いくつかの重要な要因があります。その中でも特に影響が大きいのが、1986年に導入されたドイモイ政策、海外からの直接投資(FDI)の増加、そして若く活発な労働人口の存在です。これらの要素が組み合わさることで、ベトナムは長期的に安定した成長を続ける力を持っているのです。 ドイモイ(Doi Moi)とは、ベトナム語で刷新や改革を意味する言葉です。ベトナムは1976年に南北統一を果たし、社会主義体制を確立しました。しかし、その後の経済は低迷し、東欧諸国からの援助も減少したことで、国の財政は厳しい状況に追い込まれました。 この危機を乗り越えるため、1986年に導入されたのがドイモイ政策です。社会主義体制を維持しながらも市場経済の要素を取り入れるという大きな方針転換を行い、個人営業や私企業の設立が認められるようになりました。これにより、国民の経済活動が活発化し、労働意欲が高まり、生活水準も向上しました。 また、農業部門の改革が進められ、生産性が向上したことで、農村部の発展も促進されます。さらに、製造業が拡大し、国内産業の多様性が増したことで、ベトナム製品の国際競争力が強化され、輸出産業が急成長しました。 ベトナム経済の成長を支えているもう一つの大きな要因が、海外からの直接投資(FDI)の増加です。1988年には外国投資法が公布され、海外企業がベトナムで自由に活動できるようになりました。これにより、多くの外資系企業が進出し、製造業やサービス業の発展が加速しました。 特に、近年では中国のチャイナプラスワン戦略の影響もあり、多くの企業が生産拠点を中国からベトナムへ移しています。これにより、ベトナムの産業基盤はさらに強化され、輸出産業の拡大につながっています。 また、政府も積極的に外資誘致を進めており、税制優遇措置やインフラ整備を通じて、海外投資家にとって魅力的な環境を整えています。その結果、多くの国際企業がベトナムに拠点を構え、経済の成長をさらに後押ししているのです。 ベトナムのもう一つの強みは、人口の構成にあります。2023年には人口が1億人を超え、その多くが若年層で構成されています。労働力の供給が豊富であることは、経済の持続的な成長にとって大きな強みとなります。 特に、ベトナムの労働力は生産年齢人口(15〜64歳)の割合が高く、今後も長期間にわたって労働力を確保できる見込みです。これは、製造業を中心とした産業の発展にとって極めて重要な要素であり、低コストで優秀な労働力を確保できることが、外資系企業の進出を促す要因にもなっています。 さらに、教育水準の向上により、高度な技術やスキルを持った労働者も増えています。特にIT分野では、若く優秀なエンジニアが多く育成されており、今後の産業発展に大きな貢献をすると期待されています。 ベトナム経済の急成長に伴い、同国の株式市場にも世界中の投資家から注目が集まっています。ベトナムはASEAN(東南アジア諸国連合)やWTO(世界貿易機関)への加盟をきっかけに、海外からの投資が拡大し、特に近年ではチャイナプラスワン戦略の影響もあり、製造業を中心に外資の流入が加速しています。 ベトナムの株式市場は、2000年にホーチミン証券取引所が開設されて以降、着実に成長を続けています。特に近年は、海外からの直接投資の増加や、国内消費市場の拡大を背景に、多くの企業が株式市場に上場し、流動性が高まっています。 ベトナム株の特徴として、市場全体のボラティリティ(価格変動の大きさ)が比較的高いことです。これは、成長市場ならではのダイナミックな動きとも言えますが、短期的な値動きに注意しつつ、中長期的な視点で投資を検討することが重要です。 VN100指数は、ホーチミン証券取引所に上場する企業のうち、時価総額の大きい大型株と中型株を中心に構成された株価指数です。この指数は、ベトナムの成長を牽引する代表的な企業の動向を示しており、同国の株式市場の全体的な流れを把握するのに適した指標となっています。 近年のVN100指数の推移を見てみると、ベトナム経済の成長に伴い、長期的には上昇傾向を続けていることが分かります。特に、米中貿易摩擦の影響により、AppleやAmazon、TOYOTAといったグローバル企業がベトナムへ生産拠点を移す動きを見せたことは、同国の株式市場にもポジティブな影響を与えました。 また、ベトナム政府の積極的な経済政策やインフラ整備の進展も、VN100指数の成長を後押しする要因となっています。例えば、交通網の整備やエネルギー政策の強化により、国内産業の生産性が向上し、企業の競争力が高まることで、株価の安定的な上昇が期待されています。 ベトナム経済の発展とともに、通貨であるベトナムドン(VND)の動向にも注目が集まっています。近年、ベトナムドンは比較的安定した推移を見せていますが、過去には大きな変動を経験してきました。また、米国財務省による「為替操作国」指定とその後の除外など、ベトナムの為替政策は国際的にも議論の的となってきました。ベトナムドンの推移と、為替政策にまつわる国際的な動きについて詳しく見ていきましょう。 ベトナムドンは、2000年代前半までは1米ドル=15,000~16,000VNDの範囲で安定的に推移していました。しかし、2008年のリーマンショックを機に米ドル高・ベトナムドン安の流れが強まり、その後もベトナムの金融政策や国際的な経済状況に影響を受けながら変動を続けています。 また、ベトナムでは、中央銀行や商業銀行が提示する公式レートと、市中の両替商やゴールドショップが提示する実勢レート(闇レート)との乖離が問題となることがありました。この二重レートの存在は、外貨準備の減少を招く要因ともなり、ベトナム当局にとって頭を悩ませる課題となっていました。 こうした問題への対応として、ベトナム中央銀行は2016年に新たな為替レートの算定基準を導入します。この新しい仕組みでは、国内銀行間市場の加重平均レート、国際市場でのベトナムの貿易相手国との為替レート、マクロ経済指標、金融政策の目標などを総合的に考慮して公定レートが決定されるようになりました。 さらに、2024年には中央銀行がベトナムドンの安定を図るため、大規模な為替介入を実施します。米ドル売り・ドン買いの介入により、周辺諸国と比較してベトナムドンの下落幅は抑えられました。例えば、2024年12月22日時点でのベトナムドンの下落幅は年初比約4.6%にとどまり、韓国ウォン(11.6%)、日本円(10.9%)、フィリピンペソ(6.1%)、インドネシアルピア(5.2%)よりも安定した推移を見せています。 ベトナムの為替政策は、国際的な視点からも注目されてきました。特に大きな話題となったのが、2020年12月に米国財務省がベトナムを為替操作国に指定したことです。 米国は、ベトナム政府が意図的にベトナムドンの価値を低く抑え、輸出競争力を高めることで米国の貿易赤字を拡大させたと主張しました。しかし、ベトナム政府はこれに対し、為替介入はあくまで為替市場の安定を目的としたものであり、米国との貿易不均衡を生み出す意図はなかったと反論します。 その後、2021年4月に米国財務省は「ベトナムが不当な為替介入を行った明確な証拠はない」と判断し、ベトナムを為替操作国リストから除外しました。そして同年12月には、米国はベトナムを「為替操作国には該当しない」と最終評価を下しました。 この一連の動きは、一見するとネガティブなニュースに思えるかもしれません。しかし、実際には、これをきっかけに世界中の投資家がベトナムドンの動向に注目するようになり、ベトナムの経済成長のポテンシャルが広く認識される機会となりました。 ベトナム経済の成長に伴い、不動産市場も活況を呈しています。特にホーチミンやハノイなどの主要都市では、住宅や商業用不動産の価格が上昇傾向にあり、国内外の投資家から注目を集めています。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年前後も大きく価格が落ち込むことはなく、その後も上昇を続けており、今後も市場の拡大が期待されています。 ベトナムの不動産投資における平均的な利回りは3~5%とされています。これは、日本の不動産投資の平均利回り(約2.5%前後)と比較すると高く、投資対象として魅力的な水準です。 特に、ホーチミンやハノイといった主要都市では、外国人駐在員や富裕層向けの高級物件の需要が高まっており、賃貸市場も安定しています。また、エリアによって利回りには差があり、ホーチミンの中心部では約3.0%、郊外では4.2%程度の利回りです。一方、ハノイでは中心部で約4.1%、郊外で5.0%とやや高めの利回りを維持しています。さらに、観光地として人気が高まっているダナンでは、中心部で5.2%、郊外では6.6%と、特に高い利回りを誇っています。 ホーチミンの利回りがやや低めなのは、不動産価格がすでに上昇しているためですが、それでも賃料も上昇傾向にあり、不動産収益自体はハノイよりも27%ほど高いとされています。 ベトナムの不動産投資利回りは、アジアの周辺諸国と比較しても高水準を維持しています。世界の不動産市場データを提供する「Global Property Guide」の調査によると、アジア12ヶ国の不動産利回りを比較した際、ベトナムは第5位にランクインしています。 例えば、不動産投資が盛んなマレーシアやシンガポールと比較すると、ベトナムの利回りは0.6~1.0ポイントほど高く、投資効率の良さが際立っています。シンガポールや香港のような成熟した市場では、不動産価格が高騰し利回りが低下しているのに対し、ベトナムはまだ成長段階にあるため、今後の価格上昇とともに高い利回りを維持できる可能性があるのです。 ベトナムは、世界トップクラスの経済成長率を誇る国の一つであり、株式市場や不動産市場においても高い成長ポテンシャルを秘めています。実質GDPの継続的な成長、海外直接投資(FDI)の増加、そして豊富な若年層による労働力の供給が、経済の持続的な発展を後押ししています。また、VN100指数をはじめとする株式市場の成長や、不動産投資における高い利回りも、投資家にとって魅力的なポイントです。為替市場においても、中央銀行の適切な政策により安定した推移を見せており、国際的な信用を高めています。これらの要因を踏まえると、ベトナムは今後も有望な投資先として注目され続けることでしょう。

2025.03

祝!ホーチミンにもついに地下鉄が開通!観光にも便利な路線とその魅力をご紹介

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ホーチミンの経済発展に伴い、交通インフラの整備が急速に進んでいます。その象徴的なプロジェクトがホーチミンメトロ1号線です。多くのメディアやニュースでも大きく取り上げられていますが、本記事では、ホーチミンメトロの概要、駅ごとの特徴、料金体系、さらに主な観光スポットまで詳しく解説します!ホーチミンを訪れる方や日常的に利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。   ホーチミンメトロとは、ホーチミン市内を走る都市鉄道(地下鉄)のことです。その一部は地下区間(ベンタイン駅〜バーソン駅)で、その他の区間は高架線として運行される構造になっています。 近年の経済成長により、ホーチミンは急速に都市化が進み、バイクや自動車の増加によって深刻な交通渋滞と大気汚染が社会問題となっています。これらの問題に対処するための都市インフラ整備の一環として、ホーチミンメトロが建設されました。メトロの導入により、交通の効率化と市内環境の改善が期待されています。 ホーチミンメトロ1号線の建設は、2012年に開始されました。このプロジェクトは、総額約43兆7000億VND(ベトナムドン)もの巨額な投資が必要とされ、ベトナム政府と日本の協力によって進められています。 メトロ1号線の車両は日本の大手企業である日立製作所が製造し、国際協力機構(JICA)も技術支援や融資を通じて全面的にサポートしています。 ホーチミンメトロ1号線は、ホーチミン中心部から新興エリアや郊外に向けて伸びる重要な都市鉄道です。中心部の地下区間(ベンタイン駅~バソン駅)と高架区間を組み合わせた路線は、市民の日常利用だけでなく、観光やビジネスシーンでも活躍することが期待されています。ここからが利用しやすい駅について見ていきましょう。 ベンタイン駅は、ホーチミンメトロの核となる駅であり、複数の路線が交差するターミナル駅として発展が予定されています。駅は大きな天窓が特徴で、自然光が差し込む開放感のあるデザインです。 駅周辺には観光名所として知られるベンタイン市場があり、多くの観光客で賑わいます。また、路線バスターミナルが近接しているため、地下鉄とバスの乗り換えも便利です。ホーチミン高島屋やドンコイ通りのショッピングモールへもアクセスしやすく、買い物や観光の拠点としても利用価値が高い駅です。 ホーチミン民劇場駅は、その名の通り、市民劇場(オペラハウス)の目の前に位置します。劇場や歴史的建造物が多いこのエリアは観光スポットの宝庫で、訪れる人にとって便利な駅です。 駅周辺には、ホーチミン人民委員会庁舎、サイゴン大聖堂、ホーチミン中央郵便局などが徒歩圏内にあります。また、グエンフエ大通りの歩行者天国や、高級ブランド店が並ぶドンコイ通りも近く、観光とショッピングを同時に楽しめるスポットです。 バソン駅は、サイゴン川沿いに位置し、地下駅としてはこの駅が終点になります。周辺にはオフィスビルや高層マンションが建ち並び、特に通勤者の利用が見込まれています。 近くには高級住宅地Golden River Saigonがあり、ラグジュアリーな雰囲気が漂います。また、バソン橋を渡ると新しい都市開発エリアへアクセスできるため、将来的にさらなる利用拡大が期待される駅です。 ここからは高架区間に入ります。ヴァンタイン公園駅は、駅名にもなっている自然豊かなヴァンタイン公園の近くに位置しており、都会のオアシスとして市民の憩いの場となっています。 周辺にはおしゃれなカフェやオフィスビルが点在し、日常のリラックスや通勤で利用されることが多いです。また、近隣のPearl Plazaをはじめとする商業施設へのアクセスにも便利です。 タンカン駅は、ホーチミンでひと際目を引くランドマーク81や、VinHomes Central Parkの最寄り駅です。周辺には高層マンションやオフィスビルが立ち並び、住宅地としてもビジネスエリアとしても賑わいを見せています。 ただし、駅周辺のインフラ整備はまだ進行中で、一部は未舗装のエリアも残っています。それでもランドマーク81を中心にした今後の開発により、さらなる需要が見込まれる駅です。 タオディエン駅は、日本人を含む多くの外国人が住むエリアに位置しています。周辺にはおしゃれなカフェやレストラン、ブティックなどが立ち並び、在住者から観光客まで幅広い利用が期待されています。 また、駅近くには高級住宅地やショッピングモールがあり、日常生活に必要な施設が充実しています。一方で、エリアによってはまだローカル色が濃く、ベトナムらしい雰囲気も楽しめるのが魅力です。 タオディエン駅からほど近い位置にあるアンフー駅も、外国人居住者に人気のエリアです。駅とほぼ直結する形でVincom Mega Mallがあり、ショッピングや飲食には困りません。また、Masteri Thao Dienなどの高級マンションが多く建ち並び、快適な生活環境が整っています。 駅のすぐ近くにはコストコのような大型スーパーであるMega Marketもあり、日用品の購入には最適です。開発が進むにつれ、今後さらに便利で魅力的なスポットになることが予想されます。 ホーチミンメトロ1号線の料金は、日本の電車と同様に、基本料金に基づいて距離に応じて増加する仕組みです。観光客や市民にとって使いやすいフリーパスや、長期滞在者向けの定期券も導入されており、日常の足として非常に便利なシステムが整っています。 フリーパスは短期間の利用者や観光客に特におすすめの選択肢です。1日券はホーチミン内を気軽に移動したい場合に最適で、1枚のチケットで1日中乗り放題です。さらに、3日間連続で利用できるチケットもあり、観光で複数日間滞在する場合に非常にお得です。市内観光やショッピングなど、さまざまな場所を効率よく回るのに便利なため、訪れる観光客には欠かせないアイテムとなっています。 長期的にホーチミンメトロを利用する人にとっては、定期券が非常にお得です。一般の通勤者向けの定期券と、学割が適用された学生向けの定期券が用意されています。学生向けの料金は半額になっているため、通学にかかる負担を大幅に軽減できます。毎日の通勤・通学にかかる交通費を抑えられるため、ホーチミン内に住む多くの市民にとって重要な選択肢となっています。 区間別の料金は、公式サイトにて詳細が公開されています。各駅間の距離に応じて運賃が変動するため、短距離であれば15,000VND(約75円)ほど、長距離になると40,000VND(約200円)程度まで上がります。具体的な料金については、乗車する前に駅の案内板や公式アプリ「HCMC Metro」で確認しましょう。   ホーチミンメトロの乗り方は日本の地下鉄とほぼ同じで、初めて利用する人でもスムーズに乗車できます。チケットの購入から改札の通過、電車の乗り降りまで、一連の流れを事前に把握しておくことで、さらに快適に利用できるでしょう。 ホーチミンメトロのチケットは、駅構内にある券売機または窓口で購入できます。券売機はタッチパネル方式で、画面の案内に従って進めば簡単にチケットを買えます。 クレジットカードのタッチ決済を利用する場合は、券売機でのチケット購入は不要で、そのまま改札に向かえます。また、メトロのアプリを使ってQRコードで乗車できるので、事前にアプリをダウンロードしておくと便利です。 チケットを購入したら改札へ向かいましょう。改札はICカードをタッチするだけで通過できるシンプルなシステムになっています。クレジットカードのタッチ決済を利用する場合も、同じく改札機にカードをかざすだけでゲートが開きます。 改札を通ったら、ホームへ向かいます。上り列車と下り列車は構内の案内板や矢印表示によって分かりやすく示されているため、迷うことは少ないでしょう。目的地行きのホームを確認しながら進んでください。 ホーチミンメトロ1号線は、ホーチミン内の主要エリアを効率よく巡れるため、観光客にとって非常に便利な交通手段です。1号線の駅周辺には、有名な観光地が多数点在し、歴史や文化、都市の発展を感じられるスポットが揃っています。ここからは、メトロ沿いで必見の観光スポットを詳しく見ていきましょう。 ホーチミンのランドマーク的存在であるベンタイン市場は、ベンタイン駅から徒歩わずか1分の場所にあり、観光やショッピングに最適なスポットです。約2,000軒の店舗が集まり、地元の新鮮な食材、ベトナムの伝統工芸品、衣類、雑貨、お土産など、あらゆるものが揃っています。 朝は4時から営業し、地元住民の買い物客と観光客で賑わいを見せます。夕方以降にはナイトマーケットも開催され、ストリートフードの屋台が並び、活気ある雰囲気の中で地元料理を堪能できます。ベトナム特有の香りや熱気を感じながら買い物を楽しめるこの市場は、ホーチミン観光のハイライトとして見逃せません。 サイゴンオペラハウスは、ホーチミン民劇場駅から徒歩約1分の場所にある歴史的建造物で、フランス植民地時代の1900年に完成しました。フランス建築の美しさが随所に見られ、優雅な外観と内装が訪れる人々を魅了します。 現在も劇場として機能しており、オペラや演劇、コンサートなどさまざまなイベントが開催されています。劇場前のドンコイ通りはホーチミンのメインストリートで、高級ホテルやブティック、レストランが立ち並び、観光客で賑わう人気エリアです。オペラハウスを訪れた後は、周辺の観光地やショッピングスポットも楽しめます。 タンカン駅から徒歩約4分の場所にあるランドマーク81は、ベトナム国内で最も高い超高層ビルです。その高さは461.3mで、東南アジアでも屈指の高さを誇ります。ランドマーク81には、豪華なショッピングモール、レストラン、カフェ、ホテル、さらにはアイススケートリンクや展望台があり、観光客や地元住民に人気です。 特に、最上階の展望台から見るホーチミンのパノラマビューは絶景で、日中も夜も異なる魅力を楽しめます。ベトナムの近代的な一面を感じられるこのスポットは、インスタ映えする写真を撮りたい人にもおすすめです。 スオイティエン駅から徒歩10分の場所にあるスイティエン公園は、ベトナムの神話や仏教をテーマにしたユニークなテーマパークです。広大な敷地内には遊園地、プール、動物園、奇妙なオブジェなど、ベトナム文化と娯楽が融合した空間が広がっています。 目玉アトラクションの1つであるワニ釣りは、実際に生きたワニを釣り上げるスリリングな体験ができることで知られています。また、ベトナム神話に基づく巨大なモニュメントやオブジェも多数あり、まるで別世界に迷い込んだかのような異次元の雰囲気が楽しめます。家族連れからアドベンチャー好きの観光客まで、幅広い層に人気です。 ホーチミンメトロ1号線は、市内の重要なエリアをつなぐ交通インフラとして、市民生活や観光の利便性を大幅に向上させています。ベンタイン市場やランドマーク81など、沿線にはホーチミンを象徴する観光地が多数点在しており、旅行者にとっても便利な移動手段です。今後の路線拡張と都市開発が進むことで、さらにその重要性は増していくでしょう。ホーチミンメトロを活用すれば、快適かつ効率的に市内観光を楽しめます。

2025.03

【2025年最新版】ベトナムの誕生日&女性の日に贈るおすすめギフト!

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ベトナムに来ると男性から女性にプレゼントを贈るお祝いごとがたくさんあります。 世界女性の日、ベトナム女性の日、バレンタインデー(ベトナムでは男性から女性にプレゼントを贈るのが主流です!)、クリスマスに誕生日… いざギフトを贈るタイミングが来た時に何をプレゼントすればいいか分からない… ましてやベトナム人女性に贈るとなると、好みもどこで買えばいいかもわからなくてお手上げ… そんなことにならないよう、こちらの記事では女性に好まれる最新のギフトトレンドをご紹介していきます◎ これから来るイベントに備えてチェックしてみてくださいね! やはり今ベトナムで人気のプレゼントをしたい!2025年の今、何がプレゼントにはおすすめなのでしょうか? キーワードは『健康』『華やか』『実用的』が挙げれられます。 年々高まるベトナム国内の健康意識や美容意識。それに従って、サプリやコスメなどの美容や健康を高めるグッズの需要が年々あがっています。 また、それに加えて働く女性が多いこの国ならではの、日々の時短や効率をアップさせてくれる実用的なガジェット。 若い世代には映える華やかなコスメやお花であれば、写真に撮ってSNSにアップするところまでがセットです◎ 30代後半から40代50代の方にはより実用的なものや健康に直結するプレゼントが喜ばれやすいですよ! なんといってもコスメ。年齢層によって人気は異なりますが、10代・20代の若い層には韓国系のブランド、パッケージの可愛いプチプラコスメが人気で“美白”がキーワードです。 韓国のThe Face Shop やLaneigeなどのリップなどはプレゼントしやすい価格帯でおすすめです◎ ベトナム人の方へのプレゼントであればはっきりとした鮮やかな赤色が好まれますよ! 30代・40代の富裕層にはハイブランドのコスメや“アンチエイジング”がキーワードとなっているスキンケアなどが人気です。 デパートで購入するコスメ、デパコスであれば、Estee Lauder , 資生堂 , Cliniqueなどは人気が高く、エイジングケアのスキンケアセットなどは喜ばれること間違いなし! 2024年の冬に日本にも上陸したベトナム初のヴィーガンコスメCocoon。 2024年の「ELLE BEAUTY AWARDS」では「ベストスキンケア製品」「ベストナチュラルブランド」「ベストイノベーション」の3部門を受賞した今大注目のコスメブランドなのです◎ ターメリックやコーヒー、ポメロなどの地元ベトナムで育まれた植物由来の成分を活用し、高品質な製品をつくっており毎日安心して使える設計。 筆者もCocoon製品愛用者の一人で、ダクラク産のコーヒーを使用したボディスクラブが特におすすめ◎ 容器を開けた瞬間コーヒーの良い香りが漂いリラックスでき、使い心地も肌に優しく不要な角質だけを落としてくれます。 コスメ感度の高い女性へのプレゼントには今注目度No.1のCocoonのコスメを是非贈ってみてくださいね!   現実的ですが、特に30代以降の働く女性には喜ばれるのはスマート家電。 特にルンバのようなロボット掃除機を欲しいという女性の声をよく聞きます◎ ベトナムでは様々なブランドのロボット掃除機が出ており、ゴミを掃除してくれるだけのものであれば2,000,000vnd(約12,000円)程度で購入することができます。 最近では水拭きとごみを回収してくれるハイテクロボットも出ており、そちらであれば8,000,000vnd(約48,000円)~購入できますよ! 購入はLAZADAなどのオンラインショッピングでの購入がスムーズかつ低価格です◎ オンラインショッピングで調べる際には『robot vacuum cleaner』などと検索すると様々なブランドが出てきます。 ベトナムは健康志向でサプリや健康食品が大好き人が多いです!特に日本のサプリは大人気。 なぜか数年前に大ブームになったスピルリナに加えて、ビタミンやコラーゲンなどの美容サプリ、背が伸びるサプリなど多岐にわたり日本のサプリは知られています。 DHCは有名で、日本への一時帰国の際にベトナム人の友人から頼まれることもあります! 日本で購入するより割高ですがホーチミンやハノイのマツモトキヨシでも購入ができるので、健康志向の方へのプレゼントにはサプリはいかがでしょうか? お値段は張りますが喜んでもらえるのがAppleのスマートフォンやタブレットです。 ベトナムではとにかくAppleのiphoneやipadの人気が高く、憧れている人が非常に多いです。 多くがアンドロイドやサムスンを利用しており、Appleはなかなか手が出せない高級品です。 基本的にブランド志向の高いベトナムでは身につけるものや見えるものにお金をかける傾向が高く、スマホもApple神話が根強くあります。 大切な人に送ると喜ばれるギフトといえばジュエリー💍 ベトナム人の方に贈る場合と日本人の方に贈る場合では、好まれる形やブランド大きく異なります。 ベトナム人女性に贈られる場合は、ネームバリューの高いブランドでゴージャスなダイヤなどの宝石(下記写真参照)がはっきりと大きくついているものが好まれる傾向にあります。 特別な贈り物であれば指輪、日常使いをしてもらいたいのであればネックレスが人気ですよ◎ 一方で日本人女性はあまり宝石が目立つようなものではなく、年を重ねても飽きずに長くつけられるシンプルなジュエリーが好まれる傾向にあります。 イタリア人とベトナム人が作ったベトナムのジュエリーブランドで、日本人女性にもベトナム人女性にもおすすめのブランドです◎ 大きめの宝石がついたゴージャスなデザインから、カジュアルな洋服にぴったりなシルバーリングやピアスなどユニークで繊細なデザインがとても素敵。 人と違うプレゼントをしたいなという方はぜひ一度お店に足を運んでみてくださいね! やはりなんといってもプレゼントしてもらって嬉しいのはお花。 ベトナム人女性であれば、セルフィ―が大好きですので華やかで大きな花束やテディベアなどが一緒に添えられた花束などが人気◎ やはり赤いバラの花束は人気が高いですね。 イベントシーズンとなれば街中の至る所で販売していますが、売り切れることもしばしば…予約をしておくことをおすすめします。 トランクのようなスケルトンのボックスに入ったお花など様々なお花がありますよ!   一方、日本人女性であれば優しい色合いの花束や、多肉植物などが多く入ったナチュラルな花束を好む方が多いです。 もちろんそれぞれ好みがありますので、贈る相手の好みをリサーチしたり服装や好きな色をイメージをして選ぶとよいでしょう◎ そしてなんと…ベトナムではお花は日本の1/3程度の価格で購入できます! ギフト用の小さな花束であれば100,000~200,000vnd(600~1200円程度)、両手に抱える大きな花束でも300,000~500,000vnd(1,800~3000円程度)です。 日本ではお花を贈る習慣がなかった方も、せっかくなのでベトナムでプレゼントしてみてはいかがでしょうか? 喜ばれること間違いなし! ...

2025.02

インドネシア渡航者必見!日本人が知っておきたいインドネシアの食習慣ガイド

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インドネシアは、多様な文化と宗教が共存する国であり、その食文化も非常に豊かです。 約2万人の日本人が住んでおり、海外でも住みやすい国の一つと言えるでしょう。 しかし、インドネシアで生活を始める日本人にとって、宗教的な制約や食材の制限についての理解が必要不可欠です。 特にお酒や豚肉、ハラール(イスラム法に基づく)といったテーマは、初めての方にとっては戸惑う点も多いでしょう。 こちらの記事では、日本人がインドネシアで直面しやすい食文化の特徴や、宗教的な影響を受けた食習慣について解説します。   インドネシアは、世界最大のイスラム教徒人口を有する国であり、約87%の人々がイスラム教徒です。 そのため、インドネシアの食文化においては、イスラム教の教えが大きな影響を与えています。 また、インドネシアにはヒンドゥー教、キリスト教、仏教などの信仰も存在し、それぞれの宗教に基づいた食事規制や食習慣が見られます。 基本的には他民族国家として尊重し共生する文化ですので、イスラム教徒でない日本人の方でも安心してくださいね◎ イスラム教では、「ハラール(許されている)」と「ハラーム(禁じられている)」という概念が食事に関しても重要です。 ハラール食品はイスラム法に従って許された食材であり、ハラーム食品は食べてはいけないものとされています。   ①豚肉の禁止: イスラム教徒は豚肉を食べることが禁じられており、そのためインドネシアでは豚肉を使用した料理は少なく、豚肉を扱うレストランや店舗も限られています。 代わりに鶏肉や牛肉、羊肉が主に使われます。 ②アルコールの制限: イスラム教徒はアルコールを避けるべきとされています。 インドネシアでは、特にジャワ島やスマトラ島などの多くの地域でアルコールを飲まない人が一般的です。 これに伴い、アルコールを提供する店は観光地や都市部に限られることが多いです。 ジャカルタではワインやウイスキーなどはリカーショップ、一部のスーパーマーケットではビールのみ販売しているというところが多いです。 コンビニではアルコールの販売が禁止されていますので購入できません✖ リゾートで有名なインドネシアのバリ島ではイスラム教ではなくヒンドゥー教が中心に信仰されており、食材に関して一部制限がありますが、豚肉を食べることができる場合もあります。 ただし、ヒンドゥー教徒の中には、神聖視される動物を食べないという信条を守る人々もいます。 宗教や観光地化が進んでいることから、ジャカルタと比べてもお酒を置いているレストランが多いのも特徴的です◎ そのため、バリに旅行へ行く際はあまり気にせずに食事やお酒を楽しむことができますよ! インドネシアの食文化において、日本人が最初に戸惑う可能性があるのが、豚肉やアルコールに関する制限です。 イスラム教徒が多数を占めるインドネシアでは、豚肉を使った料理は一般的ではなく、特に宗教的な地域やコミュニティでは豚肉を避ける習慣があります。 代わりに、鶏肉、牛肉、魚介類がよく消費されます。 また、お酒を飲む場合でも公共の場での過度の飲酒や酩酊状態はあまり好ましくないとされています。そのため、飲み過ぎないように注意することが大切です。 インドネシアでの生活を楽しむためには、宗教的な制約を理解し、それに配慮した食文化を尊重することが大切です。   イスラム教徒の人々と食事を楽しむ際のポイント💡 1 ハラール食品&ハラールレストランを選ぶ インドネシアで食事をする際には、「ハラール」のラベルがついた食品やレストランを選ぶことをお勧めします。 多くの都市では、ハラール食品を提供する店が多数あり、ハラール認証がある食材や調理方法を選ぶことでイスラム教徒の方に安心感を与えることができます。 2 豚肉の代替肉を楽しむ 豚肉の代わりに、鶏肉や牛肉、羊肉を使った料理を楽しむことができます。 インドネシア料理には、スパイシーで風味豊かな料理が多いため、豚肉なしでも十分に満足できる食事が可能です。 特に、ナシゴレンやサテは豚肉なしでも美味しくいただけます。 一般的に日本ではソーセージは豚肉からできていますが、インドネシアではチキンソーセージや魚肉の練り物などが一般的ですよ◎ 3アルコールは控えめに&調味料に注意 イスラム教徒はアルコールを基本的に飲みませんが、勧めたりしなければ同じ席で相手が飲んでいても問題はありません! 嗜む程度に飲むことは問題ありませんが、お酒に酔ってしまうようなことがないように注意しましょう。 また、もし自宅で日本食をふるまう場合には調理種やみりんにもお酒が含まれるため、注意が必要です。 インドネシアに住み、インドネシアの人々を尊重するとはいえ、イスラム教徒ではない日本人の方は豚肉やお酒を楽しみたい!と思いますよね。 筆者は今ジャカルタに住んでいますが、日本人向けの食材も手に入れやすく、日系スーパーに行けば手軽に豚肉もお酒も購入することが可能です。 ジャカルタにはpapayaという日系スーパーがあり、フライなどのお惣菜やお刺身、お弁当から日本の調味料や食材など手に入らないものはほとんどありません。 papayaでは豚肉も販売しており、海外ではあまり見かけないお肉の薄切りも販売しています! またpapayaではビールとインドネシアのチューハイを購入することができますがワインや焼酎などは販売していません。 インドネシアで生産されているビンタンビールやバリハイビールであれば一缶200~300円程度、海外産のビールになると1本あたり400~500円程度です。 また、ローカルスーパーでは買えない料理酒やみりんなどアルコールが入った調味料も日本の3倍くらいの値段ですが、販売しているのでとても助かります◎ ワインやウイスキーなどのアルコールを購入したい場合はリカーショップへ行きましょう。ショッピングモールに行くと大体1軒は併設されていますよ! コンビニや小さなスーパーマーケットでは販売していませんので要注意です。 輸入のアルコールは日本で購入する3倍近くするので、お酒が好きな駐在員の方は一時帰国の際に焼酎や日本酒、ウイスキーなど購入して帰ってくる方が多いですよ。 インドネシアの中でも特に日本人の方が多いジャカルタやバリでは、インドネシア料理以外にも多岐にわたりレストランがあります。 日本食はスシローや大戸屋、吉野家などのチェーン店から高級寿司や割烹まで様々あり、インドネシア人にも人気です◎ 日本食だけでなくイタリアンやフレンチ、中華に韓国などファーストフードから高級店までなんでもありますので、食に困ることはないでしょう。 インドネシア料理レストランに行くと基本的にお酒はおいていませんが、一部の観光客向けインドネシアレストランには置いています。 日本食やイタリアンなどの外国料理レストランには置いているところが多いですよ! インドネシアの食文化には、宗教的な制約や地域ごとの違いがあるため、日本から移住してきた日本人にとっては初めての体験となることもあります。 しかし、これらの制約を理解し、現地の食文化を楽しむ方法を学ぶことで、インドネシアでの生活はより充実したものとなります。 また、イスラム教徒にとっては制約があっても、他宗教を尊重する文化が強いため制約も他のイスラム国に比べると非常に緩やかなので安心してください。 筆者は実際にジャカルタで生活をしていて食生活に制限がありつらいと思ったことは一度もありません◎ イスラム教徒の方との食事の際にはハラール食品を選ぶなど尊重しつつ、個人ではバラエティ豊かな食生活を楽しんでくださいね!

2025.02

【ベトナムvs日本】働き方の違いは?休日・有給休暇・残業事情を徹底比較!

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これからベトナムで働くことを検討している方にとって気になるのが現地での働き方。 日本は残業が多い!休日出勤が多い!などと言われることが多く、そんな働き方を変えたいから海外へ行く!という声を聴くこともあります。 そうは言っても初めて海外勤務をする方にとって、実際の海外での働き方は想像がつきづらいですよね。 そこで、ベトナムのホーチミン&ハノイで5年働く筆者が、実際のベトナムでの働き方を紹介していきたいと思います◎ ベトナム人は一般的に仕事の意欲は高く、勤勉であると言われています。 お金を稼ぎたいという意欲が高く、競争して昇進して沢山稼ぎたいと向上心の高い人が多い傾向です。 稼ぎたいという意欲が高いベトナム人は副業をしている割合も非常に高く、デリバリー業や、講師業、自営業など業種は様々ですが、複数の仕事をするのが当たり前です。 競争が少ない会社と激しい会社どちらで働きたいか?というアンケートでは日本人は60%が競争が少ない会社との回答したのに対し、ベトナム人は80%が競争が激しい会社と回答しています。 前述のように、求める働き方が正反対で仕事への価値観も大きく異なる傾向にあります。 ベトナムでは女性の労働参加率の高さが世界平均を上回っており、働く女性が非常に多いです。 働く女性の割合に加えて管理職の割合も高く、女性が社会で活躍していることが伺えます。 女性が活躍している要因はいくつかありますが、そのうちの一つが出産後の復職のしやすさにあります。 日本では産休+育児休暇が最長2年と6週間とれますが、ベトナムでは産休+育児休暇を合わせて6か月です。 そのため出産後のキャリアの復帰も早く、スムーズに仕事に戻れることは働く女性にとって後押しとなりますよね。 ベトナムでは親などの家族と何世代も一緒に暮らしている家庭が多く、親が子供を見てくれる体制が整っているケースが多く早々の復帰が叶いやすいという側面もあります。 また、シッター文化も根付いており、1時間当たり50,000VND~100,000VND(300~600円程度)で見てもらえるため、利用している方も多くいますよ。 筆者の会社でもベトナム人スタッフの9割が女性で、管理職にも女性が就いており優秀なメンバーがそろっています◎ ◆年間休日日数◆ 日本とベトナムでは労働に関する法律が異なるため、休日日数も異なります。 日本の労働基準法では、使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。そのためこれを基準とすると年間休日の最低ラインは105日+16日間祝日で121日とされています。 一方でベトナムは週に最低1日、月平均で最低4日の休暇を労働者に付与することが定められています。そのため週休1日の会社も多く、年間休日日数の最低ライン53日+10日間の祝日で63日となります。 このように最低ラインを数字で見るとベトナムの休日はとても少なく感じますが、実際は週休2日もしくは半ドンと呼ばれる土曜日のみ半休で週休1.5日としている企業が多いです。 特にベトナムに進出している日系企業は週休2日が多く、現地企業は週休1.5日が多い印象です◎ また、ベトナムでは休日出勤をさせる場合200%の給与、祝日に出勤させる場合は300%の給与を支払わなければいけないため、休日出勤をするというのもあまり聞きませんよ◎ ◆有休日数◆ また、有給日数は日本は勤務から6カ月間経過後に10日間が付与され、その後毎年1日ずつ追加されていきます。 一方で、ベトナムでは1年ごとに12日間の有休が付与されます。それに加えて外国人の場合、母国の建国記念日を祝日とすることが義務付けられているため、祝日や有休として付与されることがあります◎ 日数でみるとあまり変わりませんが、有給の取得率には大きな差があると体感しています。 日本の有休取得率は世界最低の63%(*1)で、気軽に取得しづらい環境であるということが要因の一つです。 一方でベトナムの有給の取得率はデータこそないものの、非常に高く感じます。筆者の会社でも全スタッフが毎年取得率100%で、有休は権利として取るのが当たり前という風潮があります。 権利があり、その権利を気持ちよく使える環境も整っているのは嬉しいですよね! 有給取得率参照記事(*1) 続いては残業についてです。日本でも近年は働き方改革が叫ばれ、少しずつ残業が減ってきていますね。 それでもやはり、文化として根付いた“残業が当たり前”の体制が抜けず、仕事が終わっていてもすぐに帰宅せず周りの様子をうかがっている方も多いのではないでしょうか。 2023年の厚生労働省の発表(*2)によると、月の平均所定外労働時間(=残業)は10時間とされていますが、そのほかの調べによると実際は平均20時間程度と言われているそうです。 一方でベトナムは実際の数値は発表されていませんが、筆者自身や筆者の周りの人々に聞いてもほとんど残業せずに明日で良い業務は明日行うというスタンスです。 稼ぐために残業や休日出勤を自ら申し出るという人も一定数いることも事実ですが少数派でしょう。 多くが無駄な残業はしない、終わったらさっと帰宅し、家族や自分の時間を楽しむ。という切り替えのうまさがあります。 筆者も気付けばその価値観に染まり、だらだらと仕事をせずに退勤時間と同時に帰るようになりました。 そのおかげで自分の時間を多く持つことができ、趣味や勉強にも時間を使うことができるため仕事にも良い影響が出ています◎ 厚生労働省 労働時間・休日(*2)) 日本においては、働き方改革が進む中で、フレックスタイム制度やテレワークの普及が鍵となっています。 企業は、従業員のワークライフバランスを支援するために、より柔軟な働き方を導入する必要があり、健康管理やメンタルヘルスに対する取り組みも今後の重要な課題です。 それではベトナムの今後の働き方はどのように変わっていくのでしょうか。 急速に経済成長を遂げているベトナムは、特に若い世代を中心に、働き方に対する意識が変化し、企業や政府はそのニーズに応じた改革を進めています。 日々めまぐるしく法律が変わるベトナムでは労働法もまた、社会の変化に応じてどんどん改正されています。 労働法や社会保障制度が年々整備されていますが、まだ実際の企業での運用において課題があります。 労働者の権利保護や福利厚生の充実が求められ、政府はこれを強化する必要があります。特に、フリーランスや契約社員など、柔軟な働き方をする人々への保障が求められるようになっています。 今後は国を挙げて労働者がより働きやすい環境を整えること、整備された制度を企業が実際に運用できるようにしていくことでさらなる働き方改革が進むでしょう。 労働者の働き方改革により、ベトナム経済がより発展を遂げることを期待したいですね。 こちらの記事ではベトナムでの働き方を休日の観点から紹介しましたがいかがでしたか? これからベトナムで働く方にとって、現地での働き方はとても重要ですよね◎ ベトナムで5年働いてみて筆者が感じることは、とにかく働きやすくワークライフバランスが整っているということです。 休日日数は日本で働いていた頃よりも減りましたが、毎日仕事の後すぐにプライベートに切り替わるため自由な時間は今の方が確保できているように思います。 仕事はきっちりとこなしますが、無駄な残業などはなく休むときはしっかり休むという理想の働き方ができており、ベトナムでの生活に満足しています! この記事を読んでいる方々にもベトナムで理想の生活を送って頂けることを願っています。

2025.02

【ベトナム喫煙事情】愛煙家の方必見!2025年からベトナムでの電子タバコが全面禁止に!

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2025年の幕開けとともに、ベトナムで電子タバコや加熱式タバコの使用が完全に禁止されることが決まりました。一方で、紙タバコについてはこれまで通り使用が認められており、ベトナム国内の喫煙問題に新たな議論を呼びそうです。電子タバコ禁止の背景にはどんな意図があり、現地の喫煙事情はどのような状況なのでしょうか。本記事では、今回の規制の詳細やその背景、さらにはベトナムの喫煙文化や課題について掘り下げてみます。新年早々の注目ニュースとして、大きな影響をもたらすこの動きを詳しく見ていきましょう。 2025年1月1日、ベトナムで電子タバコや加熱式たばこの使用が正式に禁止されることが決まりました。この動きにより、国内外で大きな注目を集めており、在ベトナム日本国大使館も現地に滞在する日本人に向けた注意喚起を行っています。では、この規制の詳細について見ていきましょう。 今回の規制は、2024年11月にベトナム国会で採択された決議をもとに施行されます。この決議では、電子タバコや加熱式たばこに加え、依存性のある物質やガスも禁止対象として含まれています。具体的な内容は以下の通りです。 先述の通り、2025年1月1日以降、電子タバコや加熱式たばこの生産、販売、輸入、保管、輸送、使用がすべて禁止となります。これらの行為が発覚した場合、警告や罰金などの処罰が科されるため、国内での使用は事実上不可能となります。 電子タバコを使用した場合には、まず警告を受けますが、場合によっては100万~200万VND(約6200~1万2300円)の罰金が科されます。一方、製造や輸送、販売といった商業的な関与が発覚した場合には、さらに厳しい罰則が適用されることも。これは罰金だけでなく刑事処罰に発展する可能性もあるため、企業にとっては非常に厳しい規制となります。 今回の法律では、海外からの持ち込みについても厳しいルールが適用されます。たとえ観光や出張でベトナムを訪れる短期間の旅行者であっても、電子タバコをカバンに入れたままにしているだけで罰則の対象となる可能性があります。特に日本人の利用者が多いIQOSは加熱タバコで処罰の対象です。「知らなかった」では済まされない場合もあるため、渡航前に注意が必要です。 2025年から始まる電子タバコの全面禁止措置には、これまで長い間続けられてきた議論と、規制強化の取り組みが背景にあります。健康被害の深刻化や違法取引の拡大といった課題に対応するため、ベトナム政府はついに全面的な禁止という厳しい決断を下しました。その背景を詳しく見てみましょう。 ベトナムでは、電子タバコや加熱式たばこの普及に伴い、たばこがもたらす健康被害が社会問題としてますます注目されるようになりました。世界保健機関(WHO)の報告によると、肺がん患者の90%、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の75%がたばこによるものとされています。ベトナムでは年間約4万人がたばこ関連の疾患で命を落としているという現実がある中、公共の場での受動喫煙も大きなリスクとなっていました。 出典:参考URL また、電子タバコは紙巻きたばこよりも安全だと誤解されがちですが、実際には依存性のある成分や健康を脅かす化学物質が含まれており、特に若年層への悪影響が懸念されています。実際、13歳から17歳の間で電子タバコが急速に広まり、学校や公共の場での使用が問題視される事態となっていました。こうした状況を受け、2023年5月にはファム・ミン・チン首相が新型たばこ製品に関する規制の策定を指示。「2030年までのタバコ害予防と制御に関する国家戦略」の一環として、健康被害の予防と若者の喫煙率の低下を目指す方針が強化されました。 出典:参考URL 電子タバコの普及が進む中で、密輸や違法取引も深刻な問題となっていました。ベトナムはたばこ税が非常に低いため、たばこが簡単に手に入る環境が整っており、これが若年層の喫煙を促す一因となっています。さらに、電子タバコや加熱式たばこといった新型たばこ製品は、インターネット上での販売や個人間の取引が横行し、既存の法規制では対応しきれない状況が続いていました。 この問題に対処するため、2024年5月には首相が保健省に取り締まり策の提案を指示し、さらに財務省や公安省、国防省が協力して密輸や違法取引の監視を強化しました。それにもかかわらず、市場には無認可の商品が出回り続け、状況は改善されるどころか悪化の一途をたどりました。こうした事態を受け、政府は最終的に電子タバコや加熱式たばこの全面禁止という、より厳しい措置に踏み切る決断を下したのです。 東南アジアでは、電子タバコや加熱式タバコに対する規制が年々厳しくなっています。健康被害や依存性の問題、若者への悪影響が懸念される中、東南アジアの国々では使用や販売が全面的に禁止されています。ここでは、タイ、シンガポール、カンボジアの状況を詳しく見てみましょう。 タイは、東南アジアの中でも早くから電子タバコの全面禁止に踏み切った国です。2014年12月に「電子タバコ禁止条例」が発令され、電子タバコや加熱式タバコ、いわゆるVape(ベイプ)の輸入・販売・所持・使用がすべて違法とされました。 出典:参考URL この規制にはIQOS(アイコス)やプルームテックなどの加熱式タバコも含まれており、違反すると非常に厳しい罰則が科されます。たとえば、条例に違反した場合、最高で10年の懲役または50万バーツ(約170万円)の罰金が課される可能性があります。 タイ政府観光庁も公式に注意を呼びかけており、観光客が個人用に持ち込んだだけでも罰せられることも。実際、過去には電子タバコを所持していただけで日本人観光客が逮捕され、高額な罰金を支払ったケースも報告されています。 出典:参考URL 特に路上検問で電子タバコ所持が発覚するケースが多く、警察の取り締まりが厳しいことが特徴です。一方で、すべてのタイ国内使用者が摘発されているわけではなく、外国人観光客が厳しく取り締まられる傾向があるとも指摘されています。 シンガポールは、健康問題に対して非常に厳格な姿勢を取る国として知られています。電子タバコの所持や使用が法律で厳しく禁じられており、2024年上半期には約5,480人が電子タバコ関連で摘発されるなど、若年層を中心とした使用増加が大きな問題となっています。 出典:参考URL 特に販売や輸入に関しては、さらに厳しい処罰が設けられており、初犯でも最大で1万シンガポールドル(約90万円)の罰金や6ヶ月の懲役、またはその両方が科されることも。 さらにシンガポール政府は、将来的にタバコ世代禁止の政策を検討しています。この政策では、特定の世代以降に生まれた人に対してタバコや電子タバコの販売が完全に禁止されることになります。これにより、若者が喫煙に手を染める機会を根本から排除しようとする意志が見て取れます。 カンボジアでは、2014年以降、電子タバコやシーシャの輸入、販売、使用が全面的に禁止されています。この規制は、電子タバコがもたらす深刻な健康リスクへの対応として導入されました。特に若年層への影響が懸念されており、カンボジア保健省は電子タバコに含まれる高濃度のニコチンが依存症や肺疾患、心疾患を引き起こす危険性を繰り返し指摘しています。また、妊婦や胎児への悪影響も強く警鐘を鳴らしており、こうしたリスクを防ぐための啓発活動が積極的に行われています。 違法業者による販売が続いている現状に対して、保健省は関係機関に取り締まりの強化を要請しています。特に、「電子タバコは従来のたばこよりも安全である」といった誤った宣伝が問題視されており、保健当局はこれを否定。むしろ電子タバコが新たな健康リスクをもたらす可能性が高いと警告しています。 2025年1月からベトナムでは電子タバコや加熱式タバコの使用が禁止されますが、紙タバコについては今後も使用が認められることになっています。この決定には一部で「なぜ電子タバコだけが禁止なのか?」という疑問の声も上がっています。ここからはベトナムと紙たばこの関係を見ていきましょう。 ベトナムは、喫煙者が多いことで知られる国の一つです。特に成人男性の喫煙率は約40%と非常に高く、国内の喫煙者数はおよそ1500万人にのぼるとされています。たばこにかけられる金額も莫大で、年間で31兆ドン(約1954億2400万円)もの費用が消費されています。 出典:参考URL 出典:参考URL 喫煙者が多い理由の一つに、たばこの価格が非常に安いことが挙げられます。ベトナムのたばこ税は小売価格の36%と、世界の平均やWHOが推奨する基準を大きく下回っています。安く手に入るたばこは、特に若年層や低所得層の喫煙を促進する要因となっており、政府はこの状況を改善するために税率を段階的に引き上げる計画を立てています。2026年には最低税額を1箱あたり5000ドン(約31円)、2030年には1万5000ドン(約94円)にする方針です。ただ、価格が上がったとしても、長年根付いた喫煙文化を変えるには時間がかかるでしょう。 出典:参考URL ベトナムでの喫煙問題は、健康への悪影響だけにとどまりません。たばこに関連する経済的な負担も非常に深刻です。ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)の報告によると、たばこが原因で発生する医療費や労働力の損失、早期死亡による経済的損失が非常に大きいとされています。また、喫煙者本人だけでなく、公共の場での受動喫煙による非喫煙者への健康被害も深刻です。 出典:参考URL さらに、紙タバコの使用が引き起こす健康被害は年々増加しており、肺がんや心疾患、慢性呼吸器疾患など、たばこが原因とされる病気が後を絶ちません。ベトナムでは毎年約4万人がたばこ関連疾患で命を落としているというデータもあり、これは決して見過ごせる数字ではありません。 ベトナムが2025年から電子タバコや加熱式タバコを全面的に禁止する決定を下した背景には、深刻な健康被害や違法取引の拡大、若年層への悪影響といった課題があります。しかし、一方で紙タバコは引き続き使用が認められており、喫煙率の高さや関連する経済的・社会的な問題が依然として残されています。ベトナム旅行に行く人や在住の人は持ち込まないように注意しましょう。

2025.02

ベトナム就職のメリット・デメリット4つを徹底解説!

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最近では日本の円安傾向、少子化に伴う人口減少、自然災害の発生など「このまま日本で働いても大丈夫なのかな?」と疑問に感じている方は、海外で働くことに目を向け始めている傾向にあります。 今回は海外生活を考える方に向けて「ベトナムで就職するメリットやデメリット」と「ベトナムでの就職・転職に向いている人は?」いうことについて、生活面、ライフスタイル、スキル、待遇面から詳しく解説していきます。    【 目次 】ベトナム就職の4つのメリット 生活コストを抑えられる(生活面) ワークライフバランスがとれる(ライフスタイル) 海外実績の蓄積(スキル) 日系企業の求人が多いので選択肢が広がる(待遇面)  【 目次 】ベトナム就職の4つのデメリット ベトナムならではの生活・文化がある(生活面) 娯楽が少ない(ライフスタイル) スキルが身につかない可能性がある(スキル) 待遇が下がる可能性(待遇面) 【 目次 】ベトナムでの就職・転職に向いている人 叶えたい夢や目標がある 学位や実務経験がある 柔軟に異文化を受け入れられる   はじめに、ベトナムで就職をする4つのメリットについて解説します。 合わせて参考となる過去コラム記事を掲載していますので、詳しく知りたい方はぜひ他記事もご覧ください。   ベトナムでも日本と同様、年々物価が上昇していますが、まだ日本に比べて食費など生活にかかるコストを抑えることができます。 例えば、ベトナムは外食文化でローカルレストランでは一食200~300円程度で食事ができ、フードデリバリーサービスも安価で充実しています。料理が苦手な1人暮らしの方でも便利な環境です。 ベトナムではビールやカフェ、マッサージ、ネイルなどは日本の半額以下という点も嬉しいポイントです。 少しお金を出せば、ベトナム料理だけでなく、日本食・中華・韓国料理・イタリアンなど日本人の口に合う料理がたくさんあります。 また、家事付きのサービスアパートやベビシッター等も安価に利用でき、ベトナム近郊の国への旅行や高級レストランでのランチなどのちょっとした贅沢が日本に住んでいるときよりも身近になります。 【日本並みに快適?】ベトナムが暮らしやすいと感じる6つのポイントを紹介 このように生活コストを抑えながらも、ベトナム銀行預金や投資等で着実に貯金を増やしている方もいます。 駐在員必見!賢く使えばお金持ち?驚愕のベトナム銀行金利   ベトナム人は家族や友達との時間を大切にする傾向があります。そのため、有給消化率は100%に近く、残業や休日出勤をする人は非常に少ないです。 また、ベトナム人は職場環境をとても大切にし、楽しいことが大好きです。一緒に働く同僚と和気あいあいの明るい風通しのよい職場を好みます。 このように、日本の職場環境で閉塞感を感じている人にとってベトナムの職場環境は適している可能性が高いと言えます。 ただし、祝日の数についてはベトナムは年間11日、日本は16日と比較をすると少ない点には注意が必要です。 日本で祝日がない月は6月だけですが、ベトナムは3月、6月~8月、10月~12月と祝日がない月が多くあり、ベトナムで生活していると日本の祝日の多さを羨むこともあります。   ベトナム就労では、未経験でも現地のベトナム人を取りまとめる「マネージャー」や、日本とベトナムの橋渡しとなる「ブリッジ役」など、責任の大きな仕事や複数業務担当を任せられやすくなっています。 「海外で異なるバックグラウンドの人材を取りまとめた」という経験は、将来の仕事で活かされる実績となります。 【ベトナム/駐在員】生活水準や給与は?キャリアアップについて また、ベトナムで働くことで英語でのコミュニケーション機会が増え、英語力を向上させやすい環境に身を置くことができます。ビジネス英語を身に付ければ、更なるキャリアアップも目指すこともできます。   海外生活を始めたい方に大切なのは仕事選びです。特にベトナムは「日本人が働きやすい」と言われることもあります。 その理由の一つに、ベトナムは日本企業の進出が増加しているということが挙げられます。例えば (業種不問)営業、営業事務、総務、秘書 など (製造業)生産管理、品質保証/管理、製造技術、工場長など (建設業)建築施工管理、設備施工管理、意匠設計、施工図設計、構造設計など (IT業)プロジェクトマネジャー、ブリッジSE、システムエンジニア、プリセールスなど (サービス業)ホテル支配人、営業、ホテルフロントスタッフ、飲食店店長 (教育事業)日本語教師、IT講師、保育/幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、塾講師 ※上記はあくまでも一例であり、タイミングによって様々な求人を取り扱っております。 などの幅広い職種の求人があり、このような日系企業の共通言語は、英語もしくは日本語のどちらかとなります。 ベトナム人との英語での会話は、比較的分かりやすい単語や文法でコミュニケーションを取ることが多く、企業によっては「英語力不問」「英語日常会話レベル」とする所も多数です。 また、ベトナムの日系企業で就業する場合、日本人ならではの意向や意図を理解した仕事が求められるため、 未経験の業務範囲へも挑戦しやすい これまでの業務経験を活かせばキャリアアップできる ということがメリットとして挙げられます。 また、現地採用の場合でも待遇面では、現地の平均給与に合わせてではなく、外国人として生活するのに十分な額や福利厚生などの手当がつく場合もあります。 このことから、日本での生活やベトナム現地の平均的な生活と比較すると、生活レベルも高くなる可能性があります。   ベトナムで就職をするメリットをおさえたところで、反対にどんな点がデメリットになるかについて解説します。 海外就職は人生を大きく変えるかもしれない、一大決心です。マイナスの面についても事前にしっかりと把握しておくことが重要です。   ベトナムは日本と比較して交通インフラが未発達であることや、大気汚染等の衛生環境の問題があるなど、生活環境が日本と異なる点があります。 また、ベトナム人の文化や感覚の違いから仕事上や暮らしの中でストレスに感じる人もいます。 ベトナム人と働くコツとは?現地生活15年の筆者が解説します 一方、ベトナムは日本と比較すると外国人に寛容でおおらかな性格の人が多く、親日家が多いことでも知られています。 さらに、日系企業や日本食レストラン、日系スーパーも多数進出していることもあり、ベトナムにいながらも日本を意外と身近に感じることができます。 また、他国と比較しても「政治が安定しており、デモ等が少なく治安がよい」という点もベトナムが選ばれる理由の一つです。 日本人が驚くベトナムの文化と国民性について解説〔異なる習慣・特徴〕 ...

2025.01

2025年より交通違反が厳格化!知っておくべきポイントを現地在住者が徹底解説

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2025年、ベトナム全土で新しい交通ルールが施行され、旅行者や在住者にも影響を及ぼす重要な改定が行われました。この新ルールでは、罰金の大幅引き上げや排出ガス規制の強化、さらには50ccバイクの利用条件の変更など、移動に関わるさまざまな面で大きな変化が生じています。 ベトナムに行く人や、在住の人にとって、これらの変更内容を事前に把握しておくことは非常に重要です。新ルールを知らずに違反してしまうと、高額な罰金や不便な状況に直面する可能性があります。本記事では、特に旅行者や在住者が知っておくべきポイントをわかりやすく解説していきます。これを参考に、ベトナムでの移動をより安全で快適なものにしてください。 2025年に入り、ベトナムでは交通ルールが大幅に改定され、運転に大きな影響を与えるようになりました。この改定は、安全で秩序ある交通環境を整えること、そして環境保護を推進することを目的としています。特に注目されているのが、罰金額の増額、排出ガス規制の強化、50ccバイクの規制強化、の3つのポイントです。これらの変更点をしっかり理解しておくことで、より安全で安心な運転ができるようになるでしょう。 新しい交通ルールの中でも大きな話題となっているのが、罰金の増額です。たとえば赤信号を無視すると、自動車運転者には1,800万~2,000万ドン(約11万~12万円)の罰金が科され、さらに運転免許から3点が減点されます。以前は400万~600万ドン(約2万4,000~3万7,000円)の罰金額でしたが、それを大きく上回る厳しいものです。 オートバイに対しても400万~600万ドン(約2万4000~3万7000円)の罰金と、4点の減点が科されます。以前は80万~100万ドン(約5,000~6,000円)の罰金額でしたが、自動車と同様に大きく上がっています。 出典:参考URL さらに、違法レースに対する罰則も非常に厳しくなりました。違法レースを計画した場合、個人には4,000万~5,000万ドン(約24万~30万円)、組織には8,000万~1億ドン(約49万~61万円)の罰金が科されます。また、観客として応援していただけでも100万~200万ドン(約6,000~1万2000円)の罰金が科されるため、単なる興味本位でも巻き込まれないよう注意が必要です。 出典:参考URL 環境保護に向けた取り組みも2025年から本格化しています。その中でも注目されるのが、バイクの排出ガス規制の強化です。新規定では、製造から5年以上経過したバイクに対して排ガス検査が義務付けられました。この検査は車両の年数に応じて頻度が変わり、12年以上経過したバイクでは1年に1度の検査が必要となります。 これは、一部の古いバイクが環境に多大な負荷をかけていることを受けた措置です。大気汚染の主要な原因の一つとされる排気ガスを削減するため、こうした規制は避けられない流れと言えるでしょう。 さらに、2026年以降は「カーボンニュートラル」を目指した排出基準も導入される予定です。 出典:参考URL これにより、新たに販売されるバイクや自動車は、従来の基準よりもはるかに厳しい規制をクリアしなければなりません。メーカーにとっては開発コストの増加が課題ですが、一方で、これらの基準が普及することで、地球規模での環境改善が進むだけでなく、ベトナム国内の大気汚染が改善されると期待されています。 これまで16歳以上であれば免許不要で運転できた50cc未満のバイクも、2025年からは新たなルールの対象となります。学生が50cc未満のバイクに乗るためには、安全運転技能講習を修了することが必須となり、未修了者の運転は認められません。 この規制の背景には、若年層を中心としたバイク事故の増加が挙げられます。小型バイクは、初心者や若年層が手軽に運転できる乗り物として長年親しまれてきましたが、その分、基本的な交通ルールや運転技術の習得が不十分な状態で乗るケースが多く、事故のリスクが高いとされています。 安全運転技能講習では、交通ルールの基礎や危険回避の技術などが徹底的に指導されます。これにより、初心者でもより安全にバイクを運転できるようになると期待されています。一方で、「手軽さが失われる」といった声も一部で聞かれますが、命を守るためには必要な措置と言えるでしょう。 2025年から施行される新しい交通ルールは、これまで以上に厳しい内容となっています。罰金の大幅な引き上げや新たな規制の導入は、多くのドライバーやライダーにとって大きな影響を及ぼすものです。こうした厳格化の背景には、交通事故の多発やマナーの欠如、大気汚染への対応といった複数の要因があります。それぞれの理由について詳しく解説します。 ベトナムでは、交通事故が長年にわたる社会問題の一つです。2018年の統計では、交通事故による死亡者数は 24,970人、人口10万人あたりの事故死亡率は26.4人という非常に高い数字が報告されています。これにより、ベトナムは「交通事故による死亡率が高い国」として国際的にも知られるようになりました。 出典:参考URL 政府や専門家による分析では、事故の主な原因としてスピードの出し過ぎ、信号無視、交通ルールの無視が挙げられています。特に信号無視は深刻で、バイク運転者に多発しています。こうした背景から、今回の法改正では、赤信号無視に対して400万~600万ドン(約2万4000~3万7000円)という大幅な罰金引き上げが導入されました。 また、若者や初心者による運転ミスが事故につながるケースも多く、安全運転講習の義務化や違反点数制度の導入が検討されるなど、法規制を強化することで事故抑止を図っています。 交通マナーの問題も、規制強化の大きな要因の一つです。都市部の道路では、蛇行運転や速度超過、車線変更のルール無視といった行為が日常的に見られます。また、3台以上のバイクが並走したり、歩道をショートカット代わりに走行したりするケースも頻発しています。これらは渋滞や事故の原因となるだけでなく、観光客にも「危険な国」という印象を与えているのです。 新しい規則では、こうした悪質な行為を取り締まるための罰則が強化されています。たとえば、蛇行運転や車線違反には 800万ドン~1,000万ドン(約5万~6万円)、歩道走行には 400万~600万ドン(約2万~3万6,000円) の罰金が科されます。これにより、運転者のモラル向上と公共の安全確保が期待されています。 出典:参考URL 近年のベトナムでは、経済成長に伴う生活水準の向上とともに、大気汚染が深刻化しています。特にハノイやホーチミンといった大都市では、住民の日常生活や健康に影響を及ぼすレベルに達しており、社会全体で対策が求められる状況です。 ハノイでは、1月から3月の冬季に逆転層が発生し、汚染物質が拡散せず地表付近に滞留することでスモッグが頻繁に発生します。特にPM2.5と呼ばれる微小粒子状物質は、市民の肺や気道に深刻な影響を及ぼし、肺炎や呼吸器疾患、さらには心血管系の問題を引き起こす要因となっています。 その結果、2022年にはベトナムの大気質指数が「160〜220」とされ、これは世界ワースト3に入る深刻な数字でした。 出典:参考URL この状況は数年にわたり改善が見られず、特にハノイとホーチミンでは、居住者がマスクなしでは屋外での活動が難しいと言われるほどです。WHO(世界保健機関)によると、大気汚染は慢性的な健康被害をもたらし、死亡率を高める主要な要因の一つとされています。 2025年1月1日に施行された新たな道路交通規則は、ホーチミンで短期間のうちに大きな効果を発揮しました。わずか5日間で 6000件を超える交通違反が検挙され、その罰金総額は 100億ドン(約6200万円) に達しました。 出典:参考URL この5日間には、市内の通常業務に加え、大規模なイベントによる混乱も重なりました。1月5日夜に行われたASEAN三菱電機カップ2024決勝戦では、ベトナム代表が歴史的な3度目の優勝を果たし、試合後には市内各地で市民が歓喜のパレードを開始したのです。その結果、何万人もの人々がバイクで街に繰り出し、通りは大渋滞となりました。警察は混乱を最小限に抑える努力をしましたが、あまりの数に対応が追いつかず、ほぼ「打つ手なし」という状況に陥りました。 ベトナムの交通事情は、初めて訪れる人にとって驚きの連続です。特にバイクの多さ、独特な運転ルールに慣れるまで時間がかかるかもしれません。ここからは、ベトナムで安全に運転するために押さえておくべきポイントを解説します。 ベトナムの道路標識は、日本の標識と似ている部分が多いものの、ローカルルールを反映した独自の標識も存在します。たとえば、赤信号での右折が許可される場合に設置される右折可能の補助標識や、黄色の斜線模様(アミ目)が駐停車禁止エリアを示す標識などは、日本にはないため注意が必要です。 また、ハノイやホーチミンといった都市部では交通量が多く、標識が見えにくいことも少なくありません。さらに、交通警察の指示が標識や信号より優先される場合もあります。運転中は常に周囲に注意を払い、標識や信号だけでなく、交通警察の手信号や周囲の状況にも即座に対応できるようにすることが重要です。 ベトナムの交通は日本とは逆の右側通行です。これにより、運転する際や横断歩道を渡る際には、車両の進行方向が普段とは逆になるため、慣れるまで注意が必要です。特に交差点での右折や左折の際、日本の感覚で行動すると他車両と接触する危険性が高まります。 右側通行に慣れるには、最初は余裕を持った運転を心掛けることが大切です。歩行者として行動する場合も、車両が右側から来ることを意識して横断歩道を渡るようにしましょう。また、バイクや車両が突然反対車線を逆走してくることもあるため、特に混雑したエリアでは油断せずに周囲を確認することが求められます。 ベトナムの交通事情では、大型車優先という慣習が根強く見られます。バイクや小型車両を運転している際には、無理に大型車と進路を争わず、道を譲ることで安全を確保することが肝心です。また、交差点や混雑した道路では、歩行者優先がほとんど考慮されない場合も多く、歩行者であっても大型車や他車両の動きに注意を払いながら行動する必要があります。特に、バスやトラックが走行するエリアでは、クラクションを鳴らしながら迫ってくることがあるため、冷静に対応しつつ進路を譲るのが無難です。 ベトナムで車やバイクを運転するには、現地の運転免許証が必要です。日本の運転免許証を所持している場合、ベトナムの免許に切り替えられますが、そのためにはいくつかの手続きが必要です。在留資格(TRC)を取得していること、日本の免許証とその翻訳があること、そして交通局での申請が必要になります。 免許証の切り替えには、数日から数週間の時間を要することもあるため、運転を予定している場合は早めに手続きを開始するのがおすすめです。また、短期滞在の場合は、現地での運転は避けるべきです。現地で移動する際は、タクシーやGrab(配車アプリ)を活用する方が安全で快適です。 2025年のベトナム交通ルール改定は、旅行者や居住者にとっても無視できない変化をもたらしています。罰金額の引き上げや排出ガス規制、50ccバイクの新たな条件など、これまでの慣習とは異なる点に注意が必要です。これらのルールを理解し、適切に対応することで、ベトナムでの生活や旅行をより安全で快適なものにできます。事前準備を整え、安心して移動を楽しみましょう。