ベトナム就職Q&A

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【第一部 ベトナム転職に向けた情報収集】

【第一部 ベトナム転職に向けた情報収集】

ベトナムってどんな国?

縦長の国土で、首都は北部ハノイ、商業都市は南部ホーチミン、観光都市は中部ダナンとなっていて覚えやすいです。ハノイは四季があり冬は10度近くまで気温が下がり夏は30度を超す気候です。ホーチミンは一年中30度を超すの常夏な気候です。宗教は80%が仏教徒の、親日国です。最近では、日本の旅番組、観光雑誌などでハノイ、ホーチミン、ダナンが特集されているので、皆さんも一度は見たり聞いたことがあるかもしれませんね。

ベトナムの魅力について

ベトナムは人口約1億人で日本の人口とそこまで差はありません。大きな違いは国民の平均年齢が31歳と若いです。そういう意味で労働人口も多いことから、経済成長が期待されている国の1つで近年注目を集めています。

ベトナムでの経済成長のすごさ

ベトナムのGDP成長率は(コロナ発生直後を除いて)おおよそ6.0~7.0%プラスで推移。これは日本の高度経済成長期の頃のGDP成長率とほぼ似通ってます。ベトナムはこれからも成長を続けると予想されていて当面は右肩上がりでさらなる経済発展が期待できます。そういった観点から見ても楽しみですね♪

ベトナムでの日系企業数の推移

長年にわたり「チャイナ・プラスワン」の担い手としても期待されてきたベトナム、さらに直近では米中貿易摩擦の影響があって、実際に多くの日系製造企業が中国の次の生産拠点としてベトナム進出を果たしています。1990年から進出件数は増加し続けまして、その代表例として皆さんが良く知る自動車、二輪メーカーでトヨタ、ホンダ、そのほかパナソニック、京セラ、ブラザー工業など大手日系を中心に最近では中堅中小企業もこぞって進出ラッシュの時期を迎えています。
2022年で在ベトナムの日系企業数は2,373社おり、うち2021年だけで186社といったコロナ禍でも爆発的な伸びを記録してます。

ベトナム地域別の業種の特徴

北部ハノイは自動車・バイクなどの日系の大手企業、ベトナム国営企業も含めて大企業が多いのに対し、ホーチミンは中堅中小規模の企業が点在してます。また、ベトナム経済の中心地でもあり、消費者向けマーケットの中心として注目を集めており、小売り、その中でも百貨店では高島屋、セブンイレブン、ファミリーマートなどコンビニ、ユニクロ、無印良品、マツキヨが出店して成功してます。

ベトナムでの日本人採用需要の増加

在ベトナム日系企業数、新規進出の日系企業数の増加、そして、ベトナム内需のマーケットの急成長に伴い、日本人求人も順調に増加しています。
ベトナムは海外勤務の第一歩としてステップを踏みやすいのが特徴です。その理由として現在の需要増加で多種多様なポジションの求人があること、また、言語/スキルでの求人応募条件が他国と比べてもそこまで高くないことが挙げられ、海外勤務経験のない方にもスタートを踏み出しやすくなっているのが魅力です。

ベトナムではどのような職種のお仕事が多いですか

募集職種としては業種別で下記職種が多いです。

(業種不問)営業、営業事務、総務、秘書 など
(製造業)生産管理、品質保証/管理、製造技術、工場長など
(建設業)建築施工管理、設備施工管理、意匠設計、施工図設計、構造設計など
(IT業)プロジェクトマネジャー、ブリッジSE、システムエンジニア、プリセールスなど
(サービス業)ホテル支配人、営業、ホテルフロントスタッフ、飲食店店長
(教育事業)日本語教師。IT講師、保育/幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、塾講師
※上記はあくまでも一例であり、タイミングによって様々な求人を取り扱っております。

現地での給与や待遇はどのようなものですか

それでは現地採用の待遇面とはどんなものなのか見てみましょう。

・営業スタッフ:Gross 2,000~2,500 USD
・営業マネージャー:Gross 2,500~3,500 USD
・バックオフィス事務職:Gross 2,000~5,000 USD(マネジメントポジションになると高くなります)
・IT関連:Gross 2,500~4,000 USD(ITエンジニア→PMポジションになるにつれて給与設定が高くなるイメージです)
・製造関連:Gross 3,000~5,000 USD(工場長ポジションはそれ以上の待遇も見込みあり)
・建設関連:Gross 3,000~7,000 USD(施工管理ほかマネジメントポジションは5,000 USD付近からスタートすることが割合多いです)
また、福利厚生ではほとんどの会社で海外医療保険やワークパーミット取得支援をしてくれます。さらに追加で、企業によっては年1回の日本への帰国手当、さらには住宅手当までも支給される企業もあります。

【第二部 ベトナムで働くために必要な手続き】

【第二部 ベトナムで働くために必要な手続き】

ベトナムで働くには

ベトナムで外国人が働く場合、必ず必要になってくるのがビザ、労働許可書(ワークパーミット)です。ベトナムの場合、ビザは入国する際に一時的に必要で、その後、労働許可を取得することになります。これがないと、ベトナムでは就業できません。

労働許可書の種類

労働許可書は3種類に分別されていて管理職、専門家、技術者が存在し、就労するポジション・職務内容によって申請する方法が異なります。
一般的には代表者など経営管理者は「管理職」、営業・マーケティングなど専門職・一般職は「専門家」、IT業界、製造および建設エンジニアなどは「技術者」で労働許可書を申請・取得することが多いです。

労働許可書の取得条件

【管理職の条件】
管理職経験者(社長、部長、マネージャーなど)
※ベトナム現地法人の社長や組織の代表者(駐在事務所長)に限る

【専門家の条件】
大学の学士号以上または学士と同等とみなされる学位を取得しており、ベトナム国内で従事する職務に関する分野での3年以上の同分野の職務経験があること。または、国外の機関、組織または企業により専門家と認定された証明書を持つ者

【技術職の条件】
高卒・専門・短大卒以上(技術に関する訓練を1年間以上)かつ3年以上の実務経験がある、もしくはベトナムでの業務に関連性のある5年以上の実務経験がある者

※職務経験はベトナム国外での実績のみ有効となります。
※上記は2023年11月時点の情報です。法改正等がありますので随時最新の情報をご確認ください。

労働許可書申請の必要書類

労働許可書取得のためには、下記資料を事前に揃え提出する必要がございます。

1:大学(大学院を含む)、専門・短大などの卒業証明書 ※英文が一般的です!
2:無犯罪歴証明書(※過去にベトナムで働いていたなど、場合によってベトナム側でも求められるケースあり)
3:過去の在職していた企業での在職証明書(職務経歴証明書と呼ばれています)
※管理職の場合は管理職経験、専門家の場合は専門職の実務経験、技術職の場合は技術の実務経験が記載された在職証明が必要となります。

また、現地採用で赴任される方でご家族がいる場合、戸籍謄本(戸籍抄本でも代用可)も必要となります。
そのほかアドバイスとしまして、労働許可申請に関して、なにかにつけて証明写真の添付が必要になります。余分に複数枚の証明写真を事前準備しておかれたほうが、その後追加で取得する必要ないため便利です☆

公証手続きについて

労働許可書申請書類(準備書類)の公証手続きについて
・ベトナム政府に提出する書類にするため、労働許可書申請で必要な各資料の公証手続きをしなければなりません。
日本の文書は基本的に【公文書】と【私文書】に分けられ、公証手続きも少し異なります。

(1)公文書:公務員が作成する文書
例:登記簿謄本、無犯罪証明書、住民票等 など
(2)私文書:官公署以外が作成する文書。
例:大学等卒業証明書、定款、実務経験証明書(在職証明書)、委任状 など

~公証手続きの流れについて~
1.公文書・私文書の入手
2.日本の公証役場で公証
3.日本の法務局、外務省で認証手続き
4.ベトナムの大使館・領事館で認証手続き

【第三部 ベトナム転職活動の開始方法および面接のアドバイス】

【第三部 ベトナム転職活動の開始方法および面接のアドバイス】

お問い合わせ方法

トップページにあるLINE、またはメールアイコンよりご連絡ください。
求人掲載ページからのご応募でのお問い合わせも可能です。
お問い合わせ後、5営業日以内を目安にご連絡いたします。

内定までの流れ

内定までの一般的な流れは次のようになります。
①気になる求人に応募、または転職サポートのご依頼
②キャリアアドバイザーとの面談
③企業での書類選考
④面接1回〜数回(オンラインもしくは直接)
⑤オファーレター(内定通知書)の発行、サイン
⑥内定
面接日の調整、企業への交渉等、入社までの一連の調整、交渉を弊社が代行します。

キャリアコンサルタントとの面談

SkypeまたはLINE、Zoom等オンラインで面談を実施します。求人応募の場合は、求人詳細について、また、ご経歴やご希望をお伺いします。現地の情報や生活面に関するご質問についても回答いたします。

求人情報のご案内

面談後、ご経歴、ご希望に沿ってキャリアコンサルタントよりお仕事のご提案を行います。

面接はどのような流れか

日本にいる場合は、基本オンライン面接となります。面接ツールとしてZOOM、Google Meet、Microsoftが使用されるケースが多いです。準備に慌てることがないよう、事前にダウンロードして対策をしておくことをオススメします。現在ベトナムにいらっしゃる方の場合は、オンラインまたは直接面談となります。

面接で重視されるポイント

(1)なぜベトナムなのか
なんとなく海外で働いてみたい、海外に憧れがあるからなど、正直これだけの理由では企業も物足りません。海外転職を志す上で、「どうしてベトナムが良いのか」を言葉でしっかり表現できるようにしておきましょう。

(2)この転職で何を実現したいか
職種や業界によっては20代は特に未経験の分野に挑戦できます。幅広い求人に応募して可能性を探ることも良い事ですが、動機の弱い人には面接の知らせは訪れません。どんな時も軸をもって転職活動をしましょう。

(3)キャリアプラン
転職先の内定獲得がゴールではありません。入社して数年後、こんな仕事がしたい、マネジメントがしたい、英語を使って他の国に挑戦したいなど、転職のその先を考えましょう!。これらが面接時にPRできれば、面接対策もバッチリです。

とはいえ、自分1人ですべてを考えるのは難しいので、ベトナム転職の興味を持っていただけたら、是非、当社キャリアコンサルタントにご相談ください!

【第四部 ベトナム転職後~現地での生活情報】

【第四部 ベトナム転職後~現地での生活情報】

採用決定してから赴任するまでの準備

採用が決定(オファーレター締結)しましたら、労働許可書(ワークパミット)の取得に向けて必要な書類準備を行います。
専門家として入国される場合、一般的には「無犯罪証明書」「実務経験証明書(専門家証明書または在籍証明書)」「大学卒業証明書」「パスポート」「証明写真」の準備などが必要となります。外務省やベトナム大使館での公証手続をはじめ、無犯罪証明書の取得には2~3週間程度の時間を要するため、早め早めに対応するようにしましょう。

赴任後、空港到着~ホテル(または)指定住居までの行き方

企業には空港~ホテルまでのハイヤーを手配してくれる場合もあるでしょう。自分で移動手段を確保しなければならない場合は、空港からタクシーを使われるといいでしょう。
おすすめは配車サービスアプリの「Grab(グラブ)」。アプリ上で現在地と目的地を設定するだけ。明朗会計で安心です。
※最近はガス代の高騰もあり、ベトナムでもタクシー料金は値上がりしていますが、日本の価格と比較すると安く感じることでしょう。

ベトナムの通貨は何を使っていますか

通貨はベトナムドンを使っています。ざっくりの計算で言うと20,000ドンが100円に相当します。日本の通貨と比較すると、桁が多いので、ベトナムに来た当初は苦労する方もいるのではないかと思います。わかりやすい計算方法はベトナムドン通貨の「00」をとって2で割り算すれば日本円に置き換えることができます。
例えばですが、500mlのお水が5,000ドンだとすると、日本円では約25円になります。また、某世界チェーンのコーヒーショップでカフェラテ、トールサイズを注文すると100,000ドンで、日本円では500円ほどになります。
ベトナムドンの将来性・特徴についてこちらの記事にまとめていますので是非お読みください。
▶https://www.vietwork.jp/column/vietnamdong_future/

赴任時はお金はどのくらい持っていくことがベストですか

ベトナムで初めのお給料が振り込まれるまで、約1ヶ月分と想定すると現金は約30万円程度あれば十分だと思われます。家賃で20万(1ヶ月5万円想定、3ヶ月分前払い+デポジット1ヶ月分)、生活費10万円があれば余裕をもって1ヶ月過ごすことができます。もちろん、大家さんによりますがカードで家賃を払う場合はそこまで現金は必要ありません。
※ベトナム入国の際に5,000USD相当以上の現金を持ち込む際は、入国する空港の税関で申告しましょう。もし申告せずに現金を持ち込んだことが発覚した場合は所持金を没収される可能性があります。
ベトナムの生活費について下記記事にて詳しく紹介しています。ご参考にして下さい。
▶ハノイ編:https://www.vietwork.jp/column/cost_of_living_in_hanoi/
▶ホーチミン編:https://www.vietwork.jp/column/cost_of_living_in_hochiminh/

ベトナムの公用語は何語?英語は使えるのか?

ベトナムの公用語はベトナム語になります。したがって英語はホテル、レストラン、商業施設などでは通じますが、タクシーやローカルの飲食店などではほとんど通じません。日本人とベトナム人が一緒に働いている会社では社内を英語としている企業も多いです。最近ではベトナムへ進出している外資企業も増えており、今後、英語を重視する企業はますます増えるでしょう。

ベトナムの食事情(現地レストラン、日本食など)

ベトナム料理として有名なフォー(米粉でできた麺)や生春巻き以外にも、様々な美味しいベトナム料理を堪能いただけます。また、最近では日本食(和食)をはじめ、欧風のおしゃれな洋風レストラン、そして、インドレストランも増え、年々、ベトナム在住の外国人増加に伴って外食文化が盛んになっています。
ベトナムでの食生活について気になる方は是非こちらの記事をチェックしてください。
▶ベトナム料理:https://www.vietwork.jp/column/food-in-hanoi-vietnam/
▶日本食:https://www.vietwork.jp/column/lunch_dinner_hochiminh/

ベトナムの交通事情

基本はバイクやタクシーを使います。自身でバイクを購入しない場合は、バイクタクシーが一般的です。日本ではUberが有名ですが、ベトナムでは「Grab」いうサービスが主流です。
アプリで出発地と目的地を入れると、ドライバーがピックアップに来てくれます。値段も決まっていますし、クレジットカードでの決済も可能なので使い勝手が良いです。バイクの他、普通の車のタクシーやデリバリーサービスもGrabで頼むことができて便利です。

現地での家はどう決める?

日系の不動産会社、ローカルの不動産会社があります。多くの場合は会社が一緒に探してくれます。契約期間は最短1か月~1年程度。デポジットが1~2ヶ月程度必要になります。
家賃は400 USD~600 USDくらいが現地採用の方の家の相場です。
多くの方はサービスアパートと呼ばれる、掃除洗濯付きの家に住んでいます。最近はレジデンスと呼ばれる、日本でいうマンションに住んでいる方も増えてきました。
家は家具家電付きなので引っ越しも簡単!ただし、オーナーが日本語もしくは英語を喋れるか?お湯は出るか?騒音問題は無いか?など、細かくチェックしてから家を決めましょう。
ベトナムで部屋を借りる場合、以下の記事も是非ご参考にしてください。
▶https://www.vietwork.jp/column/rental_apartments_in_hanoi/
▶https://www.vietwork.jp/column/rental_housing_in_vietnam-2/

住むのに便利な場所は?オススメのエリアはどこですか?

ハノイ/ホーチミンの住居情報をお届けします。参考にしていただけますと幸いです。

ハノイ:ハノイ中心部に位置するキムマ、リンラン地区に日本食料理屋が連なるエリアがあり、そこには低価格、中間層クラスの住居が多くあります。そのほか、ハノイ市内の観光地でもっとも有名なホアンキエム周辺、タイ湖、ハイバーチュン地区にはファミリータイプのマンションが密集しています。上記どちらにしても日本食、スーパーは数多くあるので生活にはまったく困りません。日本人学校のあるナムトゥリエム地区、韓国人街で有名なミ―ディン地区、IT業界が集積し最近はお洒落カフェが増えてきているコウザイ地区は安くてお手頃な不動産物件が多いので有名です。
 
ホーチミン:日本人が多く住むのはホーチミン1区、3区ですが、ここは少し住居金額が高めとなっています。最近は低価格の新築が増えているビンタイン区。ここは、美味しい日本食レストランが軒を連ねており市中心部にもアクセスがしやすいことからオススメエリアとして注目されてます。7区は日本人学校、その周辺には大規模ショッピングモールがあり、ご家族をお持ちの方々に人気のエリアになってます。また、2区内にあるタオディエン地区は、ベトナム屈指のお洒落エリアで、特に欧米人から人気が高く、外国人が多く住むエリアで、ベトナム人富裕層が多いエリアにもなっています。そのほか4区はローカル市場や海鮮レストランが並ぶ下町の雰囲気が漂うエリアになっています。街の中心部から少し離れており、格安物件が多いです。

ご自身に合う場所をぜひ探してみてくださいね。

銀行口座の開設方法

就職先がベトナム国内企業(ベトナム系、日系、外資企業すべて対象)で決定している場合、銀行口座開設が可能です。また、日系の銀行でなく、ベトナム現地のローカル系銀行でも日本語対応可能な銀行もあります。かつ、ネットバンキングサービスもかなり普及しています。ベトナム国営のメガバンク「Vietcombank」「BIDV」「Vietinbank」等をはじめ、民営の「Techcombank」が有名です。
口座開設には「有効期限内のパスポート」「VISA(一時在留カード、労働許可証、企業登録証明書など)」「携帯電話番号」「現地の住所」が必要になります。
以下の記事でより詳しくご紹介していますのでご確認ください。
▶https://www.vietwork.jp/column/bank-in-vietnam/

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