【ベトナム就労/おすすめポイント7選!】海外転職・ワーホリ・留学検討の方注目です!

【ベトナム就労/おすすめポイント7選!】海外転職・ワーホリ・留学検討の方注目です!

日本では少子化や物価上昇が続き、日本の未来を不安視する人も多くいます。最近では、記録的な円安を背景に海外へ向かう若者の増加がニュースで取り上げられています。

日本で賃金が上がらない

閉塞感を感じる

スキルアップしたい

英語力を向上させたい

海外に住んでみたい

「海外出稼ぎ」「ワーキングホリデー」で日本脱出を考える方も少なくないのではないでしょうか。しかし、一方で

「英語力が低く、仕事がなかなか見つからない」

「アルバイト先が作業中心で英語を話す機会がないかも」

「ワーキングホリデーで渡航したものの、仕事が見つかるか不安」

「留学費用や滞在費が思ったよりも高額になってしまう」

と「ワーキングホリデー」や「海外出稼ぎ」でも何かと不安や心配があるという声も聞かれます。

ワーキングホリデーとは

18歳から30歳までの若年層が協定国29カ国で留学・就業・居住できる制度です。滞在できる期間は最長で1年間です。留学費用や滞在費が自己負担のため、事前の準備が必用とされています。

そこで今回は「海外で働いてみたい…けど心配」という方に向けて「ベトナムでの就労」のおすすめポイントを7つご紹介いたします。

 

ベトナム就労のおすすめポイント

①渡航は就労が決まってからでOK

ベトナムは現在「ワーキングホリデー協定国」ではありません。そのため、ベトナムで就労するためには「就労ビザ」を取得する必要があります

内定までの一般的な流れは次のようになります。

  1. 気になる求人に応募、または転職サポートのご依頼
  2. キャリアアドバイザーとの面談
  3. 企業での書類選考
  4. 面接1回〜数回(オンラインもしくは直接)
  5. オファーレター(内定通知書)の発行、サイン
  6. 内定

オンラインでの相談からスタートできるため、日本国内にいながら就業の準備することができます。

ワーキングホリデーのように「海外滞在中に自分で仕事を見つけていく」ということがないため、生活費などの生活の見通しを立てやすいというメリットがあります

 

②高い英語力がなくてもOK

ベトナムには年々多くの日系企業が進出しており、日本人の現地採用枠の採用も多くなっています。このような企業の共通言語は、英語もしくは日本語のどちらかとなります。

ベトナム人との英語での会話は、比較的分かりやすい単語や文法でコミュニケーションを取ることが多く、企業によっては「英語力不問」「英語日常会話レベル」とする所も多数です。

このように「海外未経験」「英語力は低いけど海外で働いてみたい」という方にもベトナムでの就労がおすすめです。

 

③キャリアアップの可能性

ベトナムの日系企業で就業する場合、日本人の意図を理解した仕事が求められるため、未経験でも現地のベトナム人を取りまとめる「マネージャー」や、日本とベトナムの橋渡しとなる「ブリッジ役」など、任の大きな仕事や複数業務担当を任せられやすく、キャリアアップができるということがメリットとして挙げられます。

「海外で異なるバックグラウンドの人材を取りまとめた」という経験は、将来の仕事で活かされることでしょう。

 

④生活費や転居費用が抑えやすい

ベトナムも経済成長を受け年々物価が上昇していますが、現地食材の価格は日本よりも安く、ローカルレストランでは日本の1/3程度で食事をすることができます。

カフェやビールなどの嗜好品は日本の1/2程度。Wi-Fi・電源完備のおしゃれカフェが多いため、勉強や作業もはかどります。

また、一人暮らしの現地採用者向けのアパートの平均価格は350~650USDとなっており、物件によってはジムやプール、掃除のサービスが付くところもあります。より生活費を抑えたい場合は200~350USDのローカル向けのアパートという選択肢も。「Facebookのグループや現地の掲示板で大家さんに直接交渉することで相場よりも安く借りられた」ということもあるようです。

さらに、ベトナムでは不動産会社への仲介手数料が無料というところがほとんです。加えて外国人向けの物件では、家具や家電などが備え付けられているため、1から家財道具を揃えるは必要なく、転居費用が抑えられるというメリットがあります。

 

⑤治安が良く住みやすいと感じる

ベトナムは他国と比較して「外国人に対するヘイト」や「大規模なデモ・テロ」はほとんどありません。また、「銃や刃物を使った強盗」は少なく、女性の一人歩きも安心です。

さらに、ベトナム人は親切で親しみやすい人が多いことや、品質のよい日本製品や礼儀正しい日本人に好印象を持っている人が多いことから「日本人にとって居心地がよく、暮らしやすい」と感じます。

ベトナム国内には日本人が2万人以上在住しており、趣味や年代などに応じた「日本人コミュニティ」があります。定期的に集まって活動しているコミュニティもあり、自分の趣向にあった人脈づくりや友達づくりができます。

 

⑥日本食が豊富

ベトナムには日系レストランが数多く進出しており、日本食に困るということはありません。ベトナム人は特に「お寿司」が大好き。ローカル向けの寿司レストランも多く見られます。

スーパーでも「イオンモール」や「業務スーパー」などが進出しており、日系食品を取り扱うところが多く、日本食の自炊も問題なく可能です。

ローカル向けのスーパーでも日本米や豆腐、サバ、乾燥しいたけなど日本人に馴染みがあるものが売られています。食文化も日本と通じるところがあります。

 

⑦ベトナムを拠点に旅行ができる

ベトナムは、北部ハノイのハロン湾、中部ダナンのビーチリゾート、ホイアンの古都、南部ホーチミン近郊のブンタウなど国内に多くの観光地があります。日本での知名度はまだまだかもしれませんが、欧米人には人気のバカンス先で、実際に訪れるとアジア人より欧米人の観光客の方が多いのも特徴です。どこも飛行機で1~2時間程度で移動可能のため、土日の小旅行でリフレッシュすることもできますね。

また、タイはホーチミンから飛行機で1時間程度と近く、気軽に行くことができます。「ベトナムを拠点に東南アジアを制覇」なんていうことも叶えられるでしょう。

 

以上7つベトナムでの就労のおすすめポイントをご紹介しました。以下からは、ベトナムで働くことを考える上での疑問にお答えしていきます。

 

ベトナムで英語力は向上する?

スイスに本部を置くグローバル教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF Education First)が発表した、「EF英語能力指数2023(EF EPI 2023)」ランキングではベトナムは800ポイント中505ポイントで非英語圏113か国・地域中58位となりました。

このランキングでは日本は87位のため、ベトナムは日本より英語力が高いという結果がわかります。

実際に、ベトナムでは若い人や都市部を中心に英語の日常会話が可能な人が日本よりも多い印象です。仕事や生活上で「分かりやすく伝わりやすい英語のコミュニケーション方法」が身につきやすく「今後、多国籍の人が集まる環境で仕事をしたい」と考えている方の場合は、良い経験になるでしょう。また、英語のノンネイティブスピーカー人口が増える中で「伝わる英語」ができるということは大きな強みになると言えます。

たとえ英語圏に住んでいても「学ぶ姿勢がないと英語力は向上しない」と言われるように、生活しているだけで高度な語学力が自然に身につくということはあまりありません。

「さらに英語力を向上させたい!」という方は現地の英会話レッスンを受けたり、英語の問題集に取り組んだりすると良いでしょう。

IELTSの問題集はLAZADA(ベトナムのオンラインショッピング)で170000VND(3冊でおよそ1000円)で購入できました。

 

円安トレンドで稼げる?

ドル高・円安が続いている現在、USDで給与が支払われる場合は円に換算すると日本にいるよりも「稼げた」と感じます。しかし、為替レートは日々変動するものです。「今、円安だから海外で働く」と安直に考えるよりは、長期的な視点で「海外でスキルアップ・経験を積む」ということを念頭に働くことが重要です。

とはいえ、ベトナムは生活コストを抑えることができるので、貯金が可能です。日本よりも高金利なベトナム銀行預金ベトナム株投資などで上手くお金を増やすこともできます。

【投資/ベトナム株】始め方完全ガイド

 

面接で重視されるポイントは?

実際に「働こう」と思っても、難しく感じるのが面接対策です。ここからは面接で重視されるポイントを3つご紹介します。

 

(1)なぜベトナムなのか

なんとなく海外で働いてみたい、海外に憧れがあるからなど、正直これだけの理由では企業も物足りません。海外転職を志す上で、「どうしてベトナムが良いのか」を言葉でしっかり表現できるようにしておきましょう。

 

(2)この転職で何を実現したいか

職種や業界によっては20代が特に未経験の分野に挑戦できます。幅広い求人に応募して可能性を探ることも良い事ですが、動機の弱い人には面接の知らせは訪れません。どんな時も軸をもって転職活動をしましょう

 

(3)キャリアプラン

転職先の内定獲得がゴールではありません。入社して数年後、こんな仕事がしたい、マネジメントがしたい、英語を使って他の国に挑戦したいなど、転職のその先を考えましょう。これらが面接時にPRできれば、面接対策もバッチリです。

 

「HRnavi べとわーく」では、キャリアコンサルタントがベトナム就職のサポートをいたします。面接日の調整、企業への交渉等、入社までの一連の調整、交渉を弊社が代行します。まずは、お気軽にご相談ください。

 

まとめ

ベトナムでは「ワーキングホリデー制度」を利用することはできませんが、20代の方から海外就労に挑戦しやすくなっています。また、英語力に自信のない方や海外未経験の方も日本での経歴を活かして活躍することができます。

この記事が皆さんのキャリアの選択に役立ちましたら幸いです。

 

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

ベトナム情報週刊コラム

【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?
2025.10.21
【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?
本記事では、ベトナムの南部ホーチミン市で暮らす際の生活用品の種類や価格、購入できる場所について解説していきたいと思います。 どんな生活用品が必要なのか? どこで購入できるのか? 日本から持ち込んだ方がよい生活用品は?     ホーチミン市の年間平均気温は30℃前後で、常夏の街です。また、4月~10月頃が雨季、11月~3月頃が乾期といったように雨が多く降る時期とそうでない時期の2シーズンに分けられています。 雨季といっても日本の梅雨のように「ずっと雨が降り続く」というわけではなく、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような雨が30分~1時間程度続くというような天候が多いです。まれに雨が降り続いた場合は浸水する箇所がありニュースになることもあります。 © WeatherSpark.com © WeatherSpark.com 日本 100V(Aタイプコンセント) ベトナム 220~240V(Cタイプコンセント) 日本で使っている電化製品をそのままベトナムで使おうとすると、コンセントが合わなかったり壊れてしまったりことがあるため、コンセント変換プラグを準備し、変圧器が必要かどうか事前に確認する必要があります。特に大型の家電の場合は、変圧器の容量の確認が必要になります。     入居する住居に「掃除サービス」や「洗濯サービス」が付いている場合は、掃除用品や洗剤などを購入する必要はありません。「ベッドメイキングサービス」が付いている場合は、シーツを洗う手間もかかりません。こういったサービスが付いていると面倒な家事が減った分、自分の時間に充てられそうです。 また、日本人向けの住居は食器や調理器具、家具、家電が据え置きされているところが多く、入居してすぐに生活を始められるところがほとんどです。 したがって、ほとんどの方が必要になるのは、 各種消耗品 据え置きされていない小物や家電 こだわりの日用品 が多いのではないでしょうか。   ホーチミンの中心部から車で20分ほどの場所にある、ホーチミンのコストコといわれる「MM メガマーケット アンフー」で実際に調査してみました。こちらは、ホームセンターのように日用品から食品、衣料品、文具、バイク用品など幅広い品揃えが特徴です。ホーチミンに住む日本人の方もよく買い物に来るスポットです。(おおよその価格を、1円≒168VND換算で表記。) パンテーンやダウ、クリアなどがありました。値段は130000~270000VND(約771~1601円)です。 ボディーソープはダヴやジョンソンアンドジョンソン、ライフブイがありました。およそ132000VND(約782円)~。 石鹼は一つおよそ13000VND(約77円)~。ライフブイ(lifebuoy)はホーチミンでよく見かける商品で、ボディーソープや石鹼、ハンドソープなど幅広く展開しています。 ハンドソープは64000VND(約379円)~。450gと大容量なのでしばらく使えそうです。 ボディタオル79000VND~(約468円)やボディスポンジ41000VND(約243円)~。こちらも好みによって選べるほど品揃え豊富です。お風呂の桶は30000VND(約177円)でした。 ドライヤーが199000VND(約1182円)~。 シャンプーなどの収納棚が183000VND(約1085円)~でした。スーパーですが浴室用雑貨も充実していますね。 歯磨き粉は約18000~92000VND(約106~525円)。歯磨き粉もアクアフレッシュなど日本人にお馴染みのブランドがあります。歯ブラシは32000VND(約189円)~。   キッチンスポンジが26000VND(約154円)~。 食器用洗剤が23000VND(約136円)~。写真の食器用洗剤も800gとこちらも大容量です。 キッチンペーパーが24000VND(約142円)~。 東芝の炊飯器が699000VND(約4150円)。ベトナム人も炊飯器を使うので、初めからお部屋に設置されていることも。ちなみに、電気ケトルは99000VND(約588円)~。 こちらの食品保存容器が45000VND(約266円)~。しっかりとした作りで頑丈そうです。フライ返しなどの調理器具が87000VND(約515円)~。 お皿が19000VND(約112円)~。   洗濯洗剤はアリエール、OMOが主に売られています。120000~230000VND(約714~1369円)。縦型洗濯機用、ドラム洗濯機用と用途が分かれています。香りはフラワー系の香りやパウダー系の香りが人気のようで、種類も様々です。 柔軟剤入り洗剤は日本でもお馴染みのダウニーが210000VND(約1250円)。衣類用消臭剤が99000VND(約589円)でした。 大きな衣類物干しが599000VND(約3566円)~。乾燥機付きの物件が多いようですが、部屋干しや外干しが必要になったときでも調達可能です。この他にハンガー10本セットが39000VND(約232円)~。アイロン台が399000VND(約2375円)~でした。   メガマートオリジナルブランドのトイレットペーパーが6個入55000VND(約327円)でした。 こちらにはよくデパートなどで見かける業務用のトイレットペーパーが。700gで37500VND(約223円)でした。品揃えに圧倒されてしまいます。 トイレ用洗剤が27000VND(約160円)~。トイレに入れるだけのタブレットタイプの洗剤もありました。 トイレ用たわしが50000VND(約297円)。 トイレの芳香剤も種類が豊富で30000VND(約178円)~。   床用のモップが120000~200000VND(約714~1190円)。マイクロファイバーのふきんを使って床掃除をする場合がほとんどのようです。 ゴム手袋が30000VND(約177円)~。   髭剃りが35000~240000VND(約208~1428円)。 シェービングフォームが86000VND(約512円)。一般的なスーパーではこちらの商品をよく見かけます。   日本のソフィーやロリエといった商品が多く並んでいます。普通の日用20枚入りが32000VND(約190円)~。 コットンが80枚入りで23000VND(約137円)~。メイクアップ用品をメガマートで見つけることができませんでした。コスメ用品はホーチミン市内のドラッグストアで多く扱っており、日本のキャンメイクやセザンヌ、ケイト、資生堂など馴染み深い商品も多数ありますのでご安心ください。スーパーによっては日焼け止めやリップクリームなど取り扱っていることがあります。   ポケットテッシュ10個入が26000VND(約155円)ボックスティッシュが3個組で29000VND(約232円)~。 ベビー用品として販売されていますがウエットシートが29000VND(約172円)~。   ベトナムでは飲み薬や湿布、塗り薬などは、スーパーでは購入できず一般的には薬局で購入するようです。薬局で症状を伝えると簡単に一回分から処方してもらえるそうです。今回調査した「MM メガマーケット ...
初めての海外転職!ベトナムに行くために日本の住民票は抜くべき…?
2025.10.20
初めての海外転職!ベトナムに行くために日本の住...
  海外移住をする際に検討する項目の一つが、“住民票を抜くか否か” 住民票を残しておかなければ、受けられないサービスはあるのだろうか?逆に住民票を抜いてしまったら、何か問題はあるのだろうか? そのような渡航前の住民票に係る疑問を解消すべく、こちらの記事では住民票を抜くことによるメリット・デメリットを紹介します。 『それぞれのメリット・デメリットがよく分からない。』『自分はどうするのが最も適しているのだろう?』と、お悩みの方は是非こちらの記事を参考にしてみてください。   住民票とは『住民基本台帳』を指し、氏名、生年月日、性別、住所などが記載された住民票を編成したもので、住民の方々に関する事務処理の基礎となるものです。 下記の通り、国民保険や手当、年金の受給などに深く関わり、日本に住むうえで重要な情報となっています。 選挙人名簿への登録 国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、国民年金の被保険者の資格の確認 児童手当の受給資格の確認 学齢簿の作成 生活保護及び予防接種に関する事務 印鑑登録に関する事務 参照元:総務省基本台帳 そのため、海外移住に伴い、自分自身の立場では抜くべきか残すべきかをしっかりと見極める必要があります。   住民票を抜くか否かを決める前に、住民票の有無は自分の意志で決めてよいものなのでしょうか? 筆者はベトナムに移住する前に東京都の文京区に住んでいましたが、自身が転出届を提出する際に得られた回答は下記の通りでした。 1年を超える長期滞在の場合には、国外転出の手続きをしていただく必要があります。1年未満であればそのまま残しておいても構いませんが、1年を超える場合は届けを提出してください。 こちらの期間に関しては、お住まいの市区町村により差がありますので市役所で確認をすることをお勧めします。 実際に文京区が作成するウェブサイトにも、下記の通り同様の記載がありました。 質問:しばらくの間海外で暮らすことになりそうですが、住民票はそのままでよいのでしょうか。 回答: 海外に滞在する期間がごく短期間の場合は、住民票をそのままにしても構いません。 長期の滞在(おおむね1年以上)になる場合には、生活の本拠地が日本にあるとはいえないため、国外転出の手続きをしていただく必要があります。 住民票を置いたままにしておきますと、住民税、国民健康保険料等も負担していただくことになります。 参照元:文京区サイト抜粋 1年以上の海外滞在となる方は、基本的には住民票を抜くことを前提に考えておくとよいでしょう。 不安がある方は、お住まいの地方自治体へお問い合わせください。   では、ここからは住民票を抜くか迷っている方に向けて、メリット・デメリットを紹介していきます。 住民税を納付する義務がなくなることは一番のメリットではないでしょうか。 住民税は前年度の所得に応じ翌年支払う税金ですが、原則として1月1日現在の住所地で課税されます。そのため1月1日時点で住民票を抜いていれば住民税を支払う必要はありません。 住民票は引っ越し日の14日以内に転出届を提出することが推奨されています。 筆者は1月10日頃に引っ越しをしましたが、12月28日に住民票を抜いたため住民税を支払う必要がありませんでした。当時このルールを知らずに区役所を訪れた際に、区役所の担当者から教えてもらいありがたかったことを今でも覚えています。 住民税の金額は前年の所得により異なりますが、おかげで30万円ほどの支払いが必要なくなりました。   厚生年金は住民票を抜くことで、支払いの義務がなくなります。 将来の年金受給額が減ることを避けるために加入しておきたいという方は、個人での加入や継続が可能ですので手続きをしておくとよいでしょう。   国民健康保険料を納付する義務がなくなるという一方で、帰国した際に日本で治療を受けても控除されないため10割負担で医療費を支払わなければいけません。 持病がある方や、日本に定期的に帰国して通院予定のある方は、住民票を抜かずに健康保険に加入している状態の方が安心かもしれませんね。 また、海外で病院にかかると、治療費が高額になるケースが多く見受けられます。 ベトナムでは働く労働者の権利と義務確保のために、2022年1月より外国人の社会保険の加入が強制となり保険料率が引き上げられました。それにより外国人もベトナム人と同様の医療保険を受けることができます。 ただ、現実的にはローカルの限られた病院にて2割負担で治療が受けられるというもので、日本語や英語が通じる病院は対象外です。 多くの日本人にとっては入院や怪我をした場合、ベトナムの社会保険の範囲内の治療では水準が低く不安も多いと思いますので、現地で加入できる保険などを事前に調べておくことをおすすめします。   住民票を抜くことで、マイナンバーが失効します。オンラインでのスムーズな行政手続きや本人確認書類として使用ができなくなるため、日本と行き来しながら生活をする方にとっては不便になる可能性があります。 政府も今後は銀行口座との紐づけなど、よりマイナンバー利用を促進すること発表していますので、慎重に考えた方がいいかもしれません。   結局のところ住民票は抜いたほうがいいの…?  ≪住民票を抜いたほうが良い方≫ 住民税などの税金の支払いを減らしたい方 ベトナムで保険に加入しており、医療が安心の方 1年以上海外滞在予定の方 ≪住民票を残した方が良い方≫ ※例外があります 日本で定期的に通院予定がある方 日本での行政手続きが多い方 マイナンバーを利用したい方   ・身分が証明できるもの(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード(個人番号カード)、住民基本台帳カード、在留カード、健康保険証等) ・マイナンバーカード(個人番号カード)または住民基本台帳カード(交付を受けている異動者の方全員分) ・住民異動届(各役所のホームページよりダウンロードもしくは現地にて記入)   海外転出届は上記を持参し、持参し住民登録窓口を訪れて届を出すと完了します。 最近では郵送でも完了するので、渡航前の忙しい時期に役所を訪れる手間が省けるので便利です。区ごとに手続きの流れが変わるため、お住いの役所のウェブサイトで事前に確認するとスムーズに手続きを進めることができます。 手続きが完了すると住民登録がなくなり、住民票が取得できなくなりますのでその他の手続に住民票が必要な方は注意が必要です。   日本で転出届を出し、無事ベトナムに到着したら在留届を提出することも必要です。 ...
ベトナム人スタッフの問題意識と夢への姿勢を考える
2025.10.17
ベトナム人スタッフの問題意識と夢への姿勢を考える
多くの日本人管理者が、ベトナム人スタッフに対して問題意識が薄いと感じることが多いのは理解できます。問題意識が低いということは、現状に満足しているか、現状に適応できているため、改善の必要性を感じていないということになります。そのため、仕事においては受け身であり、改善提案や改善活動への意識が生まれにくいのです。ボトムアップ的な経営を目指す理系企業の経営管理者にとって、この姿勢が不思議であり、不満や不可解さを感じるのも無理はありません。 問題は大きく三つに分けられます。まず顕在的な問題は、緊急性が高く誰にでも明らかな課題で、例えば明日の生活費をどうするかといったことです。次に潜在的な問題は、現在の生活には問題がないように見えても、背景にあるリスクが表面化した際にどのような影響があるかを考える必要がある問題です。最後に、自己実現的な問題として、現状に満足してリスク対策を講じているものの、より高次元の目標や夢を達成するために克服しなければならない課題が存在します。 現状に満足し、改善の必要がないと感じることは、精神面では良いことだと個人的に思います。満足しやすく、日常を楽しみやすいことで、最終的には幸福感を得やすくなるからです。しかし「無知の幸せ」という考え方もあります。これは、事故や病気、子育てなどの人生における様々なリスクについてあまり意識せずにいることから生まれる幸福感を指します。つまり、起こり得るリスクを知らない、あるいは無視しているために、今の状況に安心しているのかもしれません。そうではなく、リスクを理解していること自体が問題を認識する第一歩だと言えるでしょう。 日本では四季があり、特に冬には準備や蓄えが不足すると命に関わるリスクが常に存在します。また、自然災害も頻繁に起こるため、日常的にリスクと向き合いながら損害を減らしリスクをヘッジする習慣が身についています。そのため、比較的気候が安定しているベトナムよりも問題意識が高いと考えられます。一方、ベトナムでは社会の発展とともに平均年齢が30代前半となり、親世代の医療費や中年世代の子育てコストなどがより意識されるようになってきています。社会の発展に伴い、物価の上昇とともに問題意識も高まっていくでしょう。 裕福な家庭や一定の地位と収入がある中間管理職に関しては、生活リスクから解放されているため、夢を尋ねると多くの人が早期退職を挙げます。早期退職後の希望は、遊ぶことやゆっくりすること、農業や世界一周旅行など、楽しみに関するものが多いです。それを見ると、今の仕事はそれほど苦労が多いのか、楽しめないのかと疑問に感じます。また、多くの人にとって仕事は自己実現の手段ではなく、稼いだお金で好きなことをするための手段になっているように見えます。しかし、遊びもすぐに飽きが来るものであり、それだけで満たされるわけではないと私は思っています。それでも、早期退職は一つの大きな夢として広く認識されています。 日本のメディアでは「日本一」や「日本初」といった言葉がよく使われ、プロジェクトXのようにチームで達成する夢が称賛されがちです。一方、ベトナムでは「ベトナム一」という言葉も使われますが、普通のものを努力して作り上げた結果に関することが多く、例えば大きなラーメンや仏像といった、人々の夢とは直接関係のないものが中心です。 また、日本では仕事の話が職場外の集まりでも行われることが一般的ですが、ベトナムではオフ会はリラックスするための場であり、仕事の話をするのはタブーとされています。仕事の話を持ち込む人は、雰囲気を壊しがちで、周りから敬遠されることが多いです。こうした状況から、個人レベルで夢を語り合い、高次元の目標を共有して応援し合う文化はベトナムではまだ希薄だと感じます。 とはいえ、ベトナムのような開発途上国では、大きな夢を持つことは一般的に難しいとされています。社会や政治的にも「出る杭は打たれる」風習が根強く残っており、大きな夢を持つことは無謀だと見られがちです。しかし、約30年前に日本に留学した際、日本の若者が音楽バンドやストリートアートに情熱を注ぎ、夢を追いかける姿にとても憧れを感じました。そのような人々が自分の夢を追いかけることで、周囲に与える影響は非常に大きいと実感しました。 現在のベトナムでも、バンドや伝統芸能、コメディアングループなどが増えつつあり、夢を追いかけながら生計を立てることが可能な状況になりつつあると感じています。生活がだんだんと安定してくることで、ベトナム人も夢を本気で追うことができるようになるでしょう。若い世代やサラリーマン世代でも、会社の中で夢を語る機会が増えてくるのではないかと思います。 もちろん、若い世代に期待するだけでなく、今の中間管理職も自ら行動し、仕事の中で自分の夢を見つけることが大いにプラスになるはずです。どのようにすれば夢を持って挑戦する意識を育てられるかについては、今後さらに考察したいですが、夢を持つことの重要性を改めて強く感じています。

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