- 2025.11.21
現地採用・駐在・フリーランスの違い|ベトナムで働く3つの働き方
近年、ベトナムは日本人にとって魅力的な就業先として注目を集めています。ホーチミンやハノイなどの都市では、日本企業の進出が進み、現地採用や駐在員、さらにはフリーランスとして働く日本人も増加しています。しかし、これらの働き方にはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、どの働き方が自分に合っているのかを理解することが重要です。 現地採用とは、ベトナム国内の企業に直接雇用される形態です。日本からの派遣ではなく、現地法人に所属し、現地の労働法や給与体系に従って働きます。 特徴 雇用契約:ベトナムの企業と直接契約 給与:ベトナムの市場水準に基づく 福利厚生:現地の制度に準拠 メリット 現地の文化や生活に密着した働き方ができる 日本からの派遣ではないため、自由度が高い 現地のネットワークを構築しやすい デメリット 給与水準が日本より低い場合が多い 福利厚生が限定的 キャリアパスが限定される可能性がある 駐在員は、日本の企業から派遣され、ベトナムの拠点で勤務する形態です。給与や福利厚生は日本基準で支給されることが一般的です。 特徴 雇用契約:日本の企業と契約 給与:日本の給与水準 福利厚生:日本の制度に準拠 メリット 高い給与水準と手厚い福利厚生 日本の企業文化やキャリアを維持できる 家族帯同が可能な場合もある デメリット 現地の文化や生活に馴染みにくい 日本の企業文化がそのまま持ち込まれることが多い 現地での自由度が低い場合がある フリーランスは、企業に雇用されることなく、個人事業主として契約ベースで仕事を受ける形態です。IT、翻訳、教育などの分野で増加しています。 特徴 契約形態:プロジェクト単位や業務委託契約 給与:契約内容に基づく 福利厚生:自己負担 メリット 自由な働き方ができる 高収入の可能性がある(スキル次第) 複数の案件を掛け持ちできる デメリット 安定した収入が得にくい 社会保険や税務処理などの手続きが自己責任 契約の獲得や更新に手間がかかる 以下の表は、現地採用、駐在員、フリーランスの3つの働き方を年収、待遇、生活環境の観点から比較したものです。 項目 現地採用 駐在員 フリーランス 年収(目安) 2,500〜5,000 USD/月 5,000〜8,000 USD/月 + 手当 2,000〜10,000 USD/月(案件次第) ボーナス なし〜あり(企業による) 年2回(日本基準) なし 住宅手当 なし〜あり(企業による) 会社提供または手当あり なし 保険・医療 現地の社会保険加入 日本基準または現地補助あり 自分で手配 休日・休暇 現地基準(年間10〜15日) 日本基準に準拠(年間20日以上) 契約次第 家族帯同 基本不可 可(手当あり) 基本不可 キャリアパス 現地での経験重視 日本でのキャリア維持 プロジェクト経験重視 生活自由度 高い 中程度 非常に高い 日本との交流 限定的 継続的 契約次第 ◎現地採用 メリット 現地の文化や生活に密着した働き方ができる 日本からの派遣ではないため、自由度が高い 現地のネットワークを構築しやすい デメリット 給与水準が日本より低い場合が多い 福利厚生が限定的 キャリアパスが限定される可能性がある ◎駐在員 メリット 高い給与水準と手厚い福利厚生 日本の企業文化やキャリアを維持できる 家族帯同が可能な場合もある デメリット 現地の文化や生活に馴染みにくい 日本の企業文化がそのまま持ち込まれることが多い 現地での自由度が低い場合がある ◎フリーランス メリット 自由な働き方ができる 高収入の可能性がある(スキル次第) 複数の案件を掛け持ちできる デメリット 安定した収入が得にくい 社会保険や税務処理などの手続きが自己責任 契約の獲得や更新に手間がかかる ベトナムで働く選択肢は大きく分けて3つあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて選ぶことが重要です。 安定した待遇と日本基準での生活を望むなら駐在員 現地での生活に慣れ、自由度を重視するなら現地採用 自由な働き方や高収入を狙うならフリーランス 自分に合った働き方を選び、ベトナムでの生活を充実させてください。
- 2025.11.07
2025年改正!ベトナム最新法令で変わる外国人労働許可の手続き
2025年8月7日に施行されたベトナムの新しい政令第219/2025/NĐ-CPは、外国人労働者の労働許可(WP)に関する手続きを大幅に簡素化し、企業や外国人労働者にとってより柔軟で効率的な制度へと進化しました。この記事では、旧法令(政令152/2020/NĐ-CPおよび70/2023/NĐ-CP)との比較を通じて、改正内容の詳細、メリット・デメリット、実務上の留意点を日本人読者向けにわかりやすく解説します。 ベトナム政府は、急速な経済成長とデジタルトランスフォーメーションの進展に伴い、外国人労働者の受け入れ制度を見直し、より効果的で透明性の高い管理体制を構築することを目的としています。政令219は、これらの目的を達成するために、手続きの簡素化、審査期間の短縮、優先分野での免除対象の拡大など、さまざまな改革を実施しました。 項目 政令152/2020/NĐ-CP / 70/2023/NĐ-CP 政令219/2025/NĐ-CP 審査期間 労働需要報告:5営業日 労働許可申請:5営業日 一括申請:10営業日以内 免除対象 高額投資家、専門家、技術者など 高額投資家、専門家、技術者、短期出張者(年間90日未満)、優先分野の専門家など 経験要件 専門家:学士号+3年経験 技術者:1年訓練+3年経験 または 5年経験 専門家:学士号+2年経験 技術者:1年訓練+2年経験 または 3年経験 手続きの簡素化 労働需要報告と労働許可申請は別々の手続き 労働需要報告と労働許可申請を一括申請 有効期間 労働許可証の延長は1回、最大2年 労働許可証の延長は1回、最大2年 多拠点勤務 各地で別々に申請が必要 1つの労働許可証で複数の省で勤務可能、3日前に通知 報告義務 半年ごとの外国人労働者報告が必要 半年ごとの報告義務は廃止 オンライン申請 一部可能 全国公共サービスポータルを通じて完全オンライン対応 1. 手続きの簡素化と審査期間の短縮 政令219では、労働需要報告と労働許可申請を一括で行うことが可能となり、審査期間が従来の約10営業日から10営業日以内に短縮されました。これにより、企業は迅速に外国人労働者を受け入れることができ、業務の効率化が期待されます。 2. 免除対象の拡大 新たに、年間90日未満の短期出張者や、金融、科学技術、イノベーション、国家デジタルトランスフォーメーションなどの優先分野での専門家が労働許可証の免除対象に追加されました。これにより、特定の分野での外国人労働者の受け入れが容易になり、専門性の高い人材の確保が進むと考えられます。 3. 経験要件の緩和 専門家や技術者の経験要件が緩和され、特に優先分野での採用が促進されることが期待されます。これにより、若手の専門家や技術者の受け入れが進み、産業の発展に寄与することが期待されます。 4. 多拠点勤務の柔軟化 1つの労働許可証で複数の省で勤務が可能となり、3日前に通知するだけで済むようになりました。これにより、企業は柔軟な人材配置が可能となり、業務の効率化が図られます。 5. 半年ごとの報告義務の廃止 半年ごとの外国人労働者報告義務が廃止され、企業の事務負担が軽減されました。これにより、企業はより効率的に人事管理を行うことができます。 ⚠️ 留意点とデメリット 実務上の対応:新たな手続きや要件に対応するため、企業は人事部門の体制強化や、関連する書類の整備が求められます。 免除手続きの確認:免除対象となる場合でも、事前に関連機関からの確認が必要な場合があるため、注意が必要です。 オンライン申請の準備:全国公共サービスポータルを通じたオンライン申請に対応するため、システムの整備やスタッフの教育が必要です。 政令219/2025/NĐ-CPの施行により、ベトナムにおける外国人労働者の受け入れ制度は大きく変革されました。手続きの簡素化や免除対象の拡大により、企業はより柔軟かつ迅速に外国人労働者を受け入れることが可能となり、競争力の向上が期待されます。一方で、新たな要件や手続きに対応するための準備が必要であり、企業はこれらの変化に迅速に対応することが求められます。 今後もベトナムの労働市場は変化し続けると考えられます。企業は最新の情報を常に把握し、適切な対応を行うことで、持続可能な成長を実現できるでしょう。
- 2025.10.10
【ベトナム 離職率】日本とベトナム/転職に対する意識の違い
今回は、ベトナムでかなり身近に耳にする転職について紹介します。 現在ベトナムで働く日本人が増えています。 働く場所が自由に選択できる時代になった今、思っている以上にベトナムで働くことが実現しやすくなりました。しかし、実際、ベトナムで働いてみると、文化や習慣、意識の違いに不安を感じることもあります。 本記事ではベトナムの転職事情、特に、日本とベトナムにおける仕事への意識の違いと離職の関係について紹介します。 ベトナムの離職率は年々増加する傾向にあり、2019年11%、2020年16%、2022年には19%と離職する人が増えています。※1 コロナ明けの現在、不景気による会社の倒産による失業、事業縮小による解雇、また、転職により離職率は更に上昇しており、実際の離職率は20%を超えるとも言われています。 また、就職動向調査※2でも、75%のベトナム人が働きながらも「離職を考えたことがある」、「今後、きっと離職する」と考えており、6か月以内には離職をしたいと回答しています。 総じて、ベトナムの離職は年々増加しており、離職する人が増えています。また、離職に至らないまでも、積極的に新しい仕事を探している、または、仕事探しを始めている人が多いようです。ランチやコーヒーを飲みながら、新しい仕事について、情報交換をしていることがよくあります。 ※1 Zing news 6/5/2023 ※2ベトナムの就職動向調査:thanhnien.vn 05/01/2023 日本国内の一般労働者の離職率は2019年11.4%、 2020年10.7%、2021年11.1%と報告されています※3。 離職率は2001年の14.2%から徐々に低下傾向にあり、近年まで離職する人は年々減少していました※3 。 総じて、日本の離職率は近年、11%前後とほぼ一定しています。しかし、近年までは、経年的に離職率は減少しており離職する人は減少していたようです。日本の離職者は年々増加していると考えていましたので改めて調べてみると意外な事実に驚きました。 ※3 厚生労働省 雇用動向調査 近年、ベトナムの離職率は日本と比べてとても高いことがわかります。 また、離職率は年を追うごとにベトナムでは増加傾向、逆に、日本では低下傾向であることも両国の特徴的な違いではないでしょうか。 また、離職に至らないまでも、ベトナムでは、仕事を持っている人でも、いまよりも良い条件、もっと自分に合った仕事はないかと離職を積極的に考えているようです。 ベトナムと日本で、仕事への意識がどのように違うのかについて、紹介してみたいと思います。 ベトナムでは、給与の改善や成果に対する報酬が重要視され、経済的な面でのメリットを求めて離職を検討することがあります。 一方、日本では経済的な安定を追求する傾向があります。日本人は報酬面においても安定を求めるため、離職する意欲は低いようです。 ベトナム:報酬面で満足できない場合はすぐに離職を検討する 毎月の給与が低い、ボーナスや昇給が少ないなど、報酬面に不満を抱くことがあります。報酬面で満足できない場合に離職を検討し、他の会社に離職する可能性が高くなります。 日本でも卵をはじめ多くの食料品、サービスの値段が高くなったとニュースで報道されていますが、ベトナムも同様です。毎月の家賃、バイクのガソリン代、毎日食べる屋台のバインミー、フォーの値段も含めて物価が上がっています。 物価高の影響でベトナム人の日々の暮らしは決して楽なものではありません。よって、どんどん高くなる生活費をまかなえる給料やボーナスを会社に期待します。 特に、テト休暇(旧正月)前に支払われるテトボーナスはさらに大きな期待を寄せています。 そのため、テトボーナスの支給金額が少ないと感じる社員は、テト休暇明けには他の求人に応募し離職してしまっていることもあります。報酬面で満足できない場合に離職するケースは多いようです。 日本:安定した報酬を求める 多くの日本人は一つの企業に長く勤めることを望み、安定した収入や福利厚生を得ることを重要視します。報酬は努力や実績に応じて与えられるので、報酬の不満を感じた場合でも、自身の努力やスキルアップによって報酬を改善しようとします。上下関係やヒエラルキーが強く、報酬に不満があっても、上司の判断や決定に従って我慢する傾向があります。最近では報酬に対する不満が大きくなると離職を考えるケースも増えています。 ベトナム人では直接的に不満を伝えることや離職を検討することが一般的です。日本では不満があっても我慢する、自己主張を控える傾向があります。 ベトナム:職場環境はとても重要 ベトナム人は職場環境をとても大切にします。みんな楽しいことが大好きです。一緒に働く同僚と和気あいあいの明るい風通しのよい職場を好みます。そのため、職場のストレスや上司とのコミュニケーション不足、上司や同僚からのハラスメントなど、職場環境に不満をもつことも離職の原因となっています。 日本:不満がある職場でも我慢する 日本では、職場環境の不満について、感情や不満を表現することを控えようとする傾向があります。職場では他人に迷惑をかけないようにする文化が根付いています。日本の職場では不満や問題を上司や人事部などの内部に報告し、改善を促すことが一般的です。そのため、不満を抱いても自己主張を控え、上司の指示に従って我慢する傾向があります。不満を抱いても職場を辞めることをためらう場合があります。 ベトナムでは、ワークライフバランスの改善やプライベートの時間を重視する風潮が徐々に広まっています。 日本では、仕事に対する責任感や忠誠心が強く、ワークライフバランスよりも職務を果たすことを優先する傾向があります。 ベトナム:プライベートの時間を重視する 仕事のオンとオフをはっきり区別します。出勤時刻ぎりぎりに出社してきて退勤時刻ぴったりに帰っていきます。ベトナム人は家族や友人との時間を大切にする傾向があり、仕事とプライベートのバランスを取ることが重要視されています。仕事時間中は仕事に集中し、退勤後は自分のやりたいことや、家族や恋人など大切な人と時間を過ごす人が多いです。働きすぎや仕事への過度のプレッシャーにより、家族や趣味、自己の時間に充てる余裕がないことに不満を感じます。それゆえに、サービス残業や長時間労働など労働条件の悪化には不満を持ちます。労働時間に不満がたまってくると離職につながります。 日本:職務を果たすことを優先する 近年でこそ、ワークライフバランスの重視や働き方改革の取り組みが進んでおり、長時間労働の是正や労働環境の改善に向けた取り組みも行われていますが、勤勉さや忠誠心が重要視される職場もまだまだあるように思います。多くの日本人は与えられた仕事の量や期限に対してプレッシャーを感じ、責任感を持って仕事をするために時間や労力を惜しまない傾向があります。一部の企業や業種ではまだ改善が進んでいないため、サービス残業や長時間労働が見られる場合もあります。 意識のちがいについて まとめ 日本とベトナムの意識はかなり違いがあります。 ベトナムは直接的なコミュニケーションを好み、職場での不満や問題を直接上司や同僚と話し合う傾向があります。問題を解決するために率直な意見や要望を伝えることが一般的です。 それでも、職場環境や問題に不満がある場合、他の企業や組織への離職を検討することが多いです。新しい職場でより良い環境やキャリア成長の機会を求める傾向があります。 ベトナムの離職率は日本と比べて高く、離職して転職を目指す人が年々増えています。その背景には、日本人とは異なるベトナム人の意識が関係しているようです。 ベトナム人は職場の不満を直接的に伝えることやその不満を解決するために離職を検討することが一般的なようです。一方、日本人は職場の不満に対して、我慢や内部改善の促進を重視するという意識の違いが、ベトナムと日本の離職率の違いになってあらわれているのではないでしょうか。 あとがき 余談ですが、ベトナムでは、自分の考えや意見をはっきりと伝え仕事をするほうが、職場の上司、同僚から好まれる傾向があるように思います。 また、ベトナムでも日本人のような意識で仕事をしているベトナム人もいます。そして、ベトナムで、ベトナム人のような意識をもって、積極的に離職活動をおこない、新たな職場で活躍している日本人もいますので個人の性格や状況によって異なる場合もあるかとも思います。
- 2025.02.04
ベトナム就職のメリット・デメリット4つを徹底解説!
最近では日本の円安傾向、少子化に伴う人口減少、自然災害の発生など「このまま日本で働いても大丈夫なのかな?」と疑問に感じている方は、海外で働くことに目を向け始めている傾向にあります。 今回は海外生活を考える方に向けて「ベトナムで就職するメリットやデメリット」と「ベトナムでの就職・転職に向いている人は?」いうことについて、生活面、ライフスタイル、スキル、待遇面から詳しく解説していきます。 【 目次 】ベトナム就職の4つのメリット 生活コストを抑えられる(生活面) ワークライフバランスがとれる(ライフスタイル) 海外実績の蓄積(スキル) 日系企業の求人が多いので選択肢が広がる(待遇面) 【 目次 】ベトナム就職の4つのデメリット ベトナムならではの生活・文化がある(生活面) 娯楽が少ない(ライフスタイル) スキルが身につかない可能性がある(スキル) 待遇が下がる可能性(待遇面) 【 目次 】ベトナムでの就職・転職に向いている人 叶えたい夢や目標がある 学位や実務経験がある 柔軟に異文化を受け入れられる はじめに、ベトナムで就職をする4つのメリットについて解説します。 合わせて参考となる過去コラム記事を掲載していますので、詳しく知りたい方はぜひ他記事もご覧ください。 ベトナムでも日本と同様、年々物価が上昇していますが、まだ日本に比べて食費など生活にかかるコストを抑えることができます。 例えば、ベトナムは外食文化でローカルレストランでは一食200~300円程度で食事ができ、フードデリバリーサービスも安価で充実しています。料理が苦手な1人暮らしの方でも便利な環境です。 ベトナムではビールやカフェ、マッサージ、ネイルなどは日本の半額以下という点も嬉しいポイントです。 少しお金を出せば、ベトナム料理だけでなく、日本食・中華・韓国料理・イタリアンなど日本人の口に合う料理がたくさんあります。 また、家事付きのサービスアパートやベビシッター等も安価に利用でき、ベトナム近郊の国への旅行や高級レストランでのランチなどのちょっとした贅沢が日本に住んでいるときよりも身近になります。 【日本並みに快適?】ベトナムが暮らしやすいと感じる6つのポイントを紹介 このように生活コストを抑えながらも、ベトナム銀行預金や投資等で着実に貯金を増やしている方もいます。 駐在員必見!賢く使えばお金持ち?驚愕のベトナム銀行金利 ベトナム人は家族や友達との時間を大切にする傾向があります。そのため、有給消化率は100%に近く、残業や休日出勤をする人は非常に少ないです。 また、ベトナム人は職場環境をとても大切にし、楽しいことが大好きです。一緒に働く同僚と和気あいあいの明るい風通しのよい職場を好みます。 このように、日本の職場環境で閉塞感を感じている人にとってベトナムの職場環境は適している可能性が高いと言えます。 ただし、祝日の数についてはベトナムは年間11日、日本は16日と比較をすると少ない点には注意が必要です。 日本で祝日がない月は6月だけですが、ベトナムは3月、6月~8月、10月~12月と祝日がない月が多くあり、ベトナムで生活していると日本の祝日の多さを羨むこともあります。 ベトナム就労では、未経験でも現地のベトナム人を取りまとめる「マネージャー」や、日本とベトナムの橋渡しとなる「ブリッジ役」など、責任の大きな仕事や複数業務担当を任せられやすくなっています。 「海外で異なるバックグラウンドの人材を取りまとめた」という経験は、将来の仕事で活かされる実績となります。 【ベトナム/駐在員】生活水準や給与は?キャリアアップについて また、ベトナムで働くことで英語でのコミュニケーション機会が増え、英語力を向上させやすい環境に身を置くことができます。ビジネス英語を身に付ければ、更なるキャリアアップも目指すこともできます。 海外生活を始めたい方に大切なのは仕事選びです。特にベトナムは「日本人が働きやすい」と言われることもあります。 その理由の一つに、ベトナムは日本企業の進出が増加しているということが挙げられます。例えば (業種不問)営業、営業事務、総務、秘書 など (製造業)生産管理、品質保証/管理、製造技術、工場長など (建設業)建築施工管理、設備施工管理、意匠設計、施工図設計、構造設計など (IT業)プロジェクトマネジャー、ブリッジSE、システムエンジニア、プリセールスなど (サービス業)ホテル支配人、営業、ホテルフロントスタッフ、飲食店店長 (教育事業)日本語教師、IT講師、保育/幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、塾講師 ※上記はあくまでも一例であり、タイミングによって様々な求人を取り扱っております。 などの幅広い職種の求人があり、このような日系企業の共通言語は、英語もしくは日本語のどちらかとなります。 ベトナム人との英語での会話は、比較的分かりやすい単語や文法でコミュニケーションを取ることが多く、企業によっては「英語力不問」「英語日常会話レベル」とする所も多数です。 また、ベトナムの日系企業で就業する場合、日本人ならではの意向や意図を理解した仕事が求められるため、 未経験の業務範囲へも挑戦しやすい これまでの業務経験を活かせばキャリアアップできる ということがメリットとして挙げられます。 また、現地採用の場合でも待遇面では、現地の平均給与に合わせてではなく、外国人として生活するのに十分な額や福利厚生などの手当がつく場合もあります。 このことから、日本での生活やベトナム現地の平均的な生活と比較すると、生活レベルも高くなる可能性があります。 ベトナムで就職をするメリットをおさえたところで、反対にどんな点がデメリットになるかについて解説します。 海外就職は人生を大きく変えるかもしれない、一大決心です。マイナスの面についても事前にしっかりと把握しておくことが重要です。 ベトナムは日本と比較して交通インフラが未発達であることや、大気汚染等の衛生環境の問題があるなど、生活環境が日本と異なる点があります。 また、ベトナム人の文化や感覚の違いから仕事上や暮らしの中でストレスに感じる人もいます。 ベトナム人と働くコツとは?現地生活15年の筆者が解説します 一方、ベトナムは日本と比較すると外国人に寛容でおおらかな性格の人が多く、親日家が多いことでも知られています。 さらに、日系企業や日本食レストラン、日系スーパーも多数進出していることもあり、ベトナムにいながらも日本を意外と身近に感じることができます。 また、他国と比較しても「政治が安定しており、デモ等が少なく治安がよい」という点もベトナムが選ばれる理由の一つです。 日本人が驚くベトナムの文化と国民性について解説〔異なる習慣・特徴〕 ですが「日本と違う文化や環境を受け入れられない人」はベトナムでの生活を満喫できない可能性もあります。 日本人向けの最新施設や娯楽スポットなどを楽しみたい人にとってはベトナムが物足りないと感じることもあるようです。 一般的に「ベトナムは娯楽が少ない」といわれています。 ベトナムでは「カフェ」をはじめとして「映画館」「ショッピングモール」「カラオケ」「ボーリング」「動物園」「遊園地」「温泉・スパ」「ゴルフ場」など日本より数は少ないですが、楽しめるところはあります。 クオリティーは施設によってまちまちなので、実際、ベトナム在住者の方ではベトナム移住をきっかけに趣味を再開したり、日本人コミュニティに参加して運動を楽しんだり、ベトナムの各地を旅行したりと思い思いに楽しんでいます。 【ベトナム/生活】現地の日本人コミュニティ事情ってどうなの?気になるその種類とメリットを紹介! 【ベトナム/観光】在住者厳選24都市!絶対に行きたいおすすめ観光スポット さらに、近年ではインターネットの発達により、海外にいながらもKindle、Netflix、Youtube、Amazonプライム等で、日本の本や動画をいつでも楽しめるのはとても便利ですね。 実務経験や実績を積むことができる一方で「ただ仕事をこなすだけ」ではスキルや専門知識が身に付きづらい業務内容もあり、こちらはデメリットにあげられます。 これは日本で働く場合も同様のことが言えるでしょう。「ベトナムで働くことで、次に何を実現したいのか」ということを明確にしておき、自分から学んでいく姿勢を持つことが大切です。 目標も持たずなんとなくベトナムで仕事をしてしまうと、日本に帰国して就職をしようとした際に、苦労する人も筆者は何人も見かけています。 今の時代、海外で働いていたという事実だけでは武器にはなりません。 どんな小さな目標でも構いませんので、何かを成し遂げることをベトナム就職の目標にしていきましょう。 日系企業の現地採用の場合でも、外国人として生活するのに十分な額や福利厚生などの手当がつく場合もありますが、条件によっては日本より給与が下がる可能性があります。 しかし、職種や業界によっては日本で働くよりも給与が高い求人もあり、スキルや専門性・これまでの経歴等によっては高待遇での転職も可能です。 ベトナムで働くことを考える際には「ベトナム就職・転職の目的は何なのか?」ということを明確にしておきましょう。 日本に比べて給与が下がる場合でも、「海外でスキルアップ・経験を積む」ということを念頭に長期的な視点で考え、次のキャリアアップにつなげる方も多くいます。 ここからはベトナムで働くことを考える上で「どんな人がベトナムに向いている?」という点について詳しく解説していきます。 前述してきたように ベトナム就職・転職の目的は何なのか? ベトナムで働くことで、次に何を実現したいのか? というような、キャリアプランが明確にあるとベトナムでの就職・転職活動がスムーズになります。 あわせて「なぜベトナムなのか?」ということがしっかりと言葉で表現できれば企業とのご縁もさらに広がります。 ベトナムで働く上で欠かせないのが「ワークパーミット(労働許可証)」の取得です。 法改正によりワークパーミットが取得しづらくなっており、職務経験などの専門性や学位がないと取得できないということもあります。 【管理職の条件】 管理職経験(社長、部長、マネージャーなど) ※ベトナム現地法人の社長や副社長、組織の代表者(駐在事務所長)に限る 【専門家の条件】 大学の学士号以上または学士と同等とみなされる学位を取得しており、ベトナム国内で従事する職務に関する分野での3年以上の同分野の職務経験があること。または、国外の機関、組織または企業により専門家と認定された証明書を持つ者 【技術職の条件】 高卒・専門・短大卒以上(技術に関する訓練を1年間以上)かつ3年以上の実務経験がある、もしくはベトナムでの業務に関連性のある5年以上の実務経験がある者 ※職務経験はベトナム国外での実績のみ有効となります。 ※上記は2024年5月時点の情報です。法改正等がありますので随時最新の情報をご確認ください。 「自分の経歴がベトナム就労に適しているのか?」ということが気になる方は「HRnavi べとわーく」のキャリアコンサルタントにご相談ください。 「日本を出て、異なる文化や価値観を持つ人の中で生活してみたい!」という方や「新しいことに挑戦してみたい!」という方はベトナムでの生活がより充実したものになるでしょう。 また、外国人に寛容なベトナムでは、英語力に自信のない方や海外未経験の方も日本での経歴等を活かして活躍することができるため、海外生活の第一歩としておすすめの国です。 ベトナムでの就職・転職のメリット・デメリットをご紹介しました。ベトナムの急速な経済成長により日系企業の進出も活発でキャリアの可能性を広げたいという意欲を持つ方にとってはキャリアアップにつながる等のメリットとなる魅力がたくさんあります。 ベトナム就職のメリットとデメリットを、改めてまとめると以下の通りです。 メリット デメリット 生活面 生活コストを抑えられる ベトナムならではの生活・文化がある ライフスタイル ワークライフバランスがとれる 娯楽が少ない スキル 海外実績の蓄積 スキルが身につかない可能性がある 待遇面 日系企業の求人が多いので選択肢が広がる 待遇が下がる可能性 もちろんデメリットもありますが、考え方や捉え方次第ではプラスに変えていくことも可能です。日本との違いや不便さも楽しめるくらいの性格のほうが、海外就職には適任と言えます。 ぜひ本記事を読んで、海外就職へ興味を持たれた方は、ベトナムを舞台に転職先を探して行きましょう。 「HRnavi べとわーく」では「転職成功インタビュー」記事も多数掲載しております。 またHRnavi べとわーくの「ベトナム生活最新情報コラム」では随時、豊富な情報を掲載・発信していますので、ぜひブックマークをよろしくお願いいたします。 ベトナム転職インタビュー(成功事例のご紹介)
- 2024.12.02
ベトナムで転職を成功させる!抑えておきたい6つのポイントを徹底解説
海外転職は、多くの人が憧れるキャリアチェンジのひとつです。ベトナムには、日本企業や外資系企業など、多くの企業が進出しています。しかし、ベトナムへの転職は、日本国内での転職とは異なり、多くの準備を伴います。 そのため、ベトナム転職を成功させるためには、事前の準備を行うことが重要です。 本記事では、ベトナム転職を成功させるための方法やポイントをいくつかご紹介します。 ベトナムで転職を成功させるために抑えておきたいポイント 転職事情その1 〜ベトナムへの転職方法は大きく分けて4種類〜 転職事情その2 〜ベトナムには転職先としてはどんな会社があるのか〜 転職事情その3 〜転職を行うタイミングについて〜 転職事情その4 〜ベトナムで働くために必要な能力〜 転職事情その5 〜ベトナム転職のメリット〜 転職事情その6 〜ベトナムでの生活ってどんな感じ〜 ベトナムで転職する方法は、大きく分けて4種類あります。 それぞれの方法や準備について、詳しく説明して行きましょう。 ベトナムなどの海外での勤務を実現する際に、最も一般的なのが「転職エージェントに相談する」方法です。 転職エージェントは、海外の企業と転職希望者をマッチングするサービスを提供しています。 利用することで、転職活動の効率化や転職市場の最新情報の提供、面接対策、入社前後のサポートなど、さまざまなメリットを得ることができます。 転職エージェントを利用すると、エージェントがあなたの希望に合った求人を探し、面接のセッティングなどを行ってくれますので、安心して企業選考に臨むことが出来ます。 転職エージェントは、転職活動に必要な情報やノウハウを豊富に持っているため、転職希望者に最適な求人を効率的に紹介することができます。 また、転職市場のトレンドや動向を把握できるので、転職活動を成功させるための戦略を立てることができます。 企業とのコネクションも多く、面接対策や内定時の交渉もサポートしてくれるので、転職活動をスムーズに進めることができます。 この他にも、転職エージェントを活用することのメリットの一つが条件交渉ができる点です。 海外勤務の場合、一般的な給与の他に、住宅の支給や出勤の際の送り迎えのサービスといったその国独自の福利厚生を提供している会社があります。 その国の転職事情を把握している方であれば問題ありませが、初めての海外転職であればその国特有の文化や慣習を把握しているエージェントを間に挟むことで、有利に交渉を進めることができます。 勤め先の会社が海外に支店や子会社を持っている場合、駐在員として派遣される可能性があります。 駐在員としてベトナムで働く場合、基本的に、住居補助や引っ越し補助、帰国補助などの手当が支給されます。 その他にも、ビザや保険など海外勤務の際に行わなければならない様々な準備も、人事や総務の方がフォローするケースが多く、知識がなくても安心して働きに行けるといったメリットがあります。 日系企業の場合には、ベトナム現地にも日本人が複数名いる場合が多く、また企業体質としても、働き方は日本仕様に近くなります。また、駐在員であれば、日本で勤務するよりも高い給与となる魅力もあります。 また一般的には一社員としてではなく、管理職やマネージャーとして赴任を行うケースが多いです。そのためにはある程度日本での経験を積む必要があるため、海外勤務をスタートするまでに時間を要する場合があります。 勤務地や赴任期間についても企業の判断に委ねられる部分が大きいため、ご自身の意志で決定できる範囲は少ないとも言えます。 ベトナムの求人サイトや、現地の企業のウェブサイトから求人を探し、応募します。この方法では、自分の希望に沿った仕事を見つけることができますが、企業情報や現地の生活・文化の情報をご自身で収集し理解する必要があります。 日本国内での転職とは違い、国外への転職となると、疑問に思うことや事前に何を準備したらいいか、分からないことも多いのではないでしょうか。 ベトナムについて、また海外転職について情報を多く持っている方であれば、企業への直接応募もひとつの手段かもしれません。 転職ではありませんがベトナムで起業することも、ひとつの選択肢です。 起業には、リスクがありますが、成功すれば大きな収入を得ることができます。海外で起業する前に、ビジネスプランを立て、資金を調達する必要があります。 ベトナムで人気のレストラン「Pizza 4P’s」も日本人経営者がベトナムで起業し成功したお店の一つです。 また現地での法規制や商習慣などを理解しておくことも事業の成功には不可欠です。起業をする前に、一度関連する業種の現地の会社で勤務をして経験を積むのもおすすめです。 自分の希望や状況に合った方法を選んで、楽しいベトナムライフを実現してください。 ベトナムへの転職を希望される方は、やはり転職エージェントに相談されることをおすすめします。 私共、転職エージェントは、海外転職に精通したプロであり、履歴書の書き方や面接対策など、様々なサポートが可能です。 特に弊社HRnaviでは、ベトナムにて約15年の紹介実績があり、ベトナム進出している日系企業様と多くお付き合いをさせて頂いております。 専門のキャリアコンサルタントが常駐しておりますので、希望する条件に合った求人のご紹介が可能です。 ベトナムへの転職は、日本国内での転職とは異なり、多くの準備が必要です。弊社にご連絡頂ければ、これらの準備を効率的に行うことができます。 ベトナムへの転職を検討している方は、ぜひご相談ください。 ベトナムへの転職を考えるのであれば、どのような企業が転職先になるのか、自分自身のやりたいこととマッチする企業があるのかはあらかじめ把握をしておく必要があります。 ベトナムはハノイ・ホーチミンを中心に、IT・製造・建設・不動産・飲食・観光など様々な業種から選択できるのが魅力の一つです。 日系企業の中には、BtoBをメインとした事業を行っている会社も多く、ここの会社もベトナムに支社があるのか!と驚かれる転職者が多い市場でもあります。 ベトナムは過去の経験を生かせる職場や未経験歓迎の業務も一部もあるため、初めての海外勤務を実現するにはおすすめの環境です。 べとわーく 求人情報検索で求人を覗いてみる 日本では1月〜3月、9月〜10月に転職市場が活発化するように、ベトナムの転職市場においても求人の掲載などが活発化する時期があります。より多くの候補の中から、希望の転職先を見つけることができるよう、市場動向についても抑えておくことがおすすめです。 ベトナムでは毎年1月〜2月頃にある旧暦のお正月(テト)、6〜8月頃にある大学の卒業シーズン前後で求人数の増減が起こるのが一般的です。 以下の表は、ベトナムの求人活動における傾向をまとめたものです。 3~5月 求職者数 増加 6~8月 大学卒業シーズン前の新卒採用が増加 (一方で、中途採用数は新卒採用が目立つため若干減少するように見受けます) 9~11月 求職者数 増加 12~2月 求職者数 減少(※テト前) 特に、テト前に関しては多くの企業の採用活動が停止になり、転職の時期としてはあまりおすすめできません。 日本の採用活動のスケジュールとは若干異なる部分も多いため、転職活動開始のタイミングや離職を決める日などはしっかりと考慮しておきましょう。 まず、海外、ベトナムで働くにあたり、気になるのは語学についてではないでしょうか。 ベトナムでは、ベトナム語が共用語ですが、日本人のベトナム語話者は非常に少なく、ベトナムで働く際には、一般的にベトナム語能力は求められません。 その代わりに、英語力が求められることがあり、日系企業の多くで、共用語を英語としています。 必要な英語力は、就職先や職種によって異なりますが一般的には、日常会話レベル(目安:TOEIC500点)が目安になります。 社内コミュニケーションとして、ベトナム人スタッフとの意思疎通を取ることが目的なので、厳密な点数基準はありませんし、英語に不安がある方でも、学習していくことを前提に採用に繋がることも多々あります。 一方で、外資系企業対応を含めたビジネスレベル(目安:TOEIC700点以上)が求められることもあります。 英語を生かして海外で活躍されたい方に、おすすめです。 また、英語力を求めない求人があるのも事実です。 社内に日本語通訳を配置している企業や、ベトナム人スタッフのほとんどが日本語話者であるなど、日本語のみで活躍できるお仕事もあります。 語学に自信がない方もチャレンジしやすいですね。 もちろん、語学力だけではありませんがコミュニケーション能力やビジネスマナーなども重要です。 語学力以外にも、ベトナムで働くには、以下のようなスキルが求められます。 コミュニケーションスキル 問題解決スキル チームワークスキル 異文化理解力 柔軟性 適応力 ベトナムで働くことは、日本とは異なる文化や習慣の中で生活し、仕事をする必要があります。 そのため、これらのスキルを身に付けておくことも大切です。 ベトナムは、今後も経済成長が続くと予想されています。 そのため、この時期に転職先としてベトナムを選択することは、とても意義のあるキャリアアップのチャンスです。 また、ベトナムには日系企業が多く進出しているので日本人にとってはチャンスです。 生活面でも、ベトナムは生活にかかるコストが安いため、毎日の生活を楽しみながら十分に貯蓄することも可能です。 ベトナムで仕事をすると、どんなメリットがあるか簡潔に整理します。 語学力向上 ベトナムで働くことで、英語やベトナム語を学ぶことになります。これは、将来的に海外でのキャリアアップや、日本に帰国した後も役立つスキルです。 異文化体験 日本とは異なる文化や価値観に触れることができます。これは、自分の視野を広げ、よりグローバルな視点を持つことができる貴重な経験です。 キャリアアップ ベトナムで働くことで、日本では得られない経験やポジションを任されることがあります。将来的な可能性を広げます。 新しい出会い 新しい人と出会うことができます。これは、異文化交流や、ビジネスネットワークを広げるチャンスです。 上記のように、ベトナムで得ることができるものは多くあります。 実際に働いて何を実現したいのか、具体的な目標を設定しましょう。 語学力を向上させたい、異文化を体験したい、キャリアアップしたいなど、理由は人それぞれですが、目標が明確であれば、より具体的な計画を立てることができます。 また、企業にも納得、信頼を得ることができますので、ご自身の軸を見つけて転職活動ができるといいですね。 ベトナムへの転職を考える際に、仕事の次に不安になるのが日常生活です。仕事で十分なパフォーマンスを発揮するのであれば、私生活も充実をさせていく必要があります。 実際にベトナム・ホーチミンで生活した体験談を踏まえ、ベトナムでの日常生活がどのようなものであるか簡単にご紹介します。 結論からお伝えをすると、海外勤務でも日本と変わらない快適な生活ができるのがベトナムの魅力です! 食事について ベトナム料理はシンプルな味付けが多いため、日本人の口にもよく合います。 また日系の飲食店が多数進出しており、ホーチミンの「レタントン」、ハノイの「キンマー通り」は日本人街とも呼ばれています。 日本でも有名な、すき家、CoCo壱番屋、丸亀製麺などのチェーン店があるので、食事に困ることはほぼありません。1食500円〜1,000円程度と日本と変わらない価格設定も魅力的なポイントです。 住宅について 予算次第にはなりますが、在住の日本人が住む家には警備員がつき、プールやジムが完備された日本で言うところの高級住宅のような建物も多くあります。 ホーチミンであればビンホームセントラルパーク、ハノイであればビンホームメトロポリスなどが立地が良く人気です。 住宅については、会社が提供してくれる場合もあるためどのような住環境であるかは着任前に確認をしておきましょう。 お買い物について ローカル市場などベトナムには東南アジアの雰囲気を感じられるお店がたくさんあります。 一方でベトナムに来たばかりの際に日常生活で使うには、少々ハードルが高いのも事実です。 そんな時には、日系のイオン、タイ系のBig C、ベトナム企業が運営するWinmartなどのスーパーを利用するのがおすすめです。 この3社であれば、日本のスーパーと変わらないクオリティーで食料品や日用品が手に入ります。 ベトナムでの暮らしや、生活の雰囲気については実態にベトナムに住む編集者がまとめた記事がありますので、合わせてご確認をお願いします。 関連記事:ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(生活・産業) 最後に、ベトナム転職におけるよくある質問をQ&Aの形式で解説します。 Q:転職エージェントを利用する際に費用はかかりますか? A:弊社HRnaviでは転職者様から費用などを徴収することは一切ありません。すべて無料で利用が可能です。 Q:実際にベトナム転職をする際には、ビザや海外での保険は誰が用意しますか? A:ベトナムで就職をする際には労働ビザ、海外保険など様々な手続きや書類の準備が必要です。就労先の会社が用意するケース、個人で用意しなければならないものなど様々あるため、就職が決まったら人事担当者へ必ず確認をするようにしてください。 転職エージェントを使っている場合は、手続き等の流れについても相談が可能です。 Q:ベトナム転職にはどのくらいの時間が必要ですか? A:通常応募から採用確定までは、3〜4週間程度の時間がかかります。採用確定後については、就労ビザの申請などで2ヶ月程度の時間が必要。その後の赴任の準備などを考えると、トータルで4〜5ヶ月程度を見ておきましょう。 現在就職をされている場合は、離職のタイミングを間違うと金銭的に厳しくなるケースも有るため、計画をしっかりと立てたうえで転職活動を進めていきましょう。 ベトナム転職へのご興味を、よりお持ちいただけましたでしょうか。 言葉の壁、文化の壁、生活習慣の壁、そして人間関係の壁。これらの壁は、とても大きくて、乗り越えるのは難しいように思えるかもしれません。 しかし、もしあなたがベトナム転職実現への強い意欲や、憧れを持っていれば、これらの壁を乗り越えることができるはずです。 ベトナムで生活をすることは、とても楽しく、転職先としてとても魅力的な国です。 さらに知りたい事がある場合には、是非弊社までお問い合わせください。 ベトナム転職の実現を全力でサポートさせて頂きます。
- 2024.06.24
ベトナムで家族と暮らすための帯同ビザと労働許可証(WP)の取得ガイド
ベトナムは年々、経済成長を遂げ日系企業の進出も活発です。こうした状況から「日本人が働きやすい」といわれています。 しかし、ベトナムで働き、家族と移住するためいくつかの手続きが必要となります。 そこでこの記事では、「ベトナムでの労働許可証の取得から家族の帯同ビザに関する手続き」や「帯同の不安を解消する情報」をお届けします。 ベトナムで家族と暮らすための一般的な流れについて解説していきます。 ベトナムで働き、家族と共にベトナムに移住するためには、 ①労働許可証の取得 ②一時在留許可証の取得 ③家族の居住許可申請 の手続きが必要です。1年を超えるベトナム滞在者には、一時在留許可証(テンポラリーレジデンスカード=TRC)の取得が義務付けられています。 労働許可証(ワークパーミット=WP)とは? 外国人がベトナムで働くために取得する証書です。 3ヶ月以上ベトナムで働く場合は、労働許可証(WP=ワークパーミット Work Permit)を取得する必要があります。 混同されやすい「就労ビザ」は、45日以上ベトナムに滞在する場合に必要となるビザです。 一時在留許可証(テンポラリーレジデンスカード=TRC)とは? ベトナムで労働許可証(ワークパーミット)の手続き後に、ベトナム国内で申請して取得します。 期限は労働許可証の有効期限に準じ、最長で5年間となっています。 労働許可証は誰でも取得ができるものではなく、取得にかかる要件を満たす必要があります。 【管理職の条件】 管理職経験者(社長、部長、マネージャーなど) ※ベトナム現地法人の社長や組織の代表者(駐在事務所長)に限る 【専門家の条件】 大学の学士号以上または学士と同等とみなされる学位を取得しており、ベトナム国内で従事する職務に関する分野での3年以上の同分野の職務経験があること。または、国外の機関、組織または企業により専門家と認定された証明書を持つ者 【技術職の条件】 高卒・専門・短大卒以上(技術に関する訓練を1年間以上)かつ3年以上の実務経験がある、もしくはベトナムでの業務に関連性のある5年以上の実務経験がある者 ※職務経験はベトナム国外での実績のみ有効となります。 ※上記は2023年11月時点の情報です。法改正等がありますので随時最新の情報をご確認ください。 独立行政法人日本貿易振興機構/外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用 在ベトナム日本大使館/労働許可証の取得に係る留意事項 最近の法改正により、ベトナムで働く外国人専門家や技術者の条件が変更されました。 以前は、「教育を受けた専門分野での実務経験」が必要であり、さらに大学の卒業学部とベトナムでの職務内容が一致していることが求められていました。新しい規定ではこの要件の一部が撤廃され、「ベトナムでの職務に適合した実務経験」が重要視されるようになりました。 (緩和された例) 経済学部を卒業し、日本で6年間ITエンジニアの実務経験がある日本人が、ベトナムでITエンジニアとして働く このように、ベトナムでの仕事内容に沿わない学歴を持つ外国人も、自分のスキルや経験を活かしてベトナムで働く機会が広がったと言えます。 「専門家」の場合、以前は日本側の企業からの証明があれば、比較的簡単に労働許可証が取得できていましたが、コロナ禍や法改正により「専門家の労働許可が下りにくくなった」という声も聞かれます。 実際に「ベトナムの日系企業から申請したところ1度目では労働許可が下りず、専門のコンサルタントを通して再度申請し、許可が下りた」という事例もあります。 多くの企業が福利厚生として「労働許可証・レジデンスカードの取得費用は全額会社負担」などのサポートを雇用条件として提示しています。 「家族とベトナムに住む予定」の方は、応募時から「帯同ビザを申請したい」と企業側に伝えておき、申請に関する手順を企業とすり合わせしておくと安心です。 ベトナムの労働許可証を個人で申請する場合は、企業側からの申請が必要なことや、ベトナム語での手続きが必要となることなどから日本人個人による手続きが難しくなっています。 このため、申請手続きは企業内のベトナム人総務スタッフ経由で申請するか、専門のコンサルタント在籍する事務所を通じて手続きするのが一般的となっています。 ジェトロのホームページでは、ビザ取得の流れについて詳しく解説されています。 独立行政法人日本貿易振興機構/ベトナムにおける労働許可書/ビザ(査証)の取得手続き ▼労働許可証の申請方法など詳しくはこちらの記事もご覧ください 【ベトナム/就労ビザ】労働許可証(ワークパーミット)の取得方法を徹底解説! ※2023年12月最新版 労働者がビザを取得した後、家族(配偶者や18歳未満の子ども)が帯同する場合には、家族の居住許可申請を行う必要があります。 期間が1年未満だとビザ、1年以上はカードとして発給されます。 必要書類 就労者と家族のパスポート 戸籍謄本家族全員分の写し 就労者のビザ、就労者の勤め先の企業ライセンス 申請書類(勤め先の代表者の署名・押印) 証明写真 家族の健康診断書は必要? 労働許可証の申請には健康診断書の提出が求められますが、ベトナムの帯同ビザ申請や更新には家族の健康診断書の提出は求められません。 申請からおよそ2週間程度で発給されます。この期間は、パスポートが手元にないため国外への移動やベトナムの国内線であっても飛行機に乗ることができませんので注意が必要です。 また、帯同ビザの申請の前段階である、労働許可証と一時滞在許可証の取得には1カ月~最長で半年と時間がかかることもあるため、これらの手続きが完了してから「家族をベトナムに連れてくる」という人も多いようです。 帯同ビザの更新は大使館が混雑していなければ、1週間程度で完了します。 ビザとパスポートはセットで持ち歩く 発行されたテンポラリーレジデンスカードや帯同ビザは、パスポートと合わせて持ち歩くようにしましょう。 特に、飛行機に乗る際は必ずテンポラリーレジデンスカードや帯同ビザなどの「ビザ」の提示を求められます。 ベトナムでは、帯同ビザでの就労は認められていません。ベトナムで働くには先述したとおり「労働許可証」や「就労ビザ」が必要です。 しかし「越境リモート」などベトナム国外で収益が発生するものについては認められています。183日以上ベトナムに居住する人は所得に応じてベトナムに税金を支払う義務があります。 現在、ベトナム居住者における個人の所得控除は1100万VND/月以下となっており、この額を超えると累進税率が課せられます。 独立行政法人日本貿易振興機構/税制 帯同者がベトナムで就労した場合は、帯同ビザ(TT)から労働許可証(WP)に切り替えることも可能です。 この場合は、先述したように企業に応募をして労働許可証を発行する流れとなります。 実際に、ベトナムへ引っ越したことを機にこれまでの職務経験や専門性を生かしてベトナムで働いている方もいます。 しかし、労働許可証発行の性質上、1年以上勤務ができることが条件であったり、パートタイム勤務での募集は行っていなかったりする企業が多くなっています。 ベトナムで税制上の扶養控除の対象になるのは 無所得または100万VND/月以下の収入の子どもや生計を共にする家族(祖父母・甥姪・兄弟を含む) となっており、被扶養者1人につき440万VND/月の控除を受けることができます。 扶養控除を受けるためには申請が必要となります。しかし、会社によっては配偶者の日本での社会保険料を負担するところもあり、この場合は日本の扶養控除額に準ずる場合もあります。 家族の転職・異動に伴う海外赴任でベトナムに暮らすことになる方は「今後の生活はどんなだろう…?」と不安になる方も多いでしょう。 ここからは、帯同者がベトナムの生活で感じることをお伝えしていきます。 特に子どもがいる場合は、海外で暮らすことで外国語の習得が身近になることや異文化体験から将来性が広がるというメリットがあるといえます。 また、ベトナムに住むことで、ベトナム国内や周辺国へアクセスしやすく海外経験を積むことができます。 生活面や心理面において家族で協力し合えるというメリットがあります。万が一病気になった時も家族が一緒に暮らしていると安心感がありますね。 また、サービスアパートに入居することで家事負担も少なく、家族との時間や自分の時間を確保することもできます。 【ハノイ/不動産】ベトナムで絶対に抑えておきたい、賃貸探しのポイントを徹底解説! 日本とは異なる環境で暮らすことで、異文化や多様な価値観を体感することができます。 ベトナムには「大らか」「他人を気にしない」といった性格の人が多く、日本で閉塞感を感じている方にとってはおすすめです。 また、ベトナムの平均年齢は33歳と若く国全体に活気が感じられます。 企業によっては「帯同者補助」や「家賃補助」の福利厚生が充実している場合があります。 住居によっては水道・光熱費・Wi-Fiが家賃に含まれることから、自宅での水光熱費・通信費が実質無料であることも多く、「ベトナムに住むことで経済面でのメリットが大きい」と感じる方も多くいます。 また、カフェやマッサージ等を日本より安価で楽しめることから、我慢して節約をしているという感覚になりにくいこともメリットとしてあげられます。 海外在住するにあたって、企業によっては退職や休職をしなければならないこともあるようです。また、子どもがいる場合は子どもの年齢や進路によってはあえて帯同を選択しないということもよくあります。 日本にいる友人や家族から離れることから孤独感を感じたり、異文化への適応、言葉の壁から生活に不自由を感じたりしてストレスがたまってしまう人もいます。 ここからは、帯同者がメンタル不調にならないためにできる対応策についてご紹介します。 帯同者へのアンケートで帯同中のメンタル不調要因として最も上位に「仕事やキャリアから離れること」があげられます※。 キャリアを中断されることで「生きがい・自己実現・社会性」を失ったと感じたり「収入がなくなる不安」や「将来への漠然とした焦り」を感じたりします。 今後のキャリアプランを事前に描くことで、例えば「学校に通う」「資格の勉強をする」「リモートワークで働く」「現地採用で働く」「ボランティア活動をする」といった自己実現のための具体的な目標を持つことが出来ます。 現地に知人・友人がいない孤独感が、メンタル不調に大きく影響していることがうかがえることから、現地のコミュニティに参加したり現地の友人をつくったりすることで、メンタル不調が軽減される人もいます。 ベトナムには全国に多数の日本人コミュニティがありベトナムで友人を作ることもできます。 ▼気になる方はこちらの記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。 【ベトナム/生活】現地の日本人コミュニティ事情ってどうなの?気になるその種類とメリットを紹介! 「メンタルの不調の原因は何なのか」を紙に書き出し、解決できることであれば解決方法も一緒に書き出すことで思考が整理されスッキリとした気分になります。 解決しにくいことは家族や友人に発信すると、悩みを抱え込みにくく、新たな解決の視点が得られることもあるでしょう。 また、マッサージやネイルなどベトナムでも身近に出来るセルフケアを楽しむなどストレスを発散していくことも大切です。 このように、悩みを整理し一人で考え込みすぎないようにすることで、ストレスとうまく付き合っていくのがおすすめです。 ※参考:駐妻キャリアnet調べ 五つ星のホテルランチも気軽な価格 ベトナムは比較的治安もよく、親切で優しい人が多い印象です。生活環境では日本製品が手に入りやすく、日本食レストランが充実していることから暮らしやすいと感じ、ベトナムでは落ち着いて暮らすことができています。 海外在住では新しいことに挑戦できる環境に必然的に身を置くことになり、生活や環境を受け入れるまでは悩むこともあるかもしれません。 しかし、乗り越えていくことで新しい自分の一面の発見や成長を感じられるはずです。 焦りや不安を感じる場合は、まずは「家族をサポートしていること」「異文化の中で生活していること」を肯定して自分を労わるようにしましょう。 労働許可証の取得から家族の帯同に関することについて解説しました。 日本人向けの求人を出す多くの企業で申請手続きをサポートするなど福利厚生が充実しており安心です。 また、ベトナムに家族と住むことで経済面や教育面でのメリットが大きくなったという方が多く、帯同者のメリットもあります。 この記事が、ベトナムでの就労や生活に役立ちましたら幸いです。 「べとわーく」ではベトナムで役立つ情報を随時発信しています。他の記事もぜひご覧いただき、ブックマークをよろしくお願いいたします。
- 2024.04.22
日系企業のベトナム進出!躍進する有名企業と今後期待の日系企業をご紹介!
今や世界でも有数の日系企業進出国であるベトナム。 日本企業の現地法人数が多い国ランキングで、1位中国、2位アメリカ、3位タイ、4位シンガポールに次いで5位となっています。 順位 国名 日系企業現地法人数 1位 中國 6,862 2位 アメリカ合衆国 4,222 3位 タイ 2,753 4位 シンガポール 1,576 5位 ベトナム 1,463 ※海外企業進出総覧国別編(2023年版)より抜粋 また、数年前と比較すると、ベトナムの日系企業数の伸び率は急激で、4位のシンガポールに迫る勢いです。 日系企業が今急速に進出を果たしているベトナムですが、ベトナム国内ではどのような日系企業が有名なのでしょうか? こちらの記事では現在のベトナムでの日系企業進出状況とベトナムで有数の日系企業を紹介していきます。 これからベトナム移住を検討している方や、仕事でベトナムに関わりのある方は必見です! ベトナムは現在世界有数の日系企業進出国であることを紹介しましたが、ここまで日系企業が進出するようになったのは1990年代までさかのぼります。 1986年にベトナムがドイモイ政策を採択し市場経済への移行を進めたことをきっかけに、外資を投入し外国企業の投資先として誘致する政策を始めました。 ベトナムは豊富な労働力と人件費の安さによって製造業にとって魅力的な国ではありますが、当時は製造業を誘致する場所がなかったため、日商岩井(現:双日)と住友商事の2社が工業団地建設を行い、大手企業の進出を後押ししました。 そこから徐々に製造業のベトナム進出が進み、2000年代になると保険や金融業など製造業と密接にかかわる業種の進出が進み、2010年を過ぎる頃からは飲食業やIT企業、各業界の中小企業なども進出を図るようになりました。 その結果、現在ホーチミン商工会議所への登録企業が1052社(2024年4月現在)(※1)、ハノイ・ハイフォン等を含む北部を管轄するベトナム商工会議所の登録企業が1,541社(2024年4月現在)、ダナンが約130社、合計3000社近い企業が登録しています。 外務省の海外進出日系企業拠点数調査(※3)によると2022年時点では、ベトナム進出日系企業は2373社と発表されていましたが、直近2年での進出企業数の多さを実感するとともに、もちろん登録していない企業も沢山あるため実際はもっと多くなると思われます。 進出企業数が増えると同時に、在住邦人数も軒並み増えており、コロナ禍で少し目減りしたものの2万人を超える日本人がベトナム在住となっています。 今後も増えることが予想されており、日系飲食店などの進出も加速しています。 ※1ホーチミン日本商工会議所より抜粋 ※2 ベトナム日本商工会議所より抜粋 ※3 海外進出日系企業拠点調査/外務省より抜粋 ベトナムには2000を超える日系企業が進出していることを先述しましたが、実はベトナム人にとって欠かせない有名な日系企業も沢山あります。 誰もが知る有名企業から、ベトナム現地で広く愛されている企業、今後の躍進が期待される企業まで、激戦した5社をこちらで紹介します◎ 世界のHONDAはもちろんベトナムでもトップクラスに有名な企業です。 世界中どこに行っても知られている会社と言っても過言ではありませんが、ベトナムはその中でも特にHONDAの認知度は高い国ではないでしょうか。 ベトナムは世界屈指のバイク大国であり、人口100人あたりバイクの所有率が72台(2020年現在)。子供を抜けば実質1人1台持っていると言えるでしょう。 そんなベトナムで最初に普及した二輪車がホンダなのです。そのため『HONDA』を知らない人はベトナムにはいない、非常に有名な日系企業です。 現在もなお、ベトナムでのバイク販売台数はHONDAがシェア1位です。 続いては日本でも誰もが知っているUNIQLO。 UNIQLOはベトナムでも今や知らない人はいない程有名で、どこのショッピングセンターに行ってもテナントが入っている程です。 日本ではファストファッションで低価格かつ高クオリティが売りのUNIQLOですが、ベトナムでは中価格帯でクオリティが高いブランドです。 ベトナムの一般家庭では少々手が出しにくく、セールになっている商品を買うベトナム人も多いようで、人気の高さがうかがえます。 クオリティが高いことはベトナムでも広く知られており、UNIQLOは何回洗ってもくたくたにならず、仕事などで着ている人も多くいます。 日本製品かつ場面を選ばないシンプルなデザインで、何か困ったときにUNIQLOが近くにある安心感は大きいのではないでしょうか。 日本と比較すると価格は30~50%程割り増しされているので、日頃からの愛用品などは日本への一時帰国時にまとめて購入がおすすめです。 日本ではワンタン麺でおなじみのAcecook。実は日本国内よりも収益が高いのはベトナムエースコックであり、ベトナムで大成功した日系企業のひとつです。 Hao Hao(ハオハオ)という即席めんシリーズはベトナムの国民食で、あまりにもベトナムに根付いていることからAcecookはベトナム企業だと思っているベトナム人も少なくありません。 ベトナムでは即席めんが安くて美味しい日常食として、食卓には欠かせないものとなっており、その先駆けとなったのがAcecookなのです。 Hao Haoに加えて、インスタントフォーや春雨などの様々なインスタント食品を展開しており、日本人の口に合うもの多いためお土産にもおすすめですよ。 どこのスーパーやコンビニに行っても絶対に売っていますので、是非お試しください◎ コーヒーで有名な日本企業の一つがUCCですが、コーヒー大国ベトナムにも進出しているのがUCC上島珈琲ベトナムなのです。 駐在員事務所を置いていましたが、2018年に現地法人を設立し、同社が運営するカフェ「UCCコーヒー・ロースタリー」がホーチミンにあります。 ベトナムは従来よりコーヒー文化が長く根付いていますが、ロブスタの苦みの強い豆をコンデンスミルクなどでマイルドにして飲むベトナムコーヒーが主流でした。 しかし近年スターバックスなどのエスプレッソ系飲料に加え、最近では高品質な豆を使用し、一杯ずつハンドドリップで淹れるサードウェーブやスペシャリティコーヒーがブームになりつつあります。 UCCコーヒー・ロースタリーもまさにその一つで、ベトナムのおしゃれな若い世代からの人気が高まっており、ワッフルやサンドイッチなどの軽食も美味しいと話題です。 世界第2位を誇るコーヒー豆の生産地かつ、カフェ激戦地であるベトナムで挑戦し、高い人気を誇るUCC上島珈琲ベトナムに今後も注目です◎ システムキッチン・システムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器メーカー・タカラスタンダード株式会社が、現在ベトナムのキッチン業界で人気急上昇中なのです。 高温多湿なベトナムの気候にぴったりの、湿度や熱に強く水分や汚れに強い素材『高品位ホーロー』を使用したシステムキッチンで、現在ベトナム国内での売上を順調に伸ばしています。 ハノイのHDIタワーのキッチンに採用されるなど、現在ベトナム国内のキッチンや洗面所事情の品質向上に一役かっている企業です。 まだまだホーロー製品の良さはベトナムで普及中のため、今後もショールームを増やして実際に見てもらえる機会を増やしていく予定のタカラスタンダード。 ベトナムでのさらなる活躍が期待されている企業です! 現在ベトナムに進出する企業が2000社を超えるに至った変遷を紹介しました。 実際にベトナムに住んでいる筆者は、日々肌でベトナムの経済成長を感じ、至る所で日系企業の存在を目にしています。 ただ、ドイモイ政策を皮切りに1990年代からここまで日系企業が進出する背景には、ベトナム人が勤勉であることや経済成長を果たすため国を挙げて尽力したこと、日系企業の努力など様々な要因がありました。 また、同じ日本人としてはベトナムで活躍している日系企業が多く存在していることは誇りであり、今後の日越経済のさらなる成長に期待します。 先駆者たちが作り上げたベトナムの親日に感謝しつつ、筆者もベトナムへ貢献できるよう尽力したいと思うばかりです。 これからベトナムにかかわる仕事をする方々にとってこちらの記事が参考になれば幸いです。
- 2024.01.03
【ベトナム/就労ビザ】労働許可証(ワークパーミット)の取得方法を徹底解説! ※2023年12月最新版
外国人がベトナムで就労する場合、基本的に就労ビザ、もしくは労働許可証(ワークパーミット)の取得が必要となります。 日本からベトナムに在留し15日以上就労する方は労働ビザを取得する必要があり、3ヵ月以上就労する方は労働許可証及び一時在留許可証(TRC)の申請が必要となります。 今回はその中でも取得まで準備の対応や時間が必要となる労働許可証について、取得に必要な大切なポイントについてこちらの記事では解説していきます。 そもそも労働許可証とは何なのでしょうか? 労働許可証(ワークパーミット)とは、外国人がベトナムで働くために取得する証書です。 3ヶ月以上ベトナムで働く場合は、労働許可証(ワークパーミット)を取得する必要があります。 また、労働許可証は誰でも取得ができるものではなく、取得にかかる要件を満たす必要があります。 取得に関する要件や必要書類は随時ベトナム政府によって変更されるため、最新情報を常に確認した方が良いでしょう。 日本人が勤める企業で取得する際には、会社にビザやワークパーミットを担当するベトナム人総務スタッフがいることが多いので、綿密に確認を行うことをお勧めします。 ≪労働許可証取得に関する要件≫ ◆18歳以上 ◆体調が良好であること(健康診断結果の提出必須) ◆過去に犯罪歴がないこと(過去に犯罪歴があっても、内容によっては認められるケースもあり) ◆4年制大学を卒業しており職種に関する仕事の経歴が3年以上あること、もしくは職種に関する専門的な職務経歴が5年以上や専門知識・資格があること 労働許可証取得時の項目は「管理職・経営者・業務執行者」「専門家」「技術者」のいずれかになります。 申請する項目によって少し提出書類も変わってきます。 ベトナムで外国人が就労する場合に原則として必要な証書が、①就労ビザと②労働許可証(ワークパーミット)です。 ビザと労働許可証(ワークパーミット=WP)を混同する方も多くいますが、まったく目的が異なる別ものになります。 就労ビザは、45日以上ベトナムに滞在する場合に必要となり、労働許可証は3ヶ月以上ベトナムで働く場合に必要となります。 それに加えて1年を超えるベトナム滞在者には、一時在留許可証(テンポラリーレジデンスカード=TRC)の取得が義務付けられています。 労働許可証(ワークパーミット)を取得するためには、先述の要件を満たしていることを証明するための書類を準備する必要があります。 そして全ての書類を提出し、認められた場合のみ労働許可証を取得することができます。 企業側が準備する書類のほか、就労する方が個人で準備する書類がありますので、ご注意ください。 こちらではワークパーミット取得にかかる必要書類を解説していきます◎ ※私文書につきましては日本の公証役場での公証、法務局長の公証や外務省の公証認証や駐日ベトナム大使館の認証証明が必要となります。 決められた項目を記入しなければいけない労働許可証申請書という書類の提出が必須です。 こちらは企業側で準備頂く書類となります。 労働許可書申請のエージェントが指定する申請書を記入すれば問題ありません。 犯罪経歴書とも呼ばれている無犯罪証明書。 日本の各都道府県警本部にて取得することができますので、ベトナム渡航前に取得することをお勧めします。 日本で取得する場合は目安として10日~2週間程で取得することが可能です。 もしベトナムに来てから取得する場合は、日本大使館にて申請が可能ですが、取得までは2か月ほどかかりますので注意してください。 専門家の肩書で取得する際には大学卒業証明書が必要です。(経営者・技術者もご用意出来る場合はご準備頂いた方が安心です。) 証明書の言語が日本語か英語か選択できるようになっているので、英語版を申請するようにしてください。 出身大学に直接出向き取得するか、郵送やWEB上で依頼をし、送ってもらう流れになることがほとんどです。 英語版の書類作成は大学側で時間を要する場合が多く、また原本を郵送する時間もかかりますので、日本にいる間に取得しておくことをお勧めします。 ベトナムで働く際には、3年もしくは5年以上の実務経験が要件となっているので、前職の会社に依頼をして在職証明書を取得する必要があります。 ベトナムで関連する業務に日本や海外で就労していたことを示すために必要な書類となります。 必要な記載事項 ・個人情報(氏名・生年月日・パスポート情報等) ・在籍期間 ・役職(所属部署や業務名等) ・代表者氏名の署名と社印 ※フォーマットは弊社でもサンプルを提供可能です。 お勤めの企業様のサポートも受けられますのでご安心ください。 こちらはベトナム国内の指定の医療機関で健康診断を受け、取得する必要があります。 ※日本で受けた健康診断も受付けてもらえますが、ベトナム語に翻訳し、その後交証を受けなければいけないのでかかる手間が増えるのでベトナムでの受診がおすすめです。 ベトナムでの受診の際は指定の検査項目があるため、通常の健康診断ではなく労働許可証取得用と医療機関伝えるとスムーズです。 医療機関で健康診断を受けた後、1週間程度で会社や自宅など指定場所に結果を送付してもらえます。 費用は100万VND~250万VND程度でベトナム入国後、会社によって予約手配等をして頂けるところが多いです。 パスポートの全ページをコピーし、それをベトナムで公証する必要があります。 最寄りの公証役場にパスポートを持参し、お金を支払うとその場で役所のスタッフが全てのページのコピーを取り、公証してもらうことができます。 混雑状況や役場にもよりますが、1時間程度で全て完了し、金額は10万VND程度です。 写真は耳とおでこを出し、顔がはっきりと分かる写真を求められます。 耳が隠れている場合受け付けてもらえないこともあるそうなので、注意しましょう。 3×4㎝のカラー写真を2枚用意します。 きまりはないのですが、白シャツで撮影した方が好ましいとワークパーミット取得エージェントスタッフの方から言われました。 企業登録証明書は基本的に企業側が準備するので、個人で準備する必要はありません。 申請も会社が行うことがほとんどだと思いますが、必要書類として知っておくに越したことはありません◎ ベトナムの計画投資局により発行される企業登録証明書ですが、会社情報が全て記載されており、所属する企業を明確にするために提出が義務付けられています。 日本本社からの任命を受けてベトナムで勤務する駐在員の場合、招聘申請書も提出しなければいけません。 日本で作成された任命書は、日本で公証を受けてからベトナムへ持ってこなければいけませんので、注意してくださいね。 こちらの書類も基本的には個人ではなく、企業の担当者が行います。 まず上記の各書類を揃えるまでに、2週間~1か月ほどかかります。 そして書類が全て揃ったら、いざ申請です。 申請から取得までの期間は時期、管轄エリア(ホーチミン、ハノイなど)によって大きく異なります。 通常はホーチミン、ハノイの大都市であればスムーズに進むと、申請から取得まで2カ月前後ですが、役所の混雑状況によっては1ヵ月もかからない場合や申請から取得まで6カ月かかる場合もあり様々です。 また、ホーチミンとハノイの両拠点で比較すると、政治のお膝元であり各部署が扱う業務内容も多いため、ハノイの方が取得に時間が掛かることが多い傾向があるそうです。 こちらの記事では労働許可証(ワークパーミット)の取得に関する情報を解説していきました。 ベトナムで就労するためには必須なワークパーミットですが、非常に取得までの流れが複雑かつ時間が掛かります。 書類が一つでも揃っていないと取得できないので、日本滞在時に先述の書類一式を早めに取得しておくことをお勧めします。 そして、取得にあたってはお勤め先の担当者と細かく連携を取り、進めていく方が良いでしょう。 こちらの記事がこれからベトナムで就労する方がにとって有意義な記事となりましたら嬉しい限りです◎
- 2023.12.11
【ベトナム就労/おすすめポイント7選!】海外転職・ワーホリ・留学検討の方注目です!
日本では少子化や物価上昇が続き、日本の未来を不安視する人も多くいます。最近では、記録的な円安を背景に海外へ向かう若者の増加がニュースで取り上げられています。 日本で賃金が上がらない 閉塞感を感じる スキルアップしたい 英語力を向上させたい 海外に住んでみたい と「海外出稼ぎ」や「ワーキングホリデー」で日本脱出を考える方も少なくないのではないでしょうか。しかし、一方で 「英語力が低く、仕事がなかなか見つからない」 「アルバイト先が作業中心で英語を話す機会がないかも」 「ワーキングホリデーで渡航したものの、仕事が見つかるか不安」 「留学費用や滞在費が思ったよりも高額になってしまう」 と「ワーキングホリデー」や「海外出稼ぎ」でも何かと不安や心配があるという声も聞かれます。 ワーキングホリデーとは 18歳から30歳までの若年層が協定国29カ国で留学・就業・居住できる制度です。滞在できる期間は最長で1年間です。留学費用や滞在費が自己負担のため、事前の準備が必用とされています。 そこで今回は「海外で働いてみたい…けど心配」という方に向けて「ベトナムでの就労」のおすすめポイントを7つご紹介いたします。 ベトナムは現在「ワーキングホリデー協定国」ではありません。そのため、ベトナムで就労するためには「就労ビザ」を取得する必要があります。 内定までの一般的な流れは次のようになります。 気になる求人に応募、または転職サポートのご依頼 キャリアアドバイザーとの面談 企業での書類選考 面接1回〜数回(オンラインもしくは直接) オファーレター(内定通知書)の発行、サイン 内定 オンラインでの相談からスタートできるため、日本国内にいながら就業の準備することができます。 ワーキングホリデーのように「海外滞在中に自分で仕事を見つけていく」ということがないため、生活費などの生活の見通しを立てやすいというメリットがあります。 ベトナムには年々多くの日系企業が進出しており、日本人の現地採用枠の採用も多くなっています。このような企業の共通言語は、英語もしくは日本語のどちらかとなります。 ベトナム人との英語での会話は、比較的分かりやすい単語や文法でコミュニケーションを取ることが多く、企業によっては「英語力不問」「英語日常会話レベル」とする所も多数です。 このように「海外未経験」「英語力は低いけど海外で働いてみたい」という方にもベトナムでの就労がおすすめです。 ベトナムの日系企業で就業する場合、日本人の意図を理解した仕事が求められるため、未経験でも現地のベトナム人を取りまとめる「マネージャー」や、日本とベトナムの橋渡しとなる「ブリッジ役」など、責任の大きな仕事や複数業務担当を任せられやすく、キャリアアップができるということがメリットとして挙げられます。 「海外で異なるバックグラウンドの人材を取りまとめた」という経験は、将来の仕事で活かされることでしょう。 ベトナムも経済成長を受け年々物価が上昇していますが、現地食材の価格は日本よりも安く、ローカルレストランでは日本の1/3程度で食事をすることができます。 カフェやビールなどの嗜好品は日本の1/2程度。Wi-Fi・電源完備のおしゃれカフェが多いため、勉強や作業もはかどります。 また、一人暮らしの現地採用者向けのアパートの平均価格は350~650USDとなっており、物件によってはジムやプール、掃除のサービスが付くところもあります。より生活費を抑えたい場合は200~350USDのローカル向けのアパートという選択肢も。「Facebookのグループや現地の掲示板で大家さんに直接交渉することで相場よりも安く借りられた」ということもあるようです。 さらに、ベトナムでは不動産会社への仲介手数料が無料というところがほとんどです。加えて外国人向けの物件では、家具や家電などが備え付けられているため、1から家財道具を揃えるは必要なく、転居費用が抑えられるというメリットがあります。 ベトナムは他国と比較して「外国人に対するヘイト」や「大規模なデモ・テロ」はほとんどありません。また、「銃や刃物を使った強盗」は少なく、女性の一人歩きも安心です。 さらに、ベトナム人は親切で親しみやすい人が多いことや、品質のよい日本製品や礼儀正しい日本人に好印象を持っている人が多いことから「日本人にとって居心地がよく、暮らしやすい」と感じます。 ベトナム国内には日本人が2万人以上在住しており、趣味や年代などに応じた「日本人コミュニティ」があります。定期的に集まって活動しているコミュニティもあり、自分の趣向にあった人脈づくりや友達づくりができます。 ベトナムには日系レストランが数多く進出しており、日本食に困るということはありません。ベトナム人は特に「お寿司」が大好き。ローカル向けの寿司レストランも多く見られます。 スーパーでも「イオンモール」や「業務スーパー」などが進出しており、日系食品を取り扱うところが多く、日本食の自炊も問題なく可能です。 ローカル向けのスーパーでも日本米や豆腐、サバ、乾燥しいたけなど日本人に馴染みがあるものが売られています。食文化も日本と通じるところがあります。 ベトナムは、北部ハノイのハロン湾、中部ダナンのビーチリゾート、ホイアンの古都、南部ホーチミン近郊のブンタウなど国内に多くの観光地があります。日本での知名度はまだまだかもしれませんが、欧米人には人気のバカンス先で、実際に訪れるとアジア人より欧米人の観光客の方が多いのも特徴です。どこも飛行機で1~2時間程度で移動可能のため、土日の小旅行でリフレッシュすることもできますね。 また、タイはホーチミンから飛行機で1時間程度と近く、気軽に行くことができます。「ベトナムを拠点に東南アジアを制覇」なんていうことも叶えられるでしょう。 以上7つベトナムでの就労のおすすめポイントをご紹介しました。以下からは、ベトナムで働くことを考える上での疑問にお答えしていきます。 スイスに本部を置くグローバル教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF Education First)が発表した、「EF英語能力指数2023(EF EPI 2023)」ランキングではベトナムは800ポイント中505ポイントで非英語圏113か国・地域中58位となりました。 このランキングでは日本は87位のため、ベトナムは日本より英語力が高いという結果がわかります。 実際に、ベトナムでは若い人や都市部を中心に英語の日常会話が可能な人が日本よりも多い印象です。仕事や生活上で「分かりやすく伝わりやすい英語のコミュニケーション方法」が身につきやすく「今後、多国籍の人が集まる環境で仕事をしたい」と考えている方の場合は、良い経験になるでしょう。また、英語のノンネイティブスピーカー人口が増える中で「伝わる英語」ができるということは大きな強みになると言えます。 たとえ英語圏に住んでいても「学ぶ姿勢がないと英語力は向上しない」と言われるように、生活しているだけで高度な語学力が自然に身につくということはあまりありません。 「さらに英語力を向上させたい!」という方は現地の英会話レッスンを受けたり、英語の問題集に取り組んだりすると良いでしょう。 IELTSの問題集はLAZADA(ベトナムのオンラインショッピング)で170000VND(3冊でおよそ1000円)で購入できました。 ドル高・円安が続いている現在、USDで給与が支払われる場合は円に換算すると日本にいるよりも「稼げた」と感じます。しかし、為替レートは日々変動するものです。「今、円安だから海外で働く」と安直に考えるよりは、長期的な視点で「海外でスキルアップ・経験を積む」ということを念頭に働くことが重要です。 とはいえ、ベトナムは生活コストを抑えることができるので、貯金が可能です。日本よりも高金利なベトナム銀行預金やベトナム株投資などで上手くお金を増やすこともできます。 【投資/ベトナム株】始め方完全ガイド 実際に「働こう」と思っても、難しく感じるのが面接対策です。ここからは面接で重視されるポイントを3つご紹介します。 なんとなく海外で働いてみたい、海外に憧れがあるからなど、正直これだけの理由では企業も物足りません。海外転職を志す上で、「どうしてベトナムが良いのか」を言葉でしっかり表現できるようにしておきましょう。 職種や業界によっては20代が特に未経験の分野に挑戦できます。幅広い求人に応募して可能性を探ることも良い事ですが、動機の弱い人には面接の知らせは訪れません。どんな時も軸をもって転職活動をしましょう。 転職先の内定獲得がゴールではありません。入社して数年後、こんな仕事がしたい、マネジメントがしたい、英語を使って他の国に挑戦したいなど、転職のその先を考えましょう。これらが面接時にPRできれば、面接対策もバッチリです。 「HRnavi べとわーく」では、キャリアコンサルタントがベトナム就職のサポートをいたします。面接日の調整、企業への交渉等、入社までの一連の調整、交渉を弊社が代行します。まずは、お気軽にご相談ください。 ベトナムでは「ワーキングホリデー制度」を利用することはできませんが、20代の方から海外就労に挑戦しやすくなっています。また、英語力に自信のない方や海外未経験の方も日本での経歴を活かして活躍することができます。 この記事が皆さんのキャリアの選択に役立ちましたら幸いです。
- 2023.11.09
ベトナムの転職事情を解説!テト(旧正月)と離職の関係性とは
ベトナムでは例年1月下旬~2月上旬頃にテト休暇があります。 テト休暇は旧正月に伴う大型連休で、東南アジアでは日本のように新暦のお正月よりも旧暦のお正月を盛大に祝い大切にする習慣・文化が根付いている国が多いです。ベトナムもその国の1つです。 ベトナムではこのテト休暇明けに「ベトナム人の転職が増える」と言われているのを皆さんはご存知でしょうか?? この記事では、 テト明けに転職が増える理由 ベトナム人の転職動機 ベトナム人が転職時に心配になること ベトナム人の転職者を防ぐには について詳しく解説していきます。 ベトナムの人々がテト後に転職を選択する最大の理由だといわれています。転職時期を考える際に、テト後の賞与を受け取るまで働きその後離職というタイミングを選択する方が多いです。 テトボーナスとは? ベトナムの労働法上、労働者への賞与の支給を雇用主の法律上の義務として定めており、旧正月の時期にはいわゆる「テトボーナス」が支払われます。 額には決まりはなく、労働組合と合意したうえで支払いの有無及び金額を決定することになっています。給与の一か月分以上の賞与を支払うことが義務付けられていた名残もあり、最低1カ月の賞与が慣例として残っています。また賞与の時期もテト正月前後、または最初の雇用契約から毎年1年後など会社によって異なります。 テト直前になると、多くのベトナム人が「テトを安心して迎えたい」と考えるため、転職活動を控える傾向があります。 理由としては、転職活動は長期間に及ぶことがよくあり、テト直前まで履歴書を書いたり面接に行ったりするよりも、「テト休暇を終えた後に気持ちを新たに転職活動を始めたい」と考えるベトナム人の方が多いという見方もあるようです。 ベトナム人のテトの過ごし方はこちらの記事もご覧下さい。 【ベトナム/旧正月】現地在住者に聞く!テト(旧正月)の習慣・マナー・過ごし方 多くの企業の規定では退職願は1か月前までに提出しなければならないため、退職希望者は、テト前に退職手続きを済ませている場合が多くなっており、退職希望者はテトの休暇を終えて、その後正式に退職していきます。 したがって、企業の人事部は退職数を見込んで積極的に採用を行い、速やかに後任を確保する必要があります。そのため、労働市場はさらに活況になり新しい求人が増えるため、転職者もそれに従って増える構図になっているようです。 ベトナムの離職率についてはこちらの記事をご覧ください。 【ベトナム 離職率】日本とベトナム/転職に対する意識の違い 一般的にはベトナムの求職活動時期には以下のような傾向があると言われています。 3~5月 求職者数 増加 6~8月 大学卒業シーズン前の新卒採用が増加 (一方で、中途採用数は新卒採用が目立つため若干減少するように見受けます) 9~11月 求職者数 増加 12~2月 求職者数 減少(※テト前) 転職者は、新卒採用シーズンを避けて転職活動をしたいと考えるため、必然的にテト前後に転職活動が集中するようです。また、「新年に新しいスタートを切りたい」「帰省で家族から転職するようにアドバイスを貰った」「故郷が懐かしくなり帰郷を決めた」などテトをひとつの区切りとして考える人が多いことも理由として考えられます。 ベトナム人が転職をどんなものがあるのでしょうか?ここではいくつかの動機をご紹介します。 多くのベトナム人にとって給与は仕事に対する大きなモチベーションになっている場合がほとんどです。しかし「給与・賞与が少ない」「昇給幅が小さい」「福利厚生(社員旅行など)が手厚くない」など、不満な点が出てくると転職を考える人は少なくありません。 ベトナム人にとって転職はネガティブなイメージはなく、自分をより高く評価してくれる会社に採用されたいと考えるジョブホッパーが多いのも特徴的です。 社員旅行は必須?! 福利厚生の面では、民間保険の有無や社員旅行の行き先などが重視されます。日本では敬遠されがちな社員旅行ですが、ベトナム人にとって一大イベント。旅行の内容を日頃の働きに対する対価と受け止め、顧客やパートナー企業、入社を考えている人にとってのアピールになると考えられています。 「仕事に対する考え方が上司と合わない」「スタッフ同士の人間関係が上手くいかない」など人間関係に不満を持って転職を考える場合もあります。 特に「人前で𠮟られる」と自尊心が傷つけられたと感じる人も多いベトナム人。仕事上で指導が必要な場合には「個別に話をする」などの気遣いが必要です。 また通勤時間が長い、休日出勤があるなどもプライベートの時間を重視するベトナム人にとっては受け入れられにくいと言われています。 結婚や出産、介護などが理由で転職する人もいます。家族を大切にする国民性から、ワークライフバランスを保ちながら家族のケアをしていきたいと考える人が多く、自分や家族にとって最善の選択ができるようにと転職をすることもあります。 ベトナム人は向上心があり、スキルアップにも積極的です。成長が見込める環境に身を置き、給与アップのために自身のキャリアを磨きたいと思っている人が多く、正当な評価を求める傾向にあります。しかし「毎日同じような仕事しか任せられない」「何のためにやっているのか分からない」などモチベーションが下がると転職を考える人もいます。 比較的若いベトナム人に多い退職理由は「海外留学」です。海外で学び、働くことで家族の経済を支えたいという気持ちが強く、ベトナム国内で就職するよりも海外で就職した方が給与が高いという認識があります。 また、大学の進学率も年々上昇するにつれ、留学への関心も高まってきています。自分の人生にとって価値のある経験を得るための一つとして、留学を志す若者が増えているのも理由の一つです。 一方で、ベトナム人は自分で事業を立ち上げることを目標とする人が多いのも特徴です。ベトナムでは少ない資本でも起業が可能です。職場で培ったスキルやノウハウを生かして独立をするために退職する人もいるようです。 転職に前向きな考えの人が多いベトナム人ですが、転職の際に心配になってしまうこともあります。 2023年第3四半期のベトナム人労働者の平均収入は月710万ドン(約4300円)となっています。貯蓄率も低く月の収入がないと生活が続けられないという人も少なくありません。仕事を辞めてから転職活動をすると生活費がなくなってしまう心配があるため、採用内定後の退職やテトボーナスを受け取ることが重要視される傾向になります。 SNS上で「テトボーナスを受け取って辞めるとは恩知らず」「テトボーナスを貰って辞めることに罪悪感がある」といった投稿があり、Web記事になりました。テトボーナスを受け取ることは当然の権利ですが、ベトナム人の中にも「辞めることに罪悪感がある」という人もいるようです。 (引用元URL) 転職者の方も、雇用主が常に求めているのは「長く会社に勤めてくれる人材」ということを理解しています。そのため、転職活動の際に経歴が多すぎると不利になる可能性があると考え心配になってしまいます。また、前の職場で充分なスキルや経験を積めていない場合も転職が有利にならないのではと考えることもあるようです。 ここではベトナム人の離職を防ぐアイディアを8つご紹介いたします。 コミュニケーションを大切にする 昇給する 責任あるポジションを任せる ギフトを欠かさない(女性の日等) 従業員の家族を大切にする 上司が積極的に従業員のフォローをする 社員旅行や社内イベントを設ける 成果を社員の前で褒める いかかでしょうか?今回はベトナム人がテト明けに仕事を辞める理由や転職動機についてご紹介しました。 しかし、転職の理由や状況は人それぞれ異なるため、すべてを解消することや防ぐことは困難です。 ですが、一方で向上心とスキルアップに熱心なベトナム人のモチベーションを保ちながら共に働いていくことも可能です。 この記事が参考になりましたら幸いです。
- 2023.10.30
ベトナム在住者必見★今話題のレンタルオフィス・シェアオフィスを一挙に解説!
最近ではコロナ禍を経てリモートワークの促進が進み、会社への出社が減っている方も多いのではないでしょうか。 それに伴い、固定費が削減できるといったメリットからもオフィスを縮小する企業が増えてきました。 オフィスの席数を減らし、出社した社員だけが好きな席を使用するといったフリーアドレスを適用する会社も増えてきています。 また、スタートアップの企業ではシェアオフィスやレンタルオフィスを利用して、自社のオフィスを持たない選択をすることもできます。 海外でのスタートアップとなると、シェアオフィスでの起業ができれば最小限のコストで抑えられてリスクを最小限にすることができますね。 そこで、こちらの記事ではベトナム国内のレンタルオフィスやシェアオフィスをご紹介していきたいと思います。 用意されているオフィススペースの中で、フリーアドレスの席を自由に利用できるスペースです。 基本的には個別のスペースはなく、設けられたスペースの中で空いているところを自由に利用できるため、料金が割安となります。 一方で、他の企業の方も同じ空間を利用するため、セキュリティが低くなってしまったり、機密情報を取り扱う場合に注意を払う必要がある点がデメリットです。 専用の個室に分かれているオフィススペースを間借りすることができるのがレンタルオフィスです。 すでにデスクなども設置されており、すぐにオフィスとして使い始められるので事業をすぐに開始できるので便利ですが、その分賃料は高くなります。 また、レンタルオフィスはその住所で起業・登記することが可能な場所もありますのでスタートアップで少しでも早く起業したい方にはおすすめですね◎ ※シェアオフィスの場合は、起業時の登記用住所には利用できないことが多いので、起業の用途で検討している方は事前に要確認です。 ベトナムではバーチャルオフィスという業態も増えてきています。 物理的なオフィスを借りるのではなく、会社を興すために住所や電話番号を利用したり、郵便物を届ける場所として借りるといった利用方法です。 仕事は自宅でできるけど、プライバシーを守るためにも会社を登記するうえでの登録住所などにはしたくない場合や、一等地に置くことでブランディングがしたい、などの目的がある場合、バーチャルオフィスとしての契約も選択肢に入れてはいかがでしょうか。 一番のメリットは迅速に起業ができることでしょう。 日々成長を続けるベトナムのビジネスのスピードは、日本と比較しても非常に速いです。そんなベトナムで日本人が起業しようと思うと、ただでさえ異国の地で言語や文化の壁があるのにさらに遅れてしまいます。 ベトナムは社会主義国で、政府への手続きが複雑なのにもかかわらず、一からオフィスを借りようとするものなら、場所の選定、交渉、デスクや椅子の備品を揃えるなどとやることは尽きません。 レンタルオフィスを利用することで、備品やスペースが揃っており購入の手間が省けてすぐに事業を始めることができるのは安心ですよね。 ベトナムに来ていきなり起業時にオフィスの設計や机やいす等の備品を購入するとなると、スタートアップの経費がかさみます。 レンタルオフィスを利用することでひと月あたりの家賃は少し割高になる可能性が高いですが、スタートアップの経費を抑えることができるので事業開始のハードルが下がりますね。 最初はレンタルオフィスを利用し、会社が軌道に乗ってきた頃に自社オフィスを構えるのがいいのではないでしょうか。 レンタルオフィスは他の日系企業も入っており、隣り合わせで利用しているため建物内で顔を合わせる機会があります。 ベトナムに来て間もないと現地に知り合いも少なく、不安ですよね。 レンタルオフィスを借りている企業同士で同じフロアにいるため、日本人と顔を合わせることもしばしば。ベトナムで日本人の知り合いができると心強いですよね。 一足先にスタートアップをしている先輩企業の方に情報を教えてもらうことができたり、新たな顧客となる可能性もあります。 コミュニケーションの場としてもレンタルオフィスは有効ですよ! ※写真引用元:SEN OFFICE Facebookより 1区の日本人街レタントンからすぐに位置するSEN OFFICEではバーチャルオフィスからレンタルオフィスサービスまで提供しています。 起業時に住所を置きたい場合から、オフィスを設けたい場合まで様々な用途で利用できるので便利です。 レンタルオフィスとして借りる場合は25,000,000VND/月~と少し割高ですが、デスクや椅子など予めセッティングされておりすぐに事業開始できます。 英語でのやりとりであれば直接連絡を取るか、日本語でのやり取りを希望される方は、この後紹介するレンタルオフィスの仲介業者を通してレンタルするとスムーズです◎ ※写真引用元:FUJI BUSINESS CENTER Facebookより ハノイの日本人街キンマーエリアに日系のシェアオフィスサービスがあります。 こちらでは、窓口として日本人駐在員がいるため契約や相談など日本語で依頼することができるため、ベトナムへ来たばかりでも安心ですね。 机や椅子、ホワイトボードに加えてインターネットサービスも備え付けられているため、借りたらすぐに事業をスタートできますよ! こちらの住所で法人登記も可能です。 ベトナムでは日系・ベトナム企業問わず、レンタルオフィス事業やシェアオフィスの仲介業をしている企業がたくさんあります。 こちらでは日本語対応しているレンタルオフィス仲介業者を3社ご紹介します! ベトナムの各都市にて住居やオフィスの賃貸仲介事業を手掛けるN-ASSET VIETNAMは、レンタルオフィスの仲介もしています。 ホーチミンやハノイ、ダナンなどベトナム国内にて手広く仲介業を行っているため、情報量も多いです。 また、日系企業のため日本語での問い合わせもできるため、相談もしやすく安心ですね。 ベトナムへの進出サポートやコンサル業を実施しているPRONEXUS VIETNAMは、ホーチミンにてレンタルオフィスやコワーキングスペースの賃貸業も行っています。 ホーチミンの商業エリアである9月23日公園近くに位置するZEN PLAZAにて、2名~8名程度のオフィスを提供しています。 進出時の法人設立やビザ取得などのサポートを行っている会社なので、進出時の相談も含めてワンストップでできるのが嬉しいですね。 ハノイに本社があるISN Vietnam Housingはハノイを中心に展開しているレンタルオフィス仲介業者です。 ベトナム企業ですが、日本語対応しているため安心して相談できますね。 多くの物件を抱えているISN Vietnam Housingは、複数の物件を比較して決めたい方にはいいかもしれませんね◎ ベトナムでは起業のハードルが低く、ベトナム人、外国人問わず多くの起業家がいます。 また、コロナ禍を経てリモートワークが進んでいることからも、近年シェアオフィスの需要が高まっているため、綺麗で仕事が捗る空間が点在しています。 日本人がベトナムで起業をする場合、現地の方よりもリスクやハードシップが高まるため、できる限り初期投資を抑えながらスタートアップしたいですよね。 そのような方々にとって、こちらの記事が参考になれば幸いです。
- 2023.09.27
【ベトナム/駐在員】生活水準や給与は?
キャリアアップについて
この記事では「海外経験を積んでステップアップしたい」という方に向けて ベトナム駐在員の生活水準 キャリアアップの方法 海外駐在で身につくキャリア 海外駐在員への近道 についてご紹介していきたいと思います。 世界最大の外国人コミュニティであるInterNationsが12日に発表した調査「Expat Insider 2022」によると、調査対象となった外国人の80%が同国での「生活費全般に満足している」と回答し、「個人金融」指標でベトナムが世界第1位となった。可処分所得に関しては、92%が「快適な生活を送るのに十分またはそれ以上である」と回答している。 (引用) Poste/「Expat Insider 2022」 ベトナムで働く外国人のほとんどがベトナムでの生活に満足していると回答していることから、ベトナムでは生活水準が上がる可能性が高いことが分かります。実際にベトナムは物価が安く生活コストを抑えられることや、人件費が安いことから家事代行やベビーシッターなどのサービスを受けやすいこともあり、日本にいる時よりも「生活水準が上がった」と感じられる場面が多くあります。 英金融大手HSBCが実施した「2017年海外駐在員調査」によると、駐在員のうち「以前より多く貯金ができるようになった」が72%、「使用できる収入が駐在前と比べて増えた」が67%と、いずれも世界平均より高い数値となった。このほか、79%が医療手当や住居手当、毎年の帰国手当を受けられ、約半数が家事代行やベビーシッターなどのサービスを受けているという。 (参照)HSBC/「2017年海外駐在員調査」 会社にもよりますが、海外駐在員には「海外勤務手当」や「家族手当」「住居手当」など様々な手当が付与される場合が多くなります。それにより日本で働いている時よりも結果的に年収が増えている方が多くなっています。 以上のように生活水準・年収アップにつながるベトナム駐在ですが、駐在後のキャリアアップにはつながるのでしょうか?身につけることができるキャリアについて具体例を挙げていきます。 多くの駐在員が、現地の社員をとりまとめて職務を推進していく役割を担います。「文化背景が異なる社員をマネジメントしていった」という実績は今後、グローバル化が進む中で大きなアピールポイントになるでしょう。 また、新規事業開拓などの業務がある場合は市場や競合他社、自社についてのデータを収集分析、経営戦略をプランニングするというビジネスの根幹を幅広く学ぶことができるため、今後の転職活動や独立に有利に働くこともあります。 特に日本国内の需要が落ちる中、消費市場としても有望なベトナムに進出したいと考えている企業は少なくありません。ベトナムでの勤務経験を今後のキャリアプランにつなげていくことは大いに可能でしょう。 いままでの職務経験を生かして、海外転職をすることで今までの役職よりも上位の役職に就けることがあります。年齢が若くても海外駐在員ならマネジメントを任されることもあり、帰国後も重要な役職に就けたり給与が上がったりする可能性もあります。 会社の力に大部分を委ねられている昇進も、海外駐在を選択すれば自らの力で叶えられるかもしれませんね。 「英語を使って仕事をしていけるか自信がない」という方も多いですが、ベトナムは比較的求められる英語力のハードルが低く「海外経験がない方でも働きやすい国」だと言われています。 実際に現地で働いている駐在員は、現地社員とのコミュニケーションでは「はっきりとした声で」「わかりやすい表現で」「伝えようとする意識」が大切だと語っていました。 海外進出の第一歩としてアジアに赴任しその後、欧州などを目指す方も少なくないようです。もちろん転職時にはTOEICなどの点数が高い方が有利ですので、生活の中で英語学習を進めていくことができるベトナム駐在はかなりおすすめだと言えるでしょう。 日本以外の国で仕事をすることで、海外市場や情勢などを含め様々な点から視野や知見が広がります。 また、日本にいるときよりも日本人同士の交流が密になることから社内外の人脈づくりがスムーズになります。『日本では知り合えないような上位の役職の人と思いがけず仲良くなり、帰国後何かしらのビジネスに繋がる』なんていうこともあるかもしれません。 このように海外駐在員のメリットとして 給与や手当など待遇面で満足できる マネジメントスキルが身につく 実績が得られやすく昇進しやすい ということが一般的には挙げられます。一方で帰任や赴任のタイミングが自分では決められない、赴任先が選べないなど不自由さを感じることもあるようです。こういった点に不満がある場合は「現地採用社員」を選ぶという選択肢もあります。 キャリアアップとは「より高い能力を身につけて、経歴を高めること」を意味します。具体的には 年収が上がること 大企業に転職すること 特定分野の専門性をより高めること 役職が上がること 契約社員から正社員になること などが挙げられますが、人によって描く「キャリアアップの姿」は異なります。以下のステップで自分なりのキャリアプランを作成してみましょう。 まずは「なぜキャリアアップしたいのか」や「将来どんな仕事がしたいか」など具体的に自己分析していきましょう。その過程で「将来こうありたい」という理想の自分の姿を描き、情報収集などキャリアアップへの具体的な行動に移していきましょう。 将来ありたい自分の理想像と現状のギャップを埋める手段を考えていきます。「そのギャップを埋めるためにはどうしたら良いか」と、逆算的にアクションプランを考えていくことが、本質的なキャリアアップを実現する上でとても大切なことです。 現職でキャリアアップが叶うのであれば、それがベストです。しかし、希望が叶わず現職でキャリアアップが難しいケースもあります。その場合は、自ら行動を起こして転職でキャリアアップを叶えるのも一つの方法です。 現職では「海外駐在のポジションに空きがない」「昇進の希望が叶わない」といった悩みがある方は現在のスキルを生かして海外駐在ができる会社に転職するというのもよいでしょう。 転職エージェントを利用し多数の求人の中からおすすめの求人を紹介してもらうと面接の日程調整などもスムーズで安心できるでしょう。 「HRnavi べとわーく」のキャリアコンサルタント面談ではベトナム駐在員の紹介を行っています。 「HRnavi べとわーく」の特徴 ベトナムにて15年の紹介実績 履歴書の添削や面接事前情報の提供 ベトナム日系法人をメインにベトナム優良企業とのコネクション多数 専門キャリアコンサルタント常駐 SkypeまたはLINE、Zoom等オンラインで面談を実施し、面談ではご経歴やご希望をお伺いします。現地在住スタッフから仕事や生活に関するご質問について何でも回答いたします。 ベトナムへの転職は、日本国内での転職とは異なり、多くの準備が必要です。弊社にご連絡頂ければ、これらの準備を効率的に行うことができます。 「海外駐在員に興味があるけれど自分は向いているのか」や「今のキャリアで海外に挑戦できるか不安」など疑問がある方は、まずは「HRnavi べとわーく」にご相談ください。これからのキャリアプラン形成をサポートさせて頂きます。 今回はベトナム駐在員の生活水準や駐在員への近道についてご紹介いたしました。ベトナムでは「英語力に自信がない」「海外駐在が初めて」という方にもおすすめできる仕事が見つかる可能性が高いです。この記事が参考になりましたら幸いです。













