- ベトナム転職インタビュー
- 2024.05.31
自己紹介
中尾知砂です。出身は愛知県です。
2016年に大学を卒業すると共に、子どもの頃からの夢でもあった海外で日本語教師として働きたいという思いのもと来越し、現在ベトナム滞在歴は9年になります。
趣味は外国語学習、海外旅行、動物を触れ合うこと、音楽(ギター、ウクレレなど)です。
職務経歴
大学卒業後すぐに来越し、当初は現地代表として日本語教育事業及びアウトソージング事業を兼務していました。ベトナム語を自身の強みすることを目標にし、今ではほとんどの業務はベトナム語で可能です。2022年からは現在の会社で主に秘書、バックオフィス全般を担当しています。
Q1.海外転職を目指した理由は何ですか。
今回はベトナム国内での転職になりますが、一番の理由としては前職の会社がクローズになってしまったことです。しかし、ベトナム語で働けることは強みですし、ベトナム人と働くこともとても好きだったのでベトナムに居たいということ、パートナーもベトナムに在住しているということで自然とそのままベトナムで転職することになりました。
Q2.どのような海外転職活動をされていましたか、また、転職の軸、国の優先順位など教えてください。
始めての転職だったのと、コロナ禍だったこともあり、何がやりたいかということより自分に何ができるかということを考えていました。また他のベトナムの日系企業で働いてみたいということもありました。個人的にはバックオフィス的なお仕事が向いていると思いましたが、営業など職種は縛らずに広く転職活動をしていました。転職活動をしている中で通勤時間も重要な優先順位になることにも気が付きました。
Q3.現在の会社で働くことに決められた理由は何ですか。
すぐにお返事をいただけたことです。きっと普段の業務もこのようなスピード感、即決力、行動力が当たり前の社風なのだろうと考え、そのような環境がとても私自身の感覚に合うと感じました。仕事内容としても秘書業務、サポート業務ということで人をサポートする仕事は向いていると思っていたので、それも判断ポイントになりました。加えて職場がとても近いことも最終的に決め手になりました。
Q4.現在の会社ではどのようなポジション、業務を担当されてますか。
日本人弁護士の秘書業務をしています。経理関係、お客様対応、資料作成など事務作業全般を担当しています。先生が仕事をしやすくなるよう、できるだけ仕事を早く正確に取り組むことを意識して日々業務にあたっています。
Q5.これまでの業務経験で活かせているポイントはございますか。
前職の経験からベトナム人とベトナム語で働けるようになっていたことが強みとなって活かせています。ベトナムで働くにあたり、もちろん自分で勉強を始めましたが、前職の上司から「強みをつくれ」とアドバイスしてもらったことは良い経験となりました。
Q6.ベトナムにお越しなられて、仕事面、プライベートとも第一印象はいかがでしたか、また日本とのギャップで驚いたことはどんなことですか?
仕事面では、ベトナム人に「同じ会社で働いている仲間だけどみんな友達でもある」と言われたことです。ベトナムでは会社の中でいい意味でも悪い意味でも仕事とプライベートがごっちゃになっています。日本だと公私混同しないという考えが一般的かと思いますが、その考えの違いに驚きました。
生活面では、生活がしやすいというわけではなかったですが、実はホームシックやベトナムの生活が辛いと感じたことは一度もないです。9年目滞在してる中で特に日本に帰りたいと思うこともないので、今思うと順応力はあるのではないかと思います。
Q7.お仕事で問題に直面した際に、ご自身で克服に向けてどのように取り組まれましたか。
前職でマネジメントをしているときに家族が理由でスタッフが辞めてしまうことがよくありました。「また家族のせいで辞めるのか、また一から教育しないといけないのか」ということをポロっと言ってしまったことがあります。そのことで私がベトナム人を尊重していない、スタッフ達からの印象がよくなくなっていると上司から忠告されて落ち込んだことがあります。
日本人的な考え方で3年は同じ職場で働くものだ、といった考えが頭にありましたが、この経験からベトナムでは家族を大事にする文化であり、家族の事情で仕事を辞めることについてはごく普通のことなんだと、違いを受け入れて尊重することを学びました。
また、日本のお客様と現地ベトナム人の挟間で悩まされることもありました。例えば、日本側へは日本からの指示であるとはいえ、ベトナムでベトナム人に働いてもらっているのだから、こちらの状況もわかって欲しいということを説明します。また、日頃からべトナム人スタッフと交流を持ち関係性を深める中で、日本のお客様の考え方を説明し、私の立場も理解してほしい、私も困っているんだと感情の面でも訴えます。両者の感情を汲んでそれぞれに向き合うことでうまく対処することができるのかなと思います。
Q8.ベトナム転職を実現されて、現在に至るまでの感想フィードバック
現在の職場は弁護士や有名な外資企業で働いた経験のある優秀なベトナム人しかおらず、分単位でスピーディー且つ正確な仕事をしており、とてもプロフェッショナルな環境で働くことができているという感想です。
秘書業務や事務作業は広く浅く様々な業務がありますが、ゲーム感覚でどうやったら効率よくできるか、いかに早く正確に対応できるか、ということを考えて働いています。早く仕事ができることはプロフェッショナルの1つの要素でもありますし、早ければ先生方にも感謝されます。そういうことに仕事の喜びを感じています。
Q9.今後のキャリアプランについてどのようにお考えですか。
職場に10年超えのバックオフィス究極のジェネラリストがおり憧れています。私自身もそういうジェネラリストなりたいと思っています。現在のプロフェッショナルな集団の中で働くことにより、今後どんな会社でもどんな仕事でも役に立つスキルが身に付くと思っています。
Q10.ベトナム生活におけるプライベートの過ごし方
友達と音楽イベントに参加したり、あとは犬を飼っているので家族と犬と一緒に過ごす時間が多いです。犬と一緒にフーコック島までハノイから列車とバス、船を乗り継いで旅行したこともあります。列車は寝台列車の2段ベッド4人部屋ですが、個室なのでその中では犬も自由に過ごせます。時間がかかるので大変と感じるかと思いますがとても快適な旅でした。1週間くらいのお休みがあればぜひお薦めしたいです。
Q11.海外転職を目指される方にアドバイス
滞在9年になりますが、まだまだベトナムは伸びしろがある国だと思っています。
特にハノイはお薦めです。ホーチミン市に比べてもまだまだローカル感があり、今後5年10年の変化を楽しめる街だと思っています。私もこれからのハノイの変化を見ていきたいです。
初めは驚くこともたくさんあると思いますが、ハノイにいるとじわじわとハノイの良さを感じることができると思います。生活にはもちろん不便もありますが、挑戦したい人にはピッタリです。
ベトナム情報週刊コラム
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