- ベトナム生活情報
- 2022.09.15
トゥードゥック市とは
ベトナム南部のトゥードゥック市は、2020年12月9日にホーチミン市東部3区(2区、9区、トゥードゥック区)が合併して成立しました。このトゥードック市は、東部創造都市(Khu đô thị sáng tạo phía Đông)として位置付けられており、6つの重要なエリアが含まれています。
ホーチミン市の省轄市となっているので、住所はホーチミン市 トゥードゥック市となります。
- トゥーティエム金融センター(Trung tâm Tài chính quốc tế Thủ Thiêm)
- ラックチェックスポーツ健康エリア(Khu Thể thao và sức khỏe Rạch Chiếc)
- サイゴンハイテクパーク(Trung tâm Công nghệ cao Sài Gòn)
- 教育技術都市[学園都市](Trung tâm Công nghệ giáo dục)
- タムダーエコテックパーク(Khu Công nghệ sinh thái Tam Đa)
- チュオントー未来都市(Khu Đô thị tương lai Trường Thọ)
トゥードゥック市教育技術都市(学園都市)とは
トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)は、トゥドゥック市東部のXa Lo Ha Noiの北側を中心としたエリアとなっており、多くの大学や教育機関、研究施設などが集まっています。有能な人材による科学技術を活かし生産性とサービスに適用した質の高い人材育成の拠点となることを目的に計画されています。
トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)にある大学
ベトナム国家大学 ホーチミン市工科大学(HCMUT)
ホーチミン市No1の大学として有名で、2022年度版大学ランキングではベトナムで3位になっています。
ホーチミン市工科大学のベトナム語表記はĐại học Bách khoa Tp.HCMで、英語表記はHo Chi Minh City University of Technologyと記載します。
ベトナム語や英語で表記した場合は、あまり間違えないのですが、日本語表記にするとホーチミン市工業大学と混同される方が多いです。
ホーチミン市工科大学とホーチミン市工業大学は全く違う大学になりますので、履歴書などでは記載されている日本語表記だけでなく、ベトナム語や英語表記を確認する方が良いです。
ベトナム国家大学 ホーチミン市技術師範大学(HCMUTE)
ホーチミン市大学ランキングでは2位に位置している大学です。
トヨタ、パナソニック、オムロンなどの日系企業や多くの企業と連携して技術教育を率先して行っています。
越日就職トレーニングセンター(VJEC)を設置しており、日系企業への就職支援を行っていることから、日系企業での就労者が多いです。
ベトナム国家大学 ホーチミン市国際大学(HCMIU)
ホーチミン市大学ランキングでは7位に位置している大学です。
ベトナム国家大学の情報技術パーク(Khu Công nghệ Phần mềm – ĐHQG TP.HCM)にある大学です。
ちなみにベトナム国家大学の情報技術パーク内には、図書館や教育センターなどがあります。
ベトナム国家大学 ホーチミン市情報技術大学(UIT)
ホーチミン市大学ランキングでは9位の大学です。
ベトナムを観光で訪れる人たちに有名なスイティエン公園からXa Lo Ha Noiを挟んで向かい側にあります。
コンピューターサイエンスを専門に学ぶために2006年に設立されました。
ホーチミン市 農林大学(NLU)
ホーチミン市大学ランキングでは12位の大学です。
ホーチミン市 農林大学を英語で表記すると、University of Agriculture and Forestryとなりますが、NLUという略称からも分かるように、ベトナム語表記のTrường Đại học Nông Lâm Thành Phố Hồ Chí Minhの『Nông Lâm(農林)』が取られ、Nong Lam Universityと表記されることがあります。(ちなみに大学ホームページでも、Nong Lam Universityと記載されています)
ベトナム国家大学 ホーチミン市経済法律大学(UEL)
ホーチミン市大学ランキングでは14位に位置している大学です。
トゥードゥック市とビンズン省の境(トゥードゥック市寄り)に位置しています。
ホーチミン市体育大学
1985年に創設された、スポーツと体操を中心に学べる大学で、大学院まで併設されています。
ホーチミン市銀行大学(BUH)
ホーチミン市大学ランキング20位内には入っていませんが、ベトナムの中央銀行傘下の公立大学です。
この大学は、1998年にハノイで経済学や金融学など中心に銀行業界の人材育成のために設立された大学で、ホーチミン市には2004年に創設されました。
まとめ
ここでは紹介しきれなかった、教育機関や教育施設が、トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)にはあります。
また、トゥードゥック市の他の5つの重要エリアについて、今後紹介していきます。
ベトナム情報週刊コラム
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- 2025.10.07
- ハノイ在住の筆者が語るハノイライフPart3「食事編」
- ベトナムの食事は、豊富な香辛料と野菜の使い方、その独特の風味と味わいで、世界中の人々を魅了しています。 日本生活では中華料理やイタリアンなどに比べると、馴染みのないベトナム料理ですが、実は「5つの世界一」を誇るとてもすごい料理なんです! 2020年8月29日にワールド・レコード・ユニオン(WorldKings)は、初めてベトナムの食を「5つの世界一」に認定しました。 ベトナムの食を世界一に認定したワールド・レコード・ユニオンは、世界中の記録を認定している団体です。ベトナムの食が世界一に認定されたことは、ベトナムにとって大きな名誉であり、また、ベトナム料理の魅力を世界に広めるための大きな力になるでしょう。 今回はハノイ在住の筆者がお勧めの、一度食べたら忘れられない驚くほど美味しいベトナム料理についてご紹介いたします。 ベトナム料理の特徴は、唐辛子、ニンニク、生姜などの香辛料を多用することです。また、ベトナム料理は野菜をたくさん使うことも特徴です。主食は「米」ですが、野菜は主食と同等かそれ以上に消費されています。そのため、ベトナム料理は非常にヘルシーで栄養価が高いと言われています。 独特の味や風味を出すための調味料がたくさんあります。その中でも、代表的な調味料がこちらです。 ベトナム料理のほとんどの料理で使わているヌクマム。塩漬けしたカタクチイワシを半年~1年ほど発酵させて作ることで、独特な魚の香りと旨味が料理にコクを与えてくれる代表的調味料。タイの「ナンプラー」と似ていますが、ヌクマムの方が発酵期間は長く、魚の風味も強いのが特徴です。 個人的な一押しはこの、エビ風味のチリソルト「Muối ớt tôm(ムオイオトトム)」、いわゆるエビ塩です。ベトナムでは固いマンゴーやグァバといったフルーツにつけて食べることが多いです。調理時に使うことよりも、別皿で提供されるほうが多いので、お好みで使えます。 スーパーの調味料コーナーにありますが類似品も多々あるため、どれを買うかはパッケージで選ぶと楽しいです。日本食にも良く合うので、料理が得意でない方にもオススメできます。価格は格安なので、ばら撒き土産に購入してみてください。 エビ塩より見かけることの多いライム塩コショウ「Muối tiêu chanh(ムイティウチャン)」。ライム味のペッパーソルトで、シンプルな香りと、うま味でどんな料理にも合う万能調味料。値段は1本7.000ドン(約40円)という圧倒的な安さなので、ばら撒き土産にぴったり。また格安なので普段使いにもおすすめな調味料です。日本で使う場合は、グリルした豚バラやシーフードを合わせると絶品です。BBQやキャンプでも大活躍間違いなしなので、ぜひ、Muối ớt tôm(ムオイオトトム)と一緒に買ってみてください。 ヌクチャムは、魚醤、砂糖、レモン汁、ニンニク、唐辛子で作られたベトナム版のスイートチリソース。ヌクマムの次にベトナム料理には欠かせない程に人気な調味料で、生春巻きやバインセオ、などのつけダレとして使われます。また、サラダや炒め物などの料理にも使われます。ヌクチャムの味は、甘酸っぱくて辛く、ベトナム料理の独特の味を引き立てます。 ベトナムで外食していると頻繁にみかけるチリソース。日本で市販されているものより辛みが強いです。筆者もフォーにいれて食べるのがお気に入りです! 東南アジアの料理は、クセが強いイメージがあるかもしれませんが、ベトナムと日本はどちらも「米」が主食なので、味付けや調理法に共通点が多いです。日本人にとって親しみのある食べやすい物が多く、存分に食事を楽しむことができます。 「パクチーが苦手!」という人もいますよね。筆者も苦手です。 レストランに行くと麺類やスープには直接入っていることが多いです。パクチーは料理の付け合せにも使われますので、その場合は別皿で提供されるか、テーブルの上に調味料などと一緒に置いてあるお店もあります。 パクチーはタイでの呼び方なので、ベトナムでは通じません。ベトナムでは地域により呼び方が異なるので覚えておきましょう。 北部(ハノイ)は「rau mùi(ザウ ムイ)」 南部(ホーチミン)は「ngò rí(ンゴーリー)」 ベトナム人でもパクチーが苦手な方もいますし、実際にはパクチーが使用されていない料理も多くあります。 パクチーが苦手な人でも楽しめる本場のベトナム料理もあるのでご紹介いたします。 2016年頃には、オバマ大統領も食し、絶賛したハノイの名物料理です。ベトナムでは、フォーよりも人気があり、どんぶりで食べるフォーとは違い、米麺の麵をタレに付けて食べます。スープは、甘酸っぱさの中にコショウが効いていて炭火焼の豚肉やつくねやが入っている、日本人にも食べやすい料理です。 つけダレに、パクチーは入っていないのでパクチー 嫌いの人でも安心して食べられます。 揚げ春巻きは、ベトナムの代表的な料理の一つです。豚肉、エビ、野菜などの具材をライスペーパーで包んで揚げたもので、外はカリカリ、中はジューシーで、香ばしい香りが食欲をそそります。 屋台やレストランでよく見かけますが、家庭でもよく作られています。地域により大きさや具材にかなりの違いがあり食べ飽きません。ベトナムの揚げ春巻きは、そのまま食べても美味しいですが、上記で紹介したヌクチャムをつけて食べるのもおすすめです。 バインセオは、ベトナムの南部でよく食べられる料理でが、北部のハノイでも人気のベトナム版お好み焼きです。 米粉、ココナッツミルク、ターメリック、塩、水を混ぜ合わせた生地に、豚肉、海老、もやし、キノコ、タマネギなどの具材を加え、フライパンで焼き上げます。 レストランでも見かけますが、中の食材に決まりはなく家庭では好きなものを入れて楽しんでいるようです。 生地がパリッと香ばしく、具材がたっぷり入っていて食べ応えがありますが、添えられた野菜やソースと一緒に食べることで、さっぱりいただけます。 ベトナムの代表的な麺料理です。どちらも平打ち麺を使ったスープ料理ですが、フォーガーは鶏肉、フォーボーは牛肉がトッピングされています。 フォーガーのスープは、鶏ガラと野菜をじっくりと煮込んだ、あっさりとした味わいです。 フォーボーのスープは、牛骨と野菜を煮込んだ、コクのある味わいです。 どちらのフォーも、ゆでた麺にスープ、鶏肉または牛肉、ネギ、パクチー、がデフォルトですが、筆者は必ずパクチー抜きで注文しています。 朝食、昼食、夕食を問わず食べられる国民食です。店舗により味が違うのでフォー巡りも楽しいですよ。ベトナムを訪れた際には、ぜひフォーを味わってみてください。 バインミーは、ベトナムの代表的なサンドイッチです。フランスパンに、ハム、パテ、野菜、香草などを挟んで作られます。バインミーは、ベトナムの植民地時代の影響で生まれた食べ物なので、フランスとベトナムの食材が融合しているのが分かりますね。 ベトナムではバインミーは朝食や昼食、軽食として食べられています。また、ベトナムを訪れる観光客にも人気がありベトナムに来たら是非、食べていただきたいですが、基本的にはパクチーが入っているので、苦手な場合は、オーダーの際に断りましょう。 ブンボーフエは、ベトナム中部の都市フエ発祥の牛肉麺です。太めの米麺に、牛肉、血のゼリー、香草、野菜などをトッピングして、牛骨と野菜を煮込んだスープをかけた料理です。 スープは、牛骨と野菜をじっくりと煮込んだ、コクのある味わいです。牛肉は、牛の肩肉やモモ肉が使われており、柔らかく煮込まれています。豚足を使ってスープを取るため、コラーゲンたっぷりで、スープに旨味をプラスしていますが決してクドくなく、卓上の唐辛子やライムでスープに爽やかな風味をプラスするとスープまで飲み干せます。 野菜は、モヤシ、空芯菜、ネギなどが使われており、スープに彩りを添えています。 ※パクチーを断る場合はこちらを覚えておくと便利です。 『パクチーを入れないでください』 北部 (ハノイ) Đừng cho rau mùi.(ドゥン チョー ザウ ムイ) 南部 (ホーチミン) Đừng cho ngò rí ...
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- 2025.10.06
- ハノイ在住の筆者が語るハノイライフPart2「通貨...
- 高騰し続ける食料品や日用品。 物価高騰は、私たちの生活に大きな影響を与えます。食費や日用品を節約し、クレジットカードや電子マネーのポイントを貯め、携帯電話料金のキャリアを変更したり、格安SIMに乗り換える。そして、増え続ける税金に、貰えるかわからない年金を払う。筆者のような単身でも体感する物価高騰や将来の不安。家計を支える主婦の皆様には、なおさら頭の痛い問題かと思います。 これらの節約術を実践しても追いつかない物価高騰が続く中、経済のパラダイムシフトにお気づきでしょうか。 世界中のインフレの波が日本にも押し寄せてくる中で、日本人の物価に対する価値観の転換が迫られているのではないでしょうか?物価が安いと人気のベトナムも筆者が住み始めてから変わった物価など、ベトナムの今をお伝えしていこうと思います。 まずはベトナムの通貨について簡単にご紹介したうえで、ベトナムの物価・その理由をご紹介させていただきます。 ベトナムドン(₫)は、ベトナムの通貨でISOコードはVNDです。ベトナムドンの補助単位は、100分の1のハオ(hào)と1000分の1のスゥ(xu)でしたが、インフレにより、現在はどちらの補助単位も使われていません。 ベトナムドンの紙幣は1.000、2.000、5.000、10.000、20.000、50.000、100.000、200.000、500.000の8種類があります。硬貨は100、200、500、1.000ドンの4種類がありますが、こちらも生活していて見かけることは無いでしょう。主に利用されているのは上記の紙幣のみです。 ベトナム旅行を計画している方は、ベトナムドンへの両替を忘れずに行いましょう。米ドルやユーロなどの外国通貨は一般的に受け入れられません。 ベトナムに来てまず驚くのがベトナムの通貨ベトナムドンのゼロの多さ!ベトナムでは、下3桁の000を取って“k”で価格表示します。“k”はベトナムドンの桁数がとても大きく、0が続くので3桁を省略しているのです。 例えば、10kの場合は、10,000ドンとなります。 円に換算したい場合や、表記がそのままの場合は、その日のレートによって多少の誤差はありますが、ザックリ計算したい場合は、0を2つ消して、その消した数字を2で割ります。そうすると大体の日本円の価格になります。10,000ドンの場合は、指で0を二つ隠して100にして2で割ると50なので約50円といった感じで計算していましたが、ドン高円安のため、今ではかなりの誤差が出ます。 筆者が来た2020年2月は前記の方法でピッタリ計算できたので10,000ドンで50円でしたが、今日のレートでは約60円と10円も変わりました。※2023年5月現在 ベトナムの物価は、基本的には日本の3分の1程度と言われていましたが、著しい経済成長とコロナ明けで観光客が戻りつつあるので、筆者の体感では、もう少し高いような気もします。 とはいえ、東南アジア有数の物価が安い国として有名なベトナム。旅行者が利用するタクシーやバスの物価は、日本の約1/4、1/5程度、食事の物価も大体1/4から1/5程度になります。 都市部でもローカル宿は2000円台で普通のホテルに泊まれます。もう少し安い宿もありますが、英語が通じない、エアコンがないなど、ベトナム国内でも如実に安い場合には少し気を付けたほうがいいかもしれません。 ベトナムは元値が安価なものが多いので、同じ商品でも、観光客向けや日本人街の近辺だと格段に高くなり日系のスーパーでは野菜が2~3倍なんてこともしばしば。価格差にかなりの幅があるので、長期滞在や節約したい場合、ローカル市場や現地商店を利用すると驚くほど安いです。 旅行者が利用する機会が多いものを例に挙げると ビール(生ビール)(@レストラン):1杯あたり約200円 コーヒー(アイスコーヒー)(@カフェ):1杯あたり約150円 フォー(ベトナム風うどん)(@ローカルレストラン):1杯あたり約200円 バインミー(ベトナム風サンドイッチ):1個あたり約150円 タクシー(初乗り):約80円 メロン:1玉200円~300円 スイカ:1玉200円~300円 マンゴー:1個80円~100円 パイナップル:1個100円 飲料水:1本約30円 ※これらの物価は、あくまでも都心部の目安です。実際の価格は、地域や販売店や時期によって異なる場合があります。 ベトナムは、日本や他の先進国に比べて物価の高騰が緩やかです。なぜベトナムは物価を安く維持できているのか、その理由をいくつか挙げてみましょう。 ベトナムは、現在経済発展中のため、人件費が安い。 ベトナム政府は、物価の安定に努めており、インフレ率が低い。 輸入品に高い関税を課しているため、物価が高騰しにくい。 多くの農業地帯があり、食料の自給率が高い。 エネルギー価格が、比較的安いため光熱費が安い。 これらが全てではありませんが、ベトナムの物価が、日本や他の先進国に比べて安く維持できる理由です。 食事や宿泊費、交通費などが、日本に比べてかなり安く済むのでお財布に優しく、多くの観光スポットや食事を楽しめるので、海外旅行先としておすすめです。 一方、日本の物価はここ数年で急速に上昇しています。2022年1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.5%上昇し、1998年9月以来の高水準となりました。この物価上昇は、原油価格の高騰、円安、賃金の低迷、少子高齢化、消費税の増税などの要因が組み合わさって起こっています。 原油価格は、2022年に入ってから急騰しています。これは、ロシアのウクライナ侵攻や、中国のロックダウンなどの影響によるものです。原油価格の高騰は、エネルギー価格の上昇につながり、輸入物価の上昇を招いています。 円安も、日本の物価上昇に影響を与えています。円安になると、円の価値が下がり、輸入品が円建てで高くなります。そのため、輸入物価が上昇し、物価全体が上昇します。 少子高齢化になると、労働力人口が減少し、生産性の低下を招きます。生産性の低下は、物価上昇を後押しする力になります。 2019年10月には、消費税が8%から10%に引き上げられました。消費税の増税は、直接的に物価を引き上げています。 これも全てではありませんが、組み合わさって、日本の物価を高騰させ続ける理由になっています。 物価なんて買い物以外では感じない、そう思う人がほとんどで自分には関係ない、と思うかもしれませんが、最近ではインフルエンサーにYouTuber、Tiktokerなど新しい収入の得方も生まれてきました。 そうなれば農業や工業で収入を得ようと思う人は減り、労働力は衰退していきます。この様に、一時の時代を形づくったパラダイムは、常に、その作り出した時代を背景に移ろい次の時代を創り出していく、すなわち、パラダイムはシフトしていきます。 かつての高度経済成長時は “ 画一的なものの大量消費 ” でした。しかし、現在の社会は経済が成熟化した、“ 量より質を求める” に変わりつつあります。私達一人ひとりが、自分なりの生き方を大事にして心豊かな暮らしを求めている社会なのかもしれません。 “ 大量生産による低価格化の実現 ” という経済モデルに当てはまらない“ 多様性を求める若年層 ” を産業構造に組み込んだ新たな労働の経済モデルが必要であり、それを支えるプラットフォームも必要です。 物価が高騰して嬉しい気持ちはしないが、時代は移り変わり、価値の基準が変わる今、私達も新たな価値観に対応していかなければいけないのかもしれませんね。 大げさな記事になってしまいましたが、かく言う私も物価高にあえぐ一人です。美味しくて安いベトナム料理に日々、助けられています。 日本での物価高騰や生活に窮屈さを感じている方は、海外に出てみると全く違う世界が待っているかもしれません。沢山魅力の詰まったベトナムという国、目に見えて分かる物価の安さという大きなアドバンテージがここにはあります。 皆様も物価安を体感しに是非ベトナムに一度いらしてください。 そして気付けばベトナムの虜となり、住みたくなること間違いありません!
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- 2025.10.03
- ハノイ在住の筆者が語るハノイライフPart1「概要編」
- 美しい自然に囲まれた日本。富士山、桜、紅葉など、世界に誇る自然の宝物がたくさんあります。人柄もとても親切で、おもてなしの精神が強いです。 鉄道網が非常に発達しており、公共機関を使えば山、海、湖、森、温泉など四季を感じたり、羽を伸ばしたり、と行きたい所にすぐ行けます。日本が魅力的な国である理由は、それだけではありません。清潔で安全な国であり、医療や教育などの公共サービスも充実しています。 住んでいると意識しませんが、海外へ旅行や移住をしてみると、日本と言う国は快適だな、と思うことがよくあります。 しかしながらベトナムも負けてはいません。物価が安く、とても親日、日系スーパーや和食レストランも豊富。国内リゾートもたくさんあります。上手に付き合えばもしかしたら日本より快適かも?と思うこともあるぐらいです。 そんな、意外にも快適なハノイライフを在住者の筆者が、お届けしたいと思います。 ハノイと日本の気候はどちらも温暖ですが、ハノイは日本のほとんどの地域よりも暑く湿度が高いです。 気温 日本の年間平均気温は16度に比べ、ハノイの年間平均気温は少し高い23度です。 ハノイの夏は蒸し暑く、平均気温は30度を超えます。 冬は穏やかで、平均気温は20度前後で気持ちがいいです。日によっては寒いと感じる日もあります。 降雨 ハノイの年間降水量は2,000ミリメートルですが、日本の年間降水量は1,800ミリメートル未満と、雨が少し多いです。 ハノイの雨季は5月から10月までで、この時期の降雨が年間のほとんどの降水量を占めます。 短時間に集中的に降るスコールのため、市内の一部では一時的に道路が冠水し、ひざ上ぐらいまでの大洪水のような事態が年に何度か起こります。 湿度 湿度が高く洗濯物は、乾きにくいので、室内干しや乾燥機を使用をする方が多いです。 基本的に賃貸の各部屋や共用部に乾燥機が備え付けられているのでご安心ください。 一度乾燥機を使うと、日本でも手放せなくなる方もいるくらい便利家電です。 空 冬場は日差しが届きにくい空も多いです。一部大気の影響もありますが、上空の寒気と湿った大気のぶつかり合いが影響し、曇りの日が多くなっています。夏場は青空が見えることも多く日照時間も増えてきます。 気候区分で見ると、ハノイは熱帯モンスーン気候、日本は温帯気候です。 モンスーン気候は、熱帯雨林気候の外縁部に発達する気候で、雨量の季節変化が明瞭な大陸の東側によく発達します。アマゾン川河口、東南アジア、インド西海岸などに分布します。 季節風の影響を受け、夏には大陸から海に向かい、冬には海から大陸に向かう風です。夏に大陸から海に向かう季節風は、湿った空気を海に運び、雨を降らせます。冬に海から大陸に向かう季節風は、乾燥した空気を大陸に運び、乾燥した状態になります。 モンスーン気候は、稲作に適しています。夏の雨季に十分な水が供給され、冬は比較的乾燥しています。しかし、モンスーン気候は、洪水や干ばつなどの自然災害が起こりやすいという欠点もあります。 生活における最重要項目といっても過言ではない食。この後はベトナムの美味しいものを紹介していきましょう! ハノイには美味しい食べ物が豊富に揃っています。世界中で色々な物を食べてきましたが筆者はベトナム料理の美味しさと価格の安さに驚きました。ハノイで人気の食べ物には次のようなものがあります。 フォー:フォーは米麺のフォーに、牛肉のスープ、生野菜、ハーブを添えた麺料理です。鳥のフォーも人気なベトナムで最も人気のある料理の一つです。 バインセオ:バインセオは、米粉、ターメリック、エビ、豚肉、野菜を混ぜて揚げたベトナムのクレープです。ハノイで人気のあるストリートフードです。 ブンチャー:ブンチャーは、豚肉のスライスとハンバーグのようなものを炭火で炒めた麺料理です。甘酸っぱいスープにつけてすすると最高です。 生春巻き:生春巻きは、生野菜、ハーブ、豚肉またはエビをライスペーパーで包んだ料理です。揚げ春巻きも同じくらい人気です。 バインミー:バインミーは、ベトナムのバゲットに豚肉、野菜、ハーブを挟んだサンドイッチです。ハノイで人気のあるストリートフードです。 どれも日本円で200~300円前後で、おなか一杯になるので食事の物価で言うと日本の半分程度です。ハノイには他にもたくさんの美味しい食べ物があるので、ぜひ探索してみてください。 ご飯が美味しくても、物価が安いからお買い物に行きたくても、移動が面倒だと足が遠のきますよね。でもご安心ください。ベトナムはタクシーが安いんです。 ハノイのタクシーの料金は、タクシー会社や車種によって異なりますが、初乗り料金は約1万〜1万6,000ドン(約58~92円)です。その後、1km毎に約1万5,000ドン(87円)加算されます。 15分程の距離では、料金は約5万ドン(290円)になります。 有名どころのVINASUNとMAI LINHでは、クレジットカード払いのできるタクシーも増えてきています。 ぼったくりの割合が他国に比べると低いもののトラブルが無いわけではありません。メーターが早いタクシーや、渡した紙幣と似た色の低額の紙幣とすり替えてくるタクシーなどもいます。ベトナムではGrabという配車アプリが普及しているので、Grabを利用するとトラブルが少なくなるでしょう。 バイクタクシーはタクシー価格の半額程度で利用でき、ベトナム人・ベトナム在住外国人の間でもかなり利用されています。お好きな交通手段でお出かけしてみてください。言わずもがな、暑い日は車がおすすめです。バイクに乗っているだけで汗が噴き出してくるほどです。 ハノイでタクシーに乗る際の注意点は次のとおりです。 正規のタクシー会社を利用してください。 メーターが動いていることを確認してください。 目的地をドライバーに伝えてください。 可能な限り乗車前に料金を聞いてください。 チップを渡す必要はありません。 これだけ安いと、どこに行くにもタクシーを使ってしまうので、快適すぎて運動不足にならないように気を付けましょう。(筆者は時すでに遅し) ハノイから近いリゾート地は以外にもたくさんあります。ここでは、その中でも特におすすめの3つをご紹介します。 ハロン湾はベトナムの北部、ハノイから約150kmに位置する世界自然遺産です。入り組んだ入り江に大小無数の島々が浮かび、その景観は「ベトナムのハワイ」と称されています。ハロン湾にはたくさんのリゾートホテルがあり、日帰りでもゆっくりとリラックスできます。 カットバ島はベトナムの北部、ハノイから約200kmに位置するビーチリゾートです。美しいビーチと透き通った海が広がり、人気の観光地となっています。カットバ島にはたくさんのリゾートホテルやスパがあり、リラックスした時間を過ごすことができます。 ニンビンはベトナムの北部、ハノイから約100kmに位置する世界複合遺産を有する地です。陸の桂林とも呼ばれ、映画キングコングのロケ地にも使用されるほどの壮大な自然を目にすることができます。日本やハノイの喧騒から離れてのんびり過ごしたい方におすすめのスポットです。 これらの観光地は、ハノイから車で2~3時間で行ける距離にあります。電車やバスでも行くことができますが、車の方が主流でオススメです。 その他にも国内線を利用すれば、2時間ほどの距離で、照り付ける太陽と綺麗なビーチがいくつもありますが紹介しているとキリがないのでpart2でご紹介していきたいと思います。 住めば都とはよく言ったもので、筆者含めベトナム在住日本人のほどんどが、行きつけのご飯屋さん、コーヒーショップ、雑貨屋さんなど、ハノイを満喫しています。 今回ご紹介できていないおいしいご飯や魅力的な旅行先など、まだまだあります! ハノイの魅力は奥が深いので、別記事でさらに詳しくご紹介させていただきます。