HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

2025.10

ベトナムでの最適なSIMカード購入方法

ベトナム生活情報

海外に行く時に何よりも手放せないものは、”携帯電話”ではないでしょうか…? ガイドブック片手に右往左往しながら知らない土地を歩くのも一興ですが、今となっては地図を見るのも、レストランを探すのも、レートの計算をするのも、翻訳するのも、なにもかもスマートフォン一つで済んでしまう便利な世の中になりました。 言葉も通じない異国の地で、なによりも味方になってくれる携帯電話。 ベトナムは日本よりも街中でwifiが使える環境が整っておりますが、不安な方が多いと思います。実際に旅行で来越した友人や日本から移住してきた筆者の知り合いにも、100%聞かれるのがベトナムのネット環境についてでした。 そこで、この記事ではベトナム到着後スムーズかつ、お得にSIMカードを購入するための情報をお届けします。   ベトナムに着いてから、『現地のSIMカードが使えない!』なんてことにならないよう、日本で購入したスマホは日本でSIMロックの解除をする必要があります。 SIMロックとは…?📱 SIM ロックとは、特定の携帯電話会社と契約を結んだ際にその会社の回線のみを利用できるようにするため、ロックをかけることです。 例えば、A 社の SIM ロックがかかっている場合は、B 社の SIM カードを差し込んでもを通話やデータ通信ができません。 そのため海外渡航時に現地の通信事業者の SIM カードを利用することが不可能です。 日本の大手キャリアと契約を結び、SIMロックがかかったスマホをお持ちの方は、渡航前にそのキャリアの店舗に行きSIMロック解除の手続きをする必要があります。 日本の大手キャリアのSIMロック解除方法は下記のリンクより確認してみてください◎ ①docomo ②au ③Softbank   渡航前の準備が済んだら、気になるのは現地のインターネット事情ですよね。 実はベトナムは、超インターネット大国! 街中のカフェやレストランに入り、wifiがない店舗はないと言っても過言ではないくらい、至る所に無料wifiが完備されています。 筆者の生活圏内ではカフェ、レストラン、習い事のセンター内、ネイルショップ、などほぼ全てにあるので、自身が契約しているデータを使用するのは街中でマップを見る時くらいです。 そのため1か月で使用する契約しているSIMのデータ使用量は2G程度です。常にスマホが手放せないベトナム人の友人たちも3~5G/月を契約を使用し、wifiを使用していることがほとんどです。 ただ、ベトナムのwifiはスピードが遅かったり、混雑状況によってスムーズに使用できないときもあるので、少し多めのデータ量を購入しておく方がいざという時に安心です。   ここではベトナムの大手通信会社3選をお伝えします。 日本で代表される大手通信会社といえばdocomo・au・Softabankなどがあげられますが、ベトナムではこれから紹介する三つの会社で、実に全体の通信会社のシェアの90%を締めています。   ※画像参照元:Viettel Telecom FACEBOOK Viettelは国防省が所有・運営している国営企業で国内シェアNo.1の会社です。基地局が最も多いViettelは、郊外などに行っても通信が最も安定しているキャリアの一つとなっています。 筆者のプライベート携帯はViettelを使用していますが、様々なプランがあり、スマホのアプリから簡単にプラン変更や料金のチャージもできて便利です。   画像参照元:mobifone FACEBOOK 画像にもある通り、mobifoneは今年創業30周年を誇る、ハノイの情報通信省傘下の通信会社です。3社の中でも最も老舗のmobifoneは、Viettelの次に高いシェアを持っています。 筆者が会社で使用しているSIMはmobifoneですが、Viettel同様通信状況も問題なくアプリを使用してチャージやプラン変更が可能です。   ※画像参照元:vinaphone FACEBOOK vinaphoneは3番目にシェアを誇る通信会社で、ベトナム郵電公社傘下の会社です。シェアは大手3社の中で見ると3番手ですが、最も早く5Gの導入を試みた会社でもあり今後のさらなる躍進が期待されます。 2021年に3200人のハノイとホーチミン在住の方にアンケートを取った結果、mobifoneはネットワークのサービス品質を最も高く評価され、コストと安全性やセキュリティ面ではViettelが最も高い評価となりました。 ※参照元:SOCIALIST REPUBLIC OF VIET NAM Government News   次に、短期でベトナムに渡航した際の携帯電話の使用方法を3つ紹介します。それぞれのメリット/デメリットを確認して、自分のスタイルに合った方法を選んでください。 旅行や出張のために短期滞在で来る方には、ポケットwifiを日本でレンタルするという方法があります。 1日あたりの使用上限によって料金が異なりますが、300~2000円/日が標準的な料金となっています。『ベトナムに着いたらすぐにインターネットが使用できる状態にしたい!』『面倒なやりとりを現地でしたくない!』という方には日本側でレンタルしていけるポケットwifiのレンタルは便利ですよね。 ≪メリット≫ 到着後すぐにインターネットが使用できる SIMロックが罹った状態でも使用できる 現地でのやり取りが不要なので英語やベトナム語ができなくても安心 ≪デメリット≫ 常に端末を持ち歩かなければいけない 端末の充電がなくなったら使用できない 料金がかさむ可能性が高い ...

2025.10

ハノイに住むなら絶対おすすめのエリア6選

ベトナム生活情報

ハノイには、様々なエリアがあります。どこに住むべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 何を重視して住む場所を決めるのかを少し考えてみましょう。例えば、家賃、交通の便、治安、買い物、休日の過ごし方など、人によって重視するポイントは異なります。 以前、【ハノイ生活】賃貸物件を選ぶ際のポイントで紹介した注意点やチェックポイントを参考に本記事ではエリアごとの特徴を紹介していきたいと思います。 中心地に住むメリットはたくさんあります。新しいお店やイベントが多かったり、買い物や食事を楽しむのに便利だったり、文化や芸術に触れやすかったり。 今から紹介する6つの地区がハノイの中心エリアと呼ばれているのでぜひ、参考にしてみてください。   バーディン地区は、ベトナムの革命家であり政治家であるホーチミンの墓があります。また、ハノイの象徴であるホーチミン廟、ベトナムの国会議事堂、ベトナム軍事博物館など、多くの歴史的建造物や観光名所があります。 ハノイの中心部に位置するため、交通の便が非常に良いです。その反面、渋滞も発生しやすいですが、ハノイの中心駅であるハノイ駅や、ベトナムの主要な空港であるノイバイ国際空港に簡単にアクセスできます。 また、治安も良く、生活しやすい地区です。多くの外国人居住者が住んでいるため、英語を話す人も多く、国際的な雰囲気があります。 バーディン区には、ベトナムの国民的英雄ホーチミンの偉業を称えるために1975年に建てられたホーチミン廟があります。こちらは、ベトナムの建国の父、ホーチミンが眠る廟です。 バーディン区の西側には日本人街と呼ばれる、日本食レストラン・日本食材が売られるスーパーマーケット・日本人向けアパートなどが立ち並ぶキンマー(Kim Ma)エリア・リンランエリア(Linh Lang)と呼ばれるエリアがあります。 大きなスーパーマーケットやCHANELなどのハイブランドコスメが購入できるLotte Center、UNIQLOや無印が入るVincom Metropolisなども目と鼻の先にあり、生活には困らないのがバーディン区の西側エリアです。 バーディン区はこんな人におすすめ!☟☟☟ 日本の商品が買えるスーパーで買い物したい。 日本のアパートのような設備が整ったアパートに住みたい! 1人暮らしで手軽に日本食が食べたい! 「カウザイ」「コウザイ」とも呼ばれるエリアです。コウザイは、ベトナム戦争中に米軍の爆撃により大きな被害を受けましたが、戦後復興し、現在はハノイで最も活気のある地区の一つとなっています。分譲タイプのコンドミニアムに大型のショッピングモールが併設されている施設が多数あります。また近年は都市開発が活発に行われており、IT企業など近年進出してきた日系企業が多数存在します。 ビジネス街に住宅地が混在しているので、多くの公園や緑地もあり、散策やジョギングに最適な場所です。特にコウザイ公園はお子様連れのお散歩におすすめで、公園内のローラースケート場にはレンタルのキックボードやローラースケートもあるので手ぶらでも楽しめます。 ハノイ大学やベトナム科学技術大学などの大学が集積する学術都市でもあるコウザイは、ハノイ市の中心部からアクセスが良く、住環境も良いことから、ベトナム国内でも人気の高い居住地です。西隣のナムトゥリエム区には日本人学校もあり、家族で滞在されている方を中心に人気なエリアです。   紅河が氾濫してできたとされている「ホアンキエム湖」。金融・行政機関・大使館・観光名所などが集まる地域で通称は旧市街。 街の中心にあるハノイを象徴する湖で、ハノイの人々が一日中、集う憩いの場でもあります。面積は約13ヘクタール、周囲は約2㎞。遊歩道が整備されており、湖の周りには、巨大な亀の像が鎮座するホアンキエム湖にある小さな島にある寺、玉山祠(ぎょくさんじ)、ホアンキエム寺、ハノイ大教会などの歴史的建造物や、公園、レストラン、ショップなどが立ち並んでいます。 ホアンキエム湖は、ハノイのランドマークとして知られており、地元の人々のみならず観光客にも愛されています。湖の周りを散歩したり、ボートに乗ったり、お茶を飲んだり、食事をしたりと、さまざまな楽しみ方があります。 上記画像の「ハノイ大教会」は、アーチを描く高い天井を持ち、荘厳な雰囲気が漂います。仏領時代の1868年、仏教寺院の跡地に建設された後、現在のネオ・ゴシック様式に改築された教会です。 このように、観光地が近いため、ローカルアパートやサービスアパートよりホテルが多いエリアです。大変便利なエリアですが賃料が他の地域より高価格帯の物件が多いです。 そしてホアンキエム湖を取り囲む道は金曜の夜から日曜の夜の週末、歩行者天国になりますので周囲の車道は多くの車と人でいっぱいに。まるでお祭りのような雰囲気ですが渋滞も起こりやすいエリアとなります。 ホアンキエムエリアは見どころが満載なので、休日の散策などでお出かけエリアとして利用するのがおすすめかもしれません◎   ハイ バー・チュンの語源は、二人(hai)のチュン(Trưng 徴)姉妹という意味で、bàは女性の敬称です。祖国の防衛のために立ち上がった「ベトナムのジャンヌダルク」と例えられる果敢な姉妹の名前が由来で、今も区内には姉妹を祭る祠が残っています。 ハイバーチュン区には、ハノイ外国語大学、ベトナム工科大学などの大学や高等学校が集積する教育の中心地でもあります。 大きなショッピングセンターや日本人向け飲食店などもあるので日本人に好まれるエリアです。中心地にも近く日本人も多いため便利なロケーションです。下町情緒もあり、ハノイ本来のゆったりした時間を感じることができます。 せっかくだからローカルな感じで生活したい!と言う方はハイバーチュン区にある「ホム市場」がおすすめです。 生鮮食品、衣料品、雑貨など、さまざまな商品が販売されています。朝7時00分~18時30分前後までが営業時間ですが、衣料品や雑貨は、夕方前に店じまいをしているお店をよく見かけるので、お目当ての物がある場合は時間に余裕をもって行きましょう。 ローカルな雰囲気も楽しみつつ、日本食レストランもあるため単身者の方に非常に人気なエリアです。 コロナ禍で閉まった飲食店もありましたが、再開発が進んでおり、高級レストランや日本食レストランが増えていますので、これから狙い目のエリアかもしれません◎   地図で見るとハノイ中心地のさにらに中央にあるドンダー区。 ベトナム鉄道の「ハノイ駅」などがあるエリアです。ハノイ駅はホーチミンとハノイを結ぶ「南北統一鉄道」や少数民族が暮らす山岳地帯「サパ」との発着地点でとても重要な駅です。 旅情あふれるハノイ駅は観光地としても有名で日本では非常に珍しいディーゼル機関車が整然と並んでいます。筆者も哀愁漂う独特な雰囲気が好きで何度も見に行ったり、違う駅のほうがアクセスが良いのに、わざわざハノイ駅から乗車したこともあります。 2011年から建設が始まったハノイ市メトロ計画。ドンダー区のカトリン駅から南西のイェンギア駅まで全12駅が設置されています。現在、2A号線と呼ばれるカトリン線は、工事の殆どが完了しており、すでに試運転が開始されています。ハノイのメトロ計画は全10路線が計画されており、全長は13.1km、その中で現在2路線が建設中です。 ノイバイ国際空港と市内を結ぶ路線(2号線、6号線)も計画されているそうです。 ハノイの中心部まで渋滞があると通勤に30分以上かかっていたエリアでも、メトロが開業するとカトリン駅まで10分前後で到達できるようになるため、一気に利便性が向上すると考えられます。 古き良きが残るハノイ。時代の移り変わりを感じ、寂しく感じますが発展の速度には目を見張るものがあります。開通すれば勿論、土地の価値は上がり賃料も上がるので、今後の値上がりが想定される地区です。今ならまだお手頃に契約できるチャンスがあるかもしれませんね。   タイホーエリアには、湖に面した閑静なエリアで、湖畔には高層マンションや高級ホテルが多く、外国人や富裕層が多く住んでいます。高級ホテルやレストラン、スーパーなどの施設も充実しています。ノイバイ国際空港からアクセスも良いので観光客にも人気です。 特にタイ湖の東側エリアは西洋人や欧米人が多く住むエリアのため、レストランやカフェもベトナムを感じるお店は少なく異国情緒が漂うエリアです。 また、コンビニやレストランで比較的英語が通じやすい非常に便利なエリアです。 全てがハイクラスに感じるタイホーですが、路地に入ればサービスアパートやローカルアパートもありお洒落でハイセンスな街に格安で住むこともできます。 また、ベトナムの政府関係者や各国の大使館関係者が多く住むエリアなので安心、安全なロケーションになります。 幼稚園も数件あり、日本人学校のスクールバスも送迎ルートに含まれます。 夜は湖を見下ろせるお洒落なBarや、湖を囲むようにとても賑わっているお店も多く、やはりこちらも西洋人や欧米人が多いです。ベトナム人のデートスポットにもなっているので、湖を眺めるカップルもたくさん見かけます。 とてもロマンティックで落ち着いたタイホー区は、個人的に一番おすすめなエリアです。 ファミリーで住みやすい大きなレジデンスもあり、女性の一人暮らしからファミリーでの生活まで幅広くおすすめのエリアです。 タイホー区はこんな人におすすめ☟☟☟ おしゃれなカフェやレストランに囲まれて暮らしたい! 子供もいるので、ファミリーで安心して住めるアパートに住みたい! 英語の勉強をしているので、英語を日常的に使えるエリアに住みたい。 ご紹介したエリアが、ハノイに住むうえでの日本人の方が住む中心エリアとなります。 なによりも自分のライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが、海外生活を快適に過ごすための重要なポイントです。 皆さんのベトナムライフの第一歩として、こちらの記事が参考になれば幸いです。

2025.10

ベトナム・ハノイでの休日の過ごし方

ベトナム生活情報、ベトナム観光情報

お休みは、自分をリラックスさせ、充電するのに必要な時間です。普段の生活から離れて、ゆっくりと過ごしたりどこかに行こう!と考えていても、いざ休みになると、腰が重くなったり、休みの日をどのように過ごしたらよいか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 せっかくの休みなので自分の好きなように過ごすのが一番ですが、新しい趣味を始めたり、旅に出てみたり、何か新しいことに挑戦してみたりすることで、自分の視野を広げ、ベトナムライフをより豊かにすることができるかもしれません。 休みの日の過ごし方には、さまざまな方法がありますが、観光地を一通りまわり終えたハノイ在住の筆者のライフスタイルに基づき、いくつかの例を挙げてみましょう。 ハノイ旧市街は、ベトナムの首都ハノイの中心部に位置する歴史的な地区です。10世紀に建てられたタンロン城の城下町として発展し、19世紀にはベトナム最大の商業都市となった古き良き街を感じるハノイの代表的な観光地です。 旧市街は、当時を支えた36の職人組合別の通りに区切られています。例えば、ハンコアイ通りは金属製品、ハンガイ通りはシルク製品など商品ごとに区分され、これらの通りには、昔ながらの職人や商品が軒を連ね、活気に満ちているのでランチや買い物がてら散歩するだけで楽しく、筆者は休日このエリアに行くことが大半です。 日常生活で足りない物が出た時には休みを利用して買い物へ行きます。商品ごとに分かれているので、見つけやすく、街並みを眺めながら観光して、お土産なども購入しやすいです。 まさに、観光者には一石二鳥なスポットです。たくさんの通りがあり、1日では観光しきれないので好みの通りを見つけるか、数日に分けて散策することをお勧めいたします。人気の観光スポットの玉山祠(ぎょくさんじ)や、ホーチミン廟、ホーチミン博物館、ハノイ大教会なども近いので、観光したい場所に合わせて通りを選ぶのも楽しいです。 このエリアは金、土、日曜日の夜間にはナイトマーケットが開催され歩行者天国になります。夏季は19:00~24:00、冬季は18:00~24:00ですが時間通り開催されるかはご愛敬。時間に余裕を持っていくと良いでしょう。 ナイトマーケットも色々な物が売っており、小物や洋服、靴におもちゃなど、掘り出し物があったりします。価格は全体的に低めですが、観光客価格は存在するので価格交渉をするかベトナム人の友人に同行してもらうと驚くほど安く買える品も多々あります。 毎週行われているので混雑具合にはかなりばらつきがあり、歩行者の数が多過ぎてすれ違うのも一苦労の日もあれば、状況変わり人が少ない日もあります。地元民も観光客も一気に集まるので、異国情緒漂うお祭りのような雰囲気です。 先ほど紹介したエリアから目と鼻の先にあるドンスアン市場。ハノイ市街地では最大規模の面積を誇る3階建ての屋内市場です。5つのアーチ型の屋根が特徴的な巨大な建物で、地元の人たちの暮らしに密接した市場です。 衣料品、雑貨、食品、お土産など、あらゆる商品が揃っているドンスアン市場は、観光客にも人気のスポットで入場は無料です。朝7:00~夜18:00頃まで開いているのですが、お昼の時間はお店の人たちがランチ休憩で外出していたり、店内の商品の上で寝ているのが日常です。そんな「ゆるさ」も理解してから行くと、より楽しく散策できると思います。 1階は靴や雑貨、2階は衣料品、3階は子供服がメインです。また、外回りには食品関係のお店が多く並んでいます。 観光客も多いので英語でコミュニケーションがとれる人もいますが、観光客には高めの値段を提示されることがあります。食材や日用品は誤差の範囲ですが、某メーカーの人気イヤフォンなどは言い値なので、違うところで聞いたら3倍近くぼったくられていた、なんてことも筆者はありました。 逆もしかりで、すごく安く購入出来ていたこともあり、事前にしっかりと相場を調べて値段交渉をすることが必要です。相場がわかって交渉するのと、そうでないのとでは雲泥の差となります。元々の値段がとてもリーズナブルなので、良心的な価格を提示してくれてるにも関わらず値切ってしまい、現地の友人に笑われたこともありました。 さらに値引きもしやすくなるコツはまとめ買いです。値段が安すぎる場合には追加で量を増やしてくれたり、違うものをプレゼントしてくれたりと、ベトナム人はとても気前が良く優しい人が多いです。 こちらもナイトマーケットのエリアに含まれるので、昼と夜では雰囲気が全く違います。厳密にいえばどちらも36通りのナイトマーケットの一部ですが、どちらも渋滞がすごいので帰りは歩いて少し離れてからタクシーを呼ぶと良いでしょう。 日々の疲れを癒すなら間違いなくマッサージですよね。できることなら毎日だって受けたいストレス解消法。 ベトナムのマッサージは、東洋医学に基づいた指圧マッサージやオイルマッサージが主流です。手のひらや指先を使って、筋肉や骨格のツボを刺激し、血行を促進します。ベトナムのマッサージは、痛みがなく、リラックス効果が高いのが特徴で、価格も日本に比べると安価です。 街の格安マッサージからラグジュアリーなスパまで幅広くありますが、一般的に日本のマッサージでは10分1,000円が相場と言われています。 一方でベトナムではお店や施術内容によって異なりますが、一般的に、1時間のマッサージで、200,000VND(1,193円/2023.6.5レート)~500,000VND(2,982円)です。日本の半額から5分の1程の料金で施術が受けられます。 マッサージのメニューは大きく分けて下記の3種類に分類され、ボディマッサージにはでホットストーンやオイルなども選択できます。 フットマッサージ: 足のツボを刺激することで、疲労回復やむくみ解消に効果的です。ソファに座って30分から受けられるので、時間がない時におすすめです◎ ボディマッサージ: 全身の筋肉をほぐし、血行を促進します。60分からのコースが多く、上半身もしっかりマッサージされたい時にはこちら。 ヘッドマッサージ: 頭皮や顔のツボを刺激することで、リラックス効果や美容効果が期待できます。ボディマッサージに組み込まれていることも多いですが、ヘッドマッサージのみやボディマッサージ+ヘッドマッサージも可能です。 ※日常生活ではチップ文化はありませんが、マッサージではチップが必要なことが多いです。料金メニューの5~10%が相場とされております。基本的には施術をしてくれたマッサージ師に直接渡しますが、お会計で一緒に支払うシステムもあります。強制ではありませんが、チップ込みの記載がない店舗ではよほどひどい施術ではない限り、渡した方がスムーズです。   店舗により、伝統的なベトナム式マッサージやタイ古式、アロママッサージなど、さまざまなマッサージを受けることができます。また、サウナやジャグジーなどの設備も充実しています。ヘッドスパやフェイシャルなどのエステメニューも充実していて、店舗内は広々としており清潔に保たれ且つラグジュアリーなところも多いです。 ざっくりとした、マッサージのカテゴリーは下記の通りです。 格安マッサージ(100,000~300,000VND):最低限の清潔さでサービスやラグジュアリーさには欠けるが、格安。毎日行くなら◎60分100,000VND(約500円)~ ラグジュアリー街スパ(500,000~1,200,000VND):街中にあるラグジュアリーで接客レベルや清潔感の高いスパ。リラクゼーションを求める女性にはおすすめ。 高級ホテルスパ(1,000,000~3,000,000VND):五つ星ホテルなどに併設された、最高級スパ。ベトナムの中では最高級ですが、日本の5つ星ホテルのスパと比較すると、リーズナブルなのでたまには自分へのご褒美に! 上記から用途や頻度に合わせて、お気に入りのお店を見つけるとベトナムでの快適生活が待っているのではないでしょうか。   バッチャン村は、ベトナム北部、ハノイ市の中心部から南東約15kmに位置する村で、ベトナム観光の人気スポットの一つです。1,000年以上の歴史を誇る陶器の産地で、ベトナムでも有数の陶器の産地にも関わらず人口は5000人ほど。 バッチャン村で作られる陶器は、土の質が良く、その作業のほとんどが手作りで作られているのが特徴です。バッチャン村の陶器は、ベトナム国内だけでなく、フランス、日本、韓国、ロシア、イタリアなど世界中で人気があります。 その多くは白地に青や緑の絵付けが施されたものが特徴で、絵付けには、自然のモチーフや伝統的な文様が用いられます。素朴で温かみのある風合いが魅力でしたが最近では近代的なデザインも増え、新たなファンを獲得し続けている。 バッチャン村の中には、多くの陶器の工房やお店があります。工房では、陶器の製造過程を見学したり、陶器作り体験をすることができます。お店では、バッチャン村で作られた陶器を買うことができます。 タクシーやバスで簡単に行くことができ、ハノイ市内からバッチャン村までの所要時間は、約30分~40分と上記と比べると気持ち遠いですが小旅行気分が味わえ、気晴らしになります。 女性に人気なスポットですが、カップ、皿、陶器の絵、陶磁器のアクセサリーなどの陶器製品は多様なので、男性も楽しめるスポットです。ぜひ陶器の工房やお店を訪れてみてください。 現代社会は、常に何かに追われているような感覚があります。仕事、家事、育児、人間関係など、私たちは常に何かしらのプレッシャーを感じています。そのため、つい肩に力が入り、知らぬ間に緊張状態となっている場面も多いと思います。 肩に力が入っていると、身体にも心にも悪影響が出てきます。イライラ、不安、焦りなどの感情を抱きやすくなってしまい日常でストレスを感じやすくなります。 そうなる前に休日ぐらい好きなことを好きなだけして、日頃の自分にご褒美をあげるのはどうでしょう?ハノイはリーズナブルに贅沢ができるのでおすすめです。紹介したエリアやマッサージ&スパの店舗紹介は観光地紹介と共に別記事で詳細に紹介していきますのでお楽しみに。それでは皆様に良い休日が訪れますように。

2025.10

国際女性の日との違いも紹介!ベトナム女性の日の過ごし方

ベトナム生活情報、ベトナム観光情報

さて今年もこの時期がやってきました。ベトナムに住まれている読者の皆さんならすでにご存じかと思いますが、10月20日は「ベトナム女性の日」です。ベトナムにお住まいの方や旅行を考えている方なら、毎年この日に祝われる「ベトナム女性の日」を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、日本でも知られている「国際女性の日(3月8日)」とどう違うのか、また現地ではどのように過ごされているのかはあまり知られていません。この記事では、ベトナム女性の日の歴史や国際女性の日との違い、現地での雰囲気や過ごし方を詳しく解説します。   歴史と由来 ベトナム女性の日(Vietnamese Women’s Day)は、毎年10月20日に祝われます。この日は1946年に設立された「ベトナム女性連盟(Vietnam Women’s Union)」を記念して定められた日です。ベトナム女性連盟は、女性の社会進出や権利向上を目的として活動しており、女性の社会的地位や貢献を称える日として、国民に広く認知されています。 意味合い 単に「女性を祝う日」というだけでなく、家庭や職場で女性が果たす役割に感謝を示す日でもあります。男性は日頃の感謝を形にしてプレゼントや花を贈ることが一般的です。   項目 国際女性の日(3月8日) ベトナム女性の日(10月20日) 起源 1900年代初頭、女性の権利向上を目的に国際的に制定 1946年設立のベトナム女性連盟を記念 目的 ジェンダー平等・女性の社会進出 家庭や社会における女性の貢献を称える 祝う雰囲気 世界的に政治的・社会的イベントが中心 贈り物や花で感謝を表す、祝祭的 ベトナムでの認知度 ほぼ知られていない 国民的に広く認知され、祝日扱いではないが大切にされる ポイントは、国際女性の日は女性の権利や社会的地位に焦点を当てる「政治的・社会的な日」であるのに対し、ベトナム女性の日は「女性への感謝と祝福」が中心ということです。現地では家族や職場でのお祝いムードが強く、非常に温かい雰囲気があります。   1. 花やプレゼントを贈る ベトナム女性の日には、男性が女性に感謝の意を込めて花束やギフトを贈るのが一般的です。特に人気の花はカーネーション、バラ、胡蝶蘭など。職場では同僚同士でちょっとした贈り物を用意することも多く、家庭では夫や子どもから母親へ感謝の言葉とともにプレゼントが渡されます。 2. 職場でのイベント 会社や学校では、女性社員や女性学生に対してお祝いのスピーチや小さなパーティーが行われます。多くの企業ではケーキや軽食を用意し、写真撮影を行うこともあり、職場全体が華やかな雰囲気に包まれます。 3. 外食やカフェでの祝福 都市部では、家族やカップルでレストランやカフェに出かける人も多いです。特に10月は涼しく過ごしやすい季節なので、外での食事や散策を兼ねたお祝いも一般的です。カフェやレストランでは女性向けの割引キャンペーンや特別メニューが登場することもあります。   現地の友人や職場で参加 ベトナムに住む日本人の場合、同僚や友人が女性の日を祝うことが多いため、一緒にイベントや食事に参加することで現地文化を体験できます。 花や小物を贈る ベトナムでは贈り物の習慣が強く、小さな花束やチョコレートでも十分に喜ばれます。特に会社の女性へのお祝いとして渡すと、交流が深まります。 SNSで祝福メッセージを送る 近年はSNSで「#VietnameseWomensDay」や「#NgàyPhụNữViệtNam」とタグを付けて投稿する人も増えています。日本からでも簡単に文化体験の一環として楽しめます。   <現地の雰囲気と注意点> ベトナム女性の日は、国民的に明るく華やかな日ですが、祝日ではないため、学校や会社は通常通り開いています。そのため、仕事や授業と並行してお祝いを行う形です。また、贈り物を選ぶ際は宗教的・文化的なタブーに注意する必要があります。例えば、白い花は葬式を連想させるため避けるのが無難です。   ベトナム女性の日は、女性への感謝と尊敬を表す日として、国民的に広く認知されています。国際女性の日が社会的・政治的な意味合いが強いのに対し、ベトナム女性の日は家庭や職場での温かい祝福が中心です。 現地では花やプレゼント、食事会などでお祝いが行われ、男性も女性も特別な1日を楽しみます。日本人が現地でこの文化を体験する際は、花や小物のプレゼントや食事会への参加が簡単でおすすめです。 ベトナム女性の日を理解することで、現地の文化や人々の温かい心に触れることができ、旅行や仕事の経験がより豊かになります。

2025.10

【ベトナム 離職率】日本とベトナム/転職に対する意識の違い

ベトナム就職情報

今回は、ベトナムでかなり身近に耳にする転職について紹介します。 現在ベトナムで働く日本人が増えています。 働く場所が自由に選択できる時代になった今、思っている以上にベトナムで働くことが実現しやすくなりました。しかし、実際、ベトナムで働いてみると、文化や習慣、意識の違いに不安を感じることもあります。 本記事ではベトナムの転職事情、特に、日本とベトナムにおける仕事への意識の違いと離職の関係について紹介します。   ベトナムの離職率は年々増加する傾向にあり、2019年11%、2020年16%、2022年には19%と離職する人が増えています。※1 コロナ明けの現在、不景気による会社の倒産による失業、事業縮小による解雇、また、転職により離職率は更に上昇しており、実際の離職率は20%を超えるとも言われています。 また、就職動向調査※2でも、75%のベトナム人が働きながらも「離職を考えたことがある」、「今後、きっと離職する」と考えており、6か月以内には離職をしたいと回答しています。 総じて、ベトナムの離職は年々増加しており、離職する人が増えています。また、離職に至らないまでも、積極的に新しい仕事を探している、または、仕事探しを始めている人が多いようです。ランチやコーヒーを飲みながら、新しい仕事について、情報交換をしていることがよくあります。 ※1 Zing news 6/5/2023 ※2ベトナムの就職動向調査:thanhnien.vn 05/01/2023   日本国内の一般労働者の離職率は2019年11.4%、 2020年10.7%、2021年11.1%と報告されています※3。 離職率は2001年の14.2%から徐々に低下傾向にあり、近年まで離職する人は年々減少していました※3 。 総じて、日本の離職率は近年、11%前後とほぼ一定しています。しかし、近年までは、経年的に離職率は減少しており離職する人は減少していたようです。日本の離職者は年々増加していると考えていましたので改めて調べてみると意外な事実に驚きました。 ※3   厚生労働省 雇用動向調査   近年、ベトナムの離職率は日本と比べてとても高いことがわかります。 また、離職率は年を追うごとにベトナムでは増加傾向、逆に、日本では低下傾向であることも両国の特徴的な違いではないでしょうか。 また、離職に至らないまでも、ベトナムでは、仕事を持っている人でも、いまよりも良い条件、もっと自分に合った仕事はないかと離職を積極的に考えているようです。     ベトナムと日本で、仕事への意識がどのように違うのかについて、紹介してみたいと思います。 ベトナムでは、給与の改善や成果に対する報酬が重要視され、経済的な面でのメリットを求めて離職を検討することがあります。 一方、日本では経済的な安定を追求する傾向があります。日本人は報酬面においても安定を求めるため、離職する意欲は低いようです。   ベトナム:報酬面で満足できない場合はすぐに離職を検討する 毎月の給与が低い、ボーナスや昇給が少ないなど、報酬面に不満を抱くことがあります。報酬面で満足できない場合に離職を検討し、他の会社に離職する可能性が高くなります。 日本でも卵をはじめ多くの食料品、サービスの値段が高くなったとニュースで報道されていますが、ベトナムも同様です。毎月の家賃、バイクのガソリン代、毎日食べる屋台のバインミー、フォーの値段も含めて物価が上がっています。 物価高の影響でベトナム人の日々の暮らしは決して楽なものではありません。よって、どんどん高くなる生活費をまかなえる給料やボーナスを会社に期待します。 特に、テト休暇(旧正月)前に支払われるテトボーナスはさらに大きな期待を寄せています。 そのため、テトボーナスの支給金額が少ないと感じる社員は、テト休暇明けには他の求人に応募し離職してしまっていることもあります。報酬面で満足できない場合に離職するケースは多いようです。 日本:安定した報酬を求める 多くの日本人は一つの企業に長く勤めることを望み、安定した収入や福利厚生を得ることを重要視します。報酬は努力や実績に応じて与えられるので、報酬の不満を感じた場合でも、自身の努力やスキルアップによって報酬を改善しようとします。上下関係やヒエラルキーが強く、報酬に不満があっても、上司の判断や決定に従って我慢する傾向があります。最近では報酬に対する不満が大きくなると離職を考えるケースも増えています。   ベトナム人では直接的に不満を伝えることや離職を検討することが一般的です。日本では不満があっても我慢する、自己主張を控える傾向があります。   ベトナム:職場環境はとても重要 ベトナム人は職場環境をとても大切にします。みんな楽しいことが大好きです。一緒に働く同僚と和気あいあいの明るい風通しのよい職場を好みます。そのため、職場のストレスや上司とのコミュニケーション不足、上司や同僚からのハラスメントなど、職場環境に不満をもつことも離職の原因となっています。   日本:不満がある職場でも我慢する 日本では、職場環境の不満について、感情や不満を表現することを控えようとする傾向があります。職場では他人に迷惑をかけないようにする文化が根付いています。日本の職場では不満や問題を上司や人事部などの内部に報告し、改善を促すことが一般的です。そのため、不満を抱いても自己主張を控え、上司の指示に従って我慢する傾向があります。不満を抱いても職場を辞めることをためらう場合があります。 ベトナムでは、ワークライフバランスの改善やプライベートの時間を重視する風潮が徐々に広まっています。 日本では、仕事に対する責任感や忠誠心が強く、ワークライフバランスよりも職務を果たすことを優先する傾向があります。   ベトナム:プライベートの時間を重視する 仕事のオンとオフをはっきり区別します。出勤時刻ぎりぎりに出社してきて退勤時刻ぴったりに帰っていきます。ベトナム人は家族や友人との時間を大切にする傾向があり、仕事とプライベートのバランスを取ることが重要視されています。仕事時間中は仕事に集中し、退勤後は自分のやりたいことや、家族や恋人など大切な人と時間を過ごす人が多いです。働きすぎや仕事への過度のプレッシャーにより、家族や趣味、自己の時間に充てる余裕がないことに不満を感じます。それゆえに、サービス残業や長時間労働など労働条件の悪化には不満を持ちます。労働時間に不満がたまってくると離職につながります。   日本:職務を果たすことを優先する 近年でこそ、ワークライフバランスの重視や働き方改革の取り組みが進んでおり、長時間労働の是正や労働環境の改善に向けた取り組みも行われていますが、勤勉さや忠誠心が重要視される職場もまだまだあるように思います。多くの日本人は与えられた仕事の量や期限に対してプレッシャーを感じ、責任感を持って仕事をするために時間や労力を惜しまない傾向があります。一部の企業や業種ではまだ改善が進んでいないため、サービス残業や長時間労働が見られる場合もあります。   意識のちがいについて まとめ 日本とベトナムの意識はかなり違いがあります。 ベトナムは直接的なコミュニケーションを好み、職場での不満や問題を直接上司や同僚と話し合う傾向があります。問題を解決するために率直な意見や要望を伝えることが一般的です。 それでも、職場環境や問題に不満がある場合、他の企業や組織への離職を検討することが多いです。新しい職場でより良い環境やキャリア成長の機会を求める傾向があります。 ベトナムの離職率は日本と比べて高く、離職して転職を目指す人が年々増えています。その背景には、日本人とは異なるベトナム人の意識が関係しているようです。 ベトナム人は職場の不満を直接的に伝えることやその不満を解決するために離職を検討することが一般的なようです。一方、日本人は職場の不満に対して、我慢や内部改善の促進を重視するという意識の違いが、ベトナムと日本の離職率の違いになってあらわれているのではないでしょうか。    あとがき 余談ですが、ベトナムでは、自分の考えや意見をはっきりと伝え仕事をするほうが、職場の上司、同僚から好まれる傾向があるように思います。 また、ベトナムでも日本人のような意識で仕事をしているベトナム人もいます。そして、ベトナムで、ベトナム人のような意識をもって、積極的に離職活動をおこない、新たな職場で活躍している日本人もいますので個人の性格や状況によって異なる場合もあるかとも思います。

2025.10

「ベトナムで自炊すると食費はいくら?」ベトナム在住者による生活費大解剖!

ベトナム生活情報

ベトナムで働いていくことを検討する際、 「日本と同じような食生活ができるのか」 「日本と比べてどれくらい食費を抑えられるのか」 みなさん一度は心配になられるのではないでしょうか?ですが、ご安心ください。結論から言うとベトナムでは「工夫次第で安く、日本と同じような食生活が送れます」   そこで本記事では、 ベトナムの買い物環境について ベトナムの食材の紹介と物価 自炊メインの場合の食費 うまく節約するコツ について紹介していきたいと思います。   筆者は当初 「市場でお買い物するの?」と想像していましたが、心配ご無用。日本と同じように食材から日用品までが一度に揃うスーパーマーケットがたくさんあります。ほかにも 日本食材店や韓国食材店など海外輸入製品を取り扱うミニスーパー ファミリーマートやセブンイレブン、ミニストップなどのコンビニ イオンモールのような大きなショッピングモール ブランド雑貨が揃うデパート があり買い物環境は衛生的で、とても充実しています。   「ベトナムのスーパーでどんな食材が揃うの?」 「物価はどのくらいなの?」 という疑問にお答えすべく、ここから物価の一例としてベトナムの一般的なスーパーにある食材のおおよその価格(10%税込)を挙げて解説していきたいと思います。   品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) にんじん(中4本) 20000VND 118円 玉ねぎ(大4つ) 28000VND 165円 ジャガイモ(中8つ) 25000 VND 147円 なす(3本) 19000 VND 112円 トマト(中4つ) 27000 VND 159円 ほうれん草(500g) 29000 VND 171円 小松菜(1袋) 20000 VND 118円 空芯菜(1袋) 20000VND 118円 オクラ(10本程度) 5000 VND 29円 キャベツ(1玉) 38000 VND 224円 長ネギ(1本) 6000 VND 35円 白菜(小1玉) 9000 VND ...

2025.10

【ベトナム/結婚式】日本との文化の違いは!?

ベトナム生活情報

結婚式は新郎新婦にとって、とても大切なイベントです。 結婚式に参加することで、新郎新婦の愛を間近で感じることができ、幸せを祝い、新しい人生を応援することができます。また、普段なかなか会えない友人や新郎新婦の家族との時間を過ごし、新たな思い出を作ることができる参加者にも大切な一日ですね。 そんな、新郎新婦にとっても参加者にとっても人生の一大イベント。せっかくゲストとして招待された場合は、マナーを守って、新郎新婦の門出を祝いたいですよね。 結婚式のマナーは、招待状の返信から当日の振る舞いまで多岐にわたり、参加する場合、筆者は少しドキドキしてしまいます。 海外で参加なんて無縁だと思っていたら、ベトナムで生活していると結構な確率で結婚式に誘われます。結婚式と言ってもベトナムは結婚までの通過儀礼が多く、地域や個人により内容が異なるため、一概には言えませんが、ここでは、特に重要なマナーや日本との違いをいくつかご紹介します。 日本は、かつて仲人が両家を取り持ち、結納品のやりとりをしていましたが、昨今、日本では減少傾向にあります。 結納をされる方は両家が一同に集まって略式的に結納をする方がほどんどになりましたが、ベトナムでは結婚式の重要な儀式の一つです。結納によって、新郎新婦の結婚が正式に認められ、新婦側の両親から新郎側の両親への許しを得ることができます。 日本では形式ばっておらず、自由度も高いため、結納の代わりに顔合わせ食事会が主流になりつつあります。両家が集まり食事をしながら親睦を深め、一般的には本人と両家の親で行います。また、結納のように“結納金や結納品”の取り交わしもほとんど無く、費用が抑えられる点も人気のひとつのようです。 一方、ベトナムでは盛大に行われます。結納(婚姻式)を行う前に新郎の家から新婦の家まで迎えに行く「花嫁を迎える式」のパレードがあり、新郎側の家族が大名行列のようにして新婦の家まで供物を運びます。 パレードでは、街中から注目を浴び、道行く人からもお祝いをうけます。町を挙げてのお祝いがベトナム流です。 結納(婚姻式)後にも披露宴があり、親戚中が集まってお祝いをします。   日本の結婚式は、挙式と披露宴の2部構成で行われるのが一般的ですよね。 ベトナムも基本的には同じなのですが、日本の結婚式は、教会やホテル、レストランなどで行われ、宗教や家族の伝統によって挙式の内容は異なります。 日本の挙式は、大きく分けて4つの種類に分類することができます。 教会式 キリスト教の教義にのっとって執り行われる挙式です。新郎新婦は、神の前で愛を誓います。 神前式 日本の伝統的な挙式です。新郎新婦は、神様に結婚を誓い、玉串を捧げます。 人前式 宗教色のない挙式です。新郎新婦は、ゲストの前で誓い、愛を誓います。 仏前式 仏教の教義にのっとって執り行われる挙式です。新郎新婦は、仏様に結婚を誓い、花束を捧げます。 最近では、ウエディングドレスを着たいという理由や、メディアで見かける結婚式が教会式が多いため結婚式=教会式というイメージが根付き、教会式に憧れを抱く花嫁が増加しました。そのため神前式や、仏前式は減少傾向にあるようです。 ベトナムの結婚式の場合は、結婚式当日に新郎側と新婦側の家族や親戚が集まり、主に自宅で執り行われることが多く両家ともにブライズメイドを用意することが一般的です。 結婚式場やホテル、レストランなどで行われることもありますが伝統に沿うと自宅での式が圧倒的に多いです。また地域によっても流れや内容に違いがありますが、田舎へ行けば行くほどに伝統に沿う傾向があり結納から結婚式、披露宴を数日かけて行うこともあります。 ベトナム人の結婚式に招待された場合は、正装で出席し、新郎と花嫁に祝福の言葉を贈りましょう。華やかな服装やアオザイも好ましいですが、男性はスーツ、女性はドレスを着るのが無難で良いでしょう。ただし、結婚式の場所や時間帯によっては、カジュアルな服装でも問題はありません。 日本のように服の色や素材、靴などの厳しいマナーはありません。ワンピースや普段着で参加する人もいるぐらいのカジュアルな式も多いですが、華やかに着飾ると喜んでもらえることが多いです。 女性は日本の結婚式の2次会くらいのおめかしをしていれば、問題ありません◎ 日本と同じく事前に結婚式の出欠確認カードなどもありますが、面白いことに当日に急に誘われて参加するなんてこともありますので、服装よりも参加する気持ちを重視しているようです。全てが日本よりもラフで気疲れすることのないベトナム流の結婚式は楽しく参加できるはずです。   日本の披露宴は、挙式の後に親戚や友人、会社の同僚などの関係者を招いて行います。目的は、新郎新婦の結婚を祝うこと、新郎新婦の新しい門出を祝福することです。挙式同様の緊張感や重厚な空気感すら感じます。もちろん、招待の返事を早く返し、当日は遅刻もキャンセルも厳禁。 しかし、ベトナムの披露宴は、日本の披露宴とは大きく異なります。ベトナムの披露宴は、非常に豪華で盛大に行われます。披露宴の参加者は、新郎新婦の親族、友人、会社の同僚、そして近所の人など、数十人規模から数百人、千人を超えることもあります。 また、招待状を送った人の知人や友人も告知なく参加できるので、席が足りないことも多く、会場は人で溢れかえることもあります。 大まかな流れは日本と同じですが、ベトナムの場合、人数も多く、盛大に盛り上がるグループや歌いだす人がいたりと自由度がかなり高いです。ビーサン、短パン、Tシャツのおじさんがいることもあります。 筆者は歩いていたら道端で結婚式を見かけ、『おめでとう~!』と声を掛けたらそのままその式に呼ばれて参加したことさえあります笑 そのまま、あれよあれよと『モッ(1)、ハイ(2)、バー(3)、ヨー(乾杯)!』の掛け声でお酒をたくさん頂き、ほろ酔いで帰りましたが、今でも誰の結婚式だったのか定かではありません。 また、日本と違い、家族への感動的な手紙や感動を促す場面は無く、序盤に催しが終わった後は。カラオケ大会がスタートします。食事さえ済ませてしまえば、帰宅のタイミングは自由なので各々に楽しむことができます。 筆者以外ベトナム人の方の中、筆者がベトナム語でお祝いの歌を披露したこともあります。カラオケが大好きなベトナム人の方には、歌で心を掴むのがとてもおすすめです!一曲ベトナム語の持ち歌を作っておくと、どこに行っても人気者になること間違いなしです◎   主催側もゲスト側も悩みの種なのが「ご祝儀」ではないでしょうか。 日本では、主催側は不透明な予算の中で段取りを組み、安く抑えすぎてご祝儀を予想よりも多めに頂けた場合、ケチだと思われたのではないか、ご祝儀目当てで呼んだと思われそう、だとか。はたまた、ゲスト側は奮発したのに料理や会場が見合ってない、新郎新婦との距離が曖昧でどの程度の金額を払うべきかわからないなど考え出すと悩んでしまいます。 ベトナムではそんな心配も必要なく基本的には500k(約3000円)を名前とお祝いのメッセージを添えた便せんに入れて式場の入り口にあるポストに投函するか受付に渡してください。 日本の相場は以下のとおり。 親族 6.0万円 上司 3.5~4万円 友人 3万円 日本の結婚式のご祝儀は、他の国と比べて高い傾向にあります。 ベトナムとの物価水準の差もありますが、そこを考慮してもベトナムの披露宴は、気軽に参加することができ、多くの方のお祝いを共に分かち合うことができます。 今回はベトナムの結婚式についてまとめました。 日本と似たころもありつつ、ベトナム独自の風習も一部ありますね。ベトナムにて結婚式に招待された際には、是非ご参加ください。 また結婚は、人生の大きな決断です。愛する人と人生を共にすることを誓い、喜びも悲しみも、苦しみもすべてを分かち合い、愛を育んでいかなければなりません。同じ文化を共有していても簡単ではない結婚。国際結婚ともなればハードルは更に上がります。 ですが素敵な出会いはいつどこであるかわかりません。人とのコミュニケーションが盛んなベトナム。気が付いたらベトナム人と結婚なんてこともなくはないと思いますので、本記事が参加者にも当事者にも参考にしてもらえたら嬉しいです。

2025.10

ハノイ在住の筆者が語るハノイライフPart3「食事編」

ベトナム生活情報

ベトナムの食事は、豊富な香辛料と野菜の使い方、その独特の風味と味わいで、世界中の人々を魅了しています。 日本生活では中華料理やイタリアンなどに比べると、馴染みのないベトナム料理ですが、実は「5つの世界一」を誇るとてもすごい料理なんです! 2020年8月29日にワールド・レコード・ユニオン(WorldKings)は、初めてベトナムの食を「5つの世界一」に認定しました。 ベトナムの食を世界一に認定したワールド・レコード・ユニオンは、世界中の記録を認定している団体です。ベトナムの食が世界一に認定されたことは、ベトナムにとって大きな名誉であり、また、ベトナム料理の魅力を世界に広めるための大きな力になるでしょう。 今回はハノイ在住の筆者がお勧めの、一度食べたら忘れられない驚くほど美味しいベトナム料理についてご紹介いたします。   ベトナム料理の特徴は、唐辛子、ニンニク、生姜などの香辛料を多用することです。また、ベトナム料理は野菜をたくさん使うことも特徴です。主食は「米」ですが、野菜は主食と同等かそれ以上に消費されています。そのため、ベトナム料理は非常にヘルシーで栄養価が高いと言われています。 独特の味や風味を出すための調味料がたくさんあります。その中でも、代表的な調味料がこちらです。 ベトナム料理のほとんどの料理で使わているヌクマム。塩漬けしたカタクチイワシを半年~1年ほど発酵させて作ることで、独特な魚の香りと旨味が料理にコクを与えてくれる代表的調味料。タイの「ナンプラー」と似ていますが、ヌクマムの方が発酵期間は長く、魚の風味も強いのが特徴です。 個人的な一押しはこの、エビ風味のチリソルト「Muối ớt tôm(ムオイオトトム)」、いわゆるエビ塩です。ベトナムでは固いマンゴーやグァバといったフルーツにつけて食べることが多いです。調理時に使うことよりも、別皿で提供されるほうが多いので、お好みで使えます。 スーパーの調味料コーナーにありますが類似品も多々あるため、どれを買うかはパッケージで選ぶと楽しいです。日本食にも良く合うので、料理が得意でない方にもオススメできます。価格は格安なので、ばら撒き土産に購入してみてください。 エビ塩より見かけることの多いライム塩コショウ「Muối tiêu chanh(ムイティウチャン)」。ライム味のペッパーソルトで、シンプルな香りと、うま味でどんな料理にも合う万能調味料。値段は1本7.000ドン(約40円)という圧倒的な安さなので、ばら撒き土産にぴったり。また格安なので普段使いにもおすすめな調味料です。日本で使う場合は、グリルした豚バラやシーフードを合わせると絶品です。BBQやキャンプでも大活躍間違いなしなので、ぜひ、Muối ớt tôm(ムオイオトトム)と一緒に買ってみてください。 ヌクチャムは、魚醤、砂糖、レモン汁、ニンニク、唐辛子で作られたベトナム版のスイートチリソース。ヌクマムの次にベトナム料理には欠かせない程に人気な調味料で、生春巻きやバインセオ、などのつけダレとして使われます。また、サラダや炒め物などの料理にも使われます。ヌクチャムの味は、甘酸っぱくて辛く、ベトナム料理の独特の味を引き立てます。 ベトナムで外食していると頻繁にみかけるチリソース。日本で市販されているものより辛みが強いです。筆者もフォーにいれて食べるのがお気に入りです! 東南アジアの料理は、クセが強いイメージがあるかもしれませんが、ベトナムと日本はどちらも「米」が主食なので、味付けや調理法に共通点が多いです。日本人にとって親しみのある食べやすい物が多く、存分に食事を楽しむことができます。   「パクチーが苦手!」という人もいますよね。筆者も苦手です。 レストランに行くと麺類やスープには直接入っていることが多いです。パクチーは料理の付け合せにも使われますので、その場合は別皿で提供されるか、テーブルの上に調味料などと一緒に置いてあるお店もあります。 パクチーはタイでの呼び方なので、ベトナムでは通じません。ベトナムでは地域により呼び方が異なるので覚えておきましょう。 北部(ハノイ)は「rau mùi(ザウ ムイ)」 南部(ホーチミン)は「ngò rí(ンゴーリー)」 ベトナム人でもパクチーが苦手な方もいますし、実際にはパクチーが使用されていない料理も多くあります。 パクチーが苦手な人でも楽しめる本場のベトナム料理もあるのでご紹介いたします。   2016年頃には、オバマ大統領も食し、絶賛したハノイの名物料理です。ベトナムでは、フォーよりも人気があり、どんぶりで食べるフォーとは違い、米麺の麵をタレに付けて食べます。スープは、甘酸っぱさの中にコショウが効いていて炭火焼の豚肉やつくねやが入っている、日本人にも食べやすい料理です。 つけダレに、パクチーは入っていないのでパクチー 嫌いの人でも安心して食べられます。   揚げ春巻きは、ベトナムの代表的な料理の一つです。豚肉、エビ、野菜などの具材をライスペーパーで包んで揚げたもので、外はカリカリ、中はジューシーで、香ばしい香りが食欲をそそります。 屋台やレストランでよく見かけますが、家庭でもよく作られています。地域により大きさや具材にかなりの違いがあり食べ飽きません。ベトナムの揚げ春巻きは、そのまま食べても美味しいですが、上記で紹介したヌクチャムをつけて食べるのもおすすめです。   バインセオは、ベトナムの南部でよく食べられる料理でが、北部のハノイでも人気のベトナム版お好み焼きです。 米粉、ココナッツミルク、ターメリック、塩、水を混ぜ合わせた生地に、豚肉、海老、もやし、キノコ、タマネギなどの具材を加え、フライパンで焼き上げます。 レストランでも見かけますが、中の食材に決まりはなく家庭では好きなものを入れて楽しんでいるようです。 生地がパリッと香ばしく、具材がたっぷり入っていて食べ応えがありますが、添えられた野菜やソースと一緒に食べることで、さっぱりいただけます。   ベトナムの代表的な麺料理です。どちらも平打ち麺を使ったスープ料理ですが、フォーガーは鶏肉、フォーボーは牛肉がトッピングされています。 フォーガーのスープは、鶏ガラと野菜をじっくりと煮込んだ、あっさりとした味わいです。 フォーボーのスープは、牛骨と野菜を煮込んだ、コクのある味わいです。 どちらのフォーも、ゆでた麺にスープ、鶏肉または牛肉、ネギ、パクチー、がデフォルトですが、筆者は必ずパクチー抜きで注文しています。 朝食、昼食、夕食を問わず食べられる国民食です。店舗により味が違うのでフォー巡りも楽しいですよ。ベトナムを訪れた際には、ぜひフォーを味わってみてください。   バインミーは、ベトナムの代表的なサンドイッチです。フランスパンに、ハム、パテ、野菜、香草などを挟んで作られます。バインミーは、ベトナムの植民地時代の影響で生まれた食べ物なので、フランスとベトナムの食材が融合しているのが分かりますね。 ベトナムではバインミーは朝食や昼食、軽食として食べられています。また、ベトナムを訪れる観光客にも人気がありベトナムに来たら是非、食べていただきたいですが、基本的にはパクチーが入っているので、苦手な場合は、オーダーの際に断りましょう。   ブンボーフエは、ベトナム中部の都市フエ発祥の牛肉麺です。太めの米麺に、牛肉、血のゼリー、香草、野菜などをトッピングして、牛骨と野菜を煮込んだスープをかけた料理です。 スープは、牛骨と野菜をじっくりと煮込んだ、コクのある味わいです。牛肉は、牛の肩肉やモモ肉が使われており、柔らかく煮込まれています。豚足を使ってスープを取るため、コラーゲンたっぷりで、スープに旨味をプラスしていますが決してクドくなく、卓上の唐辛子やライムでスープに爽やかな風味をプラスするとスープまで飲み干せます。 野菜は、モヤシ、空芯菜、ネギなどが使われており、スープに彩りを添えています。 ※パクチーを断る場合はこちらを覚えておくと便利です。 『パクチーを入れないでください』 北部 (ハノイ) Đừng cho rau mùi.(ドゥン チョー ザウ ムイ) 南部 (ホーチミン) Đừng cho ngò rí ...

2025.10

ハノイ在住の筆者が語るハノイライフPart2「通貨・物価編」

ベトナム生活情報

高騰し続ける食料品や日用品。 物価高騰は、私たちの生活に大きな影響を与えます。食費や日用品を節約し、クレジットカードや電子マネーのポイントを貯め、携帯電話料金のキャリアを変更したり、格安SIMに乗り換える。そして、増え続ける税金に、貰えるかわからない年金を払う。筆者のような単身でも体感する物価高騰や将来の不安。家計を支える主婦の皆様には、なおさら頭の痛い問題かと思います。 これらの節約術を実践しても追いつかない物価高騰が続く中、経済のパラダイムシフトにお気づきでしょうか。 世界中のインフレの波が日本にも押し寄せてくる中で、日本人の物価に対する価値観の転換が迫られているのではないでしょうか?物価が安いと人気のベトナムも筆者が住み始めてから変わった物価など、ベトナムの今をお伝えしていこうと思います。 まずはベトナムの通貨について簡単にご紹介したうえで、ベトナムの物価・その理由をご紹介させていただきます。 ベトナムドン(₫)は、ベトナムの通貨でISOコードはVNDです。ベトナムドンの補助単位は、100分の1のハオ(hào)と1000分の1のスゥ(xu)でしたが、インフレにより、現在はどちらの補助単位も使われていません。 ベトナムドンの紙幣は1.000、2.000、5.000、10.000、20.000、50.000、100.000、200.000、500.000の8種類があります。硬貨は100、200、500、1.000ドンの4種類がありますが、こちらも生活していて見かけることは無いでしょう。主に利用されているのは上記の紙幣のみです。 ベトナム旅行を計画している方は、ベトナムドンへの両替を忘れずに行いましょう。米ドルやユーロなどの外国通貨は一般的に受け入れられません。 ベトナムに来てまず驚くのがベトナムの通貨ベトナムドンのゼロの多さ!ベトナムでは、下3桁の000を取って“k”で価格表示します。“k”はベトナムドンの桁数がとても大きく、0が続くので3桁を省略しているのです。 例えば、10kの場合は、10,000ドンとなります。 円に換算したい場合や、表記がそのままの場合は、その日のレートによって多少の誤差はありますが、ザックリ計算したい場合は、0を2つ消して、その消した数字を2で割ります。そうすると大体の日本円の価格になります。10,000ドンの場合は、指で0を二つ隠して100にして2で割ると50なので約50円といった感じで計算していましたが、ドン高円安のため、今ではかなりの誤差が出ます。 筆者が来た2020年2月は前記の方法でピッタリ計算できたので10,000ドンで50円でしたが、今日のレートでは約60円と10円も変わりました。※2023年5月現在   ベトナムの物価は、基本的には日本の3分の1程度と言われていましたが、著しい経済成長とコロナ明けで観光客が戻りつつあるので、筆者の体感では、もう少し高いような気もします。 とはいえ、東南アジア有数の物価が安い国として有名なベトナム。旅行者が利用するタクシーやバスの物価は、日本の約1/4、1/5程度、食事の物価も大体1/4から1/5程度になります。 都市部でもローカル宿は2000円台で普通のホテルに泊まれます。もう少し安い宿もありますが、英語が通じない、エアコンがないなど、ベトナム国内でも如実に安い場合には少し気を付けたほうがいいかもしれません。 ベトナムは元値が安価なものが多いので、同じ商品でも、観光客向けや日本人街の近辺だと格段に高くなり日系のスーパーでは野菜が2~3倍なんてこともしばしば。価格差にかなりの幅があるので、長期滞在や節約したい場合、ローカル市場や現地商店を利用すると驚くほど安いです。 旅行者が利用する機会が多いものを例に挙げると ビール(生ビール)(@レストラン):1杯あたり約200円 コーヒー(アイスコーヒー)(@カフェ):1杯あたり約150円 フォー(ベトナム風うどん)(@ローカルレストラン):1杯あたり約200円 バインミー(ベトナム風サンドイッチ):1個あたり約150円 タクシー(初乗り):約80円 メロン:1玉200円~300円 スイカ:1玉200円~300円 マンゴー:1個80円~100円 パイナップル:1個100円 飲料水:1本約30円 ※これらの物価は、あくまでも都心部の目安です。実際の価格は、地域や販売店や時期によって異なる場合があります。 ベトナムは、日本や他の先進国に比べて物価の高騰が緩やかです。なぜベトナムは物価を安く維持できているのか、その理由をいくつか挙げてみましょう。 ベトナムは、現在経済発展中のため、人件費が安い。 ベトナム政府は、物価の安定に努めており、インフレ率が低い。 輸入品に高い関税を課しているため、物価が高騰しにくい。 多くの農業地帯があり、食料の自給率が高い。 エネルギー価格が、比較的安いため光熱費が安い。 これらが全てではありませんが、ベトナムの物価が、日本や他の先進国に比べて安く維持できる理由です。 食事や宿泊費、交通費などが、日本に比べてかなり安く済むのでお財布に優しく、多くの観光スポットや食事を楽しめるので、海外旅行先としておすすめです。 一方、日本の物価はここ数年で急速に上昇しています。2022年1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.5%上昇し、1998年9月以来の高水準となりました。この物価上昇は、原油価格の高騰、円安、賃金の低迷、少子高齢化、消費税の増税などの要因が組み合わさって起こっています。 原油価格は、2022年に入ってから急騰しています。これは、ロシアのウクライナ侵攻や、中国のロックダウンなどの影響によるものです。原油価格の高騰は、エネルギー価格の上昇につながり、輸入物価の上昇を招いています。 円安も、日本の物価上昇に影響を与えています。円安になると、円の価値が下がり、輸入品が円建てで高くなります。そのため、輸入物価が上昇し、物価全体が上昇します。 少子高齢化になると、労働力人口が減少し、生産性の低下を招きます。生産性の低下は、物価上昇を後押しする力になります。 2019年10月には、消費税が8%から10%に引き上げられました。消費税の増税は、直接的に物価を引き上げています。 これも全てではありませんが、組み合わさって、日本の物価を高騰させ続ける理由になっています。 物価なんて買い物以外では感じない、そう思う人がほとんどで自分には関係ない、と思うかもしれませんが、最近ではインフルエンサーにYouTuber、Tiktokerなど新しい収入の得方も生まれてきました。 そうなれば農業や工業で収入を得ようと思う人は減り、労働力は衰退していきます。この様に、一時の時代を形づくったパラダイムは、常に、その作り出した時代を背景に移ろい次の時代を創り出していく、すなわち、パラダイムはシフトしていきます。 かつての高度経済成長時は “ 画一的なものの大量消費 ” でした。しかし、現在の社会は経済が成熟化した、“ 量より質を求める” に変わりつつあります。私達一人ひとりが、自分なりの生き方を大事にして心豊かな暮らしを求めている社会なのかもしれません。 “ 大量生産による低価格化の実現 ” という経済モデルに当てはまらない“ 多様性を求める若年層 ” を産業構造に組み込んだ新たな労働の経済モデルが必要であり、それを支えるプラットフォームも必要です。 物価が高騰して嬉しい気持ちはしないが、時代は移り変わり、価値の基準が変わる今、私達も新たな価値観に対応していかなければいけないのかもしれませんね。 大げさな記事になってしまいましたが、かく言う私も物価高にあえぐ一人です。美味しくて安いベトナム料理に日々、助けられています。 日本での物価高騰や生活に窮屈さを感じている方は、海外に出てみると全く違う世界が待っているかもしれません。沢山魅力の詰まったベトナムという国、目に見えて分かる物価の安さという大きなアドバンテージがここにはあります。 皆様も物価安を体感しに是非ベトナムに一度いらしてください。 そして気付けばベトナムの虜となり、住みたくなること間違いありません!

2025.10

ホーチミンカフェショップ探検ー ① Nguyen Sieu通り(ドンコイ通りの近く)

ベトナム生活情報、ベトナム観光情報、お役立ち情報

いざベトナムに来てみると、まず驚くのはカフェの多さではないでしょうか。日本でも見慣れたスターバックスもありますが、その数はごく少なく、地元カフェチェーンや個性あふれるカフェに圧倒されています。なぜそうなっているのか考えてみると、面白いかもしれません。 まず、日本人を含む外国人は、同じ見た目・同じ味・同じ雰囲気といったクオリティの安定性に価値を感じる傾向があります。一方でベトナム人は、特にホーチミンでは、決まった定番や歴史の重みよりも、新しいこと・新しいスタイル・新しい店を発見し、その新しさを体験して楽しむことを好みます。そのため、スタバのように一つのブランドが圧倒的に市場を席巻するのではなく、さまざまなスタイルの店が混在・共存しているのがベトナムのカフェ文化の特徴です。 今回はサイゴン区にある、Nguyen Sieu通りでカフェしました。わずか50メートルほどの区間に、異なるカフェが4軒ほど立ち並んでいます。 https://maps.app.goo.gl/s18THuUinq4HUoKM7 一つはKATINATという高級系のカフェです。もともとこのKATINATというのは現在Dong Khoi(ドンコイ)通りの旧名(1975年より以前)のCatinatからきてると思われます。レトロ風に昔の名称で命名しているのが最近のトレンドです。 二つ目は3Tカフェ。ハノイ風の生卵入りコーヒー(エッグコーヒー)が看板メニューです。3Tカフェはベトナムの古い木造家屋を買い取り、店舗に再生しているのが特徴。サイゴンには約5店舗あり、どれも同じ雰囲気で、懐かしさを味わうのに最適です。 三つ目はPassio Coffeeで、若者に人気の現代的な店づくりが特徴です。緑を基調に活気を演出し、小規模な店舗を中心に展開することで、コストパフォーマンスの高さを実現しています。 最後にご紹介するのはMe Trangコーヒーです。Me Trangは昔からコーヒー豆を卸してきた業者で、近ごろは自前の直営店も構え、運営しています。まだ訪れたことがないので、今度行ってみようと思います。 KATINATのカウンタ正面(店内から撮影)のイメージ カウンタの注文口(道路に向う側) メニューイメージ コーヒーメニューは日本と違い、砂糖やミルクを使う飲み方がわりと多いです。日本では香りが高いアラビカ種の豆が多いですが、ベトナムでは苦みが強いロブスター種の豆が多いためです。いちばん売れているのは練乳入りのコーヒーで、練乳がたっぷり入ってとても甘く、コーヒーの苦味をほとんど感じないほどです。もともと苦味が得意でない人向けの飲み方でしたが、いまではすっかり定着しています。 次に売れているのは、砂糖を加えた(ミルクなしの)コーヒーで、中年男性に人気があります。カロリーを気にする女性にはカフェオレが人気です。外国人には、エスプレッソやカプチーノなど味の濃いタイプもよく飲まれます。 日本人からすると少し驚くのは、日本ではごく一般的なアメリカンが、ベトナムのカフェではあまりメニューに載っていないことです。ベトナム人には「薄くておいしくない」と受け止められ、評判がよくありません。 また、日本ではブラジル系のアラビカ種がよく飲まれ香りや酸味が感じられますが、ベトナムではロブスタ種が主流で酸味が少なく苦みが特徴です。そのため、ベトナムではアラビカ種は「酸っぱくてまずい」と思われがちで、逆に日本人はアラビカ種ではなくロブスタ種の風味に慣れる必要があります。ベトナムと日本のコーヒーは違う種類であると認識した方が良いです。 もう一つよく言われるのは、コーヒー生産国でありながら、普段はコーヒーを飲まないベトナム人も多いう点です。飲むと動悸がして気分が悪くなると言って、日常的にコーヒーを避ける人も少なくありません。 次回も引き続き、別のお店をご紹介するとともに、ベトナム系カフェの強みについて分析してみたいと思います。