- 2025.09
ベトナムの外国人労働者制度が大きく変わる!政令219号とは?
2025年8月、ベトナム政府は外国人労働者の管理制度を大きく見直す政令219号を施行します。これは、これまで使われてきた政令152号と70号を統合・更新するもので、企業にとっても外国人労働者本人にとっても影響の大きい制度改革です。 一見すると法律改正のように見えますが、実際にはベトナムがグローバル人材を本格的に受け入れる姿勢を打ち出す、大きな転換点と言える内容です。本記事では、なぜこの改革が必要だったのか、そして企業として何をすべきかをわかりやすく解説します。 何が問題だったのか?改革の背景 これまでの制度では、外国人労働者の職種定義が不明確で、地方によって解釈が分かれることがよくありました。その結果、企業ごと・地域ごとに手続きが煩雑かつ非効率になっており、外資系企業にとっては頭痛の種でした。 さらに、政令70号によってベトナム人労働者の優先採用が義務付けられ、外国人を雇用する前に求人広告の掲載が必要になったことで、実務上のハードルが一層高くなっていたのです。 こうした背景を受けて生まれたのが、今回の政令219号です。煩雑な制度の簡素化と透明性の向上が最大の目的となっています。 政令219号の主な変更点とは? 職種の定義がより明確に 「管理職」「専門家」「技術者」といった職種が、より明確に定義されました。これにより、誰がどのカテゴリーに該当するのかが判断しやすくなります。たとえば、これまで3年以上の経験が求められていた専門家職は、優先分野であれば1〜2年で許可対象になるなど、柔軟性が高まりました。 労働許可証の発行窓口が一本化 これまで地域ごとにバラバラだった労働許可証の発行窓口が、省レベルの人民委員会に集約されます。地域間で手続きに差があった問題が緩和され、よりスムーズな申請が可能になります。 電子化で手続きが簡単に これまで紙で行っていた手続きは、今後はオンラインで完結するようになります。労働許可証と犯罪経歴証明書の申請も同時に電子で行え、結果もオンラインで受け取れます。これは企業にとって大きな負担軽減となるでしょう。 有効期間と更新回数のルールが変更 労働許可証の有効期間は最大2年、そして更新は1回限りと明確に定められました。これにより、企業は長期的な人材計画を立てる必要があり、人材戦略がより重要になります。 複数の地域で勤務できる柔軟性 これまでは勤務エリアが限定されていましたが、政令219号の施行後は、同じ企業内であれば複数の省や都市での勤務が可能になります。ただし、勤務する地域の政府に事前通知する必要があります。 労働許可が不要になるケースの拡大 特定の分野、たとえば金融、科学技術、デジタル分野などで働く外国人に対しては、労働許可証が免除される可能性があります。これはベトナムが高度人材の誘致に本腰を入れている証拠とも言えるでしょう。 企業は今、何を準備すべきか? 政令219号の施行を前に、企業が対応すべきことは多くあります。 まず、現在雇用している外国人スタッフの職種や経験年数が新制度に適合しているかを確認すること。そして、労働許可証の更新ルールが変更されるため、更新スケジュールの見直しも必要です。 また、オンライン申請に対応するために、社内の申請フローの整備やマニュアル化も欠かせません。さらに、許可が不要となるケースでも「事前通知」が義務化されるため、誤って違反とならないよう注意が必要です。 まとめ:人事部門に求められるのは「戦略と法令遵守」 政令219号は、外国人労働者の受け入れをさらに広げる一方で、企業に対してはより高いレベルの戦略性とコンプライアンス対応を求めています。 この法改正を単なる「ルール変更」と捉えるのではなく、グローバル人材の活用を競争力強化のチャンスと位置づけ、柔軟かつ前向きに対応することが求められます。
- 2025.08
【ベトナム】外国人労働許可の新ルールと変更点
近年、ベトナムで働く外国人にとって、労働許可制度の変更は大きな関心事です。2025年から施行された新制度は、従来の仕組みと比べて手続きや条件が簡略化され、駐在員や現場で働く外国人の負担軽減を目指しています。この記事では、新旧制度の違いや現地で働く方への影響について、できるだけわかりやすく解説します。 ■ 外国人労働許可とは? ベトナムで働く外国人には、基本的に「労働許可証」が必要です。従来は、雇用先の企業が申請を代行し、年齢、職歴、学歴などの条件が厳密にチェックされるため、手続きが煩雑で時間もかかっていました。 新制度では、これらの条件が緩和され、特に短期駐在や現場作業の外国人でも申請がしやすくなりました。私自身も現地で働く駐在員と接する中で、書類の負担軽減は日常業務の効率向上につながると感じています。 ■ 新制度での主な変更点 (1)申請条件の緩和 従来は大学卒以上が基本条件でしたが、新制度では職種によっては実務経験があれば許可が得やすくなっています。 (2)許可証の有効期限 従来は1年単位更新が一般的でしたが、新制度では職種や契約期間に応じて最長2年まで延長可能になりました。 (3)オンライン申請の導入 書類提出や申請の一部がオンラインで可能になり、役所へ何度も足を運ぶ必要が減少しました。 (4)健康診断や犯罪歴証明の簡素化 提出書類が簡略化され、現地での手間やコストが抑えられます。 ■ 現場で働く外国人への影響 特に若手駐在員や現場作業員にとって、新制度は負担軽減だけでなく、働き方の柔軟性も広げる意味があります。これまで「書類手続きのために入国や就業が遅れる」ことがありましたが、新制度では短期契約や緊急の人材配置もスムーズになる可能性があります。 私の経験からも、こうした改善は企業側だけでなく、働く本人のモチベーションや生活の安定にも直結する重要なポイントです。 ■ 注意すべきポイント 制度が変わったとはいえ、以下の点には注意が必要です: ・企業が正しく申請を行う必要がある ・職種や契約内容によって条件が異なる ・健康診断や犯罪歴証明は依然として必要 新制度だからといって全て自動的に許可されるわけではないため、事前に確認することが大切です。 ■ まとめ ベトナムの外国人労働許可制度の改正は、働く外国人や企業にとって大きな追い風です。手続きが簡略化され、短期・現場勤務者も許可を得やすくなったことは、現地で働く私自身も歓迎したい変化です。一方で、条件の確認や企業との連携は引き続き重要であり、法律改正を正しく理解することが、安全かつ円滑な現地生活の鍵となります。
- 2025.08
ベトナム人青年が命を救った感動の瞬間:三重県で2人の子どもを救助
2025年8月11日、三重県津市の海岸で、2人の日本人の子どもが高波にさらわれるという緊急事態が発生しました。そのとき、偶然その場に居合わせた2人のベトナム人青年—トン・マイン・トアンさんとファム・クオック・ダットさん—が、迷うことなく海へ飛び込み、命がけで子どもたちを救助しました。 🌊命がけの救助劇 その日、2人は海辺での休日を終え、帰ろうとしていたところ、助けを求める悲鳴を耳にしました。波は荒れ、風も強く、子どもたちはすでに岸から約100メートルも離れていました。状況は非常に危険でしたが、2人は即座に行動を起こし、命をかけて海へ飛び込みました。 「子どもたちの泣き声を聞いた瞬間、何も考えずに助けなければと思いました」とダットさんは語ります。 「波が強くて、途中で諦めそうになったけど、泳ぎの経験と周囲の応援が力になりました」とトアンさんも振り返ります。 🏅感謝と称賛の声 この勇敢な行動はすぐに地元の消防署や市民の間で話題となり、8月22日には津市消防署で表彰式が行われました。式には在日ベトナム大使のファム・クアン・ヒエウ氏も出席し、2人に感謝状を授与しました。 津市消防署長の井野拓海氏は「あなた方の勇気ある行動が2つの命を救い、家族に幸せをもたらしました。日本とベトナムの架け橋となる素晴らしい存在です」と称賛。 また、現場に駆けつけた消防隊長の勝田貴則氏も「彼らの迅速な判断と行動が悲劇を防いだ」と感謝の言葉を述べました。 🤝国境を越えた人間愛 この出来事は、単なる救助劇ではありません。それは、国籍や言語を超えた「人間としての優しさと勇気」を象徴する瞬間でした。2人の行動は、日本とベトナムの友好関係をさらに深めるきっかけとなり、多くの人々の心を打ちました。 「彼らの行動は、在日ベトナム人コミュニティの誇りであり、両国の絆を強めるものです」と大使は語りました。 このような感動的なエピソードは、日常の中にある「ヒーロー」を思い出させてくれます。 NHKニュースはこちらです。
- 2025.08
急増する中食ニーズに応える!ベトナムのコンビニ最前線とライフスタイルの変化
近年、急速な経済成長と都市化が進むベトナム。その変化の中で、今ひときわ存在感を増しているのが「コンビニエンスストア(CVS)」です。都市部を中心に大手チェーンの出店が加速し、ベトナム人のライフスタイルを大きく変えつつあります。この記事では、ベトナムのコンビニ市場が今なぜ注目されているのか、その背景や将来性、中食(なかしょく)文化との関係性について考察します。 ■ ベトナムにおける“コンビニ”とは? 日本でおなじみのコンビニが、今ベトナムでも急速に広まりつつあります。代表的なブランドには以下のようなものがあります: Circle K:国内最大規模の展開数を誇り、都市部を中心に24時間営業。 FamilyMart:日本資本を背景に、弁当やおにぎりなど和食系商品が人気。 WinMart+(旧VinMart+):ベトナム国内ブランドで、ローカル色を活かした商品展開。 Mini Stop:イオン系列で、日系クオリティを活かした商品ラインナップが特徴。 これらの店舗は単なる「日用品を買う場所」ではなく、現代都市生活における“食のインフラ”として存在感を強めています。 ■ 中食需要の増加と都市化の影響 コンビニが支持される最大の理由の一つに、「中食需要(外で調理された食品を家庭で食べること)」の急増があります。 以下のような社会的要因が背景にあります: ・共働き世帯の増加:食事を家庭で一から作る時間が減少。 ・単身・核家族化の進行:簡便で1人分の食事が好まれる傾向。 ・都市生活者のタイムパフォーマンス重視:外食よりも「家で手軽に」食べたいというニーズ。 特にホーチミンやハノイなどの都市部では、コンビニの弁当・総菜コーナーに夕方以降長蛇の列ができる光景も珍しくなくなりました。 ■ コンビニ業界の課題と可能性 急拡大を続けるベトナムのコンビニ市場ですが、当然ながら課題も存在します。 ・利益率の低さ:高額な賃料や人件費に対して、単価の安い商品が多いため採算が難しい。 ・物流・冷蔵インフラの未発達:温度管理や時間通りの納品が困難な地域も。 ・習慣の違い:ベトナム人にとっては「市場(Cho)」や露店での買い物が主流であり、コンビニの価格に割高感を感じる層も多い。 それでも、今後の中間層の拡大や若年層の生活スタイルの変化、デジタル決済の普及などが追い風となり、さらなる市場成長が期待されています。 ■ 外国人居住者にとってのコンビニ活用法 日本人を含む外国人居住者にとっても、ベトナムのコンビニは非常に心強い存在です。 ・24時間営業の安心感 ・英語表記の商品やスタッフ対応 ・スマホ決済やクレカ決済への対応 ・日本食・輸入食品の取り扱いがある店舗も増加 特に、初めてベトナムに住む方にとっては、コンビニの存在が生活の「入り口」として非常に便利です。 ■ まとめ ベトナムにおけるコンビニの普及は、都市化やライフスタイルの変化に応じた必然の流れと言えます。「中食文化」の定着とともに、コンビニは今や“食の選択肢”だけでなく、“生活基盤”そのものへと進化を遂げつつあります。 生活者としての視点だけでなく、ビジネスの観点でも注目すべきトピックの一つ。ベトナムに住む/働く日本人にとっても、日常の中でその変化を感じ取ることは、現地理解を深める大きなヒントになるはずです。
- 2025.08
なぜホーチミン市は世界で2番目に「外国人居住者を引き留める」都市と評価されるのか
ジョーク・オッター・ファン・ズイレンさん、2025年8月、ホーチミン市トゥードゥック区の食堂にて。写真は本人提供 ⼈都市調査「City Pulse 2025:The Magnetic City」では、ホーチミン市は外国人居住者を引き留める力で世界第2位にランクされ、61%以上の外国人が「離れるつもりはない」と答えました。対象は全世界65都市の3.3万人で、市選びの理由や都市デザインを探る調査です。 1996年、ジョーク・オッター・ファン・ズイレンさんは、ご主人とともにオランダからホーチミン市に移住し、当初は3年間の滞在を予定していましたが、30年が経った今でも「この街から離れられない」と語ります。 ご夫妻はイギリスとポーランドのノバルティス社でそれぞれ3年以上勤めた後、世界各地を巡るノマドライフを想定していました。しかし、ホーチミン市はその計画を一変させたのです。 二か月足らずでホーチミン市に魅了され、「国際色豊かな小さな村」のように感じるタオディエン地区では、夕食を求めてバイクで出かけたり、屋台やカフェ、格式あるレストランへ気軽に行ったりと、予約や計画なしで生活が楽しめます。温暖で明るい気候に開放的な雰囲気も魅力です。 ご主人が仕事に出かけている間、オッターさんは観光やゴルフ、テニス、女性クラブやボランティア活動に精を出し、毎週2回孤児施設を訪れて活動しています。 「住み心地が良く、手頃な物価、親切な人々が魅力です。」とオッターさんは語ります。「夫婦とも、ホーチミン市が“チャンスの街”だと感じました。」 2006年には、100%外国資本の幼稚園を開園し、この街での生活を本格的に築きました。 オッター夫妻は子供がおらず、オランダにいた親もすでに他界しており、ホーチミン市を“故郷”と見なし、歴史や文化を学ぶなどして「完璧にベトナム人化」したといいます。ベンタイン市場の露店商や清掃員など、道で出会う誰とも心から交流し、「みんな親切だから、誰にでも敬意を払っている」と語りました。 現在68歳になる夫のギーガーさんとともに、国外へ移住することは考えておらず、彼らの願いは高齢者が安心して過ごせる医療や移動支援が整ったリタイア生活施設がベトナムにも整備されるとのことです。 オッター夫妻のように、ホーチミン市には20万人以上の外国人が定住しており、ハノイの3倍以上の数です。2023年7月時点で、ホーチミン市労働傷病兵社会局によれば、約2.7万人の外国人が就労許可を得ており、9,200以上の組織や企業で働いています。 「プロフェッショナルなビジネス環境、リーズナブルな生活費、モダンなライフスタイル」がその要因で、戦略的な東南アジアの地理、中流階級の台頭、高品質な労働力を低コストで提供する技術・製造業・物流などの分野が魅力的だとMove to Asia社長のギョーム・ロンデンさんは分析します。 シンガポール、上海、クアラルンプールといった都市と比べても、ホーチミン市の住宅・飲食・医療サービスのコストは低く、品質は高いといいます。 「若くやる気にあふれ、革新的で、伝統と現代が交錯する都市」—この街ならではのバランスであると彼は語り、「ベトナムにはこういった都市が他には少ない」と評価します。 MoveToAsiaのデータによると、ベトナムで長期または永住を意図してくる外国人は55〜60%で、会社設立や一時滞在ビザ取得、投資目的が多く、その他は短期商談・市場調査ですが、長期滞在者はその後も多くいます。ベトナムで2年以上滞在している人のうち、80%以上がホーチミン市に定住を決めています。これは単なる個人の好みでなく、仕事の機会やサービス、国際的なつながりの容易さが背景にあります。 人々はこの街のエネルギー、柔軟さ、「やればできる」という起業精神に高い評価をしています。ビジネスの観点では、「コスト、可能性、生活の質」のバランスが絶妙だと語ります。 出典:ホーチミン市が「外国人居住者の定着率」で世界第2位にランクインした理由 — VnExpressライフスタイル記事より
- 2025.08
ベトナムのフードデリバリー競争が映す“生活インフラ”の新常識とは?最新動向を徹底解説◎
近年、急速に都市化とデジタル化が進むベトナム。そのなかでも注目を集めているのが、日常生活に深く浸透しつつある「フードデリバリー」サービスです。GrabFoodやShopeeFoodなどをはじめ、多数の事業者がこの市場に参入し、都市部を中心に激しい競争が繰り広げられています。本記事では、ベトナムのフードデリバリー業界の現状や背景、そしてその裏側にある社会変化について解説します。 ■ ベトナムのデリバリー市場:日常の「当たり前」に変化 かつては電話注文や店頭での持ち帰りが主流だった食事の購入スタイルも、コロナ禍を契機に大きく転換しました。今では都市部に住む若年層を中心に、「アプリで注文して家で受け取る」スタイルが定着しつつあります。 代表的なプラットフォームには以下のようなものがあります: GrabFood:東南アジア最大の配車・デリバリーアプリGrabが提供。ベトナム全土で利用可能。 ShopeeFood:EC大手Shopeeが運営。プロモーションや割引施策が豊富。 Baemin:韓国発のアプリで、都市部を中心に勢力拡大中。 Loship:地場系スタートアップによる挑戦者。ユニークな提携や配達戦略で差別化を図る。 いずれのアプリも、決済から配送ステータス確認まで一括して完了でき、非常に利便性が高いのが特徴です。 ■ 拡大する市場の裏にある社会背景 フードデリバリーがここまで浸透した背景には、以下のような要因が挙げられます: 都市部の交通渋滞と暑さ:外出のストレスが高く、デリバリーの需要が高まる。 若年層のスマホ依存・ITリテラシー向上:アプリ操作に抵抗が少なく、気軽に利用。 共働き世帯の増加:調理の手間を省くためのニーズ。 大量のプロモーションやキャンペーン:割引やクーポンで初回利用のハードルが低い。 こうした環境のもと、デリバリーアプリは単なる「食のサービス」ではなく、“生活インフラ”の一部へと進化しています。 ■ 利便性の裏にある課題とリスク 便利さと引き換えに、いくつかの課題も見えてきます。 ・労働環境の不安定さ:配達員の報酬体系や保障の不透明さが社会問題化。 ・プラットフォーム依存:飲食店が一部アプリへの依存度を高めすぎるリスク。 ・価格競争の激化:プロモーション合戦により、利益率が下がる傾向。 また、すべての消費行動がアプリと結びつくことで、個人情報の収集や行動履歴の蓄積といったプライバシー面の懸念も高まっています。 ■ 外国人にとってのフードデリバリー利用の利点と注意点 日本人を含む外国人にとっても、ベトナムのデリバリー文化は非常に便利です。言語の壁を感じにくいアプリ設計や、クレジットカード・モバイル決済の普及により、現地生活のストレスを大きく軽減してくれます。 ただし、以下のような点には注意が必要です: ・アプリによっては外国人登録が難しい場合あり ・プロモーションはベトナム語限定のことが多い ・デリバリー住所の登録ミスに注意(特に集合住宅) ■ まとめ ベトナムのフードデリバリー業界は、単なる「飲食のデジタル化」にとどまらず、都市生活のスタイルそのものを変える存在となっています。利便性の追求と競争の激化がもたらす影響を正しく理解し、賢く活用することで、ベトナムでの生活はより快適で豊かなものになるでしょう。 ベトナムで暮らす・働く皆さまにとって、こうしたトレンドを知ることは、日常生活を円滑にする大きなヒントになるかもしれません。
- 2025.07
GreenSMとVINFASTが切り開く、ベトナム発EV革命と巨大インフラ開発の現在地
近年、ベトナムの都市交通やインフラ分野において、革新的な動きが加速しています。中でも注目されているのが、電動タクシー事業「GreenSM(グリーン・エスエム)」と電気自動車メーカー「VINFAST(ヴィンファスト)」の急成長です。この記事では、これらの企業がベトナム国内外でどのような影響を及ぼしているのかをわかりやすくご紹介します。 ■GreenSMとは? GreenSMは、ベトナム最大財閥・ビングループが展開する電動タクシーサービスで、設立からわずか数年で配車アプリ市場に革命をもたらしました。これまで業界トップだったGrabを抜き、現在ではベトナム国内でのシェア1位に。さらにラオスやインドネシア、フィリピンなどのASEAN諸国にも進出しています。 この成長の背景には、低コストかつ環境に優しいEV(電気自動車)の活用があり、都市部のモビリティを大きく変えつつあります。 ■VINFASTの役割 GreenSMの車両の多くは、同じビングループ傘下のVINFAST製。EV市場におけるVINFASTの存在感は年々高まり、国内調達率80%を目指した取り組みも進行中です。ベトナム政府と連携し、工業団地への支援策やサプライヤー向けの優遇制度など、産業全体への波及効果も大きな注目を集めています。 ■巨大インフラ計画との関わり もうひとつの注目トピックが、ベトナム全土をつなぐ南北高速鉄道の計画です。総事業費は約10兆円とされ、この国家プロジェクトにはVINFASTやThacoといった民間大手企業も参加を表明。企業が主体的にインフラ開発に関与する動きが強まっており、日系企業との連携の可能性も広がっています。 ■まとめ GreenSMとVINFASTの成長は、ベトナムの産業構造や社会インフラの在り方を大きく変えようとしています。こうしたダイナミックな動きを背景に、日系企業での経験を活かし、地元大手企業と橋渡し役を果たすベトナム人人材の活躍も今後ますます期待されます。
- 2025.05
日本人女性向け!ベトナムで購入できる本当におすすめなアパレルショップ5選
ベトナムに住み始めた日本人女性からよく聞くお悩みが、服を購入する場所がない… 日本にいれば様々なアパレルショップがあり、どれを買おうか決めきれないくらい洋服に溢れていますがベトナムで日本人の趣味に合う服はあまり多くありません。 というのも、ベトナム人と日本人の服の好みが大きく異なり、ベトナム人はシルエットがぴったり出る洋服でカラーも赤などのはっきりしたものが人気です。 ふんわりしたシルエットやモノトーン、ナチュラルなタイプの洋服があまり好まれないため、日本人女性が好むお店には限りがある… そこで、ベトナムに長く住むおしゃれ大好きな筆者がお勧めのアパレルショップを紹介していきます! そもそもベトナムと日本ではファッションにどのような違いがあるのでしょうか? 少し先述しましたが、ベトナム人女性と日本人女性ではファッションの好みが大きく異なります! 日本人女性の間ではnico and…、GRL、UNITED ARROWS、earth music&ecologyのような比較的ナチュラルでシンプルなスタイルが人気です。 色も黒、ベージュ、ブラウン、グレー、などのモノトーンの洋服が多いですよね。 一方ベトナムでは日本人が見るとバブリーだ!と感じるパフスリーブにタイトなシルエットなワンピースなどが人気です。 いわゆる、ゆるふわな格好をしている女性を見かけることはほとんどありません。 色も赤、緑、黄色、などカラフルで鮮やかなものが好まれます。 筆者が驚いたのはH&MやZARAなどの日本にも出店しているアパレルショップでも、ベトナムと日本では置いているデザインが大きく異なるということ。 それぞれの国で好まれるデザイン中心にディスプレイされているため、日本にいた頃はよくZARAでお買い物していた筆者もあまり入らなくなってしまいました。 この様にトレンドが全く異なるベトナムでも、日本人女性の好みにあった可愛い洋服を買いたい!!!という方は必見です。 5年以上ベトナムに住む筆者が本当におすすめのアパレルブランドをご紹介していきます◎ フランスとオランダで栽培されたリネンや、インド産のオーガニックコットンをベトナムで手織りした生地を使う、シンプルおしゃれな洋服屋さん。 質の良いリネンやコットンなど、常夏のホーチミンにぴったりの涼しい素材で作られたThe 31の洋服は、シルエットもぴったりし過ぎず体形を拾いにくい優れもの。 白やベージュなどのナチュラルなカラーバリエーションが豊富で、日常使いにもリゾートにも使えるデザインなのです◎ ナチュラル系のスタイルやリネン素材が好きな日本人女性はおすすめのショップです! 洋服だけでなくブランケットやクッションカバー、バスタオルなどの寝具も沢山あり、ベッド周りを心地よくしたい方も是非一度行ってみてはいかがでしょうか? 香水や質の良いコットンタオルなどもあり、人と違うお洒落なギフトをしたい方や出産祝いなどにもおすすめです! ベトナム文化を愛するフランス人夫婦によってつくられたスローファッションブランド。 ベトナムの美しい風景や伝統民族からインスピレーションを得てデザインされたユニークな柄が特徴的で、鮮やかなデザインから繊細なデザインまで幅広くあります。 柄物だと派手に見えやすいですが、Metisecoのワンピースやトップスは華やかさと上品さを兼ね備えており日本人女性にも着こなしやすいです◎ また、ロングワンピースやロンパースなどさらっと一枚でおしゃれに着こなせるアイテムがたくさんあるので、お出掛けにも自宅でも使えますよ! 生地にも非常に高いこだわりをもっており、一部の衣類のインド綿を除き、ベトナムのラムドン省バオロク産の100%シルク生地が使用されています。 着心地がいいだけでなく、ベトナムの質の良い素材にこだわっているところも、ベトナム在住者としては見逃せませんね◎ 日本帰国前に自分へのお土産としてもおすすめです。 ホーチミンにもハノイにも店舗がありますので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか? ホーチミン7区にあるtimtayはサステナブルで自然の亜麻繊維、綿、シルクから作られたリネン生地で作られています。 快適さや着心地の良さにこだわってデザインされており、素材を活かしたシンプルな洋服が多いのが特徴です◎ 筆者のおすすめはリネンワンピースやロンパースで、形が上品できれいなためさらっと1枚で着てもおしゃれに見えますよ! 丁寧に作られたtimtayの洋服は作りの良さも、デザインも長く愛用できるおすすめ品。 お値段も5,000~10,000円程度ですので、買いやすい価格帯ですよ! ベトナムと言えば夏!夏と言えばワンピース!あつーいベトナムの夏を涼しく過ごせる可愛いワンピースが欲しい。 そんな方におすすめしたいのがSinhtolina。 シンプルなデザインにほんの少しユニークさを+したロングワンピースやロンパースがとにかく可愛い! ベトナム人が小柄なこともあり、では背が高い方はなかなかセレクトショップで良い服が見つからないことも多いのではないでしょうか? こちらのロングワンピースは背の高い方でも、丈が足りないなんてことはなく着こなしやすいので是非一度店舗に訪れてみてくださいね◎ 筆者はこちらで普段使いからリゾート用まで沢山購入していますが、デザインも着心地もとてもお気に入りです✨ 現在一時的にShopeeからの購入は中断されていますが、直接InstagramかFacbookで連絡をすれば配送もしてくれるのでホーチミンに住んでいない方でも購入可能ですよ! 定期的にセールも実施しており、3000円程で可愛いワンピースが手に入ることもありますので、SNSをチェックしてみてくださいね。 インスタグラムのフォロワー60万人を誇る、ベトナムで大人気のアパレルブランドLIBE。 デザイン幅の広さとお値段のお手頃さからベトナム人の20代女性を中心に支持を得ています◎ カラーバリエーションは豊富ですが、比較的シンプルなデザインが多くトップス、ボトムス、ワンピースなど種類が豊富です。 デザインはパフスリーブや少しタイトなデザインでベトナム人女性が好むスタイルが多いですが、幅広い分自分のお気に入りに出会える可能性も高いです◎ そして、嬉しいポイント2つ目がお値段! ベトナムでは日本でプチプラと言われているH&Mなどの外資系ファストファッションブランドは価格が2倍近くしますよね… 日本での値段を知っているとなかなか手が出しにくい…そのためプチプラ難民になっている方は多いのではないでしょうか? そんな中まさにトップス、ワンピース、ボトムスが3,000円程度で購入できるので、プチプラで十分なんだよな~というアイテムはLIBEを一度チェックしてみてください! Tシャツなどのカジュアルなトップスから仕事でつかえるシャツやボトムスまで揃っているので、洋服に困ったら一度訪れてみてはいかがでしょうか? こちらの記事ではベトナムでおすすめのアパレルショップをご紹介しましたが、いかがでしたか? ベトナムにも探せば可愛い洋服屋さんもたくさんあるのですが、ベトナム語で検索しないとなかなか出てこない… ベトナム人の友人に聞いてもなかなか好みが合わない…などお悩みの方も多いのではないでしょうか。 掲載しているお店に足を運んでみて頂き、お気に入りの一着が見つかれば嬉しい限りです◎
- 2025.05
ダナンで理想の住まいを見つける!おすすめエリアと物件タイプまとめ
ベトナム中部に位置するダナンは、急速に発展を遂げる近代都市でありながら、豊かな自然や歴史的な名所も楽しめる魅力的な街です。首都ハノイ、経済の中心ホーチミンに次ぐベトナム第3の都市として、観光地としてはもちろん、ビジネスや移住先としても注目を集めています。世界的に有名なビーチ、発展を続けるインフラ、そして住みやすい環境が整うダナンは、訪れる人々を魅了し続けています。本記事では、ダナンの魅力やおすすめエリア、さらには住まい探しのポイントまで詳しく見ていきましょう。 ベトナム中部に位置するダナンは、近代的な都市開発が進む一方で、美しいビーチや歴史的な名所を誇る、バランスの取れた魅力的な都市です。首都ハノイ、経済都市ホーチミンに次ぐ「ベトナム第3の都市」として知られ、ビジネスと観光の両面で注目を集めています。 そんなダナンの魅力を、近代都市としての成長、観光地としての魅力、住みやすさの3つの視点からご紹介します。 ダナンは、もともと小さな漁村でしたが、18世紀に港湾都市として発展し、フランス植民地時代やベトナム戦争を経て、経済の中心地へと成長しました。現在では、国際空港や大型の深水港を備え、南北鉄道や国道1A号線といった主要交通網に位置するなど、ベトナム有数の交通ハブとなっています。 近年の経済発展も目覚ましく、ハイテクパークやITパークの開発が進められ、外国企業の進出も増加しています。特に、情報通信技術の分野ではベトナム国内でもトップクラスの対応力を誇り、ビジネスの拠点としての可能性も広がっています。 ダナンは観光地としても大変魅力的なエリアです。特にビーチエリアには、世界でも有数の美しい白い砂浜が約70kmにわたって続いています。その中でも、ハイヴァン峠は「世界で最も美しい海岸道路」と称される絶景スポットとして有名です。 また、中世フランスの街並みを再現したテーマパーク「バーナーヒルズ」や、神秘的な洞窟や仏像が点在する「五行山」、エコツーリズムが楽しめる「ソンチャー島」など、自然と歴史を感じられるスポットも豊富です。ダナンから車で約40分の距離には世界遺産の街・ホイアンもあり、古き良きベトナムの風情を堪能することもできます。 ダナンは観光地としてだけでなく、住みやすい都市としても人気があります。物価が安く、ビールは1缶50円ほど、交通費も片道30分〜1時間で約1,500円と、日本と比べて生活費を抑えられます。また、海が近くにあることで、リラックスした生活を送れるという声も多く聞かれます。 街の規模もコンパクトで、主要エリアは15分圏内にまとまっているため、移動がしやすいのも魅力の一つです。地下鉄はないものの、道路の整備が進み、バスやタクシー、バイクタクシーなどの交通手段も充実しています。 ビジネスの面でも、ダナンは魅力的な都市の一つです。ベトナム国内の競争力ランキングで何度も1位を獲得し、起業を考える人々にとっても有望な場所とされています。不動産市場も活発で、地価が急上昇している地域のひとつとなっており、投資対象としても注目されています。 近年、急速な発展を遂げているダナンは、観光地としてだけでなく、不動産投資先としても注目を集めています。2015年11月に外国人の不動産購入が解禁されて以来、多くの投資家がダナンに関心を寄せています。特に、2017年のAPEC開催をきっかけに世界中からの注目度が高まり、都市開発も一層加速しました。 ダナンの不動産市場で人気があるのは、市街地エリア、ビーチエリア、ビーチリゾートエリアの3つのエリアです。それぞれのエリアには特徴があり、ライフスタイルや投資目的に応じて選択肢が広がります。 ダナンの中心部に位置する市街地エリアは、商業施設やオフィス、高層コンドミニアムが立ち並ぶ活気あるエリアです。市街地はハン川を中心に広がり、大きくハン川北西岸エリアと、ハン川東岸エリアの2つに分かれています。 ハン川北西岸エリアは、ダウンタウンから北へ向かう商業地域で、高層ビルやレストランが立ち並びます。庶民的な雰囲気が残るドンダー市場周辺とは異なり、広々とした道路や整備された街並みが特徴的です。一方、ソンハン橋の東側に位置するハン川東岸エリアは、近年の都市開発が進むエリアで、大型ショッピングセンターや高級コンドミニアムが増えています。 ハン川を挟んで西側に広がるビーチエリアは、観光客だけでなく、外国人居住者にも人気の高いエリアです。中でもミーケービーチ周辺は、ヤシの木が並ぶ美しい通りや、欧米資本のリゾートホテル、レストランが軒を連ねる洗練された雰囲気が特徴です。 このエリアの中心となるボーグエンザップ通りは、高級ホテルやカフェ、バーが立ち並び、特に欧米系の外国人が多く住んでいるエリアとして知られています。市街地エリアからはタクシーで約15分とアクセスも良く、観光客だけでなく、ダナンに長期滞在する人々にも人気のエリアです。 ミーケービーチ南側からホイアンにかけてのエリアは、大型のビーチリゾートが集中するビーチリゾートエリアとして注目されています。このエリアでは、世界的なホテルブランドによる開発が進んでおり、高級リゾートが次々とオープンしています。 2017年のAPEC開催に伴い、マリオットやヒルトン、シェラトンといった有名ホテルが進出し、2016年から2018年の3年間で16件のラグジュアリーホテルが建設されました。これらのホテルの90%以上がビーチ沿いに位置しており、今後もリゾートエリアのさらなる発展が期待されています。 また、未開発の土地や建設中のホテルも多く、今後の成長が見込まれるエリアです。こうしたビーチ周辺の開発が進むにつれて、今後は海沿いのコンドミニアムの需要もさらに高まっていくと考えられています。 ベトナムでの住まいの選択肢は多様で、主にアパート、コンドミニアムが主流ですが、地域によっては一軒家やホテルの1ルームに住むケースも見られます。住まいの種類によって、設備やサービスの有無、費用感が異なるため、自分のライフスタイルに合った物件を選ぶことが大切です。ここからは、それぞれの住居タイプの特徴と注意点についてご紹介します。 ベトナムで一般的にアパートと呼ばれる住居の中でも、特に外国人に人気が高いのがサービスアパートです。これは、掃除や洗濯のサービスが含まれており、プールやジムなどの共用施設が充実している物件を指します。光熱費が家賃に含まれていることも多く、手軽に快適な生活を送れるのが特徴です。 管理は個人オーナーや法人が行っており、物件によって設備やサービスの質には大きな差があります。低層階の小規模なアパートから、ホテルのような設備を備えた高層アパートまで、幅広い選択肢が揃っています。また、プライバシーを重視したい場合は、掃除や洗濯のサービスを利用しないことも可能です。 一方で、管理人や清掃員とのトラブルが発生することもあり、物件選びの際にはオーナーの対応やセキュリティの状況を確認することが重要です。 コンドミニアムは、分譲型の大型集合住宅で、日本の高層マンションに近い住居スタイルです。ベトナムでは、投資会社が開発した物件を個人が購入し、それを賃貸として貸し出しているケースが多いため、部屋ごとにオーナーが異なり、内装や設備に違いがあるのが特徴です。 基本的にサービスアパートのようなメイドサービス(掃除・洗濯)は付帯していませんが、建物の共用部分の清掃や管理はしっかり行われています。住民向けにプールやジムなどの設備を備えた物件も多く、長期滞在に適した快適な住環境が整っています。 ベトナムでは、一軒家を借りて住む日本人も一定数います。個人オーナーから直接借りる形が一般的で、アパートと比べても自由度が高く、自分のライフスタイルに合わせた住まいを実現できるのが魅力です。 ただし、サービスアパートのような家事サービスはなく、掃除や洗濯は自分で行う必要があります。必要に応じて家政婦を雇うこともできますが、その場合は費用や雇用契約について慎重に検討する必要があります。また、アパートやコンドミニアムと異なり、警備員が常駐していないため、立地によってはセキュリティ面での不安が残ることもあります。 近年、ベトナムの都市部ではホテルの1ルームを長期契約して住むという選択肢も増えています。特にダナンのようなリゾート都市では、海に面したホテルの一室に住むことで、贅沢な環境の中で暮らせます。 ホテル住まいの最大の魅力は、静かで落ち着いた環境と充実した設備です。清掃やリネン交換のサービスが提供されるため、日常の家事負担が軽減されるのも大きなメリットです。また、多くのホテルにはプールやジムが備わっており、高級感のある生活を楽しめます。 しかし、ホテルの1ルームは長期滞在向けに設計されていないため、キッチンがない、洗濯機が備え付けられていないといった点がデメリットとなることがあります。そのため、食事は外食中心になりがちで、洗濯はホテルのランドリーサービスを利用する必要がある場合もあります。 ベトナムでの住まい探しは、日本と比べてフレキシブルに行えるのが特徴です。賃貸市場は希望条件を伝えればスピーディーに部屋を見つけられます。ただし、日本のように厳格な契約システムが整っているわけではないため、現地の探し方や注意点を知っておくことが大切です。ベトナムで実際に日本人が活用している住まい探しの方法をいくつかご紹介します。 ベトナムでは、物件探しの際にFacebookや賃貸サイト(Cho Tot Nhaなど)がよく利用されています。Facebookにはオーナーが直接投稿する物件情報が多く、リアルタイムで空き状況を確認できるのがメリットです。特に外国人向けのコミュニティグループでは、実際に住んでいた人が次の入居者を探しているケースもあり、信頼できる情報を得られます。 ベトナムには外国人向けの不動産仲介業者も多く存在します。希望条件を伝えれば、インターネットには載っていない物件も含めて紹介してもらえるため、効率的に部屋を探せます。さらに、内見スケジュールの調整も行ってくれるため、短期間で複数の物件を比較検討したい人におすすめです。 希望のエリアを歩きながら、気になったアパートに直接連絡を取る方法もあります。アパートの軒先に貼られた連絡先に電話をするか、Zalo(ベトナムで一般的なメッセージアプリ)を使ってオーナーとやり取りするのが一般的です。Facebookで物件名を検索し、オーナーに直接メッセージを送る方法もあります。 現地に知り合いがいる場合、そのネットワークを活用するのも一つの手です。実際に住んでいる人の紹介であれば、信頼性が高く、スムーズに契約を進められます。また、知人が引っ越す際に、空いた部屋を紹介してもらえることもあります。 ベトナムでの住まい探しは、物件情報が豊富で、比較的柔軟に契約できるのが特徴です。しかし、日本とは異なる習慣や契約ルールがあるため、事前に注意点を理解しておくことが大切です。特に、物件の状態や契約内容をしっかり確認しないと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。ここでは、部屋探しの際に気を付けるべきポイントを詳しく解説します。 インターネットの情報だけを頼りに契約するのは避けたほうがよいでしょう。物件の写真や動画と実際の部屋の状態が異なることは珍しくなく、可能な限り内見を行うことで後悔を防げます。部屋の状態だけでなく、建物の管理状況や周辺環境も確認することが大切です。例えば、壁や床の汚れや傷の有無、冷蔵庫やエアコンなどの設備の動作、水圧やお湯の出方、Wi-Fiの契約会社と速度、騒音の有無などをチェックするとよいでしょう。また、トイレットペーパーを流せるかどうか、大家さんがどこに住んでいるのかといった点も、快適に暮らすために重要なポイントとなります。 部屋の条件だけでなく、建物全体のルールも事前に確認することが大切です。契約時に説明されなかったルールが後から発覚し、不便を感じることも少なくありません。特に、セキュリティの有無や警備員の勤務時間、アパートの出入りが自由にできるかどうかは重要なポイントです。夜間に入口が施錠される物件もあるため、施錠のルールや緊急時の対応方法を確認しておくと安心です。また、友人や恋人を部屋に招く際のルールも、アパートによって異なるため注意が必要です。一部の物件では、訪問者のパスポート提出が求められることもあり、気軽に人を呼べない可能性があります。ゴミ出しのルールや、共用施設(プールやジムなど)の利用条件、掃除サービスの頻度についても、事前に把握しておくと、より快適な生活を送れます。 ベトナムでは、日本と比べて建物のメンテナンスが行き届いていないことも多く、住み始めてから思わぬトラブルに遭遇する可能性があります。例えば、雨漏りや窓の隙間からの浸水、エアコンの故障や水漏れ、Wi-Fiの接続不良、排水管の詰まり、害虫の発生などがよくある問題として挙げられます。さらに、鍵の紛失や盗難といったトラブルも発生する可能性があるため、契約時にトラブルが起きた場合に誰に連絡すればよいのか、修理費用はオーナー負担か入居者負担かといった点を確認しておくことが重要です。 ダナンは、観光・ビジネス・移住のいずれの面においても大きな可能性を秘めた都市です。美しいビーチや歴史的な観光名所が楽しめるだけでなく、経済成長に伴い、住みやすさや投資先としての魅力も高まっています。市街地エリアの利便性、ビーチエリアの開放感、そして高級リゾートが広がるビーチリゾートエリアと、目的に応じた多様な住環境も選べます。これからますます発展が期待されるダナンで、あなたにぴったりのライフスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか?
- 2025.04
円安でも楽しめる!ベトナムの人気観光スポット10選を紹介【2025年最新版】
海外旅行が趣味の方には辛く長かったコロナ禍の自粛生活も明け、ようやく自由に世界を飛び回れる日々が戻りました。 コロナが落ち着いたにもかかわらず今度は円安により、海外旅行にも行きづらい‥‥ そんな中、東南アジアに位置するベトナムは日本からわずか5時間で行けて、物価も安い海外旅行にとってもおすすめな国なんです! また、多くの世界遺産や注目の観光地があり、ベトナムに住んでいる方にも国内旅行におすすめしたい場所がたくさんあります! そこで、こちらの記事ではベトナムに長く住む筆者がおすすめの観光地や世界遺産を紹介していきたいと思います◎ ベトナムの人気観光地をご紹介する前に、まずはベトナムの観光に関する基本情報をご紹介します。初めてベトナムへ行く方は事前にしっかりと頭に入れておきましょう。 国名 ベトナム社会主義共和国 首都 ハノイ 通貨 ベトナムドン(VND) 100,000VND=約600円 言語 ベトナム語 (ハノイ・ダナン・ホーチミンなどの主要都市では、英語も通じやすい) 時差 日本より2時間遅れ(日本が正午ならベトナムは午前10時) パスポート・ビザ ※日本国籍の場合 ・ベトナム滞在期間が45日以内であれば不要 ・パスポートは、ベトナム入国の時点で有効期間が6か月以上必要。 観光のベストシーズン ・北部(ハノイ、サパ): 10〜4月が快適 ・中部(ダナン、フエ、ホイアン): 2〜8月が晴天が多い ・南部(ホーチミン、メコンデルタ): 11〜4月がベスト 観光の際に気になる現地通貨に関してはベトナムドンです。2025年2月のレートで1VND=0.0060円となっています。円換算をする際は、100,000VND=約600円程度と覚えておきましょう。 またビザやパスポートに関しては、2023年8月15日から入国に際してのルール変更が行われ、日本国籍の方であれば従来の15日から45日間までビザ無しで滞在が可能となりました。 1ヶ月位上の長期でベトナム観光を楽しむ事もできるため、南北横断旅行などの計画を立ててみてはいかがでしょうか。 言わずと知れた世界遺産ハロン湾。ベトナム北部の首都ハノイから車で約4時間のところにある2000を超える奇岩が湾の中ににそびえたつ姿が神秘的で圧巻です。 ベトナムに住んでいる方は訪れたことがある方も多いかもしれませんが、是非一度は訪れて頂きたい観光地です。 筆者は5回以上訪れていますが、お勧めはハノイ市内から出ている6時間滞在コースのツアーです。 というのも日帰りツアーの場合、4時間滞在コースが標準的でハロン湾のより壮大な奥地まで進むことができません。 6時間滞在、もしくは1泊2日のクルーズ船に乗り、世界遺産で一晩を過ごしてみることをおすすめします◎ 神秘的な奇岩の間から出てくる朝陽は圧巻ですよ。 住所:Thành phố Hạ Long, クアンニン アクセス方法: ハノイ市内から高速道路を利用して、車で約2時間40分 日本人旅行者向けの旅行プラン: 旅行会社が主催する、ハノイ市内から出発のツアーに参加するのが一般的です。ハロン湾での船の手配も必要となるため、公共交通機関でのアクセスはおすすめはできません。 参考サイト:ハロン湾 | 観光・オプショナルツアー予約専門 VELTRA ハノイからバスで6時間程走ると、中国との国境あたりに位置するラオカイ省にサパという多数の少数民族が住む村があります。 高原地帯で涼しく、ベトナム人からは避暑地として人気があります。美しい棚田が広がり、伝統の民族衣装を着た黒モン族や花モン族などに出会えるノスタルジックな観光地です。 トレッキングができる場所としても有名で、初心者でも挑戦できるコースもあるため、トレッキングが好きな方にもおすすめです◎ ロープウェーで登ることができるファンシーパン山は3,000m超えの山にも関わらず、わずか20分程で到着できるのです! そして驚くことなかれ…!なんと観光だけでなく、トレッキングで美しい風景を楽しんだ後には温泉に入ることもできるという日本人には嬉しいポイントもあります! 是非ベトナムに住んでいる方は、その間に一度訪れることをお勧めします! 住所: Sa Pa, Lào Cai アクセス方法: ハノイ駅からラオカイ駅まで寝台列車を利用して、約8時間。ラオカイ駅からサパまでは車で約1時間 ...