- 2025.03.21
近年注目されるベトナムでの海外投資 その市場動向と成功のポイントに迫る
近年、東南アジアの中でも特に注目を集めているのがベトナム経済です。急速な経済成長とともに、株式市場や不動産市場の発展が進み、国内外の投資家にとって魅力的な投資先となっています。特に、実質GDP成長率の高さや、海外直接投資(FDI)の増加、若年層を中心とした労働力の豊富さなどが、今後のさらなる発展を支える要因となっています。さらに、VN100指数をはじめとする株式市場の動向や、安定した為替政策による投資環境の整備も進んでおり、長期的な資産運用の選択肢としても注目されています。本記事では、ベトナム株投資の魅力や不動産市場の利回り、株価や為替の動向などについて詳しく見ていきましょう。 ベトナムは、新興国の中でも特に高い経済成長を遂げている国の一つです。安定した成長を維持しながら、今後もさらなる発展が期待されており、投資対象として非常に注目されています。特に株式市場は、経済の拡大とともに成長する可能性が高く、中長期的なリターンを狙う投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。 ベトナム経済の成長を最も端的に示すのが実質GDP成長率です。IMF(国際通貨基金)のデータによると、2010年以降、ベトナムは安定した成長を続けており、2024年以降も引き続き高い成長率が予測されています。この勢いは、過去に急成長を遂げた国々の経済発展と重なる部分が多く、今後のさらなる拡大を期待させます。 また、ベトナムの1人当たりGDPは2022年時点で4,102米ドルに達しており、これは高度経済成長期の1970年代前半の日本や、2010年頃の中国と同程度の水準です。さらに、他のアジア新興国と比較しても、ベトナムの1人当たりGDPはまだ低い水準にあり、これからの経済発展の余地が大きいことを示しています。 ベトナムの経済成長の背景には、いくつかの重要な要因があります。その中でも特に影響が大きいのが、1986年に導入されたドイモイ政策、海外からの直接投資(FDI)の増加、そして若く活発な労働人口の存在です。これらの要素が組み合わさることで、ベトナムは長期的に安定した成長を続ける力を持っているのです。 ドイモイ(Doi Moi)とは、ベトナム語で刷新や改革を意味する言葉です。ベトナムは1976年に南北統一を果たし、社会主義体制を確立しました。しかし、その後の経済は低迷し、東欧諸国からの援助も減少したことで、国の財政は厳しい状況に追い込まれました。 この危機を乗り越えるため、1986年に導入されたのがドイモイ政策です。社会主義体制を維持しながらも市場経済の要素を取り入れるという大きな方針転換を行い、個人営業や私企業の設立が認められるようになりました。これにより、国民の経済活動が活発化し、労働意欲が高まり、生活水準も向上しました。 また、農業部門の改革が進められ、生産性が向上したことで、農村部の発展も促進されます。さらに、製造業が拡大し、国内産業の多様性が増したことで、ベトナム製品の国際競争力が強化され、輸出産業が急成長しました。 ベトナム経済の成長を支えているもう一つの大きな要因が、海外からの直接投資(FDI)の増加です。1988年には外国投資法が公布され、海外企業がベトナムで自由に活動できるようになりました。これにより、多くの外資系企業が進出し、製造業やサービス業の発展が加速しました。 特に、近年では中国のチャイナプラスワン戦略の影響もあり、多くの企業が生産拠点を中国からベトナムへ移しています。これにより、ベトナムの産業基盤はさらに強化され、輸出産業の拡大につながっています。 また、政府も積極的に外資誘致を進めており、税制優遇措置やインフラ整備を通じて、海外投資家にとって魅力的な環境を整えています。その結果、多くの国際企業がベトナムに拠点を構え、経済の成長をさらに後押ししているのです。 ベトナムのもう一つの強みは、人口の構成にあります。2023年には人口が1億人を超え、その多くが若年層で構成されています。労働力の供給が豊富であることは、経済の持続的な成長にとって大きな強みとなります。 特に、ベトナムの労働力は生産年齢人口(15〜64歳)の割合が高く、今後も長期間にわたって労働力を確保できる見込みです。これは、製造業を中心とした産業の発展にとって極めて重要な要素であり、低コストで優秀な労働力を確保できることが、外資系企業の進出を促す要因にもなっています。 さらに、教育水準の向上により、高度な技術やスキルを持った労働者も増えています。特にIT分野では、若く優秀なエンジニアが多く育成されており、今後の産業発展に大きな貢献をすると期待されています。 ベトナム経済の急成長に伴い、同国の株式市場にも世界中の投資家から注目が集まっています。ベトナムはASEAN(東南アジア諸国連合)やWTO(世界貿易機関)への加盟をきっかけに、海外からの投資が拡大し、特に近年ではチャイナプラスワン戦略の影響もあり、製造業を中心に外資の流入が加速しています。 ベトナムの株式市場は、2000年にホーチミン証券取引所が開設されて以降、着実に成長を続けています。特に近年は、海外からの直接投資の増加や、国内消費市場の拡大を背景に、多くの企業が株式市場に上場し、流動性が高まっています。 ベトナム株の特徴として、市場全体のボラティリティ(価格変動の大きさ)が比較的高いことです。これは、成長市場ならではのダイナミックな動きとも言えますが、短期的な値動きに注意しつつ、中長期的な視点で投資を検討することが重要です。 VN100指数は、ホーチミン証券取引所に上場する企業のうち、時価総額の大きい大型株と中型株を中心に構成された株価指数です。この指数は、ベトナムの成長を牽引する代表的な企業の動向を示しており、同国の株式市場の全体的な流れを把握するのに適した指標となっています。 近年のVN100指数の推移を見てみると、ベトナム経済の成長に伴い、長期的には上昇傾向を続けていることが分かります。特に、米中貿易摩擦の影響により、AppleやAmazon、TOYOTAといったグローバル企業がベトナムへ生産拠点を移す動きを見せたことは、同国の株式市場にもポジティブな影響を与えました。 また、ベトナム政府の積極的な経済政策やインフラ整備の進展も、VN100指数の成長を後押しする要因となっています。例えば、交通網の整備やエネルギー政策の強化により、国内産業の生産性が向上し、企業の競争力が高まることで、株価の安定的な上昇が期待されています。 ベトナム経済の発展とともに、通貨であるベトナムドン(VND)の動向にも注目が集まっています。近年、ベトナムドンは比較的安定した推移を見せていますが、過去には大きな変動を経験してきました。また、米国財務省による「為替操作国」指定とその後の除外など、ベトナムの為替政策は国際的にも議論の的となってきました。ベトナムドンの推移と、為替政策にまつわる国際的な動きについて詳しく見ていきましょう。 ベトナムドンは、2000年代前半までは1米ドル=15,000~16,000VNDの範囲で安定的に推移していました。しかし、2008年のリーマンショックを機に米ドル高・ベトナムドン安の流れが強まり、その後もベトナムの金融政策や国際的な経済状況に影響を受けながら変動を続けています。 また、ベトナムでは、中央銀行や商業銀行が提示する公式レートと、市中の両替商やゴールドショップが提示する実勢レート(闇レート)との乖離が問題となることがありました。この二重レートの存在は、外貨準備の減少を招く要因ともなり、ベトナム当局にとって頭を悩ませる課題となっていました。 こうした問題への対応として、ベトナム中央銀行は2016年に新たな為替レートの算定基準を導入します。この新しい仕組みでは、国内銀行間市場の加重平均レート、国際市場でのベトナムの貿易相手国との為替レート、マクロ経済指標、金融政策の目標などを総合的に考慮して公定レートが決定されるようになりました。 さらに、2024年には中央銀行がベトナムドンの安定を図るため、大規模な為替介入を実施します。米ドル売り・ドン買いの介入により、周辺諸国と比較してベトナムドンの下落幅は抑えられました。例えば、2024年12月22日時点でのベトナムドンの下落幅は年初比約4.6%にとどまり、韓国ウォン(11.6%)、日本円(10.9%)、フィリピンペソ(6.1%)、インドネシアルピア(5.2%)よりも安定した推移を見せています。 ベトナムの為替政策は、国際的な視点からも注目されてきました。特に大きな話題となったのが、2020年12月に米国財務省がベトナムを為替操作国に指定したことです。 米国は、ベトナム政府が意図的にベトナムドンの価値を低く抑え、輸出競争力を高めることで米国の貿易赤字を拡大させたと主張しました。しかし、ベトナム政府はこれに対し、為替介入はあくまで為替市場の安定を目的としたものであり、米国との貿易不均衡を生み出す意図はなかったと反論します。 その後、2021年4月に米国財務省は「ベトナムが不当な為替介入を行った明確な証拠はない」と判断し、ベトナムを為替操作国リストから除外しました。そして同年12月には、米国はベトナムを「為替操作国には該当しない」と最終評価を下しました。 この一連の動きは、一見するとネガティブなニュースに思えるかもしれません。しかし、実際には、これをきっかけに世界中の投資家がベトナムドンの動向に注目するようになり、ベトナムの経済成長のポテンシャルが広く認識される機会となりました。 ベトナム経済の成長に伴い、不動産市場も活況を呈しています。特にホーチミンやハノイなどの主要都市では、住宅や商業用不動産の価格が上昇傾向にあり、国内外の投資家から注目を集めています。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年前後も大きく価格が落ち込むことはなく、その後も上昇を続けており、今後も市場の拡大が期待されています。 ベトナムの不動産投資における平均的な利回りは3~5%とされています。これは、日本の不動産投資の平均利回り(約2.5%前後)と比較すると高く、投資対象として魅力的な水準です。 特に、ホーチミンやハノイといった主要都市では、外国人駐在員や富裕層向けの高級物件の需要が高まっており、賃貸市場も安定しています。また、エリアによって利回りには差があり、ホーチミンの中心部では約3.0%、郊外では4.2%程度の利回りです。一方、ハノイでは中心部で約4.1%、郊外で5.0%とやや高めの利回りを維持しています。さらに、観光地として人気が高まっているダナンでは、中心部で5.2%、郊外では6.6%と、特に高い利回りを誇っています。 ホーチミンの利回りがやや低めなのは、不動産価格がすでに上昇しているためですが、それでも賃料も上昇傾向にあり、不動産収益自体はハノイよりも27%ほど高いとされています。 ベトナムの不動産投資利回りは、アジアの周辺諸国と比較しても高水準を維持しています。世界の不動産市場データを提供する「Global Property Guide」の調査によると、アジア12ヶ国の不動産利回りを比較した際、ベトナムは第5位にランクインしています。 例えば、不動産投資が盛んなマレーシアやシンガポールと比較すると、ベトナムの利回りは0.6~1.0ポイントほど高く、投資効率の良さが際立っています。シンガポールや香港のような成熟した市場では、不動産価格が高騰し利回りが低下しているのに対し、ベトナムはまだ成長段階にあるため、今後の価格上昇とともに高い利回りを維持できる可能性があるのです。 ベトナムは、世界トップクラスの経済成長率を誇る国の一つであり、株式市場や不動産市場においても高い成長ポテンシャルを秘めています。実質GDPの継続的な成長、海外直接投資(FDI)の増加、そして豊富な若年層による労働力の供給が、経済の持続的な発展を後押ししています。また、VN100指数をはじめとする株式市場の成長や、不動産投資における高い利回りも、投資家にとって魅力的なポイントです。為替市場においても、中央銀行の適切な政策により安定した推移を見せており、国際的な信用を高めています。これらの要因を踏まえると、ベトナムは今後も有望な投資先として注目され続けることでしょう。
- 2025.03.12
【ダナン/交通事情】旅行者の方必見!気になる現地での交通手段を一挙紹介!
ベトナム・ダナンにこれから来る方にとって、欠かせない情報の一つが交通手段ですね。 筆者はダナンに10年住んでいるので地元ベトナム人同様主にバイクで移動していますが、日本人の旅行者や出張者にとって海外でバイクを乗りこなすのはハードルが高いと思います。 こちらの記事ではダナンの様々な交通機関をご紹介していきたいと思います。 ベトナムではタクシーが便利で安全な移動手段の一つですが、利用時には注意が必要です。 特に流しのタクシーはぼったくりのリスクが高いため、信頼できるタクシー会社を選んで利用しましょう。 初乗り料金:9,500~15,000VND(約60~95円)と、日本に比べて非常に安いです。 4シートと7シートで初乗り料金は異なります。 乗車時の注意点:ベトナム・ダナンのタクシーは、日本と同じく初乗り料金が設定されており、一定の距離を超えると1kmごとに追加料金が加算される仕組みです。 メーター制なので、乗車時にはメーターが正しく作動しているかを確認しましょう。 タクシーのメーターには「12.0」などと表示されることがありますが、これは「12,000VND」を意味します。 ベトナムドンは桁数が多いため、表示が簡略化されています。慣れるまでは「小数点の後に0が3つつく」と覚えておくと安心です。 安全で快適なタクシー利用のために、信頼できる会社を選び、メーターをしっかり確認しましょう! 安心して利用するためにも、信頼できるタクシー会社を選ぶことが大切です。 今回紹介するタクシー会社は、ダナンのタクシー会社の中でも比較的安心して利用できると評判の良い会社です。 VINASUNはベトナムの主要タクシー会社のひとつで、特にホーチミン市を中心に多くのタクシーが走っています。 特徴:清潔な車両・教育されたドライバー 車体デザイン:白色の車体に赤と緑のストライプが入っている MAI LINHはベトナム全土で展開しており、特にホーチミンやハノイなどの大都市で多く見かけます。 特徴:サービスの質が高く、外国人観光客にも評判が良い 車体デザイン:鮮やかな緑色が目印 Xanh SMは比較的新しいタクシー会社ですが、環境に配慮したエコ車両を採用しており、サービスの質も高いです。 特徴:電気自動車を導入し、環境に優しい 車体デザイン:鮮やかな青色が目印 展開エリア:都市部を中心に急速に拡大中 Tien Saタクシーは、ダナンを中心に運行している地元のタクシー会社です。 ホイアンやフエなどの周辺エリアでも見かけることがあります。 特徴:ダナンを中心に運行しているため、観光客にも利用しやすい 車体デザイン:鮮やかな黄色が目印 比較的リーズナブルな料金設定だが大手のMai LinhやVinasunと比べると、サービスの質にばらつきがあるとの声もある ベトナムでは、大手タクシー会社(Mai Linh・Vinasun・Tien Saなど)の車体デザインに似せた偽物のタクシーが存在します。見た目が本物にそっくりなため、特に観光客は見分けがつかず、ぼったくりの被害に遭うケースが多いです。 ベトナムでは、大手タクシー会社の車体デザインに似せた偽物のタクシーが存在します。 見た目が本物にそっくりなため、特に観光客は見分けがつかず、ぼったくりの被害に遭うケースが多いです。 ▪️偽タクシーを見分けるポイント 正式な会社名とロゴが正しく表示されているか確認 ドアや車体の電話番号が公式のものと一致しているかチェック メーターがしっかり作動しているかを確認(異常に早く料金が上がる場合は危険!) ホテルや空港でスタッフが手配したタクシーを利用するのが安全 偽物のタクシーに乗ってしまうと、法外な料金を請求されたり、安全面でのリスクもあります。 公式アプリを利用するか、信頼できるタクシー会社を選ぶことで、安全に移動しましょう! ベトナムは比較的治安が良く親日的な国ですが、一部のタクシーでは法外な料金の請求や、メーターの細工、遠回りなどのぼったくり被害が報告されています。 安全に移動するためには、ダナンでも人気の配車アプリ「Grab」の利用がおすすめです。 Grabグラブはマレーシア発の配車アプリで、Uberのようにアプリで車やバイクタクシーを手配できます。 ベトナムだけでなく東南アジア全土に展開しているので、筆者はタイやシンガポールに行く時にも重宝しています。 アカウント登録が必要(電話番号が必要なため、日本出国前に登録しておくと便利) マップ上で乗車場所と目的地を指定し、配車可能な車を選ぶだけ 料金が事前に確認できるので、ぼったくりの心配なし 事前のクレジットカード登録で電子決済も可能 「Grab」は街中では自由にピックアップ場所を指定できますが、空港では専用の乗り場があるため注意しましょう。 📍 ダナン国際空港では、Grab専用の乗り場が駐車場内に設置されています。緑色のパラソルが目印です! ベトナムの空港からタクシーやGrabを利用する際には、「空港入場料」が加算されている場合がほとんどです。 これは車が空港に入場するための手数料で、通常ドライバーが立て替えて支払っています。 「空港入場料」は法定の料金でありぼったくりではないので、乗車後に請求された場合は支払いに応じることが必要です。 車体にもよりますが「空港入場料」の目安は10,000VND〜15,000VNDです。 安心して移動するために、信頼できるタクシー会社や配車アプリを活用しましょう! ダナンでは、市営バスが安価な移動手段として地元民には利用されています。 主要観光地や市内各所を結んでおり、料金もリーズナブルなため、ローカルな移動を楽しみたい方や時間に余裕がある方は利用してみてもいいかもしれません。 バス停を探す 市内各所にバス停が設置されており、路線ごとに停車位置が決まっています。 バス停には、ルート番号や行き先の表示があるので確認しましょう。 乗車時に運賃を支払う 運賃は一律6,000~15,000VNDと非常に安いです。 現金払いが基本なので、少額紙幣を準備しておきましょう。 時刻表はないのでアプリ「Bus Map」「DanaBus」で到着予定時刻の確認が必要 運行時間に注意(通常6:00~18:00) バスの本数が少ないため、時間に余裕を持って移動 目的地によってはバスの乗り換えが必要 路線など詳しくは公式サイトで確認してください。 「TNGO」は、ダナンで便利に使える自転車シェアサービスです。 アプリを使って簡単に自転車をレンタルし、観光地やビーチを自由に巡ることができます。 簡単にレンタル:スマホアプリで自転車をピックアップ、返却も簡単。 安価:料金は時間制でリーズナブル。30分5,000VND〜 複数のステーション:観光地周辺にステーションが多く、使いやすい。 エコ:環境に優しい移動手段。 自転車の状態をチェックして、問題があれば別の自転車を選びましょう。 返却場所が混んでいる場合、他のステーションに返却することも。 こちらの記事ではダナンで利用できる交通機関をご紹介しました。 筆者は友人が来た際の移動はGrabを利用することが多いですが、その時の状況や行きたい場所によって交通機関を使い分けてみてくださいね。 皆さんのスタイルに合わせた交通機関の選択肢を見つけるために、こちらの記事が参考になれば幸いです。
- 2025.03.10
祝!ホーチミンにもついに地下鉄が開通!観光にも便利な路線とその魅力をご紹介
ホーチミンの経済発展に伴い、交通インフラの整備が急速に進んでいます。その象徴的なプロジェクトがホーチミンメトロ1号線です。多くのメディアやニュースでも大きく取り上げられていますが、本記事では、ホーチミンメトロの概要、駅ごとの特徴、料金体系、さらに主な観光スポットまで詳しく解説します!ホーチミンを訪れる方や日常的に利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。 ホーチミンメトロとは、ホーチミン市内を走る都市鉄道(地下鉄)のことです。その一部は地下区間(ベンタイン駅〜バーソン駅)で、その他の区間は高架線として運行される構造になっています。 近年の経済成長により、ホーチミンは急速に都市化が進み、バイクや自動車の増加によって深刻な交通渋滞と大気汚染が社会問題となっています。これらの問題に対処するための都市インフラ整備の一環として、ホーチミンメトロが建設されました。メトロの導入により、交通の効率化と市内環境の改善が期待されています。 ホーチミンメトロ1号線の建設は、2012年に開始されました。このプロジェクトは、総額約43兆7000億VND(ベトナムドン)もの巨額な投資が必要とされ、ベトナム政府と日本の協力によって進められています。 メトロ1号線の車両は日本の大手企業である日立製作所が製造し、国際協力機構(JICA)も技術支援や融資を通じて全面的にサポートしています。 ホーチミンメトロ1号線は、ホーチミン中心部から新興エリアや郊外に向けて伸びる重要な都市鉄道です。中心部の地下区間(ベンタイン駅~バソン駅)と高架区間を組み合わせた路線は、市民の日常利用だけでなく、観光やビジネスシーンでも活躍することが期待されています。ここからが利用しやすい駅について見ていきましょう。 ベンタイン駅は、ホーチミンメトロの核となる駅であり、複数の路線が交差するターミナル駅として発展が予定されています。駅は大きな天窓が特徴で、自然光が差し込む開放感のあるデザインです。 駅周辺には観光名所として知られるベンタイン市場があり、多くの観光客で賑わいます。また、路線バスターミナルが近接しているため、地下鉄とバスの乗り換えも便利です。ホーチミン高島屋やドンコイ通りのショッピングモールへもアクセスしやすく、買い物や観光の拠点としても利用価値が高い駅です。 ホーチミン民劇場駅は、その名の通り、市民劇場(オペラハウス)の目の前に位置します。劇場や歴史的建造物が多いこのエリアは観光スポットの宝庫で、訪れる人にとって便利な駅です。 駅周辺には、ホーチミン人民委員会庁舎、サイゴン大聖堂、ホーチミン中央郵便局などが徒歩圏内にあります。また、グエンフエ大通りの歩行者天国や、高級ブランド店が並ぶドンコイ通りも近く、観光とショッピングを同時に楽しめるスポットです。 バソン駅は、サイゴン川沿いに位置し、地下駅としてはこの駅が終点になります。周辺にはオフィスビルや高層マンションが建ち並び、特に通勤者の利用が見込まれています。 近くには高級住宅地Golden River Saigonがあり、ラグジュアリーな雰囲気が漂います。また、バソン橋を渡ると新しい都市開発エリアへアクセスできるため、将来的にさらなる利用拡大が期待される駅です。 ここからは高架区間に入ります。ヴァンタイン公園駅は、駅名にもなっている自然豊かなヴァンタイン公園の近くに位置しており、都会のオアシスとして市民の憩いの場となっています。 周辺にはおしゃれなカフェやオフィスビルが点在し、日常のリラックスや通勤で利用されることが多いです。また、近隣のPearl Plazaをはじめとする商業施設へのアクセスにも便利です。 タンカン駅は、ホーチミンでひと際目を引くランドマーク81や、VinHomes Central Parkの最寄り駅です。周辺には高層マンションやオフィスビルが立ち並び、住宅地としてもビジネスエリアとしても賑わいを見せています。 ただし、駅周辺のインフラ整備はまだ進行中で、一部は未舗装のエリアも残っています。それでもランドマーク81を中心にした今後の開発により、さらなる需要が見込まれる駅です。 タオディエン駅は、日本人を含む多くの外国人が住むエリアに位置しています。周辺にはおしゃれなカフェやレストラン、ブティックなどが立ち並び、在住者から観光客まで幅広い利用が期待されています。 また、駅近くには高級住宅地やショッピングモールがあり、日常生活に必要な施設が充実しています。一方で、エリアによってはまだローカル色が濃く、ベトナムらしい雰囲気も楽しめるのが魅力です。 タオディエン駅からほど近い位置にあるアンフー駅も、外国人居住者に人気のエリアです。駅とほぼ直結する形でVincom Mega Mallがあり、ショッピングや飲食には困りません。また、Masteri Thao Dienなどの高級マンションが多く建ち並び、快適な生活環境が整っています。 駅のすぐ近くにはコストコのような大型スーパーであるMega Marketもあり、日用品の購入には最適です。開発が進むにつれ、今後さらに便利で魅力的なスポットになることが予想されます。 ホーチミンメトロ1号線の料金は、日本の電車と同様に、基本料金に基づいて距離に応じて増加する仕組みです。観光客や市民にとって使いやすいフリーパスや、長期滞在者向けの定期券も導入されており、日常の足として非常に便利なシステムが整っています。 フリーパスは短期間の利用者や観光客に特におすすめの選択肢です。1日券はホーチミン内を気軽に移動したい場合に最適で、1枚のチケットで1日中乗り放題です。さらに、3日間連続で利用できるチケットもあり、観光で複数日間滞在する場合に非常にお得です。市内観光やショッピングなど、さまざまな場所を効率よく回るのに便利なため、訪れる観光客には欠かせないアイテムとなっています。 長期的にホーチミンメトロを利用する人にとっては、定期券が非常にお得です。一般の通勤者向けの定期券と、学割が適用された学生向けの定期券が用意されています。学生向けの料金は半額になっているため、通学にかかる負担を大幅に軽減できます。毎日の通勤・通学にかかる交通費を抑えられるため、ホーチミン内に住む多くの市民にとって重要な選択肢となっています。 区間別の料金は、公式サイトにて詳細が公開されています。各駅間の距離に応じて運賃が変動するため、短距離であれば15,000VND(約75円)ほど、長距離になると40,000VND(約200円)程度まで上がります。具体的な料金については、乗車する前に駅の案内板や公式アプリ「HCMC Metro」で確認しましょう。 ホーチミンメトロの乗り方は日本の地下鉄とほぼ同じで、初めて利用する人でもスムーズに乗車できます。チケットの購入から改札の通過、電車の乗り降りまで、一連の流れを事前に把握しておくことで、さらに快適に利用できるでしょう。 ホーチミンメトロのチケットは、駅構内にある券売機または窓口で購入できます。券売機はタッチパネル方式で、画面の案内に従って進めば簡単にチケットを買えます。 クレジットカードのタッチ決済を利用する場合は、券売機でのチケット購入は不要で、そのまま改札に向かえます。また、メトロのアプリを使ってQRコードで乗車できるので、事前にアプリをダウンロードしておくと便利です。 チケットを購入したら改札へ向かいましょう。改札はICカードをタッチするだけで通過できるシンプルなシステムになっています。クレジットカードのタッチ決済を利用する場合も、同じく改札機にカードをかざすだけでゲートが開きます。 改札を通ったら、ホームへ向かいます。上り列車と下り列車は構内の案内板や矢印表示によって分かりやすく示されているため、迷うことは少ないでしょう。目的地行きのホームを確認しながら進んでください。 ホーチミンメトロ1号線は、ホーチミン内の主要エリアを効率よく巡れるため、観光客にとって非常に便利な交通手段です。1号線の駅周辺には、有名な観光地が多数点在し、歴史や文化、都市の発展を感じられるスポットが揃っています。ここからは、メトロ沿いで必見の観光スポットを詳しく見ていきましょう。 ホーチミンのランドマーク的存在であるベンタイン市場は、ベンタイン駅から徒歩わずか1分の場所にあり、観光やショッピングに最適なスポットです。約2,000軒の店舗が集まり、地元の新鮮な食材、ベトナムの伝統工芸品、衣類、雑貨、お土産など、あらゆるものが揃っています。 朝は4時から営業し、地元住民の買い物客と観光客で賑わいを見せます。夕方以降にはナイトマーケットも開催され、ストリートフードの屋台が並び、活気ある雰囲気の中で地元料理を堪能できます。ベトナム特有の香りや熱気を感じながら買い物を楽しめるこの市場は、ホーチミン観光のハイライトとして見逃せません。 サイゴンオペラハウスは、ホーチミン民劇場駅から徒歩約1分の場所にある歴史的建造物で、フランス植民地時代の1900年に完成しました。フランス建築の美しさが随所に見られ、優雅な外観と内装が訪れる人々を魅了します。 現在も劇場として機能しており、オペラや演劇、コンサートなどさまざまなイベントが開催されています。劇場前のドンコイ通りはホーチミンのメインストリートで、高級ホテルやブティック、レストランが立ち並び、観光客で賑わう人気エリアです。オペラハウスを訪れた後は、周辺の観光地やショッピングスポットも楽しめます。 タンカン駅から徒歩約4分の場所にあるランドマーク81は、ベトナム国内で最も高い超高層ビルです。その高さは461.3mで、東南アジアでも屈指の高さを誇ります。ランドマーク81には、豪華なショッピングモール、レストラン、カフェ、ホテル、さらにはアイススケートリンクや展望台があり、観光客や地元住民に人気です。 特に、最上階の展望台から見るホーチミンのパノラマビューは絶景で、日中も夜も異なる魅力を楽しめます。ベトナムの近代的な一面を感じられるこのスポットは、インスタ映えする写真を撮りたい人にもおすすめです。 スオイティエン駅から徒歩10分の場所にあるスイティエン公園は、ベトナムの神話や仏教をテーマにしたユニークなテーマパークです。広大な敷地内には遊園地、プール、動物園、奇妙なオブジェなど、ベトナム文化と娯楽が融合した空間が広がっています。 目玉アトラクションの1つであるワニ釣りは、実際に生きたワニを釣り上げるスリリングな体験ができることで知られています。また、ベトナム神話に基づく巨大なモニュメントやオブジェも多数あり、まるで別世界に迷い込んだかのような異次元の雰囲気が楽しめます。家族連れからアドベンチャー好きの観光客まで、幅広い層に人気です。 ホーチミンメトロ1号線は、市内の重要なエリアをつなぐ交通インフラとして、市民生活や観光の利便性を大幅に向上させています。ベンタイン市場やランドマーク81など、沿線にはホーチミンを象徴する観光地が多数点在しており、旅行者にとっても便利な移動手段です。今後の路線拡張と都市開発が進むことで、さらにその重要性は増していくでしょう。ホーチミンメトロを活用すれば、快適かつ効率的に市内観光を楽しめます。
- 2025.03.04
【2025年最新版】ベトナムの誕生日&女性の日に贈るおすすめギフト!
ベトナムに来ると男性から女性にプレゼントを贈るお祝いごとがたくさんあります。 世界女性の日、ベトナム女性の日、バレンタインデー(ベトナムでは男性から女性にプレゼントを贈るのが主流です!)、クリスマスに誕生日… いざギフトを贈るタイミングが来た時に何をプレゼントすればいいか分からない… ましてやベトナム人女性に贈るとなると、好みもどこで買えばいいかもわからなくてお手上げ… そんなことにならないよう、こちらの記事では女性に好まれる最新のギフトトレンドをご紹介していきます◎ これから来るイベントに備えてチェックしてみてくださいね! やはり今ベトナムで人気のプレゼントをしたい!2025年の今、何がプレゼントにはおすすめなのでしょうか? キーワードは『健康』『華やか』『実用的』が挙げれられます。 年々高まるベトナム国内の健康意識や美容意識。それに従って、サプリやコスメなどの美容や健康を高めるグッズの需要が年々あがっています。 また、それに加えて働く女性が多いこの国ならではの、日々の時短や効率をアップさせてくれる実用的なガジェット。 若い世代には映える華やかなコスメやお花であれば、写真に撮ってSNSにアップするところまでがセットです◎ 30代後半から40代50代の方にはより実用的なものや健康に直結するプレゼントが喜ばれやすいですよ! なんといってもコスメ。年齢層によって人気は異なりますが、10代・20代の若い層には韓国系のブランド、パッケージの可愛いプチプラコスメが人気で“美白”がキーワードです。 韓国のThe Face Shop やLaneigeなどのリップなどはプレゼントしやすい価格帯でおすすめです◎ ベトナム人の方へのプレゼントであればはっきりとした鮮やかな赤色が好まれますよ! 30代・40代の富裕層にはハイブランドのコスメや“アンチエイジング”がキーワードとなっているスキンケアなどが人気です。 デパートで購入するコスメ、デパコスであれば、Estee Lauder , 資生堂 , Cliniqueなどは人気が高く、エイジングケアのスキンケアセットなどは喜ばれること間違いなし! 2024年の冬に日本にも上陸したベトナム初のヴィーガンコスメCocoon。 2024年の「ELLE BEAUTY AWARDS」では「ベストスキンケア製品」「ベストナチュラルブランド」「ベストイノベーション」の3部門を受賞した今大注目のコスメブランドなのです◎ ターメリックやコーヒー、ポメロなどの地元ベトナムで育まれた植物由来の成分を活用し、高品質な製品をつくっており毎日安心して使える設計。 筆者もCocoon製品愛用者の一人で、ダクラク産のコーヒーを使用したボディスクラブが特におすすめ◎ 容器を開けた瞬間コーヒーの良い香りが漂いリラックスでき、使い心地も肌に優しく不要な角質だけを落としてくれます。 コスメ感度の高い女性へのプレゼントには今注目度No.1のCocoonのコスメを是非贈ってみてくださいね! 現実的ですが、特に30代以降の働く女性には喜ばれるのはスマート家電。 特にルンバのようなロボット掃除機を欲しいという女性の声をよく聞きます◎ ベトナムでは様々なブランドのロボット掃除機が出ており、ゴミを掃除してくれるだけのものであれば2,000,000vnd(約12,000円)程度で購入することができます。 最近では水拭きとごみを回収してくれるハイテクロボットも出ており、そちらであれば8,000,000vnd(約48,000円)~購入できますよ! 購入はLAZADAなどのオンラインショッピングでの購入がスムーズかつ低価格です◎ オンラインショッピングで調べる際には『robot vacuum cleaner』などと検索すると様々なブランドが出てきます。 ベトナムは健康志向でサプリや健康食品が大好き人が多いです!特に日本のサプリは大人気。 なぜか数年前に大ブームになったスピルリナに加えて、ビタミンやコラーゲンなどの美容サプリ、背が伸びるサプリなど多岐にわたり日本のサプリは知られています。 DHCは有名で、日本への一時帰国の際にベトナム人の友人から頼まれることもあります! 日本で購入するより割高ですがホーチミンやハノイのマツモトキヨシでも購入ができるので、健康志向の方へのプレゼントにはサプリはいかがでしょうか? お値段は張りますが喜んでもらえるのがAppleのスマートフォンやタブレットです。 ベトナムではとにかくAppleのiphoneやipadの人気が高く、憧れている人が非常に多いです。 多くがアンドロイドやサムスンを利用しており、Appleはなかなか手が出せない高級品です。 基本的にブランド志向の高いベトナムでは身につけるものや見えるものにお金をかける傾向が高く、スマホもApple神話が根強くあります。 大切な人に送ると喜ばれるギフトといえばジュエリー💍 ベトナム人の方に贈る場合と日本人の方に贈る場合では、好まれる形やブランド大きく異なります。 ベトナム人女性に贈られる場合は、ネームバリューの高いブランドでゴージャスなダイヤなどの宝石(下記写真参照)がはっきりと大きくついているものが好まれる傾向にあります。 特別な贈り物であれば指輪、日常使いをしてもらいたいのであればネックレスが人気ですよ◎ 一方で日本人女性はあまり宝石が目立つようなものではなく、年を重ねても飽きずに長くつけられるシンプルなジュエリーが好まれる傾向にあります。 イタリア人とベトナム人が作ったベトナムのジュエリーブランドで、日本人女性にもベトナム人女性にもおすすめのブランドです◎ 大きめの宝石がついたゴージャスなデザインから、カジュアルな洋服にぴったりなシルバーリングやピアスなどユニークで繊細なデザインがとても素敵。 人と違うプレゼントをしたいなという方はぜひ一度お店に足を運んでみてくださいね! やはりなんといってもプレゼントしてもらって嬉しいのはお花。 ベトナム人女性であれば、セルフィ―が大好きですので華やかで大きな花束やテディベアなどが一緒に添えられた花束などが人気◎ やはり赤いバラの花束は人気が高いですね。 イベントシーズンとなれば街中の至る所で販売していますが、売り切れることもしばしば…予約をしておくことをおすすめします。 トランクのようなスケルトンのボックスに入ったお花など様々なお花がありますよ! 一方、日本人女性であれば優しい色合いの花束や、多肉植物などが多く入ったナチュラルな花束を好む方が多いです。 もちろんそれぞれ好みがありますので、贈る相手の好みをリサーチしたり服装や好きな色をイメージをして選ぶとよいでしょう◎ そしてなんと…ベトナムではお花は日本の1/3程度の価格で購入できます! ギフト用の小さな花束であれば100,000~200,000vnd(600~1200円程度)、両手に抱える大きな花束でも300,000~500,000vnd(1,800~3000円程度)です。 日本ではお花を贈る習慣がなかった方も、せっかくなのでベトナムでプレゼントしてみてはいかがでしょうか? 喜ばれること間違いなし! こちらの記事ではベトナムでおすすめのギフトをご紹介しましたがいかがでしたか? ベトナムに住んでいると、男性から女性へのプレゼントの機会が日本にいた時より増えます。 せっかくプレゼントを贈るのであれば、相手に喜んでもらえる素敵なプレゼントを贈りたいものですよね。 こちらの記事がそんな方々の参考になれば嬉しい限りです!
- 2025.02.19
【ダナン/ホテル三日月】宿泊もビジター利用もおすすめ!注目の日系リゾート施設をご紹介
「ゆったり、たっぷり、のんびり、旅行けばみかづき、ホテル三日月♩」のCMはみなさんご存知ではないでしょうか? ベトナム中部のリゾート地として知られるダナンにある「ダナン三日月ジャパニーズリゾート&スパ」は、2022年に全面オープンした日本のホテル三日月の海外店舗です。 ダナン市内の中でも比較的新しい5つ星ホテルで、日本の「三日月ホテル」の特徴である広々とした空間や家族連れに優しいおもてなしが魅力です。 リゾート内では、日本文化を感じながら温泉やスパでリラックスしたり、インフィニティプールや美しいビーチで楽しむことができます。 まさに家族旅行にぴったりなリゾート「ダナン三日月」を今回はご紹介したいと思います! ダナン三日月ジャパニーズリゾート&スパは、ダナン市内にあるダナン湾エリアに面しておりダナン国際空港から車で約15分、市内中心部からは約20分の便利な場所にあります。約13ヘクタールの敷地内は4つの施設から成り立っており、大きな複合型リゾートホテルとなっています。 日本風の「日の出ヴィラ棟」、22階建ての「三日月ホテル棟」、ビーチサイドの「波レストラン」、そして屋内外両方のプールを楽しめる「ウォーターパーク365」です。「日の出ヴィラ棟」は日本の旅館をイメージした離れ形式で、1棟に4部屋があり、全部で12棟48室です。 特徴的なのは、「三日月ホテル棟」の294室の客室のバルコニーにバスタブが設置されていることです。海を眺めながら、まるで露天風呂のようにゆったりとくつろげます。バルコニーにはデイベッドも設置されているので、休憩をしつつ長湯することもできます。 TOTOのウォシュレットも完備されており、一番コンパクトなデラックスルームでも70㎡あるため、ゆったりした造りのお部屋となっています。全室デスクもあるのでパソコン作業などもしやすい環境となっており、出張者にもおすすめです。 ファミリールームは4名まで、ヴィラは大人5名または大人4名と子供2名まで宿泊できるので家族旅行やグループ旅行にも利用することができます。 ホテル周辺はまだ開発地域ですが、館内にオールデイダイニングレストランと和食レストラン、インフィニティプール、スパ、ジム、ミニショップなどの設備も充実しています。 朝食ビュッフェは和食はもちろん、ベトナム料理、韓国料理、中華、洋食など品数が豊富です。 リゾートからは、歩道橋を渡るとXuan Thieuビーチに徒歩約5分でアクセスでき、ビーチにもすぐ行けます。また、施設のいたるところに日本の和の要素が取り入れられ、ダナンにいながら日本文化とおもてなしを感じつつ、快適でリラックスした時間を過ごすことができます。 ダナン三日月ホテルには、22階屋上のインフィニティプール、450mの流れる屋外プール、屋内ウォーターパーク「ウォーターパーク365」の3つのプールがあります。 ※併設の全天候型温浴テーマパーク「三日月ウォーターパーク365(ウォーターパーク・温泉エリア)」は宿泊料金とは別料金。利用予定のある方はウォーターパークインクルーシブプランがおすすめです! ダナン三日月に併設されている「ウォーターパーク365」は、天候に関係なく楽しめる屋内プールです。 こちらは宿泊者だけでなく、日帰りビジター利用も可能です。 4階建てのアミューズメント施設には、室内ウォーターパークのほか、水着で入れる男女混浴の露天風呂と屋内の男女別大浴場、サウナ、露天風呂、ゲームセンター、キッズプレイパーク、スパ、フードコートなどさまざまな施設が集まっています。 屋内4つのプールエリアには流れるプール・波のプール・ウォータースライダー・キッズプールがあり、大人から小さなお子様でも安心して遊べます。また、ウォータースライダーはベトナム最長の140mあり、迫力満点です! さらに、波のプールは広さ2400平方メートルのもあり、雨の日でもリゾート気分を存分に楽しむことができます。 入場料金 ▪️ウォーターパーク(営業時間:屋内9:00~19:00/屋外9:00~18:00) 平日:大人 350,000vnd 子供200,000vnd 休日:大人 400,000vnd 子供250,000vnd ▪️温泉施設 大人 150,000vnd 子供100,000vnd ▪️ウォーターパーク&温泉施設 平日:大人 450,000vnd 子供250,000vnd 休日:大人 500,000vnd 子供300,000vnd ※身長100cm以下の子供は無料、100cm~140cmは子供料金、140cm以上は大人料金となります。 ※60歳以上は高齢者割引あり 料金は2025年1月時点の情報です プールサイドには、軽食やドリンクを買える売店があります。 その他、施設の1階にはベトナム料理やファストフード、日本食などが楽しめるフードコートもあり、さまざまな食事が楽しめます。4階の温泉施設内には日本食を提供するお休み処もあり、温泉後にゆっくり食事を楽しむことができます。 2階のゲームセンターには、クレーンゲームやゴーカート、UFOキャッチャーなど、楽しめるゲームがたくさんあります。 3階には、リラックスできるマッサージチェア(有料)がある休憩所と、子供たちに大人気のキッズパークがあります。キッズパークには、ボールプールやたくさんのおもちゃが揃っており、子供たちは思い切り遊ぶことができます。 屋外プールには富士山の模型を中心に階段状に作られた「富士山プール」や、450m続く流れるプールがあります。また、毎日5回行われる噴水ショーも楽しめます。 さらに、屋外にはお子様向けのキッズプールゾーンがあり、7種類のスライダーや大きなバケツが特徴的な海賊船が設置されています。お子様連れの家族には、特に楽しめるスポットです。 今回は、ベトナム・ダナンにある日系の5つ星リゾートホテル「ダナン三日月ジャパニーズリゾート&スパ」をご紹介しました。 このリゾートは、充実したプール施設や和モダンテイストで広々とした客室が特徴で、特にお子様連れの家族旅行や3世代旅行に最適です。また、カップルや友人とのホテルステイにもおすすめ。日本人のお客様にも満足いただけること間違いなしです。 ダナンは9月後半から2月頃が雨季となりますが、屋内ウォーターパークがあるため、天候を気にせず楽しめる点が魅力です。雨季にお子様連れでダナンを観光する際には、ビジターとしてウォーターパークを利用するのも良いかもしれません。 ぜひ、ダナン三日月で素敵な時間を過ごしてみてください! ▪️ダナン三日月詳細 Mikazuki Japanese Resorts and Spa 住所:Xuan Thieu Tourism Area, Nguyen Tat Thanh Street, Hoa Hiep Nam Ward, Lien Chieu District, Da Nang 電話番号:0236 3774 555 公式サイト:https://mikazuki.com.vn/ Instagram:@danang.mikazuki Facebook:DaNangMikazuki
- 2025.02.12
【ベトナムvs日本】働き方の違いは?休日・有給休暇・残業事情を徹底比較!
これからベトナムで働くことを検討している方にとって気になるのが現地での働き方。 日本は残業が多い!休日出勤が多い!などと言われることが多く、そんな働き方を変えたいから海外へ行く!という声を聴くこともあります。 そうは言っても初めて海外勤務をする方にとって、実際の海外での働き方は想像がつきづらいですよね。 そこで、ベトナムのホーチミン&ハノイで5年働く筆者が、実際のベトナムでの働き方を紹介していきたいと思います◎ ベトナム人は一般的に仕事の意欲は高く、勤勉であると言われています。 お金を稼ぎたいという意欲が高く、競争して昇進して沢山稼ぎたいと向上心の高い人が多い傾向です。 稼ぎたいという意欲が高いベトナム人は副業をしている割合も非常に高く、デリバリー業や、講師業、自営業など業種は様々ですが、複数の仕事をするのが当たり前です。 競争が少ない会社と激しい会社どちらで働きたいか?というアンケートでは日本人は60%が競争が少ない会社との回答したのに対し、ベトナム人は80%が競争が激しい会社と回答しています。 前述のように、求める働き方が正反対で仕事への価値観も大きく異なる傾向にあります。 ベトナムでは女性の労働参加率の高さが世界平均を上回っており、働く女性が非常に多いです。 働く女性の割合に加えて管理職の割合も高く、女性が社会で活躍していることが伺えます。 女性が活躍している要因はいくつかありますが、そのうちの一つが出産後の復職のしやすさにあります。 日本では産休+育児休暇が最長2年と6週間とれますが、ベトナムでは産休+育児休暇を合わせて6か月です。 そのため出産後のキャリアの復帰も早く、スムーズに仕事に戻れることは働く女性にとって後押しとなりますよね。 ベトナムでは親などの家族と何世代も一緒に暮らしている家庭が多く、親が子供を見てくれる体制が整っているケースが多く早々の復帰が叶いやすいという側面もあります。 また、シッター文化も根付いており、1時間当たり50,000VND~100,000VND(300~600円程度)で見てもらえるため、利用している方も多くいますよ。 筆者の会社でもベトナム人スタッフの9割が女性で、管理職にも女性が就いており優秀なメンバーがそろっています◎ ◆年間休日日数◆ 日本とベトナムでは労働に関する法律が異なるため、休日日数も異なります。 日本の労働基準法では、使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。そのためこれを基準とすると年間休日の最低ラインは105日+16日間祝日で121日とされています。 一方でベトナムは週に最低1日、月平均で最低4日の休暇を労働者に付与することが定められています。そのため週休1日の会社も多く、年間休日日数の最低ライン53日+10日間の祝日で63日となります。 このように最低ラインを数字で見るとベトナムの休日はとても少なく感じますが、実際は週休2日もしくは半ドンと呼ばれる土曜日のみ半休で週休1.5日としている企業が多いです。 特にベトナムに進出している日系企業は週休2日が多く、現地企業は週休1.5日が多い印象です◎ また、ベトナムでは休日出勤をさせる場合200%の給与、祝日に出勤させる場合は300%の給与を支払わなければいけないため、休日出勤をするというのもあまり聞きませんよ◎ ◆有休日数◆ また、有給日数は日本は勤務から6カ月間経過後に10日間が付与され、その後毎年1日ずつ追加されていきます。 一方で、ベトナムでは1年ごとに12日間の有休が付与されます。それに加えて外国人の場合、母国の建国記念日を祝日とすることが義務付けられているため、祝日や有休として付与されることがあります◎ 日数でみるとあまり変わりませんが、有給の取得率には大きな差があると体感しています。 日本の有休取得率は世界最低の63%(*1)で、気軽に取得しづらい環境であるということが要因の一つです。 一方でベトナムの有給の取得率はデータこそないものの、非常に高く感じます。筆者の会社でも全スタッフが毎年取得率100%で、有休は権利として取るのが当たり前という風潮があります。 権利があり、その権利を気持ちよく使える環境も整っているのは嬉しいですよね! 有給取得率参照記事(*1) 続いては残業についてです。日本でも近年は働き方改革が叫ばれ、少しずつ残業が減ってきていますね。 それでもやはり、文化として根付いた“残業が当たり前”の体制が抜けず、仕事が終わっていてもすぐに帰宅せず周りの様子をうかがっている方も多いのではないでしょうか。 2023年の厚生労働省の発表(*2)によると、月の平均所定外労働時間(=残業)は10時間とされていますが、そのほかの調べによると実際は平均20時間程度と言われているそうです。 一方でベトナムは実際の数値は発表されていませんが、筆者自身や筆者の周りの人々に聞いてもほとんど残業せずに明日で良い業務は明日行うというスタンスです。 稼ぐために残業や休日出勤を自ら申し出るという人も一定数いることも事実ですが少数派でしょう。 多くが無駄な残業はしない、終わったらさっと帰宅し、家族や自分の時間を楽しむ。という切り替えのうまさがあります。 筆者も気付けばその価値観に染まり、だらだらと仕事をせずに退勤時間と同時に帰るようになりました。 そのおかげで自分の時間を多く持つことができ、趣味や勉強にも時間を使うことができるため仕事にも良い影響が出ています◎ 厚生労働省 労働時間・休日(*2)) 日本においては、働き方改革が進む中で、フレックスタイム制度やテレワークの普及が鍵となっています。 企業は、従業員のワークライフバランスを支援するために、より柔軟な働き方を導入する必要があり、健康管理やメンタルヘルスに対する取り組みも今後の重要な課題です。 それではベトナムの今後の働き方はどのように変わっていくのでしょうか。 急速に経済成長を遂げているベトナムは、特に若い世代を中心に、働き方に対する意識が変化し、企業や政府はそのニーズに応じた改革を進めています。 日々めまぐるしく法律が変わるベトナムでは労働法もまた、社会の変化に応じてどんどん改正されています。 労働法や社会保障制度が年々整備されていますが、まだ実際の企業での運用において課題があります。 労働者の権利保護や福利厚生の充実が求められ、政府はこれを強化する必要があります。特に、フリーランスや契約社員など、柔軟な働き方をする人々への保障が求められるようになっています。 今後は国を挙げて労働者がより働きやすい環境を整えること、整備された制度を企業が実際に運用できるようにしていくことでさらなる働き方改革が進むでしょう。 労働者の働き方改革により、ベトナム経済がより発展を遂げることを期待したいですね。 こちらの記事ではベトナムでの働き方を休日の観点から紹介しましたがいかがでしたか? これからベトナムで働く方にとって、現地での働き方はとても重要ですよね◎ ベトナムで5年働いてみて筆者が感じることは、とにかく働きやすくワークライフバランスが整っているということです。 休日日数は日本で働いていた頃よりも減りましたが、毎日仕事の後すぐにプライベートに切り替わるため自由な時間は今の方が確保できているように思います。 仕事はきっちりとこなしますが、無駄な残業などはなく休むときはしっかり休むという理想の働き方ができており、ベトナムでの生活に満足しています! この記事を読んでいる方々にもベトナムで理想の生活を送って頂けることを願っています。
- 2025.02.07
【ベトナム喫煙事情】愛煙家の方必見!2025年からベトナムでの電子タバコが全面禁止に!
2025年の幕開けとともに、ベトナムで電子タバコや加熱式タバコの使用が完全に禁止されることが決まりました。一方で、紙タバコについてはこれまで通り使用が認められており、ベトナム国内の喫煙問題に新たな議論を呼びそうです。電子タバコ禁止の背景にはどんな意図があり、現地の喫煙事情はどのような状況なのでしょうか。本記事では、今回の規制の詳細やその背景、さらにはベトナムの喫煙文化や課題について掘り下げてみます。新年早々の注目ニュースとして、大きな影響をもたらすこの動きを詳しく見ていきましょう。 2025年1月1日、ベトナムで電子タバコや加熱式たばこの使用が正式に禁止されることが決まりました。この動きにより、国内外で大きな注目を集めており、在ベトナム日本国大使館も現地に滞在する日本人に向けた注意喚起を行っています。では、この規制の詳細について見ていきましょう。 今回の規制は、2024年11月にベトナム国会で採択された決議をもとに施行されます。この決議では、電子タバコや加熱式たばこに加え、依存性のある物質やガスも禁止対象として含まれています。具体的な内容は以下の通りです。 先述の通り、2025年1月1日以降、電子タバコや加熱式たばこの生産、販売、輸入、保管、輸送、使用がすべて禁止となります。これらの行為が発覚した場合、警告や罰金などの処罰が科されるため、国内での使用は事実上不可能となります。 電子タバコを使用した場合には、まず警告を受けますが、場合によっては100万~200万VND(約6200~1万2300円)の罰金が科されます。一方、製造や輸送、販売といった商業的な関与が発覚した場合には、さらに厳しい罰則が適用されることも。これは罰金だけでなく刑事処罰に発展する可能性もあるため、企業にとっては非常に厳しい規制となります。 今回の法律では、海外からの持ち込みについても厳しいルールが適用されます。たとえ観光や出張でベトナムを訪れる短期間の旅行者であっても、電子タバコをカバンに入れたままにしているだけで罰則の対象となる可能性があります。特に日本人の利用者が多いIQOSは加熱タバコで処罰の対象です。「知らなかった」では済まされない場合もあるため、渡航前に注意が必要です。 2025年から始まる電子タバコの全面禁止措置には、これまで長い間続けられてきた議論と、規制強化の取り組みが背景にあります。健康被害の深刻化や違法取引の拡大といった課題に対応するため、ベトナム政府はついに全面的な禁止という厳しい決断を下しました。その背景を詳しく見てみましょう。 ベトナムでは、電子タバコや加熱式たばこの普及に伴い、たばこがもたらす健康被害が社会問題としてますます注目されるようになりました。世界保健機関(WHO)の報告によると、肺がん患者の90%、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の75%がたばこによるものとされています。ベトナムでは年間約4万人がたばこ関連の疾患で命を落としているという現実がある中、公共の場での受動喫煙も大きなリスクとなっていました。 出典:参考URL また、電子タバコは紙巻きたばこよりも安全だと誤解されがちですが、実際には依存性のある成分や健康を脅かす化学物質が含まれており、特に若年層への悪影響が懸念されています。実際、13歳から17歳の間で電子タバコが急速に広まり、学校や公共の場での使用が問題視される事態となっていました。こうした状況を受け、2023年5月にはファム・ミン・チン首相が新型たばこ製品に関する規制の策定を指示。「2030年までのタバコ害予防と制御に関する国家戦略」の一環として、健康被害の予防と若者の喫煙率の低下を目指す方針が強化されました。 出典:参考URL 電子タバコの普及が進む中で、密輸や違法取引も深刻な問題となっていました。ベトナムはたばこ税が非常に低いため、たばこが簡単に手に入る環境が整っており、これが若年層の喫煙を促す一因となっています。さらに、電子タバコや加熱式たばこといった新型たばこ製品は、インターネット上での販売や個人間の取引が横行し、既存の法規制では対応しきれない状況が続いていました。 この問題に対処するため、2024年5月には首相が保健省に取り締まり策の提案を指示し、さらに財務省や公安省、国防省が協力して密輸や違法取引の監視を強化しました。それにもかかわらず、市場には無認可の商品が出回り続け、状況は改善されるどころか悪化の一途をたどりました。こうした事態を受け、政府は最終的に電子タバコや加熱式たばこの全面禁止という、より厳しい措置に踏み切る決断を下したのです。 東南アジアでは、電子タバコや加熱式タバコに対する規制が年々厳しくなっています。健康被害や依存性の問題、若者への悪影響が懸念される中、東南アジアの国々では使用や販売が全面的に禁止されています。ここでは、タイ、シンガポール、カンボジアの状況を詳しく見てみましょう。 タイは、東南アジアの中でも早くから電子タバコの全面禁止に踏み切った国です。2014年12月に「電子タバコ禁止条例」が発令され、電子タバコや加熱式タバコ、いわゆるVape(ベイプ)の輸入・販売・所持・使用がすべて違法とされました。 出典:参考URL この規制にはIQOS(アイコス)やプルームテックなどの加熱式タバコも含まれており、違反すると非常に厳しい罰則が科されます。たとえば、条例に違反した場合、最高で10年の懲役または50万バーツ(約170万円)の罰金が課される可能性があります。 タイ政府観光庁も公式に注意を呼びかけており、観光客が個人用に持ち込んだだけでも罰せられることも。実際、過去には電子タバコを所持していただけで日本人観光客が逮捕され、高額な罰金を支払ったケースも報告されています。 出典:参考URL 特に路上検問で電子タバコ所持が発覚するケースが多く、警察の取り締まりが厳しいことが特徴です。一方で、すべてのタイ国内使用者が摘発されているわけではなく、外国人観光客が厳しく取り締まられる傾向があるとも指摘されています。 シンガポールは、健康問題に対して非常に厳格な姿勢を取る国として知られています。電子タバコの所持や使用が法律で厳しく禁じられており、2024年上半期には約5,480人が電子タバコ関連で摘発されるなど、若年層を中心とした使用増加が大きな問題となっています。 出典:参考URL 特に販売や輸入に関しては、さらに厳しい処罰が設けられており、初犯でも最大で1万シンガポールドル(約90万円)の罰金や6ヶ月の懲役、またはその両方が科されることも。 さらにシンガポール政府は、将来的にタバコ世代禁止の政策を検討しています。この政策では、特定の世代以降に生まれた人に対してタバコや電子タバコの販売が完全に禁止されることになります。これにより、若者が喫煙に手を染める機会を根本から排除しようとする意志が見て取れます。 カンボジアでは、2014年以降、電子タバコやシーシャの輸入、販売、使用が全面的に禁止されています。この規制は、電子タバコがもたらす深刻な健康リスクへの対応として導入されました。特に若年層への影響が懸念されており、カンボジア保健省は電子タバコに含まれる高濃度のニコチンが依存症や肺疾患、心疾患を引き起こす危険性を繰り返し指摘しています。また、妊婦や胎児への悪影響も強く警鐘を鳴らしており、こうしたリスクを防ぐための啓発活動が積極的に行われています。 違法業者による販売が続いている現状に対して、保健省は関係機関に取り締まりの強化を要請しています。特に、「電子タバコは従来のたばこよりも安全である」といった誤った宣伝が問題視されており、保健当局はこれを否定。むしろ電子タバコが新たな健康リスクをもたらす可能性が高いと警告しています。 2025年1月からベトナムでは電子タバコや加熱式タバコの使用が禁止されますが、紙タバコについては今後も使用が認められることになっています。この決定には一部で「なぜ電子タバコだけが禁止なのか?」という疑問の声も上がっています。ここからはベトナムと紙たばこの関係を見ていきましょう。 ベトナムは、喫煙者が多いことで知られる国の一つです。特に成人男性の喫煙率は約40%と非常に高く、国内の喫煙者数はおよそ1500万人にのぼるとされています。たばこにかけられる金額も莫大で、年間で31兆ドン(約1954億2400万円)もの費用が消費されています。 出典:参考URL 出典:参考URL 喫煙者が多い理由の一つに、たばこの価格が非常に安いことが挙げられます。ベトナムのたばこ税は小売価格の36%と、世界の平均やWHOが推奨する基準を大きく下回っています。安く手に入るたばこは、特に若年層や低所得層の喫煙を促進する要因となっており、政府はこの状況を改善するために税率を段階的に引き上げる計画を立てています。2026年には最低税額を1箱あたり5000ドン(約31円)、2030年には1万5000ドン(約94円)にする方針です。ただ、価格が上がったとしても、長年根付いた喫煙文化を変えるには時間がかかるでしょう。 出典:参考URL ベトナムでの喫煙問題は、健康への悪影響だけにとどまりません。たばこに関連する経済的な負担も非常に深刻です。ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)の報告によると、たばこが原因で発生する医療費や労働力の損失、早期死亡による経済的損失が非常に大きいとされています。また、喫煙者本人だけでなく、公共の場での受動喫煙による非喫煙者への健康被害も深刻です。 出典:参考URL さらに、紙タバコの使用が引き起こす健康被害は年々増加しており、肺がんや心疾患、慢性呼吸器疾患など、たばこが原因とされる病気が後を絶ちません。ベトナムでは毎年約4万人がたばこ関連疾患で命を落としているというデータもあり、これは決して見過ごせる数字ではありません。 ベトナムが2025年から電子タバコや加熱式タバコを全面的に禁止する決定を下した背景には、深刻な健康被害や違法取引の拡大、若年層への悪影響といった課題があります。しかし、一方で紙タバコは引き続き使用が認められており、喫煙率の高さや関連する経済的・社会的な問題が依然として残されています。ベトナム旅行に行く人や在住の人は持ち込まないように注意しましょう。
- 2025.02.04
ベトナム就職のメリット・デメリット4つを徹底解説!
最近では日本の円安傾向、少子化に伴う人口減少、自然災害の発生など「このまま日本で働いても大丈夫なのかな?」と疑問に感じている方は、海外で働くことに目を向け始めている傾向にあります。 今回は海外生活を考える方に向けて「ベトナムで就職するメリットやデメリット」と「ベトナムでの就職・転職に向いている人は?」いうことについて、生活面、ライフスタイル、スキル、待遇面から詳しく解説していきます。 【 目次 】ベトナム就職の4つのメリット 生活コストを抑えられる(生活面) ワークライフバランスがとれる(ライフスタイル) 海外実績の蓄積(スキル) 日系企業の求人が多いので選択肢が広がる(待遇面) 【 目次 】ベトナム就職の4つのデメリット ベトナムならではの生活・文化がある(生活面) 娯楽が少ない(ライフスタイル) スキルが身につかない可能性がある(スキル) 待遇が下がる可能性(待遇面) 【 目次 】ベトナムでの就職・転職に向いている人 叶えたい夢や目標がある 学位や実務経験がある 柔軟に異文化を受け入れられる はじめに、ベトナムで就職をする4つのメリットについて解説します。 合わせて参考となる過去コラム記事を掲載していますので、詳しく知りたい方はぜひ他記事もご覧ください。 ベトナムでも日本と同様、年々物価が上昇していますが、まだ日本に比べて食費など生活にかかるコストを抑えることができます。 例えば、ベトナムは外食文化でローカルレストランでは一食200~300円程度で食事ができ、フードデリバリーサービスも安価で充実しています。料理が苦手な1人暮らしの方でも便利な環境です。 ベトナムではビールやカフェ、マッサージ、ネイルなどは日本の半額以下という点も嬉しいポイントです。 少しお金を出せば、ベトナム料理だけでなく、日本食・中華・韓国料理・イタリアンなど日本人の口に合う料理がたくさんあります。 また、家事付きのサービスアパートやベビシッター等も安価に利用でき、ベトナム近郊の国への旅行や高級レストランでのランチなどのちょっとした贅沢が日本に住んでいるときよりも身近になります。 【日本並みに快適?】ベトナムが暮らしやすいと感じる6つのポイントを紹介 このように生活コストを抑えながらも、ベトナム銀行預金や投資等で着実に貯金を増やしている方もいます。 駐在員必見!賢く使えばお金持ち?驚愕のベトナム銀行金利 ベトナム人は家族や友達との時間を大切にする傾向があります。そのため、有給消化率は100%に近く、残業や休日出勤をする人は非常に少ないです。 また、ベトナム人は職場環境をとても大切にし、楽しいことが大好きです。一緒に働く同僚と和気あいあいの明るい風通しのよい職場を好みます。 このように、日本の職場環境で閉塞感を感じている人にとってベトナムの職場環境は適している可能性が高いと言えます。 ただし、祝日の数についてはベトナムは年間11日、日本は16日と比較をすると少ない点には注意が必要です。 日本で祝日がない月は6月だけですが、ベトナムは3月、6月~8月、10月~12月と祝日がない月が多くあり、ベトナムで生活していると日本の祝日の多さを羨むこともあります。 ベトナム就労では、未経験でも現地のベトナム人を取りまとめる「マネージャー」や、日本とベトナムの橋渡しとなる「ブリッジ役」など、責任の大きな仕事や複数業務担当を任せられやすくなっています。 「海外で異なるバックグラウンドの人材を取りまとめた」という経験は、将来の仕事で活かされる実績となります。 【ベトナム/駐在員】生活水準や給与は?キャリアアップについて また、ベトナムで働くことで英語でのコミュニケーション機会が増え、英語力を向上させやすい環境に身を置くことができます。ビジネス英語を身に付ければ、更なるキャリアアップも目指すこともできます。 海外生活を始めたい方に大切なのは仕事選びです。特にベトナムは「日本人が働きやすい」と言われることもあります。 その理由の一つに、ベトナムは日本企業の進出が増加しているということが挙げられます。例えば (業種不問)営業、営業事務、総務、秘書 など (製造業)生産管理、品質保証/管理、製造技術、工場長など (建設業)建築施工管理、設備施工管理、意匠設計、施工図設計、構造設計など (IT業)プロジェクトマネジャー、ブリッジSE、システムエンジニア、プリセールスなど (サービス業)ホテル支配人、営業、ホテルフロントスタッフ、飲食店店長 (教育事業)日本語教師、IT講師、保育/幼稚園教諭、小学校教諭、中学校教諭、塾講師 ※上記はあくまでも一例であり、タイミングによって様々な求人を取り扱っております。 などの幅広い職種の求人があり、このような日系企業の共通言語は、英語もしくは日本語のどちらかとなります。 ベトナム人との英語での会話は、比較的分かりやすい単語や文法でコミュニケーションを取ることが多く、企業によっては「英語力不問」「英語日常会話レベル」とする所も多数です。 また、ベトナムの日系企業で就業する場合、日本人ならではの意向や意図を理解した仕事が求められるため、 未経験の業務範囲へも挑戦しやすい これまでの業務経験を活かせばキャリアアップできる ということがメリットとして挙げられます。 また、現地採用の場合でも待遇面では、現地の平均給与に合わせてではなく、外国人として生活するのに十分な額や福利厚生などの手当がつく場合もあります。 このことから、日本での生活やベトナム現地の平均的な生活と比較すると、生活レベルも高くなる可能性があります。 ベトナムで就職をするメリットをおさえたところで、反対にどんな点がデメリットになるかについて解説します。 海外就職は人生を大きく変えるかもしれない、一大決心です。マイナスの面についても事前にしっかりと把握しておくことが重要です。 ベトナムは日本と比較して交通インフラが未発達であることや、大気汚染等の衛生環境の問題があるなど、生活環境が日本と異なる点があります。 また、ベトナム人の文化や感覚の違いから仕事上や暮らしの中でストレスに感じる人もいます。 ベトナム人と働くコツとは?現地生活15年の筆者が解説します 一方、ベトナムは日本と比較すると外国人に寛容でおおらかな性格の人が多く、親日家が多いことでも知られています。 さらに、日系企業や日本食レストラン、日系スーパーも多数進出していることもあり、ベトナムにいながらも日本を意外と身近に感じることができます。 また、他国と比較しても「政治が安定しており、デモ等が少なく治安がよい」という点もベトナムが選ばれる理由の一つです。 日本人が驚くベトナムの文化と国民性について解説〔異なる習慣・特徴〕 ですが「日本と違う文化や環境を受け入れられない人」はベトナムでの生活を満喫できない可能性もあります。 日本人向けの最新施設や娯楽スポットなどを楽しみたい人にとってはベトナムが物足りないと感じることもあるようです。 一般的に「ベトナムは娯楽が少ない」といわれています。 ベトナムでは「カフェ」をはじめとして「映画館」「ショッピングモール」「カラオケ」「ボーリング」「動物園」「遊園地」「温泉・スパ」「ゴルフ場」など日本より数は少ないですが、楽しめるところはあります。 クオリティーは施設によってまちまちなので、実際、ベトナム在住者の方ではベトナム移住をきっかけに趣味を再開したり、日本人コミュニティに参加して運動を楽しんだり、ベトナムの各地を旅行したりと思い思いに楽しんでいます。 【ベトナム/生活】現地の日本人コミュニティ事情ってどうなの?気になるその種類とメリットを紹介! 【ベトナム/観光】在住者厳選24都市!絶対に行きたいおすすめ観光スポット さらに、近年ではインターネットの発達により、海外にいながらもKindle、Netflix、Youtube、Amazonプライム等で、日本の本や動画をいつでも楽しめるのはとても便利ですね。 実務経験や実績を積むことができる一方で「ただ仕事をこなすだけ」ではスキルや専門知識が身に付きづらい業務内容もあり、こちらはデメリットにあげられます。 これは日本で働く場合も同様のことが言えるでしょう。「ベトナムで働くことで、次に何を実現したいのか」ということを明確にしておき、自分から学んでいく姿勢を持つことが大切です。 目標も持たずなんとなくベトナムで仕事をしてしまうと、日本に帰国して就職をしようとした際に、苦労する人も筆者は何人も見かけています。 今の時代、海外で働いていたという事実だけでは武器にはなりません。 どんな小さな目標でも構いませんので、何かを成し遂げることをベトナム就職の目標にしていきましょう。 日系企業の現地採用の場合でも、外国人として生活するのに十分な額や福利厚生などの手当がつく場合もありますが、条件によっては日本より給与が下がる可能性があります。 しかし、職種や業界によっては日本で働くよりも給与が高い求人もあり、スキルや専門性・これまでの経歴等によっては高待遇での転職も可能です。 ベトナムで働くことを考える際には「ベトナム就職・転職の目的は何なのか?」ということを明確にしておきましょう。 日本に比べて給与が下がる場合でも、「海外でスキルアップ・経験を積む」ということを念頭に長期的な視点で考え、次のキャリアアップにつなげる方も多くいます。 ここからはベトナムで働くことを考える上で「どんな人がベトナムに向いている?」という点について詳しく解説していきます。 前述してきたように ベトナム就職・転職の目的は何なのか? ベトナムで働くことで、次に何を実現したいのか? というような、キャリアプランが明確にあるとベトナムでの就職・転職活動がスムーズになります。 あわせて「なぜベトナムなのか?」ということがしっかりと言葉で表現できれば企業とのご縁もさらに広がります。 ベトナムで働く上で欠かせないのが「ワークパーミット(労働許可証)」の取得です。 法改正によりワークパーミットが取得しづらくなっており、職務経験などの専門性や学位がないと取得できないということもあります。 【管理職の条件】 管理職経験(社長、部長、マネージャーなど) ※ベトナム現地法人の社長や副社長、組織の代表者(駐在事務所長)に限る 【専門家の条件】 大学の学士号以上または学士と同等とみなされる学位を取得しており、ベトナム国内で従事する職務に関する分野での3年以上の同分野の職務経験があること。または、国外の機関、組織または企業により専門家と認定された証明書を持つ者 【技術職の条件】 高卒・専門・短大卒以上(技術に関する訓練を1年間以上)かつ3年以上の実務経験がある、もしくはベトナムでの業務に関連性のある5年以上の実務経験がある者 ※職務経験はベトナム国外での実績のみ有効となります。 ※上記は2024年5月時点の情報です。法改正等がありますので随時最新の情報をご確認ください。 「自分の経歴がベトナム就労に適しているのか?」ということが気になる方は「HRnavi べとわーく」のキャリアコンサルタントにご相談ください。 「日本を出て、異なる文化や価値観を持つ人の中で生活してみたい!」という方や「新しいことに挑戦してみたい!」という方はベトナムでの生活がより充実したものになるでしょう。 また、外国人に寛容なベトナムでは、英語力に自信のない方や海外未経験の方も日本での経歴等を活かして活躍することができるため、海外生活の第一歩としておすすめの国です。 ベトナムでの就職・転職のメリット・デメリットをご紹介しました。ベトナムの急速な経済成長により日系企業の進出も活発でキャリアの可能性を広げたいという意欲を持つ方にとってはキャリアアップにつながる等のメリットとなる魅力がたくさんあります。 ベトナム就職のメリットとデメリットを、改めてまとめると以下の通りです。 メリット デメリット 生活面 生活コストを抑えられる ベトナムならではの生活・文化がある ライフスタイル ワークライフバランスがとれる 娯楽が少ない スキル 海外実績の蓄積 スキルが身につかない可能性がある 待遇面 日系企業の求人が多いので選択肢が広がる 待遇が下がる可能性 もちろんデメリットもありますが、考え方や捉え方次第ではプラスに変えていくことも可能です。日本との違いや不便さも楽しめるくらいの性格のほうが、海外就職には適任と言えます。 ぜひ本記事を読んで、海外就職へ興味を持たれた方は、ベトナムを舞台に転職先を探して行きましょう。 「HRnavi べとわーく」では「転職成功インタビュー」記事も多数掲載しております。 またHRnavi べとわーくの「ベトナム生活最新情報コラム」では随時、豊富な情報を掲載・発信していますので、ぜひブックマークをよろしくお願いいたします。 ベトナム転職インタビュー(成功事例のご紹介)
- 2025.01.29
2025年より交通違反が厳格化!知っておくべきポイントを現地在住者が徹底解説
2025年、ベトナム全土で新しい交通ルールが施行され、旅行者や在住者にも影響を及ぼす重要な改定が行われました。この新ルールでは、罰金の大幅引き上げや排出ガス規制の強化、さらには50ccバイクの利用条件の変更など、移動に関わるさまざまな面で大きな変化が生じています。 ベトナムに行く人や、在住の人にとって、これらの変更内容を事前に把握しておくことは非常に重要です。新ルールを知らずに違反してしまうと、高額な罰金や不便な状況に直面する可能性があります。本記事では、特に旅行者や在住者が知っておくべきポイントをわかりやすく解説していきます。これを参考に、ベトナムでの移動をより安全で快適なものにしてください。 2025年に入り、ベトナムでは交通ルールが大幅に改定され、運転に大きな影響を与えるようになりました。この改定は、安全で秩序ある交通環境を整えること、そして環境保護を推進することを目的としています。特に注目されているのが、罰金額の増額、排出ガス規制の強化、50ccバイクの規制強化、の3つのポイントです。これらの変更点をしっかり理解しておくことで、より安全で安心な運転ができるようになるでしょう。 新しい交通ルールの中でも大きな話題となっているのが、罰金の増額です。たとえば赤信号を無視すると、自動車運転者には1,800万~2,000万ドン(約11万~12万円)の罰金が科され、さらに運転免許から3点が減点されます。以前は400万~600万ドン(約2万4,000~3万7,000円)の罰金額でしたが、それを大きく上回る厳しいものです。 オートバイに対しても400万~600万ドン(約2万4000~3万7000円)の罰金と、4点の減点が科されます。以前は80万~100万ドン(約5,000~6,000円)の罰金額でしたが、自動車と同様に大きく上がっています。 出典:参考URL さらに、違法レースに対する罰則も非常に厳しくなりました。違法レースを計画した場合、個人には4,000万~5,000万ドン(約24万~30万円)、組織には8,000万~1億ドン(約49万~61万円)の罰金が科されます。また、観客として応援していただけでも100万~200万ドン(約6,000~1万2000円)の罰金が科されるため、単なる興味本位でも巻き込まれないよう注意が必要です。 出典:参考URL 環境保護に向けた取り組みも2025年から本格化しています。その中でも注目されるのが、バイクの排出ガス規制の強化です。新規定では、製造から5年以上経過したバイクに対して排ガス検査が義務付けられました。この検査は車両の年数に応じて頻度が変わり、12年以上経過したバイクでは1年に1度の検査が必要となります。 これは、一部の古いバイクが環境に多大な負荷をかけていることを受けた措置です。大気汚染の主要な原因の一つとされる排気ガスを削減するため、こうした規制は避けられない流れと言えるでしょう。 さらに、2026年以降は「カーボンニュートラル」を目指した排出基準も導入される予定です。 出典:参考URL これにより、新たに販売されるバイクや自動車は、従来の基準よりもはるかに厳しい規制をクリアしなければなりません。メーカーにとっては開発コストの増加が課題ですが、一方で、これらの基準が普及することで、地球規模での環境改善が進むだけでなく、ベトナム国内の大気汚染が改善されると期待されています。 これまで16歳以上であれば免許不要で運転できた50cc未満のバイクも、2025年からは新たなルールの対象となります。学生が50cc未満のバイクに乗るためには、安全運転技能講習を修了することが必須となり、未修了者の運転は認められません。 この規制の背景には、若年層を中心としたバイク事故の増加が挙げられます。小型バイクは、初心者や若年層が手軽に運転できる乗り物として長年親しまれてきましたが、その分、基本的な交通ルールや運転技術の習得が不十分な状態で乗るケースが多く、事故のリスクが高いとされています。 安全運転技能講習では、交通ルールの基礎や危険回避の技術などが徹底的に指導されます。これにより、初心者でもより安全にバイクを運転できるようになると期待されています。一方で、「手軽さが失われる」といった声も一部で聞かれますが、命を守るためには必要な措置と言えるでしょう。 2025年から施行される新しい交通ルールは、これまで以上に厳しい内容となっています。罰金の大幅な引き上げや新たな規制の導入は、多くのドライバーやライダーにとって大きな影響を及ぼすものです。こうした厳格化の背景には、交通事故の多発やマナーの欠如、大気汚染への対応といった複数の要因があります。それぞれの理由について詳しく解説します。 ベトナムでは、交通事故が長年にわたる社会問題の一つです。2018年の統計では、交通事故による死亡者数は 24,970人、人口10万人あたりの事故死亡率は26.4人という非常に高い数字が報告されています。これにより、ベトナムは「交通事故による死亡率が高い国」として国際的にも知られるようになりました。 出典:参考URL 政府や専門家による分析では、事故の主な原因としてスピードの出し過ぎ、信号無視、交通ルールの無視が挙げられています。特に信号無視は深刻で、バイク運転者に多発しています。こうした背景から、今回の法改正では、赤信号無視に対して400万~600万ドン(約2万4000~3万7000円)という大幅な罰金引き上げが導入されました。 また、若者や初心者による運転ミスが事故につながるケースも多く、安全運転講習の義務化や違反点数制度の導入が検討されるなど、法規制を強化することで事故抑止を図っています。 交通マナーの問題も、規制強化の大きな要因の一つです。都市部の道路では、蛇行運転や速度超過、車線変更のルール無視といった行為が日常的に見られます。また、3台以上のバイクが並走したり、歩道をショートカット代わりに走行したりするケースも頻発しています。これらは渋滞や事故の原因となるだけでなく、観光客にも「危険な国」という印象を与えているのです。 新しい規則では、こうした悪質な行為を取り締まるための罰則が強化されています。たとえば、蛇行運転や車線違反には 800万ドン~1,000万ドン(約5万~6万円)、歩道走行には 400万~600万ドン(約2万~3万6,000円) の罰金が科されます。これにより、運転者のモラル向上と公共の安全確保が期待されています。 出典:参考URL 近年のベトナムでは、経済成長に伴う生活水準の向上とともに、大気汚染が深刻化しています。特にハノイやホーチミンといった大都市では、住民の日常生活や健康に影響を及ぼすレベルに達しており、社会全体で対策が求められる状況です。 ハノイでは、1月から3月の冬季に逆転層が発生し、汚染物質が拡散せず地表付近に滞留することでスモッグが頻繁に発生します。特にPM2.5と呼ばれる微小粒子状物質は、市民の肺や気道に深刻な影響を及ぼし、肺炎や呼吸器疾患、さらには心血管系の問題を引き起こす要因となっています。 その結果、2022年にはベトナムの大気質指数が「160〜220」とされ、これは世界ワースト3に入る深刻な数字でした。 出典:参考URL この状況は数年にわたり改善が見られず、特にハノイとホーチミンでは、居住者がマスクなしでは屋外での活動が難しいと言われるほどです。WHO(世界保健機関)によると、大気汚染は慢性的な健康被害をもたらし、死亡率を高める主要な要因の一つとされています。 2025年1月1日に施行された新たな道路交通規則は、ホーチミンで短期間のうちに大きな効果を発揮しました。わずか5日間で 6000件を超える交通違反が検挙され、その罰金総額は 100億ドン(約6200万円) に達しました。 出典:参考URL この5日間には、市内の通常業務に加え、大規模なイベントによる混乱も重なりました。1月5日夜に行われたASEAN三菱電機カップ2024決勝戦では、ベトナム代表が歴史的な3度目の優勝を果たし、試合後には市内各地で市民が歓喜のパレードを開始したのです。その結果、何万人もの人々がバイクで街に繰り出し、通りは大渋滞となりました。警察は混乱を最小限に抑える努力をしましたが、あまりの数に対応が追いつかず、ほぼ「打つ手なし」という状況に陥りました。 ベトナムの交通事情は、初めて訪れる人にとって驚きの連続です。特にバイクの多さ、独特な運転ルールに慣れるまで時間がかかるかもしれません。ここからは、ベトナムで安全に運転するために押さえておくべきポイントを解説します。 ベトナムの道路標識は、日本の標識と似ている部分が多いものの、ローカルルールを反映した独自の標識も存在します。たとえば、赤信号での右折が許可される場合に設置される右折可能の補助標識や、黄色の斜線模様(アミ目)が駐停車禁止エリアを示す標識などは、日本にはないため注意が必要です。 また、ハノイやホーチミンといった都市部では交通量が多く、標識が見えにくいことも少なくありません。さらに、交通警察の指示が標識や信号より優先される場合もあります。運転中は常に周囲に注意を払い、標識や信号だけでなく、交通警察の手信号や周囲の状況にも即座に対応できるようにすることが重要です。 ベトナムの交通は日本とは逆の右側通行です。これにより、運転する際や横断歩道を渡る際には、車両の進行方向が普段とは逆になるため、慣れるまで注意が必要です。特に交差点での右折や左折の際、日本の感覚で行動すると他車両と接触する危険性が高まります。 右側通行に慣れるには、最初は余裕を持った運転を心掛けることが大切です。歩行者として行動する場合も、車両が右側から来ることを意識して横断歩道を渡るようにしましょう。また、バイクや車両が突然反対車線を逆走してくることもあるため、特に混雑したエリアでは油断せずに周囲を確認することが求められます。 ベトナムの交通事情では、大型車優先という慣習が根強く見られます。バイクや小型車両を運転している際には、無理に大型車と進路を争わず、道を譲ることで安全を確保することが肝心です。また、交差点や混雑した道路では、歩行者優先がほとんど考慮されない場合も多く、歩行者であっても大型車や他車両の動きに注意を払いながら行動する必要があります。特に、バスやトラックが走行するエリアでは、クラクションを鳴らしながら迫ってくることがあるため、冷静に対応しつつ進路を譲るのが無難です。 ベトナムで車やバイクを運転するには、現地の運転免許証が必要です。日本の運転免許証を所持している場合、ベトナムの免許に切り替えられますが、そのためにはいくつかの手続きが必要です。在留資格(TRC)を取得していること、日本の免許証とその翻訳があること、そして交通局での申請が必要になります。 免許証の切り替えには、数日から数週間の時間を要することもあるため、運転を予定している場合は早めに手続きを開始するのがおすすめです。また、短期滞在の場合は、現地での運転は避けるべきです。現地で移動する際は、タクシーやGrab(配車アプリ)を活用する方が安全で快適です。 2025年のベトナム交通ルール改定は、旅行者や居住者にとっても無視できない変化をもたらしています。罰金額の引き上げや排出ガス規制、50ccバイクの新たな条件など、これまでの慣習とは異なる点に注意が必要です。これらのルールを理解し、適切に対応することで、ベトナムでの生活や旅行をより安全で快適なものにできます。事前準備を整え、安心して移動を楽しみましょう。
- 2025.01.23
ベトナムサッカーの魅力に迫る!ASEANカップ優勝から国内リーグの楽しみ方まで
2025年1月5日、タイ・バンコクで開催されたASEAN三菱電機カップ2024で、ベトナム代表が見事な勝利を収め、3大会ぶりに東南アジアの王座に返り咲きました。本記事では、ベトナムサッカーの華々しい歴史と、その人気の理由、さらには国内リーグや選手たちの活躍について深掘りしていきます。 2025年1月5日、タイ・バンコクで行われたASEAN三菱電機カップ2024の決勝で、ベトナム代表がタイ代表を下し、3大会ぶりに東南アジア王者の座を奪還しました。試合は合計スコア5-3での勝利となり、ベトナムのサッカー史にまた新たな輝かしいページが刻まれました。 今大会では、エースFWグエン・スアン・ソンが7得点を挙げ、得点王に輝いたうえ、MVPも受賞。試合終了後、国中でファンが街に繰り出し、バイクのクラクションと歓声が響き渡る中、深夜まで祝賀ムードが続きました。 ASEAN三菱電機カップ2024の優勝により、ベトナム代表は、FIFAランキングポイントを着実に積み上げました。合計スコア5-3での勝利によって、FIFAポイントが2.77加算されます。トーナメント全体では10.22ポイントを獲得し、世界ランキング112位へと順位を上げています。 一方、タイ代表は東南アジアで最高ランクのチームでしたが、今回の大会では連続して敗北を喫しました。その結果、6.05ポイントを失い、FIFAランキングは98位へと順位を落としています。この変動は、ASEANカップの結果が各国のサッカーシーンに大きな影響を与えるでしょう。 ベトナム代表のFIFAランキングは、過去数十年にわたり大きな浮き沈みを経験してきました。その中でも特筆すべき出来事は2008年のAFFスズキカップ優勝です。この大会での成功により、ベトナムはランキングを大きく押し上げ、2008年には113位に達しました。 その後、2018年には再びAFFスズキカップで優勝を果たし、ランキングは99位まで上昇しました。この時期、パク・ハンソ監督のもとでチームが安定した成績を残し始めたことが背景にあります。さらに、翌年の2019年にはアジアカップで準々決勝進出という輝かしい成果を収め、世界ランキングは94位にまで上がりました。 しかし、その後のワールドカップアジア最終予選に挑戦した2021年には98位の後退を見せました。さらに、近年では、2024年9月では国際試合で2連敗を喫し、ポイントを6.64失い116位へ下がっていました。この順位は、2017年10月以来の最低記録です。 ベトナムのトップリーグ「Vリーグ」には、国内外で実績を誇る名門クラブが数多く存在します。その中でも、ハイフォンFC、ハノイFC、ベトテルFCは特に注目されるチームです。それぞれのクラブが持つ背景と特徴を見ていきましょう。 出典:https://www.facebook.com/haiphongfootballclub/ 1952年に設立されたハイフォンFCは、ベトナム北部の港町ハイフォンを拠点とする、国内で最も歴史あるクラブのひとつです。赤と白を基調としたユニフォームが象徴的で、熱狂的なサポーターたちの応援がスタジアムを盛り上げます。 ハイフォンFCは、Vリーグでの安定した成績に加え、ベトナムカップでも優勝経験があり、国内サッカー史に名を刻んでいます。また、かつて元ブラジル代表のデニウソンを獲得したことでも話題を呼びました。しかし、わずか1試合のみの出場で退団したというエピソードもあります。地域密着型のクラブ運営を行い、若手育成にも力を入れています。 出典:https://www.facebook.com/officialhanoifc/ 2006年に創設されたハノイFCは、ベトナム首都ハノイを拠点に急速に成功を収めたクラブです。設立からわずか数年でVリーグ1に昇格し、2010年にはリーグ初優勝を達成。その後も2013年、2016年、2018年、2019年、2022年と、通算6回の優勝を果たしています。 攻撃的なプレースタイルと若手選手の育成に力を注ぐハノイFCは、国内リーグでの活躍だけでなく、AFCチャンピオンズリーグなど国際舞台での経験も積み重ねています。クラブの運営は大手コングロマリットであるT&Tグループによって支えられ、その資金力と組織力が成功の背景にあります。 出典:https://www.facebook.com/thecongviettelfc/?locale=vi_VN 1954年設立のベトテルFC(旧称テーコンFC)は、ベトナム人民軍が母体となった歴史あるクラブです。Vリーグ1では6度の優勝を誇り、ハノイFCと並ぶ最多記録を持っています。2009年に人民軍がクラブを手放した際、通信大手のベトテル社がクラブ運営を引き継ぎ、再出発を遂げました。その後、2018年にVリーグ2で優勝し、トップリーグに昇格。2020年にはVリーグ1で優勝するなど、輝かしい成果を上げています。 ベトテルFCのホームスタジアムであるミーディン国立競技場(収容人数40,192人)は、ベトナム最大規模のスタジアムで、観戦に訪れるファンにとって象徴的な場所となっています。 ベトナムサッカー界には、国内外で注目される選手が数多くいます。その中でも、ファム・トゥアン・ハイとグエン・スアン・ソンは、ベトナム代表の中心として目覚ましい活躍を見せています。この2人は、国内リーグでのパフォーマンスはもちろん、国際大会でもその実力を証明し、チームを支える存在です。 ファム・トゥアン・ハイは、ベトナム国内リーグVリーグ1で活躍する若手ストライカーです。そのスピードと得点力で注目されており、将来を嘱望される選手の一人です。2024年のASEAN三菱電機カップ決勝では、タイ代表を相手に試合開始直後に貴重な先制ゴールを決め、ベトナム代表に勢いをもたらしました。このゴールは、初スタメンという大きなプレッシャーの中で挙げたもので、トゥアン・ハイの大舞台での強さを象徴するプレーでした。 グエン・スアン・ソンは、ベトナム代表のエースとして君臨する選手です。ブラジル出身でありながら、帰化選手としてベトナム国籍を取得し、代表チームに加わりました。その高い技術力とフィジカルの強さは、国内外のファンを魅了しています。彼はかつて日本のJリーグ・ベガルタ仙台でプレーしていた経歴を持ち、国際的な経験を生かしてベトナム代表をけん引しています。 2024年のASEAN三菱電機カップでは、7得点を挙げて得点王に輝いただけでなく、MVPも受賞しました。大会を通じて見せた圧倒的な決定力とリーダーシップは、ベトナムの優勝に不可欠なものでした。特に負傷退場するまでのプレーでは、彼がいかに重要な存在であるかを改めて証明しました。 ベトナム国内で最も人気のあるサッカーリーグ「Vリーグ」は、地元ファンに愛され、近年では国際的にも注目を集めています。熱狂的な観客が集うスタジアムでの観戦も良し、オンラインで手軽に楽しむ方法も良し。ここでは、Vリーグを観戦する具体的な方法をご紹介します。 Vリーグを最大限に楽しむには、現地のスタジアムで試合を観戦するのが一番です。試合当日、スタジアムに響き渡る声援や、選手たちが繰り広げる迫力あるプレーを間近で感じることは、特別な体験となるでしょう。 チケットは、試合会場となるスタジアムの窓口で購入できます。多くの場合、試合の数日前から販売が始まるため、人気のカードでは早めに確保するのがおすすめです。さらに、オンラインでの販売も行っており、公式ウェブサイトや提携チケットサイトを利用すれば事前に席を確保できます。 観戦するスタジアムによって、それぞれ異なる魅力を楽しめるのもVリーグの魅力のひとつです。例えば、首都ハノイにあるハノイFCのハンダイ・スタジアムはアクセスが良く、設備も充実しており、快適な観戦環境が整っています。一方、ハイフォンFCのラックチャイ・スタジアムでは、熱狂的なサポーターの声援がスタジアム全体を包み込み、独特の雰囲気を味わえます。 ベトナムまで足を運べなくても、日本にいながらVリーグを楽しむ方法があります。オンライン配信サービスを利用すれば、試合をリアルタイムで視聴可能です。ただし、地域制限がかけられているため、視聴するにはVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して地域制限を回避する必要があります。 Vリーグの公式配信は地域制限が設定されていることが多いため、日本から直接アクセスできません。この場合、VPNを使ってデバイスをベトナム国内のサーバーに接続することで、視聴が可能になります。 まず、NordVPNやExpressVPNといったベトナムサーバーに接続できるVPNサービスを選び、アプリをインストールしましょう。その後、ベトナム国内のサーバーを選択して接続します。この操作により、あなたのデバイスがベトナム国内からアクセスしているように認識されるため、地域制限をクリアして試合を視聴できるようになります。 Vリーグの公式配信サービスFPT Playは、試合をライブ中継するだけでなく、過去の試合のアーカイブも提供しており、Vリーグを楽しむための主要なプラットフォームとなっています。 まずは、FPT Playのウェブサイトまたはアプリにアクセスし、アカウントを登録してください。メールアドレスや電話番号を使った登録が可能で、クレジットカードなどの決済手段を利用して視聴プランを購入するだけで準備完了です。視聴プランには、ライブ中継やアーカイブ映像などが含まれており、自分のスケジュールに合わせて試合を楽しめます。 ベトナムで最も愛されているスポーツといえば、間違いなくサッカーです。その人気は、代表チームの国際大会での活躍だけでなく、日々の生活にも大きな影響を及ぼしています。サッカーがなぜここまで支持されているのか、そして試合の日には街がどのように変わるのか、その理由を紐解いてみましょう。 ベトナムにおけるサッカーの人気の背景には、長い歴史と文化的な背景があります。サッカーはフランス植民地時代にベトナムへと伝えられ、1975年の全国統一後には全国的に普及しました。1964年にはアジアサッカー連盟(AFC)と国際サッカー連盟(FIFA)に加盟し、ベトナムサッカーは国際的な舞台での挑戦を開始しました。 1996年にはASEANサッカー連盟(AFF)に正式加盟。2008年にはAFFチャンピオンシップで初優勝を果たし、この快挙は国内サッカーの発展を象徴する出来事となりました。さらに、2017年にパク・ハンソ氏がベトナム代表監督に就任すると、チームは次々と成果を挙げます。2018年にはAFC U-23選手権で準優勝し、AFFスズキカップでは10年ぶりの優勝を果たしました。これらの歴史があり、サッカーがベトナム国民にとって誇りと喜びをもたらすスポーツになりました。 その後も、2019年アジアカップ準々決勝進出やSEAゲームズ(東南アジア競技大会)の優勝、そして、ASEAN三菱電機カップ2024での優勝など、代表チームは数々の偉業を成し遂げています。 サッカーがいかに国民に影響を与えるかは、試合の日の街の様子を見れば一目瞭然です。特に代表チームの試合が行われる日は、都市部の交通状況が大きく変化します。首都ハノイやホーチミンでは、試合前後にスタジアムや街頭の大型スクリーンに向かう人々で道路が混雑し、交通渋滞が発生します。 さらに、試合で勝利した後には、さらなる熱狂が待っています。バイクに乗ったサポーターたちが国旗を掲げて街中を走り回る、祝勝パレードが自然発生的に行われるのです。2018年のAFFスズキカップ優勝時には、数万人の市民が主要都市に繰り出し、深夜まで歓声とクラクションの音が鳴り響きました。主要道路が完全に麻痺するほどの混雑が生じたこの歓声ムードは、ベトナム国民がいかにサッカーを愛しているかを物語る象徴的な出来事と言えるでしょう。 ベトナムサッカーの情熱は、ASEANカップでの代表チームの快挙や、国内リーグでの名門クラブの活躍を通じて、ますます強まっています。現地での観戦はもちろん、オンラインで気軽に楽しむ方法も充実しているため、サッカー好きのあなたもぜひベトナムサッカーの世界に触れてみてください。
- 2025.01.20
【ベトナム/ダナン】会食・接待時にお薦めのレストラン特集(日本食編)
ベトナムで仕事をする日本人の方々にとって、よく聞く悩みの種が会食のお店探しではないでしょうか。 日々お店の入れ替わりが激しいダナンの飲食店ですが、接待に使えるポイントを押さえているお店は意外と少ないため、よくいろいろな方からおすすめのお店を質問いただきます。 こちらの記事ではベトナム在住歴10年以上の筆者が、接待に使えるおすすめのレストランを紹介していきます。 日本でもベトナムでも、お店選びはお客様の嗜好に合わせてポイントを抑える必要がありますよね。 実際にお店を決める際に、気を付けるべきポイント5つを紹介します。お客様に合わせて下記のポイントを考慮しながらお店を選んでみましょう。 お客様と周囲の影響を受けずにゆっくり話がしたい時に、個室であることは非常に重要なポイントです。 ダナンでは個室の用意がないレストランも多いので、個室があるお店を頭に入れておくとお店が選択しやすくなります。 もちろんカジュアルな接待であれば個室にこだわらなくても良いケースもありますので、会食の目的やメンバー次第で決めることをおすすめします。 店内では喫煙不可のレストランもありますので、喫煙者がいる場合には事前に確認しておくとよいでしょう。 ダナンのレストランは店内喫煙不可の場合、入り口の外に喫煙スペースを設けているお店も多いのでお店の入口付近のお席を予約すると喫煙者にも非喫煙者にも喜ばれるかもしれません。 なんといっても、食事・お酒の美味しさや種類の豊富さは外せませんよね。 特にご年配の方は日本食を好まれる方も多いので、満足度の高い和食のお店を選びたいですね。 また、コースメニューの方が会食がスムーズに進むケースも多いです。アラカルトで頼む予定でも、念のため事前にコースの有無も確認しておきましょう! なんといってもここはベトナム。店員さんはベトナム人の方ですので、日本で受ける接客とは文化も違えば、言語も違います。 日本食レストランに行けば日本語接客の可能性が高いですが、一歩飛び出せば英語かベトナム語です。 あまり海外に慣れていないお客様だと、ベトナムの文化を失礼と捉える方もいますので、どの程度の接客をお客様が求められているのかリサーチしておきましょう! 感じのよい接客をしてくれる店員さんがいるお店だと、少しの間違いなら気にならず、会食も円滑に進むので接客は大切ですよね。 そして、我々日本人にとって外せないのが清潔感ではないでしょうか。 隅々まで掃除が行き届いているか、その中でも特に『お手洗いが清潔か』は非常に重要なポイントですので押さえておきたいポイントですね。 高級食材と日本人板前によるプロの技が光る日本の寿司店です。ダナンの日本人が多く住む、ダナン市の飲食店街にあります。 日本から空輸した新鮮な魚介類や低温調理の和牛ステーキなど、ここでしか味わえない贅沢な料理をお楽しみいただけます。 コース以外にもアラカルトメニューがあります。 コースは800,000VND~、接待であればコースを選択する方がスムーズでおすすめです◎ 和の趣を取り入れた温かみのある空間で、個室(要予約)やカウンター席も完備しています。きれいで洗練された空間は、プライバシーを守りたい会食でも安心して利用できますよ! 鮨兵衛の予約はこちらからどうぞ! カジュアルながら地産地消にこだわり、ベトナムで採れた新鮮な食材を提供している居酒屋です。 居酒屋定番メニューから刺身や焼き魚などの和食メニュー、創作料理まで幅広く日本食を提供しています。 ベトナム人マネージャーをはじめ日本語堪能なスタッフが多く、お酒の種類も豊富で、日本人出張者にも人気です。 広々とした店内には、カウンター席、テーブル席、個室(要予約)を完備。日本の居酒屋を彷彿とさせるアットホームな雰囲気でお食事をお楽しみいただけます。 カジュアルに居酒屋での会食を楽しみたい、ベトナム人に様々な日本食を紹介したい、といった方は是非一度利用してみてくださいね。 居酒屋縁の予約はこちらからどうぞ! ダナンのミーケビーチ近く「アントゥンエリア」にある人気店です。 地元ベトナム人や在住外国人からも評判で、新鮮な魚を使った寿司・刺身だけでなく、定番の日本食など多彩なメニューをリーズナブルな価格帯で提供しています。 カウンター席や個室(要予約)も完備し、カジュアルな会食にも日常使いにも最適なアットホームな雰囲気が魅力です。 一寸法師2の予約はこちらからどうぞ! ダナンの韓国人エリアにある日本食店で、寿司、刺身、天ぷらなどの日本料理を提供しています。 定食や一品料理も豊富で、ワインや日本酒などドリンクメニューも充実しています。 カウンター席や個室(要予約)もあり、日本人だけでなく韓国人やベトナム人にも人気のお店です。 三好の予約はこちらからどうぞ! ベトナムで人気の中華・日本食店です。 市内と海側に店舗を構え、海側店(CHIN MESHI 109)の屋上ではBBQ専門のJackpot BBQも営業中です。 本格的中華をはじめ、多彩な料理はベトナム料理に飽きた時にぴったり。 カウンター・半個室・個室(要予約)完備で、一人でも接待でも利用できる人気店です。 陳めしの予約はこちらからどうぞ!シティエリア・ビーチエリア 2024年11月にダナンにもオープンした、ホーチミンでも人気の居酒屋「満月」。 全国の焼酎や日本酒、豊富な梅酒を揃え、軽めの一杯から食事まで多彩なメニューを楽しめます。 高い天井と広々とした店内には個室(要予約)もあり、空港からのアクセスも良いので、ダナンに夜着の便や帰国前などにも利用しやすいです。 焼酎ばー満月の予約はこちらからどうぞ! ベトナム・ホーチミンで20年以上人気の日本式焼肉店のダナン支店です。 日本クオリティーの焼肉だけでなく、すき焼きや鍋などのメニューや一品料理も充実しています。 無煙ロースターが設置されているため、服に匂いがつきにくいのも嬉しい設備です。 個室はありませんが、テーブルごとに仕切りがあるため周りを気にせず食事ができます。※2階は仕切りなしの座敷席あり 浦江亭の予約はこちらからどうぞ! 本記事では、ダナンで会食をする際におすすめの日本食・和食レストランをご紹介しました。 会食の成功にお店選びは欠かせない要素ですが、ベトナムでの会食となると、日本とは文化もサービスも全く違います。 日本からの出張者との食事会と在住者同士で開かれる食事会では趣旨やリクエストが異なるので、様々な候補があると安心ですよね。 こちらの記事がダナンで会食の幹事をされるみなさまのお店選びの一助になれば嬉しい限りです。
- 2025.01.17
ベトナムでの生活をより便利に!現地でのオンラインショッピング情報をお届け!
ベトナムはオンラインショッピングが非常に盛んで、どんなものでもオンラインで購入できてしまいます。 ネットショッピング文化は日本よりもはるかに進んでおり、個人ショップであってもオンライン販売を行っているところがほとんどです。 最近ではB to Cのオンラインショッピングだけでなく、C to Cの個人間やりとりとなるフリーマーケットも増えてきています。 そこで、こちらの記事ではベトナムのオンラインショッピング事情を一挙紹介していきます! オンラインショッピングと一言で言っても様々な種類のサービスがあります。 まずはこちらでは、ベトナムのカテゴリー別オンラインショッピングサービスをご紹介していきます。 日本で展開されているUberのようなサービスで、ベトナムでは食べ物の配達を頼むことができる他、バイクや車タクシーとして配車サービスを利用することができます。 日本では配車サービスは地域が限定されておりあまり利用頻度は高くありませんが、ベトナムではGRABやBeを利用しない人はいないと言っても過言ではありません。 移動時はタクシーではなくGRABなどを利用することの方が多く、食べ物のデリバリーサービスも日常的に使われます。 ベトナムではドリンク1つでもデリバリーを利用するほど、生活になくてはならない存在です。 食事やスーパーの配達で最も利用されるのがGRABなどの即時配達サービスですね◎ 日用品から洋服、電化製品までなんでも購入できるオンラインショッピング。 日本ではAmazonや楽天が有名ですが、ベトナムで最も利用されているのはLazadaやShopeeです! ちなみにAmazonはベトナムでは展開されていませんので注意してくださいね◎ LazadaやShopeeも毎日のように利用されており、身にまとっているもの全てオンラインショッピングというベトナム人もたくさんいます笑 ベトナムではショッピングセンターなどで購入するよりオンラインで購入する方が、はるかに安いものが多く種類も豊富なことが理由に挙げられます。 日本で主流なフリマアプリといえばメルカリですね。メルカリのような個人間で商品を販売するフリーマーケットアプリがベトナムにもあります。 Cho Totというアプリやwebで利用できるサービス、またFacebookを使用した個人売買も盛んです。 ベトナム在住日本人でもあまり利用経験がない方も多いフリーマーケットのここからは詳しく解説していきます◎ 先に紹介した即時配達サービスやオンラインショッピングは、ベトナム在住日本人であればほとんどの方が利用経験があると思います。 しかし、③のフリーマーケットに関してはまだまだ未活用の方も多いのではないでしょうか? 小さなお子さんがいる家庭や本帰国が決まった際に、せっかくだったらもう使わないモノを販売したい、という方も多いのではないでしょうか? そこで、こちらではおすすめのフリーマーケットアプリ2つをご紹介します! ベトナムのオンラインフリーマーケットサービスCho Totが最もベトナムで知られているフリーマーケットサービスです。 ベトナム語でChoが「市場」、Totが「良い」を表すので、ChoTotは「良い市場」を意味しています。 webもしくはアプリをダウンロードして利用することができますが、どちらも基本的にはベトナム語のみ対応です。 英語利用したい方は、webページから入り、Google翻訳での利用がスムーズでしょう◎ アカウントの登録にはベトナムの電話番号が必要です。 電話番号とパスワードを設定して、登録をしましょう。右上のAccountの項目からSign upをしてください。 登録が完了したら、出品&購入ができるようになります。 カタログから欲しいものを探して購入していきます。 ページ上のワード検索でほしいものを検索するか、Explore the catalogでカテゴリーから探すこともできます。 日本のフリーマーケットで見るような家電や家具などから、”JOB”=仕事を探すこともできるのがベトナム流。 また、ホテルやバスのチケット、不動産までこちらのアプリ上であらゆるものを購入することができます。 気になる商品や欲しい商品が見つかったらクリックすると出品者にChatを送ることができます。 商品の状態なども下記に記載があるので確認することができますよ◎ 購入が決まったら支払い手続きに移ります。 「支払い保証」機能により、購入者は Cho Tot プラットフォームを通じて商品価格の 10% を預けるか、商品価格の 100% を販売者に直接支払うことができます。 販売者から購入者に商品が届きアプリで”Received”をクリックしたら料金が支払われるシステムが導入されているので、写真と異なるものが届いた場合でも保証があるため安心ですね◎ Cho Totで自分が商品を出品したい場合は”Dang tin”の箇所から商品情報を入力していきます。 Dang tinをクリックすると、商品の写真やカテゴリー、値段などの詳細情報を入力する項目がありますので記入していきましょう。 全ての入力を終えたら、”POST”ボタンを押すと投稿できるので、購入者が情報を見れるようになります。 基本的な流れは日本のメルカリなどのフリマアプリと同様ですので、ベトナム語さえクリアできれば出品も購入も難しくありませんよ◎ Facebookのmarket placeを利用して、フリーマーケットのように個人間での売買をすることができます。 ベトナムで最も利用されているSNSの一つがFacebookですので、Facebookを活用した個人売買も非常に便利です! 販売者の所在地や価格を絞って、商品を検索することができるので自宅近くでほしいものが手に入る場合はとてもお得に購入することができます。 facebookアカウントを持ってさえいれば追加の登録不要で利用できます◎ こちらは手間をかけずに利用できるので便利ですね! Fcebookの自身のアカウントのアイコンを押すと、”Marketplace”の項目が出てくるので、そちらをクリックすると様々な商品を見ることができます。 カテゴリーなどで検索ができるので、欲しいものを探します。 気になるものが見つかったらFacebookのmessengerでチャットをし、場所や価格、質問などのやり取りを行います。 そして売買が成立すると、直接受け渡しをすることがほとんどです。 直接会う日時を決めて手渡しで受け取り、料金を支払う流れをとりますのでシンプルですね! こちらの記事ではベトナムのオンラインショッピング事情について紹介しました。 ベトナム国内ではオンラインショッピングは非常に根付いており、B to Cのオンラインショッピングサービスを使っている人の割合は日本よりも高いと言えるでしょう。 また、C to Cの個人間売買も盛んです。個人間のやりとりはベトナム語に不安がある方も多いかと思いますが、活用できるようになると非常に便利です◎ ベトナム生活を快適に過ごすために、周囲のベトナム人の友人の手を借りながらオンラインショッピングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか? こちらの記事がこれからベトナムで生活をされる方々にとって、有益な情報となっていましたら嬉しい限りです!













