豊富な経験とネットワークで営業活動を成功に導く!(転職成功インタビュー vol.8/Sさん)

豊富な経験とネットワークで営業活動を成功に導く!(転職成功インタビュー vol.8/Sさん)

自己紹介

出身は長崎県になります。3歳からずっとラグビーを続けていて、ラグビーで高校、大学と進学しました。

昨年仕事の関係でベトナムへ来まして、その際に日本よりビジネス面でのチャンスもあり、中長期的に暮らしたいという気持ちになりまして、転職活動を経て現在の会社に就職することになりました。

職務経歴

大阪の総合商社で5年程国内営業をしていました。その後保険会社に転職し、それからはコンサルティング業をしていました。

大学卒業後は商社に勤めることになりましたが、元々保険業界に興味がありました。というのも母子家庭で育ち、保険の重要性を母に教わっていましたので、保険というものに抵抗がなく、保険会社の仕事はかっこいいなと思っていたんです。商社を経て、念願の保険会社に転職してからは、お客様の営業のお手伝いや営業指導、スポンサー開拓なども並行して行っていました。それならば自身でコンサルティング業をしたほうが向いているのではないか、ということでコンサル業の道に進みました。

Q1.海外転職を目指した理由は何ですか。

日本で知り合いの動画制作会社の社長さんがいまして、ダナンにも会社を持っていることから、「一緒に行こう」とお誘いを受けてベトナムに来たのが始まりです。

元々日本で美容・健康関係のコンサルティングを行っていました。その社長さんから「ベトナムでも絶対できるよ」と強く後押しをいただきました。それがきっかけで実際にベトナムに来てみたところ、『これはやれるぞ』という感覚が湧いてきました。しかし、そこからダナンやホーチミンで販売ルートの開拓や会社設立の活動を始めましたが、日系企業として会社を設立するには資本金や監査の問題があり、またベトナム人を事業パートナーとして会社を設立する場合でも、様々なリスクがあることに気づきました。

それに加え、ビザの期限の問題や、現在のベトナム人の恋人との出会いもあり、中長期的にベトナムに滞在するために、一度転職活動をしてみようと決意しました。

Q2.どのような海外転職活動をされていましたか、また、転職の軸、国の優先順位など教えてください。

ビジネスの観点から見ると、ベトナムは人口が増加しており、今後さらに国が発展することが期待されています。そのような中で、ゼネコンの方々と会う機会があり、建設業に興味を持つようになりました。建設業への興味が高まっている中で求人情報を見たところ、建設系の求人が多く掲載されていることに気づきました。それで、建設関係の職を中心に転職活動を始めることに決めました。

Q3.現在の会社で働くことに決められた理由は何ですか。

HRnaviさんにご紹介いただき、現在の会社の面接を受けた際、面接官であった社長に対しての印象がすごく良かったので、直感的に『この会社で働いてみたい』という感覚が湧きました。さらに、太陽光エネルギー市場への積極的な取り組みを伺い、これからのトレンドであり、有望なビジネスだという点についても共感しました。個人的にも同じ方向性に強い興味を抱いていたことが、最終的に決め手となりました。

Q4.現在の会社ではどのようなポジション、業務を担当されてますか。

太陽光のPPA事業で営業マネージャーとして活動しています。といっても事業部には私一人しかおらず業務を任されている状況になりまして、実質は事業部長のような感じです。

主な業務は、日本企業の開拓と訪問、製品提案、工場図面の収集です。現地の合弁会社との連携を通じて見積もりや契約は進めますが、日本企業の担当者とは私が連絡を取り、契約の最終確認をしてもらい、事業を進めるというプロセスを担当しています。

Q5.これまでの業務経験で活かせているポイントはございますか。

ゼネコンとパートナーを組むことが多いのですが、以前商社に勤務していた経験が、営業に自信と度胸を持って臨める点では活かせているポイントかと思います。

また、これまで築いた人脈のお蔭で、今ではたくさんのアポイントメントを取れるようになりました。営業に関して何か特別な技術があるというよりも、人脈やキャラクターで仕事を決めてこられたと思います。面白そうな仕事話が好きで、「ここに営業をかけてみたらどうか」という発想が自然と浮かんできます。この発想力も活かせていると思います。

Q6.ベトナムにお越しなられて、仕事面、プライベートとも第一印象はいかがでしたか、また日本とのギャップで驚いたことはどんなことですか?

仕事面では、現在の会社の現地スタッフは待遇も良いですのですぐに辞めることもなく、きっちり仕事をしていますし、これといったギャップなどは感じたことはありません。

ただ、お客様の工場長などのお話を聞くと、現場のスタッフは賃金が安いと1,2週間で辞めてしまったりして困る、というのは聞いています。

しかし、ベトナム人の若者は副業をしたり、株、仮想通貨など投資などをしていることが多く、個人的には何にでもチャレンジする姿勢が好きです。逆に自分の経験から日本人の若い世代のほうが意欲が低くマイナスのイメージがありますね。

プライベートではベトナム人パートナーがいて、例えばお金の感覚についてなどについてはかなりのギャップがありました。でもそういうところの違いも認めて、今は結婚しようと思っています。あとは、元々服や靴が大好きで、日本ではハイブランドばっかり買っていたのですが、ベトナムに来てからそういう感覚が全くなくなりました。ベトナムはオーダーシャツなどが何千円とか購入できるのはいいですね。

Q7.お仕事で問題に直面した際に、ご自身で克服に向けてどのように取り組まれましたか。

個人的にはこれまで問題に直面するといった場面もなく、今までの人脈や経験を活かして順調に仕事が進んでいます。

ただ、日系企業は他国と比べて契約の決定までに時間がかかることが多く、本社が決定を下すまでに半年から1年かかることが一般的です。ベトナム、韓国、中国などの企業は迅速に契約を決めることが多く、日系企業の意思決定の遅さが際立っています。このため、日系企業だけでなく日本全体がビジネスチャンスを逃し、将来的な成長が見込めない国だと感じることがあります。

Q8.ベトナム転職を実現されて、現在に至るまでの感想フィードバック

ベトナムでは仕事面でもプライベートでも不便と思ったことはないです。ベトナムの経済が追い付いていない部分はありまが、それも逆にいえばこれから成長するということです。

今のところ充実した生活を送れています。

Q9.今後のキャリアプランについてどのようにお考えですか。

今の会社でやっていることはハウス系(木材・建材)ですが、ベトナムは環境対策に力をいれていることから、中長期的にもバイオマス等の事業はチャンスがあると思っています。

今の主な業務である太陽光で結果を出して、将来的には環境系の業務にも携われるように目指していきたいです。

Q10.ベトナム生活におけるプライベートの過ごし方

週末は7区の日本人学校でラグビーチームの仲間と練習をしたり、子ども達に教えたりもしています。仕事で関係ができた同じ年代の人たちと、久しぶりにゴルフなども楽しんでいます。

また、恋人がこれまであまり旅行に行ったことがないということなので、一緒に旅行したりもしています。

Q11.海外転職を目指される方にアドバイス

私は英語が話せなくても、今のポジションの仕事に就くことができています。

海外でも仕事の需要があれば、日本人でも長期的に働き、居心地よく安定した生活を送ることは可能です。収入面で言えば、日本で働いていた時の方が遥かに良かったです。ですが、それを捨ててでも海外にきてチャレンジして良かったと思える世界です。

若い人や海外転職をしてみたい!という人には現在の年収面だけを考えるのではなく、中長期的に国(日本とベトナム、または他の国でもいいです)を見るとどうなのか、という視点を持つことが大事だと思います。

せっかくの人生なので20代30代、自分の時間を30分、1時間でも取って面接などに挑戦してみれば、面白い人生が待っていると思います。若い人達、また今、海外転職を考えている方には「絶対にチャレンジしたほうがいい!」と言いたいです。

嶋村 拓史(パートナー、ハノイ支店代表)

取材担当者嶋村 拓史(パートナー、ハノイ支店代表)

「2017年4月からHRnaviで勤務、ベトナムで人材コンサルタントとして第二の人生をスタートしました。現在は当社代表パートナー兼ハノイ事務所責任者として業務に従事。弊社では現地に根付いた専門コンサルタントが常駐しており、現在まで長年にわたり数多くの方に現地での就業、生活でのアドバイスを行ってきました。ベトナム就業に興味をお持ちの方いましたらぜひ当社までご相談くださいませ☆」

ベトナム情報週刊コラム

2025年版|ベトナム生活はいくらかかる?ハノイ・ホーチミンのリアル生活費を徹底解説
2025.12.19
2025年版|ベトナム生活はいくらかかる?ハノイ・...
海外移住や駐在、現地採用など、日本人にとってベトナムは「住みやすい東南アジアの国」として注目を集めています。 物価が安く、食事もおいしい――そんなイメージがありますが、実際のところ2025年のベトナムでの生活費はいくらくらいかかるのでしょうか? この記事では、ハノイとホーチミンの生活費をリアルな数字と現地の声をもとに徹底解説します。 これからベトナムで生活を始めたい方、駐在・現地採用を検討している方にとって、参考になる内容です。   ここ数年、ベトナムでは経済成長とともに物価が上昇しています。特に2023~2025年にかけて、円安と現地インフレの影響で、日本人にとっては「思ったより安くない」と感じる人も増えています。 とはいえ、東京と比べれば依然として生活コストは約半分〜3分の2程度。 家賃・交通費・外食費などは日本の都市部よりかなり安く、生活スタイルを工夫すれば月10〜15万円程度でも十分に暮らせるのが現実です。   ベトナムの生活費で最も大きな割合を占めるのが「家賃」。 まずは代表的な住宅タイプ別に見てみましょう。 住居タイプ ハノイ家賃相場 ホーチミン家賃相場 備考 ローカルアパート(単身用) 250〜400USD(約4万〜6万円) 300〜500USD(約5万〜8万円) キッチン・家具付きが主流 サービスアパート(外国人向け) 500〜800USD(約8万〜13万円) 600〜1,000USD(約10万〜16万円) クリーニング・光熱費込みもあり ファミリー向けマンション 800〜1,500USD(約13万〜24万円) 1,000〜2,000USD(約16万〜32万円) プール・ジム付き高級物件も人気 ホーチミン市(特に1区・2区・7区)は上昇傾向で、外資企業の進出増加により外国人居住者が増えたことが背景です。 一方、ハノイは比較的安定しており、同じグレードなら1〜2割ほど安く借りられます。 💡 現地在住者の声 「ハノイは通勤ラッシュが大変だけど、郊外なら家賃が抑えられて静か。ホーチミンはカフェや外食が多く、便利さを取るなら断然こちら」(30代男性・現地採用)   ベトナムの食費は、どれだけローカルフードを利用するかで大きく変わります。 ● ローカル中心の場合 ・フォーやバインミーなど:1食 約40,000〜70,000ドン(約250〜450円) ・カフェでのコーヒー:25,000〜50,000ドン(約150〜300円) ・屋台や食堂中心で1日3食:月2〜3万円で生活可能 ● 日本食・欧米レストラン中心の場合 ・日本食定食:150,000〜250,000ドン(約900〜1,500円) ・カフェチェーン(スタバなど):60,000ドン〜(約400円〜) ・週2〜3回外食+自炊:月5〜7万円前後 最近では輸入食品や日系スーパーの価格が上がっており、日本の食材を多用すると日本並みの食費になるケースも。 🥢 現地の感覚 「フォー1杯250円は安いけど、週末にイオンの寿司を買うと日本価格。日本食をどれだけ食べるかで月の支出が全然違う」(40代女性・駐在妻)   公共交通機関がまだ整備途上のベトナムでは、バイク・タクシーアプリ(Grab)が主な移動手段です。 手段 相場(片道) 月あたり目安 備考 バイク通勤(自家用) ガソリン代 約400,000ドン(約2,400円) 月1,000円台〜 駐輪場代別 Grabバイク 20,000〜40,000ドン(約130〜250円) 月3,000〜5,000円 短距離移動に便利 Grabカー(4輪) 50,000〜150,000ドン(約300〜900円) 月5,000〜8,000円 雨の日や荷物が多いときに便利 バス・メトロ 7,000〜15,000ドン(約50〜100円) ...
ベトナム在住者必見!今話題の日本発飲食チェーン最新ガイド(2025年版)
2025.12.05
ベトナム在住者必見!今話題の日本発飲食チェーン...
近年、ベトナムの主要都市では日本発の飲食チェーンが続々と進出し、現地の人々にも人気を集めています。日本の味を恋しく感じる在住日本人にとっても、これらのお店はまさに“心のオアシス”。 今回は、ホーチミン市やハノイ市を中心に展開している代表的な日本発チェーン6店を、商品の特徴や価格帯、所在地情報などとともにご紹介します。   すき家は、ゼンショーグループが展開する日本最大の牛丼チェーン。ベトナムでは2016年にホーチミンに1号店をオープンし、現在ではハノイやダナンにも複数店舗を構えています。 ● 主なメニューと価格 牛丼(並):約59,000〜69,000ドン(約360円) チーズ牛丼:約85,000ドン(約520円) カレーライス:約89,000ドン(約550円) 日本とほぼ変わらない味を、清潔な店内で気軽に楽しめるのが魅力。味噌汁や生卵などのサイドメニューも充実しており、「夜食」「ランチ」「一人ご飯」に最適です。 📍主な店舗: Ho Chi Minh City:Vincom Center Dong Khoi内 Hanoi:Lotte Center Hanoi   日本でもおなじみの「ココイチ」は、ベトナムでもカレー文化を広めた先駆者的存在。具材・辛さ・ご飯の量を自由にカスタマイズできる点が人気の理由です。 ● 主なメニューと価格 ポークカレー(並):約120,000ドン(約700円) チキンカツカレー:約155,000ドン(約930円) シーフードカレー:約165,000ドン(約980円) 現地では、日本米を使用しながらもカレーの辛さをややマイルドに調整しており、ベトナム人にも好まれています。 日本同様、トッピングメニューの自由度が高く、在住者の“カレー欲”をしっかり満たしてくれる一軒です。 📍主な店舗: Ho Chi Minh City:Takashimaya Saigon Centre内 Hanoi:Aeon Mall Long Bien   焼肉と言えば「牛角」。日本国内だけでなくアジア各国で人気を集めており、ベトナムでもホーチミンを中心に展開を拡大しています。 ● 主なメニューと価格 牛カルビセット(ご飯・スープ付き):約220,000ドン(約1,300円) 食べ放題コース:約399,000〜499,000ドン(約2,400〜3,000円) 炭火焼スタイルで肉の質も良く、日本クオリティの焼肉をベトナムで体験できるとして、日本人・現地客の双方に支持されています。 店内は清潔でサービスも丁寧。デートや接待利用にも向くお店です。 📍主な店舗: Ho Chi Minh City:Le Thanh Ton通り、District 1 Hanoi:Vincom Mega Mall Times City   ベトナムのうどんブームを牽引したのが「丸亀製麺」です。現地では2014年にホーチミン1号店がオープン。日本同様にセルフスタイルを採用し、打ち立て・茹でたてのうどんを提供しています。 ● 主なメニューと価格 かけうどん:約59,000ドン(約360円) ぶっかけうどん:約65,000ドン(約400円) 天ぷら各種:1個 約20,000〜35,000ドン(約120〜210円) ...
現地採用・駐在・フリーランスの違い|ベトナムで働く3つの働き方
2025.11.21
現地採用・駐在・フリーランスの違い|ベトナムで...
近年、ベトナムは日本人にとって魅力的な就業先として注目を集めています。ホーチミンやハノイなどの都市では、日本企業の進出が進み、現地採用や駐在員、さらにはフリーランスとして働く日本人も増加しています。しかし、これらの働き方にはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、どの働き方が自分に合っているのかを理解することが重要です。   現地採用とは、ベトナム国内の企業に直接雇用される形態です。日本からの派遣ではなく、現地法人に所属し、現地の労働法や給与体系に従って働きます。 特徴 雇用契約:ベトナムの企業と直接契約 給与:ベトナムの市場水準に基づく 福利厚生:現地の制度に準拠 メリット 現地の文化や生活に密着した働き方ができる 日本からの派遣ではないため、自由度が高い 現地のネットワークを構築しやすい デメリット 給与水準が日本より低い場合が多い 福利厚生が限定的 キャリアパスが限定される可能性がある   駐在員は、日本の企業から派遣され、ベトナムの拠点で勤務する形態です。給与や福利厚生は日本基準で支給されることが一般的です。 特徴 雇用契約:日本の企業と契約 給与:日本の給与水準 福利厚生:日本の制度に準拠 メリット 高い給与水準と手厚い福利厚生 日本の企業文化やキャリアを維持できる 家族帯同が可能な場合もある デメリット 現地の文化や生活に馴染みにくい 日本の企業文化がそのまま持ち込まれることが多い 現地での自由度が低い場合がある   フリーランスは、企業に雇用されることなく、個人事業主として契約ベースで仕事を受ける形態です。IT、翻訳、教育などの分野で増加しています。 特徴 契約形態:プロジェクト単位や業務委託契約 給与:契約内容に基づく 福利厚生:自己負担 メリット 自由な働き方ができる 高収入の可能性がある(スキル次第) 複数の案件を掛け持ちできる デメリット 安定した収入が得にくい 社会保険や税務処理などの手続きが自己責任 契約の獲得や更新に手間がかかる   以下の表は、現地採用、駐在員、フリーランスの3つの働き方を年収、待遇、生活環境の観点から比較したものです。 項目 現地採用 駐在員 フリーランス 年収(目安) 2,500〜5,000 USD/月 5,000〜8,000 USD/月 + 手当 2,000〜10,000 USD/月(案件次第) ボーナス なし〜あり(企業による) 年2回(日本基準) なし 住宅手当 なし〜あり(企業による) 会社提供または手当あり なし 保険・医療 現地の社会保険加入 日本基準または現地補助あり 自分で手配 ...

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