ベトナム語には、日常生活やオンラインでのコミュニケーションでよく使われるスラングや流行語が豊富に存在します。
特に、ソーシャルメディアの影響が大きい現代のベトナムでは、SNSを通じて新しい言葉やトレンドが瞬時に広まり、新しい流行語も生まれ続けています。
今回は、現在ベトナムでZ世代を中心に流行しているスラングを10個厳選し、「ベトナム語の流行語の意味や使い方」「ベトナム語の流行語の特徴」についてわかりやすく解説します。
ベトナム語の流行語の意味や使い方
ここからは、ベトナムの流行語10選をご紹介します!意味や使われる場面なども合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①U là trời

「Trời(=天)」で直訳すると「U là trời=You are Heaven」という意味になりますが、これは奇妙な現象を目撃したときの驚きや驚きの感情を表現するときに使用される感嘆詞になり、2021年頃から使用されています。
英語の「Oh my god」の発音に似ているため「オーマイゴット!」と言いたいときも使われてきているそうです。
「Oh my god」のベトナム語の言い方は、日本人によく知られているベトナム語の「チョイオーイ(Trời ơi )」もありますね。
②Gét gô

TiktokerのGo Godさんが「泥の中で6日間横たわるチャレンジ」という動画を拡散した際に、英語の「Let’s go」の発音を間違えて「Gét gô」と言い、笑いと共に広がりました。この言葉は、英語と同様「行こう!」という意味で使われています。
③Xịt Keo

「Xịt Keo」は直訳すると「ヘアスプレー」という意味ですが、この言葉は『ミス トランスジェンダー ベトナム コンテスト』に参加する出場者のコーチであるMai Ngôさんの言葉で流行語となりました。
彼女の細かく熱心な指導にもかかわらず、出場者のパフォーマンスはそれに値するものではなく無力だったことから、若者たちの間で「驚いたり、恥ずかしくて声が出なくなったりする状態=固まる」という意味で使われています。
④Tái châu,/keo lỳ/ chả quyên

これらのフレーズは、ソーシャルメディアで人気を博しているトランスジェンダーのLindaさんから生まれたものです。
「Tái châu」は「tái chanh(素朴な、無邪気な)」の語呂合わせで、素朴なという意味です。冗談ぽっく友達に「Bộ đồ hôm nay làm em nhìn tái châu hơn đấy!=今日の服装は、さらに素朴に見えますね!」のような文で使えるそうです。
「Keo lỳ」は「とても魅力的な人、一目見ただけで魅了される人、噛み付きたくなるような人」という意味で、主にアイドルに対してや友達がいつもより魅力的な時に使われるそうです。
「Chả quyên」は塩味と甘味を表現するのに使われ、スラングとしては「美しさやセクシーさを表すとき」に使われる表現だそうです。
これらは辛辣な表現が面白いと話題になっており、Lindaさんを知らない人には分からないこともあるようです。話題になったときは相手と一層盛り上がれるかもしれませんね!
⑤Mãi Mận/ Mãi Keo

「Mãi mận(永遠の梅)」は、Facebookで人気のフレーズ「mãi mặn mà(いつまでも塩っぱい)」の口語的表現で「相手の外見やユーモラスな性格を褒めたり、単に素晴らしい行動や出来事を賞賛したりする」ために使用されています。
また、この言葉から派生して、梅以外のフルーツ(ライチやマンゴー)などに言い換えることもあります。
「Mãi keo」はZ世代の造語で、「mãi」は永遠・「keo」は粘着性のある接着剤を意味しており「mãi keo」の意味は「永遠にくっつく」で、2人以上の人々の間の強い絆を表すために使用されます。
「Mãi mận mãi keo」は、これら2つの意味を組み合わせて、「切っても切れない関係」を表し、Z世代が友情や強い感情的なつながりを表現するためによく使うフレーズとなっています。
⑥Kiwi Kiwi

「Kiwi Kiwi(キウイキウイ)」という言葉は、2023年5月にTikTokユーザーのduybestvoさんがMixueの新しいキウイドリンクの紹介動画から生まれました。
ユーモラスな口調で「Kiwi Kiwi」と繰り返して使用したことで瞬く間に拡散し、非常に多くの視聴回数を獲得しました。
これがきっかけで「Kiwi Kiwi」は、「美味しい」という意味で使われ、若者たちが自分の口に合う食べ物や飲み物に出会ったときの強い感情を表現する際に使われるようになっています。
⑦Xà lơ

「Ăn nói xà lơ」は誰かの行動を批判する時に使うフレーズで、使用されます。
由来はTikTokでのライブ配信販売で、販売者の幼い娘が予期せず不適切な言葉を口走った時に「Ăn nói xà lơ! Sao con nói dị!?(意味不明よ!なぜそんなことを言ったの!)」と、娘を注意した時の口調がユニークだったため人気になりました。
⑧Ét ô ét

英語の「SOS」をベトナム語に言い換えたもので、SOSと同様に「助けて!」という意味で使われますが、深刻な場面よりも冗談っぽく「SOS」を言いたい時に使われるそうです。この言葉は、Ba Toan Vlog の Tiktok チャンネルが由来であると言われています。
⑨Tóp tóp

「Tóp tóp」はTiktokのことを指しています。Tiktokをこのような発音にするようになったのは、クアンニンに住むおばあさんがTiktokで発信する甥の動画に映った際に「甥はいつもTóp tópを撮っている」と発言したことが、ユニークだったため広がりました。
Tiktokはベトナムの人たちにとって流行の発信地として欠かせないものになっています。
⑩Trộn

「Trộn」は英語の「troll」という「故意に攻撃的または挑発的な投稿をする人=荒らし」を意味するネットスラングに由来しています。
ベトナムの若者たちの間ではネット上だけでなく日常会話としても使われ、場面によっては「冗談」という意味があり「荒らしを受けてもユニークな冗談で言い返すこと」「ジョーク」などベトナムらしいユーモアを含む意味のこともあります。
ベトナム語の流行語の特徴

①SNS上でのユニークな要素や面白い演出
ベトナムの流行語は、特にソーシャルメディアでのユニークな要素や面白い演出がきっかけになることが多くなっています。
TikTokやFacebook・Instagramなどのプラットフォームでは、特定の動画が面白い演出やキャッチーな要素を持っているとそれが多くのユーザーでシェアされ、新しい流行語が生まれています。
流行語からベトナムの人たちのユーモアの感覚を理解することができますね。
②英語から派生したもの
ベトナム語の流行語には、英語から派生したものも多く見られます。グローバル化の進展により、英語のフレーズや単語がベトナム語に取り入れられ、現地の文脈に合わせて変化することもあります。
こうした流行語からもベトナムの若者の間では、英語がより身近になっているということが分かりますね。
③インフルエンサーの言葉
インフルエンサーや著名な人物が使う言葉も、ベトナム語の流行語に大きな影響を与えています。
特に人気のあるTikTokやInstagramのスターたちが発信する言葉やフレーズは、多くのフォロワーに影響を与え、短期間で流行語として広まることが多くなっています。
流行語を使うときの注意点
ベトナム語の流行語やスラングを使うときは、その言葉がどういう意味で、どんな時に使うかをよく知っておくことが大切です。
特にSNSで流行している言葉は、その言葉が使われる場所やグループに特別な意味があることがあり、相手によっては知らなかったり誤解を招いたりすることもあります。
また、日本と同様に若者言葉の使用を懸念する人もおり、フォーマルな言葉だと言えないため若者言葉が不快だと思う人もいるようです。
まとめ

ベトナムでは、日本と同様、SNS上での言葉が若者の間で流行語として使われています。一方で英語が由来の流行語があるなど、英語がよりも身近であると感じます。
実際に、ベトナム人に「最近の流行語はなに?」と尋ねると、熱心に教えてくれ相手との距離が縮まったように感じました。
話題の一つとして流行語を取り上げるのもベトナム人と仲良くなるきっかけになり、そこから相手の好きなインフルエンサーやコンテンツを知れて、一気に距離も近づくかもしれませんね!
この記事が参考になりましたら幸いです。
ベトナム情報週刊コラム
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