ベトナムの自動車市場が急速に進化しています。
国内メーカーから日系、韓国系、そして欧米のラグジュアリーブランドまで、さまざまな企業が競争を繰り広げ、特に電気自動車(EV)が新たな注目の的に。
この記事では主要自動車メーカーの特徴やベトナムの交通事情、さらにEV市場の最新動向まで、丸ごと解説します。
これを読めば、ベトナム自動車業界の「今」がすべてわかります!
ベトナムの主要自動車メーカー8選
ベトナムの自動車業界は、ここ数年で大きく成長してきました。
国内メーカーだけでなく、海外メーカーも積極的に進出しており、その中でも日本のメーカーは品質の高さと信頼性で特に人気を集めています。
ここからは、ベトナムで存在感を放つ日系メーカーを中心に、注目すべき企業8社をご紹介します。
TOYOTA(トヨタ)

トヨタは、ベトナムの自動車市場でトップクラスの人気を誇るメーカーです。
1995年に設立されてから、着実に成長を続けており、現在はビンフック省に本社を構えています。
全国には38省・市にまたがる76の正規販売店があり、ハノイやホーチミン市では高級ブランド「レクサス」のディーラーも展開しています。
ベトナムでは、ヴィオス、イノーバ、カムリといった信頼性の高いモデルが選ばれています。
また、生産力も大きな強みで、年間約7万台の自動車を製造し、これまでの累計生産台数は70万台以上。
さらに、2014年にはベトナム初の自動車部品輸出センターを設立し、現在は13の国と地域に部品を輸出しています。
出典:https://www.toyota.com.vn/
HONDA(ホンダ)

ホンダといえば、バイクのイメージが強いかもしれませんが、ベトナムでは自動車分野でもしっかりと存在感を発揮しています。
1996年に設立されたホンダベトナムは、ビンフック省を拠点に活動を展開し、現在9,000人以上の従業員を抱えているのです。
バイク市場では圧倒的なシェアを誇りつつ、自動車でもシビックやCR-Vといった人気モデルを手掛けています。
ホンダの魅力は、品質の高さだけでなく、ブランドの信頼感にあります。
バイクで培った実績を活かしながら、自動車分野でも着実にベトナム市場での地位を築いています。
MAZDA(マツダ)

マツダは、スタイリッシュなデザインと革新的な技術で、ベトナム市場でも注目を集める自動車メーカーです。
2011年に地元の大手企業THACO(チュオンハイ自動車)との合弁で設立され、クアンナム省の工業団地に組立工場を構えています。
この工場では、年間約1万台のマツダ車が生産され、Mazda3、Mazda6、CX-5、BT-50といった人気モデルが次々と市場に投入されています。
SUZUKI(スズキ)

スズキは、バイクも自動車も手掛ける日本のメーカーとして、ベトナムでも幅広い支持を得ています。
スズキベトナムは1996年に設立され、本社をドンナイ省に構えています。
全国40ヶ所の自動車販売店と151のバイク販売店を運営しており、ベトナム全土で高い認知度を持っています。
ドンナイ省にある自社工場では、年間約6,000台の自動車と約60,000台のバイクを生産。
乗用車の代表モデルには、XL7、エルティガ、シアズ、スイフトなどがあり、日常使いから商用用途まで幅広いニーズに応えています。
出典:https://suzuki.com.vn/pages/introduce
NISSAN(ニッサン)

ニッサンは、ベトナム市場でしっかりと根を張った自動車メーカーの一つです。
2013年に日本の日産自動車とマレーシアの企業TAN CHONGが協力して設立され、現在はハノイに本社を構えています。
中部のダナン市には工場を構え、ここで車の製造も行っています。
ベトナム国内では、日産の販売店が21店舗、高級車ブランド「インフィニティ」の代理店が4店舗展開されています。
乗用車の代表モデルには、ファミリーにぴったりのSUVテラやエクストレイルもあります。
Vinfast(ビンファスト)

ビンファストは、ベトナムで初めて本格的な自動車を手がけたメーカーです。
2017年に設立され、親会社であるVingroupの力強い支援を受けています。
ハノイを拠点としながら、海外にも積極的に展開しており、オーストラリア、アメリカ、ドイツなど、世界各地に支店を持っています。
国内では76店舗の販売ネットワークを構築し、北部のハイフォン市には広大な敷地を誇る自社工場があります。
このメーカーの特徴は、ガソリン車から電動バイク、そして最新のEV(電気自動車)まで幅広く手がけていること。
特にEVには、先進運転支援システム(ADAS)やスマート機能など、アメリカやドイツの最先端技術が詰め込まれています。
2024年に国内の電気自動車市場でトップシェアになり、今後も外国車に負けない自動車開発が進むと期待されています。
出典:https://vinfastauto.com/vn_vi/thong-cao-bao-chi-vinfast-chiem-thi-phan-so-1-viet-nam

ちなみに、街中でよく見る水色のタクシーはVingroup傘下の「ビンファストタクシー」です。
EV専用のタクシー会社で、ベトナムのEV技術を広めています。
Hyundai(ヒュンダイ)

ヒュンダイ・タインコン・ベトナム(HTV)は、韓国の現代自動車とベトナムの大手企業であるタインコングループの合弁会社で、自動車の輸入、製造、販売を手掛けています。
北部ニンビン省には最新の生産拠点があり、2022年11月に稼働した第2工場では年間10万台の生産能力を誇ります。
さらにHTVは、アイオニック5の投入と同時に充電インフラの整備にも注力。
2024年までに全国63省・市の8割をカバーする充電ステーションのネットワーク構築を目指しています。
これにより、EV市場での競争が一層激化する見込みです。
出典:https://www.tcmotor.vn/gioi-thieu
Kia(キア)

キアは韓国の自動車メーカーであり、ベトナム市場において長年高いシェアを誇っています。
2019年の調査では、ハノイでは31%、ホーチミン市では27%のシェアを獲得し、トヨタを抑えてトップに立っています。
特に、手頃な価格帯のモデルが若年層や新規購入者に支持されている点が特徴です。
ホーチミン市では、中心部から離れたトゥドゥックやゴーヴァップといった新興住宅地にキアユーザーが多く、特にファミリー層がエントリーモデルを購入する傾向があります。
こうした地域は車所有率が高く、利便性を求める家庭に人気のあるブランドとなっています。
出典:https://kiavietnam.com.vn/
ベトナムの電気自動車市場の変化
ベトナムの電気自動車(EV)市場が、ここ3年でガラッと様変わりしてきました。
2023年には国内の自動車販売台数が約40万台に達し、そのうち電気自動車(BEV)が3万台を超えました。
地元企業が先頭を走りつつ、中国勢が続々と参入し、日系メーカーもハイブリッド車(HEV)で存在感を発揮しています。
2021年から電気自動車の販売開始

最初に動き出したのは地場のビンファスト。
2021年12月にベトナム初のEV販売をスタートして以来、2022年にはガソリン車の製造をストップしてEV専業に転向するというスピード感で開発が進められました。
2023年だけで約3万2,000台を納車し、その多くがタクシー事業「GSM」の車両というから驚きです。

特に注目すべきは、新モデルVF3。
全長3メートル台のコンパクトSUVで、バッテリー込みでも約190万円から購入可能です。
この価格は、都市部のガソリンバイクユーザーにも手が届く設定です。
予約受付開始直後には2万7,000件以上の申し込みがあったと言います。
出典:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2024/0902/2d69699358b05434.html
充電ポイントの設置数増加

電気自動車を購入する際に気になるのが「充電をどうするのか」。
ビンファストはここでも一歩リードしています。
なんと全国63省・市すべてに充電ステーションを設置し、2024年時点でその数は約2,000ヶ所に達しています。
地方の観光地でもビンファストタクシーが走っている姿を見かけるほど、充電インフラが広がりました。
さらに、今後2年間で約590億円を投じて充電網を拡充する計画がされています。
一方で、他社車両がこの充電網を使えるのは少なくとも5年後と言われています。
ライバルメーカーは、独自の充電ステーションを模索せざるを得ない状況です。
出典:https://ev.isep.or.jp/95/
中国EVが販売参入

ベトナムのEV市場は中国メーカーの参入で、競争がさらにヒートアップしました。
2024年7月に販売を開始したBYDは、「ドルフィン」「アットー3」「シール」という3モデルを展開しており、価格帯は約390万~660万円と幅広い設定です。
特にアットー3は、ビンファストの人気車「VF6」や「VF7」と真っ向勝負の価格帯で話題を呼んでいます。
また、BYDはすでに国内に36店舗の販売拠点を設け、2025年には70店舗に拡大する計画されています。
出典:https://www.byd.com/vn
ハイブリッド車の市場

EV開発は進められているものの、「完全EVはまだ早いかな…」と考える人もまだ多くいます。
そういった需要に合わせたハイブリッド車(HEV)も人気です。
2024年上半期だけで約3,500台のハイブリッド車が販売され、そのほとんどがトヨタをはじめとする日系メーカーの車両でした。
特にトヨタの「イノーバクロス」や「カローラクロス」といったMPVは燃費の良さもあり、都市部での支持が厚いです。
出典:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2024/0902/2d69699358b05434.html
世界で注目されている電気自動車産業とベトナムの状況
電気自動車(EV)は、地球環境を守る切り札として世界中で注目されています。
ベトナムでも、地元のビンファストだけでなく、アウディやフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツといった海外のビッグネームが次々と進出。
ベトナムのEV市場がどんどん賑やかになっています。
ここからは、各ブランドのベトナムでの動きについて、具体的に見ていきましょう。
アウディ

高級車ブランドのアウディは、ベトナム市場でe-tronシリーズを展開しています。
特に注目を集めているのが、電気自動車のフラッグシップモデルe-tron GT。
アウディは、ハノイやホーチミンを中心にショールームを展開しており、充電インフラの整備計画も進めています。
同ブランドは富裕層や都市部の若いドライバーをターゲットにし、プレミアムEV市場での地位を確立しつつあります。
出典:https://www.audi.vn/sea/web/vnen.html
フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲン(VW)は「手頃な価格と優れた品質」を武器に、ベトナム市場でのEV展開を進めています。
主力モデルはID.4で、価格と性能のバランスが取れたEVとして注目されています。
ID.4は、実用性の高いSUVタイプで、都市部だけでなく郊外でも使いやすい仕様です。
フォルクスワーゲンの戦略は、拡大する中間層をターゲットにした市場展開です。
ベトナムでは今後、専用の充電インフラの整備も予定されており、価格競争力のあるEVを普及させることで、さらなる成長を目指しています。
出典:https://www.volkswagen.vn/
メルセデス・ベンツ

ラグジュアリーカーの象徴とも言えるメルセデス・ベンツも、ベトナムでのEV展開を加速中です。
特に同社のEQシリーズは、豪華な内装と最先端の技術で高所得層から人気を集めています。
メルセデス・ベンツは、専用のサービスセンターや充電設備の整備にも力を入れ、アフターサービスの手厚さでも他社との差別化を図っています。
こうした取り組みが、ブランド価値をさらに高めていると言えるでしょう。
出典:https://www.mercedes-benz.com.vn/vi
まとめ
ベトナムの自動車市場は、日系メーカーの信頼性や韓国系メーカーの革新性、ベトナム企業の挑戦、そして電気自動車(EV)の普及が織りなす状況にあります。
主要メーカーの動きからEV市場の進化まで、この記事で取り上げたポイントを押さえれば、ベトナム自動車業界のトレンドがつかめるはず。
急成長を遂げるこの市場から、目が離せません!
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