みなさんは“ダナン”という地名をご存知でしょうか?
ベトナム第3の都市、ダナンはベトナム中部に位置する湾岸都市です。
1997年に中央政府直轄市になり、国際空港やインフラの整備、観光資源の開発など、中部最大のリゾート都市として現在も発展・成長しています。
人口は約110万人とホーチミンやハノイと比べて少ないですが、農業や漁業の他、工業団地やITパークなども盛んで、日本や海外からの進出も多く、さまざまな企業の拠点がダナンにあります。
今回は私の住んでいる“ダナン”について解説していきたいと思います。
ダナンの気候は?

熱帯モンスーン気候に属するダナンは乾季と雨季の2シーズンに分かれています。
乾季は大体3〜9月中旬頃、雨季は9月後半〜2月頃になります。
乾季の中でもハイシーズンは5~9月中旬頃までです。平均気温は約35度で、体感温度は40度を超える日もあります。日差しはとても強いですが、綺麗な海と砂浜を見ることができるので、観光客には人気の時期となります。
雨季は最低気温約24度くらいとそこまで寒くはないのですが、現地ではローカルの人はバイク移動がメインのため、コートやダウンジャケットを着ている人もいます。低気圧や台風の影響でサーフシーズンもこの時期になりますが、経験者向けです。
11月以降から旧正月前くらいにかけては台風シーズンでもあるので、日本程は頻繁に到来しませんが、事前に天気情報は確認しましょう。
ダナンの治安は?

ダナンの治安はベトナム国内でも比較的安全な街だと思います。しかしイベントや人が多く集まる場所ではスリや置き引きが起こることもあるので、一般的な注意や防犯対策は必要です。
また、ホーチミンやハノイより交通量は少ないものの、道幅が広く車やバイクがスピードを出しやすいので注意してください。
地図から解説!ダナンの主要エリア

ダナン市はベトナムの中部に位置し、北部の首都ハノイと南部のホーチミン市のほぼ中間にあります。
北にトゥアティエンフエ省、西南にクアンナム省、東側に東海に接しており、ユネスコに登録されている3つの世界遺産(フエ王宮、ホイアン旧市街、ミーソン聖域)を結ぶ中心地でもあります。
山や河、丘陵地、高地と狭い海岸線の土地が入り込んでいて、開発が進みつつも自然豊かなことが特徴です。
面積は1156.53キロで、6つの区(ハイチャウ、タンケ、リエンチァウ、ソンチャー、グーハンソン、カムレ)とホアヴァン県、ホアンサ島県の2県で構成されています。
今回は中でも主要の3つの区、ハイチャウ区・ソンチャー区・グーハンソン区について解説していきたいと思います。
Hai Chau(ハイチャウ)区

ダナン在住者はダナンの中心を流れるハン川を境目に、「シティーエリア」と「ビーチエリア」と分けて言ったりしますが、こちらは「シティーエリア」と呼ばれるエリアになります。
行政機関や大使館、ベトナム大手企業や外資企業、金融機関、ダナン市内の有名大学などがこのエリアにあり、ダナンの政治、経済、教育の中心地です。
観光でも有名なハン市場やコン市場、ダナン大聖堂もこのエリアにあり、ハン川沿いのバクダン通りや、ダナン政府やダナン大聖堂が面するチャンフー通りは観光客の方も多く見られます。
Son Tra(ソンチャー)区

「ビーチエリア」になるソンチャー区には海と山があり、自然豊かなエリアになります。
漁港も近いためローカルの海鮮料理店が多くあるエリアです。
ソンチャー山は30㎢以上の自然林が広がり、300種近い植物や希少な種を含む数百種の動物が生息していると言われています。ソンチャ自然保護区では絶滅危惧種としてIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに登録されているアカアシドゥクラングールを見ることもできます。
ベトナム最大級の観音像・レディブッダが祀られているリンウン寺やダナンで最も有名な5つ星リゾート、インターコンチネンタルダナンもこのエリアになります。
Ngu Hann Son(グーハンソン)区

アメリカ・フォーブス誌の「世界の魅惑ビーチ6選」 にも選ばれた、ミーケビーチがあるエリアがこちらです。
近年は海沿いのホテル開発が進み、多くの観光客がこのエリアに宿泊しています。ベトナム初の5つ星を獲得したリゾートホテル・フラマリゾートをはじめ、プライベートビーチを有する有名リゾートが多々あります。
ダナンのパワースポットと言われる五行山や、サーフィンのスポットもこのエリアにあり、外国人在住者も多いエリアです。
また観光客に人気の通称アントゥンエリアもこちらの区にあり、人気レストランやスパ、カフェ・バーなどが楽しめ、コンビニなども多くビーチへのアクセスもいいので、初めてダナンに旅行に来る方はこのエリアに泊まると便利でおすすめです。
ちなみに…
よく旅番組や旅行雑誌で紹介されている“神の手”こと“ゴールデンブリッジ”は、「バーナーヒルズ」内にあります。
「バーナーヒルズ(通称:バナヒル)」は、フランス統治時代に休養地として使用していた山を開発して作られたテーマパークです。
ダナン市街地から南西25キロ、標高約1500mのホアヴァン県にあり、車で約1時間ほどのところにあります。
ゴールデンブリッジ以外にも屋内遊園地やミニゲームセンター、レストランやワインセラー、お寺などもあるので1日楽しめます。

まとめ
今回はダナンをエリア別にご紹介しました。
筆者である私は2015年にホーチミンからダナンへ越してきて現在に至りますが、引っ越してきた当時からダナンはものすごいスピードで発展をしています。
コロナ禍は厳しい社会隔離措置などもありましたが、それを乗り越え、今も各国から旅行者が訪れています。
ダナンでは観光地の他、山岳エリア、ビーチ、リゾートホテルステイなどさまざまな楽しみ方ができると思います!
みなさんのダナン旅行の際の参考にしていただけたら幸いです!
ベトナム情報週刊コラム
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