- 2025.10.21
【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?
本記事では、ベトナムの南部ホーチミン市で暮らす際の生活用品の種類や価格、購入できる場所について解説していきたいと思います。 どんな生活用品が必要なのか? どこで購入できるのか? 日本から持ち込んだ方がよい生活用品は? ホーチミン市の年間平均気温は30℃前後で、常夏の街です。また、4月~10月頃が雨季、11月~3月頃が乾期といったように雨が多く降る時期とそうでない時期の2シーズンに分けられています。 雨季といっても日本の梅雨のように「ずっと雨が降り続く」というわけではなく、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような雨が30分~1時間程度続くというような天候が多いです。まれに雨が降り続いた場合は浸水する箇所がありニュースになることもあります。 © WeatherSpark.com © WeatherSpark.com 日本 100V(Aタイプコンセント) ベトナム 220~240V(Cタイプコンセント) 日本で使っている電化製品をそのままベトナムで使おうとすると、コンセントが合わなかったり壊れてしまったりことがあるため、コンセント変換プラグを準備し、変圧器が必要かどうか事前に確認する必要があります。特に大型の家電の場合は、変圧器の容量の確認が必要になります。 入居する住居に「掃除サービス」や「洗濯サービス」が付いている場合は、掃除用品や洗剤などを購入する必要はありません。「ベッドメイキングサービス」が付いている場合は、シーツを洗う手間もかかりません。こういったサービスが付いていると面倒な家事が減った分、自分の時間に充てられそうです。 また、日本人向けの住居は食器や調理器具、家具、家電が据え置きされているところが多く、入居してすぐに生活を始められるところがほとんどです。 したがって、ほとんどの方が必要になるのは、 各種消耗品 据え置きされていない小物や家電 こだわりの日用品 が多いのではないでしょうか。 ホーチミンの中心部から車で20分ほどの場所にある、ホーチミンのコストコといわれる「MM メガマーケット アンフー」で実際に調査してみました。こちらは、ホームセンターのように日用品から食品、衣料品、文具、バイク用品など幅広い品揃えが特徴です。ホーチミンに住む日本人の方もよく買い物に来るスポットです。(おおよその価格を、1円≒168VND換算で表記。) パンテーンやダウ、クリアなどがありました。値段は130000~270000VND(約771~1601円)です。 ボディーソープはダヴやジョンソンアンドジョンソン、ライフブイがありました。およそ132000VND(約782円)~。 石鹼は一つおよそ13000VND(約77円)~。ライフブイ(lifebuoy)はホーチミンでよく見かける商品で、ボディーソープや石鹼、ハンドソープなど幅広く展開しています。 ハンドソープは64000VND(約379円)~。450gと大容量なのでしばらく使えそうです。 ボディタオル79000VND~(約468円)やボディスポンジ41000VND(約243円)~。こちらも好みによって選べるほど品揃え豊富です。お風呂の桶は30000VND(約177円)でした。 ドライヤーが199000VND(約1182円)~。 シャンプーなどの収納棚が183000VND(約1085円)~でした。スーパーですが浴室用雑貨も充実していますね。 歯磨き粉は約18000~92000VND(約106~525円)。歯磨き粉もアクアフレッシュなど日本人にお馴染みのブランドがあります。歯ブラシは32000VND(約189円)~。 キッチンスポンジが26000VND(約154円)~。 食器用洗剤が23000VND(約136円)~。写真の食器用洗剤も800gとこちらも大容量です。 キッチンペーパーが24000VND(約142円)~。 東芝の炊飯器が699000VND(約4150円)。ベトナム人も炊飯器を使うので、初めからお部屋に設置されていることも。ちなみに、電気ケトルは99000VND(約588円)~。 こちらの食品保存容器が45000VND(約266円)~。しっかりとした作りで頑丈そうです。フライ返しなどの調理器具が87000VND(約515円)~。 お皿が19000VND(約112円)~。 洗濯洗剤はアリエール、OMOが主に売られています。120000~230000VND(約714~1369円)。縦型洗濯機用、ドラム洗濯機用と用途が分かれています。香りはフラワー系の香りやパウダー系の香りが人気のようで、種類も様々です。 柔軟剤入り洗剤は日本でもお馴染みのダウニーが210000VND(約1250円)。衣類用消臭剤が99000VND(約589円)でした。 大きな衣類物干しが599000VND(約3566円)~。乾燥機付きの物件が多いようですが、部屋干しや外干しが必要になったときでも調達可能です。この他にハンガー10本セットが39000VND(約232円)~。アイロン台が399000VND(約2375円)~でした。 メガマートオリジナルブランドのトイレットペーパーが6個入55000VND(約327円)でした。 こちらにはよくデパートなどで見かける業務用のトイレットペーパーが。700gで37500VND(約223円)でした。品揃えに圧倒されてしまいます。 トイレ用洗剤が27000VND(約160円)~。トイレに入れるだけのタブレットタイプの洗剤もありました。 トイレ用たわしが50000VND(約297円)。 トイレの芳香剤も種類が豊富で30000VND(約178円)~。 床用のモップが120000~200000VND(約714~1190円)。マイクロファイバーのふきんを使って床掃除をする場合がほとんどのようです。 ゴム手袋が30000VND(約177円)~。 髭剃りが35000~240000VND(約208~1428円)。 シェービングフォームが86000VND(約512円)。一般的なスーパーではこちらの商品をよく見かけます。 日本のソフィーやロリエといった商品が多く並んでいます。普通の日用20枚入りが32000VND(約190円)~。 コットンが80枚入りで23000VND(約137円)~。メイクアップ用品をメガマートで見つけることができませんでした。コスメ用品はホーチミン市内のドラッグストアで多く扱っており、日本のキャンメイクやセザンヌ、ケイト、資生堂など馴染み深い商品も多数ありますのでご安心ください。スーパーによっては日焼け止めやリップクリームなど取り扱っていることがあります。 ポケットテッシュ10個入が26000VND(約155円)ボックスティッシュが3個組で29000VND(約232円)~。 ベビー用品として販売されていますがウエットシートが29000VND(約172円)~。 ベトナムでは飲み薬や湿布、塗り薬などは、スーパーでは購入できず一般的には薬局で購入するようです。薬局で症状を伝えると簡単に一回分から処方してもらえるそうです。今回調査した「MM メガマーケット アンフー」のレジを通過した後の出口横に薬局がありますので、とても便利です。 飛んでいる虫をラケットで駆除する器具89000VND(約530円)。害虫駆除スプレーが59000VND(約351円)~。その他、ごきぶりホイホイや蚊取り線香などの虫対策グッツがありました。 メガマートには、下着や衣類、タオル、寝具なども販売しています。男性用下着が49000VND(約290円)~。女性用下着が79000VND(約468円)~。タオルが55000VND(約326円)~でした。市内にもおしゃれなアパレルショップがたくさんありますし、ユニクロや無印良品もありとても便利です。 ベトナムの“コストコ”といわれています。品揃えがとても豊富です。 日系大型スーパーのイオンモール。ホーチミン市内に2店舗あります。 コープマートオリジナルブランドは低価格で使いやすいです。 タイ系大型スーパーで品揃えが豊富です。 韓国系大型スーパーで品揃えが豊富です。 40000VND~。ホーチミン市内に何店舗かあります。 ベトナム人にも大人気。次々と新店舗がオープンしています。 ホーチミン市内に数店舗あります。 ホーチミン市内に何店舗かあります。商品が探しやすく便利です。 日本食材店の他に100均にあるような日用品も充実しています。 2店舗目が2023年にオープン。2階には日系日用品が充実しています。 日系デパート。ブランドコスメが揃います。 ベトナム系デパート(マツモトキヨシとダイソーはこちらのデパートにあります) 2023年リニューアルオープン。ブランドコスメが揃います。 ホーチミン1区にありアクセス◎。日系の日用品もあります。 市内に複数店舗があります。シャンプーや化粧品などが充実。 飲み薬等を購入する薬局。市内に多数薬局があります。 ホーチミン1区にあり、コスメ系が充実しています。 ベトナム版Amazon。アプリで注文可能です。 アプリで注文可能です。 筆者が日本から持ち込んでよかったなと思う日用品は 歯ブラシ 医薬品 カレンダー、文房具 でした。基本的な生活用品はホーチミン市で購入できますので、困ることはありません。日頃使っていたものから新しいものにシフトして、慣れていくと思っていた以上に使い心地がよかったりするものが多いです。 筆者がおすすめしたいのが、通販アプリ『Lazada』でのお買い物です。画像検索や英語検索で商品が探せますし、配送料も安く、現金代引きのため安心感があります。ベトナムに住む際はぜひご利用されてみてはいかがでしょうか。 ▼▼生活必需品に関してはこちらの記事もよろしければご参考ください。 【ベトナム生活の必需品】在住者が実感!日本で準備すべき9つのアイテム https://www.vietwork.jp/column/vietnam-life-item/ 今回は、ホーチミン市で住む際に生活用品はどうしたらいいのかという疑問にお答えしていきました。ホーチミン市には、たくさんの日用品店があるので、生活用品の調達に困ることはありません。入居する部屋によっては、家具家電付き・掃除・洗濯・ベットメイキングサービスがありのため消耗品のみの購入で済みます。さらに、日本のように四季の変化がないため衣替えが必要なく、とても過ごしやすいです。 ホーチミン市にはまだまだ良いところがたくさんありますので興味を持たれた方は是非、ホーチミン市で生活してみることをお勧めします。この記事が参考になりましたら幸いです。
- 2025.10.17
ベトナムドンの将来性
外国為替市場は、世界最大の金融市場であり、毎日、数兆ドルの取引が行われています。外国為替市場は、各国の経済状況や政治情勢など、様々な要因によって影響を受けますが、近年では、デジタル化や規制緩和などの動きも見られ、今後もますます拡大していくと予想されています。 その中でもベトナムドンは、国際的に見てまだまだマイナー通貨であるため、情報が少ないです。 インターネットやスマートフォンの普及により、旅行や外国為替取引がより容易になりましたが、旅行に行こうにも、仕事で行こうにも現地通貨の情報が少ないのは不安ですよね。 そこで、本記事ではベトナムドンの将来性や特徴についてご紹介していきます。 いかにも危険そうに聞こえますが、結果として世界中がベトナムドンに注目する良い機会になりました。 1993年から2011年まで、19年連続で貿易赤字を計上していたベトナム。しかし、2016年以降は、6年連続で貿易黒字を計上しています。これは、ベトナム経済が成長し、輸出が拡大したことによるものです。 著しい成長が目立ったのか、2020年12月、米国財務省はベトナムを為替操作国に指定しました。 これは、ベトナム政府が通貨ドンを不当に安く評価し、米国の輸出を不利にしていると判断したためです。しかし、ベトナム政府は、為替介入は為替レートを安定させるための措置であり、米国の貿易赤字とは無関係であると米国の指摘は根拠がないと反論しました。 よって、2021年4月、米国財務省は、ベトナムが為替介入を実施しているという証拠は不十分であると判断し、ベトナムを為替操作国から除外しました。 そして、米国は引き続きベトナムを監視し、双方の意見交換を継続していく方針を示したものの、最終的に2021年12月、ベトナムには為替操作国に該当しないという評価を下しました。 ベトナムが為替操作国から除外されたことで、ベトナムへの内、外需からの投資が活発化することが期待されています。 米ドルの動きを見れば、ベトナムドンの動きも予想することができると言われるように米ドルと強い結びつきのあるベトナムドン。 ベトナムドンの発行量は、2023年6月現在で約1,110兆ドン(約5兆円)です。ベトナムドンの対米ドル為替レートは、2023年6月現在で約23,000ドン/ドルです。 米ドルが円高になった場合、ベトナムドンは円に対して下がる傾向があります。これは、米ドルの価値が上がると、ベトナムドンの価値が相対的に下がるためです。逆に、米ドルが円安になった場合、ベトナムドンは円に対して上がる傾向があります。 事実上(※1)ドルペッグ制と(※2)管理フロートを採用しているベトナム。そのため、ベトナムドンは米ドルの動きとほぼ連動しています。 米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの加速を背景に、2022年より下落傾向となっているが、FRBは、インフレを抑制するため、利上げを継続しており、これは、ドルの価値を高め、ベトナムドンの価値を下げる要因となっていました。 (※1) ドルペッグ制 ドルペッグ制とは、自国の通貨を米ドルに固定する為替相場制度です。ベトナムは、1978年にドルペッグ制を導入し、現在も継続しています。 為替相場の急激な変動を心配する必要がなくなるので、これは、企業の輸出入や投資活動にとって、非常に重要です。 ベトナム経済の発展に重要な役割を果たしているドルペッグ制は、為替相場の安定を図り、ベトナムの輸出入を拡大し、経済成長を促進しました。 (※2) 管理フロート 管理フロートは、為替相場を決定するための制度の一つで、自国の通貨の変動幅を固定し、その幅の範囲内で各国通貨が自由に取引される制度です。 通貨の変動幅は、ベトナム中央銀行によって管理されます。 こちらも、為替相場の急激な変動を防ぐため、また、自国の経済を安定させるために採用されています。 ベトナムでは、この制度により、ベトナムドンの大きな値動きを防ぐことができています。 ベトナムドンと日本円は日々変化していますが、これは日本円と米ドルの動きとほぼ同じです。 また、ベトナム政府は為替操作国から除外されたことを機に、為替政策の透明性を高め、為替市場の安定に努める方針です。 為替相場が安定していることは、企業の輸出入や投資活動にとっても非常に重要ですが、なによりベトナム国民の生活の安定につながります。 ベトナムドンの将来は、当然、ベトナムの経済成長と為替政策に左右されます。 ベトナムの経済成長は、近年堅調で、2021年のGDP成長率は7.5%と、世界平均の5.7%を上回りました。ベトナムの経済成長を支えているのは、以下の3つの要因が大きいです。 労働力人口の増加 輸出の拡大 外国投資の増加 ベトナムには、6,800万人以上の若い労働力人口がおり、この労働力人口の増加は、ベトナムの経済成長の原動力となっています。 また、ベトナムは、中国に次ぐ世界第2位の靴の輸出国であり、衣料品や電子機器などの輸出も拡大しています。さらに、ベトナムは、中国の台頭により、外国投資先として注目されています。 国際通貨基金(IMF)は、ベトナムの2022年のGDP成長率を6.5%、2023年のGDP成長率を7.0%と予測しています。ベトナムの経済成長が続くことで、ベトナムドンの価値も高まると期待されています。 ただし、ベトナムの経済成長には、いくつかの課題もあります。ベトナムのインフレ率は高く、2022年1月時点では6.4%となっています。インフレ率が高いと、ベトナムドンの価値が目減りする可能性があります。 また、ベトナムの財政赤字も懸念されています。ベトナムの財政赤字は、2021年にはGDPの4.7%に達しました。財政赤字が拡大すると、ベトナムドンの信頼性が低下し、価値が下落する可能性があります。 これらの課題はあるものの、ベトナムの経済成長は、急速に進んでおり、今後もその成長は続くと予想されています。そのため、ベトナムの経済成長は堅調であり、ベトナムドンの将来性も明るいと言えるでしょう。 この成長率は中国、インドに次ぐアジアで最も高い成長率です。この経済成長を支えているのは、製造業、観光業、農業などの分野です。製造業では、自動車、電子機器、衣料品などの生産が拡大しています。 観光業では、ベトナムの美しい自然や文化が観光客に人気を集めています。農業では、米、コーヒー、カシューナッツなどの生産が盛んです。 上記の通り、ベトナムの経済成長は堅調であり、やはり、ベトナムドンの将来性も明るいと言って良いでしょう。 生活に欠かせない食費について紹介します。ローカルのスーパーマーケットで購入できる、食品の価格相場です。こちらが現在のレートで計算した商品の価格相場です。 商品 価格相場 (VND) 価格相場 (JPY) ミネラルウォーター (500ml) 5,000 30 ジュース (500ml) 10,000 61 牛乳 (1L) 20,000 122 卵 (10個入り) 15,000 91 肉類 (500g) 30,000 174 魚類 (1kgあたり) 50,000 289 野菜類 (1kgあたり) 20,000 122 果物類 (1kgあたり) 30,000 174 ハム・ソーセージ 25,000 153 おにぎり 16,000 97 パン類 10,000 61 ビール (1缶、ローカルブランド) 15,000 91 ビール (1缶、海外ブランド) 20,000 122 ベトナムの食料品価格は、日本に比べて全体的に安いです。特に、水やジュースは日本の半分以下で購入できます。牛乳は、日本とあまり変わりませんが、チーズやバターは少し高めです。 食品を購入する際は、ベトナム系スーパーの「コープマート」「ビンマート」、タイ系の「ビッグシー」、韓国系の「ロッテマート」などがおすすめです。これらの大型スーパーに行けば、日用品からお土産まで一通り購入できます。 日本製の食品は、「ファミリーマート」などのコンビニや「イオン」でも購入できます。「業務スーパー」も進出しているのでかなりの日本製のものが手に入るようになりました。 現地在住の日本人には、輸入食品を取り扱う高級スーパー「アンナムグルメマーケット」が人気です。 いずれの店舗でも、日本産の一部商品は日本で購入する価格の1.5倍~となることが多いです。 また、ベトナムはビール大国で、国民一人当たりのビール消費量は世界第4位です。コンビニで購入できるビールの種類はたくさんありますが、その中でも人気のあるビールには、「サイゴンビール」「タイガービール」「ハイネケンビール」「333ビール」などがあります。日本のサッポロも購入できます。 その他の取り扱い商品は、お菓子や冷蔵品、ちょっとした雑貨などです。レジ前フードも充実しており、ベトナム版中華まんやフランクフルトなども置いています。 ベトナムのコンビニは、食料品や日用品、お土産など、様々なものを購入できる便利な場所です。ぜひ利用してみてください。 ※価格相場は、場所や時期、お店によって異なります。 情報量が膨大化している現代社会。そのため、必要な情報を見つけ出すことが難しくなっています。本記事のような元から情報が少ないものなら尚更です。 しかし、必要な情報を見つけ出すことができれば、私たちはより良い意思決定をしたり、問題を解決したり、新しいことにチャレンジすることができます。 ベトナムは、経済成長が著しい国であり、今後も成長が続くと予想されているのでベトナムドンの価値は上昇する可能性が高いと考えられています。 しかし、ベトナムの経済は、中国やアメリカなどの大国の影響を受けやすいというリスクもあります。そのため、ベトナムドンの価値は、これらの大国の経済情勢によって大きく変動する可能性はあります。 全体的には、ベトナムドンの将来性は明るいと言えますが、膨大な量の情報に囲まれて生活している私たちは日々、情報をアップデートしながら情報の重要性を理解し、情報を取り扱う能力を身につけることで、より良いベトナム生活を送ることができるでしょう。
- 2025.10.16
【ベトナム経済】現在のGDP成長率になるまでの歴史的背景
自分の育った国でも案外と知らない「歴史と経済」 歴史と経済は、無縁なようで私たちの生活に密接に関係しています。経済は、歴史の中でどのように変化し、経済は、歴史にどのような影響を与えてきたのでしょうか? 私たちの生活は「歴史」、つまりは過去の出来事によって形作られています。 歴史は主に国家や文明など人間の社会を対象とする文章や記録、その出来事のことで、例えば、私たちが使っている言葉や文化、法律、制度なども、すべて過去の出来事によって生まれてきました。 そして「経済」とは、物やサービスの生産、流通、消費などの総称です。経済も私たちの生活に密接に関わっており、経済の仕組みを理解することは、私たちの生活を豊かにする上で重要です。 このブログでは、難しくて敬遠しがちな歴史や経済を基礎から解説することで、ベトナムの歴史への理解を深め、経済の動向を把握するお手伝いができれば幸いです。 ベトナムの歴史は、約4000年の歴史があると言われており、ベトナム人の祖先は、紀元前2000年頃に中国からベトナムに移住して来たそうです。 紀元前1世紀に成立した紅河文明は、ベトナム北部に栄えた青銅器時代の文明で、中国の支配を長い間受けたこともあり、中国の黄河文明の影響を強く受けていました。 紅河文明の衰退後、ベトナムには、漢、唐、宋、元、明、清などの中国王朝が侵攻し、ベトナムは中国の属国となりました。 しかし、ベトナム人は中国の支配に抵抗し、1428年には、黎朝を建国して独立を果たし、その後、ベトナムは多くの王朝が続くことになります。 黎朝(れいちょう)とはベトナムの王朝の一つ。 前黎朝と後黎朝とがあるが、一般に後者をさす。 1428年、黎利が明の支配を脱して建てた王朝で、ハノイを首都とし、国号を大越とした。 1527年、臣の莫登庸によって王位を奪われ、1533年復興したが、以後ハノイの鄭氏とユエの阮氏との抗争を経て、1789年西山党の阮氏によって滅ぼされた。 ※参考文献;goo辞書 黎朝は、ベトナム文化の黄金期を築き、ベトナム語の文字であるチュノムや、書道を確立させて行きます。ベトナムで有名なアオザイもこの頃から発展したと言われています。 アオザイとは、ベトナムの伝統衣装です。中国のチャイナドレスから派生した通常、シルクや綿などの生地で作られる膝丈のワンピースです。 ベトナムの文化と伝統を象徴する衣装として、ベトナムの女性の間で人気があり、日常生活やフォーマルな場面でも着用されています。 いくつかの種類がありますが、最も一般的な種類のアオザイは、単色の布で作られたアオザイです。また、花柄や模様の入ったアオザイもあります。 そしてベトナム王朝は、1800年代後半、フランスがスペインと共にベトナムへの攻撃を開始し、占領しを植民地化したことにより幕を閉じます。 その後は、ベトナム史上最も悲しい出来事が起こります。 そう、ベトナム戦争です。 ベトナム戦争は、1954年から1975年まで続いた戦争です。 フランスの植民地時代から独立を勝ち取ろうと戦っていたベトナム北部と、アメリカの支援を受けたベトナム南部との間で戦われました。ベトナム戦争は、アメリカにとってもベトナムにとっても大規模な死傷者を出した戦争であり、その影響は現在まで続いています。 ベトナム戦争のきっかけは、1954年にインドシナ戦争でフランスが敗北したことだと言われています。 ベトナム建国の父と呼ばれ、現在までベトナム国民に愛されているホーチミンさんの活躍があって、ベトナム独立が叶いました。 フランスがベトナムを去った後は、北ベトナムと南ベトナムでは共産主義を掲げる北ベトナムと、反共主義を掲げる南ベトナムとの間で対立が深まりました。 アメリカは、ベトナム南部が共産主義化されるのを防ぐために、南ベトナム政府を支援しました。 ベトナム戦争は、1965年にアメリカ軍が本格的に参戦したことで激化し、アメリカ軍は、北ベトナムへの空爆や南ベトナム軍への地上支援を行いました。しかし、ベトナム戦争は泥沼化し、アメリカ軍の死傷者も増加していきます。 1968年には、ベトナム共産党が南ベトナム全土で大規模な攻勢をかける「テト攻勢」が行われました。この攻勢は失敗に終わりましたが、アメリカ国内でベトナム戦争に対する反対運動が広がっていきました。 1973年、アメリカはベトナムから撤退しました。しかし、ベトナム戦争はその後も続けられ、1975年にベトナム共産党が南ベトナムを制圧して戦争は終結しました。 ベトナム戦争は、アメリカにとってもベトナムにとっても大規模な死傷者を出した戦争です。アメリカ軍の死傷者は約58,000人、ベトナム人の死傷者は約300万人と推定されています。ベトナム戦争は、アメリカ国内に大きな反戦運動を引き起こし、アメリカの国際的地位にも影響を与えました。 20世紀の最も悲惨な戦争の一つであるベトナム戦争は、私たちに平和の尊さ、そして戦争の悲惨さを今もなお教えてくれています。 ドイモイ政策(ベトナム語:Đổi Mới)は、1986年にベトナム共産党が打ち出した経済改革政策です。 社会思想において新方向への転換を目指すものにあたるので、直訳すれば「新しい物に換える」となります。日本語では日本語では「刷新」や「改革」と訳されます。 ドイモイ政策以前のベトナムは、ソ連型の計画経済を採用していましたが計画経済は効率が悪く、経済成長が停滞していました。そのため、ベトナム共産党は、ドイモイ政策を打ち出し、市場経済への移行を開始しました。 ドイモイ政策の主要な内容は、次のとおりです。 農業生産の自由化 農業分野における規制を緩和し、自由な競争を促進することです。これにより、農業生産の効率化が図られ、農業価格の低下が期待できます。 企業の民営化 政府が所有する企業を民間に売却したり新たに法人を設立することです。企業の経営効率化が図られ、経済成長につながることが期待できます。 外国投資の受け入れ 外国からの投資を呼び込むことです。これにより、外国企業の技術やノウハウが導入され、経済成長につながることが期待できます。 インフラの整備 道路、鉄道、電力、水道などのインフラを整備することです。企業活動や生活の利便性が向上し、経済成長につながることが期待できます。 教育・医療の改善 教育水準や医療水準を向上させることです。これにより、労働力の質が向上し、経済成長につながることが期待できます。 ドイモイ政策は、ベトナムの経済成長に大きな効果をもたらしました。1986年以降、ベトナムの経済成長率は年平均7%で成長し、世界でも有数の経済成長国となりました。また、ドイモイ政策により、ベトナムの貧困率は大幅に減少しました。 1995年にASEANへの加盟を果たしたベトナム。国際社会への協調を強めヒト・カネ・モノの稼働がより自由になりました。 ベトナムの社会にも大きな変化をもたらし、市場経済の導入により、人々の生活水準は向上し、自由な経済活動が活発になりました。また、ベトナムは国際社会に積極的に参加し、国際的な地位を高めています。 ドイモイ政策は、ベトナムにとって大きな成功を収めた経済改革政策です。ドイモイ政策により、ベトナムは経済成長と貧困削減を達成し、国際社会で重要な役割を果たす国へと成長しています。 ベトナム経済は、インフレや金利上昇、世界経済の減速などの逆風にもかかわらず、堅調に推移しています。 特に、海外から高度な人材・技術・豊富な資金を呼び込む対内直接投資は堅調に推移しており、工業部門や建設部門の生産を下支えしています。 自動車販売台数は大きく鈍化するなど金利上昇が足かせとなっている動きもみられますが、農林漁業関連も大きく底入れの動きを強めており、生産全体は上向きです。 また、国境再開を追い風に外国人観光客数は増加しており、観光関連や小売関連を中心にサービス業の生産が再開し、業界としても上向きな傾向です。 インフレや金利上昇、世界経済の減速などの影響はあるものの、ベトナム経済は、コロナ禍の影響を完全に克服し、勢いを取り戻しています。 実質GDPの水準は、コロナ禍の影響が及ぶ直前の2019年末時点と比較して15.6%上回っており、昨年通年の経済成長率は8.02%と1997年(8.15%)以来の高い伸びを記録しました。 これは、ベトナム政府の経済政策が功を奏していることを示しています。世界経済の動向や原油価格など、不透明な要因が多く、予断を許さない状況ではありますが、ベトナム経済は、今後も成長を続ける可能性が高いと考えられます。 ベトナムではもともと外国人による不動産購入が認められていませんでしたが2015年7月1日、ベトナムの不動産事業法および改正住宅法施行されビザを所有したすべての外国人による不動産の所有が可能になりました。 今までの法律では一定の条件を満たした外国人しか購入ができず、所有期間は50年間、居住目的のみ購入が可能でしたが、改正法では賃貸目的での購入をみとめ、所有の期間も50年間と延長アリに緩和されました。 ただし、ベトナムでは不動産、土地に関する法律や制度はかなり複雑であり、頻繁に変更される政策や運用、法の規定の修正を正確かつ適時に理解することは、簡単なことではありません。 ※「不動産事業法および改正住宅法」については専用の記事を掲載予定です。 こうしたベトナム不動産制度・規制の複雑さを回避するために多くの日本人含む外国人投資家や個人や投資家の中には知り合いや共通の友人を介しベトナム人の名義を借りて不動産を購入するなどの方法で、不動産投資をするケースも見受けられます。 名義借しによる不動産投資は、トラブルを誘発し、結果として不動産投資が失敗に終わるケースも多いので、十分に留意してください。 この改正法は、有効な手段の一つで、結果的に多くの日本人含む外国人投資家を呼び込み海外資本が流れ込み、経済が動き出したのも事実です。ベトナム経済の大幅な底上げを図りました。 約40年前までは戦争が終結したばかりの貧しい国だったベトナムがドイモイ政策という政治体制に切り替わったことがきっかけで、わずか30年の間に飛躍的な経済成長を遂げています。 現在、人口増加のピークを迎えているベトナム。ハノイやホーチミン、その他主要都市では急速な都市開発が行われています。 戦後、国民は働けば働くほど豊かになることができ、私企業、私有財産も持てるようになりました。 そうすることで人々は懸命に働くようになり、次第に金銭的価値観が変わっていき、それにともない生活が豊かになる人が増えていきました。 長い歴史をもつベトナム。社会主義共和国として、市場経済への移行を進めており急速な経済成長期にあります。そこに拍車をかける国交再開。今後のベトナムの動向に世界中が注目しています。 そんな素晴らしい今のベトナムがあるのはベトナム人の強さと忍耐の歴史です。中国の支配に抵抗し、フランスの植民地支配からの独立を勝ち取ったベトナム人は、困難な状況にあっても、決してあきらめず、常に前向きに進んできました。ベトナムの歴史は、私たちに多くのことを教えてくれます。 ベトナムの復興は、まだ道半ばです。しかし、ベトナムの人々は、戦争の苦しみを乗り越え、経済と共に着実に前進しています。 過去の出来事を学び、歴史と経済が交差していくベトナムをより深く理解することで、私たちはより良い未来を築くことができるでしょう。
- 2025.10.15
ベトナムでの最適なSIMカード購入方法
海外に行く時に何よりも手放せないものは、”携帯電話”ではないでしょうか…? ガイドブック片手に右往左往しながら知らない土地を歩くのも一興ですが、今となっては地図を見るのも、レストランを探すのも、レートの計算をするのも、翻訳するのも、なにもかもスマートフォン一つで済んでしまう便利な世の中になりました。 言葉も通じない異国の地で、なによりも味方になってくれる携帯電話。 ベトナムは日本よりも街中でwifiが使える環境が整っておりますが、不安な方が多いと思います。実際に旅行で来越した友人や日本から移住してきた筆者の知り合いにも、100%聞かれるのがベトナムのネット環境についてでした。 そこで、この記事ではベトナム到着後スムーズかつ、お得にSIMカードを購入するための情報をお届けします。 ベトナムに着いてから、『現地のSIMカードが使えない!』なんてことにならないよう、日本で購入したスマホは日本でSIMロックの解除をする必要があります。 SIMロックとは…?📱 SIM ロックとは、特定の携帯電話会社と契約を結んだ際にその会社の回線のみを利用できるようにするため、ロックをかけることです。 例えば、A 社の SIM ロックがかかっている場合は、B 社の SIM カードを差し込んでもを通話やデータ通信ができません。 そのため海外渡航時に現地の通信事業者の SIM カードを利用することが不可能です。 日本の大手キャリアと契約を結び、SIMロックがかかったスマホをお持ちの方は、渡航前にそのキャリアの店舗に行きSIMロック解除の手続きをする必要があります。 日本の大手キャリアのSIMロック解除方法は下記のリンクより確認してみてください◎ ①docomo ②au ③Softbank 渡航前の準備が済んだら、気になるのは現地のインターネット事情ですよね。 実はベトナムは、超インターネット大国! 街中のカフェやレストランに入り、wifiがない店舗はないと言っても過言ではないくらい、至る所に無料wifiが完備されています。 筆者の生活圏内ではカフェ、レストラン、習い事のセンター内、ネイルショップ、などほぼ全てにあるので、自身が契約しているデータを使用するのは街中でマップを見る時くらいです。 そのため1か月で使用する契約しているSIMのデータ使用量は2G程度です。常にスマホが手放せないベトナム人の友人たちも3~5G/月を契約を使用し、wifiを使用していることがほとんどです。 ただ、ベトナムのwifiはスピードが遅かったり、混雑状況によってスムーズに使用できないときもあるので、少し多めのデータ量を購入しておく方がいざという時に安心です。 ここではベトナムの大手通信会社3選をお伝えします。 日本で代表される大手通信会社といえばdocomo・au・Softabankなどがあげられますが、ベトナムではこれから紹介する三つの会社で、実に全体の通信会社のシェアの90%を締めています。 ※画像参照元:Viettel Telecom FACEBOOK Viettelは国防省が所有・運営している国営企業で国内シェアNo.1の会社です。基地局が最も多いViettelは、郊外などに行っても通信が最も安定しているキャリアの一つとなっています。 筆者のプライベート携帯はViettelを使用していますが、様々なプランがあり、スマホのアプリから簡単にプラン変更や料金のチャージもできて便利です。 画像参照元:mobifone FACEBOOK 画像にもある通り、mobifoneは今年創業30周年を誇る、ハノイの情報通信省傘下の通信会社です。3社の中でも最も老舗のmobifoneは、Viettelの次に高いシェアを持っています。 筆者が会社で使用しているSIMはmobifoneですが、Viettel同様通信状況も問題なくアプリを使用してチャージやプラン変更が可能です。 ※画像参照元:vinaphone FACEBOOK vinaphoneは3番目にシェアを誇る通信会社で、ベトナム郵電公社傘下の会社です。シェアは大手3社の中で見ると3番手ですが、最も早く5Gの導入を試みた会社でもあり今後のさらなる躍進が期待されます。 2021年に3200人のハノイとホーチミン在住の方にアンケートを取った結果、mobifoneはネットワークのサービス品質を最も高く評価され、コストと安全性やセキュリティ面ではViettelが最も高い評価となりました。 ※参照元:SOCIALIST REPUBLIC OF VIET NAM Government News 次に、短期でベトナムに渡航した際の携帯電話の使用方法を3つ紹介します。それぞれのメリット/デメリットを確認して、自分のスタイルに合った方法を選んでください。 旅行や出張のために短期滞在で来る方には、ポケットwifiを日本でレンタルするという方法があります。 1日あたりの使用上限によって料金が異なりますが、300~2000円/日が標準的な料金となっています。『ベトナムに着いたらすぐにインターネットが使用できる状態にしたい!』『面倒なやりとりを現地でしたくない!』という方には日本側でレンタルしていけるポケットwifiのレンタルは便利ですよね。 ≪メリット≫ 到着後すぐにインターネットが使用できる SIMロックが罹った状態でも使用できる 現地でのやり取りが不要なので英語やベトナム語ができなくても安心 ≪デメリット≫ 常に端末を持ち歩かなければいけない 端末の充電がなくなったら使用できない 料金がかさむ可能性が高い 日本で契約しているキャリアを確認すると、各社海外使用できるプランを備えていることが多くあります。お使いの通信会社に行き、海外でもデータ通信や国際電話が使用できるプランを契約することで、SIMの入れ替えやポケットwifiの端末を持ち歩くことなく現地で使用することができます。 便利な一方で、大手通信会社の場合、料金が1時間200円~などと高額になるので、とにかく現地での手間や荷物を省きたいという方におすすめかもしれません。 ≪メリット≫ 到着後SIMの入れ替えは必要ない ポケットwifiなどの端末を持ち歩く必要がない 現地でのやり取りが不要なので英語やベトナム語ができなくても安心 ≪デメリット≫ 料金が高額になる(docomo : 1時間200円~) 日本で事前に申し込みをする必要がある 3つ目に、ベトナムに到着してから空港や市街でtravel SIMカードを購入する方法があります。海外旅行に慣れている方や、デュアルシムの携帯をお持ちの方は、こちらの方法が一番スムーズで便利かもしれません。 ベトナムではホーチミン・ハノイ共に空港にたくさんのSIMカードショップがあります。 料金は200,000~300,000VND(1,200円~1,800円/2023年6月レート)程で、通信データ1G/日~無制限で30日使用できるプランが目安となります。 先述の大手キャリア各社も空港に店舗があり、安心して購入することができます。 お店のスタッフさんが、戸惑いがちなSIMカードの差し替えも全て行ってくれますので任せて問題ありません◎ ≪メリット≫ 1000円~2000円程度の安価で30日程度使用できる 1日1G~無制限と通信容量が多いので、通信量が多くても安心◎ SIMカードの店舗スタッフが差し替えまでやってくれるので難しい設定は必要なし ≪デメリット≫ 空港で購入の場合は、その前に両替をしておく必要がある 英語もしくはベトナム語での簡単なやりとりが必要となる 長期で滞在する場合には、ポケットwifiや日本のキャリアのプラン変更は現実的ではありません。ここでは、移住や仕事で長期滞在をする方におすすめの方法をご説明していきます。 ひとつ前の項目で、空港でtravel SIMカードの購入方法について説明しました。長期滞在の場合には、到着後ひとまず購入したtravel SIMカードをそのまま継続して使用し続ける方法があります。 筆者もこの方法で1年以上使用を継続していたことがありましたが、この方法はおすすめいたしません。 2023年3月15日にベトナムの各モバイル通信キャリアは、政府の管理する国民データーベースと一致せず、不正利用が疑われるユーザーに対してメッセージを一斉送信しました。もし15日以内に情報の更新や認証を行わなければ4月以降の利用停止措置を取ると発表がされたのです。 ※参照記事 この措置により、パスポート情報などの個人情報を登録していないtravel SIMカードが、使用できなくなるケースが多発しました。これらの発表を知らずに使用を続けていた筆者の知人も、突然電話番号が使用できなくなり、長年使用していた番号を手放すこととなってしまいました。 このようなケースもあるため、長期滞在の場合はショップで長期契約することをお勧めします。 上記の内容から筆者がおすすめするのは通信会社のショップを訪れ、長期契約のSIMを購入する方法です。 ベトナム到着時にひとまずtravel SIMカードを購入し、落ち着いたタイミングで契約を切り替えるのが一番スムーズでしょう。 ショップの場所が外国人も多く住むエリアであれば、説明から手続きまで英語で済ませることができますが、ローカルエリアの場合はベトナム語のみの可能性も高いですので、会社のベトナム人社員や友人に一緒に行ってもらうことをお勧めします。 ≪長期契約時に持参するもの≫ パスポート TRC(一時在留許可証) 半年~1年契約用のまとまった現金(3,000,000VND程度) 長期契約をする際にはパスポートと長期の在留が許可されていることを示す一時在留許可証の提示が求められますので忘れないようにしましょう。(一時在留許可証は不要の場合もある) また、各社料金の差は多少あるものの、毎月10万VND(600円)程度の定額プランの契約で、1G/日~10G/月データ通信可能という超格安な料金体系となっています。 長期で使用予定の方は、半年や1年契約で事前にまとめて支払いを済ませることで+2か月無料で使用できるといったお得なプランもありますので、まとまった現金を持っていくとお得に契約できます。 筆者は先日Viettelで1日あたり5G使用可能な大容量プランを1年契約(+2カ月無料で計14カ月使用可能)、240万VND(約14.500円)と破格で契約しました。 最寄りのコンビニやWinmartなどのスーパーで、SIMへ利用残高をチャージすることができます。ベトナムのオンラインバンキングを開設していない方はこちらの方法がスムーズです。 手順は下記の通りです。 ①レジスタッフに通信会社名(Viettel/Mobifone/Vinaphone)とチャージする金額を伝えると、バウチャーカードがもらえます。 ②電話をかける際に数字を打つ箇所から、写真のように『*100*+バウチャー内の14桁の数字+#』を入力し、通話ボタンを押せばチャージ完了です。 SIMを購入したキャリア店舗でチャージすることも可能です。 街中でよくあるローカルのSIM屋さんでもスタッフとの会話が通じれば、すぐにチャージすることができます。 各キャリアに専用のスマホアプリがありますので、ベトナムのオンラインバンキングをお持ちの方はアプリよりチャージすることができます。 プランの変更や残高の照会もできるので非常に便利ですが、ベトナム語のアプリなので使い慣れるまで少し時間を要するかもしれません。 上記でご紹介した、事前に1年分まとめて支払う長期契約を結ぶという方法もおすすめです。 毎月チャージなどをする手間も掛かりませんし、残高不足で電話が掛けられなくなった!なんてことも起こらないので安心です。 長期滞在が決まっている方は、一括で長期の支払いを済ませておくとストレスなく利用することができます。 ベトナムに到着後すぐに快適な生活がスタートするためには、インターネット環境を整えることが先決です。 筆者が来越した当時は、日本語であまり詳細情報が見つからず、契約の種類も知らなかったために苦労したことを今でも覚えています。 どうかこちらの記事を読んで頂いた皆様には、スムーズかつ、お得なSIMの契約ができることを願っております。
- 2025.10.14
ハノイに住むなら絶対おすすめのエリア6選
ハノイには、様々なエリアがあります。どこに住むべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 何を重視して住む場所を決めるのかを少し考えてみましょう。例えば、家賃、交通の便、治安、買い物、休日の過ごし方など、人によって重視するポイントは異なります。 以前、【ハノイ生活】賃貸物件を選ぶ際のポイントで紹介した注意点やチェックポイントを参考に本記事ではエリアごとの特徴を紹介していきたいと思います。 中心地に住むメリットはたくさんあります。新しいお店やイベントが多かったり、買い物や食事を楽しむのに便利だったり、文化や芸術に触れやすかったり。 今から紹介する6つの地区がハノイの中心エリアと呼ばれているのでぜひ、参考にしてみてください。 バーディン地区は、ベトナムの革命家であり政治家であるホーチミンの墓があります。また、ハノイの象徴であるホーチミン廟、ベトナムの国会議事堂、ベトナム軍事博物館など、多くの歴史的建造物や観光名所があります。 ハノイの中心部に位置するため、交通の便が非常に良いです。その反面、渋滞も発生しやすいですが、ハノイの中心駅であるハノイ駅や、ベトナムの主要な空港であるノイバイ国際空港に簡単にアクセスできます。 また、治安も良く、生活しやすい地区です。多くの外国人居住者が住んでいるため、英語を話す人も多く、国際的な雰囲気があります。 バーディン区には、ベトナムの国民的英雄ホーチミンの偉業を称えるために1975年に建てられたホーチミン廟があります。こちらは、ベトナムの建国の父、ホーチミンが眠る廟です。 バーディン区の西側には日本人街と呼ばれる、日本食レストラン・日本食材が売られるスーパーマーケット・日本人向けアパートなどが立ち並ぶキンマー(Kim Ma)エリア・リンランエリア(Linh Lang)と呼ばれるエリアがあります。 大きなスーパーマーケットやCHANELなどのハイブランドコスメが購入できるLotte Center、UNIQLOや無印が入るVincom Metropolisなども目と鼻の先にあり、生活には困らないのがバーディン区の西側エリアです。 バーディン区はこんな人におすすめ!☟☟☟ 日本の商品が買えるスーパーで買い物したい。 日本のアパートのような設備が整ったアパートに住みたい! 1人暮らしで手軽に日本食が食べたい! 「カウザイ」「コウザイ」とも呼ばれるエリアです。コウザイは、ベトナム戦争中に米軍の爆撃により大きな被害を受けましたが、戦後復興し、現在はハノイで最も活気のある地区の一つとなっています。分譲タイプのコンドミニアムに大型のショッピングモールが併設されている施設が多数あります。また近年は都市開発が活発に行われており、IT企業など近年進出してきた日系企業が多数存在します。 ビジネス街に住宅地が混在しているので、多くの公園や緑地もあり、散策やジョギングに最適な場所です。特にコウザイ公園はお子様連れのお散歩におすすめで、公園内のローラースケート場にはレンタルのキックボードやローラースケートもあるので手ぶらでも楽しめます。 ハノイ大学やベトナム科学技術大学などの大学が集積する学術都市でもあるコウザイは、ハノイ市の中心部からアクセスが良く、住環境も良いことから、ベトナム国内でも人気の高い居住地です。西隣のナムトゥリエム区には日本人学校もあり、家族で滞在されている方を中心に人気なエリアです。 紅河が氾濫してできたとされている「ホアンキエム湖」。金融・行政機関・大使館・観光名所などが集まる地域で通称は旧市街。 街の中心にあるハノイを象徴する湖で、ハノイの人々が一日中、集う憩いの場でもあります。面積は約13ヘクタール、周囲は約2㎞。遊歩道が整備されており、湖の周りには、巨大な亀の像が鎮座するホアンキエム湖にある小さな島にある寺、玉山祠(ぎょくさんじ)、ホアンキエム寺、ハノイ大教会などの歴史的建造物や、公園、レストラン、ショップなどが立ち並んでいます。 ホアンキエム湖は、ハノイのランドマークとして知られており、地元の人々のみならず観光客にも愛されています。湖の周りを散歩したり、ボートに乗ったり、お茶を飲んだり、食事をしたりと、さまざまな楽しみ方があります。 上記画像の「ハノイ大教会」は、アーチを描く高い天井を持ち、荘厳な雰囲気が漂います。仏領時代の1868年、仏教寺院の跡地に建設された後、現在のネオ・ゴシック様式に改築された教会です。 このように、観光地が近いため、ローカルアパートやサービスアパートよりホテルが多いエリアです。大変便利なエリアですが賃料が他の地域より高価格帯の物件が多いです。 そしてホアンキエム湖を取り囲む道は金曜の夜から日曜の夜の週末、歩行者天国になりますので周囲の車道は多くの車と人でいっぱいに。まるでお祭りのような雰囲気ですが渋滞も起こりやすいエリアとなります。 ホアンキエムエリアは見どころが満載なので、休日の散策などでお出かけエリアとして利用するのがおすすめかもしれません◎ ハイ バー・チュンの語源は、二人(hai)のチュン(Trưng 徴)姉妹という意味で、bàは女性の敬称です。祖国の防衛のために立ち上がった「ベトナムのジャンヌダルク」と例えられる果敢な姉妹の名前が由来で、今も区内には姉妹を祭る祠が残っています。 ハイバーチュン区には、ハノイ外国語大学、ベトナム工科大学などの大学や高等学校が集積する教育の中心地でもあります。 大きなショッピングセンターや日本人向け飲食店などもあるので日本人に好まれるエリアです。中心地にも近く日本人も多いため便利なロケーションです。下町情緒もあり、ハノイ本来のゆったりした時間を感じることができます。 せっかくだからローカルな感じで生活したい!と言う方はハイバーチュン区にある「ホム市場」がおすすめです。 生鮮食品、衣料品、雑貨など、さまざまな商品が販売されています。朝7時00分~18時30分前後までが営業時間ですが、衣料品や雑貨は、夕方前に店じまいをしているお店をよく見かけるので、お目当ての物がある場合は時間に余裕をもって行きましょう。 ローカルな雰囲気も楽しみつつ、日本食レストランもあるため単身者の方に非常に人気なエリアです。 コロナ禍で閉まった飲食店もありましたが、再開発が進んでおり、高級レストランや日本食レストランが増えていますので、これから狙い目のエリアかもしれません◎ 地図で見るとハノイ中心地のさにらに中央にあるドンダー区。 ベトナム鉄道の「ハノイ駅」などがあるエリアです。ハノイ駅はホーチミンとハノイを結ぶ「南北統一鉄道」や少数民族が暮らす山岳地帯「サパ」との発着地点でとても重要な駅です。 旅情あふれるハノイ駅は観光地としても有名で日本では非常に珍しいディーゼル機関車が整然と並んでいます。筆者も哀愁漂う独特な雰囲気が好きで何度も見に行ったり、違う駅のほうがアクセスが良いのに、わざわざハノイ駅から乗車したこともあります。 2011年から建設が始まったハノイ市メトロ計画。ドンダー区のカトリン駅から南西のイェンギア駅まで全12駅が設置されています。現在、2A号線と呼ばれるカトリン線は、工事の殆どが完了しており、すでに試運転が開始されています。ハノイのメトロ計画は全10路線が計画されており、全長は13.1km、その中で現在2路線が建設中です。 ノイバイ国際空港と市内を結ぶ路線(2号線、6号線)も計画されているそうです。 ハノイの中心部まで渋滞があると通勤に30分以上かかっていたエリアでも、メトロが開業するとカトリン駅まで10分前後で到達できるようになるため、一気に利便性が向上すると考えられます。 古き良きが残るハノイ。時代の移り変わりを感じ、寂しく感じますが発展の速度には目を見張るものがあります。開通すれば勿論、土地の価値は上がり賃料も上がるので、今後の値上がりが想定される地区です。今ならまだお手頃に契約できるチャンスがあるかもしれませんね。 タイホーエリアには、湖に面した閑静なエリアで、湖畔には高層マンションや高級ホテルが多く、外国人や富裕層が多く住んでいます。高級ホテルやレストラン、スーパーなどの施設も充実しています。ノイバイ国際空港からアクセスも良いので観光客にも人気です。 特にタイ湖の東側エリアは西洋人や欧米人が多く住むエリアのため、レストランやカフェもベトナムを感じるお店は少なく異国情緒が漂うエリアです。 また、コンビニやレストランで比較的英語が通じやすい非常に便利なエリアです。 全てがハイクラスに感じるタイホーですが、路地に入ればサービスアパートやローカルアパートもありお洒落でハイセンスな街に格安で住むこともできます。 また、ベトナムの政府関係者や各国の大使館関係者が多く住むエリアなので安心、安全なロケーションになります。 幼稚園も数件あり、日本人学校のスクールバスも送迎ルートに含まれます。 夜は湖を見下ろせるお洒落なBarや、湖を囲むようにとても賑わっているお店も多く、やはりこちらも西洋人や欧米人が多いです。ベトナム人のデートスポットにもなっているので、湖を眺めるカップルもたくさん見かけます。 とてもロマンティックで落ち着いたタイホー区は、個人的に一番おすすめなエリアです。 ファミリーで住みやすい大きなレジデンスもあり、女性の一人暮らしからファミリーでの生活まで幅広くおすすめのエリアです。 タイホー区はこんな人におすすめ☟☟☟ おしゃれなカフェやレストランに囲まれて暮らしたい! 子供もいるので、ファミリーで安心して住めるアパートに住みたい! 英語の勉強をしているので、英語を日常的に使えるエリアに住みたい。 ご紹介したエリアが、ハノイに住むうえでの日本人の方が住む中心エリアとなります。 なによりも自分のライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが、海外生活を快適に過ごすための重要なポイントです。 皆さんのベトナムライフの第一歩として、こちらの記事が参考になれば幸いです。
- 2025.10.13
ベトナム・ハノイでの休日の過ごし方
お休みは、自分をリラックスさせ、充電するのに必要な時間です。普段の生活から離れて、ゆっくりと過ごしたりどこかに行こう!と考えていても、いざ休みになると、腰が重くなったり、休みの日をどのように過ごしたらよいか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 せっかくの休みなので自分の好きなように過ごすのが一番ですが、新しい趣味を始めたり、旅に出てみたり、何か新しいことに挑戦してみたりすることで、自分の視野を広げ、ベトナムライフをより豊かにすることができるかもしれません。 休みの日の過ごし方には、さまざまな方法がありますが、観光地を一通りまわり終えたハノイ在住の筆者のライフスタイルに基づき、いくつかの例を挙げてみましょう。 ハノイ旧市街は、ベトナムの首都ハノイの中心部に位置する歴史的な地区です。10世紀に建てられたタンロン城の城下町として発展し、19世紀にはベトナム最大の商業都市となった古き良き街を感じるハノイの代表的な観光地です。 旧市街は、当時を支えた36の職人組合別の通りに区切られています。例えば、ハンコアイ通りは金属製品、ハンガイ通りはシルク製品など商品ごとに区分され、これらの通りには、昔ながらの職人や商品が軒を連ね、活気に満ちているのでランチや買い物がてら散歩するだけで楽しく、筆者は休日このエリアに行くことが大半です。 日常生活で足りない物が出た時には休みを利用して買い物へ行きます。商品ごとに分かれているので、見つけやすく、街並みを眺めながら観光して、お土産なども購入しやすいです。 まさに、観光者には一石二鳥なスポットです。たくさんの通りがあり、1日では観光しきれないので好みの通りを見つけるか、数日に分けて散策することをお勧めいたします。人気の観光スポットの玉山祠(ぎょくさんじ)や、ホーチミン廟、ホーチミン博物館、ハノイ大教会なども近いので、観光したい場所に合わせて通りを選ぶのも楽しいです。 このエリアは金、土、日曜日の夜間にはナイトマーケットが開催され歩行者天国になります。夏季は19:00~24:00、冬季は18:00~24:00ですが時間通り開催されるかはご愛敬。時間に余裕を持っていくと良いでしょう。 ナイトマーケットも色々な物が売っており、小物や洋服、靴におもちゃなど、掘り出し物があったりします。価格は全体的に低めですが、観光客価格は存在するので価格交渉をするかベトナム人の友人に同行してもらうと驚くほど安く買える品も多々あります。 毎週行われているので混雑具合にはかなりばらつきがあり、歩行者の数が多過ぎてすれ違うのも一苦労の日もあれば、状況変わり人が少ない日もあります。地元民も観光客も一気に集まるので、異国情緒漂うお祭りのような雰囲気です。 先ほど紹介したエリアから目と鼻の先にあるドンスアン市場。ハノイ市街地では最大規模の面積を誇る3階建ての屋内市場です。5つのアーチ型の屋根が特徴的な巨大な建物で、地元の人たちの暮らしに密接した市場です。 衣料品、雑貨、食品、お土産など、あらゆる商品が揃っているドンスアン市場は、観光客にも人気のスポットで入場は無料です。朝7:00~夜18:00頃まで開いているのですが、お昼の時間はお店の人たちがランチ休憩で外出していたり、店内の商品の上で寝ているのが日常です。そんな「ゆるさ」も理解してから行くと、より楽しく散策できると思います。 1階は靴や雑貨、2階は衣料品、3階は子供服がメインです。また、外回りには食品関係のお店が多く並んでいます。 観光客も多いので英語でコミュニケーションがとれる人もいますが、観光客には高めの値段を提示されることがあります。食材や日用品は誤差の範囲ですが、某メーカーの人気イヤフォンなどは言い値なので、違うところで聞いたら3倍近くぼったくられていた、なんてことも筆者はありました。 逆もしかりで、すごく安く購入出来ていたこともあり、事前にしっかりと相場を調べて値段交渉をすることが必要です。相場がわかって交渉するのと、そうでないのとでは雲泥の差となります。元々の値段がとてもリーズナブルなので、良心的な価格を提示してくれてるにも関わらず値切ってしまい、現地の友人に笑われたこともありました。 さらに値引きもしやすくなるコツはまとめ買いです。値段が安すぎる場合には追加で量を増やしてくれたり、違うものをプレゼントしてくれたりと、ベトナム人はとても気前が良く優しい人が多いです。 こちらもナイトマーケットのエリアに含まれるので、昼と夜では雰囲気が全く違います。厳密にいえばどちらも36通りのナイトマーケットの一部ですが、どちらも渋滞がすごいので帰りは歩いて少し離れてからタクシーを呼ぶと良いでしょう。 日々の疲れを癒すなら間違いなくマッサージですよね。できることなら毎日だって受けたいストレス解消法。 ベトナムのマッサージは、東洋医学に基づいた指圧マッサージやオイルマッサージが主流です。手のひらや指先を使って、筋肉や骨格のツボを刺激し、血行を促進します。ベトナムのマッサージは、痛みがなく、リラックス効果が高いのが特徴で、価格も日本に比べると安価です。 街の格安マッサージからラグジュアリーなスパまで幅広くありますが、一般的に日本のマッサージでは10分1,000円が相場と言われています。 一方でベトナムではお店や施術内容によって異なりますが、一般的に、1時間のマッサージで、200,000VND(1,193円/2023.6.5レート)~500,000VND(2,982円)です。日本の半額から5分の1程の料金で施術が受けられます。 マッサージのメニューは大きく分けて下記の3種類に分類され、ボディマッサージにはでホットストーンやオイルなども選択できます。 フットマッサージ: 足のツボを刺激することで、疲労回復やむくみ解消に効果的です。ソファに座って30分から受けられるので、時間がない時におすすめです◎ ボディマッサージ: 全身の筋肉をほぐし、血行を促進します。60分からのコースが多く、上半身もしっかりマッサージされたい時にはこちら。 ヘッドマッサージ: 頭皮や顔のツボを刺激することで、リラックス効果や美容効果が期待できます。ボディマッサージに組み込まれていることも多いですが、ヘッドマッサージのみやボディマッサージ+ヘッドマッサージも可能です。 ※日常生活ではチップ文化はありませんが、マッサージではチップが必要なことが多いです。料金メニューの5~10%が相場とされております。基本的には施術をしてくれたマッサージ師に直接渡しますが、お会計で一緒に支払うシステムもあります。強制ではありませんが、チップ込みの記載がない店舗ではよほどひどい施術ではない限り、渡した方がスムーズです。 店舗により、伝統的なベトナム式マッサージやタイ古式、アロママッサージなど、さまざまなマッサージを受けることができます。また、サウナやジャグジーなどの設備も充実しています。ヘッドスパやフェイシャルなどのエステメニューも充実していて、店舗内は広々としており清潔に保たれ且つラグジュアリーなところも多いです。 ざっくりとした、マッサージのカテゴリーは下記の通りです。 格安マッサージ(100,000~300,000VND):最低限の清潔さでサービスやラグジュアリーさには欠けるが、格安。毎日行くなら◎60分100,000VND(約500円)~ ラグジュアリー街スパ(500,000~1,200,000VND):街中にあるラグジュアリーで接客レベルや清潔感の高いスパ。リラクゼーションを求める女性にはおすすめ。 高級ホテルスパ(1,000,000~3,000,000VND):五つ星ホテルなどに併設された、最高級スパ。ベトナムの中では最高級ですが、日本の5つ星ホテルのスパと比較すると、リーズナブルなのでたまには自分へのご褒美に! 上記から用途や頻度に合わせて、お気に入りのお店を見つけるとベトナムでの快適生活が待っているのではないでしょうか。 バッチャン村は、ベトナム北部、ハノイ市の中心部から南東約15kmに位置する村で、ベトナム観光の人気スポットの一つです。1,000年以上の歴史を誇る陶器の産地で、ベトナムでも有数の陶器の産地にも関わらず人口は5000人ほど。 バッチャン村で作られる陶器は、土の質が良く、その作業のほとんどが手作りで作られているのが特徴です。バッチャン村の陶器は、ベトナム国内だけでなく、フランス、日本、韓国、ロシア、イタリアなど世界中で人気があります。 その多くは白地に青や緑の絵付けが施されたものが特徴で、絵付けには、自然のモチーフや伝統的な文様が用いられます。素朴で温かみのある風合いが魅力でしたが最近では近代的なデザインも増え、新たなファンを獲得し続けている。 バッチャン村の中には、多くの陶器の工房やお店があります。工房では、陶器の製造過程を見学したり、陶器作り体験をすることができます。お店では、バッチャン村で作られた陶器を買うことができます。 タクシーやバスで簡単に行くことができ、ハノイ市内からバッチャン村までの所要時間は、約30分~40分と上記と比べると気持ち遠いですが小旅行気分が味わえ、気晴らしになります。 女性に人気なスポットですが、カップ、皿、陶器の絵、陶磁器のアクセサリーなどの陶器製品は多様なので、男性も楽しめるスポットです。ぜひ陶器の工房やお店を訪れてみてください。 現代社会は、常に何かに追われているような感覚があります。仕事、家事、育児、人間関係など、私たちは常に何かしらのプレッシャーを感じています。そのため、つい肩に力が入り、知らぬ間に緊張状態となっている場面も多いと思います。 肩に力が入っていると、身体にも心にも悪影響が出てきます。イライラ、不安、焦りなどの感情を抱きやすくなってしまい日常でストレスを感じやすくなります。 そうなる前に休日ぐらい好きなことを好きなだけして、日頃の自分にご褒美をあげるのはどうでしょう?ハノイはリーズナブルに贅沢ができるのでおすすめです。紹介したエリアやマッサージ&スパの店舗紹介は観光地紹介と共に別記事で詳細に紹介していきますのでお楽しみに。それでは皆様に良い休日が訪れますように。
- 2025.10.10
国際女性の日との違いも紹介!ベトナム女性の日の過ごし方
さて今年もこの時期がやってきました。ベトナムに住まれている読者の皆さんならすでにご存じかと思いますが、10月20日は「ベトナム女性の日」です。ベトナムにお住まいの方や旅行を考えている方なら、毎年この日に祝われる「ベトナム女性の日」を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、日本でも知られている「国際女性の日(3月8日)」とどう違うのか、また現地ではどのように過ごされているのかはあまり知られていません。この記事では、ベトナム女性の日の歴史や国際女性の日との違い、現地での雰囲気や過ごし方を詳しく解説します。 歴史と由来 ベトナム女性の日(Vietnamese Women’s Day)は、毎年10月20日に祝われます。この日は1946年に設立された「ベトナム女性連盟(Vietnam Women’s Union)」を記念して定められた日です。ベトナム女性連盟は、女性の社会進出や権利向上を目的として活動しており、女性の社会的地位や貢献を称える日として、国民に広く認知されています。 意味合い 単に「女性を祝う日」というだけでなく、家庭や職場で女性が果たす役割に感謝を示す日でもあります。男性は日頃の感謝を形にしてプレゼントや花を贈ることが一般的です。 項目 国際女性の日(3月8日) ベトナム女性の日(10月20日) 起源 1900年代初頭、女性の権利向上を目的に国際的に制定 1946年設立のベトナム女性連盟を記念 目的 ジェンダー平等・女性の社会進出 家庭や社会における女性の貢献を称える 祝う雰囲気 世界的に政治的・社会的イベントが中心 贈り物や花で感謝を表す、祝祭的 ベトナムでの認知度 ほぼ知られていない 国民的に広く認知され、祝日扱いではないが大切にされる ポイントは、国際女性の日は女性の権利や社会的地位に焦点を当てる「政治的・社会的な日」であるのに対し、ベトナム女性の日は「女性への感謝と祝福」が中心ということです。現地では家族や職場でのお祝いムードが強く、非常に温かい雰囲気があります。 1. 花やプレゼントを贈る ベトナム女性の日には、男性が女性に感謝の意を込めて花束やギフトを贈るのが一般的です。特に人気の花はカーネーション、バラ、胡蝶蘭など。職場では同僚同士でちょっとした贈り物を用意することも多く、家庭では夫や子どもから母親へ感謝の言葉とともにプレゼントが渡されます。 2. 職場でのイベント 会社や学校では、女性社員や女性学生に対してお祝いのスピーチや小さなパーティーが行われます。多くの企業ではケーキや軽食を用意し、写真撮影を行うこともあり、職場全体が華やかな雰囲気に包まれます。 3. 外食やカフェでの祝福 都市部では、家族やカップルでレストランやカフェに出かける人も多いです。特に10月は涼しく過ごしやすい季節なので、外での食事や散策を兼ねたお祝いも一般的です。カフェやレストランでは女性向けの割引キャンペーンや特別メニューが登場することもあります。 現地の友人や職場で参加 ベトナムに住む日本人の場合、同僚や友人が女性の日を祝うことが多いため、一緒にイベントや食事に参加することで現地文化を体験できます。 花や小物を贈る ベトナムでは贈り物の習慣が強く、小さな花束やチョコレートでも十分に喜ばれます。特に会社の女性へのお祝いとして渡すと、交流が深まります。 SNSで祝福メッセージを送る 近年はSNSで「#VietnameseWomensDay」や「#NgàyPhụNữViệtNam」とタグを付けて投稿する人も増えています。日本からでも簡単に文化体験の一環として楽しめます。 <現地の雰囲気と注意点> ベトナム女性の日は、国民的に明るく華やかな日ですが、祝日ではないため、学校や会社は通常通り開いています。そのため、仕事や授業と並行してお祝いを行う形です。また、贈り物を選ぶ際は宗教的・文化的なタブーに注意する必要があります。例えば、白い花は葬式を連想させるため避けるのが無難です。 ベトナム女性の日は、女性への感謝と尊敬を表す日として、国民的に広く認知されています。国際女性の日が社会的・政治的な意味合いが強いのに対し、ベトナム女性の日は家庭や職場での温かい祝福が中心です。 現地では花やプレゼント、食事会などでお祝いが行われ、男性も女性も特別な1日を楽しみます。日本人が現地でこの文化を体験する際は、花や小物のプレゼントや食事会への参加が簡単でおすすめです。 ベトナム女性の日を理解することで、現地の文化や人々の温かい心に触れることができ、旅行や仕事の経験がより豊かになります。
- 2025.10.09
「ベトナムで自炊すると食費はいくら?」ベトナム在住者による生活費大解剖!
ベトナムで働いていくことを検討する際、 「日本と同じような食生活ができるのか」 「日本と比べてどれくらい食費を抑えられるのか」 みなさん一度は心配になられるのではないでしょうか?ですが、ご安心ください。結論から言うとベトナムでは「工夫次第で安く、日本と同じような食生活が送れます」 そこで本記事では、 ベトナムの買い物環境について ベトナムの食材の紹介と物価 自炊メインの場合の食費 うまく節約するコツ について紹介していきたいと思います。 筆者は当初 「市場でお買い物するの?」と想像していましたが、心配ご無用。日本と同じように食材から日用品までが一度に揃うスーパーマーケットがたくさんあります。ほかにも 日本食材店や韓国食材店など海外輸入製品を取り扱うミニスーパー ファミリーマートやセブンイレブン、ミニストップなどのコンビニ イオンモールのような大きなショッピングモール ブランド雑貨が揃うデパート があり買い物環境は衛生的で、とても充実しています。 「ベトナムのスーパーでどんな食材が揃うの?」 「物価はどのくらいなの?」 という疑問にお答えすべく、ここから物価の一例としてベトナムの一般的なスーパーにある食材のおおよその価格(10%税込)を挙げて解説していきたいと思います。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) にんじん(中4本) 20000VND 118円 玉ねぎ(大4つ) 28000VND 165円 ジャガイモ(中8つ) 25000 VND 147円 なす(3本) 19000 VND 112円 トマト(中4つ) 27000 VND 159円 ほうれん草(500g) 29000 VND 171円 小松菜(1袋) 20000 VND 118円 空芯菜(1袋) 20000VND 118円 オクラ(10本程度) 5000 VND 29円 キャベツ(1玉) 38000 VND 224円 長ネギ(1本) 6000 VND 35円 白菜(小1玉) 9000 VND 53円 レタス(1袋) 25000 VND 147円 セロリ(1本) 15000 VND 88円 もやし(1袋) 7600 VND 45円 トウモロコシ(2本) 21000 VND 124円 パプリカ(2つ) 23000 VND 135円 だいこん(小1つ) 7000 VND 41円 冬瓜(小1つ) 10000 VND 59円 西洋かぼちゃ(1/2かけ) 10000 VND 59円 さつまいも(中2つ) 23000 VND 135円 里芋(小5つ) 16000 VND 94円 レンコン(1袋) 30000 VND 176円 えのき(1袋) 15000 VND 88円 アボカド(1つ) 7000 VND 41円 ベトナムのスーパーでは、野菜は基本的に量り売りされています。野菜の味は日本で買うものとほとんど同じような味で美味しいです。 さらに、スーパーによってはオーガニックの有機野菜を売っているところもあり、食の安全性への意識も高まっています。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) 鶏もも肉(300g) 36000 VND 212円 鶏むね肉(500g) 45000 VND 265円 豚肉(ももブロック500g) 60000VND 353円 豚肉(ひき肉500g) 70000 VND 412円 牛肉(薄切り肉360g) 172000 VND 1012円 ハム(200g) 57000 VND 335円 ベーコン(250g) 56000 VND 329円 ソーセージ(500g) 76000 VND 447円 牛乳(1L) 33000 VND 194円 豆乳(1L) 29000 VND 171円 とろけるチーズ(200g) 70000 VND 412円 ヨーグルト(4つ入) 22000 VND 129円 卵(10個入) 28000 VND 165円 日本式豆腐(木綿) 13000 VND 76円 ベトナムの肉売り場はほとんどが対面方式になっているので、指差しで注文します。もちろん、パック詰めで売られている商品もあります。 ベトナムでは牛肉以外は日本より手頃な価格で購入することができ、例えば豚ひき肉は日本だと100gあたり98円くらいなので、日本よりお手頃です。 一方、牛肉や乳製品は酪農環境や流通環境が整っておらず割高になる傾向にあります。今後、生産環境や流通環境が発展して牛肉や乳製品が安定して出回るようになることを期待しています。 ちなみに、ホーチミンにある韓国系列の精肉店では、輸入牛の薄切り(冷凍)が100gあたり240円程度でしたのでお店によっては日本と同じぐらいの価格で購入できる場合もあります。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) えび(500g) 120000 VND 706円 さば(冷凍250g) 50000 VND 294円 ししゃも(冷凍500g) 94000 VND 553円 サーモン(冷蔵220g) 166000 VND 976円 白身魚のすり身(500g) 43000 VND 253円 シーチキン缶(170g) 32000 VND 188円 日本のように刺身として食べられるほどの新鮮な魚介類は少ないですが、スーパーによっては生サンマが売られていたり、生きたえびを網ですくって購入できたりするところもあります。 さらに、大きめのスーパーには寿司の惣菜コーナーが設けられていることがありベトナムでは寿司が大人気です。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) バナナ(1房大4本) 33000VND 194円 ポメロ(1つ) 99000VND 582円 ドライフルーツ(1つ) 11000VND 65円 いちご(冷凍1袋) 62000VND 365円 果物も野菜と同じく量り売りで売られており、東南アジアならではの果物が豊富にあります。また、ベトナムでは熟れていないマンゴーに辛い調味料をかけて食べるなど独特な食べ方の文化があります。 南国フルーツのほかにも、シーズンによってはいちごや栗、梨などが売られています。ちなみに、ベトナム中部にあるダラットではいちご狩りを楽しめる農場などもあるようです。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND) きくらげ(50g) 19000VND 112円 乾燥しいたけ(100g) 64000VND 376円 乾燥わかめ(50g) 44000VND 259円 黒のり(10枚入) 35000VND 206円 ベトナムでも干しいたけを食べる文化があり、ベトナム産のものが売られています。日本の干しいたけに比べて少し小ぶりですが、お湯で戻せば風味も味も日本のものとほとんど変わりありません。 乾燥わかめや黒のりなどは韓国からの輸入品を多く見かけます。ベトナムでは韓国人が20万人以上暮らしているからか、韓国食材は一般的なスーパーでも比較的簡単に見つけることができます。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) ジャポニカ米(5㎏) 165000 VND 971円 食パン(1袋) 30000 VND 176円 卵麵(乾麵) 27000 VND 159円 フォーの麵(乾麵) 20000 VND 118円 パスタ(1袋) 41000 VND 241円 インスタントカップ麵(1つ) 15000 VND 88円 ベトナムは日本と同じようにお米文化が発展しています。一般的にはインディカ米が主流ですが、南部ではジャポニカ米も生産されているようで現地生産の日本米は安く手に入れられます。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) 枝豆(400g) 37000 VND 218円 ポテトフライ(450g) 37000 VND 218円 ミックスベジタブルやコーン、シーフードミックスの他に、冷凍春巻きや冷凍焼売など中華系の冷凍食品が多く並んでいます。お弁当のおかずやストック食材としてうまく取り入れていくと調理時間の時短になりそうですね。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) 小麦粉(1kg) 30000 VND 176円 タピオカ粉(400g) 16000 VND 94円 パン粉(200g) 21000 VND 124円 鶏がらスープの素(200g) 15000 VND 88円 砂糖(1kg) 30000 VND 176円 塩(1kg) 25000 VND 147円 コショウ(80g) 36000 VND 212円 日本醬油(150ml) 90000 VND 529円 ケチャップ(500g) 29000 VND 171円 マヨネーズ(300g) 45000 VND 265円 オイスターソース(510g) 29000 VND 171円 米酢(400ml) 16000 VND 94円 菜種油(2l) 115000 VND 676円 すべて日本から調味料を持参しなくても、現地生産されている調味料は安く手に入ります。 例えば「片栗粉の代わりにタピオカ粉で代用する」「ケチャップは輸入品ではなく現地生産されているものを購入する」など現地の製品に置き換えていけばより安く調達できます。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) ポテトチップス(大1袋) 29000 VND 171円 チョコレート(37g) 2300 VND 14円 アイスクリーム(1カップ) 15000 VND 88円 サイゴンビール(1缶) 17000 VND 100円 ベトナムは特にビールが安いことで有名です。近隣国のマレーシアやタイ、インドネシアのように宗教上の販売規制などもないため、日本と同じようにいつでも気軽に購入することができます。 日本食材店はかなり多くある印象です。業務スーパーやイオンモールなども出店しており、とても便利です。 品物 VND(おおよその値段) 円(1円=170VND換算) 醬油(1L) 98000 VND 576円 味噌(375g) 68000 VND 400円 みりん(880ml) 79000 VND 465円 料理酒(880ml) 79000 VND 465円 和風だしの素(120g) 45000 VND 265円 お好み焼きソース(300g) 85000 VND 500円 かつお節(100g) 149000 VND 876円 カレールー 118000 VND 694円 ビーフシチュールー 95000 VND 559円 午後の紅茶(500ml) 29000 VND 171円 源氏パイ(24枚入) 95000 VND 559円 冷凍うどん(5玉) 115000 VND 676円 納豆(3パック) 68000 VND 400円 日本のアイス 40000 VND 235円 品揃えは豊富で、欲しいものはほとんど揃っています。日本で買うよりも2~3割程度以上高いことが多いですが、セール時は安くなっていることも。ただし、品物によってはメーカーが限定的なため、こだわりがある方は日本から持参した方が無難です。 「忙しくて買い物に行くのが大変」 「近所にスーパーがなくて行くのが面倒」 という方には、アプリなどで注文できるネットスーパーもあり便利です。日本からの輸入生鮮を取り扱っているところもあり、買い物に慣れないうちはこういったサービスをうまく活用していくのも良いでしょう。 また、スーパーによっては買い物したものを自宅までの配送サービスを行っているところもあり、手ぶらで帰宅することも可能です。 さて、ここまでベトナムにある食材のおおよその物価をお伝えしてきましたが、実際に筆者の家庭にかかる食費を紹介していきたいと思います。 筆者は 30代夫婦2人暮らし(在住11ヶ月目) 朝食は食べない派 夫はお弁当持参 以上の状況で、自炊にかかる食費は3万円程度。 週に1回日本食ランチ カフェ月1回 ホテルランチ月1回 以上の外食費を合わせても5万円未満に納めることができています。 東京に住んでいたころの自炊にかかる食費がおおよそ4万円程度だったので、2~3割程度費用が抑えられて家計が助かっています。特に、ビールが安いことで晩酌費用がかなり抑えられています。また、カフェ代も日本の半額程度で楽しむことができるため我慢して節約しているという感覚はあまりありません。 日本と異なりベトナムでは水道水が飲めないため、飲料水を購入する必要があります。ベトナムにもウォーターサーバーの業者がたくさんあり、値段やサービスも様々です。 筆者の家庭の場合飲料水代は、1ヶ月19L×8本(48000VND/1本)で2500円弱です。 飲料水の使い方は人それぞれですが、筆者の場合は 歯磨きや洗顔→水道水 野菜を洗う→水道水 野菜や麵などを茹でる、お米を炊く→飲料水 レタスなど生のまま食べるものを洗う→飲料水 など使い分けています。水道水の環境は住む地域や住居によって変わるようなので、水道水の水質が気になる方は浄水器などの設置も検討してみるとよいでしょう。 ベトナムで割高になる日本産の調味料や嗜好品などは日本からできる限り持ち込むのがおすすめです。ですが、引越しの荷物として持参する際は食品の量や種類に制限がありますので、引越し準備の際に買い込みすぎないよう注意が必要です。(詳細はご自分の担当の引越し業者さんにご確認ください) また、飛行機の預け入れ荷物として持参する場合は、機内預け入れ制限やベトナム入国時の持ち込み制限などを事前に確認しておきましょう。 知ってて損なし!ベトナム・日本間のフライト 航空会社別の預入荷物・手荷物ガイド 賞味期限の長い調味料や乾物が持ち込む食品としておすすめです。(ただし味噌は長期の常温保存で発酵が進んでしまうことがあります) 食べ慣れた味で精神的に支えられることがあります。特に、渡航直後は新しい環境に慣れず分からないことだらけです。ローカルフードが身体に合わなかったり、精神的に日本料理が恋しくなったりするのも渡航直後が多いのではないでしょうか。基本的な調味料を渡航時に持参しておけば、すぐに自炊を始められますのでおすすめです。 生活に慣れてきたら、ベトナム産のお手頃価格な食材を見つけて自炊の幅を広げていくとよいでしょう。 また冷凍食材をストックしたり、作り置きを冷凍したりすることで買い物の回数を減らすことができます。疲れていても温めれば何か食べられる状態にしておくと、精神的にも楽ですし、外食の回数も減ってかなり節約できるのではないでしょうか。 以上、今回はベトナムに売っている食材の物価事情とベトナムでの自炊にかかる食費をお伝えしていきました。 ベトナムは輸入品や輸送コストがかかる商品以外は安く、スーパーに並ぶ食材もよく見れば日本人になじみのあるものがたくさんあります。現地の食材をうまく活用するなど工夫次第で「安く、日本にいた頃と変わらないような食生活」を送ることも可能です。 この記事がベトナムでの生活を始める上での参考になりましたら幸いです。
- 2025.10.08
【ベトナム/結婚式】日本との文化の違いは!?
結婚式は新郎新婦にとって、とても大切なイベントです。 結婚式に参加することで、新郎新婦の愛を間近で感じることができ、幸せを祝い、新しい人生を応援することができます。また、普段なかなか会えない友人や新郎新婦の家族との時間を過ごし、新たな思い出を作ることができる参加者にも大切な一日ですね。 そんな、新郎新婦にとっても参加者にとっても人生の一大イベント。せっかくゲストとして招待された場合は、マナーを守って、新郎新婦の門出を祝いたいですよね。 結婚式のマナーは、招待状の返信から当日の振る舞いまで多岐にわたり、参加する場合、筆者は少しドキドキしてしまいます。 海外で参加なんて無縁だと思っていたら、ベトナムで生活していると結構な確率で結婚式に誘われます。結婚式と言ってもベトナムは結婚までの通過儀礼が多く、地域や個人により内容が異なるため、一概には言えませんが、ここでは、特に重要なマナーや日本との違いをいくつかご紹介します。 日本は、かつて仲人が両家を取り持ち、結納品のやりとりをしていましたが、昨今、日本では減少傾向にあります。 結納をされる方は両家が一同に集まって略式的に結納をする方がほどんどになりましたが、ベトナムでは結婚式の重要な儀式の一つです。結納によって、新郎新婦の結婚が正式に認められ、新婦側の両親から新郎側の両親への許しを得ることができます。 日本では形式ばっておらず、自由度も高いため、結納の代わりに顔合わせ食事会が主流になりつつあります。両家が集まり食事をしながら親睦を深め、一般的には本人と両家の親で行います。また、結納のように“結納金や結納品”の取り交わしもほとんど無く、費用が抑えられる点も人気のひとつのようです。 一方、ベトナムでは盛大に行われます。結納(婚姻式)を行う前に新郎の家から新婦の家まで迎えに行く「花嫁を迎える式」のパレードがあり、新郎側の家族が大名行列のようにして新婦の家まで供物を運びます。 パレードでは、街中から注目を浴び、道行く人からもお祝いをうけます。町を挙げてのお祝いがベトナム流です。 結納(婚姻式)後にも披露宴があり、親戚中が集まってお祝いをします。 日本の結婚式は、挙式と披露宴の2部構成で行われるのが一般的ですよね。 ベトナムも基本的には同じなのですが、日本の結婚式は、教会やホテル、レストランなどで行われ、宗教や家族の伝統によって挙式の内容は異なります。 日本の挙式は、大きく分けて4つの種類に分類することができます。 教会式 キリスト教の教義にのっとって執り行われる挙式です。新郎新婦は、神の前で愛を誓います。 神前式 日本の伝統的な挙式です。新郎新婦は、神様に結婚を誓い、玉串を捧げます。 人前式 宗教色のない挙式です。新郎新婦は、ゲストの前で誓い、愛を誓います。 仏前式 仏教の教義にのっとって執り行われる挙式です。新郎新婦は、仏様に結婚を誓い、花束を捧げます。 最近では、ウエディングドレスを着たいという理由や、メディアで見かける結婚式が教会式が多いため結婚式=教会式というイメージが根付き、教会式に憧れを抱く花嫁が増加しました。そのため神前式や、仏前式は減少傾向にあるようです。 ベトナムの結婚式の場合は、結婚式当日に新郎側と新婦側の家族や親戚が集まり、主に自宅で執り行われることが多く両家ともにブライズメイドを用意することが一般的です。 結婚式場やホテル、レストランなどで行われることもありますが伝統に沿うと自宅での式が圧倒的に多いです。また地域によっても流れや内容に違いがありますが、田舎へ行けば行くほどに伝統に沿う傾向があり結納から結婚式、披露宴を数日かけて行うこともあります。 ベトナム人の結婚式に招待された場合は、正装で出席し、新郎と花嫁に祝福の言葉を贈りましょう。華やかな服装やアオザイも好ましいですが、男性はスーツ、女性はドレスを着るのが無難で良いでしょう。ただし、結婚式の場所や時間帯によっては、カジュアルな服装でも問題はありません。 日本のように服の色や素材、靴などの厳しいマナーはありません。ワンピースや普段着で参加する人もいるぐらいのカジュアルな式も多いですが、華やかに着飾ると喜んでもらえることが多いです。 女性は日本の結婚式の2次会くらいのおめかしをしていれば、問題ありません◎ 日本と同じく事前に結婚式の出欠確認カードなどもありますが、面白いことに当日に急に誘われて参加するなんてこともありますので、服装よりも参加する気持ちを重視しているようです。全てが日本よりもラフで気疲れすることのないベトナム流の結婚式は楽しく参加できるはずです。 日本の披露宴は、挙式の後に親戚や友人、会社の同僚などの関係者を招いて行います。目的は、新郎新婦の結婚を祝うこと、新郎新婦の新しい門出を祝福することです。挙式同様の緊張感や重厚な空気感すら感じます。もちろん、招待の返事を早く返し、当日は遅刻もキャンセルも厳禁。 しかし、ベトナムの披露宴は、日本の披露宴とは大きく異なります。ベトナムの披露宴は、非常に豪華で盛大に行われます。披露宴の参加者は、新郎新婦の親族、友人、会社の同僚、そして近所の人など、数十人規模から数百人、千人を超えることもあります。 また、招待状を送った人の知人や友人も告知なく参加できるので、席が足りないことも多く、会場は人で溢れかえることもあります。 大まかな流れは日本と同じですが、ベトナムの場合、人数も多く、盛大に盛り上がるグループや歌いだす人がいたりと自由度がかなり高いです。ビーサン、短パン、Tシャツのおじさんがいることもあります。 筆者は歩いていたら道端で結婚式を見かけ、『おめでとう~!』と声を掛けたらそのままその式に呼ばれて参加したことさえあります笑 そのまま、あれよあれよと『モッ(1)、ハイ(2)、バー(3)、ヨー(乾杯)!』の掛け声でお酒をたくさん頂き、ほろ酔いで帰りましたが、今でも誰の結婚式だったのか定かではありません。 また、日本と違い、家族への感動的な手紙や感動を促す場面は無く、序盤に催しが終わった後は。カラオケ大会がスタートします。食事さえ済ませてしまえば、帰宅のタイミングは自由なので各々に楽しむことができます。 筆者以外ベトナム人の方の中、筆者がベトナム語でお祝いの歌を披露したこともあります。カラオケが大好きなベトナム人の方には、歌で心を掴むのがとてもおすすめです!一曲ベトナム語の持ち歌を作っておくと、どこに行っても人気者になること間違いなしです◎ 主催側もゲスト側も悩みの種なのが「ご祝儀」ではないでしょうか。 日本では、主催側は不透明な予算の中で段取りを組み、安く抑えすぎてご祝儀を予想よりも多めに頂けた場合、ケチだと思われたのではないか、ご祝儀目当てで呼んだと思われそう、だとか。はたまた、ゲスト側は奮発したのに料理や会場が見合ってない、新郎新婦との距離が曖昧でどの程度の金額を払うべきかわからないなど考え出すと悩んでしまいます。 ベトナムではそんな心配も必要なく基本的には500k(約3000円)を名前とお祝いのメッセージを添えた便せんに入れて式場の入り口にあるポストに投函するか受付に渡してください。 日本の相場は以下のとおり。 親族 6.0万円 上司 3.5~4万円 友人 3万円 日本の結婚式のご祝儀は、他の国と比べて高い傾向にあります。 ベトナムとの物価水準の差もありますが、そこを考慮してもベトナムの披露宴は、気軽に参加することができ、多くの方のお祝いを共に分かち合うことができます。 今回はベトナムの結婚式についてまとめました。 日本と似たころもありつつ、ベトナム独自の風習も一部ありますね。ベトナムにて結婚式に招待された際には、是非ご参加ください。 また結婚は、人生の大きな決断です。愛する人と人生を共にすることを誓い、喜びも悲しみも、苦しみもすべてを分かち合い、愛を育んでいかなければなりません。同じ文化を共有していても簡単ではない結婚。国際結婚ともなればハードルは更に上がります。 ですが素敵な出会いはいつどこであるかわかりません。人とのコミュニケーションが盛んなベトナム。気が付いたらベトナム人と結婚なんてこともなくはないと思いますので、本記事が参加者にも当事者にも参考にしてもらえたら嬉しいです。
- 2025.10.07
ハノイ在住の筆者が語るハノイライフPart3「食事編」
ベトナムの食事は、豊富な香辛料と野菜の使い方、その独特の風味と味わいで、世界中の人々を魅了しています。 日本生活では中華料理やイタリアンなどに比べると、馴染みのないベトナム料理ですが、実は「5つの世界一」を誇るとてもすごい料理なんです! 2020年8月29日にワールド・レコード・ユニオン(WorldKings)は、初めてベトナムの食を「5つの世界一」に認定しました。 ベトナムの食を世界一に認定したワールド・レコード・ユニオンは、世界中の記録を認定している団体です。ベトナムの食が世界一に認定されたことは、ベトナムにとって大きな名誉であり、また、ベトナム料理の魅力を世界に広めるための大きな力になるでしょう。 今回はハノイ在住の筆者がお勧めの、一度食べたら忘れられない驚くほど美味しいベトナム料理についてご紹介いたします。 ベトナム料理の特徴は、唐辛子、ニンニク、生姜などの香辛料を多用することです。また、ベトナム料理は野菜をたくさん使うことも特徴です。主食は「米」ですが、野菜は主食と同等かそれ以上に消費されています。そのため、ベトナム料理は非常にヘルシーで栄養価が高いと言われています。 独特の味や風味を出すための調味料がたくさんあります。その中でも、代表的な調味料がこちらです。 ベトナム料理のほとんどの料理で使わているヌクマム。塩漬けしたカタクチイワシを半年~1年ほど発酵させて作ることで、独特な魚の香りと旨味が料理にコクを与えてくれる代表的調味料。タイの「ナンプラー」と似ていますが、ヌクマムの方が発酵期間は長く、魚の風味も強いのが特徴です。 個人的な一押しはこの、エビ風味のチリソルト「Muối ớt tôm(ムオイオトトム)」、いわゆるエビ塩です。ベトナムでは固いマンゴーやグァバといったフルーツにつけて食べることが多いです。調理時に使うことよりも、別皿で提供されるほうが多いので、お好みで使えます。 スーパーの調味料コーナーにありますが類似品も多々あるため、どれを買うかはパッケージで選ぶと楽しいです。日本食にも良く合うので、料理が得意でない方にもオススメできます。価格は格安なので、ばら撒き土産に購入してみてください。 エビ塩より見かけることの多いライム塩コショウ「Muối tiêu chanh(ムイティウチャン)」。ライム味のペッパーソルトで、シンプルな香りと、うま味でどんな料理にも合う万能調味料。値段は1本7.000ドン(約40円)という圧倒的な安さなので、ばら撒き土産にぴったり。また格安なので普段使いにもおすすめな調味料です。日本で使う場合は、グリルした豚バラやシーフードを合わせると絶品です。BBQやキャンプでも大活躍間違いなしなので、ぜひ、Muối ớt tôm(ムオイオトトム)と一緒に買ってみてください。 ヌクチャムは、魚醤、砂糖、レモン汁、ニンニク、唐辛子で作られたベトナム版のスイートチリソース。ヌクマムの次にベトナム料理には欠かせない程に人気な調味料で、生春巻きやバインセオ、などのつけダレとして使われます。また、サラダや炒め物などの料理にも使われます。ヌクチャムの味は、甘酸っぱくて辛く、ベトナム料理の独特の味を引き立てます。 ベトナムで外食していると頻繁にみかけるチリソース。日本で市販されているものより辛みが強いです。筆者もフォーにいれて食べるのがお気に入りです! 東南アジアの料理は、クセが強いイメージがあるかもしれませんが、ベトナムと日本はどちらも「米」が主食なので、味付けや調理法に共通点が多いです。日本人にとって親しみのある食べやすい物が多く、存分に食事を楽しむことができます。 「パクチーが苦手!」という人もいますよね。筆者も苦手です。 レストランに行くと麺類やスープには直接入っていることが多いです。パクチーは料理の付け合せにも使われますので、その場合は別皿で提供されるか、テーブルの上に調味料などと一緒に置いてあるお店もあります。 パクチーはタイでの呼び方なので、ベトナムでは通じません。ベトナムでは地域により呼び方が異なるので覚えておきましょう。 北部(ハノイ)は「rau mùi(ザウ ムイ)」 南部(ホーチミン)は「ngò rí(ンゴーリー)」 ベトナム人でもパクチーが苦手な方もいますし、実際にはパクチーが使用されていない料理も多くあります。 パクチーが苦手な人でも楽しめる本場のベトナム料理もあるのでご紹介いたします。 2016年頃には、オバマ大統領も食し、絶賛したハノイの名物料理です。ベトナムでは、フォーよりも人気があり、どんぶりで食べるフォーとは違い、米麺の麵をタレに付けて食べます。スープは、甘酸っぱさの中にコショウが効いていて炭火焼の豚肉やつくねやが入っている、日本人にも食べやすい料理です。 つけダレに、パクチーは入っていないのでパクチー 嫌いの人でも安心して食べられます。 揚げ春巻きは、ベトナムの代表的な料理の一つです。豚肉、エビ、野菜などの具材をライスペーパーで包んで揚げたもので、外はカリカリ、中はジューシーで、香ばしい香りが食欲をそそります。 屋台やレストランでよく見かけますが、家庭でもよく作られています。地域により大きさや具材にかなりの違いがあり食べ飽きません。ベトナムの揚げ春巻きは、そのまま食べても美味しいですが、上記で紹介したヌクチャムをつけて食べるのもおすすめです。 バインセオは、ベトナムの南部でよく食べられる料理でが、北部のハノイでも人気のベトナム版お好み焼きです。 米粉、ココナッツミルク、ターメリック、塩、水を混ぜ合わせた生地に、豚肉、海老、もやし、キノコ、タマネギなどの具材を加え、フライパンで焼き上げます。 レストランでも見かけますが、中の食材に決まりはなく家庭では好きなものを入れて楽しんでいるようです。 生地がパリッと香ばしく、具材がたっぷり入っていて食べ応えがありますが、添えられた野菜やソースと一緒に食べることで、さっぱりいただけます。 ベトナムの代表的な麺料理です。どちらも平打ち麺を使ったスープ料理ですが、フォーガーは鶏肉、フォーボーは牛肉がトッピングされています。 フォーガーのスープは、鶏ガラと野菜をじっくりと煮込んだ、あっさりとした味わいです。 フォーボーのスープは、牛骨と野菜を煮込んだ、コクのある味わいです。 どちらのフォーも、ゆでた麺にスープ、鶏肉または牛肉、ネギ、パクチー、がデフォルトですが、筆者は必ずパクチー抜きで注文しています。 朝食、昼食、夕食を問わず食べられる国民食です。店舗により味が違うのでフォー巡りも楽しいですよ。ベトナムを訪れた際には、ぜひフォーを味わってみてください。 バインミーは、ベトナムの代表的なサンドイッチです。フランスパンに、ハム、パテ、野菜、香草などを挟んで作られます。バインミーは、ベトナムの植民地時代の影響で生まれた食べ物なので、フランスとベトナムの食材が融合しているのが分かりますね。 ベトナムではバインミーは朝食や昼食、軽食として食べられています。また、ベトナムを訪れる観光客にも人気がありベトナムに来たら是非、食べていただきたいですが、基本的にはパクチーが入っているので、苦手な場合は、オーダーの際に断りましょう。 ブンボーフエは、ベトナム中部の都市フエ発祥の牛肉麺です。太めの米麺に、牛肉、血のゼリー、香草、野菜などをトッピングして、牛骨と野菜を煮込んだスープをかけた料理です。 スープは、牛骨と野菜をじっくりと煮込んだ、コクのある味わいです。牛肉は、牛の肩肉やモモ肉が使われており、柔らかく煮込まれています。豚足を使ってスープを取るため、コラーゲンたっぷりで、スープに旨味をプラスしていますが決してクドくなく、卓上の唐辛子やライムでスープに爽やかな風味をプラスするとスープまで飲み干せます。 野菜は、モヤシ、空芯菜、ネギなどが使われており、スープに彩りを添えています。 ※パクチーを断る場合はこちらを覚えておくと便利です。 『パクチーを入れないでください』 北部 (ハノイ) Đừng cho rau mùi.(ドゥン チョー ザウ ムイ) 南部 (ホーチミン) Đừng cho ngò rí (ドゥン チョー ンゴーリー) ※北部のドゥン チョー ザウ ムイでも通じることもあります。 英語では「No Coriander please. (ノー、コリアンダー プリーズ)」 食事は、私たちの体と脳に必要な栄養素を供給するだけでなく、私たちの幸せに欠かせない要素の一つです。 楽しく、美味しく、健康的な食事を心がけることで、心身ともに健やかに過ごすことができます。 また、新しいお店を探したり、行きつけができると社会的な交流なども生まれ、会話も楽しくなり、言語の習得やコミュニケーションも加速して、ベトナム生活がより楽しくなることでしょう。 まだまだ書ききれない料理の数々と、その素晴らしさ。筆者もその魅力に取りつかれた一人です。 きっと皆さまもベトナム料理の虜になること間違いなしです。 ぜひ現地でベトナム料理を堪能してください。
- 2025.10.06
ハノイ在住の筆者が語るハノイライフPart2「通貨・物価編」
高騰し続ける食料品や日用品。 物価高騰は、私たちの生活に大きな影響を与えます。食費や日用品を節約し、クレジットカードや電子マネーのポイントを貯め、携帯電話料金のキャリアを変更したり、格安SIMに乗り換える。そして、増え続ける税金に、貰えるかわからない年金を払う。筆者のような単身でも体感する物価高騰や将来の不安。家計を支える主婦の皆様には、なおさら頭の痛い問題かと思います。 これらの節約術を実践しても追いつかない物価高騰が続く中、経済のパラダイムシフトにお気づきでしょうか。 世界中のインフレの波が日本にも押し寄せてくる中で、日本人の物価に対する価値観の転換が迫られているのではないでしょうか?物価が安いと人気のベトナムも筆者が住み始めてから変わった物価など、ベトナムの今をお伝えしていこうと思います。 まずはベトナムの通貨について簡単にご紹介したうえで、ベトナムの物価・その理由をご紹介させていただきます。 ベトナムドン(₫)は、ベトナムの通貨でISOコードはVNDです。ベトナムドンの補助単位は、100分の1のハオ(hào)と1000分の1のスゥ(xu)でしたが、インフレにより、現在はどちらの補助単位も使われていません。 ベトナムドンの紙幣は1.000、2.000、5.000、10.000、20.000、50.000、100.000、200.000、500.000の8種類があります。硬貨は100、200、500、1.000ドンの4種類がありますが、こちらも生活していて見かけることは無いでしょう。主に利用されているのは上記の紙幣のみです。 ベトナム旅行を計画している方は、ベトナムドンへの両替を忘れずに行いましょう。米ドルやユーロなどの外国通貨は一般的に受け入れられません。 ベトナムに来てまず驚くのがベトナムの通貨ベトナムドンのゼロの多さ!ベトナムでは、下3桁の000を取って“k”で価格表示します。“k”はベトナムドンの桁数がとても大きく、0が続くので3桁を省略しているのです。 例えば、10kの場合は、10,000ドンとなります。 円に換算したい場合や、表記がそのままの場合は、その日のレートによって多少の誤差はありますが、ザックリ計算したい場合は、0を2つ消して、その消した数字を2で割ります。そうすると大体の日本円の価格になります。10,000ドンの場合は、指で0を二つ隠して100にして2で割ると50なので約50円といった感じで計算していましたが、ドン高円安のため、今ではかなりの誤差が出ます。 筆者が来た2020年2月は前記の方法でピッタリ計算できたので10,000ドンで50円でしたが、今日のレートでは約60円と10円も変わりました。※2023年5月現在 ベトナムの物価は、基本的には日本の3分の1程度と言われていましたが、著しい経済成長とコロナ明けで観光客が戻りつつあるので、筆者の体感では、もう少し高いような気もします。 とはいえ、東南アジア有数の物価が安い国として有名なベトナム。旅行者が利用するタクシーやバスの物価は、日本の約1/4、1/5程度、食事の物価も大体1/4から1/5程度になります。 都市部でもローカル宿は2000円台で普通のホテルに泊まれます。もう少し安い宿もありますが、英語が通じない、エアコンがないなど、ベトナム国内でも如実に安い場合には少し気を付けたほうがいいかもしれません。 ベトナムは元値が安価なものが多いので、同じ商品でも、観光客向けや日本人街の近辺だと格段に高くなり日系のスーパーでは野菜が2~3倍なんてこともしばしば。価格差にかなりの幅があるので、長期滞在や節約したい場合、ローカル市場や現地商店を利用すると驚くほど安いです。 旅行者が利用する機会が多いものを例に挙げると ビール(生ビール)(@レストラン):1杯あたり約200円 コーヒー(アイスコーヒー)(@カフェ):1杯あたり約150円 フォー(ベトナム風うどん)(@ローカルレストラン):1杯あたり約200円 バインミー(ベトナム風サンドイッチ):1個あたり約150円 タクシー(初乗り):約80円 メロン:1玉200円~300円 スイカ:1玉200円~300円 マンゴー:1個80円~100円 パイナップル:1個100円 飲料水:1本約30円 ※これらの物価は、あくまでも都心部の目安です。実際の価格は、地域や販売店や時期によって異なる場合があります。 ベトナムは、日本や他の先進国に比べて物価の高騰が緩やかです。なぜベトナムは物価を安く維持できているのか、その理由をいくつか挙げてみましょう。 ベトナムは、現在経済発展中のため、人件費が安い。 ベトナム政府は、物価の安定に努めており、インフレ率が低い。 輸入品に高い関税を課しているため、物価が高騰しにくい。 多くの農業地帯があり、食料の自給率が高い。 エネルギー価格が、比較的安いため光熱費が安い。 これらが全てではありませんが、ベトナムの物価が、日本や他の先進国に比べて安く維持できる理由です。 食事や宿泊費、交通費などが、日本に比べてかなり安く済むのでお財布に優しく、多くの観光スポットや食事を楽しめるので、海外旅行先としておすすめです。 一方、日本の物価はここ数年で急速に上昇しています。2022年1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.5%上昇し、1998年9月以来の高水準となりました。この物価上昇は、原油価格の高騰、円安、賃金の低迷、少子高齢化、消費税の増税などの要因が組み合わさって起こっています。 原油価格は、2022年に入ってから急騰しています。これは、ロシアのウクライナ侵攻や、中国のロックダウンなどの影響によるものです。原油価格の高騰は、エネルギー価格の上昇につながり、輸入物価の上昇を招いています。 円安も、日本の物価上昇に影響を与えています。円安になると、円の価値が下がり、輸入品が円建てで高くなります。そのため、輸入物価が上昇し、物価全体が上昇します。 少子高齢化になると、労働力人口が減少し、生産性の低下を招きます。生産性の低下は、物価上昇を後押しする力になります。 2019年10月には、消費税が8%から10%に引き上げられました。消費税の増税は、直接的に物価を引き上げています。 これも全てではありませんが、組み合わさって、日本の物価を高騰させ続ける理由になっています。 物価なんて買い物以外では感じない、そう思う人がほとんどで自分には関係ない、と思うかもしれませんが、最近ではインフルエンサーにYouTuber、Tiktokerなど新しい収入の得方も生まれてきました。 そうなれば農業や工業で収入を得ようと思う人は減り、労働力は衰退していきます。この様に、一時の時代を形づくったパラダイムは、常に、その作り出した時代を背景に移ろい次の時代を創り出していく、すなわち、パラダイムはシフトしていきます。 かつての高度経済成長時は “ 画一的なものの大量消費 ” でした。しかし、現在の社会は経済が成熟化した、“ 量より質を求める” に変わりつつあります。私達一人ひとりが、自分なりの生き方を大事にして心豊かな暮らしを求めている社会なのかもしれません。 “ 大量生産による低価格化の実現 ” という経済モデルに当てはまらない“ 多様性を求める若年層 ” を産業構造に組み込んだ新たな労働の経済モデルが必要であり、それを支えるプラットフォームも必要です。 物価が高騰して嬉しい気持ちはしないが、時代は移り変わり、価値の基準が変わる今、私達も新たな価値観に対応していかなければいけないのかもしれませんね。 大げさな記事になってしまいましたが、かく言う私も物価高にあえぐ一人です。美味しくて安いベトナム料理に日々、助けられています。 日本での物価高騰や生活に窮屈さを感じている方は、海外に出てみると全く違う世界が待っているかもしれません。沢山魅力の詰まったベトナムという国、目に見えて分かる物価の安さという大きなアドバンテージがここにはあります。 皆様も物価安を体感しに是非ベトナムに一度いらしてください。 そして気付けばベトナムの虜となり、住みたくなること間違いありません!
- 2025.10.03
ホーチミンカフェショップ探検ー ① Nguyen Sieu通り(ドンコイ通りの近く)
いざベトナムに来てみると、まず驚くのはカフェの多さではないでしょうか。日本でも見慣れたスターバックスもありますが、その数はごく少なく、地元カフェチェーンや個性あふれるカフェに圧倒されています。なぜそうなっているのか考えてみると、面白いかもしれません。 まず、日本人を含む外国人は、同じ見た目・同じ味・同じ雰囲気といったクオリティの安定性に価値を感じる傾向があります。一方でベトナム人は、特にホーチミンでは、決まった定番や歴史の重みよりも、新しいこと・新しいスタイル・新しい店を発見し、その新しさを体験して楽しむことを好みます。そのため、スタバのように一つのブランドが圧倒的に市場を席巻するのではなく、さまざまなスタイルの店が混在・共存しているのがベトナムのカフェ文化の特徴です。 今回はサイゴン区にある、Nguyen Sieu通りでカフェしました。わずか50メートルほどの区間に、異なるカフェが4軒ほど立ち並んでいます。 https://maps.app.goo.gl/s18THuUinq4HUoKM7 一つはKATINATという高級系のカフェです。もともとこのKATINATというのは現在Dong Khoi(ドンコイ)通りの旧名(1975年より以前)のCatinatからきてると思われます。レトロ風に昔の名称で命名しているのが最近のトレンドです。 二つ目は3Tカフェ。ハノイ風の生卵入りコーヒー(エッグコーヒー)が看板メニューです。3Tカフェはベトナムの古い木造家屋を買い取り、店舗に再生しているのが特徴。サイゴンには約5店舗あり、どれも同じ雰囲気で、懐かしさを味わうのに最適です。 三つ目はPassio Coffeeで、若者に人気の現代的な店づくりが特徴です。緑を基調に活気を演出し、小規模な店舗を中心に展開することで、コストパフォーマンスの高さを実現しています。 最後にご紹介するのはMe Trangコーヒーです。Me Trangは昔からコーヒー豆を卸してきた業者で、近ごろは自前の直営店も構え、運営しています。まだ訪れたことがないので、今度行ってみようと思います。 KATINATのカウンタ正面(店内から撮影)のイメージ カウンタの注文口(道路に向う側) メニューイメージ コーヒーメニューは日本と違い、砂糖やミルクを使う飲み方がわりと多いです。日本では香りが高いアラビカ種の豆が多いですが、ベトナムでは苦みが強いロブスター種の豆が多いためです。いちばん売れているのは練乳入りのコーヒーで、練乳がたっぷり入ってとても甘く、コーヒーの苦味をほとんど感じないほどです。もともと苦味が得意でない人向けの飲み方でしたが、いまではすっかり定着しています。 次に売れているのは、砂糖を加えた(ミルクなしの)コーヒーで、中年男性に人気があります。カロリーを気にする女性にはカフェオレが人気です。外国人には、エスプレッソやカプチーノなど味の濃いタイプもよく飲まれます。 日本人からすると少し驚くのは、日本ではごく一般的なアメリカンが、ベトナムのカフェではあまりメニューに載っていないことです。ベトナム人には「薄くておいしくない」と受け止められ、評判がよくありません。 また、日本ではブラジル系のアラビカ種がよく飲まれ香りや酸味が感じられますが、ベトナムではロブスタ種が主流で酸味が少なく苦みが特徴です。そのため、ベトナムではアラビカ種は「酸っぱくてまずい」と思われがちで、逆に日本人はアラビカ種ではなくロブスタ種の風味に慣れる必要があります。ベトナムと日本のコーヒーは違う種類であると認識した方が良いです。 もう一つよく言われるのは、コーヒー生産国でありながら、普段はコーヒーを飲まないベトナム人も多いう点です。飲むと動悸がして気分が悪くなると言って、日常的にコーヒーを避ける人も少なくありません。 次回も引き続き、別のお店をご紹介するとともに、ベトナム系カフェの強みについて分析してみたいと思います。













