- 2024.09.30
ベトナム旅行に活躍!Airbnbを利用した宿探しをご紹介
ベトナム旅行において、宿泊先はホテルを検討する方が多いのではないでしょうか。 予算や立地など、ホテルの数も多くて迷ってしまいますよね。 そこで今回、もうひとつの宿泊手段としてご提案したいのがAirbnb(エアビーアンドビー)です。 近年アジア有数のリゾート地として注目を集めているダナン・ホイアンでも、ホテルだけでなくAirbnbを利用した民泊も可能です。 今回はそんなAirbnbについて解説していきたいと思います。 Airbnb(エアビーアンドビー)・通称“エアビー”(以下エアビー)は世界191カ国以上で利用されている民泊サービスです。 エアビーでは宿泊者は「ゲスト」、運営側は「ホスト」、物件を「リスティング」と呼ばれます。 民泊を利用したいゲストと、使用していない部屋や物件を宿泊施設としての貸したいホストをマッチングさせるサービスとなっています。 アプリをダウンロードし、アカウントを作成 行き先であるエリアを入力 宿泊予定日と人数を指定する 価格や部屋のタイプなど希望条件で検索する 写真やレビュー、ハウスルール、キャンセルポリシー等確認後、予約 ※施設によっては予約リクエスト→ホストから承認後予約完了になる場合もある 海外での民泊利用だと、不安になるのは言語ではないでしょうか? エアビーには自動翻訳機能が付いているので、ホスト・ゲスト間のリアルタイムのチャットや、各リスティングのレビューも日本語にできます。 言語に自信の無い方でも安心してサービスを利用できます。 とても簡単に予約ができるエアビーですが、初めての利用時には不安を感じるかもしれません。 幸いなことに私は今までトラブルに遭ったことはないのですが、宿泊先によっては掲載写真と違っていたり、Wi-Fiやバスタブなどサービスに含まれているものが実際にはないなどのトラブルもあるようです。 そのようなトラブルを避けるためにも、下記の選び方をしてみることをお勧めします。 「ゲストチョイス」はこれまで宿泊したゲストから、評価、レビュー、信頼性において好評を得ている宿泊先となります。 また「スーパーホスト」とはエアビーにより実績を認定されたホストのことです。 スーパーホストが見つからない場合は予約前にホストと連絡も取れるので、そちらで不安や不明点を問い合わせ、やりとりをしてみると安心かもしれません。 また、実際に宿泊した人のレビューは必ず読みましょう。 お部屋に関することだけでなく、周辺の様子やホストの対応など、細かく書かれていることが多いです。 エリアの治安や、便利さもわかります。 海外においては日本人の方のレビューを読むと、さらに参考になるかもしれません。 エアビーはリスティングにもよりますが、基本的にホテルのようにアメニティや朝食、清掃サービスなどが付いていませんが、その分ホテルを利用するよりも宿泊費が安くなる場合が多いです。 またダナン・ホイアンは高級ホテル内のレジデンスや戸建てのヴィラを貸し出している物件もあり、ホテル経由の予約よりも安く泊まれることも! 私も実際、日本から友人が来たときには、ダナンにある五つ星ホテル、ハイアットのレジデンスにエアビーで宿泊しましたが、共有部分はホテル宿泊者と同じように利用でき、ゆったり過ごすことができました。 また少し郊外であれば一棟貸しの物件も多く、大人数で宿泊することもできます。 クアラルンプールへ友人と行った際もエアビーを利用しましたが、ワンフロアの部屋にそれぞれトイレ・シャワー付きのベッドルームが3つある&リビングが共用スペースになっているレジデンスを借りることができ、とても便利でした。 ホテルだと部屋が分かれてしまう場合が多いですが、エアビーであればリスティング次第で同じ空間or物件に泊まれるので、家族旅行や卒業旅行など大人数の旅行でも利用しやすいかもしれません。 キッチンや洗濯機・乾燥機が付いている物件であれば、長期滞在にも利用しやすいと思います。 今回はエアビーについてご紹介しました。 特に観光地では高級ホテルのレジデンスも安く泊まれたりするので、観光の目的や旅程に合わせて、ホテルとエアビーを比べてみてはいかがでしょうか? 初めての利用には不安もあるかもしれませんが、トラブルが起きないよう評価やレビューを参考に選択すれば安心して利用できますよ。 この記事が、ベトナム旅行のお役に立てれば幸いです。
- 2024.09.16
【タイ/バンコク】初めての方も安心!人気エリア別おすすめ宿泊ガイド
前回記事では、タイ・バンコクの2大空港と市内へのアクセス方法をご紹介しましたが、初めてお越しなられる方にとっては特にどのエリア、どのホテルに泊まろうか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? バンコクは広大な都市で、それぞれのエリアに独自の魅力があります。 そのためご自身の旅の目的に合わせたエリア選びが、充実した滞在のカギとなり、様々なエリアから、観光・交通・ホテルなどのどこを重視しするのかがポイントになってきます。 この記事では、バンコク旅行でおすすめのエリアを特徴ごとにご紹介します。 バンコクの有名ショッピングエリアで、若者にも人気のエリアです。 巨大ショッピングセンターがいくつもあり、2,000 店ものショップやレストランが入った「MBK センター」や、シーライフ・バンコク・オーシャン・ワールド水族館を併設した高級デパート「サイアム パラゴン」などがあります。 タイ最強のパワースポット「エラワンの祠」や、繁華街から離れたところにはタイシルクの代表格となった最高級ブランド創始者「ジム・トンプソンの家」も。 BTS(スカイトレイン)の乗り換え駅でもあるので、バンコク市内を移動するのも便利です。 ラグジュアリーホテルも多く、観光とショッピング両方楽しめるので、初めてのバンコク旅行やファミリー層にもおすすめです。 こんな人におすすめ!☟☟☟ 買い物を楽しみたい 交通の便・利便性重視 都会派 高級ホテルステイ BTSのナナ、アソーク/スクンビット、トンロー、プロンポン駅あたりのエリアを指します。 日本人を含む在住外国人が多く住むエリアで、国際色豊かな街並みが特徴です。 「ターミナル21」を中心に、駅直結ショッピングモールやレストラン・カフェ、歓楽街が充実しています。 サイアムほど混雑していないのと、日本食店やホテル、ナイトスポットも充実しているのでお友達との旅行やベトナムからの休暇旅行にもおすすめです。 スワンナプーム国際空港から市内中心に移動できるエアポートリンク(電車)を利用すれば、MRTスクンビット駅までは約30分で行くことができます。 こんな人におすすめ!☟☟☟ 買い物やナイトスポットを楽しみたい 交通の便重視 都会派 便利で近代的なバンコク中心街もいいですが、個人的には住んでいるベトナムとはまた違った、古き良き建物や雰囲気が残っている地域や地元の人の暮らしが垣間見れるエリアを楽しみたいと思うことも。 ゆっくり過ごしたい方や東南アジアのローカル感を味わいたい方には下記が個人的におすすめです。 バンコクの三大寺院「ワット・プラケオ」、「ワット・アルン」、「ワット・ポー」やバックパッカーの聖地「カオサン通り」があるエリアです。 上記でご紹介した高層ビルのショッピングモールが立ち並ぶバンコク中心街とは雰囲気が異なり、交通の便もあまりよくないですが、古き良きレトロな雰囲気のバンコクが楽しめます。 特にチャオプラヤー川沿いのホテルやレストラン・カフェは、静かでのんびり過ごせるので気に入っています。 こんな人におすすめ!☟☟☟ リラックス重視 古き良きバンコクの雰囲気を感じたい レトロなカフェやレストランが好き ちなみに旧市街から少し足を伸ばせば巨大な複合商業施設「アイコンサイアム」があり、ショッピング、グルメ、水上マーケット、噴水ショー、シャトルボートなどが楽しめます。 また小さなお子様向けの遊び場も充実しているので、お子様連れの観光におすすめです。 東南アジアで最も大きいと言われるチャトゥチャック市場のあるエリアです。 週末に開催される「チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット」は東京ドーム約2.5倍の敷地内に約15,000店舗以上のお店が軒を連ねています。 またナイトマーケットの「タラートロットファイ・デーンネラミット」があるのもこのエリアです。(こちらの営業時間は木〜日曜、17:00 – 24:00) 週末は人が多くなりますが、平日や市場から少し離れたところは比較的落ち着いていて、東南アジアのローカル感もあるエリアです。 ドンムアン国際空港から市内中心に移動できるSRTダークレッドライン(電車)の終点・バンスー駅(現在の名前はクルンテープ・アピワット駅)もこのエリアです。 交通の便も悪くなく、ホテルも比較的安くて綺麗なところが多いので一人旅にもおすすめです。 こんな人におすすめ!☟☟☟ 程よく都会 ローカルな雰囲気を味わいたい ドンムアン空港利用者 ご紹介したエリアがおすすめ宿泊エリアとなります。 旅の目的や予算、自分の理想に近いエリアを選んでみてくださいね。 どのエリアも、それぞれの魅力があり、旅のスタイルに合わせて最適な選択ができるでしょう。 また、エリアによっては観光地へのアクセスのしやすさや、地元ならではの文化に触れられる場所も多く、滞在を通じてバンコクの新たな一面を発見できるかもしれません。 皆さんのバンコク旅行に、こちらの記事が参考になれば幸いです!
- 2024.09.13
東南アジア比較!インドネシアとベトナム:異なる国の魅力を徹底比較
これから東南アジアへの海外移住を検討している方にとって、事前にその国を知ることはとても重要ですね。 東南アジアで圧倒的に日本人在住者が多い国といえばタイですが、タイは近年物価上昇が激しくコストを抑えたい方にとってはあまりおすすめではないかもしれません。 タイに次いで近年日本人が多く住む東南アジアの国と言えば、インドネシアとベトナムがあげられます。 両国とも在住日本人は約2万人と非常に多くなっています。 そんな二国を行き来している筆者が、日本人が住むという視点で徹底的に比較をしていきたいと思います◎ 東南アジア移住を検討している方は是非読んでみてくださいね! インドネシア共和国は東南アジア南部に位置し、人口世界第4位の2億9,000万人を有する何千もの火山島から成る国です。 首都はジャカルタで、公用語はインドネシア語。1100万人以上がジャカルタに住んでいるため交通渋滞が非常に問題となっています。 また、人口の9割近くがイスラム教徒のためヒジャブを被っている女性をよく見かけたり、一部のスーパーやレストラン以外ではお酒の提供が禁止されています。 オオトカゲやゾウやオラウータンなどの動物が生息する広大なジャングル、一大リゾートとして大人気のバリ島など自然に満ち溢れた島国です。 ナシゴレンやサテなど日本人にも人気の高いインドネシア料理もおすすめですよ! ベトナム社会主義共和国は東南アジアの東に位置し、約1億人の人口を有する国です。 首都はハノイで政治のお膝元、経済の中心地は南部ホーチミンにあり発展めがざましい都市です。 世界でも限られた社会主義国ですが、経済は資本主義で自由経済の側面も強く、ホーチミンは特に外資系企業の進出も増えています。 平均年齢32歳と若く勢いがあり、50年間で人口が2倍になった、今後さらなる成長が見込まれている国でもあります。 観光業や工場進出などが増えており、日本からの駐在者や旅行者にも人気の国です。 フォーや春巻きなど近年日本人にも人気のあるヘルシーなベトナム料理は日本人の口にも合うので非常におすすめです! インドネシアのビジネスといえばジャカルタ、ベトナムはホーチミンを中心に様々な項目で比較をしていきたいと思います。 ベトナムはハノイに住む方も多いですが、人柄や気候など異なることも多いため、より多くの日本人が住むホーチミンを中心にみていきましょう◎ それぞれを一言表すと、インドネシア=のんびり、ベトナム=パワフルでしょうか。 穏やかなのんびりした人柄を好む方はインドネシア、ちゃきちゃき仕事を進めてほしい方はベトナムが合っているかもしれません◎ インドネシアの人々はとにかくのんびりいつもにこにこしています☺ 優しい笑顔で挨拶やお礼を言ってくれるので、気付いたらこちらも笑顔になってしまう素敵な国民性です。 誰に挨拶しても笑顔で返してくれ、『Terima kasih☺(ありがとう)』を店員さんや警備員さんがいつも言ってくれるのでほっこりしますよ◎ 一方でのんびりしているがゆえ、仕事の進捗が遅い…という難点があります。笑 お願いした仕事がいつまで経っても終わらないという管理職の嘆きを聞くことがよくあります。 また、インドネシアでは労働者を守る規制が強いことからも、欠勤が非常に多いなどの悩みも絶えません。 ベトナムの人々は北部と南部でも傾向が分かれますが、総じて明るくパワフルな国民性です。 ハノイの方がきっちりと真面目な印象が強く、ホーチミンなどの南部はのんびり大らかな方が多い印象です。 日本でも沖縄はのんびりしている、など暖かいところの方がのんびりしている人が多いのかもしれませんね◎ また、家族や友人をとても大切にするため、一度仲良くなると親の様に心配やお世話をしてくれるとても温かい方が多いです! そうはいってもインドネシア人と比較すると、パワフルで物事をはっきりと言い、自分の主張を通します。 また、自分の非を認めない、言い訳をよくする方もおり、仕事でミスをしても反省しない…などのお困りの声をよく聞きます。 両国とも乾季と雨季に分かれており常夏で年中暑いが、1日中雨が降ることはなく過ごしやすい。 気温も一定なので体調管理がしやすく、花粉がないのが嬉しいポイント! ジャカルタは大気汚染が世界でもトップクラスなので要注意。 1年の中で雨季と乾季に分かれるインドネシア。5月~11月が乾季、12月~4月が雨季シーズンで乾季は雨はあまり降らず、ずっとお天気が続きます。 雨季になると1日のうちの数時間のみスコールが降り、スコールが止むと涼しくなるという繰り返しです。 年間を通して暑く、基本的に1年中半袖で過ごすことができますが、室内は非常に冷房が効いており長袖でも寒いくらいですので、羽織は持っていた方が良いでしょう。 そして、ジャカルタの最大の難点は大気汚染です… 世界でもトップクラスの大気汚染がひどい場所ですので、どんより曇っている日が多く体調を崩しやすいです。 外を歩くときはマスクをしている人が多く、あまりにひどい日は外出を控える方もいる程です。 ただ、ショッピングモールやカフェなどが充実しているので、室内で1日過ごせますのでご安心ください◎ ベトナムは北と南で気候が全く異なり、北部ハノイは日本と同様に四季があります。 一方でホーチミンはインドネシアと似ており乾季と雨季に分かれていますが、時期は真逆の4月~10月が雨季、11月~3月が乾季です。 雨季になると午後から夕方にかけて1~2時間スコールが降り、止むと夕方から涼しくなるという日々です。 乾季は毎日青空で日差しが強烈で、35度前後の日々が続き非常に暑いので日中は室内にいることが多くなります。 雨あがりの涼しくなった夕方のお散歩は気持ち良くておすすめですよ◎ どちらも比較的治安は良いが、インドネシアは特に夜の女性の一人歩きには要注意。 ベトナムはバイクの逆走や信号無視など交通マナーに注意が必要です! インドネシアは9割がイスラム教徒の国ですが、キリスト教徒なども一定数いる多宗教国家です。 比較的治安はよく、昼間であれば、女性がひとりで歩くことはとくに問題ありませんが、人通りの少ない道は避けた方が安心です。 夜間は犯罪に巻き込まれる可能性が高まるため、女性はもちろん男性も夜の外出はできる限り控えた方が良いでしょう。 筆者がジャカルタが来た際には、20時以降の一人歩きは大通りでなければ避けた方が良いと言われています。 人気のない道や特に北部コタエリアでのスリやひったくりなどには注意が必要です。 在住者もコタエリアは空気が変わる、夜には特にあまり行かないようにしている、などの声を聞くことがあります。 しかし実際に生活をしている筆者にとっては、夜や一定エリアに気をつければ日常生活に危険を感じることはありません。 ベトナムは比較的治安のよい国で、女性の一人歩きも問題ありません。 観光地エリアなどに行くと、スリやひったくり、空港でのタクシーぼったくりなどは聞くことがありますので注意は必要です。 ですがハノイとホーチミンに住んだことがある筆者は、日本に近い感覚で夜に一人で出かけても全く問題ありません。 移動はタクシーやGRABを使用するため、目的地から自宅まで外を歩く必要がないということもあり、日々の生活において危険を感じたことはありません。 注意点といえば、バイクが非常に多いため、外を歩くときにバイクにひかれないように気を付けることは必要かもしれません。 交通ルールがあってないようなもので、信号無視や逆走は多く、周りを見て注意して歩くようにしましょう。 インドネシアは車が停止してくれたり、歩行者にも優しいのでこの点はインドネシアに軍配ですね! 日本人が生活をする場合、街歩き、カフェ、お酒好きにはベトナムをおすすめ。 お買い物、利便性、言語の壁の低さを求める方にはインドネシアをおすすめ。 筆者がジャカルタに住んでみた感想としては、想像の何倍も都会で便利だということ。 想像もしていなかった超高層ビルが建ち並び、発展したショッピングモールがいくつもあるのです! 24時間営業しているコンビニもありますが、スーパーやレストランは22時には閉まる店舗がほとんどです。(コンビニではお酒は買えません) また、ジャカルタはメトロも走っており移動の選択肢がタクシーだけではないということが非常に便利なポイント◎ MRTと呼ばれるメトロは日本が関わったこともあり、日本の電車さながらの作りとなっています! 日本人向けのスーパーマーケットPapayaがジャカルタに4店舗ほどあり、日本食材や調味料に加えてお惣菜やお弁当も売っています。もはやここは日本…と感動してしまいます。(上記写真参照) また、インドネシア語はとても習得しやすい言語であるため、現地語を少し学習するだけで現地人と馴染みやすいというのも嬉しいポイントです◎ 一方で、渋滞がひどく移動時間の予測が立てられないところや、歩道が少なく街歩きがあまりできないことがマイナスポイントです。 ビジネスマンの方は、数キロ先のアポのために1時~2時間前から出発するのが普通です。 ベトナムのホーチミンは特に日々発展しており、日本人が日常生活を送るのに困ることはあまり多くありません。 現在ホーチミンは飲食店バブルを迎えており世界屈指の日本食激戦区となっています。コンビニもファミリーマート、セブンイレブン、ミニストップなど各種あり、深夜の買い物も可能です。 また、お酒やカフェが好きな方にも朗報です!ベトナムではスーパーではビール一本60円程度。飲み放題ですね。笑 また至る所に素敵なカフェがあるので、カフェ好きにもたまらないのではないでしょうか◎ 一方移動手段は基本的にタクシーやバイクタクシーが中心で、電車はまだ開通していません。 バスもありますが、乗り降りのハードルが高く、日本人で使用している方は限られています。 基本的にはタクシーで問題ありませんが、大雨が降ると全くタクシーが捕まらないこともあるので、不便に感じることも少々あるでしょう。 また、大型ショッピングモールなどは限られるため、洋服や靴などは日本で調達してくる方が多いです。 様々な側面からインドネシアとベトナムを比較してみましたがいかがでしたか? 筆者はハノイ、ホーチミン、ジャカルタに滞在経験がありますが、どの街もとても素敵でお気に入りで大好きです。 一方で、それぞれの街で特徴が異なるため、みなさまのライフスタイルや生活に求めるモノで街を選ぶと、より満足度の高い海外生活が送れること間違いなし◎ 東南アジア移住で迷われている方にとってこちらの記事が参考になれば嬉しい限りです!
- 2024.09.09
【2024年最新版】これは知っておきたい!ベトナム語の流行語10選(トレンド)
ベトナム語には、日常生活やオンラインでのコミュニケーションでよく使われるスラングや流行語が豊富に存在します。 特に、ソーシャルメディアの影響が大きい現代のベトナムでは、SNSを通じて新しい言葉やトレンドが瞬時に広まり、新しい流行語も生まれ続けています。 今回は、現在ベトナムでZ世代を中心に流行しているスラングを10個厳選し、「ベトナム語の流行語の意味や使い方」「ベトナム語の流行語の特徴」についてわかりやすく解説します。 ここからは、ベトナムの流行語10選をご紹介します!意味や使われる場面なども合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 「Trời(=天)」で直訳すると「U là trời=You are Heaven」という意味になりますが、これは奇妙な現象を目撃したときの驚きや驚きの感情を表現するときに使用される感嘆詞になり、2021年頃から使用されています。 英語の「Oh my god」の発音に似ているため「オーマイゴット!」と言いたいときも使われてきているそうです。 「Oh my god」のベトナム語の言い方は、日本人によく知られているベトナム語の「チョイオーイ(Trời ơi )」もありますね。 (参考URL) TiktokerのGo Godさんが「泥の中で6日間横たわるチャレンジ」という動画を拡散した際に、英語の「Let’s go」の発音を間違えて「Gét gô」と言い、笑いと共に広がりました。この言葉は、英語と同様「行こう!」という意味で使われています。 (参考URL) 「Xịt Keo」は直訳すると「ヘアスプレー」という意味ですが、この言葉は『ミス トランスジェンダー ベトナム コンテスト』に参加する出場者のコーチであるMai Ngôさんの言葉で流行語となりました。 彼女の細かく熱心な指導にもかかわらず、出場者のパフォーマンスはそれに値するものではなく無力だったことから、若者たちの間で「驚いたり、恥ずかしくて声が出なくなったりする状態=固まる」という意味で使われています。 (参考URL) これらのフレーズは、ソーシャルメディアで人気を博しているトランスジェンダーのLindaさんから生まれたものです。 「Tái châu」は「tái chanh(素朴な、無邪気な)」の語呂合わせで、素朴なという意味です。冗談ぽっく友達に「Bộ đồ hôm nay làm em nhìn tái châu hơn đấy!=今日の服装は、さらに素朴に見えますね!」のような文で使えるそうです。 「Keo lỳ」は「とても魅力的な人、一目見ただけで魅了される人、噛み付きたくなるような人」という意味で、主にアイドルに対してや友達がいつもより魅力的な時に使われるそうです。 「Chả quyên」は塩味と甘味を表現するのに使われ、スラングとしては「美しさやセクシーさを表すとき」に使われる表現だそうです。 これらは辛辣な表現が面白いと話題になっており、Lindaさんを知らない人には分からないこともあるようです。話題になったときは相手と一層盛り上がれるかもしれませんね! (参考URL) 「Mãi mận(永遠の梅)」は、Facebookで人気のフレーズ「mãi mặn mà(いつまでも塩っぱい)」の口語的表現で「相手の外見やユーモラスな性格を褒めたり、単に素晴らしい行動や出来事を賞賛したりする」ために使用されています。 また、この言葉から派生して、梅以外のフルーツ(ライチやマンゴー)などに言い換えることもあります。 「Mãi keo」はZ世代の造語で、「mãi」は永遠・「keo」は粘着性のある接着剤を意味しており「mãi keo」の意味は「永遠にくっつく」で、2人以上の人々の間の強い絆を表すために使用されます。 「Mãi mận mãi keo」は、これら2つの意味を組み合わせて、「切っても切れない関係」を表し、Z世代が友情や強い感情的なつながりを表現するためによく使うフレーズとなっています。 (参考URL) 「Kiwi Kiwi(キウイキウイ)」という言葉は、2023年5月にTikTokユーザーのduybestvoさんがMixueの新しいキウイドリンクの紹介動画から生まれました。 ユーモラスな口調で「Kiwi Kiwi」と繰り返して使用したことで瞬く間に拡散し、非常に多くの視聴回数を獲得しました。 これがきっかけで「Kiwi Kiwi」は、「美味しい」という意味で使われ、若者たちが自分の口に合う食べ物や飲み物に出会ったときの強い感情を表現する際に使われるようになっています。 (参考URL) 「Ăn nói xà lơ」は誰かの行動を批判する時に使うフレーズで、使用されます。 由来はTikTokでのライブ配信販売で、販売者の幼い娘が予期せず不適切な言葉を口走った時に「Ăn nói xà lơ! Sao con nói dị!?(意味不明よ!なぜそんなことを言ったの!)」と、娘を注意した時の口調がユニークだったため人気になりました。 (参考URL) 英語の「SOS」をベトナム語に言い換えたもので、SOSと同様に「助けて!」という意味で使われますが、深刻な場面よりも冗談っぽく「SOS」を言いたい時に使われるそうです。この言葉は、Ba Toan Vlog の Tiktok チャンネルが由来であると言われています。 「Tóp tóp」はTiktokのことを指しています。Tiktokをこのような発音にするようになったのは、クアンニンに住むおばあさんがTiktokで発信する甥の動画に映った際に「甥はいつもTóp tópを撮っている」と発言したことが、ユニークだったため広がりました。 Tiktokはベトナムの人たちにとって流行の発信地として欠かせないものになっています。 (参考URL) 「Trộn」は英語の「troll」という「故意に攻撃的または挑発的な投稿をする人=荒らし」を意味するネットスラングに由来しています。 ベトナムの若者たちの間ではネット上だけでなく日常会話としても使われ、場面によっては「冗談」という意味があり「荒らしを受けてもユニークな冗談で言い返すこと」「ジョーク」などベトナムらしいユーモアを含む意味のこともあります。 (参考URL) ベトナムの流行語は、特にソーシャルメディアでのユニークな要素や面白い演出がきっかけになることが多くなっています。 TikTokやFacebook・Instagramなどのプラットフォームでは、特定の動画が面白い演出やキャッチーな要素を持っているとそれが多くのユーザーでシェアされ、新しい流行語が生まれています。 流行語からベトナムの人たちのユーモアの感覚を理解することができますね。 ベトナム語の流行語には、英語から派生したものも多く見られます。グローバル化の進展により、英語のフレーズや単語がベトナム語に取り入れられ、現地の文脈に合わせて変化することもあります。 こうした流行語からもベトナムの若者の間では、英語がより身近になっているということが分かりますね。 インフルエンサーや著名な人物が使う言葉も、ベトナム語の流行語に大きな影響を与えています。 特に人気のあるTikTokやInstagramのスターたちが発信する言葉やフレーズは、多くのフォロワーに影響を与え、短期間で流行語として広まることが多くなっています。 ベトナム語の流行語やスラングを使うときは、その言葉がどういう意味で、どんな時に使うかをよく知っておくことが大切です。 特にSNSで流行している言葉は、その言葉が使われる場所やグループに特別な意味があることがあり、相手によっては知らなかったり誤解を招いたりすることもあります。 また、日本と同様に若者言葉の使用を懸念する人もおり、フォーマルな言葉だと言えないため若者言葉が不快だと思う人もいるようです。 ベトナムでは、日本と同様、SNS上での言葉が若者の間で流行語として使われています。一方で英語が由来の流行語があるなど、英語がよりも身近であると感じます。 実際に、ベトナム人に「最近の流行語はなに?」と尋ねると、熱心に教えてくれ相手との距離が縮まったように感じました。 話題の一つとして流行語を取り上げるのもベトナム人と仲良くなるきっかけになり、そこから相手の好きなインフルエンサーやコンテンツを知れて、一気に距離も近づくかもしれませんね! この記事が参考になりましたら幸いです。
- 2024.08.29
【タイ/バンコク】2大空港と市内へのアクセス方法をご紹介!
ベトナムは近隣の東南アジア諸国へ行きやすい立地です。 タイやマレーシア、シンガポールなどは日本人にも特に人気の都市で、ベトナムから直行便も多く飛んでいます。 特にバンコクは近い&便数も多く、ハノイからは約2時間、ホーチミンからは約1時間40分、ダナンからは飛行機で約1時間20分で行くことができます! 航空券も約1万円〜2万円と比較的お手頃価格なのも魅力です。 ベトナムからタイへの旅行をお考えの方向けに、今回はタイ・バンコクの2つの空港の紹介と、空港から市内へのおすすめの移動手段を解説していきたいと思います。 タイ入国後60日以内の観光目的の滞在の場合、日本国籍であればビザなしで入国することができます。 無査証での入国には往復の航空券又は他国へ出国する航空券等を所持している事が条件です。 ベトナム入国時と同じく、パスポートの残存期間は6ヶ月以上必要なので注意してください。 また喫煙者の方に注意していただきたいのがIQOSやプルームテックなどの加熱式タバコ、Vapeなどの電子タバコの持ち込みはすべて禁止されていることです。 違反した場合、最高で10年の懲役、または50万バーツ(約170万円)の罰金のいずれかが科せられます。 商売目的でなく、個人的に所持・使用していた場合でも罰せられますので、くれぐれもご注意ください。 参考:タイ政府観光庁公式サイト タイ・バンコクにはスワンナプーム国際空港(BKK)とドンムアン国際空港(DMK)、2つの空港があります。 ハノイ・ホーチミン・ダナンからはどちらの空港にも直行便が飛んでいるので、航空会社や料金、旅の目的で選ぶことも可能です。 スワンナプーム国際空港は2006年にオープンした国際空港です。 アジアのハブ空港的な存在の24時間空港で、世界各国から多くの航空会社のフライトが乗り入れています。 比較的新しく、敷地面積もドンムアン空港の約5倍ととても大きい空港です。 グルメ・ショッピング・両替やマッサージ店なども充実しており、空港でのお買い物や乗り継ぎ時間の暇つぶしなどもできます。 日本からは成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港(名古屋)、福岡空港、新千歳空港(北海道)の合計6空港から、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、タイ国際航空、タイ・エアアジアXなどの直行便が就航しています。 ドンムアン国際空港は1914年にタイ空軍飛行場として開港し、1924年に民間航空機の受け入れを開始した歴史の古い空港です。 スワンナプーム空港が開港以前はタイのハブ空港でしたが、現在は主に格安航空会社(LCC)の便や国内線が発着するターミナルになっています。 ハイブランドの免税店はありませんが化粧品・香水・酒・たばこなど有名ブランドの人気商品を取り揃えた免税店があります。スワンナプームに比べて店舗数は少ないですが、飲食店やコンビニ、ドラックストアなどもあります。 日本からは福岡空港、那覇空港から直行便を運航中です。 バンコクから他都市や離島へ行く際は航空会社によってドンムアン国際空港⇄スワンナプーム国際空港間の移動が必要なこともあります。 それぞれの空港は約45kmほど離れているため、移動する際にはタクシー、電車、無料シャトルバスを利用します。 特に便利なのは無料で運行している「AOTシャトルバス」です。 AOTのカウンターにて搭乗券・eチケット控えを提示し、名前と電話番号を記入すると搭乗シールをもらうことができます。 無料シャトルバスは5時〜24時でおよそ30分に1本のペースで運行しており、所要時間は約40分となっていますが、渋滞なので1時間前後かかることも多々。 時間には余裕をもって利用しましょう。 タイ・バンコクの各空港から市内までの移動手段は、電車、タクシー、Grab、バスなどがあります。 どちらの空港からもバンコクの中心地へ車で約40分ほどかかる距離となっていますが、バンコク市内は交通渋滞が発生しやすいので時間に余裕をもって移動しましょう。 個人的に移動手段は少人数なら渋滞に巻き込まれる心配がない電車がおすすめですし、お子様がいたり荷物が多かったりする場合はGrabが便利かと思います。 では、それぞれの空港からの電車とタクシー/Grabの利用方法を解説していきます! スワンナプーム国際空港(始発)からバンコク中心地「パヤタイ駅」までは、約30分で到着します。 終点「パヤタイ駅」では、BTSスカイトレインのスクンビット線に乗り換えできます。 エアポートリンクの乗り場はスワンナプーム国際空港に到着後、エスカレーターで地下1階へ行き、自動券売機または受付からチケットを購入します。 料金は空港からパヤタイ駅まで45バーツ、営業時間は5時30分~24時です。 スワンナプーム空港から市内まで車での所要時間は、渋滞がなければ約40分程度ですが1時間は余裕を見ておきましょう。 タクシーの場合は空港の1階にあるタクシー乗り場にて整理券を発券し、チケットに書かれている番号と同じ番号のタクシーに乗車します。 Grabの乗車場所は、1階の4番出口を出たところにピックアップポイントがあります。 料金は約300〜500バーツ+空港使用料50バーツ+有料道路を走る場合は追加料金です。 2021年11月29日に開業した鉄道路線で、ドンムアン国際空港からバンスー駅(現在の名前はクルンテープ・アピワット駅)までを結んでいます。 空港からバンスー駅までは約20分ほどで、バンスー駅からMRT(地下鉄)に乗り換えができます。 SRTダークレッドラインの乗り場は国内線ターミナル(第2ターミナル)の2階になります。 国際線から国内線へ移動し、案内に沿って進むと乗り場に着きますが、国際線の到着口から歩いて10分ほどかかります。 自動券売機または受付からチケットを購入します。 空港からバンスー駅までの運賃は40バーツ、営業時間は5時30分~24時です。 空港から市内まで車での所要時間は、渋滞がなければ約40分程度です。 スワンナプーム発よりも渋滞に巻き込まれる可能性は低い気がします。 タクシー乗り場は、1階到着ロビーの8番出口前です。 発券機で待ち番号を発券し、自分の番号が呼ばれたらカウンターへ行き、係員に行き先を告げます。 Grabの乗車場所は国内線ターミナルの1階12番出口にピックアップポイントがあります。 料金は約300バーツ+空港使用料50バーツ+有料道路を走る場合は追加料金です。 どちらかの空港を選べるとなった場合、私だったらドンムアン国際空港を選択します! 空港の規模は小さいものの、出入国審査の混み具合や中心地までのアクセス・所要時間を考えるとドンムアン国際空港の方が利便性がいいと個人的には感じます。 今回はタイ・バンコクにある2つの空港とおすすめの市内までの移動手段をご紹介しました。 事前に現地到着後の移動方法が決まっていると、その後もスムーズに予定を過ごすことが出来ます。 ベトナムからも気軽にお手頃価格で行けるので、連休や気分転換にタイ・バンコクへの旅行を検討されてみてはいかがでしょうか?
- 2024.05.06
ベトナムでのペット飼育/移住前の準備と現地でのペットライフ完全ガイド
ペットは家族同然で、いつも励ましてくれる大切な存在ですよね。 今回は「日本で一緒に暮らしていたペットをベトナムに連れていくことができる?」と疑問に感じている方にペットを帯同するための手続き方法やベトナムのペット事情などを解説していきます。 ベトナムへの引っ越しでは、ペットと一緒に移動するための手続きや必要な書類、航空会社の規定などを事前に把握しておきましょう。 輸出検疫(根拠法令:狂犬病予防法、家畜伝染病予防法) 日本から輸出される犬・猫は、輸出検疫を受けなければなりません。違反した場合、犬は家畜伝染病予防法に基づき、3年以下の懲役または300万円以下の罰金(※法人の場合は5000万円以下の罰金)、猫は狂犬病予防法に基づき30万円以下の罰金に処せられます。 引用元:動物検疫所/犬、猫を輸出するには 狂犬病予防接種などは期間を開けて接種しなければならないことやその他の検査項目を合わせられないといった理由から手続きに時間がかかることもあります。 ペットをベトナムに連れていくことが決まり次第、かかりつけ獣医に相談し、余裕を持った準備が必要です。 それでは以下から、犬・猫の場合を詳しく解説していきます。 引用元:農林水産省・動物検疫所 まずは、日本から輸出する際の条件の確認をしましょう。日本の動物検疫所では空港から出国する際の手続きについて問い合わせすることができます。 動物検疫所/所在地一覧 “ 日本を出国するためには、動物検疫所において出国前に狂犬病(犬の場合は狂犬病とレプトスピラ症)についての検査及び輸出検疫証明書の交付を受けなければなりません。事前(検査希望日の10日前まで*)にNACCS(動物検疫関連業務)にて輸出検査の申請をしてください。 ” 引用元:動物検疫所/犬、猫を輸出するには 次にベトナムで居住する予定の地域の日本領事館にペットの入国条件を確認します。 ベトナム国内でも地域によって必要な書類が異なることもあるため、まずは居住予定の地域の日本領事館に問い合わせましょう。 在日本ベトナム領事館 在ダナン日本領事館 在ホーチミン日本領事館 ノイバイ国際空港連絡先情報 タンソンニャット空港動物検疫所 飛行機にペットを乗せるには? 各航空会社によって規定は異なりますが、基本的には預け入れ荷物としてケージに入った状態で貨物室に運ばれます。また、 妊娠中でないこと 若齢でないこと 輸送に耐えられる健康状態であること 等の細やかな規定が定められています。 またペットの受託料金や、準備が必要なクレート(ゲージ)もそれぞれ異なるため渡航の予定が決まり次第、利用する予定の航空会社の規定を予め確認しておくことが大切です。 日本に帰国する際には「マイクロチップの埋め込み」が必要になり、日本で事前に埋め込んでから渡航する人がほとんどのようです。 ※ベトナムで埋め込むことも可能です。 この他にも滞在期間や滞在した国によっては、帰国時の手続きが異なるため帰国の予定がある方は事前に確認しておきましょう。 日本から出国する際に必要な「狂犬病の予防注射」「狂犬病抗体検査」を動物病院で受ける必要があります。動物病院から証明書を取得し、動物検疫所へ提出するため保管しておきましょう。 入国する際に必要な検査や予防接種があれば、合わせて実施し証明書を取得しておきます。 NACCSというインターネットシステムから申請することができます。 NACCSとは? NACCS(ナックス)は、動物検疫で必要となる輸入事前届出や輸出入申請手続がインターネットを介して利用できるシステム(電子申請)です。 初めてNACCSを利用する方は、利用者IDの取得が必要です。 引用元:動物検疫所/NACCS(動物検疫関連業務)について(犬や猫の輸出入手続者用) NACCSを利用しない場合は輸出検査申請を記入して、検査を希望する動物検疫所へ提出します。各申請書類は動物検疫所のホームページからダウンロードすることができます。 動物病院で取得した証明書類をメールで輸出検査を希望する動物検疫所へ送付します。 基本的に出発10日以内に輸出検査を行います。検査には予約が必要ですので、出発空港の輸出検査の予約を行いましょう。 【検査受付時間(要予約)】 成田支所(携帯品・手荷物扱いでの輸送):毎日8時半から16時半まで 羽田空港支所:毎日8時半から16時半まで 関西空港支所:毎日8時半から16時半まで 上記以外の動物検疫所で検査を希望される場合は、直接お問い合わせください。 輸出検査の申請後、検査を希望する日時を動物検疫所へメールで連絡してください。 ※輸出検査は30分から1時間程度かかります。頭数や渡航先の国の条件によりさらに時間がかかる場合がありますので、時間に十分余裕を持って予約してください。 ※輸出検査の予約日時は、証明書類原本を持って、ペットと一緒に来所してください。 引用元:動物検疫所/犬、猫を輸出するには ここからは、ベトナムのペット事情やペット可の物件、動物病院やペット用品について解説していきます。 ベトナムにおけるTGM Gobal Pet Care調査の2023年調査によると、 ベトナムでは最大67%がペットを所有していて(世界平均58%)そのうち74%のベトナム人が犬を飼っており、51% が猫を飼っているということです。 回答者の53% が家で2 匹以上のペットを飼っています。 引用元URL このように、ベトナムではペットを飼う人が多く、多頭飼いの人気も高まっています。 実際に、街中ではトイプードルやポメラニアンなど小型の犬や猫を連れて散歩をしたり座っておしゃべりをしたりしている姿をよく見かけます。 また、ペット同伴可のカフェも多く、テラス席でペットと一緒に憩うベトナム人も多いです。 ベトナムで飼われている大多数のペットは室内飼いが多いようです。日本のように庭に繋がれている犬はあまり見かけないかわりに放し飼いにされている犬が多いです。 ペット好きなベトナム人。ベトナムにもペット飼育可の物件があります。外国人向けにはペット飼育可のコンドミニアムをおすすめされます。また、ローカル向けの物件も視野に入れることで、選択肢が広がります。 トラブルを避けるためにも契約書上明確にペット可と記載がない場合は必ず記載してもらうようにしましょう。 ベトナムには「インターナショナル動物病院」「日系動物病院」「ローカル動物病院」などがあります。 ローカル病院では日本の診察料よりも安くすむことから、利用する人も多いようです。言葉の壁からなかなか症状が伝わらないこともあるそうですので、日頃から信頼できる獣医師を見つけておくと安心ですね。 ハノイ・ホーチミンの人気な病院を挙げますが、下記以外にも外資系病院やローカル病院は数多くあります。 Asvelis Veterinary Clinic/ハノイ市 ベトナムホーチミン市佐々木動物病院/ホーチミン市 ローカルスーパーにもペットフードなどの販売はありますし、ベトナムに進出しているコーナンやイオンモール等にもペット用品があります。 またローカルの路面にあるペット用品店も多く、キャリーゲージなどの種類も豊富です。 LazadaやShopeeなどの通販サイトでは様々なペット用品が手に入り、配送もしてくれるため重いエサやトイレ関係の商品の購入に便利です。 ベトナムでよく見かけるのは日が暮れ始めてからバイクに乗って公園に行き、犬の散歩をさせている風景です。ハノイやホーチミン市内には大きめの公園がたくさんあるため、バイクや車を気にすることなく散歩をさせることができます。 ノーリードで散歩させている犬も多く見かけますが、実際のところ衛生上禁止されている公園もあります。 狂犬病予防や予期せぬ事故予防の観点からもしっかりリードは繋いでおきましょう。 今回は日本からベトナムへのペットの引っ越し(輸出)とベトナムのペット事情を解説しました。適切な準備と情報収集を行えば、ペットと共にベトナムに引っ越すことも可能です。 また、ベトナムではペット文化が根付いており、犬や猫を飼うことが一般的です。動物病院やペット用品店も充実しており、ベトナムでもペットとの生活を送ることができます。 実際にペットと一緒に暮らす日本人在住者も多くいます。ペットとの暮らしで、日常がより豊かになりますね。この記事が参考になりましたら幸いです。
- 2024.04.29
【2024年最新版】ベトナム音楽特集!最新人気歌手&曲を一挙紹介!
ベトナムに住むからには、ベトナムのカルチャーにも触れたいですよね。 様々なエンタメがありますが、その中でもベトナム人が好きなことと言えば音楽です。 ベトナムの道を歩けば至る所でカラオケをしているところが見られ、老若男女問わず歌が大好きな国民性! ベトナムで生活をしていると必ずカラオケの場に呼ばれることがあるでしょう。誕生日会や結婚式などの場でマイクを渡されることもしばしばあります。 そんなときにベトナム語の歌が歌えたら、人気者になること間違いなし。 そこで、こちらの記事では最新の人気ベトナム人歌手や曲、カラオケで歌えると喜ばれる歌も紹介していきますので、ベトナム在住の方は必見です! ベトナムで知らない人はいない!と言っても過言ではない男性ソロアーティストSon Tung M-TP。 すでに2010年前半からベトナム国内では人気が出ていましたが、国際的にも知られることとなったのが2019年にアメリカの超有名ラッパーSnoop Dogとコラボレーションしてリリースした『Hãy Trao Cho Anh』という曲です。 この曲のMVがリリース後半日で1200万回を超えたことも当時話題となりました。この曲はアメリカのビルボードにもチャートインし、現在ではベトナム国内外共に注目を浴びている人気歌手です。 ベトナム人で初めてYou Tubeの金の再生ボタンを獲得した人でもあるすごい歌手なのです。 『Hãy Trao Cho Anh』はもちろんですが、今聴くならおすすめは『Chung Ta Cua Tuong Lai』です! 切ない恋愛ソングですが、ベトナム人女子にはたまらない一曲なので、是非覚えてみてくださいね◎ ベトナムの甘い歌声のシンガーソングライターといえばPhan Manh Quynh! 『Vợ người ta』という曲で一躍有名になり、この曲はyou tubeで1億回再生を超え、2015年の検索ワードNo.1を獲得するほどの人気曲となりました。 ギター片手にしっとりとしたベトナムの曲を聴きたい!と言う方には一度聴いて頂きたいおすすめの歌手です◎ その後も2020年に開催されたミュージックアワードで『ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー』を獲得するなど、長きに渡り人気を博し続けている歌手の一人ですよ。 今一押しの曲と言えば、2024年にリリースされた『Sau loi tu khuoc』。切ない恋愛ソングと甘い歌声はPVと共に聴いて頂くことをお勧めします! ベトナムで超有名歌手の男女2人がタッグを組んでリリースした曲が、2023年から大人気で街の至る所で流れてきます。 全く知らない日本人でもベトナムに住んでいると耳にしたことがある程の有名曲です◎ Hoa Minzyはベトナムのスターを発掘する番組『Học Viện Ngôi Sao』で2010年に優勝して以来、スターの道を駆け上がった北部バクニン出身のママ。 美貌とパワフルなのにどこか切ない歌声を兼ね備え、女優・モデル・歌手・実業家として幅広くする大人気歌手です◎ 一方歌手と音楽プロデューサーの二足のわらじを履くTang Duy Tanは、2020年頃から次々とヒット曲を連発し、甘いマスクと歌声で大人気! 2022年にリリースされた『Upstairs』が最も売れ、ベトナムビルボードでもTop1を獲得しています。 そんな二人がタッグを組み、満を持してリリースした『Bat Tinh Yeu Len』は見逃せない1曲ですよ! 歌手であり女優としても大人気のHoang Thuy Linh。 歌手や女優としての実力は十二分に認められ大人気な一方、海外のメディアも報道するほどのスキャンダルで世間を賑わせたこともあります。 しかしその後再び彼女は活躍をし続け、女優としても、歌手として数々の賞を総なめし、若者の間で驚異的なトレンドとなります。 日本で浜崎あゆみが大ブレイクしたことを彷彿させる人気ぶりとスキャンダラスなHoang Thy Linh。 そんな彼女は2024年現在もなおトレンドの最先端を走り続け、最近ではTik Tokで『See tinh』のダンスが大人気◎ ベトナム在住の方であれば、一度は耳にしたこともある方も多いのではないでしょうか? 知らない方は要チェックです!! 最初に紹介したSon Tung M-TPの実の弟であり、2022年にデビューしたばかりのMONO。 デビューから驚愕の勢いでヒット曲を放っているMONOですが、その中でも『Waiting for you』を歌えるとベトナム人の友人とカラオケに行ったら人気者間違いなしです◎ 2022年にリリースされ、その年の音楽番組ではいつでもMONOのWaiting for youが流れていたと言っても過言ではないほどの人気ぶりでした。 みんなが知っていてアップテンポで盛り上がるこの一曲は、カラオケの持ち歌にしておきたい一曲です! 先ほども紹介した女性歌手Hoang Thuy LinhのSee TinhはTik Tokでも大人気で、ベトナム人で知らない40歳以下はいないと口をそろえてベトナム人の友人たちが言う曲です。 アップテンポかつ誰もが知っている曲なので、カラオケで歌うにはもってこいの1曲です◎ 女性でベトナム人の同僚や友人とカラオケに行く機会がある!という方はこの一曲を覚えておけば、怖いものなしですよ! 筆者もこの曲を友人の家族のバースデーパーティーで披露した際には、アイドルかと錯覚するほどの盛り上がりを見せました笑 ベトナム語の歌を歌ってくれるというだけでも喜んでもらえる中で、みんなが知っていて盛り上がる選曲を知っているといざという時に安心ですね。 結婚式に出るならこれを覚えていけ!と言われた一曲がこちらの『Dam Cuoi Nha?』という一曲です! ベトナムでは結婚式後半になるとほぼ100%と言っていいほど始まるカラオケパーティー。 気付くとマイクが回ってくることもしばしばありますが、こちらの曲は老若男女知っている結婚式の定番曲なのでサビだけでも知っておくと心を鷲づかみできること間違いなし◎ ベトナムに住んでいると結婚式のお誘いは非常に多いので、事前に練習しておくといいかもしれませんね♪ 結婚式の定番曲の2つ目と言えばこちら! テンポもよくみんなで大合唱が始まるこの曲は、知っておくと周りと一緒に盛り上がれますよ◎ 純粋な愛の歌で、これから家族になることの喜びを歌っている可愛い曲です! アップテンポですが、一定のリズムなので意外と覚えやすい一曲ですので、是非一度挑戦してみてくださいね! こちらの記事ではベトナムの最新トレンド歌手&曲を紹介しましたが、いかがでしたか? ベトナムに住んでいる方だと、街を歩いていて耳にしたことがあるけど何という曲か知らなかった!と言う方もいるのではないでしょうか。 また、カラオケ大国ベトナムで日本人の私たちが一躍人気になるためにはベトナム語の曲を披露するのが一番です◎ 是非、紹介した心を掴む一曲を練習し、ベトナム人の友人や同僚とカラオケに行ってみてはいかがでしょうか? 私たちが外国の方に日本語の曲を歌ってもらえると嬉しいように、ベトナム人の方も非常に喜んでくれますよ!
- 2024.04.25
知ってて損なし!ベトナム・日本間のフライト 航空会社別の預入荷物・手荷物ガイド
一時帰国の際には、日本で購入したい食材や雑貨などがたくさんありますよね。 またベトナムで購入したお土産に日本へ持ち込むことができないものがないか気になることもあるでしょう。 トラブルが起きないよう、預け入れ荷物と手荷物の制限や規則について事前に確認しておくことが重要です。 そこで、今回はベトナム⇔日本の航空会社別に預け入れ荷物と手荷物の重量制限や注意点について解説していきます。 ここからは、ベトナム-日本間の直行便がある航空会社の無料受託手荷物の重量制限をまとめてご紹介します。 各航空会社の規約が変更になることもありますので、利用の際は公式ページで事前に最新の情報をご確認ください。 身の回りの品(ショッピングバッグ、ハンドバッグなど)1個の他、以下の条件の手荷物1個 ●3辺の和: 115cm(45インチ)以内 ※W55cm×H40cm×D25cm(W22インチ×H16インチ×D10インチ)以内 ●合計重量 :10kg(22ポンド)以内 ●プレミアムエコノミークラス /エコノミークラス 個数:2個(1個当たりの重量:23kg/個) ●ファーストクラス /ビジネスクラス 個数:3個(1個当たりの重量:32kg/個) 3辺(縦・横・高さ)の和:A + B + C ≤ 203cm ※キャスターと持ち手を含む (参考URL:日本航空/お預けのお手荷物) お一人様1個まで。身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)のほか、手荷物1個。 ●サイズ:3辺(縦・横・高さ)の和が115cm以内かつ3辺それぞれの長さ55cm×40cm×25cm以内(22×16×10インチ) ●重量総重量:10kg以内(22ポンド)以内 ●プレミアムエコノミー/エコノミークラス 1個あたり23kg (50ポンド)まで ●ビジネスクラス 1個あたり32kg (70ポンド)まで ●ファーストクラス 1個あたり32kg(70ポンド)まで ANAでは荷物の個数が旅程等によって、適用となる無料手荷物許容量が異なるため、航空券面で、無料の預け入れ荷物の個数を確認しておきましょう。 (参考URL:ANA/無料でお預かりする手荷物の重さ・サイズ・個数(国際線)) ●エコノミークラス 機内持ち込み手荷物の合計重量は12kg以内です。手荷物1個(10kg以内)と付属品1個。 ●ビジネスクラス/プレミアムエコノミークラス 機内持ち込み手荷物の合計重量は18kg以内です。手荷物2個(1個あたり10kg以内)と付属品1個。 3辺(縦 x 横 x 高さ)の最大サイズは ●手荷物1個あたり:56cm x 36cm x 23cm < 115cm ●付属品1個あたり:40cm x 30cm x 15cm < 85cm ●エコノミークラス 1個あたり23kg ●プレミアムエコノミークラス 1個あたり23kg ●ビジネスクラス 1個あたり32kg お預けの手荷物の1個あたりの3辺(長さ×幅×高さ)の合計サイズが158cm以内です。ベトナムと日本の国際線で最大 2 個(各 23kg)の荷物を無料で預 けることができます。 (参考URL:Vietnam Airlines /荷物) お客様1人(2歳未満の幼児を除く)に対して1個の機内持ち込み手荷物と1個の小さな手荷物のみ持ち込め、その総重量は7 kgまでです。サイズは56cm×36cm×23 cm以下までです。 最大重量は1個あたり32kgです。 縦、横、高さは最大 119cm×119cm×81cmです。 3辺の合計(縦+横+高さ)が203㎝までのゴルフクラブセットは、通常の受託手荷物としてお預け可能です。 大型受託手荷物は、当社ウェブサイト、予約オフィス、代理店もしくは当社コールセンターにて事前購入出来ます。空港でのお支払いはHPの料金より高くなります。 (参考URL:Vietjet air /手荷物に関する制限) ※2024年4月現在、ベトナム⇔日本線は運航停止中となっています。 機内持込手荷物には、手荷物(最大重量7kg)と小物1個(最大重量3kg)が含まれます。 ●エコノミークラスの場合:7kg、寸法合計は115cm以内(56x36x23cm) ●ビジネスクラスの場合:2個x7kg、各個の寸法合計は115cm以内(56x36x23cm) 基準の手荷物に加えて、乗客は3kgを超えず、寸法合計が80cm(40x30x10cm)を超えない1個の小物を持参できます。 各受託手荷物の最大重量は32kg(70ポンド)、および/または最大3辺(長さ+幅+高さ)の合計が203cmを超えてはなりません。 ●エコノミークラス:無料受託手荷物は最大2個 ●ビジネスクラス:無料受託手荷物は最大3個 (参考URL:BANBOO AIRWAYS /手荷物) 爆発のおそれがあるもの、燃えやすいもの、有害物質などの「危険物」は、機内へ持ち込むことも、手荷物として預けることも禁止です。 例えば、カセットコンロ用のガスボンベやキャンプ用ガスは、内部に高圧ガスや引火性のガスを蓄えていて爆発するおそれがあるため、機内へ持ち込むことも、手荷物として預けることもできません。また、漂白剤や強力カビ取り剤などの酸化性物質、殺虫剤や農薬などの毒物、自動車用など電解液を用いる液体バッテリーは、万一漏れてしまった場合に、強い臭いや毒性、腐食性などが機内環境に重大な影響を与えるため、機内へ持ち込むことも、手荷物として預けることもできません。 (引用:政府広報オンライン/飛行機に持ち込めないもの お出かけ前に確認を!) よくあるのは、ベトナムの住居で使おうと日本で購入した殺虫剤やカビ取り、塩素系漂白剤などが、飛行機に持ち込めない航空危険物にあたります。預け入れ荷物であっても飛行機で運ぶことはできませんので、注意が必要です。 国際線を利用するときに100ml(g)を超える液体を持ち込む際には、1個の容量が100ml(g)以下の容器に入れ、その容器をジッパー付きの透明なプラスチック製の袋(容量1リットル以下。目安としては縦と横のサイズが足して40cm以内のもの。)に入れる必要があります。 液体物とは、基本的に「容器に入れていないと形を保てないもの」と考えておきましょう。味噌やジャム、ゼリーなども液体物の扱いになります。 ベトナムに持ち込みが禁止されているものは、銃、爆発物、麻薬、骨董品、ベトナム人のモラルに悪影響を及ぼすおそれのある出版物、写真、ビデオ等です。 アルコール類(度数20度以上のものは1.5リットル以上、それ未満の度数のものは2リットル以上、ビールは3リット以上)、タバコ(200本以上)、シガレット(20本以上)、タバコ糸(250グラム以上)、金(300g以上)についても申告が必要です。 入国時に、現金5,000米ドルあるいは同額相当の外貨、又は1,500万ドンのいずれかを超えて所持して入国する場合は、空港で申告する必要があります(申告用紙は税関係官に請求してください。)。 この申告をしなかった場合には、所持金を没収される可能性があります。 (参考:在ベトナム日本大使館/ベトナム出入国情報) また、食品の持ち込みに関する規制については在ベトナム日本大使館のホームページに記述はありません。 実際の経験では、ベトナムの空港での税関検査は荷物をエックス線に通すエリアが設けられていますが日本ほど大掛かりな検査場ではなく、申告物がない場合は、検疫を受けずに通過できることがあります。また、スマホやパソコンの画像やフォルダを確認されるような経験はありません。 このようにベトナムの空港が厳しいと感じたことはありませんが、レジデンスカードや滞在可能なビザがない場合は復路のチケットがないとそもそも入国を拒否されることもあるようですので注意しましょう。 生のフルーツや野菜など 肉製品などの畜産物 動物の剝製や革製品 ブランドのコピー品 骨董品(ベトナムからの持ち出し禁止品) 蛇やサソリ入りのお酒 麻薬や武器等の危険物 ドライフルーツやティーバッグ、焙煎コーヒー、ローストナッツ、容器に密閉された香辛料などは検疫を受けずに持ち込むことができます。 (参考:農林水産省/特集「旅先のお土産も注意!肉や果物などの持ち込み 空港の手順」) ベトナムのお土産の定番、ドライフルーツやコーヒー、ナッツ類、サテトムやハーブ塩などは問題なくお土産として持ち帰ることができます。 しかし、果物や野菜、花などは条件が細かく分類されており、検疫が必要なため、日本への持ち込みには不向きです。 また、ラプチョン(ベトナムソーセージ)やパテなどの肉製品は缶詰であっても、検査証明書のマークがついていない商品は検査証明書の取得が必要になるため日本への持ち込みはほぼできない状況になっています。 (参考:植物検疫所/ベトナム、動物検疫所) ヌクマムは持ち込める? ベトナム航空のホームページでは匂いの強い荷物についてこのように記載しています。 “ 強い匂いの物品、手荷物は以下の指示に従って包装してください: 魚醤およびその他の強い匂いの液体は、プラスチック製の瓶に入れ、蓋をきっちりとしめ、蓋はテープで固定する必要があります。1本のボトルの95%以上を液体で満たさないようお願いします。ボトルはフォーム材の容器に入れる必要があります。 ” (引用:ベトナム航空/持ち込み禁止荷物) ベトナム航空では、厳重に包装すればヌクマムも預け入れ荷物に入れることが可能です。しかし、利用する航空会社によっては規定が異なるため、ヌクマム等の匂いが強い荷物がある場合は事前に確認しておきましょう。 免税範囲を超える量を日本に持ち込む場合は税関申告が必要になり、税金を支払います。また100万円以上相当の金品を日本に持ち込む場合は申告が必要となります。 免税の範囲(入国者一人当たり) 酒類1本760mlのもの。3本までは免税 たばこ紙巻きたばこ200本まで、葉巻たばこ50本までは免税 香水2オンスまでは免税 20万円未満相当の物品は免税 (参考:税関/海外旅行者の免税範囲) デジタル庁が提供するVisit Japan Webサービスは、入国手続き「検疫」、「入国審査」、「税関申告」、「免税購入」をウェブで行うことができるサービスです。 海外から入国される方のほか、日本に帰国される方も利用できます。 以前はアプリ版のサービス提供でしたが、令和4年12月末日をもって新規ダウンロードを終了しており、令和6年1月25日よりVisit Japan Webにおいて入国審査と税関申告の二次元コードが統一されました。 ペーパーレスで、スマートフォンから税関申告書類を作成でき、パスポート情報や滞在先の情報などが保存されQRコードで申告できるため便利でおすすめです。 ベトナムと日本を行き来する際には、事前に航空会社のウェブサイトや関連機関のサイトをチェックするのがおすすめです。 航空会社のサイトでは、預け入れ荷物や手荷物の規定がわかりやすく掲載されており、持ち込み禁止品や制限品のリストも簡単に確認できます。 同様に、関連機関のサイトでも、入国時に持ち込みが制限される品目についての情報が提供されています。 規定は変更されることもあるので、一時帰国の際は最新の情報をご自身で確認するようにしましょう。
- 2024.04.11
ベトナムでの家事代行!メイド・ベビーシッターサービス完全ガイド
ベトナムで暮らす魅力のひとつに「メイドさん・ベビーシッターさんが利用しやすい」ということが挙げられます。 「家にお手伝いさんがいる生活」は日本ではなかなか叶いづらく、密かに憧れている方も多いのではないでしょうか? 今回は、ベトナムで暮らし始めた方向けにベトナムのメイドさん・ベビーシッターサービスについて詳しく解説していきます。 ベトナムのメイドサービスは、入居する住居によってサービスの内容が異なることが一般的です。 コンドミニアムとは主にマンション型で、個人オーナーが賃貸に出している物件となり、居住者のみが出入りするためプライバシー度が高く、商業施設や公園などが併設されている所も多くなっています。 日本でいえば「タワーマンション」のようなイメージです。コンドミニアムに入居している方はオーナーが派遣するメイドや個人で契約したメイドを利用しています。 個人で契約するため、住居の掃除全般以外にも「消耗品の買い物」「日本食の調理」「ペットの世話」「庭の手入れ」「子供の送り迎え」など依頼できる家事の内容の自由度は高くなります。 サービスアパートとは、ホテルと賃貸住宅の中間的なイメージの物件で、基本的に光熱費、掃除、洗濯、リネン交換、プール・ジム等の利用料が家賃に含まれていることが多いです。 いわゆる「ホテル住まい」のようなイメージで暮らす中で、直接の契約なくメイドサービスを利用することができます。 サービスアパートとの契約によってメイドサービスの内容や回数は異なります。例えば、洗濯・お皿洗いまでしてくれる住居もあれば、そうでない住居もあります。 このように、雇用形態によって提供されるサービスの内容は異なりますが、ベトナムのメイドサービスは家事全般のさまざまな業務を提供しています。 日本人家庭で雇われているベトナム人のメイドさんのお給料は50.000VND~(約300円~)で、日本食の調理ができる等、人気やスキルがあるメイドさんはお給料が高くなります。 テトボーナスは派遣会社の規定にもよりますが、個人で雇う場合はボーナスを1ヶ月分支給することが望ましいとされています。 サービスアパートの場合は、家賃にメイドさんのお給料も含まれているため、改めて支払う必要はありません。 ベトナム人の家庭でも共働き世帯が多いことからメイドさんを利用することがよくあり、ベトナム語話者の場合は20.000~30.000VNDからが相場のようです。 ベトナムではメイドさんが住み込みで働くこともあります。その場合は雇い主がメイドさんの食費を負担する分、お給料は安くなる傾向にあるようです。 設備に不具合が起きても修理の立会いをしてくれるなど、メイドさんがいち早く対応してくれます。ベトナム語で不動産屋さんや大家さんとの連絡を任せることができるため安心ですね。 特にコンドミニアムタイプの住居では、汚れや破損をそのままにしていると退去時に補修費用を請求されることもあるため、仕事で忙しく家事に手が回らない方や不在が多い方におすすめです。 メイドさんに家事を任せることで、仕事や家族との時間、趣味の時間をしっかり確保することができます。 総務省の2021年度「社会生活基本調査」では、日本人女性の家事関連時間は1日当たり454分で、1日に7時間以上も家事に費やしているという統計になっています。 ベトナムでメイドサービスを利用すればその分の時間を有効活用できると考えるととても魅力的ですよね。帯同する家族の負担を減らすためにもメイドサービスはおすすめといえます。 ベトナム人はフレンドリーな人が多く、親しみやすいと感じる日本人も多いようです。 しかし、帯同家族はベトナム人と交流する機会は少ないため、メイドさんとの会話はベトナム人とのコミュニケーションの絶好の機会となります。 実際に、メイドさんが簡単なベトナム語を教えてくれたり、逆に日本語を教えたりというコミュニケーションが生まれることもあります。 分からないことや疑問に思ったことを直接尋ねてみるのも良いかもしれませんね。 ベトナムで子育てをする日本人の方は、ベビーシッターを雇われている方もいます。毎日ではなく、週に何日か数時間お願いしている方が多いようです。個人で雇うメイドさんにベビーシッターを兼任する場合もあります。 ベトナムではベビーシッターのことを「ナニーさん」と呼ぶことが多いようです。 サービスアパートの一部ではベビーシッターができる従業員を雇っている所もあるようですが、その数は非常に限られており、サービスアパートに入居している方は個人でベビーシッターを雇う方がほどんどのようです。 乳幼児であれば、おむつ替え・あそび・お昼寝・食事など基本的な育児だけでなく離乳食づくり、買い物などをしてくれます。また、宿題の手伝いや送り迎えなどニーズに合わせて業務を行ってくれます。 ベビーシッターさんの業務中は住居に併設されたプレイルームやプレイグラウンドなどで過ごしてもらうことが多いため、子どもが飽きない工夫をしていくとベビーシッターさんとの時間を楽しく過ごすことができます。 ベトナムでもLazada等で幼児向けの知育玩具を購入することができます。一方で日本語の絵本や日本のおもちゃ・キャラクター製品などは手に入りにくいため、渡航時に準備しておくのがおすすめです。 この他にもトイレットペーパーの芯や空き箱を身近なものを遊び道具にすると発想力も鍛えられます。また、身体を使った運動遊びなど取り入れると子どもの運動不足も解消されるのでおすすめです。 ベトナム人の子育ては子どもに寄り添う姿勢を大切にしている家庭が多いそう。ベビーシッターさんにもよりますが、食事はずっと付き添って食べさせてあげる、着替えを手伝ってあげる等、お世話が好きな人が多いようです。 日本人家庭で雇われているベトナム人のベビーシッターさんのお給料は70.000VND~(約400円~)が相場で、日本語・英語が話せる等スキルが高くなると100.000VND~(約600円~)とお給料も上がります。 ベトナム人だけではなく、最近では英語が堪能なフィリピン人のベビーシッターさんも多くいるようです。 紹介会社を通じての契約 掲示板での募集 知人からの紹介 上記が一般的なメイドさん・ベビーシッターさんを探す手段となります。以下からは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。 アヤサンベトナム ベトナム・ホーチミンで外国人、海外駐在員向けにメイド、ベビーシッターの紹介をしている会社です。採用者の変更サービスを無料で行っています。 さくらケアウィル オーダーメイドで依頼できる家事代行サービス会社です。掃除、選択、買物、託児、料理などを日本式の方法で行ってくれます。日本人・日本語での対応で安心して依頼することができます。 ドラゴンハウジング ベトナムの不動産屋さんでは、メイドサービス等の紹介事業を行っている所もあります。お家探しと合わせて、メイドさんやベビーシッターさんについても相談できます。 Facebook 「ベトナム メイド募集」とベトナム語や英語で検索するといくつかのグループがありますそこで募集をすることができ、個人で面接、契約を行います。紹介会社を通じての契約よりも安く雇うことも可能ですが、英語ができる外国人向けのワーカーは給料条件が高い傾向にあります。 ベトナム掲示板(クラシファイド) 会員登録不要で様々な募集をすることができる掲示板です。大半の利用者が日本人や日本語が分かるベトナム人のため、言語の不安なくコミュニケーションできます。 ポステ・ベトナム情報掲示板 会員登録不要で様々な募集・相談をすることができる掲示板です。ほどんどの利用者が日本人のため、言語の不安なくコミュニケーションできます。 駐在員など、前任者がいる場合は「メイドさんを引き継いで雇う」ということが慣例になっている会社もあるようです。 コンドミニアムの場合、オーナーがメイドさんを紹介してくれることもあります。 メイド・ベビーシッターさんを提供している会社やサービスプロバイダーを選ぶ際には、信頼性や評判を確認しましょう。信頼できる会社を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。 知人からの紹介では、メイド・ベビーシッターさんの評価や仕事内容が事前に分かるため、より安心感があります。 個人で契約する場合は口約束ではなく、トラブル時も想定した契約書を作成して業務内容を確認するようにしましょう。 メイドサービスは、不在時に家事を任せることが多くなります。掃除の後に、物の配置が変わっているということもあるようです。 また、貴重品などが無くなっていたり、食器などが割れてしまったりというケースもあります。特に金品は金庫に収納するようにしましょう。中には、悪質なワーカーもいる可能性があるため採用時に信頼できる人を選ぶことも大切です。 例えば「洗濯をする」という指示ではなく「洗濯物は色物とそれ以外を分けて洗濯する」等とはっきりとした業務内容を伝えておきましょう。文化や習慣の違いから食い違うこともあるため細やかな業務内容を示すと安心です。 定期的にフィードバックをすることも業務を円滑にこなしてもらう上で大切なコミュニケーションのひとつとなります。女性の日やテト等のイベントで日頃の感謝を伝えるとワーカーとの信頼関係作りやモチベーションアップに繋がりやすくなります。 ベトナムでは安価にメイド・ベビーシッターサービスを利用することができます。仕事で忙しく家事に手が回らない方や不在が多い方・帯同する家族の負担を減らしたい方におすすめです。 特にコンドミニアムでは、住居に不具合が発生した際にオーナーや修理作業員とのやり取りをメイドさんに任せることができ安心です。 個人で契約する場合は、紹介会社や不動産会社・知人からの紹介などを通じて、できるだけ信頼できるワーカーを選ぶことが大切です。業務内容やトラブル時の契約なども事前に確認しておくと安心して業務を依頼できます。 この記事がベトナムで生活する上での参考になりましたら幸いです。
- 2024.03.28
【日本からベトナムへの郵便】現地在住者がリアルな郵便事情を解説★
生活必需品は何でも揃うベトナムですが、住んでいると「急遽、日本からの郵便を受け取りたい」ということがありますよね。また、ベトナムで活躍する家族や友人に「日本からベトナムに何か差し入れを送りたい」と思われる方も多いと思います。 今回は、日本⇒ベトナムの「郵便・荷物の送り方/受け取り方」について在住者の体験も交えながら分かりやすく解説していきます。 ベトナムへ荷物や郵便を送りたい場合、日本の郵便局に持ち込んで「EMS」を利用するのが一般的です。この他にも「佐川急便」や「DHL」「Fedex」「海外配送代行サービス」などの様々な民間サービスを利用する選択肢があります。 輸送方法は航空便や船便などがあり、手段によって届くまでの日数も変わります。 「郵便物が届かない」などのトラブルを避けるため「追跡サービス」や「保障サービス」があるものがおすすめです。 EMSとは? EMSは世界120以上の国や地域に30kgまでの書類やお荷物を安心、簡単、便利に送れる国際郵便で最速のサービスです。 日本郵政HPより EMSでは法律・条約などにより配送を取り扱いできないものがあります。「スプレー缶」「マニキュア」「モバイルバッテリー」等の「航空危険物」や「24%以上のアルコール製品」等が全世界共通で配送禁止品となっています。 日本郵便/国際郵便として送れないもの 全世界共通禁止品と合わせて、ベトナムならではの禁止品が含まれていないか確認する必要があります。 貴重品や野菜などの生ものはもちろん送ることはできませんが、特にうっかり見逃しがちなのは「中古品」や「乾物」です。これらの禁止品が含まれる荷物はEMSで送ることができないので注意しましょう。 日本郵便/ベトナム禁止品リスト 東京からベトナムへのEMSは最短3日で届けることができます。 EMSの料金は重量によって細かく設定されていますのでホームページや窓口で確認しておきましょう。 日本郵便では「EMS」以外にも「航空便」「船便」を選択することができます。時間に余裕がある場合にはEMS以外の手段だとより料金を安く抑えられます。 日本郵便/EMS料金量 ベトナムを含め海外へものを送る際には、税関検査のための書類が必要です。 送り状(依頼主や届け先の情報、内容名や個数などの必要情報書類) 税関告知書(関税に対しての郵便物の内容品等を申告する書類) インボイス(税関での申告や検査の際に必要となる書類) 2024年3月1日から送り状・インボイス等の書類は手書きではなく、日本郵便の「国際郵便マイページサービス」で作成する必要があります。「国際郵便マイページサービス」でラベルを作成すると、自動で必要枚数のインボイスが出力されます。 パソコンやスマートフォンから会員登録・ログインをして手続きを進めていきます。利用方法の解説動画もありますので、手続きが初めてでも安心です。 日本郵便/国際郵便マイページサービス 日本とは逆の順番で「部屋番号→建物名→番地→通り名→市…」のように書きます。 ですが、先述した「国際郵便マイページサービス」で送り状を作成するため、指定された通りに記入していけば迷うことはありません。 「国際郵便マイページサービス」では、以前は記入漏れしがちだった届け先の電話番号入力欄もしっかりあり、配達も安心です。 ベトナムで荷物や郵便を受け取る場合、必ず配達員から「今から配送します」と電話があります。電話に出ないと配送されず、集積所保管になってしまったり最悪の場合紛失してしまったりするということもあります。 「配送員がベトナムの電話番号しか電話をかけてくれない」ということもありますので、大家さんやホテル等の電話番号を記入する在住者もいます。事前にどこの電話番号を設定するか確認しましょう。 荷物の内容は英語で具体的に記入する必要があります。 (例) アイシャドウを送る場合× cosmetics→〇 eye shadow インスタント麵を送る場合× foods→〇 instant noodle 内容品の記載に悩んだ際は、日本郵便のホームページに内容品の英訳を検索できるページがありますので参考にされてみてくださいね。 日本郵便/内容品の英語訳 日本国内の輸送とは異なり、思いがけない水濡れや衝撃などによって荷物が傷んでしまうことも考えられます。 荷物はビニール袋に包む、緩衝材を多めに入れる、厚手の段ボールで梱包する等の対策をすると安心です。 近くの郵便局に持ち込むか集荷を依頼して発送します。 EMSの発送伝票には「お問い合わせ番号(追跡番号)」が記載されていますので、荷物が届いたことが確認できるまでは捨てずに保管しておきましょう。 日本郵便/海外へのお荷物の送り方 初心者ガイド ここからは「EMSが届かない!」そんな時に、考えられる原因や状況を解説していきます。 EMSには追跡サービスがありますので、まずは日本郵便の個別番号検索ページをチェックしましょう。荷物がいまどこにいるのか、通関したのか等をウェブページで確認することができます。 ベトナムの関税を通過した後はVN PostのEMSトラッキングページで荷物のステータスを確認することができます。VN PostのEMSトラッキングページでは、係員にチャットで問い合わせることもでき、とても便利です。 ベトナムでは個人輸入であっても関税がかかります。(1.000.000VND以上の物品) 基本的に関税は配送員に直接現金で支払いますが、関税額が高額だと思われる場合、荷物が届く前に届け先に関税の支払い通知が文書で届くことがあります。 在住者の体験談 海外配送代行サービスを経由してお米14㎏を日本の家族から送ってもらい「関税総額1,666,000VNDがかかるので文書の発送日から12日以内に通関手続きをしなければ物品を処分します」という関税に関する文書が届きました。 こちらの文書には、税関手続きのための電話番号・メールアドレスが記載されており、ベトナム人の知人に電話をしてもらい、自宅に再配送依頼し配送員に関税を支払いました。 輸入禁止品が荷物に含まれていると見なされると、通関手続きか止まり罰金が科せられることがあります。また、検疫が必要な品物が含まれている場合も通関手続きが止まります。 日用品など長期間保存できるものは、つい大量に日本から取り寄せたくなりますが「個人の使用の範囲を超えた量」と判断された場合には、追徴金を支払うことになったということもあるようです。 在住者の体験談 石鹼やシェービングフォーム、味噌を半年程度で使い切れる量(各6個程)輸入し問題なく受け取ることができました。 ※品物によって差があることも考えられますので、あくまでも目安としてご参考ください。 配送員からの電話を受け取れなかった際には、郵便局に保管されている場合があります。VN PostのEMSトラッキングページで「保管」のステータスになっている場合は「問い合わせ番号(追跡番号)」と「身分証明書」を持参して保管されている郵便局に受け取りに行くか、チャットページで再送を依頼しましょう。 ベトナムでは1.000.000VND(≒6000円程度)以下の品物であれば、関税はかかりません。在住者の中には「小分けにして送る」と関税対策をされている方もいます。送料や品物の金額に合わせて送り方を考えると良いですね。 関税率は、価格・品目・原産地・税の種類によって計算されるため一律ではありません。 (例) 化粧品は関税の税率が0%~22% サプリメントでは関税率が0%~15% (参考URL) 荷物は開封され、税関職員の検査を受けることになっており、これらの検査により関税が課せられます。 在住者の体験談 日本から「健康ドリンク」と「石鹼」38,000円分を輸入し、価格のおよそ20%程度の1.400.000VNDの関税が科せられました。 日本で発送手続きできる人がいない場合は「海外配送代行サービス」を利用すると便利です。通販サイトから直接「海外配送代行サービス」に送り、その後「海外配送代行サービス」が発送手続きなど全て代行してくれます。 サービス会社によっては荷物を一定期間預かってくれるため「まとめて荷物を送りたい」という時にも便利な点もあります。 今回は、日本からベトナムへの荷物・郵便の送り方/受け取り方を解説しました。ベトナムへの荷物や郵便物は「EMS」が早く・確実で便利です。 送り状の作成も「国際郵便マイページサービス」がスタートし、より一層便利になっています。 在住者の経験では、日本から送ってもらったお米はベトナムの関税が高額になってしまいました。ベトナムにも日本産のお米やベトナム産の日本米も売っていますので、日本から個人で輸入するよりもベトナムでの購入がおすすめです。この記事が参考になりましたら幸いです。
- 2024.03.21
【ベトナム生活お役立ち情報/Wi‐Fi】日本語対応可!出張や観光に最適なモバイルWi-Fiのご紹介!
「旅行中、ベトナムでモバイルWi-Fiをレンタルしたい」 「日本へ一時帰国する際に、日本のキャリアを解約しているため通信環境がなくて困る」 「出張で複数国渡航予定だけど、その都度SIMを買うのは面倒」 とお悩みの方へ、今回はベトナムでレンタルできるモバイルWi-Fiをご紹介いたします。 ベトナム・ホーチミン(レタントン)にある「SAMURAI Wi-Fi」は、2016年Wi-Fi レンタルライセンスを正式取得している日系現地法人です。 何かと複雑そうで不安が多いWi-Fiレンタルですが 日本語ホームページ 日本語でのオンライン予約ページ 日本語対応電話 があり、言語面の不安なく問い合わせしやすいのも安心です! ホーチミン市の日本人街として有名なレタントン通りからヘム(小道)に進んだ所にオフィスがあります。日本食材店の「晴レ屋」が近くにあり、在住の方は行き慣れた区画ですよね。 レタントンは日本食レストランやホテル、オフィスビルが近くにあり、出張中の方等にもアクセスが良い場所として知られています。 レンタル・返却しやすい場所にオフィスがあるという点もポイントが高いですね。 「日本からモバイルWi-Fiを持参し忘れた」という場合も、ベトナム・ホーチミンなら当日中にモバイルWi-Fiをレンタルできます。 さらに「日本語対応の電話に連絡をすれば休業日でも可能な限りで対応している」ようです。 ベトナムの祝日やテト期間中など「どうしても予定が合わない」という方も事前に連絡をすれば、レンタル対応に最善を尽くしてくれるそうですので、まずはご相談されることをおすすめします! ベトナム 4G/LTE 2GB/1日 100.000VND (8日目以降50%OFF) ※ベトナム(無制限)国内Wi-Fiプランもありますので、必要な方はお問い合わせください。 モバイルWi-Fiのメリット/1台で複数のデバイスに接続できる! SAMURAI Wi-Fiでは、一度に5台のデバイスをインターネットに接続することができ、SIMカードを複数購入せずに済むため、費用の節約になります。 スマホからデザリング通信をする方法もありますが、スマホの電池消費が激しく「外出先でバッテリー切れ」という状況になることも考えられます。 このような状況を避けるためにも複数台でインターネット接続したい場合には、複数の同時接続が可能なモバイルWi-Fiがあった方が便利です。 「ベトナムに住んでいるので日本のキャリアを解約した」という方は一時帰国の際に通信環境をどうするか悩んでしまいますよね。 SAMURAI Wi-Fiでは「日本1日無制限プラン」があります。 日本 4G/LTE 無制限/1日 160.000VND (8日目以降50%OFF) ベトナムで受け取り・返却ができるため、日本到着後から帰国ギリギリまで使うことができます。 日本での受取場所や返却場所に悩まずに済むというのも嬉しいポイントです。 また、8日目以降は50%の割引があるため、長期間になりがちな一時帰国中でもお得に利用できます。 出張や周遊旅行で、複数の渡航先がある場合もモバイルWi-Fiがおすすめです。 SAMURAI Wi-Fiでは「世界130ヵ国」(500MB/1日~2GB/1日)の通信に対応している「世界Wi-Fi」があり、1台で使用する国・地域に応じて最適な回線を自動選択してくれます。 SAMURAI Wi-FiのモバイルWi-Fiがあれば、もう渡航先ごとにSIMカードを購入する必要はありませんね。 使い方の説明書 パスワード 充電ケーブル・アダプター モバイルWi-Fiに関する緊急連絡先 収納ポーチ がセットになっているので渡航先で電源を入れて、パスワードを入力(初回のみ)するだけで、超高速インターネットをすぐに使うことができます。 「信用第一・信頼第一」ということでレンタルに関するデポジットはかかりません。 モバイルWi-Fiは電源をONの状態で、連続14時間程使用可能(通常ルーターの約2倍)となっています。 さらに、モバイルWi-Fiはモバイルバッテリーとしても利用可能で、スマホの充電がなくなっても安心で荷物も減らすことができます。 通常利用では、1日250MBが基準となっていますが、世界Wi-Fiは500MBの大容量です。500MBを過ぎると低速通信となります。(低速通信でも、画像や動画以外の送受信程度は可能です。) データ容量のリセットは、グリニッジ標準時間(GMT)を基準にしています。ベトナム時間でAM7:00、日本時間でAM9:00にリセットされます。 遠方でオフィスに受け取りや返却が出来ない方には「SAMURAI配送サービス」があります。 ベトナム国内のオフィスやサービスアパート等に郵送対応もしてくれます。7日間以上の利用の場合は片道無料サービスで、こちらもありがたいサービスですね。 ハノイへは、3営業日前に申し込めばお届け可能とのことでしたので、ベトナム国内どこからでもモバイルWi-Fiのレンタル可能です。 ご返却は、同送の箱(住所在中)で、帰国後3営業日以内に、返送の手続きを行えばよいそうです。 片道 30.000VND 「SAMURAI Wi-Fi」のサービスの凄いところは「移動日のレンタル料が無料」という点です。 レンタル利用日は「渡航先到着日~渡航先帰国日」で申請できます。 例えば、返却・回収日が止むを得ず休業日に重なってしまいレンタル期間が伸びても、利用日数は料金に加算されることはありません。 また「ご相談いただければ、早め(費用発生なし)にお渡し可能」ということで、とても柔軟に対応してくれます。さらに「返却を伸ばすことも柔軟に対応させて頂いております」と、万が一渡航先でアクシデントがあっても、安心感がありますね。 ホーチミンのレタントンオフィスには、返却ポストがあり、土日深夜でも返却が可能です。 あらゆるニーズに対応している「SAMURAI Wi-Fi」のサービスから、クチコミ評価が高いことも納得です。 アジア(キャンペーン国) 日本・韓国・中国・香港・マカオ・台湾・インドネシア・フィリピン・ベトナム・カンボジア・タイ・マレーシア・シンガポール・ミャンマー・ラオス・インド・ネパール・バングラデシュ 500MB/1日 160.000VND (500MB増量 +60.000VND) ヨーロッパ地域 アイスランド・アイルランド・アルバニア・イギリス・イタリア・ウクライナ・エストニア・オーストリア・オランダ・カザフスタン・キプロス・ギリシャ・クロアチア・サンマリノ・スイス・スウェーデン・スペイン・スロバキア・スロベニア・セルビア・タジキスタン・チェコ・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・バチカン・ハンガリー・フィンランド・フランス・ブルガリア・ベルギー・トルコ・ボスニアヘルツェゴビナ・ポーランド・ポルトガル・マケドニア・マルタ・モナコ・モンテネグロ・リトアニア・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク・ルーマニア・ロシア・オーランド諸島 500MB/1日 220.000VND (500MB増量 +80.000VND) ミクロネシア ハワイ・グアム・北マリアナ諸島 500MB/1日 220.000VND (500MB増量 +80.000VND) 北米地域 アメリカ・カナダ 500MB/1日 220.000VND (500MB増量 +80.000VND) アジア地域 ブルネイ・モンゴル・スリランカ・パキスタン 500MB/1日 240.000VND (500MB増量 +85.000VND) オセアニア オーストラリア・ニュージーランド・フィジー 500MB/1日 240.000VND (500MB増量 +85.000VND) 中東地域 アラブ首長国連邦・イスラエル・オマーン・カタール・クウェート・サウジアラビア・バーレーン・ヨルダン 500MB/1日 240.000VND (500MB増量 +85.000VND) 中南米地域 アルゼンチン・アンティグアバーブーダ・ウルグアイ・エクアドル・エルサルバドル・ガイアナ・グアテマラ・グレナダ・コスタリカ・コロンビア・ジャマイカ・スリナム・セントビンセントグレナディーン・チリ・ドミニカ共和国・トリニダードトバゴ・ニカラグア・ハイチ共和国・パナマ・ブラジル・ベネズエラ・ペルー・ボリビア・メキシコ・アルバ・アンギラ・ヴァージン諸島・セントマーチン島・タークスカイコス島・プエルトリコ・マルティニーク 500MB/1日 240.000VND (500MB増量 +85.000VND) 日本 4G/LTE 無制限/1日 160.000VND (8日目以降50%OFF) ベトナム 4G/LTE 2GB/1日 100.000VND (8日目以降50%OFF) ※各利用プラン詳細はSAMURAI Wi-Fi 公式ホームページをご確認ください。 全てのプランは、税込みで、インボイスの発行も別途費用は請求されません。 安心補償保険もサービスでつけてくれるので、もしもの時も安心ですね。 住所(ホーチミン・レタントンオフィス) No. 15A 28A-28B, Le Thanh Ton Street, Ben Ngé Ward, District 1, Ho Chi Minh City 営業時間 平日 午前 09:00 ~ 午後 6:00 (日本語対応 24時間可) 土日祝 休日 (事前連絡で対応可) ※お昼の 12:00 ~ 13:00は、留守の場合もありますので、事前にご連絡ください ※最新の営業日はこちらをご確認ください。 メールアドレス contact@samuraiwifi.vn SAMURAI Wi-Fi 公式ホームページ https://samuraiwifi.vn 今回は、ベトナムにある日系モバイルWi-Fiレンタルサービスの「SAMURAI Wi-Fi」をご紹介しました。 早めのレンタルや返却日の延長などについても柔軟な対応をしているようで、代表者の方は、基本的にはオフィスの建物内に居るため、可能な限り柔軟な対応をさせて頂いておりますと、海外だからこそ!海外でも!日本以上のお客様ファーストなサービスは大変有難く貴重ですね。 是非ご利用の機会がありましたらお試しください。 この記事がベトナムでのモバイルWi-Fiレンタルの参考になりましたら幸いです!
- 2024.03.07
歴史から読み解くベトナムの現在!戦争を乗り越えた軌跡を解説
ベトナムといえば、かつてフランス植民地時代に建築されたコロニアル建築の街並みや、メコンデルタの雄大なジャングルなど、都会的な雰囲気とゆったりした自然が融合した独特の雰囲気が特徴の国で、近年では日系企業を含む外資系企業の海外進出先として注目されています。 今回は、知っておきたいベトナムの歴史や変遷、日本との意外な関係について解説し、ベトナムでのビジネス・生活を始める上での予備知識となるようにわかりやすく解説していきます! ベトナム戦争の悲惨な光景は報道などで印象的な方も少なくないのではないでしょうか? ベトナム戦争は1954年から1975年まで続いた戦争です。「ベトナム軍」対「アメリカ軍」というイメージがありますが、ベトナム戦争の背景には各国の思惑や世界情勢などが複雑に絡み合い、ベトナムが争いに翻弄されてきた歴史があります。 それでは、ベトナムはどの国と戦っていたのでしょうか?経緯から簡単におさらいしていきましょう。 1847年、植民地支配を広げるフランスがベトナム・ダナンを侵攻し、1885年から1945年の60年間にもおよび宗主国としてベトナムを植民地支配しました。 第二次世界大戦後の1946年、支配を復活させようとしたフランス(第四共和政)とベトナム独立同盟(ベトミン)が衝突し、これを皮切りにベトナム全土、周辺諸国(ラオス・カンボジア・インドシナ)独立戦争が拡大・長期化しました。 そしてディエンビエンフーの戦いでフランスがベトナム独立同盟(ベトミン)に敗れたことから、1954年ジュネーブ協定が結ばれ和平成立しました。 ベトナムはフランスからの独立を果たしましたが、フランスとの和平条約に反対したアメリカは、反共産主義を掲げる「南ベトナム軍」に介入し、サイゴン(今のホーチミン)に傀儡政権ベトナム共和国(南ベトナム)を設立しました。 こうして、ベトナムは南北に分断され、ベトナムの統一を巡ってベトナム戦争が始まることになりました。ベトナム戦争は1965年アメリカ軍が本格的に参戦したことで激化し、アメリカ軍が軍事支援や枯葉剤散布をするなど、ベトナム戦争は泥沼化し激化していきました。 そんな中ベトナム戦争で活躍したのが、かの有名な「ホーチミン氏」です。 当時、ホーチミン氏が北ベトナムを率い勝利へ導いたことから、現在までベトナムでは国民から最も敬愛されている指導者となっています。 ホーチミン氏は、フランスからの独立戦争からベトナム戦争での南北統一までその最前線で活躍し「ベトナム建国の父」とたたえられています。 1976年に統一国家であるベトナム社会主義共和国が誕生した事を機に「サイゴン」だった地名も「ホーチミン」と改められました。 ベトナムではホーチミン氏の肖像画が紙幣全てに印刷されていたり、街中の至る所に肖像画や銅像などを見つけたりすることができます。現代でもベトナム人から敬愛され、心の拠り所になっていることが伺えますね。 ハノイには「ホーチミンの家」や「ホーチミン廟」、ホーチミン市には「ホーチミン博物館」などホーチミン氏の足跡を知ることができるスポットが国内に数多くあります。 1975年4月30日にサイゴンが陥落し、長く続いたベトナム戦争は終結しました。 この日を「南部解放記念日」としてベトナム全土で軍事パレードや文化イベントが開催され、戦争の犠牲者を追悼して平和への願いを新たにしています。 南ベトナム軍の重要拠点であった南ベトナム大統領官邸(現在の統一会堂)は、いまでは観光地として内部を見学することができ、当時の砲撃跡や地下の軍事施設などから歴史を感じることができます。 現在までに当事者であるベトナムやアメリカ、フランスはもちろん、他の国々でもベトナム戦争に関する映画や書籍が数多く制作されていますので、ご興味をお持ちになられた方は是非チェックしてみてください。 制作時期や各国の視点によって、作品に描かれるものが変わったり、こちらの受け止め方も変わったり、様々な角度から考察することができますね。 ベトナムには日本軍も侵攻した歴史があり、ベトナムでの日本軍のイメージも気になる方も多いのではないでしょうか?ベトナム独立と日本軍の関係を解説していきましょう。 時代は戻り、第二次世界大戦中1940年に日本軍のインドシナ進駐を開始したことから、ベトナムはフランスと日本の二重支配を受け反仏・反日闘争を展開していました。 第二次世界大戦後に日本からの支配が終わり、フランスは改めて宗主国になろうと画策します。しかし、第二次世界大戦でベトナムに駐留していた日本兵がフランスからの独立を目指すベトナム独立同盟に協力しました。 ベトナムに残っていた日本陸軍の軍人は、ベトミンの軍事幹部養成の士官学校で戦術を教え、その戦術がのちのディエンビエンフーの戦いでも生かされたということです。 第二次世界大戦で日本軍は「アジア解放」を掲げてベトナムや周辺の東南アジア諸国へ侵攻していました。戦争は混乱をもたらし、多くの悲しみや犠牲者を生みました。 このように戦争は肯定できませんが、戦争終結後も日本に帰国せず現地に残りベトナムの国の未来を考え、独立に協力していった日本人がいたという歴史も読み取れます。 ベトナム人の祖先は、紀元前2000年頃に中国からベトナムに移住して来たと言われています。 ベトナムには現在54の民族がいるとされていますが、その中でもキン族(ベト族)は全体の9割近くを占めています。北部の平野や丘陵地帯に住み、青銅器時代の文明を築きました。 またベトナム中部には2世紀から17世紀頃まで続いた「チャンパ王国」が存在し、東西交易の要所を抑えインド・クメール・ジャワとの海洋貿易を通じて、隆盛を極めました。 「ミーソン遺跡」ではヒンドゥー教の影響を受けたチャンパ王国の寺院や祭壇など世界遺産を見ることができます。 このような産業や交易の利益を求めて主に中国や近隣国からの侵攻が繰り返され、紀元前2世紀から10世紀頃中頃までの間ベトナムには、漢、唐、宋、元、明、清などの中国王朝が侵攻し、ベトナムは中国の属国となり王朝を立てて抵抗と独立を繰り返しました。 1428年、地方豪族の(レ=ロイ)が挙兵し中国の明をやぶり黎朝を建国して独立を果たし、中国の歴代王朝との間で朝貢関係を維持するようになります。 黎朝はチャンパ王国も滅亡させ勢力を拡大していきましたが、国王が短命などの理由で混乱し王権は衰退していきました。 その後1802年、阮福暎(かりゅうてい)が阮朝(グエンちょう)を成立させ、ベトナム全土を統一した王朝「南越国」となりました。しかし、フランス軍の侵攻によりフランスの植民地時代へと移ることになります。 16世紀に国際貿易港として栄えたベトナム中部にあるホイアンは、当時江戸時代だった日本とも朱印船貿易で交易を盛んに行いました。 1601年から本格的に行われた貿易により、ホイアンには多くの日本人が移り住み日本人街が形成されました。 そのため、今でもホイアンには伊勢うどんをルーツとする麵料理「カオラウ」や日本の建築技術を用いて造った邸宅などが残っています。また、ホイアンのランドマークである「来遠橋(日本橋)」も必見です。 現在では、高層ビルが立ち並び経済成長が注目される国となりましたが、ベトナムはどのように近代化を成し遂げていったのでしょうか? 前述してきたように、ベトナムの歴史は他国からの侵略と独立を繰り返してきました。 「ベトナム建国の父」であるホーチミン氏は、ベトナムが独立を果たすためには国民の団結が必要だと考えました。そこで、ソ連の革命家レーニンの思想を基に「マルクス・レーニン主義」を掲げて社会主義国家を目指しました。 ホーチミン氏の思想は平和・仁愛・人文を基に、各民族間の友好を促進させる事に重きをおき、人民の幸せや平和を願うものです。この考え方がベトナム国民や共産党員のお手本となり現代にも続いています。 国際社会への参加を進めることを目標に1986年からドイモイ政策を導入し社会主義の緩和を行いました。ドイモイ政策に転換したきっかけは、またもや戦争です。 1979年カンボジアのポル=ポト政権と友好関係にあった中国は、ベトナム北部に侵攻し中越戦争を起こしました。これをきっかけにベトナムはカンボジアとも衝突することになりました。 そのため当時、ベトナム戦争とカンボジア・ポル=ポト政権の制圧といった戦争で疲弊したベトナム国内は、生産・経済活動が停滞してしまいました。 しかし同時期にソ連の「ペレストロイカ」が起こり、これにならって経済政策の転換が進められていったのです。 「ペレストロイカ」とは ロシア語で「建て直し」「再編」を意味する。1986年旧ソ連ゴルバチョフ政権によって進められた。社会主義経済の停滞を打破するための外交政策の転換や市場経済導入を柱とした経済改革。 農業の自由化 農業分野における規制を緩和し、自由な競争を促進することです。これにより、農業生産の効率化が図られ、農業価格の低下が期待できます。 企業の民営化 政府が所有する企業を民間に売却したり新たに法人を設立したりすることです。企業の経営効率化が図られ、経済成長につながることが期待できます。 外国投資の受け入れ 外国からの投資を呼び込むことです。これにより、外国企業の技術やノウハウが導入され、経済成長につながることが期待できます。 インフラの整備 道路、鉄道、電力、水道などのインフラを整備することです。企業活動や生活の利便性が向上し、経済成長につながることが期待できます。 教育・医療の改善 教育水準や医療水準を向上させることです。これにより、労働力の質が向上し、経済成長につながることが期待できます。 これらの政策の結果、ベトナムは大きく経済成長を遂げることができました。 また、1995年にはASEANに加盟し1998年にはAPECに参加するなど、周辺諸国との貿易や投資などの交流、経済協力が一層加速していきました。 2007年にはWTO世界貿易機関に正式加盟し、国外市場への進出を進めていき加盟年度には輸出入総額が大幅に増加するなど貿易の自由化が進みました。 このような国際社会への進出を背景に、2022年にはGDP国内総生産成長率は8.02%に達し、2011年~2022年までの過去10年間で最高となりました。 ベトナムの歴史は繰り返された戦争の苦しみ抜きには語ることはできません。これらを乗り越え、政策を転換し経済成長を図って現代に至っています。 また、平和な現代のベトナム国家を築いたホーチミン氏の活躍や思想はベトナムを理解する上で欠かせないものとなっています。 この記事がベトナムの歴史を知る上で、参考になりましたら幸いです。













