コミュニティサイト「Digital Nomads」は「デジタルノマドに最適な16の都市」を発表し、ホーチミン市が「手頃な生活費でリモートワークができる場所」として6位に選出され、ベトナムでのノマドワークが注目されています。
この記事では「ホーチミン市内でノマドワークをしたい」という方に向けて、PC作業ができるおすすめのカフェ・コワーキングスペースをご紹介いたします。ノマドワークをする際の注意点も解説しますので、ベトナムノマドを検討している人はぜひチェックしてみてください。
カフェ
The Workshop Coffee

煉瓦造りのおしゃれな空間でノマドカフェといえばここ!というくらいに人気のカフェです。2人掛けの小さな木のテーブルから4~6人掛けの大きな木のテーブルまで、様々な種類のテーブルが並べられています。また、ドリンクを飲むエリア、個人的な仕事をするエリア、顧客が会議やワークショップを事前に予約できるエリアなどに分かれています。
Paper & I

有名な統一会堂にほど近いこちらのカフェは、築70年の別荘をリノベーションして作られたモダンでおしゃれな雰囲気です。コンセントのある席がいくつかあり、おしゃれなドリンクメニューやケーキ、軽食をいただくことができるので作業の合間のリフレッシュにおすすめです。
住所:152 Đ. Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh
Web:Facebook
価格:50,000VND-100,000VND
Nam Thi House

先ほど紹介した「Paper & I」と同じ建物にあるNam Thi Houseは、日本でいうところの「ブックラウンジ」です。時間制で読書スぺースや作業スペースを利用することができます。私語厳禁のため、とても集中しやすい空間となっています。曜日ごとにワークショップなども開催しています。
住所:152 Đ. Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh
価格:60,000VND/4時間
The Coffee House

中心区だけでも数店舗ある「The Coffee House」はWi-Fiの速度やコンセントの数においてノマドがしやすいと定評があるカフェです。どの店舗もアクセスがよく、外国人の利用客も多いため利用しやすいでしょう。
Work’in Saigon Cafe

ホーチミン市3区のヴァンキエム寺にほど近いコーヒーショップです。お店の名前の通りコーヒーを飲みに来る人だけでなく、学生やサラリーマンなどが作業をするのに最適な空間としても評判のカフェです。
住所:384/7 Đ. Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Phường 8, Quận 3, Thành phố Hồ Chí Minh
Web:Facebook
価格:350,00VND-65,000VND
Work Cafe – Không gian làm việc và cà phê

先ほどご紹介した「Work’in Saigon Café」の近くに位置するコワーキングスペースを備えたカフェです。エアコン、電源、高速インターネットが完備されており、静かな空間で仕事が捗ります。ドリンクが安価で気軽におかわりができ、つい長居してしまいそうですね。
住所:519 Đ. Hoàng Sa, Phường 8, Quận 3, Thành phố Hồ Chí Minh
価格:20,000VND-40,000VND
Nest by AIA

1区のサイゴン川にほど近い電源、Wi-Fiを備えたコワーキングスペースのようなカフェ。現地の方を中心に人気で、時間帯によっては満席で利用できないこともあるようです。ドリンクの種類が豊富で、軽食やアルコールの提供もあります。
住所:Bitexco Financial Tower, Tầng 2, 02 Đ. Hải Triều, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh
Web:公式サイト
価格:65,000VND-300,000VND
コワーキングスペース
「電源のある席が全て埋まっていた」「確実に通信が安定したところで作業したい」という場合は、コワーキングスペースでの作業がおすすめです。
the Hive District 1

1区のLe Van Tam 公園近くにあるセレポクタワー内にあるコワーキングスペースです。アジア 7 か国に拠点を置くコワーキング スペース システムで、充実した設備が備わっています。屋上にあるテラスではホーチミンの街並みを一望でき、リフレッシュにも最適です。
住所:26 Huỳnh Khương Ninh, Đa Kao, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh
Web:公式サイト
価格:190,000VND/1日 2,500,000VND/月~
Dreamplex – TRAN QUANG KHAI

1区にありアクセスしやすく、利用料金も比較的安価な点も高評価です。利用客のニーズに合わせて豊富なレンタルパッケージから選択することができます。特にベトナムのスタートアップコミュニティのフォローアップを優先することを掲げているため、熱心で、エネルギーに満ちた利用客が多いそうです。
住所:62 Đ. Trần Quang Khải, Phường Tân Định, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh
Web:公式サイト
価格:150,000VNDデスク/1日 600,000VND/5日間 1,800,000VND/月
Toong

市内に数店舗のコワーキングスペースがあります。個人から企業、従業員 1 名から 30 名までのあらゆる人々に適した会議室、ビジネス ルームなどの充実した設備に加え、Wi-Fi、図書室、バスルーム、仮眠室などの一連の設備を提供しています。
Circoコワーキングスペース

市内に数か所あり、中心地に位置しながらもユーザーに安くてリーズナブルな料金を提供しています。最新設備を備えたスペースに加え、セキュリティと衛生システムにも重点を置いています。
住所:63A Đ. Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Phường Bến Thành, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh
Web:公式サイト
価格:1,800,000 VND/月~
WeWork E. Town Central

世界120都市、828拠点で展開するWeWorkのコワーキングスペースです。市内に数店舗展開していますが、トゥーティエム新都市区(Thu Thiem)にあるオフィスはクチコミでの満足度が高いです。
ベトナムノマドの注意点

ビザなしで最大45日間
2023年8月15日から、滞在期間が15日から45日に変更となり、ビザなしでベトナムに滞在できる日数が長くなりました。
45日以上滞在することになった場合は延長の手続きかビザの切替が必要となります。「ビザ発給措置」で一定の要件を満たせば空港での発給又は電子申請も可能ですので一度、駐日ベトナム大使館に問い合わせましょう。
E-ビザの取得で最大90日間
電子ビザ (E-ビザ)を取得すれば最大90日間滞在することができるようになります。 申請料金は25USDで申請用のHPから申請することができます。
もし90日以上滞在することになった場合は、期限が過ぎる前に一度出国しなければなりません。そのままベトナム滞在中にビザの更新申請を行うことはできません。出国後に再入国する場合、最低経過してなくてはならない日数についての規定は現時点ではありませんが、最新の「在ベトナム日本大使館/ベトナム出入国情報」を確認するようにしましょう。
置き引きやスリに注意

比較的治安が良いと言われているホーチミンでも、置き引きやスリには念のため注意してください。日本のように席をとるために貴重品を置く、トイレに立つ際に荷物を置いたままにしておくなどはしないよう、リスク回避をしていきましょう。
押し売りに注意

道を歩いていると外国人をターゲットにした「靴磨き屋」や「ココナッツ売り」に声をかけられることがあります。
ベトナムではよくある商売なのですが、「靴を磨いてあげるから」「ココナッツウォーターをあげるよ」と声をかけられ、戸惑っているうちに相手が勝手にサービスを始めてしまい、言われるまま市場価格より高い金額を払ってしまう。ということが稀にあります。
こういった人に声をかけられた際は立ち止まらず、足早に立ち去るようにしましょう。
屋台の衛生状態に注意

ホーチミン市内では、バインミー(ベトナム風サンドイッチ)やブン(麵料理)などの屋台を多く見つけることができます。現地の人たちが食事時に、こういった屋台に集まりプラスチックの椅子に座って食べながら談笑している様子はとても和やかです。
安くて美味しい屋台の食事は魅力的なのですが、渡航直後は食事や水に慣れておらず体調不良を起こしてしまう人も少なくありません。
現地の方は「屋台はお店が開く時間に行って、すぐに食べてください」と話していました。屋台にチャレンジする際は回転率の高いお店を選び、閉店直前の時間は避けるようにしましょう。
お金の単位に注意

ベトナムの紙幣は500~500,000VNDと日本の紙幣に比べゼロの桁が多く、慣れないうちは支払いに戸惑うことがあります。お店では1,000の桁を省略したり「K」と表示したりすることがあります。
例えば50,000VNDのドリンクは「50」または「50K」と表示
支払いに戸惑っていると店員さんがお財布を覗き込んでお札を数えてくれることもあります。親切心から手伝ってくれますが、お札を勝手に抜き取られると日本人は驚いてしまいますよね。慣れるまでは焦らずゆっくり確実に支払いするようにしましょう。
また、お釣りが1,000VND以下の場合、お釣りはほとんどかえってきません。
逆に、500VND以下の端数は切り捨てて、支払わなくても良いです。これは500VND紙幣の流通量が少ないことが理由でしょう。稀に店員さんもお釣りを間違えてしまうことがあるため、お釣りはその場で確認するようにしましょう。
さらに日本とは「コンマ」の表示が異なり、例えば日本で「 1,234.56 」と書くところを、ベトナムでは「 1.234,56 」と表示します。これは1VNDだと思っていて実は1234VNDだったという勘違いに繋がり、特にクレジットカードなどで買い物をする際は注意が必要です。購入する前に落ち着いて金額を確認するようにしましょう。
まとめ

ホーチミン市内はたくさんのおしゃれなカフェやコワーキングスペースがある上、滞在費が安くノマドワーカーにおすすめです。またベトナム国内にはリゾート地のダナンや世界遺産のあるハノイなど見どころはたくさんあります。
実際にベトナムで過ごすと、ベトナム人の気さくさや優しさに触れられる機会が多くあるでしょう。ノマドワークを終えた後、ベトナムに住んでみたいなと思われた際はぜひ「HRnavi べとわーく」にご相談ください。
ベトナム情報週刊コラム
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- 2022年に日本の水道水の農薬の目標値が緩和され、最近では日本の水道水を不安視する声が聞こえてくるようになりました。 そうはいってもまだまだ日本では水道水を飲んだり、調理に使うのは当たり前。日本の水道水を飲んでお腹を壊したなんてことを聞くこともありませんね。 そんな国で生活をしていると、海外での水事情はどうなのか不安が多いのではないでしょうか。 『なんとなく水道水は飲めないと聞いたことはあるけど、本当なの?』 『一度沸かせば飲んでもいいの?』 『どのお水を買えばいいの…?』と言った疑問をこの記事では解消していきます! ベトナムの水道水はマグネシウムや不純物が多く含まれており、一般的に飲料用として使用することはできないと認識されています。 ベトナムに住む地元の人でもそのまま飲むことなく、ミネラルウォーターを購入することがほとんどです。 特に農業大国であるベトナムは地方の農薬の薬剤残留物や工場排水による汚染が影響し、有機物(N03-、NH4+)、重金属(鉄、鉄、水銀)、特に微生物汚染(大腸菌群、大腸菌)などが含まれていると言われています。 近年では浄水施設が発展と共に水質改善が進みつつあると言われていますが、直近での正確な水質データは公表されていないため、不安が残ります。 飲料水として飲むのはもちろん、スープを作るなどの煮沸しての使用も避けた方が安心です。 筆者は最初のころは歯磨きの水もミネラルウォーターを使用していましたが、4年目となる今は気付けば水道水を使用しています。 ベトナム在住日本人に聞くと、あまり気にしない人だと”スープや野菜をゆでる水は水道水を使う”という方から、”食べ物を洗う時や歯磨きも全てミネラルウォーターを使用している”という方まで幅広くいました。 来越後3か月間知らずに水道水をずっと飲んでいたが、一度もお腹を壊していないという強者もいましたが、どうか真似はしないで頂きたいです… どこから水道水を使用するかの判断は、本記事を参考にして頂きながら、ご自身のライフスタイルに合う使い方をしていただくのがお勧めです。 後ほど紹介しますが、飲料用水はミネラルウォーターを購入するか、浄水器を設置することをお勧めします◎ 南北に長いベトナムですが、実は北と南で水質が異なります。首都ハノイは硬水、南のホーチミンは日本の水に近い軟水です。 筆者はハノイとホーチミン両都市に住んだことがありますが、水質の違いは非常に実感しています。 ハノイは超硬水なため、女性はシャンプー時に髪のきしみや泡立ちの悪さを感じるのが分かりやすさではないでしょうか。 ショートヘアの方や男性はあまり実感しないかもしれませんが、ロングヘアーの女性はシャンプーの選び方も重要です◎ 筆者は以前ヘアケアメーカーで働いていたので、特にヘアケアに関してはこだわりがあります。 硬水のハノイでは、ヨーロッパなどの硬水が使用されている国のヘアケア商品(ロレアル・シュワルツコフetc)を使用することで、泡立ちや洗いあがりがよくなります。 日本に住んでいた頃と同じものを使用するよりも、その地の性質に合った製品を使用することをおすすめします◎ 次に気になるのが、レストランやカフェの氷は安全なのか…?という疑問ではないでしょうか。 ローカルカフェから高級レストランまで、購入した氷を使用しているお店がほとんどですので、安心して飲むことができます◎ ベトナムでは氷の消費量が多く、業者から氷を購入する飲食店がほとんどです。 購入する氷は飲料用として製造・売買されているため、安全性に問題はありません。 気にすることなく飲むことができます。 ベトナムで販売されている水には、種類が多くあります。 一般的に広く認知され、日本人にも購入されている商品を4つご紹介します。 どこかで見かけたことのある、このマーク。そう、”いろはす”です! 日本でもおなじみのCoca Cola社から販売されているいろはすと同じマークのこちらのお水は、ベトナムではDasani(ダサニ)という名前で販売されています。 パッケージは同じですが、いろはすとは内容成分は少し異なります。 ただ、味は癖もなく軟水で非常に飲みやすいのでおすすめです◎ お値段は500mlで5,000VND(約30円)とリーズナブルですね。 2つ目がサントリー・ペプシコ社から出ているAquafinaです。柔らかいペットボトル素材で、舌触りが柔らかくとても飲みやすいです。 日本人の方にとっても馴染みのある飲みやすい口当たりとなっています。 個人的に味は4種の中で一番好きですが、ペットボトルの蓋が閉めづらいのがあまり好きではないポイント… お値段は500mlで7,000VND(約40円)と4種の中では一番高級品です! こちらは牛乳や乳製品などを手掛けるTHグループから販売されている、TH true WATER。 ベトナムを訪れたことのない方は、聞いたことのない方も多いのではないでしょうか。 TH社のヨーグルトや牛乳はベトナム国内では非常に有名で、どのスーパーマーケットでも購入することができます。 そのTH社から販売されており、ベトナムのスーパーなどではよく見かけるTH true WATERは、ゲアン省の山で採水した水をボトルに詰めており、安全なお水として人気があります。 お値段は500mlで6,000VND(30円)です。 そして4つ目はNestle社から販売されているlaVieです。 laVieは硬水ではありませんが、硬水に近い飲み口になっているので日本人の中には少し飲みにくいと感じる方もいるかもしれません。 筆者はボトルがしっかりしているのがお気に入りで、お出かけの際には購入することが多いです。 こちらのお値段は5,000VND(約30円)と安いですね。 ベトナムでは、500mlから1.5L、19Lの自宅用サイズまであります。 出先では上記ペットボトルタイプで問題ないですが、ご自宅用のミネラルウォーターであれば、19Lサイズが一般的です。 ベトナムの賃貸にはウォーターサーバーが設置されていることが多く、サービスアパートメントであれば、水がきれた際に管理人に伝えるだけですぐに新たな水を用意頂くことが出来ます。 ご自身で購入手配する場合も、基本的には大家さんや不動産会社の指定する連絡先に問い合わせると、自宅まで即日配達するサービスがありますので、手間がかからず水を購入することができます。 *ミネラルウォーターは軟水が主流 *500ml, 1.5L, 19Lのガロンタイプもあり、自宅用には大きいものがおすすめ。 ...

