【ベトナム/ホーチミン】おすすめ観光スポット・半日観光モデルコースをご紹介

【ベトナム/ホーチミン】おすすめ観光スポット・半日観光モデルコースをご紹介

今回は、ベトナム最大の経済都市「ホーチミン」の見どころガイドとホーチミン市の魅力を余すところなく巡れるモデルコースをご紹介いたします。

旅行者の方はもちろん、ベトナム在住で日本からの出張者をおもてなしする際の参考になりましたら幸いです。

 

ベトナム・ホーチミンの基本情報

時差

ベトナム南部にあるホーチミン市の日本との時差は2時間で、ベトナムは日本より2時間遅れています。サマータイムは導入されておらず、全国で同じ標準時が使われているため、ベトナム国内での時差もありません。

(例) 日本がお昼の12:00のときベトナムは朝の10:00となります

 

通貨

ベトナム通貨の単位はドン(VND)です。小銭はなく、全て紙幣です。1000の位を「K」と省略して表記することがよくあります。

観光客向けのお店屋やホテルではクレジットカードが使用できますが、ローカル屋台や市場などは現金払いなので小額紙幣を中心に持っておくと安心です。

(例) 50,000VNDのドリンクは「50」または「50K」と表示します

 

両替

両替は「空港」「ホテル」「街中の両替店」「銀行口座」「ATMキャッシング」などができますが「街中の両替店」の換金レートが良いと言われています。

お金の桁数が大きく、慣れないうちは間違えてしまうことがよくあります。お金を扱う際は落ち着いてよく確認するようにしましょう

1円=166.86VND
1USD=24612.48VND
※2024年1月25日現在

 

ホーチミンの気候

ホーチミンは年中常夏で2シーズンに分けられ、「4~10月の雨季」「11月~3月の乾季」となっています。年間平均気温は28℃で、近年の日本の夏よりも涼しく感じる日が多く、とても過ごしやすいです。

基本的に夏の服装で大丈夫ですが、エアコンが効きすぎていたり朝晩は涼しく感じたりすることもあるため、軽い長袖の上着があると安心です。また日差しが強いため日焼け対策は欠かせません。

雨季には主に夕方に激しい雨が短時間降ります。1時間程度で止んでしまうため、傘の出番はあまりありません。

 

言語

公用語は「ベトナム語」です。ベトナム北部と南部では単語や発音に多少違いがあります。ホーチミン市では一部のローカル店を除き、ほとんどの人が簡単な英語のコミュニケーションをとることができます

さらに、日本語対応可能な店舗やホテルもあります
日本語可能な滞在先をお探しの方は下記記事をご参照ください。

【ベトナム/ホーチミン】おすすめ!出張ホテル10選

 

ホーチミンのエリア

ホーチミン市は16区、新都市1市、郊外県5県の構成となり(2020年にトゥードゥック区、2区、9区が合併)2095平方キロメートル(ベトナムの0.63%の広さ)で、東京都と殆ど同じ大きさです。

ホーチミンの中心地・主要な観光スポットが集まるのは1区と3区のエリアです。このエリアに主要なホテルや飲食店も集まっており、タンソンニャット国際空港から1区・3区までは車で30分程度と近く便利な立地です。しかし、ラッシュアワーは交通渋滞が発生するため時間に余裕を持って行動しましょう

「ホーチミンの代官山」と例えられるトゥードック市・タオディエン地区や中華街チョロンのある5区も近年人気スポットとなっています。

 

タンソンニャット空港からのアクセス

空港から市内へのアクセスは「タクシー」か「市内バス」という選択肢になります。「市内バス」は5000VND~と安価ですが、慣れない旅行者には「Grabタクシー」がおすすめです。
スマホの配車アプリでGrabでは中心地まで10万VND~20万VND程度で利用できます。

 

ホーチミン観光半日モデルコース

ここからは、日本からホーチミンに到着して巡りたい主要な観光スポットをギュッと詰め込んだ半日観光モデルコースをご紹介いたします。

駆け足で巡るコースとなりますので、観光スポットをじっくり堪能したい方は各自で調整されてみてくださいね。

 

①ピンクの教会(タンディン教会)

まずは可愛らしいピンク色の外観が「写真映えスポット」として有名な「タンディン教会」です。タンソンニャット空港から車で20分程にある3区に位置します。内部の見学はタイミングが合えば可能です。

外側からも可愛らしい外観を眺めることができます。徒歩5分にある「タンディン市場」も布市場として有名なスポットで、ローカル味あふれる市場です。

 

②フォーの有名店「Phở Hòa Pasteur」

次にベトナムといえば、フォー。観光客がひっきりなしに訪れる有名店です。こちらはタンディン教会から徒歩10分のところにあります。フォーは「牛肉」「鶏肉」があり、牛肉は部位も選ぶことができます。あっさりとしたスープは初めての人でも食べやすくおすすめです。

こちらで頂ける「バインフラン」はベトナム風蒸しプリンで絶品です。食後のお口直しにいかがでしょうか?

 

③統一会堂

次に向かうのは、Phở Hòa Pasteurから車で約10分の「統一会堂」です。南ベトナムの大統領官邸として使われた建物で、内部の見学も可能です。

応接室や屋上にある砲撃跡などを見ることができます。入場は午前8時~午後3時30分までで、チケットは大人一人4万ドンです。

 

④中央郵便局

「統一会堂」から徒歩5分程度のところにある「中央郵便局」です。こちらは1891年にパリのオルセー美術館をモデルに建てられたコロニアル建築が美しい郵便局です。

現在も郵便局として現役なのは驚きですね。入口付近にはお土産屋さんもあり、ホーチミンを代表する観光スポットの一つとなっています。

中央郵便局の目の前には2025年まで改修中の「聖母マリア教会」もあります。

 

⑤ベンタイン市場

中央郵便局から車で10分程度にあるベンタイン市場は、屋根のある広大な敷地内に食料品からお土産物まで何でも揃います。

日本語対応できるベトナム人店員も多く、非常に活気のある市場です。値切りのコツは「お店の去り際」でお客さんが帰ろうとするタイミングに最安値を提示してくれることもあります。大量購入の場合はさらに安くなることもあるので、交渉してみてはいかがでしょうか?

 

⑥グエンフエ通り(人民委員会庁舎)

ベンタイン市場から徒歩10分大通りを進むと、歩行者天国の「グエンフエ通り」に着きます。

グエンフエ通りの北正面に位置する「ホーチミン人民委員会庁舎」はフランス植民地時代を象徴する豪華な建築物です。人民委員会庁舎を背にそびえるホー・チ・ミン像とぜひ一緒に写真を撮ってみましょう。

日が暮れると「グエンフエ通り」にはたくさんの人や屋台、パフォーマーが集まり毎日お祭りのような雰囲気でこちらも必見です。

 

⑦市民劇場

「人民委員会庁舎」から徒歩5分にある市民劇場はバロック様式の美しい劇場です。現在の姿はサイゴン300周年を記念した復元ですが、今でも地元の人や観光客に愛されるイベント会場・フォトスポットとなっています。

 

⑧チョコレートの有名店「メゾン・マルゥ・サイゴン」

ベトナムのお土産といえばチョコレート。ベトナムチョコレート店でも有名な「メゾン・マルゥ・サイゴン」でホーチミン1区には5店舗あります。超高級チョコレートはお土産として喜ばれること間違いありません。イートインスペースのある店舗では、ケーキやチョコレートドリンク等を頂くことも可能です。観光途中のひと休みにおすすめです。

住所:89 Đ Mạc Thị Bưởi, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh

営業時間:9:00~22:00

 

⑨ロンヴァン水上人形劇

ベトナムらしさを堪能したい方には「ロンヴァン水上人形劇」がおすすめです。ベトナム北部で11世紀ごろに誕生したとされ、水を満たしたステージで、生演奏に合わせて人形や神話上の生き物が生き生きと操られる不思議な伝統劇です。

会場は「統一会堂」から徒歩5分程度のところにあり、チケットは一人30万VNDでオンラインで購入することもできます。オンラインで購入した際は決済完了画面を入場口で見せて入場しましょう。

人気のため早めにチケットを確保しておくことをお勧めします。講演は17:00~の部と18:30~の部の2回となっています。

 

⑩在住者おすすめベトナムレストラン「クアンブイ」

ホーチミン1区レタントン地区にほど近い「クアンブイ」は落ち着いたおしゃれな空間で、ベトナム料理を楽しむことができるレストランです。

春巻きやバインセオ、えびのタマリンドソース炒め等ベトナムらしさの味わえるメニューで、その味付けも在住者の間では好評です。一品ずつが大きいため2~3人でシェアすると丁度良いでしょう。

 

⑪「Landmark81」からの夜景

レストラン「クアンブイ」から車で15分のところにある「Landmark81」はホーチミンビンタイン区にある高さ461.3mのベトナム1の高層ビルです。

最上階の展望台からも夜景を見ることができますが、おすすめなのは75階にあるバーカフェ「Blank Lounge Landmark」からの眺めです。

ドリンクは20万VND~と比較的リーズナブルで、タイミングが良ければ外のデッキで夜景を楽しみながらドリンクを飲むことができます。もちろん事前の予約も可能です。

1区やトゥードック市の夜景を一望でき、ベトナムの経済発展の勢いを体感できること間違いありません。

住所:208 Nguyen Huu Canh, Ward 22, Binh Thanh District Floor 75th – 76th, Landmark 81, Thành phố Hồ Chí Minh 70000

営業時間:9:30~0:00

 

⑫ナイトスポットで有名なブイビエン通り

「統一会堂」から車で10分程度、「ブイビエン通り」はバックパッカー街として知られていますが、ベトナム最大の眠らないナイトスポットです。日が暮れると道の両サイドにあるクラブから大音量の音楽が流れ、お立ち台で踊るベトナム人ダンサーを見ることができます。

日本では体験できない音量や人々の熱気をぜひ味わってみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

ベトナム・ホーチミンでおすすめの観光スポット、モデルコースをご紹介しました。ホーチミンは空港も中心区に近く観光スポットも集まっている経済都市です。

ホーチミン中心区以外にも、タオディエン地区やメコン川クルーズに行きたい場合は2泊3日がおすすめです。

ホーチミンには「服のオーダメイド」「マッサージ」など他にも楽しみ方がたくさんあります。この記事を参考に、素敵な時間を過ごされてくださいね。

 

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

ベトナム情報週刊コラム

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さて今年もこの時期がやってきました。ベトナムに住まれている読者の皆さんならすでにご存じかと思いますが、10月20日は「ベトナム女性の日」です。ベトナムにお住まいの方や旅行を考えている方なら、毎年この日に祝われる「ベトナム女性の日」を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、日本でも知られている「国際女性の日(3月8日)」とどう違うのか、また現地ではどのように過ごされているのかはあまり知られていません。この記事では、ベトナム女性の日の歴史や国際女性の日との違い、現地での雰囲気や過ごし方を詳しく解説します。   ベトナム女性の日とは? 歴史と由来 ベトナム女性の日(Vietnamese Women’s Day)は、毎年10月20日に祝われます。この日は1946年に設立された**「ベトナム女性連盟(Vietnam Women’s Union)」**を記念して定められた日です。ベトナム女性連盟は、女性の社会進出や権利向上を目的として活動しており、女性の社会的地位や貢献を称える日として、国民に広く認知されています。 意味合い 単に「女性を祝う日」というだけでなく、家庭や職場で女性が果たす役割に感謝を示す日でもあります。男性は日頃の感謝を形にしてプレゼントや花を贈ることが一般的です。   国際女性の日との違い 項目 国際女性の日(3月8日) ベトナム女性の日(10月20日) 起源 1900年代初頭、女性の権利向上を目的に国際的に制定 1946年設立のベトナム女性連盟を記念 目的 ジェンダー平等・女性の社会進出 家庭や社会における女性の貢献を称える 祝う雰囲気 世界的に政治的・社会的イベントが中心 贈り物や花で感謝を表す、祝祭的 ベトナムでの認知度 ほぼ知られていない 国民的に広く認知され、祝日扱いではないが大切にされる ポイントは、国際女性の日は女性の権利や社会的地位に焦点を当てる「政治的・社会的な日」であるのに対し、ベトナム女性の日は「女性への感謝と祝福」が中心ということです。現地では家族や職場でのお祝いムードが強く、非常に温かい雰囲気があります。   ベトナムでの過ごし方 1. 花やプレゼントを贈る ベトナム女性の日には、男性が女性に感謝の意を込めて花束やギフトを贈るのが一般的です。特に人気の花はカーネーション、バラ、胡蝶蘭など。職場では同僚同士でちょっとした贈り物を用意することも多く、家庭では夫や子どもから母親へ感謝の言葉とともにプレゼントが渡されます。 2. 職場でのイベント 会社や学校では、女性社員や女性学生に対してお祝いのスピーチや小さなパーティーが行われます。多くの企業ではケーキや軽食を用意し、写真撮影を行うこともあり、職場全体が華やかな雰囲気に包まれます。 3. 外食やカフェでの祝福 都市部では、家族やカップルでレストランやカフェに出かける人も多いです。特に10月は涼しく過ごしやすい季節なので、外での食事や散策を兼ねたお祝いも一般的です。カフェやレストランでは女性向けの割引キャンペーンや特別メニューが登場することもあります。   日本人がベトナム女性の日を体験するには? 現地の友人や職場で参加 ベトナムに住む日本人の場合、同僚や友人が女性の日を祝うことが多いため、一緒にイベントや食事に参加することで現地文化を体験できます。 花や小物を贈る ベトナムでは贈り物の習慣が強く、小さな花束やチョコレートでも十分に喜ばれます。特に会社の女性へのお祝いとして渡すと、交流が深まります。 SNSで祝福メッセージを送る 近年はSNSで「#VietnameseWomensDay」や「#NgàyPhụNữViệtNam」とタグを付けて投稿する人も増えています。日本からでも簡単に文化体験の一環として楽しめます。   <現地の雰囲気と注意点> ベトナム女性の日は、国民的に明るく華やかな日ですが、祝日ではないため、学校や会社は通常通り開いています。そのため、仕事や授業と並行してお祝いを行う形です。また、贈り物を選ぶ際は宗教的・文化的なタブーに注意する必要があります。例えば、白い花は葬式を連想させるため避けるのが無難です。   まとめ ベトナム女性の日は、女性への感謝と尊敬を表す日として、国民的に広く認知されています。国際女性の日が社会的・政治的な意味合いが強いのに対し、ベトナム女性の日は家庭や職場での温かい祝福が中心です。 現地では花やプレゼント、食事会などでお祝いが行われ、男性も女性も特別な1日を楽しみます。日本人が現地でこの文化を体験する際は、花や小物のプレゼントや食事会への参加が簡単でおすすめです。 ベトナム女性の日を理解することで、現地の文化や人々の温かい心に触れることができ、旅行や仕事の経験がより豊かになります。
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