ベトナムでの生活を検討されている方、また生活を始めた方は「海外に住んでから現地で友達や知り合いができる?」という心配される事もあるのではないでしょうか?
今回は「日本人コミュニティ」についてご紹介していきます。
日本人コミュニティとは
海外に住んでいる日本人が趣味やボランティアなどの活動、情報交換や交流を図るために有志で結成する団体。開催は定期的もしくは不定期でコミュニティの活動状況により異なります。
ベトナムにある日本人コミュニティの種類

ハノイ・フンイエン・ハイフォン・ダナン・ドンナイ・ビンズオン・ホーチミンと、ベトナム全国各地に日本人コミュニティが存在しコミュニティの種類もかなり豊富です。
スポーツ系(テニス、サッカー、フットサル、野球、卓球、バレーボール、ゴルフ、ダンス、剣道、空手、弓道、ランニング、ボーリング、サーフィン…など)
趣味系(楽器、合唱、写真、そろばん、旅行、映画、写生、天文、茶道、釣り、麻雀…など)
勉強会系(ベトナム語、FX…など)
県人会系
同年代系
同窓会系
その他
などがありスポーツによっては「初心者向け専門」のコミュニティがあるほどです。
その他にも「ハノイで働く女子会」「ローカル食探究会」「サイゴン夜遊び情報シェアの会」「サイゴンワーキングママの会」「ベトナム人奥さん旦那の会」などコミュニティ名を見るだけでも「参加してみたい!」と思うようなコミュニティがたくさんあり、その楽しさが伝わってきますね。
日本人コミュニティの情報はどこ?

ベトナムで発行されているフリーペーパーには、毎号各地域のコミュニティの情報が掲載されています。フリーペーパーは日系レストランや日系スーパー、ホテルなどで配布されています。
また、インターネット上でフリーペーパーのバックナンバーを閲覧できます。その他にも、クラシファイドサイトやFacebookでもコミュニティを探すことができます。
Poste(ポステ)
ベトナム生活情報総合サイト。ニュースだけでなく住宅・食事・教育・健康美容など、より生活に密接した情報が豊富です。クラシファイド(掲示板)の求人・不動産・悩み相談などを簡単に検索することもできます。
VIETNAM SKETCH(ベトナムスケッチ)
同名のフリーペーパーがあり、グルメ、文化、旅行、ビジネス、暮らしなどに関する情報が豊富。ホームページ上でもバックナンバーを読むことができます。
VETTER(ベッター)
同名のフリーペーパーがあり、ベトナムのニュース・ビジネス・生活情報が豊富。メールマガジンや公式LINEもあります。
ベトナム掲示板クラシファイド
ベトナム掲示板はベトナムに在住している人、ベトナムに興味がある人のためのクラシファイドサイトです。無料で、会員登録など必要なく自由に投稿でき、不用品売買・住居シェア・習い事・求人など思いがけずマッチする情報があるかもしれません。
日本人コミュニティのメリット

①海外でもスポーツや趣味が楽しめる
ベトナムには幅広いジャンルのスポーツや趣味のコミュニティが存在します。「ベトナムで働き始めた事をきっかけにスポーツや趣味を再開した」ということもあるようです。また「初心者向け」のコミュニティもあるため、初めての活動でも参加しやすい雰囲気があります。
②共通の話題で盛り上がれる
「ベトナムで暮らす日本人同士」というだけで親近感が湧いてくるもの。日本にいる友達には共感されづらい悩みも共感し合うことができます。さらに同じ趣味やスポーツを通してコミュニケーションできるので、仲良くなりやすいというメリットがあります。
③人脈が広がる
「一つのコミュニティで知り合った友人が別のコミュニティの人を紹介してくれる」ということもよくあります。ベトナムに在住する日本人は2万人程度と諸外国と比較すると少ないかもしてませんが、それゆえ人との距離が縮まりやすくなっているようです。日本に住んでいては知り合えないような人と知り合いになるということもあるかもしれません。
④有益な情報が得られる
インターネットで何でも情報を手に入れられる現代ですが、意外と知られていないローカル情報や専門分野に詳しい人からの情報やアドバイスなど「人づてからでしか得られない情報」を知ることができる場面が多くあります。
⑤困った時に助け合える
例えば、2020年コロナ禍のロックダウンの際では食料調達の方法を情報交換したり体調を気遣いあったりと、日本人コミュニティの大切さを痛感した人は少なくないようです。
日頃から悩みを共有したり、世間話をしたりすることでストレス解消できるというメリットもあります。たまに日本語でコミュニケーションするとホッとするものだなと実感しています。
日本人コミュニティに所属した方がいいの?

海外で住み始めると「周りに知り合いや友人がいない」という状態でスタートする方がほとんどです。単身者や子どもがいない夫婦の場合、ベトナムでは自分から進んで交流の場に出かけていかなければ、なかなか交友関係は広がりません。
一方で、子どもがいる家庭の場合は、子ども関係のコミュニティが自然とできやすく、同じ学校や同じ住居内での知り合いも増えていきます。
「人付き合いが苦手」という人は「日本人と極力関わらない生活をする」ということも可能です。しかし、ふとした現地の疑問や悩みを日本語で話せる人間関係があると、心理的に安定することもあるでしょう。日本人コミュニティは趣味や趣向が似ている人が多く集まるため、友達づくりのハードルが低くおすすめです。
日本人コミュニティに参加する以外にも「日系飲食店」「習い事」「SNS」などで繋がりを作ることも可能です。
他にも、日本人コミュニティではありませんが言語交換コミュニケーションアプリでは「日本語や英語を勉強したいベトナム人」とアプリ上で連絡することができ、現地での疑問や悩みに答えてくれることもあります。英語でやり取りをすれば、英語の勉強にもなりますね。
Tandem(タンデム)
Hello Talk(ハロートーク)
日本人コミュニティで気を付けたいこと

①語学力の向上は期待できない
せっかくベトナムに住んでいても「日本人コミュニティにどっぷり浸ってしまう」と、日本語のみで生活できてしまい「日本にいるのと似た状態」になることもあるようです。
語学力をアップさせたい人の場合は、意識して英語やベトナム語を使う環境に身を置くといいかもしれません。
②距離感を大切にする
海外で知り合った日本人同士、親近感が湧きやすく何でも話したり聞いたりということがあるかもしれませんが、狭いコミュニティがゆえのうわさ話などは広がりやすく、人間関係に影響を及ぼすということを理解してきましょう。
海外でも相手を尊重するしご縁を大切にすること、初めは距離感を大切にすることをお勧めします。
③日本語だからと油断しない
「海外だから日本語がわかる人はいないだろう」と思って、カフェやレストランなどで大声で好き勝手なことを話すのは控えた方がよいでしょう。特に現地の人を悲しい気持ちにさせるような事は控えましょう。
「日本語が理解できる人も周りにいるかもしれない」ということを忘れないでください。
日本人コミュニティへの参加方法は?

フリーペーパーでは、以下のようにコミュニティの情報が掲載されています。
○○会
日時(○曜日)○○~○○
場所○○
住所○○
電話番号○○
メールアドレス○○(主催者名)
気になるコミュニティがあれば、連絡先となっているメールアドレスなどへ連絡をして主催者と直接やり取りをし参加します。簡単な自己紹介文と参加したい日時を伝えるとスムーズです。会費や持参物など気になることは事前に質問しておくと安心ですね。
まとめ

ベトナムにある日本人コミュニティについてご紹介しました。ベトナムにはスポーツ系、趣味系、出身地系など幅広い種類の日本人コミュニティが存在し、自分にあったものを選択することができます。
ベトナムでも、趣味やスポーツを通して交友関係を広げ、大いに楽しんでいきましょう。
ベトナム情報週刊コラム
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