ベトナムで家族と暮らすための帯同ビザと労働許可証(WP)の取得ガイド

ベトナムで家族と暮らすための帯同ビザと労働許可証(WP)の取得ガイド

ベトナムは年々、経済成長を遂げ日系企業の進出も活発です。こうした状況から「日本人が働きやすい」といわれています。

しかし、ベトナムで働き、家族と移住するためいくつかの手続きが必要となります。

そこでこの記事では、ベトナムでの労働許可証の取得から家族の帯同ビザに関する手続き」や「帯同の不安を解消する情報」をお届けします。

 

ベトナムで働き、家族を帯同するには?

ベトナムで家族と暮らすための一般的な流れについて解説していきます。

 

まずは労働許可証を取得する

ベトナムで働き、家族と共にベトナムに移住するためには、

①労働許可証の取得

②一時在留許可証の取得

③家族の居住許可申請

の手続きが必要です。1年を超えるベトナム滞在者には、一時在留許可証(テンポラリーレジデンスカード=TRC)の取得が義務付けられています。

労働許可証(ワークパーミット=WP)とは?

外国人がベトナムで働くために取得する証書です。

3ヶ月以上ベトナムで働く場合は、労働許可証(WP=ワークパーミット Work Permit)を取得する必要があります

混同されやすい「就労ビザ」は、45日以上ベトナムに滞在する場合に必要となるビザです。

一時在留許可証(テンポラリーレジデンスカード=TRC)とは?

ベトナムで労働許可証(ワークパーミット)の手続き後に、ベトナム国内で申請して取得します。

期限は労働許可証の有効期限に準じ、最長で5年間となっています。

 

ベトナムの労働許可は厳しい?

労働許可証は誰でも取得ができるものではなく、取得にかかる要件を満たす必要があります。

【管理職の条件】

管理職経験者(社長、部長、マネージャーなど)

※ベトナム現地法人の社長や組織の代表者(駐在事務所長)に限る

 

【専門家の条件】

大学の学士号以上または学士と同等とみなされる学位を取得しており、ベトナム国内で従事する職務に関する分野での3年以上の同分野の職務経験があること。または、国外の機関、組織または企業により専門家と認定された証明書を持つ者

 

【技術職の条件】

高卒・専門・短大卒以上(技術に関する訓練を1年間以上)かつ3年以上の実務経験がある、もしくはベトナムでの業務に関連性のある5年以上の実務経験がある者

※職務経験はベトナム国外での実績のみ有効となります。

※上記は2023年11月時点の情報です。法改正等がありますので随時最新の情報をご確認ください。

独立行政法人日本貿易振興機構/外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用

在ベトナム日本大使館/労働許可証の取得に係る留意事項

 

緩和措置:大学の卒業学部とベトナムでの職務の適合が不要に

最近の法改正により、ベトナムで働く外国人専門家や技術者の条件が変更されました。

以前は、「教育を受けた専門分野での実務経験」が必要であり、さらに大学の卒業学部とベトナムでの職務内容が一致していることが求められていました。新しい規定ではこの要件の一部が撤廃され、「ベトナムでの職務に適合した実務経験」が重要視されるようになりました。

(緩和された例)

経済学部を卒業し、日本で6年間ITエンジニアの実務経験がある日本人が、ベトナムでITエンジニアとして働く

このように、ベトナムでの仕事内容に沿わない学歴を持つ外国人も、自分のスキルや経験を活かしてベトナムで働く機会が広がったと言えます。

 

「専門家」の許可は厳格化?

「専門家」の場合、以前は日本側の企業からの証明があれば、比較的簡単に労働許可証が取得できていましたが、コロナ禍や法改正により「専門家の労働許可が下りにくくなった」という声も聞かれます。

実際に「ベトナムの日系企業から申請したところ1度目では労働許可が下りず、専門のコンサルタントを通して再度申請し、許可が下りた」という事例もあります。

 

申請手続きはどうするの?

多くの企業が福利厚生として「労働許可証・レジデンスカードの取得費用は全額会社負担」などのサポートを雇用条件として提示しています

「家族とベトナムに住む予定」の方は、応募時から「帯同ビザを申請したい」と企業側に伝えておき、申請に関する手順を企業とすり合わせしておくと安心です。

 

個人で労働許可証を申請できる?

ベトナムの労働許可証を個人で申請する場合は、企業側からの申請が必要なことや、ベトナム語での手続きが必要となることなどから日本人個人による手続きが難しくなっています。

このため、申請手続きは企業内のベトナム人総務スタッフ経由で申請するか、専門のコンサルタント在籍する事務所を通じて手続きするのが一般的となっています。

ジェトロのホームページでは、ビザ取得の流れについて詳しく解説されています。

独立行政法人日本貿易振興機構/ベトナムにおける労働許可書/ビザ(査証)の取得手続き

 

▼労働許可証の申請方法など詳しくはこちらの記事もご覧ください

【ベトナム/就労ビザ】労働許可証(ワークパーミット)の取得方法を徹底解説! ※2023年12月最新版

 

家族の帯同ビザ(TT)の取得は?

労働者がビザを取得した後、家族(配偶者や18歳未満の子ども)が帯同する場合には、家族の居住許可申請を行う必要があります。

期間が1年未満だとビザ、1年以上はカードとして発給されます。

必要書類

  • 就労者と家族のパスポート
  • 戸籍謄本家族全員分の写し
  • 就労者のビザ、就労者の勤め先の企業ライセンス
  • 申請書類(勤め先の代表者の署名・押印)
  • 証明写真

家族の健康診断書は必要?

労働許可証の申請には健康診断書の提出が求められますが、ベトナムの帯同ビザ申請や更新には家族の健康診断書の提出は求められません。

 

どのくらいで発給される?

申請からおよそ2週間程度で発給されます。この期間は、パスポートが手元にないため国外への移動やベトナムの国内線であっても飛行機に乗ることができませんので注意が必要です。

また、帯同ビザの申請の前段階である、労働許可証と一時滞在許可証の取得には1カ月~最長で半年と時間がかかることもあるため、これらの手続きが完了してから「家族をベトナムに連れてくる」という人も多いようです。

帯同ビザの更新は大使館が混雑していなければ、1週間程度で完了します。

ビザとパスポートはセットで持ち歩く

発行されたテンポラリーレジデンスカードや帯同ビザは、パスポートと合わせて持ち歩くようにしましょう。

特に、飛行機に乗る際は必ずテンポラリーレジデンスカードや帯同ビザなどの「ビザ」の提示を求められます。

 

ベトナムは帯同ビザで働ける?

ベトナムでは、帯同ビザでの就労は認められていません。ベトナムで働くには先述したとおり「労働許可証」や「就労ビザ」が必要です。

しかし「越境リモート」などベトナム国外で収益が発生するものについては認められています。183日以上ベトナムに居住する人は所得に応じてベトナムに税金を支払う義務があります。

現在、ベトナム居住者における個人の所得控除は1100万VND/月以下となっており、この額を超えると累進税率が課せられます。

独立行政法人日本貿易振興機構/税制

 

帯同ビザから労働許可証に変更できる?

帯同者がベトナムで就労した場合は、帯同ビザ(TT)から労働許可証(WP)に切り替えることも可能です。

この場合は、先述したように企業に応募をして労働許可証を発行する流れとなります。

実際に、ベトナムへ引っ越したことを機にこれまでの職務経験や専門性を生かしてベトナムで働いている方もいます

しかし、労働許可証発行の性質上、1年以上勤務ができることが条件であったり、パートタイム勤務での募集は行っていなかったりする企業が多くなっています。

 

ベトナムの扶養控除は?

ベトナムで税制上の扶養控除の対象になるのは

無所得または100万VND/月以下の収入の子どもや生計を共にする家族(祖父母・甥姪・兄弟を含む)

となっており、被扶養者1人につき440万VND/月の控除を受けることができます。

扶養控除を受けるためには申請が必要となります。しかし、会社によっては配偶者の日本での社会保険料を負担するところもあり、この場合は日本の扶養控除額に準ずる場合もあります。

 

ベトナムへの帯同は大変?

家族の転職・異動に伴う海外赴任でベトナムに暮らすことになる方は「今後の生活はどんなだろう…?」と不安になる方も多いでしょう。

ここからは、帯同者がベトナムの生活で感じることをお伝えしていきます。

 

ベトナム帯同のメリット

①海外経験を積むことができる

特に子どもがいる場合は、海外で暮らすことで外国語の習得が身近になることや異文化体験から将来性が広がるというメリットがあるといえます。

また、ベトナムに住むことで、ベトナム国内や周辺国へアクセスしやすく海外経験を積むことができます。

 

②ベトナムで働く家族のサポートができる

生活面や心理面において家族で協力し合えるというメリットがあります。万が一病気になった時も家族が一緒に暮らしていると安心感がありますね。

また、サービスアパートに入居することで家事負担も少なく、家族との時間や自分の時間を確保することもできます

【ハノイ/不動産】ベトナムで絶対に抑えておきたい、賃貸探しのポイントを徹底解説!

 

③考え方や価値観が広がる

日本とは異なる環境で暮らすことで、異文化や多様な価値観を体感することができます

ベトナムには「大らか」「他人を気にしない」といった性格の人が多く、日本で閉塞感を感じている方にとってはおすすめです。

また、ベトナムの平均年齢は33歳と若く国全体に活気が感じられます。

 

④家計が助かることも

企業によっては「帯同者補助」や「家賃補助」の福利厚生が充実している場合があります。

住居によっては水道・光熱費・Wi-Fiが家賃に含まれることから、自宅での水光熱費・通信費が実質無料であることも多く、「ベトナムに住むことで経済面でのメリットが大きい」と感じる方も多くいます

また、カフェやマッサージ等を日本より安価で楽しめることから、我慢して節約をしているという感覚になりにくいこともメリットとしてあげられます。

 

ベトナム帯同のデメリット

①キャリアの中断が起こることも

海外在住するにあたって、企業によっては退職や休職をしなければならないこともあるようです。また、子どもがいる場合は子どもの年齢や進路によってはあえて帯同を選択しないということもよくあります。

 

②環境が合わないことも

日本にいる友人や家族から離れることから孤独感を感じたり、異文化への適応、言葉の壁から生活に不自由を感じたりしてストレスがたまってしまう人もいます。

 

帯同者のメンタルを保つには?

ここからは、帯同者がメンタル不調にならないためにできる対応策についてご紹介します。

 

①帯同者のキャリアプランを考えておく

帯同者へのアンケートで帯同中のメンタル不調要因として最も上位に「仕事やキャリアから離れること」があげられます

キャリアを中断されることで「生きがい・自己実現・社会性」を失ったと感じたり「収入がなくなる不安」や「将来への漠然とした焦り」を感じたりします。

今後のキャリアプランを事前に描くことで、例えば「学校に通う」「資格の勉強をする」「リモートワークで働く」「現地採用で働く」「ボランティア活動をする」といった自己実現のための具体的な目標を持つことが出来ます。

 

②現地のコミュニティに参加してみる

現地に知人・友人がいない孤独感が、メンタル不調に大きく影響していることがうかがえることから、現地のコミュニティに参加したり現地の友人をつくったりすることで、メンタル不調が軽減される人もいます。

ベトナムには全国に多数の日本人コミュニティがありベトナムで友人を作ることもできます。

▼気になる方はこちらの記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。

【ベトナム/生活】現地の日本人コミュニティ事情ってどうなの?気になるその種類とメリットを紹介!

 

③ストレスとうまく付き合う

「メンタルの不調の原因は何なのか」を紙に書き出し、解決できることであれば解決方法も一緒に書き出すことで思考が整理されスッキリとした気分になります。

解決しにくいことは家族や友人に発信すると、悩みを抱え込みにくく、新たな解決の視点が得られることもあるでしょう。

また、マッサージやネイルなどベトナムでも身近に出来るセルフケアを楽しむなどストレスを発散していくことも大切です。

このように、悩みを整理し一人で考え込みすぎないようにすることで、ストレスとうまく付き合っていくのがおすすめです。

※参考:駐妻キャリアnet調べ

 

帯同者もベトナム生活を楽しめる

五つ星のホテルランチも気軽な価格

ベトナムは比較的治安もよく、親切で優しい人が多い印象です。生活環境では日本製品が手に入りやすく、日本食レストランが充実していることから暮らしやすいと感じ、ベトナムでは落ち着いて暮らすことができています。

海外在住では新しいことに挑戦できる環境に必然的に身を置くことになり、生活や環境を受け入れるまでは悩むこともあるかもしれません。

しかし、乗り越えていくことで新しい自分の一面の発見や成長を感じられるはずです。

焦りや不安を感じる場合は、まずは「家族をサポートしていること」「異文化の中で生活していること」を肯定して自分を労わるようにしましょう。

 

まとめ

労働許可証の取得から家族の帯同に関することについて解説しました。

日本人向けの求人を出す多くの企業で申請手続きをサポートするなど福利厚生が充実しており安心です。

また、ベトナムに家族と住むことで経済面や教育面でのメリットが大きくなったという方が多く、帯同者のメリットもあります

この記事が、ベトナムでの就労や生活に役立ちましたら幸いです。

 

「べとわーく」ではベトナムで役立つ情報を随時発信しています。他の記事もぜひご覧いただき、ブックマークをよろしくお願いいたします。

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

ベトナム情報週刊コラム

2025年改正!ベトナム最新法令で変わる外国人労働許可の手続き
2025.11.07
2025年改正!ベトナム最新法令で変わる外国人労働...
2025年8月7日に施行されたベトナムの新しい政令第219/2025/NĐ-CPは、外国人労働者の労働許可(WP)に関する手続きを大幅に簡素化し、企業や外国人労働者にとってより柔軟で効率的な制度へと進化しました。この記事では、旧法令(政令152/2020/NĐ-CPおよび70/2023/NĐ-CP)との比較を通じて、改正内容の詳細、メリット・デメリット、実務上の留意点を日本人読者向けにわかりやすく解説します。   ベトナム政府は、急速な経済成長とデジタルトランスフォーメーションの進展に伴い、外国人労働者の受け入れ制度を見直し、より効果的で透明性の高い管理体制を構築することを目的としています。政令219は、これらの目的を達成するために、手続きの簡素化、審査期間の短縮、優先分野での免除対象の拡大など、さまざまな改革を実施しました。   項目 政令152/2020/NĐ-CP / 70/2023/NĐ-CP 政令219/2025/NĐ-CP 審査期間 労働需要報告:5営業日 労働許可申請:5営業日 一括申請:10営業日以内 免除対象 高額投資家、専門家、技術者など 高額投資家、専門家、技術者、短期出張者(年間90日未満)、優先分野の専門家など 経験要件 専門家:学士号+3年経験 技術者:1年訓練+3年経験 または 5年経験 専門家:学士号+2年経験 技術者:1年訓練+2年経験 または 3年経験 手続きの簡素化 労働需要報告と労働許可申請は別々の手続き 労働需要報告と労働許可申請を一括申請 有効期間 労働許可証の延長は1回、最大2年 労働許可証の延長は1回、最大2年 多拠点勤務 各地で別々に申請が必要 1つの労働許可証で複数の省で勤務可能、3日前に通知 報告義務 半年ごとの外国人労働者報告が必要 半年ごとの報告義務は廃止 オンライン申請 一部可能 全国公共サービスポータルを通じて完全オンライン対応   1. 手続きの簡素化と審査期間の短縮 政令219では、労働需要報告と労働許可申請を一括で行うことが可能となり、審査期間が従来の約10営業日から10営業日以内に短縮されました。これにより、企業は迅速に外国人労働者を受け入れることができ、業務の効率化が期待されます。 2. 免除対象の拡大 新たに、年間90日未満の短期出張者や、金融、科学技術、イノベーション、国家デジタルトランスフォーメーションなどの優先分野での専門家が労働許可証の免除対象に追加されました。これにより、特定の分野での外国人労働者の受け入れが容易になり、専門性の高い人材の確保が進むと考えられます。 3. 経験要件の緩和 専門家や技術者の経験要件が緩和され、特に優先分野での採用が促進されることが期待されます。これにより、若手の専門家や技術者の受け入れが進み、産業の発展に寄与することが期待されます。 4. 多拠点勤務の柔軟化 1つの労働許可証で複数の省で勤務が可能となり、3日前に通知するだけで済むようになりました。これにより、企業は柔軟な人材配置が可能となり、業務の効率化が図られます。 5. 半年ごとの報告義務の廃止 半年ごとの外国人労働者報告義務が廃止され、企業の事務負担が軽減されました。これにより、企業はより効率的に人事管理を行うことができます。   ⚠️ 留意点とデメリット 実務上の対応:新たな手続きや要件に対応するため、企業は人事部門の体制強化や、関連する書類の整備が求められます。 免除手続きの確認:免除対象となる場合でも、事前に関連機関からの確認が必要な場合があるため、注意が必要です。 オンライン申請の準備:全国公共サービスポータルを通じたオンライン申請に対応するため、システムの整備やスタッフの教育が必要です。   政令219/2025/NĐ-CPの施行により、ベトナムにおける外国人労働者の受け入れ制度は大きく変革されました。手続きの簡素化や免除対象の拡大により、企業はより柔軟かつ迅速に外国人労働者を受け入れることが可能となり、競争力の向上が期待されます。一方で、新たな要件や手続きに対応するための準備が必要であり、企業はこれらの変化に迅速に対応することが求められます。 今後もベトナムの労働市場は変化し続けると考えられます。企業は最新の情報を常に把握し、適切な対応を行うことで、持続可能な成長を実現できるでしょう。
【エコパーク】ハノイ市内から1時間圏内!緑豊かなお出かけスポットの魅力をご紹介!
2025.11.07
【エコパーク】ハノイ市内から1時間圏内!緑豊かな...
ハノイ市内から車で1時間圏内に位置する子供から大人まで大人気の新スポット、“エコパーク”を知っていますか? この記事ではエコパークの見所や、ハノイからの行き方など魅力をドドンと紹介! 陶器で有名なバッチャン村の近くにあり、ハノイからすぐに行けるので、休日に少し足を伸ばしてお出かけしてみてはいかがでしょうか?   写真参照元:Ecopark Facebook エコパークは、川に囲まれた好立地に位置する、ベトナム北部で最も住みやすいエコ都市として開発されている区域です。 かつてロンドン・パリ・ウィーンなど世界の各都市が川のほとりで繁栄したことから、エコパークも川に囲まれたエリアに作ることで、発展しやすい環境を選んだそうです。 東京ドーム100個分を超える、500ヘクタールの面積に緑あふれるエコパークを建設するプロジェクトが2009年にスタートし、今年で14年目を迎えました。 日本の野村不動産株式会社なども参画する一大都市として、今もなお建設中のエリアがあり、完成は2030年を予定しています。 4つの大きな公園、数百万本の木々、スポーツエリア、エンターテイメントエリア、商業施設、教育施設など生活に必要な全てを包括的なシステムで備え、都市機能と自然を兼ね備えたエリアの開発をしています。 2012年・2013年にはASIA PACIFIC PROPERTY AWARDS(アジア太平洋不動産賞)にも採択されました。 そんなエコパークは住むだけでなく、ハノイっ子にとって休日に訪れるお出かけスポットとなっており、1日楽しむことができます。 こちらの記事では魅力あふれるエコパークを紹介していきます。   なによりも嬉しいのが、自然にあふれているという点!緑や水辺などの自然が100ヘクタールと敷地面積の1/5を占めているので緑がいっぱいです。 各ヴィラにも緑がたくさんあり、公園など至る所に木々が生い茂るエコパークは、どこにいてもリラックスできる憩いの場です◎ ハノイの中心部に住んでいると、自然に囲まれた空気のきれいな場所を訪れたくなりますよね。 山などのハイキングコースもいいですが、整備された歩きやすい道の中に自然がたくさんあるので、小さなお子さんと訪れたり犬を連れて行くのもいいですね!   名前の通り白鳥がいる湖、スワンレイク。こちらはエコパークの中でも必見のスポットです。 スワンレイク周辺では子供が自転車をこいだり、凧揚げをしたり自由に走り回って遊べます。 木のアスレチックスペースや湖でのカヤックなどのアクティビティもでき、身体を動かして伸び伸びできるエリアです。 湖岸にテントを張ってピクニックをしたり、BBQをすることもできますよ◎ お弁当を持参して湖岸でのんびりピクニックなんて、ハノイではなかなかできないリラックスした時間ですね。   写真参照元:EPGA Vietnam HP 南アフリカ出身の有名ゴルファーアーニーエルスにちなんでつけられた、Els Performance Golf Academy(通称EPGAゴルフアカデミー)があります。 通常の18ホールラウンドではなく、9ホール・全Par3のコースがあり、2時間程で終わるため練習にぴったりのコースです。 最近ハノイではゴルフ料金が右肩上がりですが、平日・週末共に9ホールで850,000VNDなのでリーズナブルで気軽に行けますね。 18ホールではなく、実践的に練習をしたいという方にはとってもおすすめですよ◎ レストランやワインライブラリーも併設されており、練習終わりに仲間たちと食事やワインを楽しむこともできて、優雅な休日が楽しめますね。   写真参照元:Ecopark Facebook 毎週金曜から日曜日にかけて、金曜日と土曜日は午後5時から午後10時まで、日曜日は午前8時から午後2時までマーケットが開催されます。 エコパークの北側のフォーチュックという通りで開催されているので、是非参加してみてくださいね。(住所は下記の通り) 📍Chợ Quê Ecopark(số 126 Dẫy D, Phố Trúc, Khu đô thị Ecopark, Văn Giang, Hưng Yên)   ≪マーケット情報≫  ◆地元の農産物・果物・工芸品などの市場…いろいろな農産物を購入したり、工芸品は見て回るだけでも楽しいですね★ ◆世界各国の料理屋台…エコパークに住む各国の人々が自国の料理を紹介するために屋台を出しているため、世界各国の料理が楽しめるのは嬉しいですね◎ ◆子供向けの釣り、動物への餌やりなどのイベント開催…毎週様々な子供向けのイベントが催されているので、毎週行っても飽きませんよ! ◆ライブ音楽パフォーマンス…各国の人々がライブで音楽演奏をしたり、ダンスを披露しているブースもあります。 *マーケットは子供から大人まで楽しめる催しものがされていますので、是非皆さん行ってみてくださいね◎ こちらのフォーチュック通りには、スターバックスやPhuc Long ...
【ホーチミン生活】現地在住者によるリアル生活費を一挙公開!
2025.11.06
【ホーチミン生活】現地在住者によるリアル生活費...
ベトナムでの転職や移住を考えている方々にとって、来る前に知っておきたいのが現地での生活費ではないでしょうか。 ベトナムはなんとなく発展途上国というイメージがあり、漠然と物価は日本よりも安いと思われている方も多いですよね。 旅行に行ってみるとなんとなく分かる現地の相場ですが、住んでみて初めて分かる家賃、光熱費、通信費… そこで、ホーチミン在住の女性筆者の、超リアルな1か月の生活費をどどんと大公開! さらには現地での生活情報も紹介していきます◎ベトナムに来てスムーズに生活が始められるようにこちらの記事を参考にしてみてくださいね。   まず、現地の物価感をつかむために分かりやすい、ベトナム人の平均所得についてお話していきます。 2022年7月のJETROの発表によると、ベトナム人の平均月収は6,600,000VND=約3万8,280円、年収にすると約79,200,000VND=約46万465円となります。 とはいえ、ホーチミンやハノイなどベトナムの中心の日系企業で働くオフィススタッフは1.5~2倍近く、さらには副業をしているベトナム人がほとんどなので実質の可処分所得は上記より高いと思われます。 ベトナムの労働法では原則副業を禁止としていないため、副業はベトナムの文化です。タクシーの運転手や塾の講師など副業で務める業務は多岐に渡り、能力を活かして収入を増やしています。 一方で、ベトナムで働く日本人には『日本人の給与水準』があるので、現地のベトナム人スタッフと同業務にあたらない限り上記給与水準に当てはまらないのが実情です。 そのためベトナム人同様のローカルエリアに住み、ローカルレストランで食事を取り、自分自身でバイクを運転して生活をしていれば給与の大部分を貯金に充てることもできます。   それでは実際のホーチミンの物価の目安を知るために、各商品の値段を紹介していきます。   食べ物や飲み物は現地のものを調達すると、日本の物価の3分の1程度で購入することができます。 一方で、日本の調味料や食材や輸入品等を購入する場合、3~5倍近くするものが多々あります。こちらはベトナムの関税の高さが大きな要因となっています。 筆者はハノイに住んでいたこともありますが、スイカやマンゴーなどの南国フルーツやきゅうりやなすなどの夏野菜はホーチミンの方が1~2割程度安く、そして美味しい印象があります。 ホーチミンは常夏のため年中収穫できますが、ハノイは四季があり冬場はベトナムの南部から仕入れていることが影響しているのかもしれません。 水(500ml) 30円(5,000VND)/本(スーパーマーケット) ビール(生ビール)@レストラン 200円(35,000VND)/杯 缶ビール  @スーパーマーケット 90円(15,000VND)/缶 フォー(ベトナム風うどん)(@ローカルレストラン) 約250円(40,000VND)/杯 バインミー(ベトナム風サンドイッチ) 約150円(25,000VND)/個 なす 約20円(5,000VND)/本 スイカ 150円~250円(30,000~48,000VND)/玉 マンゴー 60~80円(12,000VND~16,000VND)/個 鶏むね肉 100g 80円(14,000VND)/100g   ベトナムは大家族の世帯が多いため、日本と比較すると1つずつの日用品の容量が大きく、その分価格も割安となっています。 しかし食品と比べると意外と高く、日本と同程度の価格帯となっています。 食器用洗剤 150円(25,000VND)/個 シャンプー 500~1000円(80,000~15,000VND) 洗濯洗剤 2kg 900円(150,000VND)/ 2kg ティッシュペーパー 120円(20,000VND)/個 歯磨き粉 200円(30,000VND)/個   その他の料金は下記の通りで、水道代はサービスアパートの家賃に含まれている場合もあれば、コンドミニアムなどの場合は自身での支払いになりますが、1000円以下と格安です。 また、なんといってもベトナムは携帯電話や通信料金が安いのが魅力の一つです! 一か月あたり500~1000円程度で抑えられるのが嬉しいです◎ 水道代 800円(150,000VND)/月・一人暮らし 電気代 3,500~4,800円(600,000~750,000VND) 携帯電話料金 550円(90,000VND)/ 月   上記でベトナムの物価水準を紹介しましたが、ここからは筆者・日本人女性のリアルな1か月の生活費を公開していきます。 物価は安いと言っても、やはり日本のクオリティやサービスを求めたいものもあります。 特に筆者は自宅の快適さを求めているため、自宅には惜しみなく使い、他の項目で節約しています。 また、美容室やネイル・まつ毛エクステ・化粧品などには惜しまず、納得のいくものを選択しています。 ...

ブログ一覧へ戻る