- 2022.11.24
必見!ベトナム生活の実態:日本との違いを解説
ベトナムと日本での生活は、何が違うのかな ベトナムでの生活の実態を知りたい。 ベトナム就職に興味はあるけど、現地での生活が想像できず、不安だな。 こういった悩みに答えていきます。 HRnaviは、設立から15年間、「ベトナム現地の、リアルな情報をお届けする」ことを大事にしてきました。 そのため、担当する日本人コンサルタントは、「全員ベトナム在住」です。 なぜなら、ベトナム就職を希望する方と、より同じ視点でサポートしたいからです。 また、筆者は「ホーチミンとハノイに計8年」居住。 現地在住者の実感をお伝えします。 今回は、「ベトナムでの生活」をより想像頂きやすくする為、日本と比べて、ベトナムのほうが「満足を感じる点」又は「不満を感じる点」をご紹介します。 本記事が、ご自身がベトナムで生活される姿を、より鮮明にイメージし、ベトナム就職を決断する後押しとなれば幸いです。 尚、内容は、「生活面」に絞って、お伝えします。 ベトナム生活に「満足」と感じる点は、以下の4つです。 こちらが誠実に対応すれば、親切にしてくれるベトナム人が多い WiFi・コンセント完備のお店が一般的で、外出しても気軽に作業ができる タクシーアプリが普及しており、安くDOOR TO DOORで移動できる 日本人とのつながりを作りやすい 順番に解説していきます。 他の国々と比べて、ベトナム人の方々は特に「親切だな」「優しいな」と感じられる場面に、多く出逢います。 現地に在住する日本人の方からも、頻繁に耳にすることです。 筆者の経験だけでも、ベトナムの方に親切にしてもらった例を上げれば、キリがありません。 ベトナム赴任当初、週末にも関わらず、会社の同僚が1日中買い物に付き合ってくれた。 ジムで運動していたら、「日本人ですか?」と声を掛けてくれ、意気投合し、家にまで招待してくれた。 こちらが食事を招待しているにも関わらず、絶対に代金を出させてくれない友人。 現地の食堂で、メニューが分からず迷っていたら、隣の人が教えてくれ、注文までしてくれた。 旅行先のホステルの人が、10km先のバス停に自分で向かおうとしたら、何も言わずに車で送ってくれた。 残念ながら、一部の国では「外国人」と分かると、そっけなく対応したり、代金を多く請求したりする人もいます。 もちろん、ベトナムでもそういったケースは0ではありません。 しかし、ベトナムでは「親切にしてくれた」「助けられた」と感じることが多く、ベトナム現地の友人を作りやすいことも、ベトナム生活を楽しめる一つの理由です。 異国で挑戦する私たちからすると、親切な現地の方の存在は、大きな安心材料と言えるでしょう。 ベトナムでは、WiFi・コンセント完備のお店が多く、外出先で気軽に作業ができることも、「快適さ」を感じる点の1つです。 勤務時間中、特に営業職の方は外出先で仕事をする機会も多くあるでしょう。 また、週末なら、「ちょっとカフェで作業や調べものをしたい」というシーンも出てくるはず。 ベトナムなら、カフェやレストランを問わず、WiFiやコンセントを自由に使う事ができるため、「パソコンでネットを使いたい」「スマートフォンの充電が切れそう」という時も、安心です。 2020年以降、ベトナムでもリモートワークが浸透している影響からか、ベトナム人も「Wifi・コンセント完備のお店が多い環境」をフル活用しています。 道端の低い椅子が並ぶカフェから、「Highlands coffee(ハイランズコーヒー)」「The Coffee House(コーヒーハウス)」などのチェーン店まで、時間を問わず、パソコンを広げて仕事に励む方も多く見受けられます。 ただ、WiFiのセキュリティ設定に関しては、そのお店次第です。 使用の際は、ご自身でセキュリティ対策をされることをオススメします。 このように、「ちょっとした外出先での作業」「場所を問わずに仕事」をされたい方にとって、ベトナムは快適な環境と言えます。 ベトナムでは、タクシーアプリが広く普及しており、安価にDOOR TO DOORで移動できることは、魅力的です。 以下の3つのタクシーアプリは、ハノイとホーチミンを中心に、ベトナム在住者に広く利用されています。 Grab(グラブ) Gojek(ゴジェック) be(ビー) 加えて、特に自身のバイクや車を持っていない方にとって、タクシーアプリは必需品とも言えるでしょう。 ハノイやホーチミンの2大都市でさえも、バスや地下鉄などの公共交通機関は一般的ではないためです。 そんなタクシーアプリの良い点は、「安くDOOR TO DOORで移動ができる」点です。 日本だと、地下鉄や電車網が発達した都市では、「自宅から駅」「駅構内」「駅から目的地」など、意外と歩く距離が長くなりがちです。 一方、ベトナムでタクシーアプリ中心の移動をすれば、自宅の前に着いたタクシーに乗り、目的地で降りることができるため、徒歩移動を最小限にできるのです。 「日本人との繋がりを作りやすい」ことも、ベトナム生活のポジティブな点の1つでしょう。 本記事執筆時点で、ベトナム全土に居住する日本人は約2万人います。 この数は、2020年〜2021年にかけて落ち込んだものの、昨今の移動の自由化と共に、増えると見込まれています。 とは言え、ベトナム以外の国であっても、海外で出逢う日本人とは、日本よりも友人関係に発展しやすい、と実感しています。 背景は複数考えられますが、最も大きな理由は「母国を出て努力をしている者同士」という共通点から、連帯感を感じるためでしょう。 また、特にハノイやホーチミン、ハイフォンやダナンの4大都市では、スポーツや趣味でつながったサークルも、多く活動しています。 そういった環境でつながった人とは、世代に関係なく、ベトナムを離れた後も、連絡を取り合っている、という話も多く耳にします。 ベトナムで仕事を頑張る日本人同士で、新しい友人を作ることができる点もまた、ベトナム生活での面白みの1つと言えそうです。 反対に、ベトナムの方が「不満」と感じる点は、以下の3つです。 渋滞がひどく、移動に時間がかかる場合がある 公衆のマナーが発展途上 ベトナム人や日本人同士の関係が近すぎる、と感じる時がある 以下、順番に解説していきます。 渋滞は次第に深刻化しており、移動に時間が掛かる点は、ベトナム生活で不満を感じる点の1つです。 ベトナムは2009年以来、継続して経済成長を遂げており、2020年を除き、毎年実質GDPが5%以上の成長を遂げています。 この統計上で「豊か」になっていることは、道路に出た時の「年々増える自動車の数」でも実感します。 一方で、「道路などのインフラ開発」は追いついている、とは言い難い状況です。 決して広くはない道路に、無数の自動車とバイクが集中するため、渋滞は以前よりもひどくなっている、と感じます。 したがって、タクシーアプリを活用し、バイクで移動したとしても、地図アプリの予測より、長く時間が掛かることがあります。 特に、「午前7:30〜8:30の通勤時間」や「午後4:30〜6:00の退勤時間」には、たった1km先の場所への移動に、10分以上掛かってしまう場所もあります。 このように、渋滞による予測の出来ない移動時間は、ベトナム生活で不満を感じることがあるポイントです。 公衆のマナーが、未だ発展途上である点も、ベトナム生活に、時々不満を感じる点の1つです。ここでのマナーとは「公共の場での振る舞い」として考えます。 前提として、筆者がベトナム勤務を始めた2013年と比べると、ベトナムにおけるマナーは、遥かに向上している、と感じます。 様々な要因が考えられますが、ベトナムでも経済発展に伴う所得の増加、海外旅行・留学・就労の一般化が進むにつれ、「他の国々の良い例を取り入れている人が増えていること」が一因と考えられています。 加えて、ベトナムのみならず、どの国々と比較しても、日本はマナーや清潔感においては非常に高いレベルです。 マナーが良く非常にキレイと言われている「シンガポール」と比べても、日本のマナーレベルは「異常なほど高い」とも言えるかもしれません。 よって、日本基準で見てしまうと「ベトナムのマナーはどうしても劣っているな」と感じることはやむを得ません。 ただ、どんなに日本基準を取り去ったとしても、筆者が「もう少し改善してくれたら良いのにな」と感じる場面は、以下の4点です。 運転時、クラクションを鳴らすことが一般的 カフェやレストランでの会話のボリュームが大きい時がある レストランで食べた殻やゴミを床に落とす人がいる スマートフォンの動画を、大きめの音量で、イヤフォン無しで視聴する人がいる ただ、強調しておきたいことは、年々マナーは改善していると実感しますし、非常にマナーが良いベトナム人の方もいらっしゃることです。 一方で、上記の4点が気になってしまう方にとっては、「ベトナムは暮らしづらいな」と感じてしまうかもしれません。 最後にご紹介する、ベトナム生活に『不満』を感じる点は、ベトナム人や日本人同士の関係が近すぎると感じる時があることです。 「ベトナム人」と「日本人」の場合に分けて、解説していきます。 ベトナム人との会話の中で、「質問が個人的な内容の時」があります。 初対面のベトナム人に、頻繁に聞かれる質問の例を8つ、上げてみました。 年齢 婚姻状況 家賃 月収 家族構成 兄弟の人数 兄弟の就職先 兄弟の婚姻状況 人によっては、一部は「親しくなった後であれば問題ない」と感じられる質問もあるかもしれません。 ただ、初対面の方に「家賃や月収」や「兄弟の婚姻状況」を伝えるのは、抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。 以前、日本企業に11年務めた経験を持つ、ベトナム人の友人に「どうしてこういった質問をする人が多いのですか」と聞いたことがあります。 彼は、「年齢は、ベトナム語での呼び方を決めるため。お金や家族については、ベトナムにおける、相手を理解するための話題。」とのことでした。 もちろん、海外では一般的ではない事を理解し、上記のような質問を避ける方もいらっしゃいます。 「個人にまつわる質問」は、自分に興味を持ってくれている裏返し、と捉えられれば良いものの、詮索されているなと思う方は、不満に感じてしまう点と言えるでしょう。 一方、日本人同士の関係が近すぎる、と感じる時は、「現地の日本人同士は大抵つながっている」ことに起因します。 「ベトナム生活に「満足」と感じる点」の4つ目「日本人とのつながりを作りやすい」で述べたように、ベトナム現地に居住する日本人は、全土で約2万人います。 その多くはハノイやホーチミンの2大都市に集中していますが、多くの人が、仕事や日本人のサークル活動でつながっています。 よって、「自分の友人同士が、実は知り合いだった」というケースが頻繁に見られるのです。 そういった関係性の近さから、更に繋がりを広げられることは魅力的かもしれません。 しかし、道端で知り合いに出逢う機会や、「昨日、あのコンビニで買い物してましたよね?」と後日談を伝えられる場合も。 このような、「日本人コミュニティの狭さ」を楽しめる方にとっては良いものの、もしかすると「関係が近すぎる」「居心地が悪いな」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。 今回は、「ベトナムでの生活は何が違う?現地日本人が徹底解説」というテーマで、ベトナム生活における「満足」「不満」な点を解説してきました。 日本での生活よりも快適で「満足を感じる点」もある一方で、ベトナム生活ならではの「ちょっとした不満を感じてしまう点」を、ご理解頂けたかと思います。 一方で、不満については、私たちの感じ方次第とも言えます。 つまり「日本とベトナムの違い」と捉えられれば、ベトナムでの生活は快適になるかもしれません。 また、「不満を感じる点」の1,2つ目で触れた、渋滞やマナーについては、前述のように改善に向かっています。 10年後は遥かに改善し、今日のような状況は見られなくなる可能性もあるでしょう。 「今、自分はベトナムの経済発展の、過渡期の中にいる」と考えられれば、現在の状況を不満に感じず、楽しむこともできるかもしれません。 「他の現地在住者の意見も参考にしたい。」「経済発展を遂げるベトナムに身を置き、働く経験を積みたい!」という方は、HRnaviのコンサルタントに相談してみて下さい。
- 2022.11.13
ベトナム人と働くコツとは?現地生活15年の筆者が解説します
これからベトナムに渡り、仕事をされる方に現地生活15年の筆者からアドバイス! ドイツの調査会社インターネーションズが発表した、駐在員が住みやすい・働きやすい海外居住地のランキング「エクスパット・インサイダー」2022年版によると、ベトナムは52か国・地域中7位、8年連続でトップ10入りを果たしました。 治安も比較的よく、物価も安い、ベトナム料理はおいしく食べやすい。ベトナム駐在経験者は帰国後もう一度ベトナムに戻りたいと思う人がいるほど、ベトナムが合う人には住み心地がいい場所です。 この記事を読まれている方は、おそらくベトナムに何らかの関心がある方、又はこれからベトナムで新生活をスタートしようという方かも知れません。新しい土地での生活に期待で胸を膨らませているのではないでしょうか。 渡越される前に少しだけ心構えをしておくと、過度な期待による現地生活の理想と現実とのギャップによる落胆やストレスも少なく、すんなりとベトナムでの新生活に入る事ができると思います。 生まれ育った背景も、言葉も、国民性も全く異なるベトナム。違っていて当たり前。常に日本を基準にしてベトナム生活を送っていると自分が苦しくなります。日本との比較をやめてベトナムという国、ベトナム人を受け入れましょう。すると気持ちが楽になり、ベトナムの生活に馴染みやすくなるでしょう。 筆者がベトナム南部ホーチミンに住み始めたばかりの2007年、バイクだらけの道は排気ガスとゴミに溢れて歩きにく、日系のお店がまだ少なかったため、欲しい物を手に入れるのも一苦労でした。 今ではほとんど現地で調達可能ですが、当時は日本に一時帰国するたびに大量の食材、衣類、100均の製品を段ボールに詰めていました。 渡越したばかりの頃は、頻繁に起こる停電、、分からない言葉と本当に生活は不便で、常にベトナム生活の不便さを愚痴っていました。知らず知らずの内に、ベトナム生活の中に日本を求め、日本と比較しては悲観的になり、自分自身を苦しめていました。 皆さんはありのままのベトナムを受け入れ、不便な生活も自分なりに工夫しながら、生活の中に小さな楽しみを見つけながら充実したものに変えてみてください。 会社の中での日本人担当の役割は、ベトナム人スタッフと日本人との懸け橋役です!骨が折れる仕事ですが、やりがいは大きいです。 筆者の場合は現地企業勤務でしたが、たとえあなたが日系企業で働いても、実際に実務をこなし日々の課題を解決してくれるのはベトナム人スタッフの人達です。日本の本社、日本人の客先と社内のベトナム人スタッフのコミュニケーションを手助けするのがあなたの役目です。 日本語ができることは勿論ですが、日本人的な仕事の進め方、考え方、文化の違いを理解しているあなたが、ベトナム人スタッフとの間に立ってスムーズにやり取りができるようサポートします。 これは大変な仕事で、注意するポイントをいくつか挙げてみたいと思います。 日本語ができるベトナム人スタッフの日本語力を過信しすぎない。都度双方の認識が合っているか、擦り合わせをしながら進めていくことが必要。 日本スタイルを押し付けるのではなく、どういうものなのか、何が求められているのかを分かりやすく説明し、まずは理解をしてもらった上で仕事を進めていく。 ベトナム人は時間にルーズなところがあります。また、ベトナムでは交通渋滞があるため約束の時間に遅れることは多々あります。日系企業を訪問するベトナム人スタッフには遅刻をしないように時間に余裕を持って行動すること、また遅刻しそうな時は一報を入れるマナーを教えてあげた方がいいです。 ベトナム人には報連相の習慣がありません。任せた仕事はしっかり進捗を確認しながら進める必要があります。 人間誰でも失敗することはあります。ベトナム人スタッフがミスをした時は、人前で注意したり叱らず、個人的に呼び出して注意したほうがプライドを傷つけることなく、いい関係も保てます。 筆者は営業担当でしたが、実際はマーケティングやカスタマーサービスの仕事もこなしました。他部署のスタッフに頼まれて日本語をチェックしたり、翻訳をしたり、カスタマーサービスから頼まれて日本のお客様とベトナム人スタッフの間に立って、打ち合わせをしたり問題解決をしたりとマルチに仕事をこなしました。 私のように現地で働く日本人は、配属部署関係なく色んな仕事を任される可能性は高いでしょう。 たとえ簡単な挨拶「Xin Chào(シンチャオ)」でも、乾杯の掛け声「1,2,3(モッ、ハイ、バー)ヨー!!」だけでも少しベトナム語ができると、ぐんと同僚との距離が縮まります!多くの駐在日本人が口を揃えてベトナム語は習得が難しいと挫折してしまいますが、少し会話ができるようになると現地生活が楽しくなります。 外国人がベトナム語を話すとベトナム人には発音が可愛いらしく聞こえるらしく、「上手だね~」と子供を褒めるようにつたないベトナム語を褒めてくれるのです。お世辞とは分かっているのですが、少し嬉しくなります。 現地で15年も生活していると、ベトナム語にも慣れ、会話の内容が分かるようになり、少し話せるようになりました。言葉が少しできるようになると世界が変わります。 同僚の中には日本語や英語が話せる人もいますが、職場では会話が盛り上がってくると、次第にベトナム語での会話となり、自分だけ取り残されて孤独感を感じることもあります。孤立しないためにも、少しベトナム語を覚え、自分から声掛けして会話のきっかけを作るのもスタッフとの距離を縮めるコツです。 余談ですが、筆者がいつも日本人担当として心がけていた気遣いがあります。それは営業で外部からベトナム人スタッフが日本人に同行して商談に来る時、商談で何語を使って話すかは常に気を遣っていました。 日本語が得意でないベトナム人スタッフが同席する場合、日本人同士が日本語でずっと話し続けると、ベトナム人スタッフは内容が分からず疎外感を感じるでしょう。話し相手になれるベトナム人スタッフをこちら側もつけてあげる、もしくは共通で話せる英語を商談の言語に使うなどしていました。小さな気遣いです。 ベトナム人の人は家族や人のつながりを大切にしています。ベトナム人は会社や同僚も1つの家族として見る傾向があるので、一度打ち解けると仲良くなることができます。大切なのはあなたが話したいという気持ちです! 職場のベトナム人スタッフもあなたがどのような人なのかが分かるまで、少し距離感を置いているかも知れません。ベトナム語や英語ができなくても、話しかけられるのをただ待つのではなく、自分からジェスチャーを交えながらでも話しかけてみましょう。 「何を食べてるの?」「〇〇はベトナム語で何て言うの?」「あなたは何人兄弟?」「田舎はどこ?」など。自分に興味を持って話しかけてもらえると、嬉しそうに話してくれるでしょう。 ベトナム人の同僚とある程度打ち解けて、家族構成などが分かるようになれば、時々家族のことを話題にして話してみる、結婚式に参加する、出産したスタッフに小さなプレゼントをあげるなど、小さな気遣いも距離を縮めるコツです。 筆者は部下や仲のいいスタッフの誕生日を覚えておき、誕生日には小さいプレゼントをあげていました。またベトナムは旧正月を祝うので、旧正月明けには部下にお年玉をあげていました。 ベトナムと日本の職場は全く異なるので、驚きの連続だと思います。現地企業で約10年働きましたが、入社当初は色んなことに驚きました。実際に遭遇した時に心の余裕を持てるよう、よくある事例を紹介します。きっと働き始めたらどれも遭遇することでしょう。 先ほども少し話ましたが、ベトナム人は基本的に時間にルーズです。極端な例を挙げると結婚式が19時開始の場合、どうせみんな時間通り来ないからとみんなわざと遅れて来場するくらいです。 筆者の会社では8時が始業時間でしたが、出社後にすぐにデスクについて仕事に取り掛かる準備をするのは日本人ですが、ベトナム人スタッフは雑談しながらゆっくりと朝食を取り始め、仕事に取り掛かるのは8時半ぐらいからでした。未だに始業時間が8時なのか8時半なのか定かではありませんが、最初はカルチャーショックでした。 日本人もベトナムに住み始めてしばらく経つと、このベトナムスタイルに慣れてしまって、少々の遅刻ならいいだろうとベトナムカラーに染まりがちになりますが、客先訪問する時には渋滞時間も考慮して早めに出発してください。 ベトナムでは幼いころから昼寝の文化があるのを知っていますか?職場でも昼食後は枕とマットを片手に会議室に昼寝をしに行く女性スタッフ、座ったまま目を閉じたり、机に突っ伏して寝る男性スタッフがいました。ベトナムの人にとって昼寝の時間は大切なようです。会社には女性専用の昼寝スペースというものがありました(笑)。時には男性スタッフの豪快ないびきにみんなで大笑いしていました。 これは筆者がいつも感心していたことです。長く企業で働いていると去っていく人、新たに入社する人を多く見てきました。日本だと入社したばかりの頃は双方気を遣って距離感がありますよね。しかしベトナムでは(筆者の会社だけかも知れませんが)違いました。 女性に多く言えるのですが、入社して数時間後、数日後にはすっかり他の同僚と打ち解けて、もう何年も前から働いているような風格さえ出てきます。おそらくベトナム人の人懐っこい性格、明るさからなのでしょうか。少し羨ましくも感じました。 ベトナムの人は交流会、飲み会、パーティー、旅行などイベントが大好きです。駐在の日本人管理者の知り合いの方は、月に何度かは従業員を連れて飲み会、誕生日会などを開催されていると聞きました。これもベトナム人スタッフとの関係維持のために大切なことです。 また、日本では聞きなれないかもしれませんが、ベトナムでは「チームビルディング」というものがあります。社員旅行と研修を合わせたような旅行で、社員同士の結束を深めることが目的です。 大抵はビーチリゾートで行われるのですが、チーム対抗のゲームをしチームワークを高め、普段職場では見られないみんなの姿を見ることができます。そして夜は宴会、カラオケ、ダンス大会・・・・ 旅行が終わるころにはみんなの距離が縮まり、絆が深まります。最初はこのようなイベントに驚くかも知れませんが、会社の同僚と打ち解けるいい機会かも知れません。 日本では社内のスタッフは「ウチ」、社外は「ソト」で一線を引きますよね。これもベトナムの職場で驚いたことですが、ベトナム人同士で仲良くなると、たとえ相手が取引先のスタッフであっても、友達のように親しくなります。 仕事はZalo(ベトナムのモバイルメッセージアプリ)でチャットしながらやりとりをし、友達感覚で話しているのを見ると、日本との違いに驚くと同時に、どこで線引きすればいいのか戸惑いました。 色々と書きましたが、これからベトナムでお仕事をしようと考えられている方へ一言。何よりも健康第一です。ベトナム南部のホーチミンは年間通して温暖な気候なので、半袖一枚で過ごしやすいと思います。 12月~4月頃は乾季で湿度が低く過ごしやすく、旧正月前になると気温が下がり肌寒くなります。旧正月後は次第に気温が上昇して一番暑い季節を迎えます。そして徐々に雨が降る日が増え、5月~11月は雨季になります。昼間は日差しが強く、エアコンの効いた室内との寒暖差で体調を崩されないように気を付けてください。 そして何より、メンタルヘルス管理が一番大事です。ベトナムはまだインフラが未発達で住みにくい部分も多々あります。知らず知らずの内に日々の小さいストレスは溜まっていくものです。美味しいお店を開拓してみる、ベトナム語を習ってみる、ゴルフを始めてみるなど、小さくてもいいので何か楽しみを見つけて、うまく息抜きしながらベトナム生活を楽しんでみてください。皆さんのベトナム生活が実り多きものになりますように応援しています!
- 2022.11.11
【忖度無し】ベトナム就職/転職の注意点・デメリットは?ハノイ・ホーチミン在住経験者が解説
ベトナム就職のメリットはよく分かったけど、注意点やデメリットは? ベトナム転職ってどう?現地在住者の本音が知りたい こうした疑問に対して、ホーチミン・ハノイで在住経験の長い筆者が経験談も踏まえ、分かりやすく解説します。 最後までお読みいただければ、ベトナム就職の注意点を事前に理解でき、納得した転職活動へと繋げられるでしょう。 ベトナム就職・転職を検討されている方にとっての参考となれば幸いです。 HRnaviは創業15年、「ベトナム就職をしたい」という日本人の方にベトナムでのお仕事を紹介してきました。担当する日本人コンサルタントは皆、実際にベトナムに住み、現地の空気感を肌で理解しています。 また、本記事の筆者は、ベトナム、シンガポール、中国にも居住経験があるので、他の国と比べた客観的な意見をお伝えできます。 就職後の「こんなはずじゃなかったのに・・・」という後悔を最小限にするためです。 ベトナム転職を成功させ、思い通りで楽しい生活を送られている方が多くいる一方、残念ながら早期にベトナムを去ってしまう方がいることも事実。 「ベトナム就職・転職を成功させるために注意すべきポイントは何か?」 我々キャリアコンサルタントとしても、求職者の理想となるキャリアを応援したく、本記事では「ベトナム就職のデメリットや注意点」を忖度無しでご紹介します。 本題に移る前に考えておきたいことは、「そもそも、デメリットとは何なのか」ということです。 辞書には「短所、欠点、損失」と記されています。 つまり、「負の影響」と言えるでしょう。 では具体的に、その「負の影響」は、どういった面に及ぶのでしょうか。 筆者は、以下の3つの面だと考えています。 ベトナム転職における3つの注意点 仕事・キャリア面 金銭面 健康面 以下、順番に解説していきます。 「米食文化」「戦争の影響から立ち上がった歴史を持つ」「アジアに位置する」という共通点から、ベトナムと日本はどこか似ている、とお考えの方もいるかも知れません。 ただ、当然ながら違う国ということもあり、文化や感覚の違いにより、ストレスを感じる時もあります。 HRnaviや筆者、そして周囲の日本人が、仕事上で感じた経験のある「ベトナム人との感覚の違い」は以下の3つです。 「ベトナム人との感覚の違い」を感じる点 「前もってやる」よりも「必要になってからやる」 「お客様を優先」よりも「お客様も、こっちの事情を分かって欲しい」 上司の「指示の意図や背景を理解する」よりも「言ったことをやる」 日本だと、「計画性と逆算思考を持つ」「お客様第一」「本当のニーズを掴んで仕事をする」という言葉などで、社会人が持つべき最低限の考え方、と感じるのではないでしょうか。 逆に、日本でこれらを持ち合わせていないと、「計画性がない」「サービスレベルが低い」「意図を分かっていない」とマイナスの評価をされてしまう場合もあるでしょう。 しかし、これらの考え方は、ベトナムでは一般的ではありません。 その背景は、諸説あると思いますので、ここでは割愛します。 もちろん、日本人などの外国人との勤務経験がある方や、とても優秀な起業家の方など、ベトナム人の中でも、これらの視点を持ち仕事をされている方も、大勢いらっしゃいます。 ここでお伝えしたいことは、「日本では当たり前の『計画性』『お客様優先』『言葉の裏にあるニーズを想像すること』は、一般的ではない」と感じる場面が多々ある、ということです。 この時、日本人と同じ感覚で仕事をしてしまうと、ベトナム人の同僚や部下、サプライヤーに対して「計画性がない」「サービスレベルが低い」「意図を分かっていない」と感じてしまうでしょう。 しかも「納期遅延」「顧客からクレームを受ける」「ベトナム人の同僚や部下との仕事がうまくいかない」という影響が出ると、ご自身だけではなく会社への影響も出てしまい兼ねません。 まずは「『日本の当たり前』は 『ベトナムの当たり前ではない』という点を、心から理解すること」が第一ステップでしょう。 その上で、以下の3つの対処法が考えられます。 対処法 細かなリマインドを、自分のスケジュールに組み込む 上から目線に立たず、相手の状況に理解を示しながら、こちらの要望をはっきり伝える なぜこの仕事をやるのか、をはっきり伝える ベトナム勤務歴8年の、あるベトナム北部の製造企業で、ベトナム人70名を率いる日本人の方は、「日本人とベトナム人の役割分担だと考える」ことで、うまくマネジメントをされているとのことでした。 「違い」を理解して対処することで、日本人とベトナム人の「感覚の違い」は乗り越えることができる、と言えるでしょう。 「もしベトナムに行ったら、英語やベトナム語を身に付けよう!」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。 実際、ベトナム就職をされたばかりの方には、語学学習へ高い意欲をお持ちの方に多く出会います。 しかし、残念ながら、数ヶ月した後に再会してみると、「結局勉強しなくなった」と仰る方が多いのが実情です。 その理由として、ほぼ全員が挙げることは、仕事と私生活を問わず、「英語やベトナム語を話さなくても、案外生活できてしまう」点です。 実際のところ、企業側が現地採用者に求めることも、高い語学力よりも専門スキルや知識であるケースがほとんどです。 したがって、ベトナムに住むことで語学力が自然に上がる、というケースは期待できず、必要性に迫られない限り、語学を身に付ける意欲は低下してしまう、と言えるでしょう この点について、以下3つの対処法が考えられます。 対処法 「英語やベトナム語を身に付けたいと思う理由」を明確にする。 語学学校や家庭教師などを活用し、「語学を集中して勉強する時間」を設ける 「語学を勉強する理由」が曖昧なら、ベトナム渡航後に再検討する、もしくは語学学習を諦める。 英語やベトナム語を話せれば、ベトナムでの生活がより豊かになることは間違いありません。 ただ、もし語学力を向上させたい場合は、「行けば自然に上達する」という考えを捨て、上達させるために時間やお金を投資する覚悟を持たれると良いでしょう。 ベトナムは物価が安い国。ベトナムに現地採用で就職すると、日本よりも待遇が下がるケースがあります。 職種や業界によっては日本で働くよりも給与が高い求人はありますが、転職時は日本の給与水準より大体7~8割程度まで落ちることが多いです。 もちろん、特別なスキルがある方やベトナムで管理職に就く場合や、本社採用で駐在員として赴任する場合など、所得アップに成功するケースもあります。ただ、多くのケースでは、ベトナムで得られる所得は、日本よりも下がってしまうでしょう。 しかし、ベトナムでは生活費が安く、また経済成長が著しいため、長期的には金銭面で得することも多いのも事実です。 転職した時点では一時的に給与が下がりますが、ベトナム転職には夢があります。 ベトナム転職には夢がある 生活費が安いため貯金ができる 成長企業が多く、出世できる、昇給率が高い 起業するチャンスを掴みやすい(サービスが未発達のため介入余地が多い) 途上国であるがゆえに、ベトナム都市部の大気汚染は深刻です。 都市部とは、ベトナム就職者の大部分が多く居住する、ハノイとホーチミンを指します。 ダナンやその他都市に居住する場合は、今の所、心配をしなくても良いでしょう。 世界各国の空気の質を配信する、スイス発の企業「IQAir(アイキュー・エアー)」によると、2022年11月6日時点の「世界の都市の大気汚染ランキング」の中で、ホーチミンは32番目、ハノイは8番目に空気が汚れているようです。 大きな原因は、バイクや自動車の排気ガスと言われています。 新型コロナウィルスの発生以降、ベトナムでもリモートワークを行う人が増えたと言われていますが、移動が自由化されてから、発生前よりも渋滞がひどくなると共に、大気汚染も悪化したと感じています。 また、現地に在住すると、特に通勤と退勤の時間帯、いつも見えている遠くのビルが霞んで見えない、という日があります。 筆者が8年間滞在する中で多くの日本人と会ってきましたが、「ベトナム渡航後に、大気汚染で体調を崩し、渡航後6ヶ月以内で帰国を余儀なくされた」という日本人がいたと、聞いたことがあります。 考えられる対処法は、以下の2つです。 対処法 外出時はマスクをする 渡航後、万が一に備え、診察を受けられる病院を知る。 呼吸器系の病気を患っている方や、何らかの診断を受けた経験をお持ちの方は、特に注意をされると良いでしょう。 因みに、筆者は現在ハノイに居住しておりますが、「帰宅後のうがい」を欠かさないことで、幸い、問題を感じたことはありません。 今回は、「ベトナム就職の注意点」という内容で、現地在住者が感じる、生の意見を届けました。 「海外就職」や「ベトナム就職」は、良い面ばかりが注目されがちです。 しかし、長期的な視点に立ってベトナム就職・転職を成功させるためにも、注意点やデメリットにも目を向けましょう。渡航前の準備もしやすくなるでしょう。 本記事があなたにとってベトナム就職が有益かどうか、少しでも考える材料になれば幸いです。 ベトナム転職について専門的なアドバイスが欲しいという方は、HRnaviのコンサルタントに気軽にご相談ください。 ▼【参考】ベトナム転職のメリットについて書いた記事はこちら
- 2022.11.04
現地在住者が実感!ベトナム就職のメリット8個【他国との比較も】
ベトナムに転職するメリットは何でしょうか? 日本を出てまで、ベトナムで就職する得られる事はあるのだろうか? 他の国と比べた時の、ベトナム就職のメリットって何だろう? こういった疑問に答えていきます。 HRnaviは、2007年より15年間、「ベトナムで働きたい」と思われる日本人候補者の方へ、ベトナムでのお仕事を紹介して参りました。年々、ベトナムに興味を持たれる方も多く、最近では毎月100名以上の方々と面談を行い、キャリアアップのご支援をしております。 様々な経歴を持つ方々との面談の中で、共通して聞かれることの1つが、「ベトナムで働くメリットは何ですか?」というご質問です。 今回は、そんな候補者の方々が持つ疑問に対して、ベトナム、中国、シンガポールでの就労経験を持つ筆者が、他国との比較も交えながらお答えします。 この記事を読まれた後は、ベトナム就職のメリットについて理解を深め、「ご自身のベトナム就職の目的と得たいもの」を考えるきっかけになりますよ。 「一人で考えるよりも、経験者と話しながら考えたい!」という方は、HRnaviの経験豊富なコンサルタントに声を掛けてみて下さい。 前提として、ベトナム就職のメリットを知る前に、考えておくと良い事があります。 これらは、HRnaviや筆者が、数多くの候補者様との面談から、実感していることです。 具体的には、以下の3つです。 なぜ転職するの? なぜ海外就職するの? なぜベトナムを選ぶの? 上記3つが明確になっている方は、応募企業様からの評価も高く、内定に繋がりやすい傾向があります。 理由は、「どうしてベトナム就職をしたいのか」が明確になり、履歴書を書く時や面接時などに、ご自身の志望動機をはっきり伝えられるためです。具体的な内容は、別な記事で解説していきます。 これら3つを検討した後は、「ベトナムは自分に合うのか」を、より考えやすくなるかと思います。 本題に入る前にお伝えしたいことは、「ベトナム就職」など、「国選びの時に考えるメリット」には、2種類ある、ということです。 努力次第で得られるメリット 行くだけで享受できるメリット 「努力次第で得られるメリット」は、環境として用意されているが、得られるかどうかは自分の行動次第、というメリットです。一方、「行くだけで享受できるメリット」は、渡航すれば多くの人が感じられるメリットです。 海外就職を考える時に、「メリット」という言葉は頻繁に使われる一方、発信する人と受け取る人、それぞれの状況次第で意味が変わる言葉でもあります。 よって、1つの選別方法として「このメリットは、努力次第で得られるのか、それとも行くだけで得られるのか」を考えると、自分に合うかどうかが、考えやすくなるでしょう。 いよいよ次の章から、ベトナム就職のメリットを解説していきます。 ベトナム現地在住の、HRnaviのコンサルタントや筆者の実感を踏まえ、厳選した8つの点をご紹介します。 「努力次第で得られる、ベトナム就職のメリット」は、以下の4つです。 未経験でも「裁量の大きな仕事」や、「幅広い業務」に挑戦できる可能性 完璧な英語を話せなくても、仕事で活躍し、生活できる 日本企業やコミュニティが多く、日本人のつながりを作りやすい 生活費を抑えやすく、貯金や投資にもチャレンジしやすい 順番に見ていきましょう。 1つ目は、「未経験でも『裁量の大きな仕事』や、『幅広い業務』に挑戦できる可能性が高いこと」です。 具体的な内容は、業種や職種によって変わりますが、概して「マネージャーなどの管理職」や「複数業務の兼任」です。 未経験でも、マネージャーや複数業務に挑戦できる理由は、以下のとおりです。 本社から派遣される、日本人駐在員の数は、最小限であるから。 本社や、現地法人長である、日本人の意図を汲み取って仕事ができるから。 現地化が進んでも、「日本人に任せた方が安心」な仕事があるから。 端的に言うと、ライバルが少なく、日本人の意図を理解した仕事ができるため、「責任の大きな仕事や複数業務担当を任せられやすい環境」ということです。 私の人材紹介会社時代の同僚は、新卒でコンサルタントとして採用をされた後、未経験ながら「会社ホームページのSEO対策」も兼務し、約2年でSEO対策を一人で出来るほどのスキルを身に付けていました。 日本であれば、SEO対策の経験を持っていない限り、兼務を任せてくれる会社は、そう多くは無いでしょう。 もちろん、仕事を任されるには、入社前の面接や入社後の査定で、高い評価を得ることが求められます。 会社からの信頼を得られれば、年齢に関係なく、責任の大きな仕事や複数業務を担えることは、ベトナムに就職する魅力の1つです。 2つ目は、「完璧な英語を話せなくても、仕事で活躍し、生活できること」です。 ベトナムの日系企業の場合、社内の共通言語は、英語もしくは日本語のどちらかです。 ただ、例え英語が社内で使用されるとしても、ベトナム人にとっても、英語は外国語です。 よって、英語圏の国と比べると、話される文法や単語は単純で、こちらの話にも耳を傾けてくれようとしてくれる方が多いことは、ベトナム現地に住む多くの日本人が、実感することです。 また、仕事外でも、英語やベトナム語の、単語のつなぎ合わせでだけで、タクシーの乗車から買い物まで可能です。 これは、一度ベトナムに旅行に来られたことのある方なら、共感して頂けることかと思います。 もし中国であれば、一般的に、流暢な英語や中国語会話能力を求められるケースが多く、シンガポールであれば、基本的に英語力は必須となるなど、語学力がなければ応募もできない求人も多く存在します。 このように、ベトナム就職では、求められる語学力のハードルは低め、と言えるでしょう。 もちろん、高い英語力やベトナム語をお持ちであれば、選考で有利になることもあります。そして何より、現地での生活がより楽しめることは、間違い有りません。 よって、語学に興味がある方は、ベトナム渡航後に語学習得を目指しても良いでしょう。 3つ目は、「日本企業やコミュニティが多く、日本人のつながりを作りやすいこと」です。 日本から離れた場所で働き、住む人同士だと、仕事やコミュニティを通じて、様々な世代の日本人と仲良くなりやすいのです。 JETROの公表によると、日本企業数と在留邦人数は以下のとおりです。 日本企業数(日本商工会議所の会員数) 1,973社 在留邦人数 2万2,185人 これらの数は、東南アジアの全9カ国で比較すると、日本企業数は1位、在留邦人数もタイ、シンガポール、マレーシアに次ぐ第4位の数です。 その多くがハノイ、ホーチミン、ダナン、ハイフォンの4大都市に位置しており、日本人のコミュニティ活動も盛んです。 生まれた年やスポーツ、趣味などのカテゴリを中心としたサークルがあり、共通のつながりを持った様々な年代の方と繋がることができます。 ご興味のある方は、ハノイ在住日本人向けメディアのVETTER(ベッター)や、ベトナム生活・観光情報ナビで確認してみましょう。 日本では誰もが知る製造企業の現地社長や、複数の飲食店を経営する方など、個性的なバックグラウンドの方とも知り合えるチャンスがあることは、海外就職やベトナム就職の魅力と言えます。 4つ目は、「生活費を抑えやすく、貯金がしやすいこと」です。 統計上でも実感でも、ベトナムの物価は年々上がっている事を感じますが、固定費の多くを占める食費や家賃は、努力をすれば日本よりも低く抑えることが出来ます。 例えば、家はワンルームタイプ、食事は自炊中心で済ませることで、ハノイやホーチミンでも、1ヶ月5万円以内に抑えることは十分可能です。よって、若手営業職の給与相場である15万円だと、10万円は自由に使うことができるのです。 日本で、10万円を貯めようと思うと、家賃や食費を、かなり切り詰めなければいけないでしょう。 他国の例として、シンガポールを挙げると、家賃相場が高く、日本人が抵抗なく住める住居だと、最低でも20万円はかかるでしょう。 また、食費は抑えたとしても5万円見込むとなれば、月給35万円以上の仕事に就いて初めて、10万円の可処分所得を確保できることになります。 よって、ベトナムでは生活費を抑えやすく、余ったお金を貯金や投資に回すことができます。 投資をお考えなら、基本的にはベトナム在住者限定の証券口座開設や、2015年から解禁となった外国人による不動産購入に挑戦することも、1つの手でしょう。 以上4つが、「努力次第で得られる、ベトナム就職のメリット」です。 次に、「行くだけで享受できる、ベトナム就職のメリット」を解説します。 次に、「行くだけで享受できる、ベトナム就職のメリット」は、以下の4つです。 経済成長の勢いと刺激を受けられる 親日家や日本語話者が多いため、居心地の良さを感じやすい 比較的治安が良い 日本人の口に合うローカルフードが多く、日本食レストランも豊富 順番に解説していきます。 1つ目は、「経済成長の勢いと刺激を受けられる」点です。 2022年第3四半期の実質GDP成長率は、前年同月比13.67%と、新型コロナウイルスの影響を受けた前年を大き成長を見せています。 また、2009年から2020年までの、実質GDP成長率の推移を見ても、2020年の2.6%を除き、一貫して5%以上の成長を続けていることが見て取れます。 この成長ぶりは、統計上だけではなく、現地に居ると肌で感じることでもあります。 筆者がベトナムに住み始めた2013年と比較すると、タワーマンションや乗用車の数は、圧倒的に増えています。周囲の友人の間でも、以前は「どうやったら給与を上げられるか」という話題が中心だった一方、「どんなビジネスをするか」「どんな投資をするか」という話が増えた、と感じています。 街と人から「豊かになりたい」という強いエネルギーと上昇志向を感じられることは、ご自身が働く上で、大きな刺激になるでしょう。 2つ目は、「親日家や日本語話者が多いため、居心地の良さを感じやすい」という点です。 ベトナム経済・ビジネス情報サイトVietBizによると、ベトナムに親日の方が多い理由は、日本企業や製品が多いだけではなく、歴史や政治など、6つの理由が背景にあると分析しています。 また、日本への留学生や日本語学習者の数も増え続けており、日本や日本語に興味を持つベトナム人が増えていることは、統計にも現れています。 加えて、現地に住む中で実感することは、日本や日本人に対して、好印象を持っている人が多いという点です。 筆者の経験だと、家を借りる時、大家さんに「外国人には貸したくないけど、日本人なら安心」と言われたことがあります。理由を問うと、「綺麗に使ってくれる人が多い」とのことでした。 また、ベトナム現地の製造業では、「無理な要求をしない」「約束を守ってくれる」という理由から、外国企業との取引は日本企業のみ、という企業も多く聞きます。 中国だと、歴史的背景や政治的な理由で差別を受ける場合があることを踏まえると、日本に対して好印象を持つ人が多いことは、特に初めて海外居住をする方にとっては、大きな安心材料でしょう。 3つ目は、「比較的治安が良い」ことです。 「治安が良い」の感じ方は人それぞれなのですが、「命を落とす危険のある事態に遭遇しやすいか」と考えると、非常に少ないと感じています。 外務省の海外安全ホームページの情報によると、日本人が遭遇しやすい犯罪はひったくり、すり、置き引きなどの「軽犯罪」です。ただ、このような軽犯罪に遭遇するリスクは、海外はもちろん、日本でも同様と言えるでしょう。 同じ東南アジアのインドネシア・バリ島の治安状況を見てみると、「外国人を狙った誘拐」という文字がありますが、ベトナムではそのような表記は見られません。 もし本当に治安が悪ければ、ハノイやホーチミンの街角でよく見る光景である、夜中に道端のカフェで、女性だけのグループが会話を楽しんでいる、という状況はありえないでしょう。 因みに、海外3カ国に住んだ、筆者個人の経験だと、「現地人の女性がやらないこと」を徹底すれば、犯罪に巻き込まれる心配は少ないと言えると実感しています。 私の友人によると、以下の3つを挙げていました。 午前0時以降に一人で外出しない。 見知らぬ人に話しかけられても反応しない。 道端で携帯電話をいじらない。 現地の人でも気をつけることを守る事で、大きな犯罪に巻き込まれる確率は低くなると言えるでしょう。 常に「ベトナムにおいては、自分は外国人」という意識を持つことは求められますが、比較的治安が良いことは、就職先としてベトナムを選ぶメリットと言えるでしょう。 4つ目は、「日本人の口に合うローカルフードが多く、日本食レストランも豊富」という点です。 ベトナムは、お米が自国で豊富に栽培されていることから、日本人にとって、馴染みのあるお米を活用した多くのメニューがあります。 また、味付けや素材も、日本人に取って親しみのあるもの材料が多く、ローカルフードだけを食べても大丈夫、という現地在住者もいるほどです。 しかも、ハノイやホーチミン、ダナンであれば、日本人が経営する日本食レストランが豊富にあるため、「たまには故郷の味を味わいたい」という方にも安心です。 最近では、前述した親日家が多いという背景から、ベトナム人が経営する日本食レストランも多く目にするようになり、最近では一人当たりの予算約2万円の高級寿司屋も登場もしています。 自炊派の方にとっても快適で、ハノイやホーチミンであれば、日本食材を扱うスーパーに行けば、大抵の日本食材が揃うようになりました。 このように、食事面ではローカルフードと日本食、共に充実していることは、ベトナムを選ぶメリットの1つです。 ここまで、ベトナム就職のメリット8つを解説してきました。「思った以上に住みやすそう」「想像よりもメリットが多い」と思われた方も多いかもしれません。 ただし、注意点は、「日本で就職するよりも、待遇が下がるケースが多い」という点です。待遇とは、給与だけではなく福利厚生面も含めています。 詳しい解説は別の記事にて行いますが、背景は、「現地採用は、駐在員ではコストがまかない切れないが、日本人を採用したい」ポジションであるケースが多いからです。 「駐在員求人に応募をすれば良い」、という考えもあるのですが、駐在員求人はそもそも数が少なく、企業様がより良い待遇を出す分、選考の難易度も高いのが現状です。 よって、「例え待遇が下がっても、ベトナム就職で得たいメリットはあるか?」を考えると、ベトナム就職がご自身にとって、良い選択かどうか、検討できるでしょう。 今回は、「ベトナム就職の8つのメリット」というテーマで解説をしてきました。ご自身の転職理由やベトナムを選ぶ理由を検討される上で、参考になれば幸いです。 もし、「一人だと中々考えがまとまらない!」「現地在住者に、もっと詳しく話を聞いてみたい!」と思われた方は、実際にベトナムに住む、HRnaviのコンサルタントがお手伝い致します。 メリットばかりでデメリットはないのか?そんな疑問にも現地からリアルな声でお答えいたします。 下記記事にもご記載ございますので、気になる方はご一読くださいませ。
- 2022.09.29
東京国際映画祭 2022に出展されるベトナム映画「輝かしき灰(邦題)」
2022年10月末に東京で行われる国際映画祭である東京国際映画祭2022に唯一のベトナム映画として「輝かしき灰(邦題)」(ベトナム語:Tro Tàn Rực Rỡ)が出展されます。ベトナム映画「輝かしき灰(邦題)」について紹介します。 東京国際映画祭とは、毎年10月下旬頃から東京で開催される国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の国際映画祭です。 公益財団法人ユニジャパンが主催で、経済産業省、国際交流基金アジアセンター(アジア映画交流事業)、東京都(コンペティション部門)が共催として参加しています。日本で唯一のFIAPF公認のコンペティティブ長編映画祭となっており、アジア最大級の映画祭となっています。 1985年のつくば万博開催を受けて開始され、隔年で開催された時期もありますが、今年で35回目を迎えます。 国際審査員が選出する『東京グランプリ』(優秀作品賞)候補が出展される「コンペティション」、日本国外の映画祭で話題になり日本公開前の作品が出展される「ガラ・セレクション」、アジアにおける新鋭監督(長編映画3作まで)の作品が出展される「アジアの未来」などの部門に分かれており、出展されている映画は期間中に東京都内の映画館で鑑賞することが出来ます。 ちなみにベトナム映画「輝かしき灰(邦題)」は、「コンペティション」部門に、ベトナム映画として最初の作品として出展されます。 ベトナム映画「輝かしき灰(邦題)」のベトナム語題名は「Tro Tàn Rực Rỡ」で、英語題名は「Glorious Ashes」となります。 この映画は、小説家 Nguyen Ngoc Tu(グエン ゴック トゥ)の二つの短編小説『Tro tàn rực rỡ』と『Củi mục trôi về』から再構成された作品です。ベトナムを代表する監督、ベトナムの人気女優が主演を務め、東南アジア共同制作助成金によって製作された、ベトナム南部の海沿いの村を舞台に3人のヒロインとそれぞれの男性との関係を描いた映画作品で、ベトナム・フランス・シンガポール合作となっています。 2000年のカンヌ映画祭 短編部門で賞を受賞し、また2009年のベネチア国際映画祭ではジャーナリスト賞を受賞したBui Thac Chuyen(ブイ タック チェエン)を迎え、東南アジア共同制作助成金を受けて制作されています。なお、現在 ハノイで後進育成を行なっているブイ タック チェエン監督は、『Lời nguyền huyết ngải(2012年)』以来、約10年ぶりの監督作品となります。 出演者には、Phương Anh Đào(フオン・アイン・ダオ)、Lê Công Hoàng(レ・コン・ホアン)、Bảo Ngọc Doling(バオ・ゴック・ゾリン), Ngô Quang Tuấn(ゴ・クァン・トゥアン)、Hạnh Thúy(ハン・トゥイ)が名を連ねています。 Phương Anh Đào(フオン・アイン・ダオ)とHạnh Thúy(ハン・トゥイ)の3人は名前くらいは聞いたことある人がいるかも知れないくらいかなり有名な人だと思います。Lê Công Hoàng(レ・コン・ホアン)はベトナムでは有名だと思いますが、私は知らなかっtです。 ただ、映画紹介でヒロインと書かれていたので、私の知っているHạnh Thúy(ハン・トゥイ)は年配の方なのもあって間違えていると良くないので触れないでおきます。 出演者の中で一番有名な人は、Phương Anh Đào(フオン・アイン・ダオ)だと思います。 ネットフリックスでも配信されている北海道を舞台にした日越合作映画「目を閉じれば夏が見える(2018年)」(ベトナム語題名:Nhắm mắt thấy mùa hè)で主演を務めていた女優です。日本語のウィキペディアもあるので、日本人でも知っている女優の一人だと思います。 2018年にはハノイ国際映画祭でベストアクトレスを受賞しました。 この映画の注目すべきポイントの一つとして、Singapore Film Commission(シンガポール・フィルム・コミッション)による初の東南アジア共同制作助成金を受け取って制作された映画作品ということです。 Southeast Asia Co-Production Grant(東南アジア共同制作助成金)とは、Singapore Film Commission(シンガポール・フィルム・コミッション)によって創設されたプロジェクトで、最初の助成金対象となった作品は2019年11月に選ばれた8つの作品となっており、ベトナムは「Tro Tàn Rực Rỡ」のみが対象として選出されました。 東南アジア共同制作助成金は、シンガポールと東南アジア地域の映画界の才能を世界に向けて質の高い映画を制作することを奨励しています。シンガポール人のプロデューサーとシンガポール以外の東南アジア人のプロデューサーと共に、シンガポール人以外の東南アジア人の監督によって映画を制作しないといけませんが、制作資金として25万シンガポールドル(2022年9月29日現在のレート、日本円で約2500万円)の助成金が支給されます。 東南アジア共同制作助成金以外にも、2017年釜山映画祭の枠組みの中にあるアジア・プロジェクト・マーケット・プログラムで15,000USドル(2022年9月29日現在のレート、日本円で約220万円)の賞金を獲得しました。 『東京グランプリ』を受賞されたら、結構な人気になりそうな映画なのではと思います。 ベトナムでの公開日は、調べた限り出てきませんでしたが、早く見たくなりました。 *カバー写真はvnexpressより参照
- 2022.09.22
ホーチミン二郎系ラーメンの元祖が待望の復活!?
ホーチミン二郎系ラーメン「ラーメン エノ」が待望の復活!?という噂を聞きつけて訪問してきました。 約8年前、ホーチミン市10区のNgã bảy Lý Thái Tổ(Dien Bien PhuやLy Thai Toのあるラウンドアバウト)の近くで、ローカル向けに二郎系ラーメンを出すラーメン店として創業した『ラーメン エノ』。 ローカル向けに飲食店を出店している日本人は多く聞きますが、『ラーメン エノ』ほどローカルな立地に出してたお店は、後にも先にお店は『ラーメン エノ』くらい。どんなに狭い道路に面していると言っても車一台が通れるような広さのところに出している印象です。『ラーメン エノ』が最初にあった場所は、車は先ず入れない、バイクが三台走れるかどうかの狭い路地の一角にありました。お店に向かう道中は、狭い市場を抜けて、バイク2台通るのがやっとなヘムを通っていかないと行けませんでした。また、一角と言いましたが角地ではなく、いくつかの商店が並んでいるところにありました。 お店の間口も広くはなく、人が二人通れるかどうかというような場所で、いつも路上にテーブルを出して食べていたのを覚えています。 当時のラーメン1杯の価格は3万ドンという安い価格設定と、店主が無料で日本語を教えていたこともあって、いつも学生で賑わっていました。 大繁盛していたのもあって、店舗をホーチミン市10区のSu Van Hanh通りのヘムに移転。この頃は、ラーメン一杯の値段が5万ドンか6万ドンに値上がりしていたものの、それでも学生で賑わっていました。 Su Van Hanh通りのヘムに移ってから行けていなかったのですが、久しぶりに訪れた時に奥さんの実家(Thu Duc市、当時はThu Duc区)の近くに移転するということを告げられました。 曖昧な記憶なのですが、2018年にThu Ducに移転、再オープンしたと記憶しています。 当時はホックモンという、ほぼクチに住んでいたこともあり、バイクで1時間半かけてお店に通っていました。 値段が10万ドンくらいに上がっていたものの、全てにおいて味がグレードアップしていて、日本人駐在員の人たちもホーチミン市中心部からタクシーや社用車で乗り付けるほどで、10区の時は「行っている」というお客様とかの話を聞くことはあっても、お店で会うってことはなかったのですが、Thu Ducのお店では、いつ行っても知っている日本人に会うというようなくらいに繁盛していました。 私のようなホックモン在住だと問題外ですが、他の多くの日本人からすると「美味しいけど、遠い」という声が多かったようで、それに応えるような形で期間限定ながらホーチミン市1区のバー『バーディークラブ』の2階で営業されていました。 『ラーメン エノ』がThu Ducで流行っているという噂が広がり、茹で野菜を乗せただけの何ちゃって二郎系ラーメンを出すお店や、『とみだや』さんのように少し上品な二郎系ラーメンの『麺 GK』というお店が出るくらいに盛り上がり、ホーチミンラーメン界隈に二郎系ブームが到来していました。 コロナで飲食店が自由に営業出来ないときは人気のあったチャーシューを販売していたようですが、コロナロックダウンが明け、ようやく飲食店も自由に営業するようになった頃、「ベトナム人奥さんや子供が日本にいるので、一度日本に戻る」とい噂を聞きました。 「日本に戻る」という噂を聞いてから、約1年。私の周りでは『いつ復活するんだろう?』という話を聞くこともしばしば。 そんな中、友人がFacebookで「ラーメン エノ」と同じ住所にラーメン屋が9月21日にオープンするという情報を見つけたと言ってシェアしてくれました。 21日は午前と午後にホーチミン市1区でアポイントがあったので、22日に訪問しました。 お店の名前は『UOZA RAMEN』に変わっているものの、お店の入り口と厨房の一部に『UOZA RAMEN』と書かれているくらいで、あとは『RAMEN ENO』と一緒でした。 驚いたことに、厨房にいたのは創業当時に働いていた女性。そして、奥さんの姿もありました。 メニューは”小”だけなようで注文は聞かれませんでした。 「ニンニクを入れますか?」とは聞かれますが、それ以外は非対応なのか特に何か言われうことがなく、ラーメンが出てきました。 日本だと、レシピや作り方も変わっていないのに店主が変わって味が変わったという話を聞きますが、それと同じくらいの変わり方くらいに思います。チャーシューは美味しかったし、麺もスープもそこまで変わってないように思いますし、美味しく食べられました。
- 2022.09.15
トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)にある大学
ベトナム南部のトゥードゥック市は、2020年12月9日にホーチミン市東部3区(2区、9区、トゥードゥック区)が合併して成立しました。このトゥードック市は、東部創造都市(Khu đô thị sáng tạo phía Đông)として位置付けられており、6つの重要なエリアが含まれています。 ホーチミン市の省轄市となっているので、住所はホーチミン市 トゥードゥック市となります。 トゥーティエム金融センター(Trung tâm Tài chính quốc tế Thủ Thiêm) ラックチェックスポーツ健康エリア(Khu Thể thao và sức khỏe Rạch Chiếc) サイゴンハイテクパーク(Trung tâm Công nghệ cao Sài Gòn) 教育技術都市[学園都市](Trung tâm Công nghệ giáo dục) タムダーエコテックパーク(Khu Công nghệ sinh thái Tam Đa) チュオントー未来都市(Khu Đô thị tương lai Trường Thọ) トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)は、トゥドゥック市東部のXa Lo Ha Noiの北側を中心としたエリアとなっており、多くの大学や教育機関、研究施設などが集まっています。有能な人材による科学技術を活かし生産性とサービスに適用した質の高い人材育成の拠点となることを目的に計画されています。 ホーチミン市No1の大学として有名で、2022年度版大学ランキングではベトナムで3位になっています。 ホーチミン市工科大学のベトナム語表記はĐại học Bách khoa Tp.HCMで、英語表記はHo Chi Minh City University of Technologyと記載します。 ベトナム語や英語で表記した場合は、あまり間違えないのですが、日本語表記にするとホーチミン市工業大学と混同される方が多いです。 ホーチミン市工科大学とホーチミン市工業大学は全く違う大学になりますので、履歴書などでは記載されている日本語表記だけでなく、ベトナム語や英語表記を確認する方が良いです。 ホーチミン市大学ランキングでは2位に位置している大学です。 トヨタ、パナソニック、オムロンなどの日系企業や多くの企業と連携して技術教育を率先して行っています。 越日就職トレーニングセンター(VJEC)を設置しており、日系企業への就職支援を行っていることから、日系企業での就労者が多いです。 ホーチミン市大学ランキングでは7位に位置している大学です。 ベトナム国家大学の情報技術パーク(Khu Công nghệ Phần mềm – ĐHQG TP.HCM)にある大学です。 ちなみにベトナム国家大学の情報技術パーク内には、図書館や教育センターなどがあります。 ホーチミン市大学ランキングでは9位の大学です。 ベトナムを観光で訪れる人たちに有名なスイティエン公園からXa Lo Ha Noiを挟んで向かい側にあります。 コンピューターサイエンスを専門に学ぶために2006年に設立されました。 ホーチミン市大学ランキングでは12位の大学です。 ホーチミン市 農林大学を英語で表記すると、University of Agriculture and Forestryとなりますが、NLUという略称からも分かるように、ベトナム語表記のTrường Đại học Nông Lâm Thành Phố Hồ Chí Minhの『Nông Lâm(農林)』が取られ、Nong Lam Universityと表記されることがあります。(ちなみに大学ホームページでも、Nong Lam Universityと記載されています) ホーチミン市大学ランキングでは14位に位置している大学です。 トゥードゥック市とビンズン省の境(トゥードゥック市寄り)に位置しています。 1985年に創設された、スポーツと体操を中心に学べる大学で、大学院まで併設されています。 ホーチミン市大学ランキング20位内には入っていませんが、ベトナムの中央銀行傘下の公立大学です。 この大学は、1998年にハノイで経済学や金融学など中心に銀行業界の人材育成のために設立された大学で、ホーチミン市には2004年に創設されました。 ここでは紹介しきれなかった、教育機関や教育施設が、トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)にはあります。 また、トゥードゥック市の他の5つの重要エリアについて、今後紹介していきます。
- 2022.08.25
[価格破壊] ホーチミン日本人街の業務スーパーに行ってきた。
彼女と同棲を始めてから、私自身が料理を作ることがなくなり、日本料理を食べることが減っています。そのため、以前と比べると日本食を食べる機会がほぼないので、日本食スーパーへ行くことはなくなりましたが、彼女が実家に帰っている間のカレーライスや日々の健康のための納豆だけは楽しみの一つとなっています。 先ず、お店の正式名は『RIBETO GYOMU JAPAN』というみたいなのですが、Google Mapsだと『業務スーパー Gyoumu』になっているので最初Google Mapsで『GYOMU』と入力しても出て来ませんでした。 お店の場所は、Thai Van Lung通りにあり、レタントン通りとタイバンルン通りの交差点からリートゥンチョン通り方面へと進むと右側にあります。1階はバイク置き場のようでしたが、扉は閉まっていたため、路上に駐車するしかありませんでした。 住所:16 Thái Văn Lung, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh ちなみに、この場所は、かつて大阪ラーメンが入居しており、深夜遅くまで賑わっていたのが懐かしいです。 お店の前に、このようなポップがあり目を引きます。 ベトナムの日本食スーパーでの納豆の値段相場は8万ドン弱。セブンイレブンだと9万ドン、ミニスポットだと10万ドンにも関わらず、こちらのお店は半額以下の価格破壊。 購入する日本食が『納豆』くらいとなっている私にとっては、とても魅力的。 店内は、それほど大きくはなくコンビニくらいのサイズ感。中央には冷凍庫が配されており、冷凍食品が陳列されています。それを囲むように日用品や食品などが陳列されています。 日本の業務スーパーのような生鮮食品は見当たらないものの、日本食スーパーにあるような商品は大体あるように感じました。 お目当ての納豆は冷凍庫に並べられており、35,000ドンの商品が1種類、40,000ドンの商品が2種類というラインナップでした。 どれも日本で食べたことないメーカーでしたが、日本食スーパーやコンビニで売っているものも日本で食べたことがないものだったので、私にとっては同じ印象です。 ホームページを見て驚いたのがベトナム国内に配送対応していることです。 気が早いかも知れませんが、老後にホーチミンを離れても、納豆に困ることはないと考えると、とても安心しました。 近隣の日本食スーパーと比べても商品ラインナップは変わらず、値段も2割〜3割安い商品が多くて、びっくりしました。
- 2022.08.11
ベトナム有名建築家 ヴォーチョンギアが設計したカフェへ訪問
ビンズン省には、ベトナム有名建築家 ヴォーチョンギアが設計したカフェがあり、VSIPのお客様訪問後に立ち寄りました。 1976年生まれのベトナムを代表する建築家の一人です。 ハノイ建築大学(Trường Đại học Kiến trúc Hà Nội)在学中の1996年から日本政府奨学金(国費留学)を得て日本へ留学し、石川工業高等専門学校を経て、2002年名古屋工業大学社会開発工学科卒業。2004年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了。 東京大学大学院で博士課程修了を目指して勉強していたものの、教授の勧めでベトナムに戻り、2006年 Vo Trong Nghia Architectsをホーチミンに設立しました。そして、数々の建物が賞を取得しており、2012年にはベトナム建築家賞を受賞しています。 ボーチョンギアの建物は、自然と建物の融和性のある建物が多いため、管理が大変なようで、管理が行き届いていない建物なんかは時間が経つと少し残念な状態になっています。しかし、管理が行き届いている建物だと、建てられたから何年経っても素人の私が見ても凄さが伝わってきます。 ボーチョンギアを調べていくと、ボーチョンギアに誘われてベトナムにやって来た日本人建築家として西澤俊理さんや丹羽隆志さんが出てきます。この日本人建築家の二人の名前は知らなくても、彼らはPizza 4P’Sの設計に携わっているので知らない間に目にしているかも知れません。(個人的には丹羽さんの建物が好きなので、いずれどこかで紹介します。) 2008年、ビンズン省に広さ270㎡の敷地に造られた庭園風カフェで、建物は竹で作られており、池や噴水が配されています。管理が行き届いているようで、今でもカフェとして営業されています。 ホーチミン市タンビン区にある個人邸。 五つの小さな家(屋根には木が生えている)に分かれており、その小さな家の真ん中には中庭スペースがあります。 *Googleで検索すると写真だけでなく、住所や地図も出て来ますが、個人邸なのでここでは割愛。 ドンナイ省ビエンホアにある幼稚園で、屋上が園庭になっています。東京都立川市の『ふじようちえん』を豪華にしたような雰囲気が感じられる建物で、園内では園児の農業体験が出来る様になっています。 ボーチョンギアが東京大学留学中に、『ふじようちえん』を施工した手塚建築研究所にいたと聞いた記憶があるのですが、これはソースを見つけらませんでした。 ハノイの西にあるホアラックハイテクパーク内にあるハイテク人材育成の場であるFPT大学です。 最近、雨季なのもあって、いつ雨が降るかわからないので、時間に余裕を持って会社を出て目的地のVSIPに着いたのはアポイントの1時間30分前。イオンモールで時間を潰すのも良いのですが、せっかくなのでイオンモールから10分程度しか離れていないベトナム有名建築家 ボーチョンギアが建てたカフェ『Cafe Gió và Nước』へ行くことにしました。 このカフェは店名『Gió(風)』 và(と)『Nước(水)』が示す通り、風と水をコンセプトにしたボーチョンギアの代表的な建物です。以前、訪れたのはベトナムの建築家に送られる賞を受賞されて、一躍有名になった時なので10年近くも前のことです。 お店の前には『Gio va Nuoc』と掲げられた看板があるので、お店は直ぐに見つけられます。 車の駐車場も直ぐにわかるのですが、バイクはどこに停めていいのか少し分かりづらいです。車の駐車場に入って行こうとすると、警備員に呼び止められ気付きました。どうやら人が店内に入る道の途中にバイク置き場があるようです。 店内には池が配されており、それを囲むように席が並んでいます。席の上には竹で造られた屋根があります。また席によっては池を臨むようになっています。 訪問した時間が午前中だったせいか、日が差し込む場所もありましたが、心地よい風が吹いており、アポイントを忘れたことにして、そのままカフェで仕事を続けたくなるほど、居心地の良い空間でした。 夜になると、また違った雰囲気が感じられロマンチックになれそうな気がしました。
- 2022.08.04
ベトナムの鉄道に乗ろう
ベトナムに数少ない長期休暇は、飛行機やドライバー付きレンタカーサービスを利用した旅も良いですが、移動時間をゆっくりと過ごせる情報溢れる列車の旅がおすすめです。ベトナム南北鉄道以外にも、ベトナムには鉄道路線が走っています。そんなベトナム鉄道の路線やチケットの買い方について紹介します。 ベトナムの首都があるハノイのハノイ駅とベトナム最大都市のホーチミンにあるサイゴン駅間を結ぶ長距離路線で、南北鉄道や(南北)統一鉄道と呼ばれています。ベトナムでは最長の路線で、全長約1,726kmとなっています。途中、ベトナム屈指のリゾート地 ニャチャン(ニャチャン駅)や中部最大の都市であるダナン(ダナン駅)、ベトナムの古都フエ(フエ駅)を通ります。 便数は1日4往復の列車が設定されており、ハノイ駅とサイゴン駅間を30時間〜36時間で結んでいます。 ハノイ駅からランソン省のドンダン駅までの区間163kmを結ぶ路線です。 ハノイ駅から2駅目のザーラム駅から中国南寧駅までを結ぶ中越国際列車が出ており、ベトナム国内はハノイ・ドンダン線を通っています。 (ベトナムから陸路で中国へと行く人たちは、南北鉄道一つで行けるような紹介の仕方をされていますが、実際は、ハノイでドンダン線に乗り換え、そしてこのザーラム駅で乗り換えます。) ハノイ駅とハイフォン駅間までの約102kmを結ぶ路線です。 ハノイ駅とラオカイ省のラオカイ駅との約296kmを結ぶ路線です。終点のラオカイ駅からは徒歩で中国国境の街 河口へ行くことが出来ます。 ハノイ駅とタイグエン省のクワンチュウ駅を結ぶ路線です。途中、ノイバイ国際空港の近くを通ることから、将来的には空港連絡鉄道とする計画があります。 ホーチミンのサイゴン駅からビーチリゾートで有名なムイネー・ファンティエットがあるファンティエット駅を結ぶ路線です。途中のビントゥアン駅までは南北線(ハノイ・ホーチミン線)と同じ線となっています。 *これらの路線の他に貨物専用の路線や主要路線の支線、現在運行が中止されている路線があります。 *ホーチミン市のサイゴン駅とカインホア省ニャチャン市のニャチャン駅の区間に走っている「五つ星列車」は南北線(ハノイ・ホーチミン線)を走っています。 ベトナム鉄道のチケットを買う時には必ず身分証(パスポートやベトナム国内の運転免許証など)を携帯しておきましょう。ベトナム人だけでなく外国人も身分証の確認をされます。 一番オーソドックスな方法ですが、英語が出来ないスタッフさんが多いのでベトナム語が話せないとハードルが高めです。気合いで行く場合は、事前に時刻表を確認し、Google翻訳を駆使して臨むのがお勧めです。 ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)のホームページの下部にある『mua vé trực tuyến(Online Ticket)』(リンク:公式オンラインチケット購入ページ)をクリックすると、オンライン予約サイトに行きます。 *Googleなどの検索エンジンで検索をすると旅行会社の予約ページが上に表示されるので注意。公式サイトは英語表示にしても注意書きやバナーなどはベトナム語のままですが、旅行会社のページでは英語表示にすると全て英語に切り替わります。 出発地、目的地、出発日、(往復の場合は)到着日を入力し検索ボタンを押します。 列車の絵が表示されるので、寝台車にするか座席にするかを列車の絵を横にスライドさせます。白い部分が空席です。白い部分をクリックして選択。2席以上買うときは、欲しい分だけ選択します。 座席が決まると、右上の『Your cart』と書かれている部分に車両と出発時間席種が書かれているので問題なければ、『Buy Ticket』をクリックします。 画面に表示されている必要事項を入力後、最後に支払い方法を選択します。 基本的には外国人はインターネット決済が出来ない仕様になっているので最下部にある『Thanh toán trả sau(後払い)』にチェックを入れて『NEXT』ボタンを押します。 すると、予約確認メールが送られてくるので、それを持って書かれている期限までに駅のチケット売り場に行き発券します。
- 2022.07.28
ホーチミン市の人気 バインカンクア「Bánh canh cua Út Lệ」
ホーチミン市10区トーヒエンタン通りにある、いつも多くの人で賑わっている大人気バインカンクアのお店「Bánh canh cua Út Lệ」を紹介致します。 トーヒエンタン通りは、カックマンタンタム通り(8月革命通り)と、ホーチミン市工科大学のあるリートゥンキエット通りを結ぶ通りになります。トーエヒンタン通りの真ん中あたりスーバンハン通りとのT字路にあるBig Cの近くにお店があります。 お店の前に行くと、バイクは一台も止まっていませんが、3軒分の店内、路上、お店横の路地にとプラスティックの机と椅子が並んでおり、夕飯時になるとどのテーブルにもお客さんが座っています。 車の駐車場はありませんが、バイクの駐車場(無料)はお店の近くにある『200 To Hien Thanh』にあります。 数年前に初めて訪れた時は、特に目印もなくて、本当に入って良いものなのかと思いましたが、今では下の写真のような看板が出ているので分かりやすくなっていました。 バイクを置いてお店の前に行くと、『どこが空いているのかな?』と探す必要はなく、お店の前にいる店員さんに人数を告げると、指をさして「あそこに座って下さい。」と教えてくれます。 メニューは見当たらないのですが、確認できるほどのベトナム語力がないのですが、確かメニューは3つあって、『バインカンクア(55.000VND)』、『ブンリェウクア(40.000VND)』、『バインカンシウ(65.000VND)』です。 食べるものが決まっても大声を出して店員さんを呼ばなくても、注文を取りに来るスタッフさんがいるので待っている方が無難です。(来ない時だけ呼びます。) 訪れる大多数のお客さんがバインカンクアを頼むので、何も言わず、人差し指を立てていればバインカンクアが運ばれてきます。(バインカンクアだけ大が注文出来たと思います) 個人的におすすめはバインカンシウです。 おすすめする理由、その①はバインカンクアにシウ(チャーシウ)と骨つき肉とフエッ(豚などの血を固めたもの)がトッピングされているからです。わずか1万ドンの追加でとても具沢山になります。その②は骨つき肉の身がホロホロで手を使わず食べやすくて美味しいところです。 少しだけ残念なのは、『シウ』と言っているのにチャーシウが入ってるかどうかわからない量なとこくらいです。 ちなみに通常のバインカンクアの具は、エビ、うずらの卵、揚げ麩菓子、蒲鉾的なもの、カニ身とネギと、バインカンクアでも他のお店と比べると具が多い方かも知れません。 ホーチミン市10区に住んでいた頃は、週1以上で通っていましたが、ハイテックパークの近くに引っ越してからもバイクで1時間以上かけて月に1回は食べに来るくらい気に入っています。 お店の情報 店名:Bánh canh cua Út Lệ 住所:210 Tô Hiến Thành, Phường 15, Quận 10, Thành phố Hồ Chí Minh 営業時間:午後3時〜午後10時 (年中無休、テト除く)
- 2022.07.21
タオディエンの隠れ家的なバー「S Bar&Lounge」
友人からホーチミン市旧2区(現 トゥードゥック市)のタオディエンエリアに雰囲気の良い隠れ家的なバーがあると聞き、訪問しました。 友人からはヒントとして「Xuan Thuy通りに面している」ということだけしか教えてもらえなかったのですが、意外にも簡単に見つけることが出来ました。 チャンナオ通りから、タオディエンを目指し、Xuan Thuy通りに入り、当初 目星をつけていた4pc’s付近へと向かう途中のファミリーマート前にトラックが止まっているせいで、少し渋滞が発生しておりノロノロと走っていた折、見上げると「これ、じゃない?」と思える看板が目につきました。 バイクをお店の入り口横に置き、急な狭い階段を登ります。 ガラスの扉を開けて店内に入ります。 カウンター席の前のボトルなどが置かれている棚が、友人からヒントとして教えてもらったラインに添えられていた写真と同じだったので、思わず「ビンゴ!」と声を出したくなりました。 おしゃれな雰囲気とジャジーな音楽が店内を包んでいたので、バイクで来たことに激しく後悔。しっぽりとカウンター席で飲みたくなるような心地良さがありました。 バイクで来たので飲み物はもちろんノンアルコールのコーラを注文。 平日の早い時間は狙い目なようで、訪問した7時30分から9時までお客さんは私一人だけでした。 17 Xuân Thủy, Thảo Điền, Quận 2, Thành phố Hồ Chí Minh, Vietnam