海外移住や駐在、現地採用など、日本人にとってベトナムは「住みやすい東南アジアの国」として注目を集めています。
物価が安く、食事もおいしい――そんなイメージがありますが、実際のところ2025年のベトナムでの生活費はいくらくらいかかるのでしょうか?
この記事では、ハノイとホーチミンの生活費をリアルな数字と現地の声をもとに徹底解説します。
これからベトナムで生活を始めたい方、駐在・現地採用を検討している方にとって、参考になる内容です。
1. ベトナムの物価は上昇傾向?2025年の最新事情
ここ数年、ベトナムでは経済成長とともに物価が上昇しています。特に2023~2025年にかけて、円安と現地インフレの影響で、日本人にとっては「思ったより安くない」と感じる人も増えています。
とはいえ、東京と比べれば依然として生活コストは約半分〜3分の2程度。
家賃・交通費・外食費などは日本の都市部よりかなり安く、生活スタイルを工夫すれば月10〜15万円程度でも十分に暮らせるのが現実です。
2. 家賃事情|ホーチミンは上昇傾向、ハノイは安定
ベトナムの生活費で最も大きな割合を占めるのが「家賃」。
まずは代表的な住宅タイプ別に見てみましょう。
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住居タイプ |
ハノイ家賃相場 |
ホーチミン家賃相場 |
備考 |
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ローカルアパート(単身用) |
250〜400USD(約4万〜6万円) |
300〜500USD(約5万〜8万円) |
キッチン・家具付きが主流 |
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サービスアパート(外国人向け) |
500〜800USD(約8万〜13万円) |
600〜1,000USD(約10万〜16万円) |
クリーニング・光熱費込みもあり |
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ファミリー向けマンション |
800〜1,500USD(約13万〜24万円) |
1,000〜2,000USD(約16万〜32万円) |
プール・ジム付き高級物件も人気 |
ホーチミン市(特に1区・2区・7区)は上昇傾向で、外資企業の進出増加により外国人居住者が増えたことが背景です。
一方、ハノイは比較的安定しており、同じグレードなら1〜2割ほど安く借りられます。
💡 現地在住者の声
「ハノイは通勤ラッシュが大変だけど、郊外なら家賃が抑えられて静か。ホーチミンはカフェや外食が多く、便利さを取るなら断然こちら」(30代男性・現地採用)
3. 食費|自炊なら月2〜3万円、外食派は5万円超も
ベトナムの食費は、どれだけローカルフードを利用するかで大きく変わります。
● ローカル中心の場合
・フォーやバインミーなど:1食 約40,000〜70,000ドン(約250〜450円)
・カフェでのコーヒー:25,000〜50,000ドン(約150〜300円)
・屋台や食堂中心で1日3食:月2〜3万円で生活可能
● 日本食・欧米レストラン中心の場合
・日本食定食:150,000〜250,000ドン(約900〜1,500円)
・カフェチェーン(スタバなど):60,000ドン〜(約400円〜)
・週2〜3回外食+自炊:月5〜7万円前後
最近では輸入食品や日系スーパーの価格が上がっており、日本の食材を多用すると日本並みの食費になるケースも。
🥢 現地の感覚
「フォー1杯250円は安いけど、週末にイオンの寿司を買うと日本価格。日本食をどれだけ食べるかで月の支出が全然違う」(40代女性・駐在妻)
4. 交通費|Grabタクシーが便利で安い
公共交通機関がまだ整備途上のベトナムでは、バイク・タクシーアプリ(Grab)が主な移動手段です。
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手段 |
相場(片道) |
月あたり目安 |
備考 |
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バイク通勤(自家用) |
ガソリン代 約400,000ドン(約2,400円) |
月1,000円台〜 |
駐輪場代別 |
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Grabバイク |
20,000〜40,000ドン(約130〜250円) |
月3,000〜5,000円 |
短距離移動に便利 |
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Grabカー(4輪) |
50,000〜150,000ドン(約300〜900円) |
月5,000〜8,000円 |
雨の日や荷物が多いときに便利 |
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バス・メトロ |
7,000〜15,000ドン(約50〜100円) |
月1,000円程度 |
定期券もあり |
ホーチミンでは2024年末にメトロ1号線が開通し、一部では公共交通の利便性が向上。
ただし、現地日本人の多くはGrab利用が中心です。
5. 光熱費・通信費
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項目 |
月額目安 |
備考 |
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電気代 |
30〜60万ドン(約2,000〜4,000円) |
エアコン使用量で変動大 |
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水道代 |
10〜20万ドン(約700〜1,200円) |
アパート込みの場合も |
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インターネット |
20〜30万ドン(約1,200〜1,800円) |
光回線普及率高め |
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携帯通信(SIM) |
10〜30万ドン(約700〜1,800円) |
Viettelなど大手3社が主流 |
ベトナムはWi-Fi環境が非常に良好で、カフェ・レストランなどでも無料Wi-Fiが使えます。
また、スマホ通信も格安なので、リモートワークにも適しています。
6. 娯楽・生活雑費
・カフェ利用(週3回):月3,000円前後
・マッサージ・スパ(月1〜2回):月3,000〜6,000円
・ジム会員:月4,000〜8,000円
・日用品・洗剤・トイレットペーパーなど:月2,000〜3,000円
カフェ文化が根づくベトナムでは、外で仕事をしたり友人と話したりするのが一般的。
「カフェ代」は日本の交際費に近い存在です。
7. トータル生活費の目安
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ライフスタイル |
ハノイ |
ホーチミン |
備考 |
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節約一人暮らし(ローカル中心) |
約8〜12万円 |
約10〜14万円 |
自炊+ローカル食中心 |
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中間層(日本食・カフェも利用) |
約13〜18万円 |
約15〜20万円 |
一般的な現地採用層 |
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駐在員・家族帯同 |
約25〜35万円 |
約30〜40万円 |
サービスアパート+外食中心 |
8. まとめ|「安い」だけでなく、快適な暮らしも実現できる
2025年のベトナムでは、物価上昇が進みつつも、生活コストは依然として日本の半分程度。
節約志向の人は月10万円前後、快適な生活を求める人でも20万円あれば十分に暮らせます。
さらに、カフェ文化・親しみやすい人々・暖かい気候など、お金では買えない魅力がベトナムにはあります。
海外就職、リモートワーク移住、セカンドライフ――
目的に応じた生活スタイルを選べる国、それが2025年のベトナムです。

