いざベトナムで就職をして生活を送る上で、とにもかくにも必要になるのが銀行口座です。口座がなければ給与を受け取ることもできませんし、大きな買い物で送金することもできません。
ベトナムで銀行口座を開設する手続きは?
外貨建て口座や金利は?
日本から/日本への送金はできるの?
今回は、そんな「ベトナムの銀行口座」に関わる疑問を解決するような記事です。
ベトナムの銀行について
まず、ベトナムにも日本の銀行はあります。
ベトナムには大きく分けて国営企業、ベトナム系民間銀行、外資系銀行など、合わせて約40行あります。
外資系銀行の中には、日本のメガバンク三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行がハノイとホーチミン市それぞれに支店がありますが、法人向けで在住者が個人口座を開設することはできません。
ただ、三菱UFJフィナンシャル・グループは国営銀行のヴィエティンバンク(VietinBank)
みずほフィナンシャルグループは同じく国営銀行のベトコムバンク(Vietcombank)
と出資提携を結んでおり、積極的に日本人在住者の口座獲得を進めています。
この2行は、都市部だけでなくベトナム全土に支店網やATMを張り巡らされており、多くの日本人も口座を開いています。
民間銀行では、VPバンクやテクコムバンクと呼ばれる大手銀行が都市部を中心に店舗網を展開しています。
外資では英国系のHSBCや韓国系の新韓銀行がハノイやホーチミン市、ダナンとその周辺で店舗を開設し、個人向けのサービスを展開しております。
口座開設
口座の開設手続きは、入国後に銀行の店舗で行います。必要書類は銀行によっても異なりますが、通常は以下が必要です。
- パスポート
- ビザ、もしくはレジテントカード
- 滞在証明書(部屋を借りているオーナーから取得します)
- 労働契約書
- ワークパーミット
ただし、ワークパーミットやレジテントカードの取得手続きは数週間以上かかります。
筆者が1年ほど前にVietinBankで口座を確保した際は、パスポートと入国前に取得していたビザと滞在証明書で口座開設を先行することができました。
VietinBankには日本語が流暢なベトナム人担当者がおり、店舗での申請手続きから2日で開設することができ、同行アプリの使い方なども教えてもらいました。
実際どの書類が必要になるかは、会社の総務担当者などの助けを借りて銀行に確認するのがよいでしょう。
ドル建て口座
多くの銀行では、ベトナムの通貨であるドン建ての口座だけでなく、米ドル建ての口座が開設可能です。
発展途上国であるベトナムの通貨の安定性に不安を持つひとも多いでしょうし、会社によっては外国人従業員に対してドル建てで給与を支払うところもあります。
ただし、気をつけなければならないのは、ドルなど外貨建ての金利は0%に定められています。安定性の高い国際通貨であるドルなどに資金が流出してしまい、ドン安が進んでしまう恐れがあるからです。
ドルで給与をもらっていてもベトナムで生活する上ではドンが欠かせません。生活する上では、自分のドル口座からドン口座に適宜送金して使うことになります。送金は、多くの銀行でアプリで完結することができます。
ドン建て口座
ではドン口座では金利はどのくらいつくのでしょうか?
日本では1年の定期預金を預けても0.01%もつかない銀行がほとんどです。つまり100万円を預けても1年後の利子は100円にもならないわけです。ところが、経済が発展過程にあるベトナムは違います。1年の定期預金であれば金利は7%、高いところでは9%と、日本の100倍以上の金利がつきます。
ベトナムは現在、インフレが4%ほどで、1年前と比べるとドルに対しては3%ほど安くなっているので簡単には比較できませんが、稼いだ所得をどう運用するかといった視点も日本以上に必要になります。
日本とのやりとりも便利に
長く滞在すれば日本に送金する機会や、日本から資金を受け取る機会もあると思います。
海外送金では銀行の店舗で手続きをすることになります。ビザやテンポラリーレジデンスカード、パスポートのほか、労働契約書などが必要になることもあるので各行で確認したほうがいいでしょう。
日本からの送金であれば、銀行を経由することも可能ですが、専門の送金業者のサービスが充実しております。日本で働く約50万人のベトナム人のニーズに応えるため、こうした業者が発展しているようです。
たとえばベトナムへの送金専門をするFSAというサービスは、日本からベトナム国内の全ての銀行に対して即日で送金を可能とうたっています。手数料も9,000円以上かかる日本の銀行経由に対して5万円までなら390円と割安で利用できます。
まとめ
今回は、ベトナムでの生活をイメージするために、銀行口座について解説しました。
ベトナムでは外国人も就職先が決まっていれば比較的簡単に口座を開設することができ、選択肢も多いといえます。
また最近では、カードやQRコードが使えるお店やサービスが急速に拡大しており、銀行口座とひもづいたデビットカードやアプリを駆使すれば、日本以上に快適な生活をおくることも可能です。筆者も最近は現金をやりとりする機会がめっきり減りました。
「より具体的にベトナム就職後の生活をイメージしたい」という人は、お気軽にHRnaviのコンサルタントへご相談下さい。
参考:
https://www.vietinbank.vn/web/home/jp/product/faq
https://shinhan.com.vn/en/personal/s-payroll-account-totally-free-of-charge.html
ベトナムの投資Q&A ベトナムにおける給与の支払い通貨
https://kuno-cpa.co.jp/vietnam_blog/vietnam-salary-currency/
円安の恩恵を受けられる?!ベトナムで働く外国人のお給料事情
https://sekaiwoman.com/column/20221123/
定期預金の金利が高い銀行ランキング[2023年3月]
https://diamond.jp/zai/articles/-/274915
金利
https://portal.vietcombank.com.vn/LS/Pages/lai-suat.aspx?devicechannel=default
https://www.vietinbank.vn/web/home/vn/lai-suat
https://d1kndcit1zrj97.cloudfront.net/uploads/PLS_ONL_KHAC_20230315_b376ca2398.pdf
https://www.scb.com.vn/vie/lai-suat
23,650/22,865
https://www.google.com/search?q=%E3%80%80%E3%83%89%E3%83%AB+%E3%83%89%E3%83%B3&client=firefox-b-d&sxsrf=AJOqlzVo6b2sUa9JUmVMCFxRW0Lig3scEQ%3A1679154720989&ei=IN4VZJL3O7uUseMPprW3yAo&ved=0ahUKEwiSh6vl6uX9AhU7SmwGHabaDakQ4dUDCA4&uact=5&oq=%E3%80%80%E3%83%89%E3%83%AB+%E3%83%89%E3%83%B3&gs_lcp=Cgxnd3Mtd2l6LXNlcnAQAzIJCCMQJxBGEIICMgcIABAEEIAEMgcIABAEEIAEMgQIABBDMgcIABAEEIAEMgcIABAEEIAEMgcIABAEEIAEOgoIABBHENYEELADOgQIIxAnOgYIABAHEB5KBAhBGABQvwFY1A1gwxFoAXABeACAAWGIAe4CkgEBNJgBAKABAaABAsgBCsABAQ&sclient=gws-wiz-serp
送金
https://portal.vietcombank.com.vn/en-Us/Personal/MoneyTransfer/SendingMoneyOverseas/Pages/Sending-money-through-MoneyGram.aspx?devicechannel=default
https://kuru-log.net/189/
FSA
https://vnm.fsa.jp/
ベトナム情報週刊コラム
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- 2025.10.23
- 【投資/ベトナム株】始め方完全ガイド
- ベトナムは、近年高い経済成長を続けている国です。 2017年から2022年までのGDP成長率は年平均6.8%と、東南アジア諸国の中で最も高い成長率を記録しており、若年人口が約7割を占め、今後も経済成長が続くことが期待されています。 このような背景から、ベトナム株式市場は近年注目を集めています。そんな、ベトナム株のメリットとデメリットが知りたい、ベトナム株の特徴は?始めるにはどうしたらいいか?と気になる方も多いのではないでしょうか? ベトナム株の買い方には、いくつかの方法がありますので本記事では、ベトナム株の特徴と購入方法をご紹介していこうと思います。 株取引とは、企業が発行した株式を売買することです。 株式は、企業の所有権を表す証券であり、株式を保有する人は、企業の利益(配当)や資産(残余財産)の分配を受ける権利を有します。 株取引は、証券取引所やインターネットを通じて行うことができ、株式の売買を仲介する「取引所」が存在します。 取引所では、株式の売買価格が公開されており、誰でも自由に売買を行うことができます。 株取引は、株式の価格が変動することにより、利益を得たり損失、を被ったりすることがあります。株式の価格は、企業の業績や経済情勢など様々な要因によって変動します。 資産を増やすための有効な手段の一つですがリスクを伴う投資であるため株取引をメインで行う場合や高額になる際には、リスクを理解しデモトレードや勉強で十分な知識と経験を積んでから行いましょう。 デモトレードは、本番の取引と同じように、自分の資金を扱うわけではありません。 実際のお金を使わずに、株式やFXなどの金融商品を売買する練習をすることができるので、失敗しても損失を被ることがなく、リスクを抑えて練習をすることができます。 本番の取引に備えて、非常に役立つツールですが、デモトレードはあくまで練習であるということを忘れてはいけません。 本番の取引では、デモトレードとは異なるリスクや精神的な負荷が伴うため、デモトレードの経験だけで、本番の取引で成功できるとは限りません。 本番の取引を行う前に、デモトレードを活用して、自分のトレード手法を洗練させ、メンタルを鍛えておくことをおすすめします。 ベトナム株式市場は下記の3つに分かれています。 ホーチミン証券取引所(HOSE) ハノイ証券取引所(HNX) UPCoM店頭市場(未上場公開株取引市場) HOSEはベトナム最大の株式市場で、HNXはホーチミン市以外の地域に本社を置く企業が多く上場しています。 加えて、ベトナムにはUPCoM店頭市場(未上場公開株取引市場)があります。UPCoM店頭市場は、2009年に開設され、未上場の企業や上場準備中の企業を対象とした市場です。 UPCoM店頭市場は、HOSEやHNXに比べて規制が緩く、流動性が低いという特徴があります。しかし、UPCoM店頭市場には、将来性のある企業や成長潜在力の高い企業が多く登録されています。 UPCoM店頭市場は、ベトナム株式市場の成長を牽引する存在として期待され投資家を賑わせています。 ベトナム株に投資するには、日本の証券会社とベトナム現地の証券会社の2つの選択肢があります。 一つは、日本の証券会社を開設し取引を行う方法。 日本の証券会社は、意外にもベトナム株の取り扱いが豊富な証券会社もあり、尚且つ日本語で取引ができるというメリットがあります。しかし、※有償増資の払い込みができないというデメリットがあります。 もう一つは、ベトナム現地の証券会社を開設する方法。 ベトナム現地の証券会社は、※有償増資の払い込みができるというメリットがあります。しかし、日本口座開設に比べると開設時に手間や時間がかかることや、日本語でのサポートがない可能性が高い、というデメリットもあります。 どちらの証券会社を選ぶかは、自分の投資目的や好みによって異なりますが、まずは、それぞれの証券会社のメリット・デメリットをよく比較して、自分に合った証券会社を選ぶようにしましょう。 筆者も趣味程度に触っていますが、よく聞かれる質問が「結局、どちらがいいのか?」です。結論、どちらで初めても問題はありませんが長期的に見れば当然、現地の口座は開設したいところです。 為替レート、手数料の安さ、有償増資の観点からみても圧倒的にベトナム株に軍配が上がります。 また、現地証券会社を選ぶ際でも、口座開設手数料や取引手数料、手数料無料の取引条件なども確認しておくと良いでしょう。 証券口座を開設後、他の証券会社に移管することもできますが、時間がかかることもありますので、初めから自分にあった証券会社を選ぶことは、やはり重要です。 判断が難しい場合には、例えば日本語を話すスタッフがいる、サービスがよい、注文方法が簡単などの条件を満たした証券会社を選ぶと良いでしょう。 ※有償増資 有償増資とは、企業が資金調達をするために、新たに株式を発行して投資家に売却することです。 既存の株主は、保有株式数に応じて、新株を割り当てられる権利を持ちます。 有償増資の手法として、新株予約権無償割当(ライツ・オファリング)がよく用いられます。 新株予約権無償割当とは、既存の株主に新株を割り当てる権利を無償で付与するものです。 新株予約権の権利を行使することで、新株を購入することができます。 新株予約権は、権利を行使する、破棄する、または売買することができます。 ベトナムで証券取引を行うには、証券会社と証券決済銀行に口座を開設する必要があります。 手続きは、煩雑に感じるかもしれませんが、実際にはそんなに難しいものではありません。証券会社によっては、一部の認証手続き、申請や受取りを代理でやってくれるところもありますのでこの場合、手続き自体は1日で完了するほど簡単です。 ですが、外国人投資家の場合、証券保管センター(VSD)で証券取引コードを取得する必要があります。証券取引コード取得手続きは証券会社が行いますがその際に「パスポート証明」が必要になります。 そのため、最終的な取引開始までは数週間はかかります。 パスポート証明は、駐日ベトナム大使館、在大阪ベトナム総領事館、在福岡ベトナム総領事館、またはベトナム各地にある公証役場で取得することができます。 その他、開設に必要な書類は、パスポート、住民登録証、納税証明書、収入証明書などが一般的ですが、証券会社や個人の状況にもよりますので詳しくは、その都度、ご利用される現地証券会社にご確認ください。 思い立ったが吉日と言いますが、株取引はそうもいきません。申し込み後、1ヶ月程度で証券会社から契約書控一式と証券取引コード登録証明書が郵送されます。投資資金を送金すると、いよいよ取引を開始することができます。 証券決済銀行で口座を開設します。 ・パスポート原本、ビザ(ノービザの場合は滞在許可期間の記載がある入国スタンプ)が必要のため要相談。 公証役場でパスポート証明書を2部取得します。・パスポート原本が必要。 証券会社にパスポート証明書を提出します。 証券会社が証券取引コードの申請を行います。 証券会社から証券取引コードが交付されます。 証券会社から証券取引口座開設の通知が届きます。 証券取引口座に投資資金を送金します。 証券取引口座で取引を開始します。 事前の準備をすることで、万が一のトラブルに備えることができます。特殊な書類が多いだけに時間がかかる物もあるので抜かりなく準備しておきましょう。準備期間中は事前に目標や目的を明確にしデモトレードやエアトレードを行うことで、より良いスタートダッシュを切ることができます。 ベトナム株は、成長性が高いことが特徴です。 ベトナム経済は近年急成長を遂げており、ベトナム株もそれに伴い成長を続けています。2019年には、ベトナム株式市場の指数VN30指数は前年比18.4%上昇しました。 また、配当利回りが高いことも特徴です。2020年12月末時点のベトナム株式市場の平均配当利回りは4.1%と、日本株の平均配当利回り2.3%を大きく上回っています。 ...
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- 2025.10.22
- 【ハノイ生活】現地在住者によるリアル生活費を一...
- ベトナムでの転職を考えている方々にとって、最も気になるのが現地での生活費ではないでしょうか。 東南アジア・ベトナムはまだまだ発展途上の国で、日本と比較すると物価は安いイメージをお持ちの方がおそらく多いですよね。 旅行に行ってみるとなんとなく分かる現地の相場ですが、住んでみると新たな発見がたくさんあります。 そこで、ハノイ在住4年目の筆者の、超リアルな1か月の生活費を大公開! さらには現地でのお得な情報も紹介していきます◎ベトナム生活を楽しく賢く、始めましょう! まず、現地の物価感をつかむために分かりやすい、ベトナム人の平均所得についてお話していきます。 2022年7月のJETROの発表によると、ベトナム人の平均月収は6,600,000VND=約3万8,280円、年収にすると約79,200,000VND=約46万465円となります。 とはいえ、筆者の住むハノイやホーチミンの日系企業で働くオフィススタッフは1.5~2倍近く、さらには副業をしているベトナム人がほとんどなので実質の可処分所得は上記より高いと思われます。 ベトナムの労働法では原則副業を禁止としていないため、副業は当たり前の文化です。彼らはタクシーの運転手や塾の講師など多岐に渡り、能力を活かして収入を増やしています。 一方で、ベトナムで働く日本人には『日本人の給与水準』があるので、現地のベトナム人スタッフと同業務にあたらない限り上記給与水準に当てはまらないのが実情です。 そのためベトナム人同様のローカルエリアに住み、ローカルレストランで食事を取り、自分自身でバイクを運転して生活をしていれば給与の大部分を貯金に充てることもできます。 それでは実際のハノイの物価はどの程度なのか、紹介していきます。 食べ物や飲み物は現地のものを調達すると、日本の物価の3分の1程度で購入することができます。 一方で、日本の調味料や食材や輸入品等を購入する場合、3~5倍近くするものが多々あります。こちらはベトナムの関税の高さが大きな要因となっています。 水(500ml) 30円(5,000VND)/本(スーパーマーケット) ビール(生ビール)@レストラン 200円(35,000VND)/杯 缶ビール @スーパーマーケット 90円(15,000VND)/缶 フォー(ベトナム風うどん)(@ローカルレストラン) 約250円(40,000VND)/杯 バインミー(ベトナム風サンドイッチ) 約150円(25,000VND)/個 なす 約20円(5,000VND)/本 スイカ 200円~300円(35,000~50,000VND)/玉 マンゴー 80~100円(13,000VND~17,000VND)/個 鶏むね肉 100g 80円(14,000VND)/100g ベトナムは大家族の世帯が多いため、日本と比較すると1つずつの日用品の容量が大きく、その分価格も割安となっています。 しかし食品と比べると意外と高く、日本と同程度の価格帯となっています。 食器用洗剤 150円(25,000VND)/個 シャンプー 500~1000円(80,000~15,000VND) 洗濯洗剤 2kg 900円(150,000VND)/ 2kg ティッシュペーパー 120円(20,000VND)/個 歯磨き粉 200円(30,000VND)/個 上記でベトナムの物価水準を紹介しましたが、ここからは筆者・日本人女性のリアルな1か月の生活費を公開していきます。 物価は安いと言っても、やはり日本のクオリティやサービスを求めたいものもあります。 美容室やネイル・まつ毛エクステ、化粧品などには惜しまず、クオリティで納得のいくものを選択しています。 日系サービスを求めると日本と同価格かそれ以上かかるものもありますので、現地のものと日本の物を両方取り入れながら、できる限りコスパよく生活することを心がけています◎ それではここで、リアルな一人暮らし女子の1か月の生活費を大公開!! 家賃(1 Bed room/50㎡/築4年) 50,000円 食費 15,000円 交際費 30,000円 美容院 4,000円 まつ毛・ネイル 3,500円 電気代 ...
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- 2025.10.21
- 【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?
- 本記事では、ベトナムの南部ホーチミン市で暮らす際の生活用品の種類や価格、購入できる場所について解説していきたいと思います。 どんな生活用品が必要なのか? どこで購入できるのか? 日本から持ち込んだ方がよい生活用品は? ホーチミン市の年間平均気温は30℃前後で、常夏の街です。また、4月~10月頃が雨季、11月~3月頃が乾期といったように雨が多く降る時期とそうでない時期の2シーズンに分けられています。 雨季といっても日本の梅雨のように「ずっと雨が降り続く」というわけではなく、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような雨が30分~1時間程度続くというような天候が多いです。まれに雨が降り続いた場合は浸水する箇所がありニュースになることもあります。 © WeatherSpark.com © WeatherSpark.com 日本 100V(Aタイプコンセント) ベトナム 220~240V(Cタイプコンセント) 日本で使っている電化製品をそのままベトナムで使おうとすると、コンセントが合わなかったり壊れてしまったりことがあるため、コンセント変換プラグを準備し、変圧器が必要かどうか事前に確認する必要があります。特に大型の家電の場合は、変圧器の容量の確認が必要になります。 入居する住居に「掃除サービス」や「洗濯サービス」が付いている場合は、掃除用品や洗剤などを購入する必要はありません。「ベッドメイキングサービス」が付いている場合は、シーツを洗う手間もかかりません。こういったサービスが付いていると面倒な家事が減った分、自分の時間に充てられそうです。 また、日本人向けの住居は食器や調理器具、家具、家電が据え置きされているところが多く、入居してすぐに生活を始められるところがほとんどです。 したがって、ほとんどの方が必要になるのは、 各種消耗品 据え置きされていない小物や家電 こだわりの日用品 が多いのではないでしょうか。 ホーチミンの中心部から車で20分ほどの場所にある、ホーチミンのコストコといわれる「MM メガマーケット アンフー」で実際に調査してみました。こちらは、ホームセンターのように日用品から食品、衣料品、文具、バイク用品など幅広い品揃えが特徴です。ホーチミンに住む日本人の方もよく買い物に来るスポットです。(おおよその価格を、1円≒168VND換算で表記。) パンテーンやダウ、クリアなどがありました。値段は130000~270000VND(約771~1601円)です。 ボディーソープはダヴやジョンソンアンドジョンソン、ライフブイがありました。およそ132000VND(約782円)~。 石鹼は一つおよそ13000VND(約77円)~。ライフブイ(lifebuoy)はホーチミンでよく見かける商品で、ボディーソープや石鹼、ハンドソープなど幅広く展開しています。 ハンドソープは64000VND(約379円)~。450gと大容量なのでしばらく使えそうです。 ボディタオル79000VND~(約468円)やボディスポンジ41000VND(約243円)~。こちらも好みによって選べるほど品揃え豊富です。お風呂の桶は30000VND(約177円)でした。 ドライヤーが199000VND(約1182円)~。 シャンプーなどの収納棚が183000VND(約1085円)~でした。スーパーですが浴室用雑貨も充実していますね。 歯磨き粉は約18000~92000VND(約106~525円)。歯磨き粉もアクアフレッシュなど日本人にお馴染みのブランドがあります。歯ブラシは32000VND(約189円)~。 キッチンスポンジが26000VND(約154円)~。 食器用洗剤が23000VND(約136円)~。写真の食器用洗剤も800gとこちらも大容量です。 キッチンペーパーが24000VND(約142円)~。 東芝の炊飯器が699000VND(約4150円)。ベトナム人も炊飯器を使うので、初めからお部屋に設置されていることも。ちなみに、電気ケトルは99000VND(約588円)~。 こちらの食品保存容器が45000VND(約266円)~。しっかりとした作りで頑丈そうです。フライ返しなどの調理器具が87000VND(約515円)~。 お皿が19000VND(約112円)~。 洗濯洗剤はアリエール、OMOが主に売られています。120000~230000VND(約714~1369円)。縦型洗濯機用、ドラム洗濯機用と用途が分かれています。香りはフラワー系の香りやパウダー系の香りが人気のようで、種類も様々です。 柔軟剤入り洗剤は日本でもお馴染みのダウニーが210000VND(約1250円)。衣類用消臭剤が99000VND(約589円)でした。 大きな衣類物干しが599000VND(約3566円)~。乾燥機付きの物件が多いようですが、部屋干しや外干しが必要になったときでも調達可能です。この他にハンガー10本セットが39000VND(約232円)~。アイロン台が399000VND(約2375円)~でした。 メガマートオリジナルブランドのトイレットペーパーが6個入55000VND(約327円)でした。 こちらにはよくデパートなどで見かける業務用のトイレットペーパーが。700gで37500VND(約223円)でした。品揃えに圧倒されてしまいます。 トイレ用洗剤が27000VND(約160円)~。トイレに入れるだけのタブレットタイプの洗剤もありました。 トイレ用たわしが50000VND(約297円)。 トイレの芳香剤も種類が豊富で30000VND(約178円)~。 床用のモップが120000~200000VND(約714~1190円)。マイクロファイバーのふきんを使って床掃除をする場合がほとんどのようです。 ゴム手袋が30000VND(約177円)~。 髭剃りが35000~240000VND(約208~1428円)。 シェービングフォームが86000VND(約512円)。一般的なスーパーではこちらの商品をよく見かけます。 日本のソフィーやロリエといった商品が多く並んでいます。普通の日用20枚入りが32000VND(約190円)~。 コットンが80枚入りで23000VND(約137円)~。メイクアップ用品をメガマートで見つけることができませんでした。コスメ用品はホーチミン市内のドラッグストアで多く扱っており、日本のキャンメイクやセザンヌ、ケイト、資生堂など馴染み深い商品も多数ありますのでご安心ください。スーパーによっては日焼け止めやリップクリームなど取り扱っていることがあります。 ポケットテッシュ10個入が26000VND(約155円)ボックスティッシュが3個組で29000VND(約232円)~。 ベビー用品として販売されていますがウエットシートが29000VND(約172円)~。 ベトナムでは飲み薬や湿布、塗り薬などは、スーパーでは購入できず一般的には薬局で購入するようです。薬局で症状を伝えると簡単に一回分から処方してもらえるそうです。今回調査した「MM メガマーケット ...