ベトナム中部・ダナンといえば“ビーチ”、というイメージを持ってる方が多いのではないでしょうか?
コロナ禍以前から東南アジア屈指のリゾートと注目されていたダナンですが、現在再注目されており、各国からの旅行者も急増中です。
また、日本(成田)からの直行便も運航しており、所要時間も5時間30分程度で気軽に行けるアジアリゾートとなっています。ハワイよりも近いので、“ベトナムのハワイ”なんて言われることも。
ダナン市内にはいくつかビーチがありますが、どのビーチも市内から車で30分以内に行くことができます。
今回はダナンの人気ビーチ4選について解説していきたいと思います。

ミーケビーチ
アメリカ・フォーブス誌の「世界の魅惑ビーチ6選」 にも選ばれた、ミーケビーチ。
ダナン国際空港から車で約15分のところにあります。
海は遠浅なので泳ぎやすく、小さいお子様や泳ぐのが苦手な方でも安心です。
ビーチ沿いにはビーチベッドやカフェ、バー、レストランやホテルが立ち並んでおり、海水浴はもちろん、様々なビーチアクティビティも楽しめます。
ノン・ヌォックビーチ
ノンヌォックビーチはミーケビーチからさらに進んだホイアン方向に位置し、市内中心地からは車で約20分ほどの場所にあります。
ミーケビーチと比較すると人が少なく、高級リゾートホテルが立ち並んでおり、五行山も近く自然が多いビーチです。
ノンヌォックは別名・チャイナビーチとも呼ばれており、サーフスポットとしても人気です。
ミーケビーチのように遠浅ではなく、急深なところも多いので注意が必要です。
ファン・ヴァン・ドンビーチ
ミーケビーチの北に位置するファン・ヴァン・ドンビーチはミーケビーチよりも比較的透明度が高く、砂浜も広いため、公共海水浴場も多いエリアです。
パラセーリングやジェットスキーも、このエリアでよく行われています。
漁港もあるので、ビーチ沿いの向かいには海鮮料理屋が点在しています。
ナム・オービーチ
ダナン市街地から北西に車で約20分の場所に位置するナムオービーチは、ローカルの方に人気のビーチです。
1年に約1ヶ月だけ見られる苔の岩の景色が特徴的です。
サーフスポットとして人気ですが、リーフブレイク(波が崩れる場所の地形が岩や珊瑚礁)となり、初心者には挑戦的な場所です。
ナムオービーチの側には日系ホテル「ホテル三日月」もあります。
ビーチが楽しめる季節は?
ダナンの青い空と海のビーチを楽しむには、乾季(3月~9月半ば)の時期がおすすめです。
しかし乾季の日中は体感温度が40度以上にもなることも多く、日差しも強いので熱中症などには注意してください。
ローカルの人は早朝や夕方に海水浴に訪れる方が多いです。
サーフィンにおすすめの時期は?
ダナンでサーフィンを楽しみたいのであれば、雨季(9月半ば~2月)がおすすめです。台風や低気圧の影響で波が高くなるので、中級者以上の方向けになります。
雨季なので綺麗な海、ではなく、冬の日本海のような荒々しい海になります。
ビーチに何を持って行く?
ホテルのプライベートビーチ以外でビーチに行く場合はタオルの貸し出しなどはないので、タオルを持っていきましょう。
公共海水浴場にはシャワーやトイレがありますが、ロッカーなどの設備はないので、貴重品は最低限にしましょう。
荷物は周辺のカフェ預ける、履いてきたビーチサンダルは砂に埋めるなどして、置き引きに注意してください。
不安な方はプライベートビーチのあるリゾートホテルのデイユースプランを利用することをおすすめします。
おすすめのデイユースは?
おすすめしたいデイユースプランのあるリゾートホテルは下記3つです。
よくダナンの写真で見るインフィニティプールがあるリゾート
▶Hyatt Regency Danang Resort and Spa
リゾート内に4種類のプールと子供用ウォータースライダーあり
▶Sheraton Grand Danang Resort
ダナンで最も長い250mのプールが特徴
事前にプラン有無等をホテルに確認したうえで、予約をしておくと当日スムーズです!
まとめ
今回はダナンのビーチを4つ、ご紹介しました。
東側に海が面しているベトナムでは、海から昇る朝日を綺麗に見ることができます。早起きしてビーチに行ってみてもいいですし、海沿いの高層ビルタイプのリゾートにご滞在の場合はお部屋から見られる可能性も。
また早朝のファン・ヴァン・ドンビーチ、ミーケビーチあたりでは広場でエアロビクスや太極拳に興じる地元の方々を見ることができたり、ビーチ沿いに設置された運動器具で運動している方も多いです。
早朝に海沿いお散歩してみると、地元の人々の生活が垣間見れて楽しいかもしれません。
ダナンのビーチは市内からのアクセスもいいので、是非足を運んでみてくださいね。
ベトナム情報週刊コラム
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- 2025.10.28
- 【ベトナム保険事情】医療制度と民間医療保険について
- ベトナムは、東南アジアの経済大国であり、近年は観光客や移住者が増えております。しかし、ベトナムの医療について心配に思う部分もあるのではないでしょうか。 受診方法や医療費について具体的にイメージしにくく、今後の外来受診、入院、緊急医療搬送など、予期せぬ出費については事前に準備しておくことが重要です。 対応策としては、民間の医療保険に入ることがひとつあげられます。 医療保険には提供する会社、その中にも様々な種類のプランがありますので、自分のニーズに合ったプランを選択する必要が出てきます。 本記事ではそのお手伝いができるように、代表的なものをいくつかご紹介していこうと思います。 日本は健康保険制度が整っており、世界的に見て非常に低価格で良質な医療サービスを受けることができます。 しかし、日本から一歩外に出れば、日本の健康保険はもちろん適用外です。そのため、現地で使える保険が必要になります。 ベトナムでは外資系病院の医療費は非常に高く、保険未加入のまま受診すると、多額の支払いを要求される可能性があります。 そのためベトナムで就労し長期滞在する場合、事前に医療保険に加入することをお勧めします。 医療保険に加入しておけば、万が一の病気や怪我に備えて安心することができます。また、医療費の負担を軽減することができるので、ベトナムへの就労で長期滞在を検討している方は、医療保険に加入することを検討しましょう。 ただ、現地の会社に採用となった場合には、企業が民間の医療保険に加入するパターンが多いため、就職先の福利厚生を確認することをお勧めします。 もし会社単位での保険加入がない場合には、個人加入をしておくと安心です。 《医療保険でできること》 ※加入するプラン内容により異なる可能性があります 病気や怪我の治療費を補償 緊急時の医療搬送費を補償 帰国時の医療費を補償 海外旅行保険の補償を拡張 ベトナムは、公立と私立の医療機関が混在しています。 公立病院は、中央政府レベル・州レベル・地域レベル・地方自治体レベルの4つのレベルに分けられ各地に点在しています。 私立病院の多くは、公立病院の混雑を軽減するために、都市部に集中しています。 ベトナムの健康保険制度は、日本の制度に似ており、「現物給付」を採用。現物給付とは、患者が医療費の一部を支払い、国の健康保険団体が残りの費用を医療施設に支払う制度です。 ベトナムと日本の医療制度は、似ている点が多いですが、ベトナムでは、公立、私立病院共に医療費が日本の病院の医療費よりも安い傾向にあります。そのため健康保険の給付範囲も、日本の健康保険の給付範囲より狭い傾向にあります。 ベトナムで働く労働者(外国人含む)は、社会保険へ強制加入となります。 ベトナムの社会保険に加入していると、外国人でもベトナムと同様に、病気や怪我で入院や手術が必要になった場合、一定の金額の補償を受ける権利があります。しかし、社会保険は、基本的にベトナム国内の公立病院のみで利用することができます。 日本語や英語で診察を受けられる私立病院では、社会保険は利用できません。 そのため、ベトナムに滞在する日本人は、個人で医療保険に加入することをおすすめします。医療保険に加入すると、私立病院でも日本語や英語で診察を受けることができ、高額な医療費を補償することができます。 公立病院 公立病院は、ベトナム政府が運営する病院です。公立病院は、すべての国民が利用することができます。公立病院の医療費は、私立病院に比べて安くなっています。しかし、公立病院は、混雑していることが多いです。 私立病院 私立病院は、民間企業が運営する病院です。私立病院は、公立病院に比べて、設備や医療技術が優れています。また、私立病院は、公立病院に比べて、待ち時間が短いことが多いです。しかし、私立病院の医療費は、公立病院に比べて高くなっています。 健康保険 ベトナムでは、国民皆保険制度が導入されています。国民皆保険制度とは、すべての国民が健康保険に加入することを義務付ける制度です。健康保険に加入すると、公立病院で診療を受けた場合、一部の医療費が支給されます。 ベトナムの医療制度は、近年、急速に改善されています。しかし、ベトナムの医療制度は、日本に比べるとまだ発展途上にあります。ベトナムへ旅行や出張をする場合、事前に医療保険に加入することをお勧めします。 ベトナムの医療制度の詳細 ベトナムでも外国人が加入できる医療保険はたくさんあります。その中でも、いくつかのおすすめの保険をご紹介します。 HSBC ベトナムの医療保険に加入するには、HSBC ベトナムのウェブサイトまたはコールセンターから申し込むことができます。申し込みの際には、パスポート、ビザ、住所、電話番号などの情報を提供する必要があります。 入院費、外来費、薬剤費、診察費、検査費など、さまざまな費用を補償することができます。保険料は月額 100,000 ドンからとなっており、リーズナブルな価格で加入することができます。 MSIG ベトナムは、個人向け保険と法人向け保険の両方を提供しています。個人向け保険には、医療保険、自動車保険、火災保険、盗難保険、旅行保険、生命保険などがあります。法人向け保険には、賠償責任保険、建設保険、輸出入保険、船舶保険などがあります。 MSIG ベトナムは、ベトナムの保険業界において、トップクラスの保険会社の一つです。優れた顧客サービスと信頼性の高い保険商品で知られています。 リバティ保険は、1930年に設立されたアメリカの保険会社です。個人向けの生命保険、医療保険、自動車保険、住宅保険、ペット保険など、幅広い保険商品を提供しており、米国で最も信頼されている保険会社の1つで、顧客満足度が高いことで知られています。 プルデンシャル生命ベトナムは、ベトナム国内で100万件以上の契約件数を誇り、ベトナムにおける生命保険市場のトップクラスの保険会社の一つです。ベトナムの経済成長とともに成長を続けており、ベトナムにおける生命保険市場のリーダーとして、今後も成長していくことが期待されています。 ウェルビーベトナムは、個人向けの医療保険、旅行保険、保険代行サービスなど、幅広い保険商品を提供しています。ウェルビーベトナムの保険商品は、ベトナムの法律および規制に準拠しており、ベトナム人のニーズに応じた保険商品を提供しています。 また、日本語対応のコールセンターが24時間利用可能なのも人気の理由です。 保険の種類には、生命保険、医療保険、損害保険など、さまざまな種類があります。それぞれの保険には、異なる補償内容がありますので、自分のニーズに合った保険を選ぶ必要があります。 保険の保険料は、保険の種類、補償内容、保険期間などによって異なるので保険料を支払い続けられるかどうか、よく検討する必要があります。 無理に高額なプランを選ぶと毎月の支払いに追われベトナムを満喫できなくなったり、支払いがストレスになる可能性もあります。 解約条件は、保険会社によって異なります。保険料を支払った期間によっては、解約時に解約返戻金を受け取ることができる場合もありますので契約時にしっかりと目を通しましょう。 当たり前ですが保険会社は、信頼性の高い会社を選ぶ必要があります。保険会社が倒産した場合、保険金が支払われない場合があります。 加入する際には、これらの注意点をよく理解した上で、自分のニーズに合った保険を選ぶようにしましょう。 補償内容をよく確認する。 保険料をよく確認する。 解約条件をよく確認する。 保険会社をよく選ぶ。 ベトナムでの就職や長期滞在を検討している場合は、是非医療保険に加入することを検討してください。保険は、万が一の際に備えるために必要なものです。 保険に加入しているからといって治療費が全額保障されるわけではありませんが、医療保険は健康と財産を守るために役立ちます。 小さな文字で書かれた契約内容を読むのは骨が折れることですが、自分に合った保険を選び、万が一の際に備えておきましょう。 実際に病院へ通いたい場合にはこちらの記事にハノイ・ホーチミンのオススメ病院一覧を掲載しておりますのでご参考ください。
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