- ベトナムと日本での生活は、何が違うのかな
- ベトナムでの生活の実態を知りたい。
- ベトナム就職に興味はあるけど、現地での生活が想像できず、不安だな。
こういった悩みに答えていきます。
本記事の信頼性
HRnaviは、設立から15年間、「ベトナム現地の、リアルな情報をお届けする」ことを大事にしてきました。
そのため、担当する日本人コンサルタントは、「全員ベトナム在住」です。
なぜなら、ベトナム就職を希望する方と、より同じ視点でサポートしたいからです。
また、筆者は「ホーチミンとハノイに計8年」居住。
現地在住者の実感をお伝えします。
ベトナム生活の「満足な点」「不満を感じる点」をご紹介
今回は、「ベトナムでの生活」をより想像頂きやすくする為、日本と比べて、ベトナムのほうが「満足を感じる点」又は「不満を感じる点」をご紹介します。
本記事が、ご自身がベトナムで生活される姿を、より鮮明にイメージし、ベトナム就職を決断する後押しとなれば幸いです。
尚、内容は、「生活面」に絞って、お伝えします。
ベトナム生活に「満足」と感じる点
ベトナム生活に「満足」と感じる点は、以下の4つです。
- こちらが誠実に対応すれば、親切にしてくれるベトナム人が多い
- WiFi・コンセント完備のお店が一般的で、外出しても気軽に作業ができる
- タクシーアプリが普及しており、安くDOOR TO DOORで移動できる
- 日本人とのつながりを作りやすい
順番に解説していきます。
こちらが誠実に対応すれば、親切にしてくれるベトナム人が多い
他の国々と比べて、ベトナム人の方々は特に「親切だな」「優しいな」と感じられる場面に、多く出逢います。
現地に在住する日本人の方からも、頻繁に耳にすることです。
筆者の経験だけでも、ベトナムの方に親切にしてもらった例を上げれば、キリがありません。
- ベトナム赴任当初、週末にも関わらず、会社の同僚が1日中買い物に付き合ってくれた。
- ジムで運動していたら、「日本人ですか?」と声を掛けてくれ、意気投合し、家にまで招待してくれた。
- こちらが食事を招待しているにも関わらず、絶対に代金を出させてくれない友人。
- 現地の食堂で、メニューが分からず迷っていたら、隣の人が教えてくれ、注文までしてくれた。
- 旅行先のホステルの人が、10km先のバス停に自分で向かおうとしたら、何も言わずに車で送ってくれた。
残念ながら、一部の国では「外国人」と分かると、そっけなく対応したり、代金を多く請求したりする人もいます。
もちろん、ベトナムでもそういったケースは0ではありません。
しかし、ベトナムでは「親切にしてくれた」「助けられた」と感じることが多く、ベトナム現地の友人を作りやすいことも、ベトナム生活を楽しめる一つの理由です。
異国で挑戦する私たちからすると、親切な現地の方の存在は、大きな安心材料と言えるでしょう。
WiFi・コンセント完備のお店が一般的で、外出しても気軽に作業ができる
ベトナムでは、WiFi・コンセント完備のお店が多く、外出先で気軽に作業ができることも、「快適さ」を感じる点の1つです。
勤務時間中、特に営業職の方は外出先で仕事をする機会も多くあるでしょう。
また、週末なら、「ちょっとカフェで作業や調べものをしたい」というシーンも出てくるはず。
ベトナムなら、カフェやレストランを問わず、WiFiやコンセントを自由に使う事ができるため、「パソコンでネットを使いたい」「スマートフォンの充電が切れそう」という時も、安心です。
2020年以降、ベトナムでもリモートワークが浸透している影響からか、ベトナム人も「Wifi・コンセント完備のお店が多い環境」をフル活用しています。
道端の低い椅子が並ぶカフェから、「Highlands coffee(ハイランズコーヒー)」「The Coffee House(コーヒーハウス)」などのチェーン店まで、時間を問わず、パソコンを広げて仕事に励む方も多く見受けられます。
ただ、WiFiのセキュリティ設定に関しては、そのお店次第です。
使用の際は、ご自身でセキュリティ対策をされることをオススメします。
このように、「ちょっとした外出先での作業」「場所を問わずに仕事」をされたい方にとって、ベトナムは快適な環境と言えます。
タクシーアプリが普及しており、安くDOOR TO DOORで移動できる
ベトナムでは、タクシーアプリが広く普及しており、安価にDOOR TO DOORで移動できることは、魅力的です。
以下の3つのタクシーアプリは、ハノイとホーチミンを中心に、ベトナム在住者に広く利用されています。
- Grab(グラブ)
- Gojek(ゴジェック)
- be(ビー)
加えて、特に自身のバイクや車を持っていない方にとって、タクシーアプリは必需品とも言えるでしょう。
ハノイやホーチミンの2大都市でさえも、バスや地下鉄などの公共交通機関は一般的ではないためです。
そんなタクシーアプリの良い点は、「安くDOOR TO DOORで移動ができる」点です。
日本だと、地下鉄や電車網が発達した都市では、「自宅から駅」「駅構内」「駅から目的地」など、意外と歩く距離が長くなりがちです。
一方、ベトナムでタクシーアプリ中心の移動をすれば、自宅の前に着いたタクシーに乗り、目的地で降りることができるため、徒歩移動を最小限にできるのです。
日本人とのつながりを作りやすい
「日本人との繋がりを作りやすい」ことも、ベトナム生活のポジティブな点の1つでしょう。
本記事執筆時点で、ベトナム全土に居住する日本人は約2万人います。
この数は、2020年〜2021年にかけて落ち込んだものの、昨今の移動の自由化と共に、増えると見込まれています。
とは言え、ベトナム以外の国であっても、海外で出逢う日本人とは、日本よりも友人関係に発展しやすい、と実感しています。
背景は複数考えられますが、最も大きな理由は「母国を出て努力をしている者同士」という共通点から、連帯感を感じるためでしょう。
また、特にハノイやホーチミン、ハイフォンやダナンの4大都市では、スポーツや趣味でつながったサークルも、多く活動しています。
そういった環境でつながった人とは、世代に関係なく、ベトナムを離れた後も、連絡を取り合っている、という話も多く耳にします。
ベトナムで仕事を頑張る日本人同士で、新しい友人を作ることができる点もまた、ベトナム生活での面白みの1つと言えそうです。
ベトナム生活に「不満」を感じる点
反対に、ベトナムの方が「不満」と感じる点は、以下の3つです。
- 渋滞がひどく、移動に時間がかかる場合がある
- 公衆のマナーが発展途上
- ベトナム人や日本人同士の関係が近すぎる、と感じる時がある
以下、順番に解説していきます。
渋滞がひどく、移動に時間がかかる場合がある
渋滞は次第に深刻化しており、移動に時間が掛かる点は、ベトナム生活で不満を感じる点の1つです。
ベトナムは2009年以来、継続して経済成長を遂げており、2020年を除き、毎年実質GDPが5%以上の成長を遂げています。
この統計上で「豊か」になっていることは、道路に出た時の「年々増える自動車の数」でも実感します。
一方で、「道路などのインフラ開発」は追いついている、とは言い難い状況です。
決して広くはない道路に、無数の自動車とバイクが集中するため、渋滞は以前よりもひどくなっている、と感じます。
したがって、タクシーアプリを活用し、バイクで移動したとしても、地図アプリの予測より、長く時間が掛かることがあります。
特に、「午前7:30〜8:30の通勤時間」や「午後4:30〜6:00の退勤時間」には、たった1km先の場所への移動に、10分以上掛かってしまう場所もあります。
このように、渋滞による予測の出来ない移動時間は、ベトナム生活で不満を感じることがあるポイントです。
公衆のマナーが発展途上
公衆のマナーが、未だ発展途上である点も、ベトナム生活に、時々不満を感じる点の1つです。ここでのマナーとは「公共の場での振る舞い」として考えます。
前提として、筆者がベトナム勤務を始めた2013年と比べると、ベトナムにおけるマナーは、遥かに向上している、と感じます。
様々な要因が考えられますが、ベトナムでも経済発展に伴う所得の増加、海外旅行・留学・就労の一般化が進むにつれ、「他の国々の良い例を取り入れている人が増えていること」が一因と考えられています。
加えて、ベトナムのみならず、どの国々と比較しても、日本はマナーや清潔感においては非常に高いレベルです。
マナーが良く非常にキレイと言われている「シンガポール」と比べても、日本のマナーレベルは「異常なほど高い」とも言えるかもしれません。
よって、日本基準で見てしまうと「ベトナムのマナーはどうしても劣っているな」と感じることはやむを得ません。
ただ、どんなに日本基準を取り去ったとしても、筆者が「もう少し改善してくれたら良いのにな」と感じる場面は、以下の4点です。
- 運転時、クラクションを鳴らすことが一般的
- カフェやレストランでの会話のボリュームが大きい時がある
- レストランで食べた殻やゴミを床に落とす人がいる
- スマートフォンの動画を、大きめの音量で、イヤフォン無しで視聴する人がいる
ただ、強調しておきたいことは、年々マナーは改善していると実感しますし、非常にマナーが良いベトナム人の方もいらっしゃることです。
一方で、上記の4点が気になってしまう方にとっては、「ベトナムは暮らしづらいな」と感じてしまうかもしれません。
ベトナム人や日本人同士の関係が近すぎる、と感じる時がある
最後にご紹介する、ベトナム生活に『不満』を感じる点は、ベトナム人や日本人同士の関係が近すぎると感じる時があることです。
「ベトナム人」と「日本人」の場合に分けて、解説していきます。
ベトナム人の関係が近すぎると感じる時は、「質問が、個人的な内容の時」
ベトナム人との会話の中で、「質問が個人的な内容の時」があります。
初対面のベトナム人に、頻繁に聞かれる質問の例を8つ、上げてみました。
- 年齢
- 婚姻状況
- 家賃
- 月収
- 家族構成
- 兄弟の人数
- 兄弟の就職先
- 兄弟の婚姻状況
人によっては、一部は「親しくなった後であれば問題ない」と感じられる質問もあるかもしれません。
ただ、初対面の方に「家賃や月収」や「兄弟の婚姻状況」を伝えるのは、抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。
以前、日本企業に11年務めた経験を持つ、ベトナム人の友人に「どうしてこういった質問をする人が多いのですか」と聞いたことがあります。
彼は、「年齢は、ベトナム語での呼び方を決めるため。お金や家族については、ベトナムにおける、相手を理解するための話題。」とのことでした。
もちろん、海外では一般的ではない事を理解し、上記のような質問を避ける方もいらっしゃいます。
「個人にまつわる質問」は、自分に興味を持ってくれている裏返し、と捉えられれば良いものの、詮索されているなと思う方は、不満に感じてしまう点と言えるでしょう。
日本人同士の関係が近すぎると感じる時は、「現地の日本人同士は大抵つながっている」から。
一方、日本人同士の関係が近すぎる、と感じる時は、「現地の日本人同士は大抵つながっている」ことに起因します。
「ベトナム生活に「満足」と感じる点」の4つ目「日本人とのつながりを作りやすい」で述べたように、ベトナム現地に居住する日本人は、全土で約2万人います。
その多くはハノイやホーチミンの2大都市に集中していますが、多くの人が、仕事や日本人のサークル活動でつながっています。
よって、「自分の友人同士が、実は知り合いだった」というケースが頻繁に見られるのです。
そういった関係性の近さから、更に繋がりを広げられることは魅力的かもしれません。
しかし、道端で知り合いに出逢う機会や、「昨日、あのコンビニで買い物してましたよね?」と後日談を伝えられる場合も。
このような、「日本人コミュニティの狭さ」を楽しめる方にとっては良いものの、もしかすると「関係が近すぎる」「居心地が悪いな」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
まとめ「日本とベトナムの違いを楽しめると、ベトナム生活は快適になる」
今回は、「ベトナムでの生活は何が違う?現地日本人が徹底解説」というテーマで、ベトナム生活における「満足」「不満」な点を解説してきました。
日本での生活よりも快適で「満足を感じる点」もある一方で、ベトナム生活ならではの「ちょっとした不満を感じてしまう点」を、ご理解頂けたかと思います。
一方で、不満については、私たちの感じ方次第とも言えます。
つまり「日本とベトナムの違い」と捉えられれば、ベトナムでの生活は快適になるかもしれません。
また、「不満を感じる点」の1,2つ目で触れた、渋滞やマナーについては、前述のように改善に向かっています。
10年後は遥かに改善し、今日のような状況は見られなくなる可能性もあるでしょう。
「今、自分はベトナムの経済発展の、過渡期の中にいる」と考えられれば、現在の状況を不満に感じず、楽しむこともできるかもしれません。
「他の現地在住者の意見も参考にしたい。」「経済発展を遂げるベトナムに身を置き、働く経験を積みたい!」という方は、HRnaviのコンサルタントに相談してみて下さい。
ベトナム情報週刊コラム
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- 2025.10.14
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- 2025.10.13
- ベトナム・ハノイでの休日の過ごし方
- お休みは、自分をリラックスさせ、充電するのに必要な時間です。普段の生活から離れて、ゆっくりと過ごしたりどこかに行こう!と考えていても、いざ休みになると、腰が重くなったり、休みの日をどのように過ごしたらよいか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 せっかくの休みなので自分の好きなように過ごすのが一番ですが、新しい趣味を始めたり、旅に出てみたり、何か新しいことに挑戦してみたりすることで、自分の視野を広げ、ベトナムライフをより豊かにすることができるかもしれません。 休みの日の過ごし方には、さまざまな方法がありますが、観光地を一通りまわり終えたハノイ在住の筆者のライフスタイルに基づき、いくつかの例を挙げてみましょう。 ハノイ旧市街は、ベトナムの首都ハノイの中心部に位置する歴史的な地区です。10世紀に建てられたタンロン城の城下町として発展し、19世紀にはベトナム最大の商業都市となった古き良き街を感じるハノイの代表的な観光地です。 旧市街は、当時を支えた36の職人組合別の通りに区切られています。例えば、ハンコアイ通りは金属製品、ハンガイ通りはシルク製品など商品ごとに区分され、これらの通りには、昔ながらの職人や商品が軒を連ね、活気に満ちているのでランチや買い物がてら散歩するだけで楽しく、筆者は休日このエリアに行くことが大半です。 日常生活で足りない物が出た時には休みを利用して買い物へ行きます。商品ごとに分かれているので、見つけやすく、街並みを眺めながら観光して、お土産なども購入しやすいです。 まさに、観光者には一石二鳥なスポットです。たくさんの通りがあり、1日では観光しきれないので好みの通りを見つけるか、数日に分けて散策することをお勧めいたします。人気の観光スポットの玉山祠(ぎょくさんじ)や、ホーチミン廟、ホーチミン博物館、ハノイ大教会なども近いので、観光したい場所に合わせて通りを選ぶのも楽しいです。 このエリアは金、土、日曜日の夜間にはナイトマーケットが開催され歩行者天国になります。夏季は19:00~24:00、冬季は18:00~24:00ですが時間通り開催されるかはご愛敬。時間に余裕を持っていくと良いでしょう。 ナイトマーケットも色々な物が売っており、小物や洋服、靴におもちゃなど、掘り出し物があったりします。価格は全体的に低めですが、観光客価格は存在するので価格交渉をするかベトナム人の友人に同行してもらうと驚くほど安く買える品も多々あります。 毎週行われているので混雑具合にはかなりばらつきがあり、歩行者の数が多過ぎてすれ違うのも一苦労の日もあれば、状況変わり人が少ない日もあります。地元民も観光客も一気に集まるので、異国情緒漂うお祭りのような雰囲気です。 先ほど紹介したエリアから目と鼻の先にあるドンスアン市場。ハノイ市街地では最大規模の面積を誇る3階建ての屋内市場です。5つのアーチ型の屋根が特徴的な巨大な建物で、地元の人たちの暮らしに密接した市場です。 衣料品、雑貨、食品、お土産など、あらゆる商品が揃っているドンスアン市場は、観光客にも人気のスポットで入場は無料です。朝7:00~夜18:00頃まで開いているのですが、お昼の時間はお店の人たちがランチ休憩で外出していたり、店内の商品の上で寝ているのが日常です。そんな「ゆるさ」も理解してから行くと、より楽しく散策できると思います。 1階は靴や雑貨、2階は衣料品、3階は子供服がメインです。また、外回りには食品関係のお店が多く並んでいます。 観光客も多いので英語でコミュニケーションがとれる人もいますが、観光客には高めの値段を提示されることがあります。食材や日用品は誤差の範囲ですが、某メーカーの人気イヤフォンなどは言い値なので、違うところで聞いたら3倍近くぼったくられていた、なんてことも筆者はありました。 逆もしかりで、すごく安く購入出来ていたこともあり、事前にしっかりと相場を調べて値段交渉をすることが必要です。相場がわかって交渉するのと、そうでないのとでは雲泥の差となります。元々の値段がとてもリーズナブルなので、良心的な価格を提示してくれてるにも関わらず値切ってしまい、現地の友人に笑われたこともありました。 さらに値引きもしやすくなるコツはまとめ買いです。値段が安すぎる場合には追加で量を増やしてくれたり、違うものをプレゼントしてくれたりと、ベトナム人はとても気前が良く優しい人が多いです。 こちらもナイトマーケットのエリアに含まれるので、昼と夜では雰囲気が全く違います。厳密にいえばどちらも36通りのナイトマーケットの一部ですが、どちらも渋滞がすごいので帰りは歩いて少し離れてからタクシーを呼ぶと良いでしょう。 日々の疲れを癒すなら間違いなくマッサージですよね。できることなら毎日だって受けたいストレス解消法。 ベトナムのマッサージは、東洋医学に基づいた指圧マッサージやオイルマッサージが主流です。手のひらや指先を使って、筋肉や骨格のツボを刺激し、血行を促進します。ベトナムのマッサージは、痛みがなく、リラックス効果が高いのが特徴で、価格も日本に比べると安価です。 街の格安マッサージからラグジュアリーなスパまで幅広くありますが、一般的に日本のマッサージでは10分1,000円が相場と言われています。 一方でベトナムではお店や施術内容によって異なりますが、一般的に、1時間のマッサージで、200,000VND(1,193円/2023.6.5レート)~500,000VND(2,982円)です。日本の半額から5分の1程の料金で施術が受けられます。 マッサージのメニューは大きく分けて下記の3種類に分類され、ボディマッサージにはでホットストーンやオイルなども選択できます。 フットマッサージ: 足のツボを刺激することで、疲労回復やむくみ解消に効果的です。ソファに座って30分から受けられるので、時間がない時におすすめです◎ ボディマッサージ: 全身の筋肉をほぐし、血行を促進します。60分からのコースが多く、上半身もしっかりマッサージされたい時にはこちら。 ヘッドマッサージ: 頭皮や顔のツボを刺激することで、リラックス効果や美容効果が期待できます。ボディマッサージに組み込まれていることも多いですが、ヘッドマッサージのみやボディマッサージ+ヘッドマッサージも可能です。 ※日常生活ではチップ文化はありませんが、マッサージではチップが必要なことが多いです。料金メニューの5~10%が相場とされております。基本的には施術をしてくれたマッサージ師に直接渡しますが、お会計で一緒に支払うシステムもあります。強制ではありませんが、チップ込みの記載がない店舗ではよほどひどい施術ではない限り、渡した方がスムーズです。 店舗により、伝統的なベトナム式マッサージやタイ古式、アロママッサージなど、さまざまなマッサージを受けることができます。また、サウナやジャグジーなどの設備も充実しています。ヘッドスパやフェイシャルなどのエステメニューも充実していて、店舗内は広々としており清潔に保たれ且つラグジュアリーなところも多いです。 ざっくりとした、マッサージのカテゴリーは下記の通りです。 格安マッサージ(100,000~300,000VND):最低限の清潔さでサービスやラグジュアリーさには欠けるが、格安。毎日行くなら◎60分100,000VND(約500円)~ ラグジュアリー街スパ(500,000~1,200,000VND):街中にあるラグジュアリーで接客レベルや清潔感の高いスパ。リラクゼーションを求める女性にはおすすめ。 高級ホテルスパ(1,000,000~3,000,000VND):五つ星ホテルなどに併設された、最高級スパ。ベトナムの中では最高級ですが、日本の5つ星ホテルのスパと比較すると、リーズナブルなのでたまには自分へのご褒美に! 上記から用途や頻度に合わせて、お気に入りのお店を見つけるとベトナムでの快適生活が待っているのではないでしょうか。 バッチャン村は、ベトナム北部、ハノイ市の中心部から南東約15kmに位置する村で、ベトナム観光の人気スポットの一つです。1,000年以上の歴史を誇る陶器の産地で、ベトナムでも有数の陶器の産地にも関わらず人口は5000人ほど。 バッチャン村で作られる陶器は、土の質が良く、その作業のほとんどが手作りで作られているのが特徴です。バッチャン村の陶器は、ベトナム国内だけでなく、フランス、日本、韓国、ロシア、イタリアなど世界中で人気があります。 その多くは白地に青や緑の絵付けが施されたものが特徴で、絵付けには、自然のモチーフや伝統的な文様が用いられます。素朴で温かみのある風合いが魅力でしたが最近では近代的なデザインも増え、新たなファンを獲得し続けている。 バッチャン村の中には、多くの陶器の工房やお店があります。工房では、陶器の製造過程を見学したり、陶器作り体験をすることができます。お店では、バッチャン村で作られた陶器を買うことができます。 タクシーやバスで簡単に行くことができ、ハノイ市内からバッチャン村までの所要時間は、約30分~40分と上記と比べると気持ち遠いですが小旅行気分が味わえ、気晴らしになります。 女性に人気なスポットですが、カップ、皿、陶器の絵、陶磁器のアクセサリーなどの陶器製品は多様なので、男性も楽しめるスポットです。ぜひ陶器の工房やお店を訪れてみてください。 現代社会は、常に何かに追われているような感覚があります。仕事、家事、育児、人間関係など、私たちは常に何かしらのプレッシャーを感じています。そのため、つい肩に力が入り、知らぬ間に緊張状態となっている場面も多いと思います。 肩に力が入っていると、身体にも心にも悪影響が出てきます。イライラ、不安、焦りなどの感情を抱きやすくなってしまい日常でストレスを感じやすくなります。 そうなる前に休日ぐらい好きなことを好きなだけして、日頃の自分にご褒美をあげるのはどうでしょう?ハノイはリーズナブルに贅沢ができるのでおすすめです。紹介したエリアやマッサージ&スパの店舗紹介は観光地紹介と共に別記事で詳細に紹介していきますのでお楽しみに。それでは皆様に良い休日が訪れますように。
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- 2025.10.10
- 国際女性の日との違いも紹介!ベトナム女性の日の...
- さて今年もこの時期がやってきました。ベトナムに住まれている読者の皆さんならすでにご存じかと思いますが、10月20日は「ベトナム女性の日」です。ベトナムにお住まいの方や旅行を考えている方なら、毎年この日に祝われる「ベトナム女性の日」を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、日本でも知られている「国際女性の日(3月8日)」とどう違うのか、また現地ではどのように過ごされているのかはあまり知られていません。この記事では、ベトナム女性の日の歴史や国際女性の日との違い、現地での雰囲気や過ごし方を詳しく解説します。 ベトナム女性の日とは? 歴史と由来 ベトナム女性の日(Vietnamese Women’s Day)は、毎年10月20日に祝われます。この日は1946年に設立された**「ベトナム女性連盟(Vietnam Women’s Union)」**を記念して定められた日です。ベトナム女性連盟は、女性の社会進出や権利向上を目的として活動しており、女性の社会的地位や貢献を称える日として、国民に広く認知されています。 意味合い 単に「女性を祝う日」というだけでなく、家庭や職場で女性が果たす役割に感謝を示す日でもあります。男性は日頃の感謝を形にしてプレゼントや花を贈ることが一般的です。 国際女性の日との違い 項目 国際女性の日(3月8日) ベトナム女性の日(10月20日) 起源 1900年代初頭、女性の権利向上を目的に国際的に制定 1946年設立のベトナム女性連盟を記念 目的 ジェンダー平等・女性の社会進出 家庭や社会における女性の貢献を称える 祝う雰囲気 世界的に政治的・社会的イベントが中心 贈り物や花で感謝を表す、祝祭的 ベトナムでの認知度 ほぼ知られていない 国民的に広く認知され、祝日扱いではないが大切にされる ポイントは、国際女性の日は女性の権利や社会的地位に焦点を当てる「政治的・社会的な日」であるのに対し、ベトナム女性の日は「女性への感謝と祝福」が中心ということです。現地では家族や職場でのお祝いムードが強く、非常に温かい雰囲気があります。 ベトナムでの過ごし方 1. 花やプレゼントを贈る ベトナム女性の日には、男性が女性に感謝の意を込めて花束やギフトを贈るのが一般的です。特に人気の花はカーネーション、バラ、胡蝶蘭など。職場では同僚同士でちょっとした贈り物を用意することも多く、家庭では夫や子どもから母親へ感謝の言葉とともにプレゼントが渡されます。 2. 職場でのイベント 会社や学校では、女性社員や女性学生に対してお祝いのスピーチや小さなパーティーが行われます。多くの企業ではケーキや軽食を用意し、写真撮影を行うこともあり、職場全体が華やかな雰囲気に包まれます。 3. 外食やカフェでの祝福 都市部では、家族やカップルでレストランやカフェに出かける人も多いです。特に10月は涼しく過ごしやすい季節なので、外での食事や散策を兼ねたお祝いも一般的です。カフェやレストランでは女性向けの割引キャンペーンや特別メニューが登場することもあります。 日本人がベトナム女性の日を体験するには? 現地の友人や職場で参加 ベトナムに住む日本人の場合、同僚や友人が女性の日を祝うことが多いため、一緒にイベントや食事に参加することで現地文化を体験できます。 花や小物を贈る ベトナムでは贈り物の習慣が強く、小さな花束やチョコレートでも十分に喜ばれます。特に会社の女性へのお祝いとして渡すと、交流が深まります。 SNSで祝福メッセージを送る 近年はSNSで「#VietnameseWomensDay」や「#NgàyPhụNữViệtNam」とタグを付けて投稿する人も増えています。日本からでも簡単に文化体験の一環として楽しめます。 <現地の雰囲気と注意点> ベトナム女性の日は、国民的に明るく華やかな日ですが、祝日ではないため、学校や会社は通常通り開いています。そのため、仕事や授業と並行してお祝いを行う形です。また、贈り物を選ぶ際は宗教的・文化的なタブーに注意する必要があります。例えば、白い花は葬式を連想させるため避けるのが無難です。 まとめ ベトナム女性の日は、女性への感謝と尊敬を表す日として、国民的に広く認知されています。国際女性の日が社会的・政治的な意味合いが強いのに対し、ベトナム女性の日は家庭や職場での温かい祝福が中心です。 現地では花やプレゼント、食事会などでお祝いが行われ、男性も女性も特別な1日を楽しみます。日本人が現地でこの文化を体験する際は、花や小物のプレゼントや食事会への参加が簡単でおすすめです。 ベトナム女性の日を理解することで、現地の文化や人々の温かい心に触れることができ、旅行や仕事の経験がより豊かになります。