ベトナム移住や旅行を考えている方にとって、日本とベトナムの違いは事前にリサーチしておきたい重要項目です。
短期間の滞在であっても文化や治安の違いに驚くことがたくさんあるでしょう。
また、文化の違いを理解していないために危険な目にあってしまったり、マナー違反の行動をしてしまう可能性もあります。
こちらの記事では、ベトナム移住・旅行が初心者の方でも安心してベトナムライフを送れるよう、知っておきたいベトナムでの注意点を14個ご紹介していきます◎
是非最後まで読んでみてくださいね!
本記事で取り上げる注意点14個
- ①麺類は音を立ててすすらない!
- ②おしぼりや水・お茶は有料!
- ③お会計は絶対にチェックする
- ④器に口をつけない
- ⑤箸やスプーンは使う前にしっかりと拭く
- ⑥信号はあってないようなもの
- ⑦タクシーメーターの動きに注意!おすすめはGRAB◎
- ⑧道路で強い順番は“バス>車>バイク>歩行者”
- ⑨水道水は飲まない✕
- ⑩トイレットペーパーは流さない
- ⑪スリ、路上のひったくりに注意!
- ⑫政府関連施設・警察などの写真撮影は禁止
- ⑬詐欺に注意
- ⑭航空機内で窃盗に注意
食事・レストラン編
①麺類は音を立ててすすらない!

日本でラーメンやうどんを食べる時はズズズッとすすって食べる方が美味しそうに感じますよね。
でもここベトナムではすすって食べるのはマナー違反なのです。ましてや音をたててすすって食べるのは、行儀が悪いと嫌な顔をされる可能性が高いので注意してください✕
ベトナムの代表料理フォーを食べる時、ベトナムの方はスプーンに麺を乗せて一口ずつ口に運びます。
郷に入っては郷に従え。皆さんも真似してベトナム流の食べ方で味わいましょう◎
②おしぼりや水・お茶は有料!

日本にいると当たり前に、無料で出てくるおしぼりやお茶。
実はおしぼりやお水はローカル店では有料なところがほとんどです。おしぼりは机に置かれますが、使わずに未開封のまま置いておけばお金はかかりません。
使用した場合、1枚につき2,000~5,000VND (15~30円程度)料金が加算されますが、基本的には記載がなく自動的にお会計に追加されているので知っておきましょう。
未使用にもかかわらず、お会計に含まれている場合もあるので注意してください。
備え付けのティッシュペーパーやナフキンなどの乾いたペーパーは、基本的に無料です。
③お会計は絶対にチェックする

日本にいても注文内容のチェックはした方が良いですが、ベトナムではお会計ミスはよくあります。
意図的ではなくても店員さんが間違えてしまうことも多々あるので、寛容な気持ちでこちら側がチェックしましょう。
不明な注文やミスがあれば支払い前に伝え、修正してもらうようにしてください。支払い後に伝えても交渉がうまくいかない可能性が高いので、必ず支払い前に確認しましょう!
ごめんね~!と笑いながら正しいお会計を持ってきてくれますよ◎
④器に口をつけない
日本ではお味噌汁や丼を食べる時など、器に口をつけて食べることはよくありますよね。
ここベトナムではご法度です!慣れるまでは少し食べづらいかもしれませんが、スプーンで一口ずつすくって飲むようにしてください。
フォーが美味し過ぎるあまりに、丼を持ち上げて口をつけてスープを飲む…というのは避けてくださいね!笑
⑤箸やスプーンは使う前にしっかりと拭く
ベトナムでは東南アジアの雰囲気を存分に感じることのできる、ローカル屋台がいたるところで営業しています。美味しいB級グルメがたくさんありますが、食べる前には注意が必要です。
一見きれいに見えるお箸やスプーンであっても、ウェットティッシュなどで一度拭き取ってから使うようにしてください。
日本ほど衛生に関する意識が進んでおらず、店舗によっては食器を洗った洗剤などが残留している可能性があります。
交通編
⑥信号はあってないようなもの

ホーチミンやハノイの大通りなどは比較的信号が守られますが、一本通りに入ると青信号だから大丈夫と思って渡っていてもバイクや車が来る可能性があるので注意してください。
正直なところ、ベトナムでは信号無視は日常的にみられる光景です。赤信号でも車やバイクが来ていなければ渡っていく、身の安全は自分で守るというのがベトナムのスタイルです。
また、日本では横断歩道・歩道橋がないところで道路を横断することはまずないと思いますが、ベトナムでは比較的どこでも横断してしまう習慣があります。
車やバイクが来る方向を見ながら一定のペースで歩いていると、彼らが避けてくれますので慣れるとどこでも渡れるようになります◎
初めは急がなければと思い走ってしまいそうになりますが、車やバイクが避けることができるようにベトナムではゆっくり渡るのが鉄則です。
筆者は慣れ過ぎてしまい、日本から訪れた友人がなかなか渡れずにいたところを置いていきそうになってしまいました!笑
⑦タクシーメーターの動きに注意!おすすめはGRAB◎

日本人がベトナムに住むとなると、日常的にタクシーを利用することでしょう。
マイリンタクシー、ビナサンタクシーなど比較的安心して乗れると言われるタクシーもありますが、それらを模したタクシーや流しのタクシーには要注意です。
一般的なタクシーの数倍のスピードでどんどんメーターが上がり、正規価格の数倍の料金を請求されました…なんとこともしばしばあります。

そのため筆者のおすすめは、配車サービスアプリGRABでGRABタクシーを呼ぶこと◎
予め乗車場所・目的地を設定すると料金が表示されたうえで予約することができるので、明瞭会計で安心です!
支払いも事前にカード決済登録をしておけばその場でキャッシュのやりとりがないのでスムーズですよ。
⑧道路で強い順番は“バス>車>バイク>歩行者”

日本では歩行者が何よりも優先されますよね。横断歩道は歩行者が渡りきるまで待たなければいけないのが当たり前。
しかしここベトナムでは、大きい乗り物がより強い弱肉強食の世界です。
バスは専用レーンがあったり、猛スピードで走っていくので歩行者やバイクや自ら避けてぶつからないように注意する必要があります。
また、横断歩道の表記は各所にありますが、車やバイクは一時停止することはほぼないため実際に横断歩道を渡る歩行者はあまり見かけません。
信号や交通ルールよりも自分の目で見て車やバイクが来たら避ける、という行動が非常に重要です◎
治安・生活編
⑨水道水は飲まない✕

ベトナムでは水道水は飲めませんので、飲み水はミネラルウォーターを購入しましょう。
最近はあまり聞きませんが、ローカルレストランの生野菜などは水道水で洗ったものを出していることがほとんどなのでお腹が弱い方は注意してください。
レストランやカフェは氷を購入しているところが多いので安心して飲めることがほとんどです。
500mlのペットボトルが20~30円程度で購入でき、自宅用の20Lボトルでも400円前後ととてもリーズナブルですよ◎
筆者は自宅での料理には全てミネラルウォーターを使用していますが、人によってはスープやお米を炊くなどの火を通すものは水道水を使用しているという方もいます。
お水についての詳細記事は下記をご参照ください。
⑩トイレットペーパーは流さない

ベトナムの多くのトイレではトイレットペーパーを流さずに、ごみ箱に捨てます。
トイレの排水管が細く、水圧も弱いため流すと詰まってしまうことがしばしばあります。
“トイレットペーパーを流さないでください”と記載があるトイレでは、備え付けのごみ箱に捨てるようにしましょう。
⑪スリ、路上のひったくりに注意!

ベトナムは比較的治安がよく重犯罪はあまりありませんが、観光客が多いエリアでのスリやひったくりはたまに耳にします。
筆者は4年近くベトナムに住んでいますが、幸いにもスリやひったくり、ぼったくりなどにあったことはありませんが、路上でスマートフォンを取られてしまった知人がいます。
アプリでタクシーを呼び、路上ドライバーの位置情報をスマホで見ているところを、バイクで通り過ぎるひったくり犯に持っていかれるという手口が多いようです。
外国人は言語の壁があり泣き寝入りしやすいと思われており狙われやすいのかもしれません。
路上でスマホを見る時には道路に背を向けて確認するようにしましょう!
⑫政府関連施設・警察などの写真撮影は禁止

ベトナムは社会主義国です。政府関連施設・軍事関連施設や路上に立っている警察の写真を撮ることはご法度ですので注意しましょう。
もし知らずに撮っていたら撮影NGと言われますので、速やかに言うことを聞くようにしてください。
ベトナムで警察や政府の方とトラブルは禁物ですよ!
⑬詐欺に注意
昨今被害が急増しているのが「イカサマ賭博被害」です。日本人が好き、日本が好きなど親近感を与えるような言葉を巧みにかけ、賭博に誘い込み、ある程度勝たせたところで、すべての掛け金を失わせるような事案が発生しています。
ベトナムにおいては賭博は法令違反で、被害を受けても警察などへ相談がしにくく反対に被疑者として捉えられてしまうケースもあります。
以下はベトナムの日本国総領事館が発表している被害の実例です。日本での普段の生活同様に、知らない人にはついていかない、賭け事には参加しないといった意識を徹底してきましょう。
・ケース1
ホーチミン市内を歩行中、「日本が好きだ」と言う外国人男性に英語で声を掛けられ、徐々に親近感を覚え、その人物に誘われるがまま自宅に付いて行った。その後、ブラックジャックの必勝法があるとの話を聞きゲームに参加したところ、最後の1ゲームで全ての掛け金を失った。その後、掛け金が上がり、付近の宝石屋にて邦貨約70万円のキャッシングを強要された。
・ケース2
ホーチミン市内を観光中、片言の日本語を話す外国人男性に声を掛けられ、その人物の自宅で昼食に招かれた。その後、カジノのディーラーをしているという男性が現れ、ブラックジャックの必勝法の説明を受けた。説明後、タイミング良く、宝石商をしているという女性が現れるが、一切のギャンブルへの参加を拒絶したことから、金銭被害を受けることはなかった。
引用:イカサマ賭博被害に係る注意喚起について | 在ホーチミン日本国総領事館
⑭航空機内で窃盗に注意
ベトナムでは昨今、航空機の頭上の収納棚に入れたバッグや土産品が盗まれる、トイレに行った際に座席に置いておいた貴重品が盗まれるといった被害が発生しています。
海外で生活する際や旅行の際には、日本の感覚は忘れ、身の回りの物については常に注意を払う必要があることを覚えておきましょう。
日本領事館からは以下のような対策が紹介されています。
・頭上の収納棚に貴重品を入れることなく、肌身離さずご自身の見える範囲で保管する。
・トイレ等をご利用される際に、貴重品を座席付近に置きっ放しにしない。
・機内の電灯が消灯した後は、より一層、貴重品の管理を行う。
大きな荷物などは収納棚に保管せざるをえませんが、スマートフォンやお財布などは肌見放さず身につけておきましょう。
また飛行機だけではなく、飲食店での食事中や観光の際にも同様の注意が必要です。
引用:航空機内での窃盗被害に係る注意喚起について | 在ホーチミン日本国総領事館
補足:万が一犯罪の被害に巻き込まれてしまったときは
ベトナムでの生活や旅行中に万が一犯罪の被害に巻き込まれてしまった場合は、関係系機関へ速やかに連絡することが重要です。言葉や文化の違うベトナムでは決して自身で解決しようとするのではなく、公的機関を頼るようにしてください。
以下が万が一の際にサポートを受けることのできる、公的機関連絡先の一例です。
・公安連絡先一覧:https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/anzen/chui_kanki.htm
※ベトナム語での対応になるため、ホテルの従業員などのベトナム人にサポートを求めることをお勧めします。
・ホーチミン市観光局( http://visithcmc.vn/ )
※「1022」に架電し、自動音声で「8」を押す(英語対応も可)
・ベトナム空港会社( https://vietnamairport.vn/en/ )
電話:3848-5383
引用:犯罪被害に遭ってしまったら | 在ホーチミン日本国総領事館
まとめ

ベトナムのマナーについてご紹介しましたが、いかがでしょうか?
ベトナムは親日国家で、人懐っこい性格の陽気な人がとても多い国です。彼らの優しさに何度も救われ、ベトナムが大好きになった筆者は、気付けば住み始めて4年が経過していました。
そんなベトナムですが、日本とは異なる文化がたくさんあり、驚くことも多々あります。
ベトナムに足を運んでいる以上、相手の文化を尊重しルールを守って楽しみたいものですよね◎
来越前に現地のルールやマナーを知っておくことで、不安も解消されスムーズに生活のスタートや楽しい旅行が可能です。
滞在するうえでの心構えをして、皆様の来越がトラブルのないスムーズな新生活や旅行になることを願っております。
ベトナム情報週刊コラム
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