ベトナムで生活費はいくら必要?よくある質問4つにお答えします。

ベトナムで生活費はいくら必要?よくある質問4つにお答えします。

ベトナム就職を検討している人から、当社HRnaviが多く受ける質問の1つとして「現地での生活費」があります。
ベトナム生活や海外就職が初めての人にとって、「お金事情」は気になるテーマでしょう。

そこで今回は、

  • ベトナムでの生活費はいくら必要?
  • ベトナムでも、日本並みの生活をしたい。
  • できれば、日本より快適な生活を送りたい。
  • ベトナムで貯金はできる?

といった疑問にお応えします。

ベトナムの生活費にまつわる、よくある質問「4つ」を解説。

本記事の結論は以下の通りです。

ベトナムでは「日本より低い金額」で、「日本と同じレベルの生活」を送ることができる。

やりくり次第で「日本よりも快適」な生活を送りながら、「日本以上に貯金」もできる。

この結論をご理解頂くため、以下に「4つの質問」と、その回答をご紹介していきます。
今回の記事を読み、少しでも「ベトナムでの生活費」に関する不安が解消され、ベトナム就職を決断する後押しとなれば幸いです。

1つ目「ベトナムで『最低限必要』な生活費は?」

結論から言うと、月収で約1,000ドル(約130,000円)です。
つまり、月収12ヶ月分を合計した「年収」で言うと、「約12,000ドル(約1,560,000円)」あれば「日本並みの生活水準」で生活が可能です。

ハノイやホーチミンなどの都市圏にて在住する、在住者複数人の経験に基づくと、1人暮らしの生活費の内訳は以下の通りです。

  • 家賃 400ドル
  • 食費 300ドル
  • 光熱費 50ドル
  • 通信費 5ドル
  • 交通費 20ドル
  • 娯楽費(週2,3回の外食を含む) 200ドル
  • 合計 975ドル

「最低限」な生活に必要な「3つ」の要素

ここでいう「最低限の生活」は、以下のように定義します。

  • 日本人が「快適」と思うレベルの家に住む
  • 食事は自炊が基本だが、1日3食しっかり食べる
  • 週に2,3回は、外食で日本食を楽しむ
  • その他、過度な節約はしない。

家については、「月額200ドル未満」の物件もあります。
しかし、そういった家の環境は、日本で生まれ育った人にとっては、厳しい環境です。
場所と探し方次第では、300ドル前後(ホーチミンのNguyen Thi Minh Khai通り、ハノイのMy Dinh地区など)でもキレイな家を見つけられますが、余裕を持った予算として「400ドル」をご紹介しています。

また、食費については、過度な節約はしないことを想定しています。
自炊を基本とし、外食も週に複数回楽しむことができる予算です。
もちろん、自炊の内容や外食の回数により、より金額を抑えることもできるでしょう。

若手現地採用の平均月収「1,500ドル」で貯金も可能

一方で、弊社HRnaviが15年、ベトナムで運営してきた経験によると、ベトナムの若手現地採用の人は、「月の給与収入1,500ドル」で働き始める人が多いです。
この「給与収入」とは、「会社から支払われる給料の総額」を意味します。
つまり、所得税や社会保険料、給与所得控除は、反映する前の金額です。

したがって、ベトナム就職で稼ぐ収入で、十分貯金が可能ということが分かります。

「最低限の生活」で手放すこと

反面、先程ご紹介した「最低限の生活」を送るには、手放さなければ行けない事もあります。

  • 週4回以上の外食
  • 費用を気にせず飲み会に参加すること
  • 旅行
  • 買い物

人によっては「日本で過ごすよりも我慢が多い」と感じるかもし、「日本での生活と変わらない」と感じる人もいるでしょう。
逆に言えば、上でご紹介した金額「約1,000ドル」を超えた収入を得られれば、上記4つを快適に楽しむことができるのです。

以上が、「最低限」の生活に必要、と現地生活8年を通して、筆者が実感する金額です。
ここでお伝えしたいことは、繰り返しとなりますが、「最低限の生活」を送るために必要な金額です。
過度な節約や我慢はせず、毎日の仕事と生活を楽しめるレベルです。

とは言え、せっかく海外生活を送るので、「日本よりも良い暮らしをしたい」という人もいるでしょう。
次の章では、「日本以上の生活」を送るのに必要な生活費を見ていきます。

2つ目「ベトナムで『日本以上の生活』を送るのに必要な生活費は?」

以下の様に、「月額 約2,100ドル」で「日本以上の生活」を送ることができるでしょう。
こちらも在住者複数人と、筆者の経験に基づき、「単身者」を想定した試算です。

  • 家賃 700ドル
  • 食費 400ドル
  • 光熱費 50ドル
  • 通信費 5ドル
  • 交通費 50ドル
  • 娯楽費(週5回の外食を含む) 500ドル
  • 買い物・旅行 400ドル
  • 合計 2,105ドル

「日本以上に快適」となる3つの点

この試算で、「日本以上に快適」となる点は、以下の3点です。

  • 家に洗濯・掃除サービス付き、プール・ジムが併設。
  • 外食や飲み会に、快適に行ける
  • 毎月、買い物と旅行も楽しめる

特に1つ目の「洗濯・掃除サービス付き、プール・ジムが併設」については、日本では得にくいサービスではないでしょうか。

また、2つ目については、日本食レストランやバーなど、「日本レベルの味とサービスのお店」に快適に行けることを想定しています。
その上、ベトナムの物価が日本より若干低いことから、日本と同じレベルの飲食を、安価に楽しめるのです。

このように、日本の新卒者が得られる給与水準で、日本以上の生活レベルを楽しめることが分かります。

3つ目「ベトナムで生活費を節約するコツは?」

よくある質問の3つ目は、「ベトナムで生活費を節約するコツは?」です。
以下の3つが挙げられます。

  1. ベトナムで増えがちな費用3つを管理する
  2. ベトナムならではの費用を、計画的に貯める
  3. 日本で掛かる費用は、日本の口座から払う

順番にご紹介します。

節約のコツ1つ目「ベトナムで増えがちな費用3つを管理する」

1つ目のコツは、「ベトナムで増えがちな費用3つを管理する」です。

1ヶ月の生活費は、ライフスタイルや境遇、住む場所によって千差万別です。
一方、先にご紹介した2つの生活費のモデルを見ても分かる通り、「家賃」「食費」「交際費・娯楽費」が大部分を占めています。
よって、これら3つの費用を管理することで、トータルでの支出も抑えられるでしょう。

それぞれに関して「ベトナム特有の状況」と「節約のコツ」を見ていきましょう。

家賃

家賃節約のコツは、「ベトナム人のツテやSNS、ベトナム人向けウェブサイトを活用して物件を探す」です。

前提として、これから紹介する例は、家賃が「自己負担の場合」です。
(現地採用でも、会社の福利厚生として、会社側が家賃を負担するケースもあります。)

ベトナムで賃貸物件を探す方法は、「不動産仲介会社経由」「家主を直接探す」の2種類あります。

日本と同じ様に、不動産仲介会社は豊富な物件の選択肢がある、手厚いサポートがある等のメリットがあります。
ただ、家賃などの価格は若干高めのケースが多いです。

よって、ベトナム人のツテや、SNS、ベトナム人向けのウェブサイトなど、他のチャンネルも活用して物件を探してみると良いでしょう。
割安でも良い物件を探し当てられる可能性があります。

具体的には、社内のベトナム人に相談する、Facebookグループで事前に物件を見てみる、ベトナム語の賃貸物件サイトを活用するなど、です。

とは言え、素早さやサービスでは不動産仲介会社、特に日系の会社が断然良いことは間違い有りません。
時間に余裕のある人は、上記方法を利用し、より家賃を抑えた物件を見てみると良いでしょう。

食費

次の食費節約のコツは、「ベトナムローカル料理を選ぶ頻度を増やす」「自炊中心にする」ことです。

ベトナムでは外食産業はもちろん、デリバリーも発達しているため、全く自炊せずに生活することも十分可能です。
しかし、日本食の値段は、レストランやデリバリー共に、概して日本並みの値段が掛かってしまうのです。

仮に朝を抜いた1日2食を外食かデリバリーにすると、1食1000円だとすれば、1ヶ月で1000円×2食×30日=60,000円掛かる計算です。

上記試算は「日本食」を利用した場合なので、ベトナムのローカル料理であれば安価に済ませられるでしょう。
1食250円〜500円程度で済みますので、費用を抑えられます。

また、自炊中心の生活にすることでもより節約が可能です。
別な記事でも述べた通り、「ベトナムの食料品の価格は、日本の2分の1から3分の2程度」であるからです。

更に、ハノイやホーチミンの都市圏であれば日本の調味料も手に入るため、和食の調理も可能です。

もし食費を抑えたいなら、「ベトナムローカル料理」「自炊」をうまく取り入れると良いでしょう。

交際費・娯楽費

3つ目の「交際費・娯楽費」節約のコツは、「1ヶ月の予算を決めておく」です。
ベトナム現地で触れ合う日本人との食事や飲み会、ゴルフなどの費用がかさみがちである為です。

「日本では知り合えない人と、ベトナムにて交友関係を広げられる」ことは、ベトナム就職の醍醐味の1つです。
しかし、交流にかかる費用が増え過ぎてしまうことにも注意しなければなりません。

食事については、日本食レストランやバーの価格は日本と変わらないですし、ゴルフ場の価格設定は、平均で1万円以上と、決して安くはありません。

交際費・娯楽費は、事前に1ヶ月の予算を決めて楽しむことで、使いすぎを防ぐことができるでしょう。

以上、節約のコツ1つ目は、「ベトナムで増えがちな費用3つを管理する」です。

節約のコツ2つ目「ベトナムならではの費用を、計画的に貯める」

コツの2つ目は、「ベトナムならではの費用を、計画的に貯める」です。

日本では掛からないベトナムならではの費用として、以下の2つが挙げられます。

  • 医療保険料
  • 日本への一時帰国費用

どちらも、多くの場合1年に1回掛かる費用です。
よって、これらを計画的に貯めておくことで、出費を管理し、抑えることができるでしょう。

ただし、上記2つは「会社が負担」するケースがあります。
特に日系企業では、福利厚生に含まれている事が多く見受けられます。

反面、日本以外の外資系企業や、ベトナム系企業では自己負担の場合もあります。
もし「会社負担」であれば心配は要りませんが、「自己負担」の場合は、金額を把握し、計画的に貯めておくと良いでしょう。

節約のコツ3つ目「日本で掛かる費用は、日本の口座から払う」

コツの3つ目は、「日本で掛かる費用は、日本の口座から払う」です。

当てはまる費用としては、「年金保険料」「奨学金の返済」が挙げられます。
これら「日本の銀行口座経由での支払い」が求められる費用を、ベトナムの銀行から毎月送金して支払う場合、1年通算で見た際の手数料が、非常に大きくなってしまうからです。

対策としては、以下2つの方法が考えられます。

  • 次の帰国予定までに掛かる金額を、事前に日本の銀行口座に用意しておく。
  • 親族や知り合いに、毎月の返済分を建て替えてもらう。

上記の方法を取ることが難しいという場合は、「数カ月分は銀行口座に入金の上、数ヶ月に1回まとめて送金する」事も可能でしょう。

ただし、「年金保険料」の場合は、日本の住民票を除籍し「海外在住者」となることで、年金保険料支払い義務の対象から外れる事も可能です。
とは言え、将来の受給金額は下がってしまいますので、ご自身の将来設計に合わせて、判断しましょう。

4つ目「ベトナムで貯金は出来ますか?」

よくある質問の4つ目は、「ベトナムで貯金は出来ますか?」です。
結論から言うと、「可能」です。

まずは、本記事でご紹介したよくある質問1つ目「最低限の生活に必要な金額」を把握しましょう。
その上で、よくある質問3つ目「ベトナムで生活費を節約するコツ」を実践することで、十分貯金をすることができるでしょう。

まとめ「ベトナム就職で、日本以上に自由なお金を増やす事も可能」

今回は、ベトナムの生活費にまつわる「よくある質問4つ」をご紹介しました。
ベトナム就職で、日本以上に自由なお金を増やす事も可能であることが、ご理解頂けたと思います。

今回の記事が、「ベトナムでの生活費」にまつわる不安を和らげ、ベトナム就職へより前向きになって頂ければ幸いです。

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

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