ベトナムには2023年時点で約2万2千人程の日本人が在留しております。
ほとんどの方がベトナムで仕事をするために在留しており、ベトナム赴任に際して、ご家族・お子様を連れて移住する家族も少なくありません。
食事、医療、治安など、気になる面は多いと思いますが、大人ではなく小さいお子様も一緒に生活を送るとなると、やはり一番気になる教育面ではないでしょうか。
本記事では、そうした方々のために、少しでも参考となれば有難いです。
具体的には、実際にベトナムでお子様と住むことを考える際には、
ベトナムにはどんな学校があるの?
進路や受験はどうなる?
習い事や塾はあるの?
といった疑問や不安が浮かびますよね。
今回は、日本人学校とインターナショナルスクールに絞り「ベトナムでの学校選びのポイント」や「ベトナム移住後の進路や受験」について解説していきます。
ベトナムでの学校選び:日本人学校とインターナショナルスクール

ベトナムには北部のハノイと南部のホーチミンに日本人学校が1校ずつあります。
小学生から中学生までが日本の学習指導要領に基づいた教育カリキュラムを受けることができ、日本語環境を保ちながら学ぶことができます。
また、ベトナム中部のダナン、南部のホーチミンには「日本人補習校」があります。
インターナショナルスクールもハノイ・ダナン・ホーチミンと各都市に複数校あり、選択肢は豊富です。
国際的なカリキュラムを採用し、多様な言語や文化を尊重しながら教育を行います。
近年では「英語力を高めたい」とインターナショナルスクールを選択するベトナム人の家庭も増えてきているそうです。
日本人補習校とは
現地の学校や国際学校(インターナショナルスクール)等に通学している日本人の子どもに対し、土曜日や放課後などを利用して国内の小学校又は中学校の一部の教科について日本語で授業を行う教育施設です。
ベトナムの学校選びのポイントは?

海外に住むことで、お子様の選択肢も一気に広がり「どうやって学校を選んだらいいのか…」と悩んでしまいますよね。
ベトナムで学校を選ぶ際には、以下のポイントを参考にされてみてください。
①学校の特性

「子どもの年齢・性格や特性」「子ども自身がどうしたいか」「将来どうなっていたいのか」などの家庭の教育方針と学校の特性を照らし合わせて学校を選ぶことが大切です。
「日本人学校とインターナショナルスクールどっちがいいの?」という疑問がよく聞かれますが、以下のようにどちらの学校にも魅力があります。
日本人学校
メリット
日本語で日本のカリキュラムに沿った教育を受けることができ、帰国後も学力の差が生まれにくくなります。
先生も日本の教育観を持ちつつ、世界を視野に入れた教育観を持つ人が多く、日本国内の学校よりも教育への意識が高い場合があります。
デメリット
インターナショナルスクールに比べて英語に触れる機会が少なくなります。
また、ベトナムには日本人学校の高校がなく、中学卒業後はインターナショナルスクールに進学するか日本・海外の高校に帰国するといった進路になります。
インターナショナルスクール
メリット
英語でのコミュニケーション環境に身を置くことができ、自然な英語を習得できます。
グローバルな視点を持ちやすく、海外の大学へ進学するという人もいます。また、少人数制の場合が多く、先生からのサポートが手厚いということが挙げられます。
デメリット
日本語を学ぶ機会がなく、日本のカリキュラムとは異なる為、帰国後の学力に差が生まれることがあります。また、親と先生のコミュニケーションや子どもの学習のサポートも英語になるため、ある程度親の英語力も求められます。
海外の基準による教育を行う高校に進学する場合は、日本の卒業資格が得られず日本の大学の進路選択が限られることもあります。
②子どもの年齢

子どもの発達段階や成長に合わせて、教育環境を選ぶことも大切です。
ベトナムでの学校選びでは、子どもの発達状況や子どもの言語習得状況、家庭でのフォローが行えるか等を考慮するのが良いでしょう。
5歳で小学1年生になることも
「どの国の教育方式を採用しているか」「年齢や生まれ月」によって学校ごとに学年が異なります。
例えばイギリス式の学校では9-8月に学期が始まり、5-6歳がYear1(小学1年生)となります。
学校によっては、子どものレベルに応じて学年のグレードを変更するなどの対応を行ってくれることもあるようです。
子どもの発育に合う学習ができるか
子どもの各時期における発達課題
幼児期(未就学児)
運動機能や話し言葉の習得、社会や物事の単純な概念構成、善悪を区別することの学習と良心の発達
小学生~中学生
読み・書き・計算の基礎的能力の習得、身体的技能の習得、良心・道徳性の価値判断の尺度を発達させること、人格の独立性を達成させること
高校生~大学生
男女両性の友人との交流および成熟した人間関係を構築する、職業の選択と準備、経済的独立に関する自信の確立、両親や他の大人から情緒的独立を達成すること
※ハヴィガーストの発達理論より一部引用
以上のような発達段階は研究者によっても諸説あり、子どもの個性によって様々で正確に区切られるものではありません。
ですが、幼少期に母国語の基礎を固めておかないと軸となる言語が働かず、思考能力・学習能力に影響がでてしまうという『セミリンガル(ダブルリミテッド)』が起こる可能性も一部の研究者から指摘されています。
③子どもの性格

性格が「環境の変化に敏感」といった場合は、日本の教育環境と変わらない日本人学校を選ぶ方が多くなっているようです。
しかし「オープンで自由」といった性格の場合は、日本人学校よりも自由な校風のインターナショナルスクールの方が合うこともあります。
実際に、在住者の中で「小学校高学年からベトナムのインターナショナルスクールに通い、現在は海外の大学に進学している」という方もいます。
④将来の進路

海外で教育を受けた場合は、日本帰国後に『帰国子女枠』を利用した編入・進学をすることもできます。
総務省による「帰国子女」の定義
「帰国児童・生徒」とは、海外勤務者等の児童・生徒で、引続き1年を超える期間海外に在留し、前年4月1日から翌年3月31日までの間に帰国した児童・生徒をいいます。
帰国子女のメリットは?
英語力を活かして受験できる
受験科目が少ない
レベルの高い学校も受験しやすい
比較的競争が少なくなる
といったメリットが挙げられます。
具体的な例として「上智大学・総合グローバル部総合グローバル学科」では大学の定める期間海外の学校に在籍していた人は「各外国語検定試験結果の申告」と「小論文」のみの試験内容となっています。
このように大学共通入試試験(旧センター試験)の受験が必要なく、IB入試とも併願できることも魅力とされています。
IB(国際バカロレア/International Baccalaureate)とは
「世界共通の大学入試資格とそれにつながる小・中・高校生の教育プログラム」で「IB Diploma」という認定証書が受けられる。世界各国の多くの大学で正規の入学資格や受験資格として認められている。
しかし学校によっては「帰国子女枠」での受験を設けていないところや「海外在住期間2年以上」「帰国後○年以内」「日本人学校以外の在籍」などといった独自の条件を設けているところもあるため、受験したい学校の受験要項を事前に調べておく必要があります。
海外大学進学のメリットは?
ベトナム在住者の中には、日本の大学に進学せず英語力やグローバルな視点を活かして、海外大学へ進学する方もいます。
英語力を活かせる
専門的分野の選択肢が広がる
就職活動の幅が広がる
海外大学進学には以上のようなメリットが挙げられます。
自分の興味のある分野を国際的な視点で学ぶことができたり、国によっては現地での就職ができたりするなどの魅力があります。
もちろん、日本企業の現地法人や留学経験者を求めている日本企業、高度な英語力を求められる外資系企業などへ就職することも可能になります。
⑤学費面

質の高い教育を受けさせたい一方で気になるのは学費面です。ベトナムの日本人学校・日系幼稚園とインターナショナルスクールの学費にはどれぐらい差があるのでしょうか?
日系幼稚園
入園費:720万VND~2350万VND
保育料;1057万VND~2034万3300VND/月
日本人学校(ハノイ)
入学費:800US$
学費 :440US$/月
日本人学校(ホーチミン)
入学費:12.000.000VND(JCCH 非会員18,000,000VND)
学費 :9.600.000VND/月
インターナショナルスクール
入学費:322万5000VND~7330万VND
学費 :1億5162万5000VND~9億1070万VND/年
このように、ベトナムのインターナショナルスクールは日本のインターナショナルスクールの一般的な水準「年間150万円~300万円」とほとんど変わらないといえます。
インターナショナルスクールの場合、学年ごとに学費が高くなる方式が取られている場合が多くなっています。
また、ベトナムの日本人学校は文部科学大臣から日本国内と同等の教育課程を有する旨の認定を受けた全日制の「私立学校」となるため、教育費無紹介の対象にはならず、学費がかかります。
一方で、ベトナムでの賃金を考慮すると学費が非常に高いという壁があることから、経済力がある家庭の数が毎年増え続け「レベルが高い教育環境」が得られやすい環境である可能性が高いといえます。
ベトナムにある日系企業などでは駐在員を中心に「学費負担(全額・一部)」といった福利厚生がある企業もあることから、「ベトナムに住むことで教育面でのメリットがある」と実感する方もいます。
(参考)京葉銀行/インターナショナルスクールに通わせたい!学費はいくらかかるの?・(参考)ベトナムSKETCH/ベトナム幼稚園・学校一覧2024年版
⑥立地やアクセス

ベトナムの日本人学校では送迎バスによる通学が可能です。送迎バスの停車する住居や場所が限られるため、バス停のある住居や住居から近い学校選びをする方が通学に便利です。
インターナショナルスクールの場合も送迎バスを利用できる学校もあります。
また、シッターさんやドライバーさんを雇う場合は、学校までの送迎を任せるという家庭もあるようです。
ベトナムに習い事や塾はあるの?

ベトナムでは子ども向けの習い事は充実しており、スポーツ、語学などの習い事があります。
学習塾や進学塾も充実しており、帰国後の進路に向けた受験勉強に特化した塾もあり安心ですね。
▼こちらの記事でベトナムの習い事について詳しく解説しています。
まとめ

ベトナムでは、日本人学校からインターナショナルスクールまで選択肢が豊富です。それぞれの学校の特徴や、子どもの特性などを考慮し、適した学校を選ぶことができます。
また、ベトナムで生活することで「帰国子女枠での受験」でレベルの高い有名大学へも挑戦しやすくなることや「海外大学受験」でグローバル人材になれる等、将来の可能性も広がっていくでしょう。
ご家族の状況も考慮しつつ「より具体的にベトナムでの就業を考えたい!」という方は、ぜひ「HRnaviべとわーく」の専門コンサルタントにご相談ください。
この記事がベトナムでの生活の参考になりましたら幸いです。
ベトナム情報週刊コラム
-
- 2025.12.19
- 2025年版|ベトナム生活はいくらかかる?ハノイ・...
- 海外移住や駐在、現地採用など、日本人にとってベトナムは「住みやすい東南アジアの国」として注目を集めています。 物価が安く、食事もおいしい――そんなイメージがありますが、実際のところ2025年のベトナムでの生活費はいくらくらいかかるのでしょうか? この記事では、ハノイとホーチミンの生活費をリアルな数字と現地の声をもとに徹底解説します。 これからベトナムで生活を始めたい方、駐在・現地採用を検討している方にとって、参考になる内容です。 ここ数年、ベトナムでは経済成長とともに物価が上昇しています。特に2023~2025年にかけて、円安と現地インフレの影響で、日本人にとっては「思ったより安くない」と感じる人も増えています。 とはいえ、東京と比べれば依然として生活コストは約半分〜3分の2程度。 家賃・交通費・外食費などは日本の都市部よりかなり安く、生活スタイルを工夫すれば月10〜15万円程度でも十分に暮らせるのが現実です。 ベトナムの生活費で最も大きな割合を占めるのが「家賃」。 まずは代表的な住宅タイプ別に見てみましょう。 住居タイプ ハノイ家賃相場 ホーチミン家賃相場 備考 ローカルアパート(単身用) 250〜400USD(約4万〜6万円) 300〜500USD(約5万〜8万円) キッチン・家具付きが主流 サービスアパート(外国人向け) 500〜800USD(約8万〜13万円) 600〜1,000USD(約10万〜16万円) クリーニング・光熱費込みもあり ファミリー向けマンション 800〜1,500USD(約13万〜24万円) 1,000〜2,000USD(約16万〜32万円) プール・ジム付き高級物件も人気 ホーチミン市(特に1区・2区・7区)は上昇傾向で、外資企業の進出増加により外国人居住者が増えたことが背景です。 一方、ハノイは比較的安定しており、同じグレードなら1〜2割ほど安く借りられます。 💡 現地在住者の声 「ハノイは通勤ラッシュが大変だけど、郊外なら家賃が抑えられて静か。ホーチミンはカフェや外食が多く、便利さを取るなら断然こちら」(30代男性・現地採用) ベトナムの食費は、どれだけローカルフードを利用するかで大きく変わります。 ● ローカル中心の場合 ・フォーやバインミーなど:1食 約40,000〜70,000ドン(約250〜450円) ・カフェでのコーヒー:25,000〜50,000ドン(約150〜300円) ・屋台や食堂中心で1日3食:月2〜3万円で生活可能 ● 日本食・欧米レストラン中心の場合 ・日本食定食:150,000〜250,000ドン(約900〜1,500円) ・カフェチェーン(スタバなど):60,000ドン〜(約400円〜) ・週2〜3回外食+自炊:月5〜7万円前後 最近では輸入食品や日系スーパーの価格が上がっており、日本の食材を多用すると日本並みの食費になるケースも。 🥢 現地の感覚 「フォー1杯250円は安いけど、週末にイオンの寿司を買うと日本価格。日本食をどれだけ食べるかで月の支出が全然違う」(40代女性・駐在妻) 公共交通機関がまだ整備途上のベトナムでは、バイク・タクシーアプリ(Grab)が主な移動手段です。 手段 相場(片道) 月あたり目安 備考 バイク通勤(自家用) ガソリン代 約400,000ドン(約2,400円) 月1,000円台〜 駐輪場代別 Grabバイク 20,000〜40,000ドン(約130〜250円) 月3,000〜5,000円 短距離移動に便利 Grabカー(4輪) 50,000〜150,000ドン(約300〜900円) 月5,000〜8,000円 雨の日や荷物が多いときに便利 バス・メトロ 7,000〜15,000ドン(約50〜100円) ...
-
- 2025.12.05
- ベトナム在住者必見!今話題の日本発飲食チェーン...
- 近年、ベトナムの主要都市では日本発の飲食チェーンが続々と進出し、現地の人々にも人気を集めています。日本の味を恋しく感じる在住日本人にとっても、これらのお店はまさに“心のオアシス”。 今回は、ホーチミン市やハノイ市を中心に展開している代表的な日本発チェーン6店を、商品の特徴や価格帯、所在地情報などとともにご紹介します。 すき家は、ゼンショーグループが展開する日本最大の牛丼チェーン。ベトナムでは2016年にホーチミンに1号店をオープンし、現在ではハノイやダナンにも複数店舗を構えています。 ● 主なメニューと価格 牛丼(並):約59,000〜69,000ドン(約360円) チーズ牛丼:約85,000ドン(約520円) カレーライス:約89,000ドン(約550円) 日本とほぼ変わらない味を、清潔な店内で気軽に楽しめるのが魅力。味噌汁や生卵などのサイドメニューも充実しており、「夜食」「ランチ」「一人ご飯」に最適です。 📍主な店舗: Ho Chi Minh City:Vincom Center Dong Khoi内 Hanoi:Lotte Center Hanoi 日本でもおなじみの「ココイチ」は、ベトナムでもカレー文化を広めた先駆者的存在。具材・辛さ・ご飯の量を自由にカスタマイズできる点が人気の理由です。 ● 主なメニューと価格 ポークカレー(並):約120,000ドン(約700円) チキンカツカレー:約155,000ドン(約930円) シーフードカレー:約165,000ドン(約980円) 現地では、日本米を使用しながらもカレーの辛さをややマイルドに調整しており、ベトナム人にも好まれています。 日本同様、トッピングメニューの自由度が高く、在住者の“カレー欲”をしっかり満たしてくれる一軒です。 📍主な店舗: Ho Chi Minh City:Takashimaya Saigon Centre内 Hanoi:Aeon Mall Long Bien 焼肉と言えば「牛角」。日本国内だけでなくアジア各国で人気を集めており、ベトナムでもホーチミンを中心に展開を拡大しています。 ● 主なメニューと価格 牛カルビセット(ご飯・スープ付き):約220,000ドン(約1,300円) 食べ放題コース:約399,000〜499,000ドン(約2,400〜3,000円) 炭火焼スタイルで肉の質も良く、日本クオリティの焼肉をベトナムで体験できるとして、日本人・現地客の双方に支持されています。 店内は清潔でサービスも丁寧。デートや接待利用にも向くお店です。 📍主な店舗: Ho Chi Minh City:Le Thanh Ton通り、District 1 Hanoi:Vincom Mega Mall Times City ベトナムのうどんブームを牽引したのが「丸亀製麺」です。現地では2014年にホーチミン1号店がオープン。日本同様にセルフスタイルを採用し、打ち立て・茹でたてのうどんを提供しています。 ● 主なメニューと価格 かけうどん:約59,000ドン(約360円) ぶっかけうどん:約65,000ドン(約400円) 天ぷら各種:1個 約20,000〜35,000ドン(約120〜210円) ...
-
- 2025.11.21
- 現地採用・駐在・フリーランスの違い|ベトナムで...
- 近年、ベトナムは日本人にとって魅力的な就業先として注目を集めています。ホーチミンやハノイなどの都市では、日本企業の進出が進み、現地採用や駐在員、さらにはフリーランスとして働く日本人も増加しています。しかし、これらの働き方にはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、どの働き方が自分に合っているのかを理解することが重要です。 現地採用とは、ベトナム国内の企業に直接雇用される形態です。日本からの派遣ではなく、現地法人に所属し、現地の労働法や給与体系に従って働きます。 特徴 雇用契約:ベトナムの企業と直接契約 給与:ベトナムの市場水準に基づく 福利厚生:現地の制度に準拠 メリット 現地の文化や生活に密着した働き方ができる 日本からの派遣ではないため、自由度が高い 現地のネットワークを構築しやすい デメリット 給与水準が日本より低い場合が多い 福利厚生が限定的 キャリアパスが限定される可能性がある 駐在員は、日本の企業から派遣され、ベトナムの拠点で勤務する形態です。給与や福利厚生は日本基準で支給されることが一般的です。 特徴 雇用契約:日本の企業と契約 給与:日本の給与水準 福利厚生:日本の制度に準拠 メリット 高い給与水準と手厚い福利厚生 日本の企業文化やキャリアを維持できる 家族帯同が可能な場合もある デメリット 現地の文化や生活に馴染みにくい 日本の企業文化がそのまま持ち込まれることが多い 現地での自由度が低い場合がある フリーランスは、企業に雇用されることなく、個人事業主として契約ベースで仕事を受ける形態です。IT、翻訳、教育などの分野で増加しています。 特徴 契約形態:プロジェクト単位や業務委託契約 給与:契約内容に基づく 福利厚生:自己負担 メリット 自由な働き方ができる 高収入の可能性がある(スキル次第) 複数の案件を掛け持ちできる デメリット 安定した収入が得にくい 社会保険や税務処理などの手続きが自己責任 契約の獲得や更新に手間がかかる 以下の表は、現地採用、駐在員、フリーランスの3つの働き方を年収、待遇、生活環境の観点から比較したものです。 項目 現地採用 駐在員 フリーランス 年収(目安) 2,500〜5,000 USD/月 5,000〜8,000 USD/月 + 手当 2,000〜10,000 USD/月(案件次第) ボーナス なし〜あり(企業による) 年2回(日本基準) なし 住宅手当 なし〜あり(企業による) 会社提供または手当あり なし 保険・医療 現地の社会保険加入 日本基準または現地補助あり 自分で手配 ...

