ベトナムで効果的な英語学習について!おすすめの学習法4選を紹介

ベトナムで効果的な英語学習について!おすすめの学習法4選を紹介

海外駐在が決まると、日本での準備期間中に会社からの指示で英会話スクールに通うという方が多くいらっしゃいます。

2~3か月集中的に英会話レッスンを受けたうえで、いざベトナムへ!

しかし、ふたを開けてみると社内コミュニケーションやお客様とのやりとりが英語で、実践では全く歯が立たない…という方が非常に多いのが現実です。

そのため、ベトナムへ来た後も英語研鑽に励む方が多くいらっしゃいます。

そんな方たちにおすすめの英語学習方法をこちらの記事では紹介していきます。

ベトナムで英語学習を検討している方は要チェックですよ◎

 

ベトナムの英語事情

ベトナムに引っ越してくる方によく聞かれるのがベトナムの英語事情。

どのくらい英語が通じるのか?ベトナム語は話せなくても英語で生活できるのか?などの質問をよくもらいます。

筆者はハノイに3年、ホーチミンに1年半住んでいますが、ホーチミンやハノイなどの中心部では英語が通じる場所が多く生活圏内であればベトナム語より英語を使用することの方が多いです。

世界の英語能力指数国別ランキングでは日本の49位に対して、ベトナムは41位とされていますが、特に現在30歳以下の若い世代は非常に流暢な英語を話す方がとても多く納得の結果です。

体感としては、日本よりもカフェやレストランなどは英語が通じる印象が強く、ローカルレストランなどでなければ英語でのやり取りが可能なスタッフが多いです。

また、マッサージ店やゴルフ場のスタッフ、レジデンスの受付など外国人の方が多く利用するであろう場所は基本的に英語が通じます。

一方で、スーパーマーケットやタクシードライバーなどは英語が通じないケースが多く、簡単なベトナム語のやりとりは必要です。

しかしベトナム語は世界の言語の中でも難易度がトップクラスと言われており、習得が非常に難しい言語であるため、絶対にベトナム語が仕事で必要な方でなければ英語の習得を優先させることをお勧めします。

 

ベトナムにおける英語学習方法

実際にベトナムに来てみると英語の必要性に迫られ、英語学習を始める方も多くいます。

おすすめの学習方法や、現地の情報をこちらでお届けしていきます!

 

①現地の英会話スクールへ通う

ベトナムでは近年英語教育は非常に活発に取り入れられているため、一般的な英会話学校から、将来留学や海外就職を検討している方向けにIELTSの資格対策専門のスクールなど多岐に渡るスクールがあります。

ただ基本的にはベトナム語対応となり、英語での対応をしてくれる学校も英語をこれから習いに行く初心者の方にとっては手続きが難関ですよね…

手続きは日本語で行いたいという方におすすめなのが、ハノイやホーチミンで展開される日系の英会話スクールです◎

Brilliant English Vietnam(ブリリアントイングリッシュベトナム)

ブリリアント英会話スクールはフィリピンのセブ島に留学学校、ベトナムではホーチミンに2校、ハノイに2校、インドネシアに2校英会話学校を展開している日系英会話スクール

ベトナムに進出して10年の日系英会話スクールの先駆けです。

現地に住む日本人をメインターゲットとしており、講師はフィリピン人でマンツーマンの英会話レッスンを行っています。

日常英会話コースやビジネスコースに加えて、英検やTOEIC対策コース、キッズコースもあるためビジネスマンの方に限らず、家族みんなで通うことができますね。

また、受付には日本人スタッフがおり、学校説明や入会手続き、入会後のサポートも行ってくれるため安心して通えます◎

厳しい審査基準に基づいて講師の採用、採用後のトレーニングを行っていることもあり、きれいな発音で日本人の苦手なところを熟知して教えてくれる講師が揃っています

日本で通う半額~1/3程度の料金で徹底的に学習できます。

通学型で集中して英語を学びたい方は英会話スクールに通ってみてはいかがでしょうか?

 

②オンライン英会話で学ぶ

ベトナムに来ると現地での仕事が忙しく、通っている時間はない!という方もいるのではないでしょうか。

すき間時間を見つけて英語学習をしたい、できる限り費用を抑えて学習したいという方におすすめなのがオンライン英会話。

なんといっても自宅から学べることや、24時間いつでも自分のタイミングで受講できるということがメリットですよね◎

オンライン英会話ツールはたくさんありますが、受講頻度、講師のクオリティ、学習メソッド、そして自分自身の学習目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

実際に筆者が英語学習のためにいくつか試した結果、おすすめしたいのはNative Campです!

Native Camp(ネイティブキャンプ)

ベトナムでは1か月=1,499,000VND(=約9,000円)で1レッスン25分のレッスンが受け放題です。

会話のコースや、カランメソッドという効率よく学習を進めていくためのメソッドに則って学習していくコース、文法を集中的に学べるコースなど自分の目的に合わせて選ぶことができます。

深夜や早朝でも受けることができるので、自宅から会社の移動時間に受けたい!という方やたくさんレッスンを受けたいが費用を抑えたいという方にはおすすめです。

ビギナーの方でもゆっくり話してはくれますが、オンラインのため少しコミュニケーションがとりづらいため英語中級以上の方にはおすすめします◎

 

③イベントやサークルに参加してみる

なんといってもベトナムに住んでいるため、日常生活で英語を使用する機会が非常に多くなります。

せっかくならベトナム人や外国人の友人を作りリアルな英会話を実践することで、英語力をつけることもおすすめです◎

ホーチミンであれば旧2区タオディエンエリア・ハノイであればタイホーエリアのレストランやバーなどのイベントに参加してみたり、サッカーやヨガなどのチームに入ったりすることで外国人の友人ができます。

そうすると必然的に英語を話す場が増えるため、いきた英語でスピーキング力やリスニング力をアップさせることができます!

趣味を楽しみながら英語力をつけることができて一石二鳥ですね。

Facebookなどでイベントを探すことができるので、興味のある方は是非検索してみてくださいね。

 

④家庭教師をつける

ベトナムでは外国人の家庭教師をつけ、自宅に来てもらい英語を学習することもできます◎

ベトナム人の英語講師の他、ベトナムへ来て英語教師をしているネイティブの方もいるため、個人的に契約をして家庭教師をしてもらうことも可能です。

ベトナムで英語講師をしている人は副業で家庭教師をしている方も多いため、時間が合えば自宅まで来てもらえて便利ですよね。

ベトナム人の英語教師の場合60分~90分で150,000~300,000VND、

ネイティブではない外国人で60分~90分で250,000~400,000VND、

ネイティブ講師で60分~90分で300,000~500,000VND程度がレッスン料金の目安となります。

周りに英語講師がいる場合は、家庭教師をつけるということを考えてみてもよいのではないでしょうか?

知り合いに家庭教師をつけている方がいる場合には、その方に詳しく聞いてみるのも手ですよ。

一から探す場合はFacebookで『English teacher』・『ホーチミン』などど検索すると募集をしている方も沢山出てきますので、探してみてくださいね。

 

まとめ

こちらの記事ではベトナムでの英語学習を考えている方に向けて情報をまとめましたがいかがでしたか?

英語はベトナムに限らず、このグローバル社会においてさらに求められるスキルの一つとなります。

せっかくベトナムにいることで使う機会が増えるのですから、学習しない手はありません◎

さらに英会話スクールの料金も日本の半額以下で通えるので、ベトナム駐在中に英語力を伸ばして日本へ戻った時にみんなを驚かせてみましょう!

こちらの記事が英語学習を検討されている方にとって有益な情報となっていれば嬉しい限りです。

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

ベトナム情報週刊コラム

【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?
2025.10.21
【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?
本記事では、ベトナムの南部ホーチミン市で暮らす際の生活用品の種類や価格、購入できる場所について解説していきたいと思います。 どんな生活用品が必要なのか? どこで購入できるのか? 日本から持ち込んだ方がよい生活用品は?     ホーチミン市の年間平均気温は30℃前後で、常夏の街です。また、4月~10月頃が雨季、11月~3月頃が乾期といったように雨が多く降る時期とそうでない時期の2シーズンに分けられています。 雨季といっても日本の梅雨のように「ずっと雨が降り続く」というわけではなく、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような雨が30分~1時間程度続くというような天候が多いです。まれに雨が降り続いた場合は浸水する箇所がありニュースになることもあります。 © WeatherSpark.com © WeatherSpark.com 日本 100V(Aタイプコンセント) ベトナム 220~240V(Cタイプコンセント) 日本で使っている電化製品をそのままベトナムで使おうとすると、コンセントが合わなかったり壊れてしまったりことがあるため、コンセント変換プラグを準備し、変圧器が必要かどうか事前に確認する必要があります。特に大型の家電の場合は、変圧器の容量の確認が必要になります。     入居する住居に「掃除サービス」や「洗濯サービス」が付いている場合は、掃除用品や洗剤などを購入する必要はありません。「ベッドメイキングサービス」が付いている場合は、シーツを洗う手間もかかりません。こういったサービスが付いていると面倒な家事が減った分、自分の時間に充てられそうです。 また、日本人向けの住居は食器や調理器具、家具、家電が据え置きされているところが多く、入居してすぐに生活を始められるところがほとんどです。 したがって、ほとんどの方が必要になるのは、 各種消耗品 据え置きされていない小物や家電 こだわりの日用品 が多いのではないでしょうか。   ホーチミンの中心部から車で20分ほどの場所にある、ホーチミンのコストコといわれる「MM メガマーケット アンフー」で実際に調査してみました。こちらは、ホームセンターのように日用品から食品、衣料品、文具、バイク用品など幅広い品揃えが特徴です。ホーチミンに住む日本人の方もよく買い物に来るスポットです。(おおよその価格を、1円≒168VND換算で表記。) パンテーンやダウ、クリアなどがありました。値段は130000~270000VND(約771~1601円)です。 ボディーソープはダヴやジョンソンアンドジョンソン、ライフブイがありました。およそ132000VND(約782円)~。 石鹼は一つおよそ13000VND(約77円)~。ライフブイ(lifebuoy)はホーチミンでよく見かける商品で、ボディーソープや石鹼、ハンドソープなど幅広く展開しています。 ハンドソープは64000VND(約379円)~。450gと大容量なのでしばらく使えそうです。 ボディタオル79000VND~(約468円)やボディスポンジ41000VND(約243円)~。こちらも好みによって選べるほど品揃え豊富です。お風呂の桶は30000VND(約177円)でした。 ドライヤーが199000VND(約1182円)~。 シャンプーなどの収納棚が183000VND(約1085円)~でした。スーパーですが浴室用雑貨も充実していますね。 歯磨き粉は約18000~92000VND(約106~525円)。歯磨き粉もアクアフレッシュなど日本人にお馴染みのブランドがあります。歯ブラシは32000VND(約189円)~。   キッチンスポンジが26000VND(約154円)~。 食器用洗剤が23000VND(約136円)~。写真の食器用洗剤も800gとこちらも大容量です。 キッチンペーパーが24000VND(約142円)~。 東芝の炊飯器が699000VND(約4150円)。ベトナム人も炊飯器を使うので、初めからお部屋に設置されていることも。ちなみに、電気ケトルは99000VND(約588円)~。 こちらの食品保存容器が45000VND(約266円)~。しっかりとした作りで頑丈そうです。フライ返しなどの調理器具が87000VND(約515円)~。 お皿が19000VND(約112円)~。   洗濯洗剤はアリエール、OMOが主に売られています。120000~230000VND(約714~1369円)。縦型洗濯機用、ドラム洗濯機用と用途が分かれています。香りはフラワー系の香りやパウダー系の香りが人気のようで、種類も様々です。 柔軟剤入り洗剤は日本でもお馴染みのダウニーが210000VND(約1250円)。衣類用消臭剤が99000VND(約589円)でした。 大きな衣類物干しが599000VND(約3566円)~。乾燥機付きの物件が多いようですが、部屋干しや外干しが必要になったときでも調達可能です。この他にハンガー10本セットが39000VND(約232円)~。アイロン台が399000VND(約2375円)~でした。   メガマートオリジナルブランドのトイレットペーパーが6個入55000VND(約327円)でした。 こちらにはよくデパートなどで見かける業務用のトイレットペーパーが。700gで37500VND(約223円)でした。品揃えに圧倒されてしまいます。 トイレ用洗剤が27000VND(約160円)~。トイレに入れるだけのタブレットタイプの洗剤もありました。 トイレ用たわしが50000VND(約297円)。 トイレの芳香剤も種類が豊富で30000VND(約178円)~。   床用のモップが120000~200000VND(約714~1190円)。マイクロファイバーのふきんを使って床掃除をする場合がほとんどのようです。 ゴム手袋が30000VND(約177円)~。   髭剃りが35000~240000VND(約208~1428円)。 シェービングフォームが86000VND(約512円)。一般的なスーパーではこちらの商品をよく見かけます。   日本のソフィーやロリエといった商品が多く並んでいます。普通の日用20枚入りが32000VND(約190円)~。 コットンが80枚入りで23000VND(約137円)~。メイクアップ用品をメガマートで見つけることができませんでした。コスメ用品はホーチミン市内のドラッグストアで多く扱っており、日本のキャンメイクやセザンヌ、ケイト、資生堂など馴染み深い商品も多数ありますのでご安心ください。スーパーによっては日焼け止めやリップクリームなど取り扱っていることがあります。   ポケットテッシュ10個入が26000VND(約155円)ボックスティッシュが3個組で29000VND(約232円)~。 ベビー用品として販売されていますがウエットシートが29000VND(約172円)~。   ベトナムでは飲み薬や湿布、塗り薬などは、スーパーでは購入できず一般的には薬局で購入するようです。薬局で症状を伝えると簡単に一回分から処方してもらえるそうです。今回調査した「MM メガマーケット ...
初めての海外転職!ベトナムに行くために日本の住民票は抜くべき…?
2025.10.20
初めての海外転職!ベトナムに行くために日本の住...
  海外移住をする際に検討する項目の一つが、“住民票を抜くか否か” 住民票を残しておかなければ、受けられないサービスはあるのだろうか?逆に住民票を抜いてしまったら、何か問題はあるのだろうか? そのような渡航前の住民票に係る疑問を解消すべく、こちらの記事では住民票を抜くことによるメリット・デメリットを紹介します。 『それぞれのメリット・デメリットがよく分からない。』『自分はどうするのが最も適しているのだろう?』と、お悩みの方は是非こちらの記事を参考にしてみてください。   住民票とは『住民基本台帳』を指し、氏名、生年月日、性別、住所などが記載された住民票を編成したもので、住民の方々に関する事務処理の基礎となるものです。 下記の通り、国民保険や手当、年金の受給などに深く関わり、日本に住むうえで重要な情報となっています。 選挙人名簿への登録 国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、国民年金の被保険者の資格の確認 児童手当の受給資格の確認 学齢簿の作成 生活保護及び予防接種に関する事務 印鑑登録に関する事務 参照元:総務省基本台帳 そのため、海外移住に伴い、自分自身の立場では抜くべきか残すべきかをしっかりと見極める必要があります。   住民票を抜くか否かを決める前に、住民票の有無は自分の意志で決めてよいものなのでしょうか? 筆者はベトナムに移住する前に東京都の文京区に住んでいましたが、自身が転出届を提出する際に得られた回答は下記の通りでした。 1年を超える長期滞在の場合には、国外転出の手続きをしていただく必要があります。1年未満であればそのまま残しておいても構いませんが、1年を超える場合は届けを提出してください。 こちらの期間に関しては、お住まいの市区町村により差がありますので市役所で確認をすることをお勧めします。 実際に文京区が作成するウェブサイトにも、下記の通り同様の記載がありました。 質問:しばらくの間海外で暮らすことになりそうですが、住民票はそのままでよいのでしょうか。 回答: 海外に滞在する期間がごく短期間の場合は、住民票をそのままにしても構いません。 長期の滞在(おおむね1年以上)になる場合には、生活の本拠地が日本にあるとはいえないため、国外転出の手続きをしていただく必要があります。 住民票を置いたままにしておきますと、住民税、国民健康保険料等も負担していただくことになります。 参照元:文京区サイト抜粋 1年以上の海外滞在となる方は、基本的には住民票を抜くことを前提に考えておくとよいでしょう。 不安がある方は、お住まいの地方自治体へお問い合わせください。   では、ここからは住民票を抜くか迷っている方に向けて、メリット・デメリットを紹介していきます。 住民税を納付する義務がなくなることは一番のメリットではないでしょうか。 住民税は前年度の所得に応じ翌年支払う税金ですが、原則として1月1日現在の住所地で課税されます。そのため1月1日時点で住民票を抜いていれば住民税を支払う必要はありません。 住民票は引っ越し日の14日以内に転出届を提出することが推奨されています。 筆者は1月10日頃に引っ越しをしましたが、12月28日に住民票を抜いたため住民税を支払う必要がありませんでした。当時このルールを知らずに区役所を訪れた際に、区役所の担当者から教えてもらいありがたかったことを今でも覚えています。 住民税の金額は前年の所得により異なりますが、おかげで30万円ほどの支払いが必要なくなりました。   厚生年金は住民票を抜くことで、支払いの義務がなくなります。 将来の年金受給額が減ることを避けるために加入しておきたいという方は、個人での加入や継続が可能ですので手続きをしておくとよいでしょう。   国民健康保険料を納付する義務がなくなるという一方で、帰国した際に日本で治療を受けても控除されないため10割負担で医療費を支払わなければいけません。 持病がある方や、日本に定期的に帰国して通院予定のある方は、住民票を抜かずに健康保険に加入している状態の方が安心かもしれませんね。 また、海外で病院にかかると、治療費が高額になるケースが多く見受けられます。 ベトナムでは働く労働者の権利と義務確保のために、2022年1月より外国人の社会保険の加入が強制となり保険料率が引き上げられました。それにより外国人もベトナム人と同様の医療保険を受けることができます。 ただ、現実的にはローカルの限られた病院にて2割負担で治療が受けられるというもので、日本語や英語が通じる病院は対象外です。 多くの日本人にとっては入院や怪我をした場合、ベトナムの社会保険の範囲内の治療では水準が低く不安も多いと思いますので、現地で加入できる保険などを事前に調べておくことをおすすめします。   住民票を抜くことで、マイナンバーが失効します。オンラインでのスムーズな行政手続きや本人確認書類として使用ができなくなるため、日本と行き来しながら生活をする方にとっては不便になる可能性があります。 政府も今後は銀行口座との紐づけなど、よりマイナンバー利用を促進すること発表していますので、慎重に考えた方がいいかもしれません。   結局のところ住民票は抜いたほうがいいの…?  ≪住民票を抜いたほうが良い方≫ 住民税などの税金の支払いを減らしたい方 ベトナムで保険に加入しており、医療が安心の方 1年以上海外滞在予定の方 ≪住民票を残した方が良い方≫ ※例外があります 日本で定期的に通院予定がある方 日本での行政手続きが多い方 マイナンバーを利用したい方   ・身分が証明できるもの(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード(個人番号カード)、住民基本台帳カード、在留カード、健康保険証等) ・マイナンバーカード(個人番号カード)または住民基本台帳カード(交付を受けている異動者の方全員分) ・住民異動届(各役所のホームページよりダウンロードもしくは現地にて記入)   海外転出届は上記を持参し、持参し住民登録窓口を訪れて届を出すと完了します。 最近では郵送でも完了するので、渡航前の忙しい時期に役所を訪れる手間が省けるので便利です。区ごとに手続きの流れが変わるため、お住いの役所のウェブサイトで事前に確認するとスムーズに手続きを進めることができます。 手続きが完了すると住民登録がなくなり、住民票が取得できなくなりますのでその他の手続に住民票が必要な方は注意が必要です。   日本で転出届を出し、無事ベトナムに到着したら在留届を提出することも必要です。 ...
ベトナム人スタッフの問題意識と夢への姿勢を考える
2025.10.17
ベトナム人スタッフの問題意識と夢への姿勢を考える
多くの日本人管理者が、ベトナム人スタッフに対して問題意識が薄いと感じることが多いのは理解できます。問題意識が低いということは、現状に満足しているか、現状に適応できているため、改善の必要性を感じていないということになります。そのため、仕事においては受け身であり、改善提案や改善活動への意識が生まれにくいのです。ボトムアップ的な経営を目指す理系企業の経営管理者にとって、この姿勢が不思議であり、不満や不可解さを感じるのも無理はありません。 問題は大きく三つに分けられます。まず顕在的な問題は、緊急性が高く誰にでも明らかな課題で、例えば明日の生活費をどうするかといったことです。次に潜在的な問題は、現在の生活には問題がないように見えても、背景にあるリスクが表面化した際にどのような影響があるかを考える必要がある問題です。最後に、自己実現的な問題として、現状に満足してリスク対策を講じているものの、より高次元の目標や夢を達成するために克服しなければならない課題が存在します。 現状に満足し、改善の必要がないと感じることは、精神面では良いことだと個人的に思います。満足しやすく、日常を楽しみやすいことで、最終的には幸福感を得やすくなるからです。しかし「無知の幸せ」という考え方もあります。これは、事故や病気、子育てなどの人生における様々なリスクについてあまり意識せずにいることから生まれる幸福感を指します。つまり、起こり得るリスクを知らない、あるいは無視しているために、今の状況に安心しているのかもしれません。そうではなく、リスクを理解していること自体が問題を認識する第一歩だと言えるでしょう。 日本では四季があり、特に冬には準備や蓄えが不足すると命に関わるリスクが常に存在します。また、自然災害も頻繁に起こるため、日常的にリスクと向き合いながら損害を減らしリスクをヘッジする習慣が身についています。そのため、比較的気候が安定しているベトナムよりも問題意識が高いと考えられます。一方、ベトナムでは社会の発展とともに平均年齢が30代前半となり、親世代の医療費や中年世代の子育てコストなどがより意識されるようになってきています。社会の発展に伴い、物価の上昇とともに問題意識も高まっていくでしょう。 裕福な家庭や一定の地位と収入がある中間管理職に関しては、生活リスクから解放されているため、夢を尋ねると多くの人が早期退職を挙げます。早期退職後の希望は、遊ぶことやゆっくりすること、農業や世界一周旅行など、楽しみに関するものが多いです。それを見ると、今の仕事はそれほど苦労が多いのか、楽しめないのかと疑問に感じます。また、多くの人にとって仕事は自己実現の手段ではなく、稼いだお金で好きなことをするための手段になっているように見えます。しかし、遊びもすぐに飽きが来るものであり、それだけで満たされるわけではないと私は思っています。それでも、早期退職は一つの大きな夢として広く認識されています。 日本のメディアでは「日本一」や「日本初」といった言葉がよく使われ、プロジェクトXのようにチームで達成する夢が称賛されがちです。一方、ベトナムでは「ベトナム一」という言葉も使われますが、普通のものを努力して作り上げた結果に関することが多く、例えば大きなラーメンや仏像といった、人々の夢とは直接関係のないものが中心です。 また、日本では仕事の話が職場外の集まりでも行われることが一般的ですが、ベトナムではオフ会はリラックスするための場であり、仕事の話をするのはタブーとされています。仕事の話を持ち込む人は、雰囲気を壊しがちで、周りから敬遠されることが多いです。こうした状況から、個人レベルで夢を語り合い、高次元の目標を共有して応援し合う文化はベトナムではまだ希薄だと感じます。 とはいえ、ベトナムのような開発途上国では、大きな夢を持つことは一般的に難しいとされています。社会や政治的にも「出る杭は打たれる」風習が根強く残っており、大きな夢を持つことは無謀だと見られがちです。しかし、約30年前に日本に留学した際、日本の若者が音楽バンドやストリートアートに情熱を注ぎ、夢を追いかける姿にとても憧れを感じました。そのような人々が自分の夢を追いかけることで、周囲に与える影響は非常に大きいと実感しました。 現在のベトナムでも、バンドや伝統芸能、コメディアングループなどが増えつつあり、夢を追いかけながら生計を立てることが可能な状況になりつつあると感じています。生活がだんだんと安定してくることで、ベトナム人も夢を本気で追うことができるようになるでしょう。若い世代やサラリーマン世代でも、会社の中で夢を語る機会が増えてくるのではないかと思います。 もちろん、若い世代に期待するだけでなく、今の中間管理職も自ら行動し、仕事の中で自分の夢を見つけることが大いにプラスになるはずです。どのようにすれば夢を持って挑戦する意識を育てられるかについては、今後さらに考察したいですが、夢を持つことの重要性を改めて強く感じています。

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