ベトナム生活情報

2023.07.24

【ベトナム医療環境】もしもの時は?ハノイ・ホーチミン病院一覧

【ベトナム医療環境】もしもの時は?ハノイ・ホーチミン病院一覧
ベトナム生活情報、お役立ち情報

本記事ではベトナムで気を付けるべき病気およびベトナムの医療事情についてご紹介したいと思います。 ベトナムでかかりやすい病気は? 万が一病気やけがが起きた時は? 受診費用や海外保険はどうしたらいいの? などの疑問にお答えできる記事ですので、お役に立てれば幸いです。記事の最後に「ハノイ・ホーチミンの病院一覧」をGoogleマップのリンクと共に掲載していきます。   外務省のホームページではベトナムの医療事情について以下のように紹介されています。 一般的にわれわれ外国人が生活しているような生活環境であれば、かぜや胃腸炎といった日本でも日常的にみられている病気が大部分を占めています。 しかし、デング熱、日本脳炎、食中毒、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病、結核、マラリアといった日本より感染のリスクが高い病気も数多く存在するので、これらの病気に対する予防対策、健康管理を日頃からおこなっておく必要があります。また、交通事情が劣悪であることから、交通事故に遭わないための注意も必要です。 (外務省HP世界の医療事情ベトナム)より引用  現地の人々が平気で食べられるものでも、ベトナム渡航直後は食事や飲料水に慣れず腹痛を起こしたり、慣れない環境で抵抗力が落ちたりすることにより体調を崩しやすくなるようです。 事前に病気を防ぐ知識をつけ予防を心掛けることで、リスクを減らすことが大切です。   南米やアフリカなどでは予防接種証明書の提示を求められますが、2023年現在ベトナムでは日本からの入国時に予防接種証明書の提示は求められていません。 予防接種は必要ないのでしょうか? 予防接種を受けることで予防できる病気は限られていますが、予防接種を受けることで感染症にかかるリスクを下げることができます。必要な予防接種は、渡航先、渡航期間、渡航形態、自身の年齢、健康状態、予防接種歴などによって異なります。事前に渡航先の感染症情報を収集するとともに、それぞれの予防接種について理解した上で、渡航者一人一人が、どの予防接種を受けるかを決める必要があります。 (厚生労働省HP海外渡航のためのワクチン予防接種)より引用 このように、渡航期間や滞在先、個人の予防接種歴によって感染予防の対応は異なりますが、ベトナム滞在中の予期せぬ感染のリスクを減らすためにも、各種予防接種が推奨されています。 ご自身の母子手帳や予防接種証明書を用意して渡航前(3か月前以上前が好ましい)にかかりつけ医と相談しておくことをお勧めします。かかりつけ医がいない場合は、予防接種がスムーズに受けられる海外渡航者専門の医療機関に相談するとよいでしょう。 予防接種に加えて、 不衛生な環境での飲食を避ける 慣れない飲食店での生食や氷を避け、十分に加熱し食品の保存方法に留意する 蚊が媒介する病気を防ぐため虫よけスプレーを塗布し、肌を露出しない 犬などの動物に不用意に近づかない 道路の横断は十分注意し、余裕を持って行動する 規則正しい生活をし、身の回りの清潔を心掛ける など、日常的な心掛けと行動で感染や傷病のリスクを減らすことができます。   緊急の場合に電話番号「115」に連絡して公的な救急車を呼ぶことは可能ですが、ベトナム語しか通じない、搬送先の病院の指定ができない、一度入院すると転院が困難となることが多いといった理由よりお勧めできません。外国人のよく利用する病院やクリニックの日本語受付に連絡をして、その医療機関が所有している救急車を手配するか、自力でこれらの医療機関の救急外来を受診することをお勧めします。 (外務省HP世界の医療事情ベトナム)より引用  ベトナムで治療が受けられない状況の場合、高度な医療が受けられる近隣国(タイやシンガポールなど)に緊急移送され治療を受けることになることがあります。その際は移送費や治療費、入院費などで莫大な金額を請求されることになりますので、渡航前に保険に加入しておくなど準備が必要です。 事故状況 治療・救援費用保険金支払額(円) 友人から黄疸の症状を指摘され受診。膵腫瘍と診断され4日間入院。 4,070,000 胸の痛みを訴え受診。心筋梗塞と診断され、チャーター機でバンコクまで医療搬送し12日間入院。家族が駆けつける。 9,683,931 めまい・呼吸困難を訴え受診。6日間の入院中、ふらつきによる転倒で腰椎圧迫骨折。家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送。 4,482,303 手足のしびれ・感覚麻痺を訴え受診。硬膜下血腫と診断され15日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 4,482,432 足がもつれ転倒し救急車で搬送。心不全・心筋梗塞・心房細動と診断され現地病院から設備が整った病院へ搬送後9日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 4,594,385 朝、めまいがし体が動かなくなる。脳梗塞と診断され12日間入院。医師・看護師が付き添い医療搬送。 4,530,000 (価格ドットコム保険ベトナム(ホーチミン)の医療費)より引用   ベトナムの公立病院は大勢の患者で混雑しており、長時間待たされることが日常化しています。しかも全てベトナム語で対応しなければならないので、公立病院の利用はお勧めできません。外務省も外国人の多くが利用している私立の病院・クリニックの受診をお勧めしています。 軽い体調不良など医師の診察を受けるほどでもないと判断する場合は、市内にある薬局で症状を説明すると処方箋なしで症状に応じた薬を処方してもらえます。その場合は薬代のみの支払いで済みます。ただし外国製の薬のため、体質に合わない場合も考えられるので注意が必要です。   万が一に備えて、緊急対応ができる病院を事前にリストアップしておくと安心です。まずは加入している保険会社に問い合わせたり、病院のサイトや電話から情報収集していくと良いでしょう。その際、確認しておきたいポイントは以下の通りです。 英語や日本語対応のスタッフがいるか 加入している保険が利用できるか 支払方法(現金のみの場合もある) 持参物(身分証明書や保険加入証明書など)   ベトナムで外国人向けの医療機関で医療を受けた場合、自由診療(100%負担)になるため高額になることがほとんどです。また、ベトナム公営の救急車を呼んだ場合でも費用がかかります。 また、「ベトナムの公立病院では治療を受ける前に現金で一時金を支払うことが求められる」と報告されているため、外国人対応可能の病院が受診できる海外渡航者用保険に加入しておくことが安心です。 項目 ベトナム(内容) 日本(参考・2016年8月時点) 救急車の料金 ①公営:5,000円 ②民営:9,400円~ ①無料 ②通常利用しない 初診料 8,200円 2,820円 病院部屋代 (1日当たり) ①個室:70,400円 ②ICU:- ①個室:30,000円~100,000円 ②ICU:80,000円~100,000円 (ジェイアイ損害火災保険株式会社ベトナム医療事情)より一部引用   万が一、ベトナムで医療を受けることになった場合に高額の支払いは避けたい…。そこで、知っておきたい保険や制度についてご紹介します。   海外療養費制度は、海外旅行中や海外赴任中に急な病気やけがなどによりやむを得ず現地の医療機関で診療等を受けた場合、日本で健康保険組合加入している場合には、申請することにより一部医療費の払い戻しを受けられる制度です。 旅行など短期の海外滞在を想定した制度であり、補填を受けられる条件などが細かく設定されています。加入している保険組合等のサイトで条件や申請方法を確認しておくと良いでしょう。 (参考)全国健康保険協会海外で急な病気にかかって治療を受けたとき   ほとんどの場合、加入の手続きが不要で利用することができます。短期の海外滞在を想定したものが多く、クレジットカード会社によって受けられる補填の条件や内容が異なるので事前の確認が必要です。   ベトナムで働くなど、1年以上の長期滞在を想定した保険プランが充実しています。保険額や条件もプランによって様々ですが、医療相談や病院紹介などサービスが多岐にわたり万が一の際に心強い存在です。滞在期間や補償内容などご自分の条件に応じたものを選ぶと良いでしょう。   ベトナムで3ヶ月以上勤務する場合は、外国人であってもベトナム国内の医療保険に加入します。しかし、ベトナムの医療保険が適用できる病院が定められており、前述したようにベトナム公立病院の混雑状況や医療レベル、ベトナム語での診療などを考えると、公立病院の利用はお勧めできません。外国人対応の医療機関の場合は、ベトナム医療保険の適応外となります。 さらに、近隣国への緊急移送治療が発生した場合のことを考えると、個人で医療保険に加入しておくことが一般的と言えるでしょう。   国民健康保険は「非居住者」になった時点で被保険者ではなくなるので医療費が10割負担となります。 しかし、ベトナムに住みながらも日本の住民票を抜かず「居住者」の扱いで国民健康保険等に加入している場合は、一時帰国時に日本の医療を保険適用で受けることができます。 一方、いわゆる「年金」といわれる「老齢基礎年金」「遺族年金」「障害年金」は住民票を抜き海外に転居した場合でも、申出により国民年金の任意加入制度を利用することができます。任意加入には手続きが必要です。申出した日から被保険者資格を取得します。手続きは、お住まいの市区役所・町村役場国民年金担当窓口で行ってください。 (参考)日本年金機構/海外への転出  これらの年金を受け取る場合は条件があるため、日本年金機構のサイトや市区役所・町村役場の担当窓口で確認しておくとよいでしょう。 こちらの記事もよろしければご参照ください▼▼ 初めての海外転職!ベトナムに行くために日本の住民票は抜くべき…? 基本的には、海外居住者であっても保険に加入し続けることは可能なようです。しかし、保険の内容によっては診断や治療を日本で受けることが条件になっていたり、その他様々な条件があったりするため渡航前に保険の内容を確認しておく必要があります。   前述したように、ベトナムに住みながらも日本で「居住者」の扱いで国民健康保険等に加入している場合は、一時帰国に日本の医療を保険適用で受けることができます。しかし、渡航時に住民票を抜いて「非居住者」になっている場合は帰国後もう一度、住民票を取得し保険料を納めなければ医療保険適用にはなりません。 短期の一時帰国の場合、自治体によっては住民票の再取得が難しいこともあるため注意が必要です。また、日本の住民票を再取得した場合、条件によっては税金が発生することも念頭に置いて置かなければなりません。ただし所得税に関しては、ベトナムと日本の間に「租税条約」が結ばれていますので、どちらかの国で納税していれば二重課税を課せられることはありません。 長期滞在者の場合「病気になっても一時帰国すればいい」と考える方もいるかもしれませんが、一刻を争う緊急事態では移動に時間のかかる日本での治療はあまり現実的ではないでしょう。   【ハノイフレンチ・ホスピタル】 診療科:総合診療科・内科専門科、外科、脳神経外科、小児科、産婦人科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、整形外科、精神科、麻酔科、歯科 診療時間:月~金 8:30~17:00/土 8:30~12:00/日曜日 休診   【ビンメック国際総合病院】 診療科:総合診療科、内科専門科、外科専門科、整形外科、脳神経外科、小児科、腫瘍科、産婦人科、皮膚科など 診療時間:月~金 8:00~17:00/土 8:00~12:00/日曜日 休診   【ファミリーメディカルプラクティス・ハノイ】 診療科:一般診療、小児科、皮膚科、整形外科、婦人科、循環器科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、理学療法、心理療法 診療時間:24時間365日オープン(いつでも医師と看護師が院内に常駐しています)※予約可能な時間帯:月〜金:8:30〜17:30/土:8:30〜12:30   【ラッフルズメディカル・ハノイ】 診療科:総合診療や婦人科、皮膚科、循環器内科、理学療法、健康診断、予防接種など 診療時間:月〜土 8:00〜20:00/日休診    【さくらクリニック 】 診療科:一般内科、小児科、歯科、循環器科、消化器科、腎・泌尿器科、呼吸器科 、内視鏡、予防接種、画像診断、婦人科、健康診断 診療時間:月〜土 8:30〜12:30 / 13:30〜18:00、日曜日 休診   【東京インターナショナルクリニック】 診療科:総合内科、小児科、メンタルヘルス科、循環器科、整形外科、泌尿器科、婦人科、消化器科 診療時間:月~土 8:00~17:00/日曜日 休診   【T-Matsuoka Medical Cener(T松岡メディカルセンター)】 診療科:内科、小児科、産婦人科、眼科、皮膚科、耳鼻科など 診療時間:月~土 8:00~18:00   【JAPAN International Eye Hospital(日本国際眼科病院)】 診療科:眼科全般 診療時間:8:00~12:00 13:00~17:00、休診日:ベトナムの祝日に準ずる。   【Lotus Clinic Hanoi(ロータスクリニックハノイ)】 診療科:総合診療科(プライマリーケア)、健康診断、予防接種など。 診療時間:月曜~金曜9:00~12:30 14:00~18:00、土曜9:00~13:00   【さくらクリニック (上記参照)】   【West Coast International Dental Clinic, Hanoi  (ウエスト コースト インターナショナル デンタル クリニック、 ハノイ)】 診療時間:月曜~金曜8:30~19:00、土曜9:00~18:00   【ハノイ三国歯科】 診療時間:火~土 9:00~12:00 14:00~18:00、月・日・祝日は休診 【Lotus Clinic (ロータス クリニック)】 診療科:総合診療科(プライマリーケア)、内科、小児科、健康診断、予防接種 診療時間:月~金曜日9:00~12:30 14:00~18:00、土曜日9:00~13:00   【Family Medical Practice, Ho Chi Minh City(ファミリー メディカル プラクティス ホーチミンシティ)】 診療科:総合診療科、内科、小児科、整形外科・外科、皮膚科、婦人科、耳鼻咽頭科、理学療法など。 診療時間:(1区)月曜~日曜 8:00~18:00、(2区)24時間、(7区)月曜~金曜 8:00~17:00、土曜 8:00~12:00   【Raffles Medical Ho Chi Minh(ラッフルズ メディカル ホーチミン)】 診療科:総合診療科、内科、小児科、産婦人科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、外科、整形外科、泌尿器科、放射線科、呼吸器科、消化器科、歯科、整体、心理カウンセリングなど。 診療時間:月~金曜日8:00~18:00、土曜日8:00~17:00   【DYM Medical Center Vietnam(DYMメディカルセンターベトナム)】 診療科:内科、外科、整形外科、呼吸器科、産婦人科、耳鼻咽喉科など 診療時間:日本人医師 月火木金土 9:00~13:00、14:00~18:00、ベトナム人医師 月~土 8:00~12:00、13:00~17:00   【Franco-Vietnamese Hospital (フランコ ベトナミーズ ホスピタル、通称FVホスピタル)】 診療科:総合診療科、内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、口腔外科、歯科、放射線治療、整体、理学療法、カウンセリングなど。 診療時間:月~金曜日8:00~17:00*救急外来は24時間体制。   【Vinmec Central Park International Hospital(Vinmecセントラルパークインターナショナルホスピタル)】 診療科:内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科、眼科、皮膚科、耳鼻科など 診療時間:救急は24時間対応 【West Coast Dental Clinic (ウエストコースト デンタルクリニック)】 診察時間:月~金曜日8:00~20:00、土・日曜日9:00~17:00   【Smile Dental Clinic(スマイルデンタルクリニック)】 診療時間:月火木金 9:00~12:00 13:00~18:00、土9:00~16:00   【ありが歯科】 診療時間:月火水金土 9:00~12:00 14:00~19:00、土13:00~17:00   今回は、ベトナムで気を付けるべき病気と万が一の際の対策についてお伝えしました。ベトナムでは現在、2万人以上の日本人が暮らしています。事前に準備をしておけば、恐れることなく快適なベトナムライフを送ることができます。この記事が、お役に立てましたら幸いです。

2023.07.21

【投資/ベトナム株】始め方完全ガイド

【投資/ベトナム株】始め方完全ガイド
ベトナム生活情報、お役立ち情報

ベトナムは、近年高い経済成長を続けている国です。 2017年から2022年までのGDP成長率は年平均6.8%と、東南アジア諸国の中で最も高い成長率を記録しており、若年人口が約7割を占め、今後も経済成長が続くことが期待されています。 このような背景から、ベトナム株式市場は近年注目を集めています。そんな、ベトナム株のメリットとデメリットが知りたい、ベトナム株の特徴は?始めるにはどうしたらいいか?と気になる方も多いのではないでしょうか? ベトナム株の買い方には、いくつかの方法がありますので本記事では、ベトナム株の特徴と購入方法をご紹介していこうと思います。   株取引とは、企業が発行した株式を売買することです。 株式は、企業の所有権を表す証券であり、株式を保有する人は、企業の利益(配当)や資産(残余財産)の分配を受ける権利を有します。 株取引は、証券取引所やインターネットを通じて行うことができ、株式の売買を仲介する「取引所」が存在します。 取引所では、株式の売買価格が公開されており、誰でも自由に売買を行うことができます。 株取引は、株式の価格が変動することにより、利益を得たり損失、を被ったりすることがあります。株式の価格は、企業の業績や経済情勢など様々な要因によって変動します。 資産を増やすための有効な手段の一つですがリスクを伴う投資であるため株取引をメインで行う場合や高額になる際には、リスクを理解しデモトレードや勉強で十分な知識と経験を積んでから行いましょう。 デモトレードは、本番の取引と同じように、自分の資金を扱うわけではありません。 実際のお金を使わずに、株式やFXなどの金融商品を売買する練習をすることができるので、失敗しても損失を被ることがなく、リスクを抑えて練習をすることができます。 本番の取引に備えて、非常に役立つツールですが、デモトレードはあくまで練習であるということを忘れてはいけません。 本番の取引では、デモトレードとは異なるリスクや精神的な負荷が伴うため、デモトレードの経験だけで、本番の取引で成功できるとは限りません。 本番の取引を行う前に、デモトレードを活用して、自分のトレード手法を洗練させ、メンタルを鍛えておくことをおすすめします。   ベトナム株式市場は下記の3つに分かれています。 ホーチミン証券取引所(HOSE) ハノイ証券取引所(HNX) UPCoM店頭市場(未上場公開株取引市場) HOSEはベトナム最大の株式市場で、HNXはホーチミン市以外の地域に本社を置く企業が多く上場しています。 加えて、ベトナムにはUPCoM店頭市場(未上場公開株取引市場)があります。UPCoM店頭市場は、2009年に開設され、未上場の企業や上場準備中の企業を対象とした市場です。 UPCoM店頭市場は、HOSEやHNXに比べて規制が緩く、流動性が低いという特徴があります。しかし、UPCoM店頭市場には、将来性のある企業や成長潜在力の高い企業が多く登録されています。 UPCoM店頭市場は、ベトナム株式市場の成長を牽引する存在として期待され投資家を賑わせています。   ベトナム株に投資するには、日本の証券会社とベトナム現地の証券会社の2つの選択肢があります。   一つは、日本の証券会社を開設し取引を行う方法。 日本の証券会社は、意外にもベトナム株の取り扱いが豊富な証券会社もあり、尚且つ日本語で取引ができるというメリットがあります。しかし、※有償増資の払い込みができないというデメリットがあります。   もう一つは、ベトナム現地の証券会社を開設する方法。 ベトナム現地の証券会社は、※有償増資の払い込みができるというメリットがあります。しかし、日本口座開設に比べると開設時に手間や時間がかかることや、日本語でのサポートがない可能性が高い、というデメリットもあります。 どちらの証券会社を選ぶかは、自分の投資目的や好みによって異なりますが、まずは、それぞれの証券会社のメリット・デメリットをよく比較して、自分に合った証券会社を選ぶようにしましょう。   筆者も趣味程度に触っていますが、よく聞かれる質問が「結局、どちらがいいのか?」です。結論、どちらで初めても問題はありませんが長期的に見れば当然、現地の口座は開設したいところです。 為替レート、手数料の安さ、有償増資の観点からみても圧倒的にベトナム株に軍配が上がります。 また、現地証券会社を選ぶ際でも、口座開設手数料や取引手数料、手数料無料の取引条件なども確認しておくと良いでしょう。 証券口座を開設後、他の証券会社に移管することもできますが、時間がかかることもありますので、初めから自分にあった証券会社を選ぶことは、やはり重要です。 判断が難しい場合には、例えば日本語を話すスタッフがいる、サービスがよい、注文方法が簡単などの条件を満たした証券会社を選ぶと良いでしょう。 ※有償増資 有償増資とは、企業が資金調達をするために、新たに株式を発行して投資家に売却することです。 既存の株主は、保有株式数に応じて、新株を割り当てられる権利を持ちます。 有償増資の手法として、新株予約権無償割当(ライツ・オファリング)がよく用いられます。 新株予約権無償割当とは、既存の株主に新株を割り当てる権利を無償で付与するものです。 新株予約権の権利を行使することで、新株を購入することができます。 新株予約権は、権利を行使する、破棄する、または売買することができます。   ベトナムで証券取引を行うには、証券会社と証券決済銀行に口座を開設する必要があります。 手続きは、煩雑に感じるかもしれませんが、実際にはそんなに難しいものではありません。証券会社によっては、一部の認証手続き、申請や受取りを代理でやってくれるところもありますのでこの場合、手続き自体は1日で完了するほど簡単です。 ですが、外国人投資家の場合、証券保管センター(VSD)で証券取引コードを取得する必要があります。証券取引コード取得手続きは証券会社が行いますがその際に「パスポート証明」が必要になります。 そのため、最終的な取引開始までは数週間はかかります。 パスポート証明は、駐日ベトナム大使館、在大阪ベトナム総領事館、在福岡ベトナム総領事館、またはベトナム各地にある公証役場で取得することができます。 その他、開設に必要な書類は、パスポート、住民登録証、納税証明書、収入証明書などが一般的ですが、証券会社や個人の状況にもよりますので詳しくは、その都度、ご利用される現地証券会社にご確認ください。   思い立ったが吉日と言いますが、株取引はそうもいきません。申し込み後、1ヶ月程度で証券会社から契約書控一式と証券取引コード登録証明書が郵送されます。投資資金を送金すると、いよいよ取引を開始することができます。 証券決済銀行で口座を開設します。 ・パスポート原本、ビザ(ノービザの場合は滞在許可期間の記載がある入国スタンプ)が必要のため要相談。 公証役場でパスポート証明書を2部取得します。・パスポート原本が必要。 証券会社にパスポート証明書を提出します。 証券会社が証券取引コードの申請を行います。 証券会社から証券取引コードが交付されます。 証券会社から証券取引口座開設の通知が届きます。 証券取引口座に投資資金を送金します。 証券取引口座で取引を開始します。 事前の準備をすることで、万が一のトラブルに備えることができます。特殊な書類が多いだけに時間がかかる物もあるので抜かりなく準備しておきましょう。準備期間中は事前に目標や目的を明確にしデモトレードやエアトレードを行うことで、より良いスタートダッシュを切ることができます。   ベトナム株は、成長性が高いことが特徴です。 ベトナム経済は近年急成長を遂げており、ベトナム株もそれに伴い成長を続けています。2019年には、ベトナム株式市場の指数VN30指数は前年比18.4%上昇しました。 また、配当利回りが高いことも特徴です。2020年12月末時点のベトナム株式市場の平均配当利回りは4.1%と、日本株の平均配当利回り2.3%を大きく上回っています。 その反面ベトナム株は、情報量が少ないことと流動性が低いことも特徴の一つです。日本株式市場に比べて歴史が浅く、ベトナム株式市場の取引量と情報量は、日本株式市場の取引量に比べて少ないです。 ですがSNSから最新の情報を得ることが出来ますし、株好きな日本人のコミュニティーもありますので、カバーすることは簡単です。ベトナムで新しい出会いとともに情報収集を行うのも楽しみの一つかと思います。 売買したい銘柄がない場合や、希望する価格で売買できない場合がたまにありますが、それを補う手数料の安さはかなりの強みです。 ベトナムに投資をする際には、ベトナムの情報だけを収集するのではなく、アメリカ、中国、韓国についてもチェックすることが重要です。 なぜならベトナムは、韓国のサムスン電子の拠点となっています。また、アメリカや中国にも輸出入をしています。そのため、ベトナム経済は、これらの国の経済状況や政治情勢に大きく影響を受けます。 これらの国の経済状況や政治情勢が悪化すると、ベトナム経済も悪化する可能性があります。そのため、ベトナム株に投資する際には、これらの国のリスクを十分に理解した上で投資を行う必要があります。 ベトナム株に投資する際は、上記の特徴を理解した上で投資判断を行うとパフォーマンスが向上するかもしれません。 ※手数料の例 (2022年2月15日時) 日本の証券会社(税込) A社:1.65%~2.20%(最低手数料:5,500円) I社:2.20%(同:5,500円) S社:2.20~2.92%(同:132万VND≒6,182円) ベトナムの証券会社 VNダイレクト証券:0.15%~0.25%(最低手数料の設定なし) SSI証券:0.15%~0.25%(同) ホーチミン市証券:0.15%~0.35%(同)   為替レートについては日本の証券会社の場合は独自レートでかなり割高な一方、現地証券会社で取引する場合は、銀行の公式レートが適用されますので、それだけでも大きな差になります。 ※為替レートのスプレッド(2022年2月15日時) 日本の証券会社(税込): A社:4.3%、I社:6.0%、S社:4.3% ベトナムの証券会社: 銀行の公式レート(日本より低い)   引用元;VIETKABU ベトナム株を買うために~Q&A     SSI Securities Corporation(SSI証券)は、ベトナム最大の証券会社です。 1999年に設立され、ベトナム証券取引所に上場しています。 株式、債券、為替、投資信託、デリバティブ取引などの金融商品を取り扱っており、投資コンサルティング、企業金融、資産管理などのサービスを提供しています。 ベトナム全土に支店を展開しており、日本語で対応できるスタッフも在籍しています。 また、インターネットでオンライン取引を行うこともできます。 ベトナム証券市場で高いシェアを誇っており、多くの個人投資家や機関投資家から信頼されています。     2003 年に設立されたホーチミン市証券会社 (HSC) は、ベトナムの証券仲介会社および投資銀行を主導しており、ベトナム証券市場でトップクラスのシェアを誇っています。 堅実で信頼できるサービスによって強化された専門的な投資顧問サービスを含む、個人および機関顧客に対応する一連の金融商品を提供しています。 ホーチミン証券は、ベトナム証券市場の成長に貢献し、ベトナム経済の活性化に寄与しています。   ベトナムの証券会社Viet Capital Securities(VCI)は、2007年に設立されました。 代表取締役のグエン・タ・イン・フォン氏はベトナム前首相グエン・タン・ズン氏の長女です。 VCIは、ベトナム証券取引所(VNX)上場企業であり、個人投資家向けの証券取引、投資信託、資産運用などを提供しています。また、法人投資家向けの証券取引、投資助言、M&Aアドバイザリーなども提供しています。ベトナム証券市場において、トップクラスの証券会社として知られています。 2022年には、ベトナム証券取引所の売買高ランキングで第1位を獲得しました。VCIは、ベトナム経済の成長を支える証券会社として、今後も成長を続けていくことが期待されています。   Techcombank Securities (テッコムバンク証券)は、ベトナム最大の民間銀行であるTechcombankのグループ会社です。 2008年に設立され、2016年にベトナム証券取引所に上場しました。主な事業は、株式、債券、投資信託の販売、投資助言、資産管理などです。2021年末の総資産は約10兆円で、ベトナム証券業界で第10位の規模です。 Techcombank Securitiesは、ベトナム証券業界で最も革新的で効率的な証券会社の一つです。 独自のオンライントレーディングシステムを開発し、モバイルアプリをリリースするなど、デジタル化を推進しています。   Japan Securities Incorporatedは、ベトナム唯一の日系証券会社です。 2009年に設立され、2018年にアイザワ証券の特定子会社になりました。 主な事業は証券仲介業務、投資アドバイサリー業務等です。本社はハノイ市にあります。 JSIは、ベトナム証券市場の概況や変動、又は短期・長期的な市場の見通しなどをデイリーレポートを通じてお客様に提供しています。 また、マクロ経済や個別企業の活動に関する最新ニュースも随時アップデートしています。   結論として、正しい知識と経験があれば、株取引は大きな利益をもたらす可能性があります。 しかし、未経験や日が浅い方で株取引に興味がある方は、まずは基礎的な知識を学び、リスクを理解した上で投資を行うようにしましょう。 そのため、投資を始める前に、リスクとリターンを十分に理解することが大切です。 株式投資を始める際には、自分の投資目的を明確にし、どのような目的で投資を行い、どの程度の金額を投資するか決めましょう。それにより銘柄や投資額が変わってきます。 また、短期的な利益ばかりを追い求めると、大きな損失を出す可能性もありますので長期的な視点で投資を行い、リスクを分散させることが重要です。 自分の投資目的とリスク許容度を見定め、損失を出す可能性もあることを念頭に置いて、無理のない範囲で投資を行うようにしましょう。 本記事が、読者の皆様の株取引の成功につながることを願っています。 ※本ブログは、株取引に関する情報を提供するものであり、利益を保証するものではありません。 また、特定の銘柄を推奨するものでもありません。 株取引はリスクを伴う投資であり、損失を出す可能性もあることをご理解ください。 投資を行う際には、必ずご自身で十分な調査を行い、ご自身の判断で行うようにしてください。

2023.07.19

【ハノイ生活】現地在住者によるリアル生活費を一挙公開!

【ハノイ生活】現地在住者によるリアル生活費を一挙公開!
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ベトナムでの転職を考えている方々にとって、最も気になるのが現地での生活費ではないでしょうか。 東南アジア・ベトナムはまだまだ発展途上の国で、日本と比較すると物価は安いイメージをお持ちの方がおそらく多いですよね。 旅行に行ってみるとなんとなく分かる現地の相場ですが、住んでみると新たな発見がたくさんあります。 そこで、ハノイ在住4年目の筆者の、超リアルな1か月の生活費を大公開! さらには現地でのお得な情報も紹介していきます◎ベトナム生活を楽しく賢く、始めましょう!   まず、現地の物価感をつかむために分かりやすい、ベトナム人の平均所得についてお話していきます。 2022年7月のJETROの発表によると、ベトナム人の平均月収は6,600,000VND=約3万8,280円、年収にすると約79,200,000VND=約46万465円となります。 とはいえ、筆者の住むハノイやホーチミンの日系企業で働くオフィススタッフは1.5~2倍近く、さらには副業をしているベトナム人がほとんどなので実質の可処分所得は上記より高いと思われます。 ベトナムの労働法では原則副業を禁止としていないため、副業は当たり前の文化です。彼らはタクシーの運転手や塾の講師など多岐に渡り、能力を活かして収入を増やしています。 一方で、ベトナムで働く日本人には『日本人の給与水準』があるので、現地のベトナム人スタッフと同業務にあたらない限り上記給与水準に当てはまらないのが実情です。 そのためベトナム人同様のローカルエリアに住み、ローカルレストランで食事を取り、自分自身でバイクを運転して生活をしていれば給与の大部分を貯金に充てることもできます。   それでは実際のハノイの物価はどの程度なのか、紹介していきます。 食べ物や飲み物は現地のものを調達すると、日本の物価の3分の1程度で購入することができます。 一方で、日本の調味料や食材や輸入品等を購入する場合、3~5倍近くするものが多々あります。こちらはベトナムの関税の高さが大きな要因となっています。 水(500ml) 30円(5,000VND)/本(スーパーマーケット) ビール(生ビール)@レストラン 200円(35,000VND)/杯 缶ビール  @スーパーマーケット 90円(15,000VND)/缶 フォー(ベトナム風うどん)(@ローカルレストラン) 約250円(40,000VND)/杯 バインミー(ベトナム風サンドイッチ) 約150円(25,000VND)/個 なす 約20円(5,000VND)/本 スイカ 200円~300円(35,000~50,000VND)/玉 マンゴー 80~100円(13,000VND~17,000VND)/個 鶏むね肉 100g 80円(14,000VND)/100g   ベトナムは大家族の世帯が多いため、日本と比較すると1つずつの日用品の容量が大きく、その分価格も割安となっています。 しかし食品と比べると意外と高く、日本と同程度の価格帯となっています。 食器用洗剤 150円(25,000VND)/個 シャンプー 500~1000円(80,000~15,000VND) 洗濯洗剤 2kg 900円(150,000VND)/ 2kg ティッシュペーパー 120円(20,000VND)/個 歯磨き粉 200円(30,000VND)/個   上記でベトナムの物価水準を紹介しましたが、ここからは筆者・日本人女性のリアルな1か月の生活費を公開していきます。 物価は安いと言っても、やはり日本のクオリティやサービスを求めたいものもあります。 美容室やネイル・まつ毛エクステ、化粧品などには惜しまず、クオリティで納得のいくものを選択しています。 日系サービスを求めると日本と同価格かそれ以上かかるものもありますので、現地のものと日本の物を両方取り入れながら、できる限りコスパよく生活することを心がけています◎ それではここで、リアルな一人暮らし女子の1か月の生活費を大公開!! 家賃(1 Bed room/50㎡/築4年) 50,000円 食費 15,000円 交際費 30,000円 美容院 4,000円 まつ毛・ネイル 3,500円 電気代 5,000円 日用品 2,000円 交通費 12,000円 携帯代金 500円 合計 122,000円 家賃は日本人の女性が安心かつ清潔感があり、住める価格帯は1ルームで最低$300(40,000円)~が目安となります。 多くの場合、家賃はドル表記となっていますので、注意が必要です。 上を見たらキリがないですが、1ルームのお部屋で$250~400、1ベッドルームで$350~600程度でハノイの中心部に住むことができます。 日本人に進められる物件の多くがサービスアパート(洗濯やお掃除サービス付き、家具家電完備、Wifi完備、水道代金込みなど)となっており入居時に家具を購入する必要もありません。また、家賃にWifiなどが含まれていることが多いため、全ての生活費で考えると、日本と比較し非常にリーズナブルな価格となっています。 実際に筆者は築4年、50㎡の1ベッドルームのサービスアパートに住んでいますが、掃除・洗濯・リネン交換サービス付き、水道代・wifi・ケーブルTV 費用込みです。 また、レストランやカフェやスーパーが徒歩圏内にたくさんある大変便利なエリアなので非常に満足しています。 1点注意事項としては、築年数が日本の3倍ほどの劣化速度と言われておりますので、お部屋を決めるときには、実際に部屋を見て判断することをお勧めします。   筆者は野菜や果物、お肉などはローカルスーパーで調達しています。 価格は市場<ローカルスーパー<日系スーパー・輸入品スーパーの順ですが、市場では売り手との会話が必要になるため、ある程度のベトナム語と価格の相場を把握していることが必須となります。 日系スーパーなどもあり、慣れるまでは便利ですがローカルスーパーで購入すると野菜や果物は日系の5~6割の値段で購入できます。 一方で日本の調味料や食材は日系スーパーでしか手に入らないものが多く、一通り揃うのはありがたい限りですが、日本で購入する2倍以上の相場です。 ≪日本食材の料金目安≫ 例)丸美屋の麻婆豆腐の素:約700円/箱 例2)乾麺の蕎麦1袋:約650円 例3)   白だし1本 800円 例4)   カップヌードル  1個  500円 醤油やみりん、酒などの基本的な調味料は比較的安価なものから5倍近くするものまでさまざまです。 そのため筆者は日本に一時帰国した際に、お気に入りの日本の調味料や乾麺をまとめ買いして持ち帰るようにしています。そうするとベトナムでは安価な食材を購入するだけで自炊ができるので、食費を抑えることができます。   女性にとって外せない生活の一つと言えば、美容ではないでしょうか。 美容院、ネイル、ヘアサロン、エステ、スパなど日本式のサービスや日本人経営のお店もあります。特に美容室とフェイシャルエステに関しては、ベトナムと日本では良しとされている技術が異なるために日系に行くようにしています。 ネイルはベトナムでも非常に人気があるので、ローカルのネイルサロンがたくさんあります。日本語や英語が通じるお店もありますので、安心してお任せすることができます。 筆者は日本語が流暢なベトナム人の方が経営しているお店に通っていますが、お客様の要望によって日本式・ベトナム式の技術を使い分けてくれます。 ネイルは1000円程度でできるので、日本で未経験の方もベトナムに来て始めてみてはいかがでしょうか?     写真:GRABホームページ画像抜粋 ベトナムではデリバリーサービスの人気が非常に高く、タクシー・レストランの料理・スーパーの購入品などを自宅までデリバリーをしてくれます。 そのすべてがGRABサービス一つで利用できます。日本のウーバーイーツ、タクシー配車サービス、スーパーの配達サービスを掛け合わせた非常に便利なサービスです。 筆者はこちらを利用してレストランの料理をオーダーしたり、日用品をまとめ買いしたりしています。 GRABアプリを通して購入することで、レストランメニューの割引が適用されることが多々あり、場合によっては30~50%オフで購入できることもあります。 また、使用に応じてポイントが貯まり、購入時の割引に使用することができるのも嬉しいです◎   写真:MAMA’S Bakery Facebook より抜粋   ハノイの日本人が多く住む、キンマーエリアにあるパン屋さん”MAMA’S Bakery”では日本のパン屋さんのような惣菜パンからケーキまでを取り扱っています。 ベトナムにはパン屋さんはたくさんありますが、日本のパンとは味が異なり、フランスパンなどが多く販売されているため、日本のパンが恋しくなることがあります。 そんな時にはいつもMAMA’S Bakeryさんにお世話になっているのですが、お味はもちろんのこと… なんと!19:30になると、3個で50,000VND(約300円)というセールを実施しています。 セール時間帯以外でも、価格帯は日本より割安~同程度ですので、購入しやすいです。 もし日本のパンが恋しくなったら、行ってみてくださいね◎   こちらの記事では、超リアルな日本人の一人暮らし女性の1か月の生活費を公開しました。筆者は取り立てて節制をしているわけではなく、好きな物を食べ、好きなことをしています。 それでも約12万円ほどの生活費で豊かな生活ができており、非常に満足度の高いベトナム生活を送っています。 そしてまとまった休みには近隣諸国へ旅行へ行ったり、日本へ帰ったりと満喫できるのも嬉しい点ですね。 こちらの記事で、来越した際の生活イメージが明確になり、不安が解消されていたら嬉しい限りです。   ホーチミンの生活費についても下記の記事にて解説しておりますので是非ご覧くださいませ。

2023.07.06

【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?

【ホーチミン編】生活用品はどうしたらいい?
ベトナム生活情報

本記事では、ベトナムの南部ホーチミン市で暮らす際の生活用品の種類や価格、購入できる場所について解説していきたいと思います。 どんな生活用品が必要なのか? どこで購入できるのか? 日本から持ち込んだ方がよい生活用品は?     ホーチミン市の年間平均気温は30℃前後で、常夏の街です。また、4月~10月頃が雨季、11月~3月頃が乾期といったように雨が多く降る時期とそうでない時期の2シーズンに分けられています。 雨季といっても日本の梅雨のように「ずっと雨が降り続く」というわけではなく、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような雨が30分~1時間程度続くというような天候が多いです。まれに雨が降り続いた場合は浸水する箇所がありニュースになることもあります。 © WeatherSpark.com © WeatherSpark.com 日本 100V(Aタイプコンセント) ベトナム 220~240V(Cタイプコンセント) 日本で使っている電化製品をそのままベトナムで使おうとすると、コンセントが合わなかったり壊れてしまったりことがあるため、コンセント変換プラグを準備し、変圧器が必要かどうか事前に確認する必要があります。特に大型の家電の場合は、変圧器の容量の確認が必要になります。     入居する住居に「掃除サービス」や「洗濯サービス」が付いている場合は、掃除用品や洗剤などを購入する必要はありません。「ベッドメイキングサービス」が付いている場合は、シーツを洗う手間もかかりません。こういったサービスが付いていると面倒な家事が減った分、自分の時間に充てられそうです。 また、日本人向けの住居は食器や調理器具、家具、家電が据え置きされているところが多く、入居してすぐに生活を始められるところがほとんどです。 したがって、ほとんどの方が必要になるのは、 各種消耗品 据え置きされていない小物や家電 こだわりの日用品 が多いのではないでしょうか。   ホーチミンの中心部から車で20分ほどの場所にある、ホーチミンのコストコといわれる「MM メガマーケット アンフー」で実際に調査してみました。こちらは、ホームセンターのように日用品から食品、衣料品、文具、バイク用品など幅広い品揃えが特徴です。ホーチミンに住む日本人の方もよく買い物に来るスポットです。(おおよその価格を、1円≒168VND換算で表記。) パンテーンやダウ、クリアなどがありました。値段は130000~270000VND(約771~1601円)です。 ボディーソープはダヴやジョンソンアンドジョンソン、ライフブイがありました。およそ132000VND(約782円)~。 石鹼は一つおよそ13000VND(約77円)~。ライフブイ(lifebuoy)はホーチミンでよく見かける商品で、ボディーソープや石鹼、ハンドソープなど幅広く展開しています。 ハンドソープは64000VND(約379円)~。450gと大容量なのでしばらく使えそうです。 ボディタオル79000VND~(約468円)やボディスポンジ41000VND(約243円)~。こちらも好みによって選べるほど品揃え豊富です。お風呂の桶は30000VND(約177円)でした。 ドライヤーが199000VND(約1182円)~。 シャンプーなどの収納棚が183000VND(約1085円)~でした。スーパーですが浴室用雑貨も充実していますね。 歯磨き粉は約18000~92000VND(約106~525円)。歯磨き粉もアクアフレッシュなど日本人にお馴染みのブランドがあります。歯ブラシは32000VND(約189円)~。   キッチンスポンジが26000VND(約154円)~。 食器用洗剤が23000VND(約136円)~。写真の食器用洗剤も800gとこちらも大容量です。 キッチンペーパーが24000VND(約142円)~。 東芝の炊飯器が699000VND(約4150円)。ベトナム人も炊飯器を使うので、初めからお部屋に設置されていることも。ちなみに、電気ケトルは99000VND(約588円)~。 こちらの食品保存容器が45000VND(約266円)~。しっかりとした作りで頑丈そうです。フライ返しなどの調理器具が87000VND(約515円)~。 お皿が19000VND(約112円)~。   洗濯洗剤はアリエール、OMOが主に売られています。120000~230000VND(約714~1369円)。縦型洗濯機用、ドラム洗濯機用と用途が分かれています。香りはフラワー系の香りやパウダー系の香りが人気のようで、種類も様々です。 柔軟剤入り洗剤は日本でもお馴染みのダウニーが210000VND(約1250円)。衣類用消臭剤が99000VND(約589円)でした。 大きな衣類物干しが599000VND(約3566円)~。乾燥機付きの物件が多いようですが、部屋干しや外干しが必要になったときでも調達可能です。この他にハンガー10本セットが39000VND(約232円)~。アイロン台が399000VND(約2375円)~でした。   メガマートオリジナルブランドのトイレットペーパーが6個入55000VND(約327円)でした。 こちらにはよくデパートなどで見かける業務用のトイレットペーパーが。700gで37500VND(約223円)でした。品揃えに圧倒されてしまいます。 トイレ用洗剤が27000VND(約160円)~。トイレに入れるだけのタブレットタイプの洗剤もありました。 トイレ用たわしが50000VND(約297円)。 トイレの芳香剤も種類が豊富で30000VND(約178円)~。   床用のモップが120000~200000VND(約714~1190円)。マイクロファイバーのふきんを使って床掃除をする場合がほとんどのようです。 ゴム手袋が30000VND(約177円)~。   髭剃りが35000~240000VND(約208~1428円)。 シェービングフォームが86000VND(約512円)。一般的なスーパーではこちらの商品をよく見かけます。   日本のソフィーやロリエといった商品が多く並んでいます。普通の日用20枚入りが32000VND(約190円)~。 コットンが80枚入りで23000VND(約137円)~。メイクアップ用品をメガマートで見つけることができませんでした。コスメ用品はホーチミン市内のドラッグストアで多く扱っており、日本のキャンメイクやセザンヌ、ケイト、資生堂など馴染み深い商品も多数ありますのでご安心ください。スーパーによっては日焼け止めやリップクリームなど取り扱っていることがあります。   ポケットテッシュ10個入が26000VND(約155円)ボックスティッシュが3個組で29000VND(約232円)~。 ベビー用品として販売されていますがウエットシートが29000VND(約172円)~。   ベトナムでは飲み薬や湿布、塗り薬などは、スーパーでは購入できず一般的には薬局で購入するようです。薬局で症状を伝えると簡単に一回分から処方してもらえるそうです。今回調査した「MM メガマーケット アンフー」のレジを通過した後の出口横に薬局がありますので、とても便利です。   飛んでいる虫をラケットで駆除する器具89000VND(約530円)。害虫駆除スプレーが59000VND(約351円)~。その他、ごきぶりホイホイや蚊取り線香などの虫対策グッツがありました。   メガマートには、下着や衣類、タオル、寝具なども販売しています。男性用下着が49000VND(約290円)~。女性用下着が79000VND(約468円)~。タオルが55000VND(約326円)~でした。市内にもおしゃれなアパレルショップがたくさんありますし、ユニクロや無印良品もありとても便利です。   ベトナムの“コストコ”といわれています。品揃えがとても豊富です。   日系大型スーパーのイオンモール。ホーチミン市内に2店舗あります。   コープマートオリジナルブランドは低価格で使いやすいです。   タイ系大型スーパーで品揃えが豊富です。   韓国系大型スーパーで品揃えが豊富です。   40000VND~。ホーチミン市内に何店舗かあります。   ベトナム人にも大人気。次々と新店舗がオープンしています。   ホーチミン市内に数店舗あります。   ホーチミン市内に何店舗かあります。商品が探しやすく便利です。   日本食材店の他に100均にあるような日用品も充実しています。   2店舗目が2023年にオープン。2階には日系日用品が充実しています。   日系デパート。ブランドコスメが揃います。   ベトナム系デパート(マツモトキヨシとダイソーはこちらのデパートにあります)   2023年リニューアルオープン。ブランドコスメが揃います。   ホーチミン1区にありアクセス◎。日系の日用品もあります。   市内に複数店舗があります。シャンプーや化粧品などが充実。   飲み薬等を購入する薬局。市内に多数薬局があります。   ホーチミン1区にあり、コスメ系が充実しています。   ベトナム版Amazon。アプリで注文可能です。   アプリで注文可能です。   筆者が日本から持ち込んでよかったなと思う日用品は 歯ブラシ 医薬品 カレンダー、文房具 でした。基本的な生活用品はホーチミン市で購入できますので、困ることはありません。日頃使っていたものから新しいものにシフトして、慣れていくと思っていた以上に使い心地がよかったりするものが多いです。 筆者がおすすめしたいのが、通販アプリ『Lazada』でのお買い物です。画像検索や英語検索で商品が探せますし、配送料も安く、現金代引きのため安心感があります。ベトナムに住む際はぜひご利用されてみてはいかがでしょうか。   ▼▼生活必需品に関してはこちらの記事もよろしければご参考ください。 【ベトナム生活の必需品】在住者が実感!日本で準備すべき9つのアイテム https://www.vietwork.jp/column/vietnam-life-item/   今回は、ホーチミン市で住む際に生活用品はどうしたらいいのかという疑問にお答えしていきました。ホーチミン市には、たくさんの日用品店があるので、生活用品の調達に困ることはありません。入居する部屋によっては、家具家電付き・掃除・洗濯・ベットメイキングサービスがありのため消耗品のみの購入で済みます。さらに、日本のように四季の変化がないため衣替えが必要なく、とても過ごしやすいです。 ホーチミン市にはまだまだ良いところがたくさんありますので興味を持たれた方は是非、ホーチミン市で生活してみることをお勧めします。この記事が参考になりましたら幸いです。

2023.06.29

ベトナムドンの将来性

ベトナムドンの将来性
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外国為替市場は、世界最大の金融市場であり、毎日、数兆ドルの取引が行われています。外国為替市場は、各国の経済状況や政治情勢など、様々な要因によって影響を受けますが、近年では、デジタル化や規制緩和などの動きも見られ、今後もますます拡大していくと予想されています。 その中でもベトナムドンは、国際的に見てまだまだマイナー通貨であるため、情報が少ないです。 インターネットやスマートフォンの普及により、旅行や外国為替取引がより容易になりましたが、旅行に行こうにも、仕事で行こうにも現地通貨の情報が少ないのは不安ですよね。 そこで、本記事ではベトナムドンの将来性や特徴についてご紹介していきます。   いかにも危険そうに聞こえますが、結果として世界中がベトナムドンに注目する良い機会になりました。 1993年から2011年まで、19年連続で貿易赤字を計上していたベトナム。しかし、2016年以降は、6年連続で貿易黒字を計上しています。これは、ベトナム経済が成長し、輸出が拡大したことによるものです。 著しい成長が目立ったのか、2020年12月、米国財務省はベトナムを為替操作国に指定しました。 これは、ベトナム政府が通貨ドンを不当に安く評価し、米国の輸出を不利にしていると判断したためです。しかし、ベトナム政府は、為替介入は為替レートを安定させるための措置であり、米国の貿易赤字とは無関係であると米国の指摘は根拠がないと反論しました。 よって、2021年4月、米国財務省は、ベトナムが為替介入を実施しているという証拠は不十分であると判断し、ベトナムを為替操作国から除外しました。 そして、米国は引き続きベトナムを監視し、双方の意見交換を継続していく方針を示したものの、最終的に2021年12月、ベトナムには為替操作国に該当しないという評価を下しました。 ベトナムが為替操作国から除外されたことで、ベトナムへの内、外需からの投資が活発化することが期待されています。   米ドルの動きを見れば、ベトナムドンの動きも予想することができると言われるように米ドルと強い結びつきのあるベトナムドン。 ベトナムドンの発行量は、2023年6月現在で約1,110兆ドン(約5兆円)です。ベトナムドンの対米ドル為替レートは、2023年6月現在で約23,000ドン/ドルです。 米ドルが円高になった場合、ベトナムドンは円に対して下がる傾向があります。これは、米ドルの価値が上がると、ベトナムドンの価値が相対的に下がるためです。逆に、米ドルが円安になった場合、ベトナムドンは円に対して上がる傾向があります。 事実上(※1)ドルペッグ制と(※2)管理フロートを採用しているベトナム。そのため、ベトナムドンは米ドルの動きとほぼ連動しています。 米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの加速を背景に、2022年より下落傾向となっているが、FRBは、インフレを抑制するため、利上げを継続しており、これは、ドルの価値を高め、ベトナムドンの価値を下げる要因となっていました。 (※1) ドルペッグ制   ドルペッグ制とは、自国の通貨を米ドルに固定する為替相場制度です。ベトナムは、1978年にドルペッグ制を導入し、現在も継続しています。 為替相場の急激な変動を心配する必要がなくなるので、これは、企業の輸出入や投資活動にとって、非常に重要です。 ベトナム経済の発展に重要な役割を果たしているドルペッグ制は、為替相場の安定を図り、ベトナムの輸出入を拡大し、経済成長を促進しました。   (※2) 管理フロート   管理フロートは、為替相場を決定するための制度の一つで、自国の通貨の変動幅を固定し、その幅の範囲内で各国通貨が自由に取引される制度です。 通貨の変動幅は、ベトナム中央銀行によって管理されます。 こちらも、為替相場の急激な変動を防ぐため、また、自国の経済を安定させるために採用されています。 ベトナムでは、この制度により、ベトナムドンの大きな値動きを防ぐことができています。 ベトナムドンと日本円は日々変化していますが、これは日本円と米ドルの動きとほぼ同じです。 また、ベトナム政府は為替操作国から除外されたことを機に、為替政策の透明性を高め、為替市場の安定に努める方針です。 為替相場が安定していることは、企業の輸出入や投資活動にとっても非常に重要ですが、なによりベトナム国民の生活の安定につながります。   ベトナムドンの将来は、当然、ベトナムの経済成長と為替政策に左右されます。 ベトナムの経済成長は、近年堅調で、2021年のGDP成長率は7.5%と、世界平均の5.7%を上回りました。ベトナムの経済成長を支えているのは、以下の3つの要因が大きいです。 労働力人口の増加 輸出の拡大 外国投資の増加 ベトナムには、6,800万人以上の若い労働力人口がおり、この労働力人口の増加は、ベトナムの経済成長の原動力となっています。 また、ベトナムは、中国に次ぐ世界第2位の靴の輸出国であり、衣料品や電子機器などの輸出も拡大しています。さらに、ベトナムは、中国の台頭により、外国投資先として注目されています。 国際通貨基金(IMF)は、ベトナムの2022年のGDP成長率を6.5%、2023年のGDP成長率を7.0%と予測しています。ベトナムの経済成長が続くことで、ベトナムドンの価値も高まると期待されています。 ただし、ベトナムの経済成長には、いくつかの課題もあります。ベトナムのインフレ率は高く、2022年1月時点では6.4%となっています。インフレ率が高いと、ベトナムドンの価値が目減りする可能性があります。 また、ベトナムの財政赤字も懸念されています。ベトナムの財政赤字は、2021年にはGDPの4.7%に達しました。財政赤字が拡大すると、ベトナムドンの信頼性が低下し、価値が下落する可能性があります。 これらの課題はあるものの、ベトナムの経済成長は、急速に進んでおり、今後もその成長は続くと予想されています。そのため、ベトナムの経済成長は堅調であり、ベトナムドンの将来性も明るいと言えるでしょう。 この成長率は中国、インドに次ぐアジアで最も高い成長率です。この経済成長を支えているのは、製造業、観光業、農業などの分野です。製造業では、自動車、電子機器、衣料品などの生産が拡大しています。 観光業では、ベトナムの美しい自然や文化が観光客に人気を集めています。農業では、米、コーヒー、カシューナッツなどの生産が盛んです。 上記の通り、ベトナムの経済成長は堅調であり、やはり、ベトナムドンの将来性も明るいと言って良いでしょう。   生活に欠かせない食費について紹介します。ローカルのスーパーマーケットで購入できる、食品の価格相場です。こちらが現在のレートで計算した商品の価格相場です。 商品 価格相場 (VND) 価格相場 (JPY) ミネラルウォーター (500ml) 5,000 30 ジュース (500ml) 10,000 61 牛乳 (1L) 20,000 122 卵 (10個入り) 15,000 91 肉類 (500g) 30,000 174 魚類 (1kgあたり) 50,000 289 野菜類 (1kgあたり) 20,000 122 果物類 (1kgあたり) 30,000 174 ハム・ソーセージ 25,000 153 おにぎり 16,000 97 パン類 10,000 61 ビール (1缶、ローカルブランド) 15,000 91 ビール (1缶、海外ブランド) 20,000 122 ベトナムの食料品価格は、日本に比べて全体的に安いです。特に、水やジュースは日本の半分以下で購入できます。牛乳は、日本とあまり変わりませんが、チーズやバターは少し高めです。 食品を購入する際は、ベトナム系スーパーの「コープマート」「ビンマート」、タイ系の「ビッグシー」、韓国系の「ロッテマート」などがおすすめです。これらの大型スーパーに行けば、日用品からお土産まで一通り購入できます。 日本製の食品は、「ファミリーマート」などのコンビニや「イオン」でも購入できます。「業務スーパー」も進出しているのでかなりの日本製のものが手に入るようになりました。 現地在住の日本人には、輸入食品を取り扱う高級スーパー「アンナムグルメマーケット」が人気です。 いずれの店舗でも、日本産の一部商品は日本で購入する価格の1.5倍~となることが多いです。 また、ベトナムはビール大国で、国民一人当たりのビール消費量は世界第4位です。コンビニで購入できるビールの種類はたくさんありますが、その中でも人気のあるビールには、「サイゴンビール」「タイガービール」「ハイネケンビール」「333ビール」などがあります。日本のサッポロも購入できます。 その他の取り扱い商品は、お菓子や冷蔵品、ちょっとした雑貨などです。レジ前フードも充実しており、ベトナム版中華まんやフランクフルトなども置いています。 ベトナムのコンビニは、食料品や日用品、お土産など、様々なものを購入できる便利な場所です。ぜひ利用してみてください。 ※価格相場は、場所や時期、お店によって異なります。   情報量が膨大化している現代社会。そのため、必要な情報を見つけ出すことが難しくなっています。本記事のような元から情報が少ないものなら尚更です。 しかし、必要な情報を見つけ出すことができれば、私たちはより良い意思決定をしたり、問題を解決したり、新しいことにチャレンジすることができます。 ベトナムは、経済成長が著しい国であり、今後も成長が続くと予想されているのでベトナムドンの価値は上昇する可能性が高いと考えられています。 しかし、ベトナムの経済は、中国やアメリカなどの大国の影響を受けやすいというリスクもあります。そのため、ベトナムドンの価値は、これらの大国の経済情勢によって大きく変動する可能性はあります。 全体的には、ベトナムドンの将来性は明るいと言えますが、膨大な量の情報に囲まれて生活している私たちは日々、情報をアップデートしながら情報の重要性を理解し、情報を取り扱う能力を身につけることで、より良いベトナム生活を送ることができるでしょう。

2023.06.26

【ベトナム経済】現在のGDP成長率になるまでの歴史的背景

【ベトナム経済】現在のGDP成長率になるまでの歴史的背景
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自分の育った国でも案外と知らない「歴史と経済」 歴史と経済は、無縁なようで私たちの生活に密接に関係しています。経済は、歴史の中でどのように変化し、経済は、歴史にどのような影響を与えてきたのでしょうか? 私たちの生活は「歴史」、つまりは過去の出来事によって形作られています。 歴史は主に国家や文明など人間の社会を対象とする文章や記録、その出来事のことで、例えば、私たちが使っている言葉や文化、法律、制度なども、すべて過去の出来事によって生まれてきました。 そして「経済」とは、物やサービスの生産、流通、消費などの総称です。経済も私たちの生活に密接に関わっており、経済の仕組みを理解することは、私たちの生活を豊かにする上で重要です。 このブログでは、難しくて敬遠しがちな歴史や経済を基礎から解説することで、ベトナムの歴史への理解を深め、経済の動向を把握するお手伝いができれば幸いです。   ベトナムの歴史は、約4000年の歴史があると言われており、ベトナム人の祖先は、紀元前2000年頃に中国からベトナムに移住して来たそうです。 紀元前1世紀に成立した紅河文明は、ベトナム北部に栄えた青銅器時代の文明で、中国の支配を長い間受けたこともあり、中国の黄河文明の影響を強く受けていました。 紅河文明の衰退後、ベトナムには、漢、唐、宋、元、明、清などの中国王朝が侵攻し、ベトナムは中国の属国となりました。 しかし、ベトナム人は中国の支配に抵抗し、1428年には、黎朝を建国して独立を果たし、その後、ベトナムは多くの王朝が続くことになります。 黎朝(れいちょう)とはベトナムの王朝の一つ。 前黎朝と後黎朝とがあるが、一般に後者をさす。 1428年、黎利が明の支配を脱して建てた王朝で、ハノイを首都とし、国号を大越とした。 1527年、臣の莫登庸によって王位を奪われ、1533年復興したが、以後ハノイの鄭氏とユエの阮氏との抗争を経て、1789年西山党の阮氏によって滅ぼされた。  ※参考文献;goo辞書 黎朝は、ベトナム文化の黄金期を築き、ベトナム語の文字であるチュノムや、書道を確立させて行きます。ベトナムで有名なアオザイもこの頃から発展したと言われています。 アオザイとは、ベトナムの伝統衣装です。中国のチャイナドレスから派生した通常、シルクや綿などの生地で作られる膝丈のワンピースです。 ベトナムの文化と伝統を象徴する衣装として、ベトナムの女性の間で人気があり、日常生活やフォーマルな場面でも着用されています。 いくつかの種類がありますが、最も一般的な種類のアオザイは、単色の布で作られたアオザイです。また、花柄や模様の入ったアオザイもあります。 そしてベトナム王朝は、1800年代後半、フランスがスペインと共にベトナムへの攻撃を開始し、占領しを植民地化したことにより幕を閉じます。 その後は、ベトナム史上最も悲しい出来事が起こります。 そう、ベトナム戦争です。   ベトナム戦争は、1954年から1975年まで続いた戦争です。 フランスの植民地時代から独立を勝ち取ろうと戦っていたベトナム北部と、アメリカの支援を受けたベトナム南部との間で戦われました。ベトナム戦争は、アメリカにとってもベトナムにとっても大規模な死傷者を出した戦争であり、その影響は現在まで続いています。 ベトナム戦争のきっかけは、1954年にインドシナ戦争でフランスが敗北したことだと言われています。 ベトナム建国の父と呼ばれ、現在までベトナム国民に愛されているホーチミンさんの活躍があって、ベトナム独立が叶いました。 フランスがベトナムを去った後は、北ベトナムと南ベトナムでは共産主義を掲げる北ベトナムと、反共主義を掲げる南ベトナムとの間で対立が深まりました。 アメリカは、ベトナム南部が共産主義化されるのを防ぐために、南ベトナム政府を支援しました。 ベトナム戦争は、1965年にアメリカ軍が本格的に参戦したことで激化し、アメリカ軍は、北ベトナムへの空爆や南ベトナム軍への地上支援を行いました。しかし、ベトナム戦争は泥沼化し、アメリカ軍の死傷者も増加していきます。 1968年には、ベトナム共産党が南ベトナム全土で大規模な攻勢をかける「テト攻勢」が行われました。この攻勢は失敗に終わりましたが、アメリカ国内でベトナム戦争に対する反対運動が広がっていきました。 1973年、アメリカはベトナムから撤退しました。しかし、ベトナム戦争はその後も続けられ、1975年にベトナム共産党が南ベトナムを制圧して戦争は終結しました。 ベトナム戦争は、アメリカにとってもベトナムにとっても大規模な死傷者を出した戦争です。アメリカ軍の死傷者は約58,000人、ベトナム人の死傷者は約300万人と推定されています。ベトナム戦争は、アメリカ国内に大きな反戦運動を引き起こし、アメリカの国際的地位にも影響を与えました。 20世紀の最も悲惨な戦争の一つであるベトナム戦争は、私たちに平和の尊さ、そして戦争の悲惨さを今もなお教えてくれています。   ドイモイ政策(ベトナム語:Đổi Mới)は、1986年にベトナム共産党が打ち出した経済改革政策です。 社会思想において新方向への転換を目指すものにあたるので、直訳すれば「新しい物に換える」となります。日本語では日本語では「刷新」や「改革」と訳されます。 ドイモイ政策以前のベトナムは、ソ連型の計画経済を採用していましたが計画経済は効率が悪く、経済成長が停滞していました。そのため、ベトナム共産党は、ドイモイ政策を打ち出し、市場経済への移行を開始しました。 ドイモイ政策の主要な内容は、次のとおりです。 農業生産の自由化 農業分野における規制を緩和し、自由な競争を促進することです。これにより、農業生産の効率化が図られ、農業価格の低下が期待できます。 企業の民営化 政府が所有する企業を民間に売却したり新たに法人を設立することです。企業の経営効率化が図られ、経済成長につながることが期待できます。 外国投資の受け入れ 外国からの投資を呼び込むことです。これにより、外国企業の技術やノウハウが導入され、経済成長につながることが期待できます。 インフラの整備 道路、鉄道、電力、水道などのインフラを整備することです。企業活動や生活の利便性が向上し、経済成長につながることが期待できます。 教育・医療の改善 教育水準や医療水準を向上させることです。これにより、労働力の質が向上し、経済成長につながることが期待できます。 ドイモイ政策は、ベトナムの経済成長に大きな効果をもたらしました。1986年以降、ベトナムの経済成長率は年平均7%で成長し、世界でも有数の経済成長国となりました。また、ドイモイ政策により、ベトナムの貧困率は大幅に減少しました。 1995年にASEANへの加盟を果たしたベトナム。国際社会への協調を強めヒト・カネ・モノの稼働がより自由になりました。 ベトナムの社会にも大きな変化をもたらし、市場経済の導入により、人々の生活水準は向上し、自由な経済活動が活発になりました。また、ベトナムは国際社会に積極的に参加し、国際的な地位を高めています。 ドイモイ政策は、ベトナムにとって大きな成功を収めた経済改革政策です。ドイモイ政策により、ベトナムは経済成長と貧困削減を達成し、国際社会で重要な役割を果たす国へと成長しています。   ベトナム経済は、インフレや金利上昇、世界経済の減速などの逆風にもかかわらず、堅調に推移しています。 特に、海外から高度な人材・技術・豊富な資金を呼び込む対内直接投資は堅調に推移しており、工業部門や建設部門の生産を下支えしています。 自動車販売台数は大きく鈍化するなど金利上昇が足かせとなっている動きもみられますが、農林漁業関連も大きく底入れの動きを強めており、生産全体は上向きです。 また、国境再開を追い風に外国人観光客数は増加しており、観光関連や小売関連を中心にサービス業の生産が再開し、業界としても上向きな傾向です。 インフレや金利上昇、世界経済の減速などの影響はあるものの、ベトナム経済は、コロナ禍の影響を完全に克服し、勢いを取り戻しています。 実質GDPの水準は、コロナ禍の影響が及ぶ直前の2019年末時点と比較して15.6%上回っており、昨年通年の経済成長率は8.02%と1997年(8.15%)以来の高い伸びを記録しました。 これは、ベトナム政府の経済政策が功を奏していることを示しています。世界経済の動向や原油価格など、不透明な要因が多く、予断を許さない状況ではありますが、ベトナム経済は、今後も成長を続ける可能性が高いと考えられます。   ベトナムではもともと外国人による不動産購入が認められていませんでしたが2015年7月1日、ベトナムの不動産事業法および改正住宅法施行されビザを所有したすべての外国人による不動産の所有が可能になりました。 今までの法律では一定の条件を満たした外国人しか購入ができず、所有期間は50年間、居住目的のみ購入が可能でしたが、改正法では賃貸目的での購入をみとめ、所有の期間も50年間と延長アリに緩和されました。 ただし、ベトナムでは不動産、土地に関する法律や制度はかなり複雑であり、頻繁に変更される政策や運用、法の規定の修正を正確かつ適時に理解することは、簡単なことではありません。 ※「不動産事業法および改正住宅法」については専用の記事を掲載予定です。 こうしたベトナム不動産制度・規制の複雑さを回避するために多くの日本人含む外国人投資家や個人や投資家の中には知り合いや共通の友人を介しベトナム人の名義を借りて不動産を購入するなどの方法で、不動産投資をするケースも見受けられます。 名義借しによる不動産投資は、トラブルを誘発し、結果として不動産投資が失敗に終わるケースも多いので、十分に留意してください。 この改正法は、有効な手段の一つで、結果的に多くの日本人含む外国人投資家を呼び込み海外資本が流れ込み、経済が動き出したのも事実です。ベトナム経済の大幅な底上げを図りました。 約40年前までは戦争が終結したばかりの貧しい国だったベトナムがドイモイ政策という政治体制に切り替わったことがきっかけで、わずか30年の間に飛躍的な経済成長を遂げています。 現在、人口増加のピークを迎えているベトナム。ハノイやホーチミン、その他主要都市では急速な都市開発が行われています。 戦後、国民は働けば働くほど豊かになることができ、私企業、私有財産も持てるようになりました。 そうすることで人々は懸命に働くようになり、次第に金銭的価値観が変わっていき、それにともない生活が豊かになる人が増えていきました。   長い歴史をもつベトナム。社会主義共和国として、市場経済への移行を進めており急速な経済成長期にあります。そこに拍車をかける国交再開。今後のベトナムの動向に世界中が注目しています。 そんな素晴らしい今のベトナムがあるのはベトナム人の強さと忍耐の歴史です。中国の支配に抵抗し、フランスの植民地支配からの独立を勝ち取ったベトナム人は、困難な状況にあっても、決してあきらめず、常に前向きに進んできました。ベトナムの歴史は、私たちに多くのことを教えてくれます。 ベトナムの復興は、まだ道半ばです。しかし、ベトナムの人々は、戦争の苦しみを乗り越え、経済と共に着実に前進しています。 過去の出来事を学び、歴史と経済が交差していくベトナムをより深く理解することで、私たちはより良い未来を築くことができるでしょう。

2023.01.18

ベトナムで生活費はいくら必要?よくある質問4つにお答えします。

ベトナムで生活費はいくら必要?よくある質問4つにお答えします。
ベトナム生活情報

ベトナム就職を検討している人から、当社HRnaviが多く受ける質問の1つとして「現地での生活費」があります。 ベトナム生活や海外就職が初めての人にとって、「お金事情」は気になるテーマでしょう。 そこで今回は、 ベトナムでの生活費はいくら必要? ベトナムでも、日本並みの生活をしたい。 できれば、日本より快適な生活を送りたい。 ベトナムで貯金はできる? といった疑問にお応えします。 本記事の結論は以下の通りです。 ベトナムでは「日本より低い金額」で、「日本と同じレベルの生活」を送ることができる。 やりくり次第で「日本よりも快適」な生活を送りながら、「日本以上に貯金」もできる。 この結論をご理解頂くため、以下に「4つの質問」と、その回答をご紹介していきます。 今回の記事を読み、少しでも「ベトナムでの生活費」に関する不安が解消され、ベトナム就職を決断する後押しとなれば幸いです。 結論から言うと、月収で約1,000ドル(約130,000円)です。 つまり、月収12ヶ月分を合計した「年収」で言うと、「約12,000ドル(約1,560,000円)」あれば「日本並みの生活水準」で生活が可能です。 ハノイやホーチミンなどの都市圏にて在住する、在住者複数人の経験に基づくと、1人暮らしの生活費の内訳は以下の通りです。 家賃 400ドル 食費 300ドル 光熱費 50ドル 通信費 5ドル 交通費 20ドル 娯楽費(週2,3回の外食を含む) 200ドル 合計 975ドル ここでいう「最低限の生活」は、以下のように定義します。 日本人が「快適」と思うレベルの家に住む 食事は自炊が基本だが、1日3食しっかり食べる 週に2,3回は、外食で日本食を楽しむ その他、過度な節約はしない。 家については、「月額200ドル未満」の物件もあります。 しかし、そういった家の環境は、日本で生まれ育った人にとっては、厳しい環境です。 場所と探し方次第では、300ドル前後(ホーチミンのNguyen Thi Minh Khai通り、ハノイのMy Dinh地区など)でもキレイな家を見つけられますが、余裕を持った予算として「400ドル」をご紹介しています。 また、食費については、過度な節約はしないことを想定しています。 自炊を基本とし、外食も週に複数回楽しむことができる予算です。 もちろん、自炊の内容や外食の回数により、より金額を抑えることもできるでしょう。 一方で、弊社HRnaviが15年、ベトナムで運営してきた経験によると、ベトナムの若手現地採用の人は、「月の給与収入1,500ドル」で働き始める人が多いです。 この「給与収入」とは、「会社から支払われる給料の総額」を意味します。 つまり、所得税や社会保険料、給与所得控除は、反映する前の金額です。 したがって、ベトナム就職で稼ぐ収入で、十分貯金が可能ということが分かります。 反面、先程ご紹介した「最低限の生活」を送るには、手放さなければ行けない事もあります。 週4回以上の外食 費用を気にせず飲み会に参加すること 旅行 買い物 人によっては「日本で過ごすよりも我慢が多い」と感じるかもし、「日本での生活と変わらない」と感じる人もいるでしょう。 逆に言えば、上でご紹介した金額「約1,000ドル」を超えた収入を得られれば、上記4つを快適に楽しむことができるのです。 以上が、「最低限」の生活に必要、と現地生活8年を通して、筆者が実感する金額です。 ここでお伝えしたいことは、繰り返しとなりますが、「最低限の生活」を送るために必要な金額です。 過度な節約や我慢はせず、毎日の仕事と生活を楽しめるレベルです。 とは言え、せっかく海外生活を送るので、「日本よりも良い暮らしをしたい」という人もいるでしょう。 次の章では、「日本以上の生活」を送るのに必要な生活費を見ていきます。 以下の様に、「月額 約2,100ドル」で「日本以上の生活」を送ることができるでしょう。 こちらも在住者複数人と、筆者の経験に基づき、「単身者」を想定した試算です。 家賃 700ドル 食費 400ドル 光熱費 50ドル 通信費 5ドル 交通費 50ドル 娯楽費(週5回の外食を含む) 500ドル 買い物・旅行 400ドル 合計 2,105ドル この試算で、「日本以上に快適」となる点は、以下の3点です。 家に洗濯・掃除サービス付き、プール・ジムが併設。 外食や飲み会に、快適に行ける 毎月、買い物と旅行も楽しめる 特に1つ目の「洗濯・掃除サービス付き、プール・ジムが併設」については、日本では得にくいサービスではないでしょうか。 また、2つ目については、日本食レストランやバーなど、「日本レベルの味とサービスのお店」に快適に行けることを想定しています。 その上、ベトナムの物価が日本より若干低いことから、日本と同じレベルの飲食を、安価に楽しめるのです。 このように、日本の新卒者が得られる給与水準で、日本以上の生活レベルを楽しめることが分かります。 よくある質問の3つ目は、「ベトナムで生活費を節約するコツは?」です。 以下の3つが挙げられます。 ベトナムで増えがちな費用3つを管理する ベトナムならではの費用を、計画的に貯める 日本で掛かる費用は、日本の口座から払う 順番にご紹介します。 1つ目のコツは、「ベトナムで増えがちな費用3つを管理する」です。 1ヶ月の生活費は、ライフスタイルや境遇、住む場所によって千差万別です。 一方、先にご紹介した2つの生活費のモデルを見ても分かる通り、「家賃」「食費」「交際費・娯楽費」が大部分を占めています。 よって、これら3つの費用を管理することで、トータルでの支出も抑えられるでしょう。 それぞれに関して「ベトナム特有の状況」と「節約のコツ」を見ていきましょう。 家賃節約のコツは、「ベトナム人のツテやSNS、ベトナム人向けウェブサイトを活用して物件を探す」です。 前提として、これから紹介する例は、家賃が「自己負担の場合」です。 (現地採用でも、会社の福利厚生として、会社側が家賃を負担するケースもあります。) ベトナムで賃貸物件を探す方法は、「不動産仲介会社経由」「家主を直接探す」の2種類あります。 日本と同じ様に、不動産仲介会社は豊富な物件の選択肢がある、手厚いサポートがある等のメリットがあります。 ただ、家賃などの価格は若干高めのケースが多いです。 よって、ベトナム人のツテや、SNS、ベトナム人向けのウェブサイトなど、他のチャンネルも活用して物件を探してみると良いでしょう。 割安でも良い物件を探し当てられる可能性があります。 具体的には、社内のベトナム人に相談する、Facebookグループで事前に物件を見てみる、ベトナム語の賃貸物件サイトを活用するなど、です。 とは言え、素早さやサービスでは不動産仲介会社、特に日系の会社が断然良いことは間違い有りません。 時間に余裕のある人は、上記方法を利用し、より家賃を抑えた物件を見てみると良いでしょう。 次の食費節約のコツは、「ベトナムローカル料理を選ぶ頻度を増やす」「自炊中心にする」ことです。 ベトナムでは外食産業はもちろん、デリバリーも発達しているため、全く自炊せずに生活することも十分可能です。 しかし、日本食の値段は、レストランやデリバリー共に、概して日本並みの値段が掛かってしまうのです。 仮に朝を抜いた1日2食を外食かデリバリーにすると、1食1000円だとすれば、1ヶ月で1000円×2食×30日=60,000円掛かる計算です。 上記試算は「日本食」を利用した場合なので、ベトナムのローカル料理であれば安価に済ませられるでしょう。 1食250円〜500円程度で済みますので、費用を抑えられます。 また、自炊中心の生活にすることでもより節約が可能です。 別な記事でも述べた通り、「ベトナムの食料品の価格は、日本の2分の1から3分の2程度」であるからです。 更に、ハノイやホーチミンの都市圏であれば日本の調味料も手に入るため、和食の調理も可能です。 もし食費を抑えたいなら、「ベトナムローカル料理」「自炊」をうまく取り入れると良いでしょう。 3つ目の「交際費・娯楽費」節約のコツは、「1ヶ月の予算を決めておく」です。 ベトナム現地で触れ合う日本人との食事や飲み会、ゴルフなどの費用がかさみがちである為です。 「日本では知り合えない人と、ベトナムにて交友関係を広げられる」ことは、ベトナム就職の醍醐味の1つです。 しかし、交流にかかる費用が増え過ぎてしまうことにも注意しなければなりません。 食事については、日本食レストランやバーの価格は日本と変わらないですし、ゴルフ場の価格設定は、平均で1万円以上と、決して安くはありません。 交際費・娯楽費は、事前に1ヶ月の予算を決めて楽しむことで、使いすぎを防ぐことができるでしょう。 以上、節約のコツ1つ目は、「ベトナムで増えがちな費用3つを管理する」です。 コツの2つ目は、「ベトナムならではの費用を、計画的に貯める」です。 日本では掛からないベトナムならではの費用として、以下の2つが挙げられます。 医療保険料 日本への一時帰国費用 どちらも、多くの場合1年に1回掛かる費用です。 よって、これらを計画的に貯めておくことで、出費を管理し、抑えることができるでしょう。 ただし、上記2つは「会社が負担」するケースがあります。 特に日系企業では、福利厚生に含まれている事が多く見受けられます。 反面、日本以外の外資系企業や、ベトナム系企業では自己負担の場合もあります。 もし「会社負担」であれば心配は要りませんが、「自己負担」の場合は、金額を把握し、計画的に貯めておくと良いでしょう。 コツの3つ目は、「日本で掛かる費用は、日本の口座から払う」です。 当てはまる費用としては、「年金保険料」「奨学金の返済」が挙げられます。 これら「日本の銀行口座経由での支払い」が求められる費用を、ベトナムの銀行から毎月送金して支払う場合、1年通算で見た際の手数料が、非常に大きくなってしまうからです。 対策としては、以下2つの方法が考えられます。 次の帰国予定までに掛かる金額を、事前に日本の銀行口座に用意しておく。 親族や知り合いに、毎月の返済分を建て替えてもらう。 上記の方法を取ることが難しいという場合は、「数カ月分は銀行口座に入金の上、数ヶ月に1回まとめて送金する」事も可能でしょう。 ただし、「年金保険料」の場合は、日本の住民票を除籍し「海外在住者」となることで、年金保険料支払い義務の対象から外れる事も可能です。 とは言え、将来の受給金額は下がってしまいますので、ご自身の将来設計に合わせて、判断しましょう。 よくある質問の4つ目は、「ベトナムで貯金は出来ますか?」です。 結論から言うと、「可能」です。 まずは、本記事でご紹介したよくある質問1つ目「最低限の生活に必要な金額」を把握しましょう。 その上で、よくある質問3つ目「ベトナムで生活費を節約するコツ」を実践することで、十分貯金をすることができるでしょう。 今回は、ベトナムの生活費にまつわる「よくある質問4つ」をご紹介しました。 ベトナム就職で、日本以上に自由なお金を増やす事も可能であることが、ご理解頂けたと思います。 今回の記事が、「ベトナムでの生活費」にまつわる不安を和らげ、ベトナム就職へより前向きになって頂ければ幸いです。

2023.01.04

【実際の状況は?】ベトナムの生活水準を理解する4つのデータと在住者の声

【実際の状況は?】ベトナムの生活水準を理解する4つのデータと在住者の声
ベトナム生活情報

ベトナム就職を検討されている方、ベトナムへの引っ越しを予定されている方にとって、現地の生活水準は気になる点でしょう。 「ベトナムの生活水準はどれ位?」 「発展途上国のイメージがあるけど、ベトナムの物価って上がっているの?」 「ベトナム在住者の実感も聞いてみたい」 今回は、そんな「ベトナムの生活水準」に関わる疑問を解決するような記事を書いていきます。 今回の記事では、「ベトナムの生活水準を『データ』と『在住者の声』の両方」から解説していきます。 客観的な情報と、主観的な意見を知ることで、ベトナムの生活水準をより鮮明にイメージに頂ければ幸いです。 ベトナムの生活水準を理解するため、以下「4つのデータ」を見ていきましょう。 ベトナム人の平均年収 産業別人口 最低賃金の上昇率 ベトナム人の専門別年収ランキング 順番に解説していきます。 JETROによると、ベトナム統計総局が発表した2022年第2四半期の全国平均「月収」は、6,600,000ドン(約38,000円)との事です。 ベトナムの給与や年収 ベトナムで給与の話題をする際は、通常「月収」で述べられます。 また、「年収」の計算方法は、ボーナス1ヶ月分を含んだ「月収×13ヶ月分」です。 上記金額を年収に換算すると、「85,800,000ドン」、つまり「約480,000円」となります。 ただ、この数値はあくまで「全国」の平均値です。 日本人が多く住む、ハノイやホーチミンなどの大都市圏のみを平均した値は、以下の通りです。 ホーチミン市(南部) 月収:9,100,000ドン(約51,000円) 年収:118,300,000ドン(約660,000円) ビンズオン省(南部) 月収:8,900,000ドン(約50,000円) 年収:115,700,000ドン(約650,000円) ハノイ市(北部) 月収:8,700,000ドン(約49,000円) 年収:113,100,000ドン(約640,000円) 引用:JETROビジネス短信 上記データから分かる通り、ベトナムの平均月収は約38,000円〜51,000円ほど。 年収換算すると「約650,000円前後」という事が分かります。 日本における2021年の平均年収「4,330,000円」と比較をすれば、約6分の1の水準なのです。 ただし、注意点としては、上記金額はあらゆる産業の労働者の平均値である、ということです。 つまり、地方の農業・工業従事者から、都市部の外資系企業のマネージャーまで含まれており、各層の差は考慮されていないという事です。 平均年収で見れば、ベトナムはまだまだ成長途上であるという事が読み取れるでしょう。 次に、ベトナムの「産業別人口」を見ていきましょう。 同じくJETROが、2021年3月に発表したレポートによると、ベトナムの産業別人口トップ3は以下の通りです。 1位:サービス業(第3次産業。36.3%) 2位:農林水産業(第1次産業。32.8%) 3位:工業・建設業(第2次産業。30.9%) 引用:JETRO「労働供給面からみたベトナムの生産地としての可能性」 また、同レポートの「2008年から2020年の推移」も見てみましょう。 農林水産業に従事する人口が減少し、サービス業と工業・建設業への就労者が増加しています。 上記から、「ベトナムは第1次産業から第3次産業まで、就労者がほぼ同じ割合で存在していること」「今後はサービス業や工業・建設業への就労人口が増加する見込み」であることが分かります。 ここで、日本のデータと比較をしてみましょう。 1位:第3次産業(15歳以上就業者数の67.3%) 2位:第2次産業(同25.9%) 3位:第1次産業(同5.1%) 参照:総務省統計局 日本では、圧倒的に第3次産業、つまりサービス業の担い手が多い事が見て取れます。 このように、日本と比べ、ベトナムは農林水産業や工業・建設業に就く人口が多いことが理解できます。 3つ目は「最低賃金の上昇率」です。 最近の最低賃金引き上げは、2022年6月です。 同月に公布されたベトナム政府の政令により、2022年7月1日より、最低賃金が平均6%引き上げられました。 また、2013年以降、最低賃金は一貫して上昇を続けていることが分かります。 つまり、直近約10年間は、ベトナムの平均給与は継続して上昇しているのです。 また、給与上昇に伴い、「可処分所得や消費に回す金額も上昇している」と推測することもできます。 4つ目は「ベトナム人の専門別年収ランキング」です。 世界の人事にまつわるデータを扱うTOPIAによると、ベトナムの専門別給与ランキングは以下の通りです。 財務・経理マネージャー(63,168ドル) オペレーションマネージャー(51,591ドル) 外科医(50,898ドル) 建設エンジニア(50,579ドル) 営業マネージャー(46,424ドル) 金額を見ても明らかな通り、「日本で稼ぐ金額と変わらない、もしくはそれ以上の水準」であることが分かります。 これら4つのデータから言えることは、以下の通りです。 平均年収で見れば、ベトナムは日本の6分の1の水準。 農業などの第1次産業や、工業などの第2次産業に従事する人が多い。 とは言え、毎年賃金は上昇している。 更に、日本の平均年収以上に稼ぐ人も出てきている。 これらはデータですが、現地で感じる肌感覚としては、どうなのでしょうか。 2013年よりベトナムに居住する、筆者の感覚をご紹介します。 筆者の、「ベトナムの生活水準」に関する実感は、以下の通りです。 給与を上昇させていく人が、周囲に増えている。 生活水準が「日本並かそれ以上」の人も目立ち始めた。 一方で、生活必需品の価格設定などは「平均月収者向け」 それぞれ、順番に解説していきます。 上記データで示されたように、筆者の周囲でも、給与を上昇させていく人が増えている、という印象を受けます。 2013年から今でも友人の、あるベトナム人男性の例を上げます。 彼は、ある日系企業に勤務する、営業職でした。 出会った当初は、月収が約800ドル(約100,000円)。 しかし、8年後の2021年には2,000ドル(約220,000円)まで給与を増やした、との事でした。 彼の場合は、ある1つの日本企業に勤め続けて給与を上昇させたケースですが、転職を繰り返すことで給与を上げていく人も多くいます。 2つ目に感じることは、「生活水準が『日本並かそれ以上』の人も目立ち始めた」という事です。 2013年頃、筆者の周囲にいるベトナム人と話すと、以下のような生活習慣を持っている人が多くいました。 食事は基本的に家で済ます。 休日はバイクでカフェに行く程度。 旅行は1年に1回のぜいたく。 しかし最近では、以下のような生活を送る話を、頻繁に耳にするようになりました。 特に、ハノイやホーチミンなどの都市部の人から多く聞きます。 外食も積極的に行く。 休日は自家用車で遠出。 連休の度に、家族とベトナム国内やアジアへ旅行。 上に述べた過ごし方は「日本人の過ごし方と変わらない」と言えるでしょう。 また、「賃貸物件の家賃」も日本の都市部レベルに近づいています。 ベトナム地場の不動産会社Vinhomeが手掛けるタワーマンションでは、家賃が1LDKで1,000ドル(約120,000円)以上にも達しています。 この金額は、東京23区のマンションとほぼ変わらない水準です。 この「生活水準の向上」「家賃の上昇」と足並みを合わせるように、レストラン等や娯楽などの価格も合わせて上昇していると感じます。 一部のお店では「日本よりも高いな」と感じる程です。 とは言え、「生活必需品の価格設定は『日本の2分の1から3分の2程度』」であるとも感じます。 上述の通り、豊かになる人が増える一方で、平均月収は依然として、日本よりも圧倒的に低い水準です。 どれ程低いかは、「1. ベトナム人の平均年収」で見た通りです。 その影響からか、食料品や家庭用品など、生活必需品の価格も日本より低水準に設定されています。 物により異なりますが、感覚的には、日本の2分の1から3分の2ほどの価格です。 ベトナムにおける「平均月収を稼ぐ人々」に合わせられている、とも言えます。 「生活必需品の入手は、日本よりも低い金額で可能」 以上から、 一部サービスの価格は「日本並かそれ以上」 生活必需品の価格は「日本より低い水準」 という事が分かります。 つまり、「生活必需品の入手は、日本よりも低い金額で可能」という事です。 そして、「日本並かそれ以上」となっている「外食や娯楽などを楽しみたい場合は、相応の追加費用が求められる」とも言えます。 今回は、ベトナムの生活水準を理解するための「4つのデータ」と「在住者の実感」を見てきました。 ベトナムに対する、漠然とした「ベトナムの物価は日本より安い」「経済発展中」というイメージから、「生活必需品は低い水準だが、サービスや娯楽の費用は日本水準」という事がご理解頂けたと思います。 「より具体的にベトナム就職後の生活をイメージしたい」という人は、お気軽にHRnaviのコンサルタントへご相談下さい。

2022.12.27

【日本並みに快適?】ベトナムが暮らしやすいと感じる6つのポイントを紹介

【日本並みに快適?】ベトナムが暮らしやすいと感じる6つのポイントを紹介
ベトナム生活情報

ベトナム就職や移住先としてベトナムを検討される時に、”暮らしやすいかどうか”は気になる点でしょう。  そこで本記事では、 「ベトナムって暮らしやすいの?」 「ベトナムと聞くと、日本や他の国より生活が不便なイメージだけど、実際は?」 「在住者の、生の意見を聞いてみたい」 こうした疑問や要望にお応えできるよう、ベトナム在住8年目の筆者が実感する、「ベトナムの暮らしやすさ」を解説していきます。 在住者が、ベトナムの暮らしやすさを、「5つの要素」から評価 「暮らしやすさ」を考える際に以下の5つの要素は外せません。 衣 食 住 お金 旅行 上記の「衣」「食」「住」「お金」「旅行」において、「ベトナムの方が暮らしやすいな」と感じた点を6つに分けてお伝えします。 今回の記事を読み、ベトナムでの暮らしを、少しでもイメージ出来るきっかけになれば嬉しいです。 ベトナムが暮らしやすいと感じる点の1つ目は、「1年の2/3以上を夏服で過ごせる」事です。 ベトナム全土において、1年の内、少なくとも2/3は、気温が30度前後となるからです。 もちろん仕事上、顧客訪問や、式典などのイベント時には、スーツ着用が求められる場合もあるでしょう。 ただ、ベトナム現地の日本企業においても、通常勤務時は、概して上は半袖を着用している場合が多く見られます。 IT系などにおいては、よりラフな格好を許可している会社もあります。 この、1年で多くの時期を薄着で過ごすことが出来る点は、筆者も実際に生活するまで、感じていなかったメリットでした。 「毎朝の準備が早い」や「冬服を多く買う必要が無い」という点は、想像以上に心理的なストレスが和らぐことを実感しています。 ベトナムが暮らしやすいと感じる点の2つ目は、「選択肢が豊富なローカルフードと和食(日本食)」です。 日本よりもリーズナブルな本場の「ベトナム料理」を味わえる事はもちろん、日本と同水準の「和食(日本食)」が楽しめるのです。 「和食(日本食)」に関して言えば、数年前までは和食(日本食)全般を扱うお店が主でした。 しかし、最近では「焼き鳥」「モツ鍋」「寿司」から「〜〜県居酒屋」など、特化したお店の選択肢も豊富になってきました。 日本食レストランの数が増え、特にハノイやホーチミンでは、競争が激しくなっている影響と考えられます。 自炊派の人にとっても、「あくるひ」「富分」など、日本食品スーパーで和食用調味料も手に入れやすい環境です。 したがって、日本のような食生活を維持しながらも、本場のベトナム料理も同時に楽しめるのです。 よって、食については、選択肢が多く、日々新しい料理を楽しめる点が、よりベトナムが「暮らしやすい」と感じる点です。 3つ目は、「日本企業の実店舗進出により、買い物に困らない」点です。 まず食品については、ほぼ日本と同じ環境で買い物可能、と考えて良いでしょう。 スーパーは、上述した日本食品スーパーにより、たいていの日本食品は手に入れることができます。 コンビニについても、ハノイとホーチミン、共に24時間営業のチェーン店が複数進出しています。 特にホーチミンにおいては、日本から「ファミリーマート」「ミニストップ」「セブンイレブン」が出店しており、スーパーに行かずとも、日本人好みの物の購入が可能です。 また、食品以外の買い物も、便利になりつつあります。 以下の3企業を始めとした大手日系企業の進出により、私たちに馴染みのある衣類や日用品が、大変入手しやすくなりました。 ユニクロ 無印良品 コーナン 筆者個人の実感でも、ベトナムにおいて、「欲しい物を手に入れるのに苦労するな」と感じたことがほとんどありません。 もちろん、日本と比べると「若干価格が高い」「日本で発売されたばかりの新商品が手に入らない」といった事はあります。 ただ、日常多く使用する物については、日本と変わらない環境で買い物が出来るのです。 この「買い物に困らない」点も、ベトナムでの暮らしやすさを感じることの1つです。 4つ目は、「日本の都市圏と同水準の家賃で、より良い家に住むことができる」ことです。 例えば、東京23区内で1LDKの家を借りるとすれば、おおむね、毎月8〜12万円の家賃が掛かるでしょう。 一方、ハノイやホーチミンの都市圏では、同額の8〜12万円を支払えば、より良いマンションに住むこともできます。 日本と比べて、ベトナムで家を借りる時、特に「良い」と感じるのは以下の点です。 家具、家電付き 週に数回のクリーニング、洗濯サービス有り プール、ジム併設 もちろん、選ぶマンションによって、サービスの有無は異なります。 ただ、「家具購入や家事は全部任せて、仕事に集中したい」「配偶者の家事をラクにしたい」「日本よりも良い家に住んでみたい」といった要望が、日本と同水準の費用で叶うことは魅力と言えるでしょう。 5つ目は、「貯金とちょっとした贅沢を、無理なく両立しやすい」事です。 日本よりもやや低い水準の「物価」により、出費を抑える事ができる一方、近年増加する、先進国水準のレストランやサービスを楽しめるためです。 「出費、貯金」と「ちょっとした贅沢」の2つを、分けて解説していきます。 尚、今回は生活費において大きな割合を占める「食費」を中心に取り上げます。 ベトナム生活の実体験として、「自炊中心にすれば、日本よりも貯金がしやすい」と感じています。 以下は、ハノイやホーチミン等の都市圏における、スーパーの食品価格の一例です。 鶏のむね肉 100g当たり40〜50円 ほうれん草 1パック400g当たり150〜200円 人参 1本当たり15〜20円 白米(ベトナム産の日本米) 5kg当たり1,000〜1,200円 白米(ベトナム米) 5kg当たり600〜800円 総じて、日本よりも価格が安いことが分かります。 よって、自炊を増やし、外食を抑えることで節約をすれば、日本よりも貯金がしやすい環境なのです。 とは言え、ちょっとした贅沢も楽しめます。 近年、価格やサービス水準が高いお店の選択肢が急速に増えているからです。 分野もレストラン、カフェ等の飲食店から、ホテル、マッサージ、旅行のパッケージ等、あらゆるサービスにおいて、筆者も現地で実感している事です。 ホテルを例に上げると、2013年、筆者が初めてホーチミンへ就職をした際、「最も有名な5つ星ホテルはどこか?」と聞けば、誰もが「ニューワールドホテルサイゴン(The New World Hotel)」と答えていました。 一方で現在、ホーチミン市内には少なくとも10軒を超える5つ星ホテルがあり、6つ星ホテル(ザ・レヴェリー・サイゴン、The Reverie Saigon)もある程です。 これはホテルにおける一例ですが、食事や旅行、娯楽など、あらゆる分野で「ちょっとした贅沢」を楽しめる環境が揃っているのです。 この「物価水準の安さ」と「高レベルのレストランやサービス」が両立することで、ベトナムでは「貯金とちょっとした贅沢」を両方楽しめるのです。 ベトナムが暮らしやすいと感じる点の6つ目は、「年中楽しめる『海』と豊かな四季を持つ『山』」です。 週末や長期休暇には、ベトナム全土を見れば、1年を通して「海」と「山」への旅行を楽しむことができるのです。 日本の場合、「海」「山」どちらも豊富にありますが、それぞれ楽しめる季節が限られるでしょう。 ベトナムだと、「海」のシーズンとも言える夏が、約7ヶ月間(4月〜10月)あります。 この時期は、基本的に、海岸沿いの場所はどこでも海を楽しむことができます。 もちろん、中国やラオス、カンボジアとの国境沿いの山に行くことも可能です。 一方で、ベトナムにもハノイ等の「北部地方」やダナンなどの「中部地方」には、冬(11月〜3月)があります。 この期間、海に入るには肌寒く、旅行先の中心は「山」となります。 ただ、同時期のホーチミンを中心とした「南部地方」では、11月〜3月においても気温は30度以上。 「海」「山」どちらも楽しめるのです。 「ハノイなどの北部と、ホーチミンなどの南部の間を移動するのは大変では?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。 しかし、ハノイ・ホーチミン間の飛行機での所要時間は、約2時間。 東京から福岡へ、飛行機で行く(2時間5分)位の時間で、東京・沖縄間(3時間)、大阪・沖縄間(2時間20分)よりも短い時間で済みます。 加えて、ベトジェット(Vietjet)やバンブー航空(Bamboo airways)といったLCC拡大の恩恵もあり、混雑するシーズンを除けば、往復1万円以下で往復可能なのです。 よって、ハノイとホーチミンのどちらに住んでいても、1年を通して、ベトナム国内旅行を楽しむことが出来ます。 今回は、「ベトナムの暮らしやすさ」について、日本と比較した、在住者の実感をお伝えしてきました。 少々、住みにくさを感じる点もある一方で、ベトナムは「日本と同じ水準での暮らしができる国」と言っても過言ではありません、 その上、服装や旅行先などから、「東南アジアならではの暮らし」も楽しめる、と言えるでしょう。 今回の記事が、ベトナム居住についてのイメージを鮮明にする、きっかけとなれば嬉しいです。 「ベトナムの暮らしやすさを知り、ベトナム転職に興味を持った!」という人は、この機会にHRnaviのコンサルタントに声を掛けてみて下さい。

2022.12.04

【ベトナム生活の必需品】在住者が実感!日本で準備すべき9つのアイテム

【ベトナム生活の必需品】在住者が実感!日本で準備すべき9つのアイテム
ベトナム生活情報、お役立ち情報

ベトナム生活の必需品を知り、渡航の準備をしたい。 ベトナムでは、何が買えて何が買えないのか、知りたい。 日本から持っていくべき物は、何かあるのかな? こういった悩みに答えていきます。 今回の記事では、ベトナムで長期滞在される人向けに「日本で準備したほうが良い、ベトナム生活の必需品9つ」をご紹介します。 ベトナムという異国でも、出来るだけ日本と変わらない、快適な生活を送りたいものです。 ただ、必要な物を考えていると、どれも必要な気がして、気がつけば荷物の量が増えてしまいます。 とは言え、ベトナム渡航してから「やっぱり日本で準備しておけば良かった・・・」という後悔は避けたいところ。 そこで、ベトナム就職8年目の筆者が、「ベトナム生活の必需品」というテーマで解説していきます。 今回ご紹介するものは、以下の基準に沿って厳選しました。 「日本で準備したほうが良い」 ベトナムでは(渡航後は)、入手が困難な物。 日本からベトナムへ配送可能だが、時間の掛かる物。 ベトナムでも購入・入手可能だが、日本同等のクオリティでは手に入りにくい物。 「必需品」 筆者がベトナム現地で「持っていて良かった」と感じた物。 筆者がベトナムに持参せず、困った経験のある物。 *尚、誰もがベトナムへの渡航に必要なパスポート、ビザは除外しています。 1つ目は、複数枚の日本のクレジットカードです。 選んだ理由は、以下の通りです。 海外居住した後では、日本のクレジットカードを作成できない。 1枚だと、現地で紛失した際、再発行されたカードを日本帰国時に入手するまで、使えなくなる。 ベトナムの銀行口座開設後、クレジットカードを作成することも可能です。 しかし、急な出費の際の利用や、万が一の時のキャッシングなど、持っておけば安心感が得られます。 ※また、現地採用で渡航される人は、試用期間に保険が適用されないことが殆どです。 海外旅行保険付帯のクレジットカードを持参しておくと、渡航日から90日以内(*要カード会社確認)は保険適用されるため重宝するでしょう。  2つ目は、日本語配列キーボード搭載のパソコンです。 普段、使用されているパソコンのキーボードが「日本語(JIS)配列」の人向けです。 当てはまる人は、日本からパソコンを持参されると良いでしょう。 理由は、ベトナムで入手できるパソコンは「英語(US)配列」であるからです。 筆者自身、「日本語(JIS)配列」から「英語(US)配列」への変更により、慣れるまで、以下の点に時間が掛かりました。 面積の小さい「エンターキー」 入力モードを半角英数⇔平仮名間で変更する時、ワンタッチで変えられない。 キーの位置が異なる 例:+(プラス)、()(括弧)、「」(カギ括弧) 些細な事の様に思われるかもしれません。 事実、パソコン内での設定や外部のアプリケーションを設定することで、英語(US)配列キーボードでも、後から「日本語(JIS)配列」に変更することも可能です。 しかし、タイプミスやタイピングスピードの遅れなど、配列の違いは想像以上にストレスを感じます。 業務用と私用のパソコンが異なる場合もあるでしょう。 ただ、勤務時間外のちょっとした調べ物など、パソコンを活用する機会に多く出逢うと実感しています。 現在ご利用のパソコンが「日本語(JIS)配列」の人は、日本からパソコンを持参されると良いでしょう。 3つ目は、日本製の薬全般です。 以下の理由から、日本製の薬は持参される事をオススメします。 ベトナム製の薬は、同様の効能でも、成分量が多い場合がある。 薬局では日本語はもちろん、英語もあまり通じない。 「現地の病は、現地の薬で治療したほうが良い」という考え方もあるでしょう。 しかし、成分量の多い薬が、自分に合うかどうかは、飲んだ後ではないと分かりません。 また、いざ薬が必要な時に、言語の通じない薬局でコミュニケーションを行うことは、心理的にも大きな負担です。 「心理的な安心感」を得るためにも、日本で慣れ親しんだ薬を持参されると良いでしょう。 因みに、筆者が「ベトナム現地に持参して良かった」と感じた物をご紹介します。 目薬 整腸薬 湿布薬 虫刺され用の薬 4つ目は、掃除用具のフローリングワイパーです。 ハノイ、ホーチミンなどの外国人向け住宅(サービスアパート)では、週に数回の掃除サービス付き物件が見つけやすい状況です。 よって、自身で掃除をする必要が無い人もいらっしゃるでしょう。 とは言え、ふとした時に自分でも掃除をしたいと思った時、フローリングワイパーを使いたいと思う人も多いのではないでしょうか。 問題は、ベトナムではこのフローリングワイパーが、中々見つからない事です。 近年、店舗の数を増やすイオンモールや、ベトナム現地のECサイトをベトナム語で検索しても、滅多に見つかりません。 「掃除機でも十分」という意見もあります。 ただ、ベトナムでは日本よりも、室内に細かなチリが溜まりやすい環境です。 掃除機では吸いきれない汚れを除去するために、フローリングワイパーが活躍します。 そんな状況の中、フローリングワイパーが手に入りにくい理由として、ベトナムでは、サイズの大きな「水拭きモップ」が一般的である為、と考えられています。 よって、フローリングワイパーの需要が少ないようなのです。 もちろん、このモップでも掃除は十分可能ですが、モップの先端を定期的に買い直す必要がある、スペースを取るなどのデメリットも。 「自身で掃除が出来る準備をしておきたい」という人は、日本からフローリングワイパーを持参されると良いでしょう。 5つ目は、ショートメッセージ(SMS)の送受信可能な、日本のSIMカードです。 以下の理由から、データ通信に加えて、電話番号でショートメッセージ(SMS)の送受信も可能なSIMカードの契約を推奨します。 ネット上で、日本の何らかのサービス登録をする際、電話番号が必要な場合がある。 日本の一時帰国時、直ぐに携帯電話を使用できる。 デメリットとしては、日本のSIMカードを継続利用するため、毎月の維持費用が掛かることです。 ベトナム就職に当たり、日本のSIMカード利用を解除するお考えの人もいるでしょう。 筆者も同様の考えを持っていたため、ベトナム就職時、日本のSIMカードをキャンセルして渡航をしました。 すると、以下の様な不都合に直面することになりました。 電話番号が求められる日本のサービス申込ができない。 年に1,2回の一時帰国の度に新たにSIMカードを調達しなければならない。 ベトナム渡航前に電話番号を維持しておくべきだった、と後悔しています。 最近は、日本において、格安SIMカードが利用しやすくなりました。 また、コストが毎月数千円程度で済むものもあります。 よって渡航前に一定金額を銀行口座に入金しておけば、十分まかなえる金額です。 また、一時帰国の度に入金する、最悪の場合、家族や友人に送金してもらう等の、対応も可能でしょう。 ベトナム渡航前に、電話番号付きの格安SIMを契約する事を、考えてみて下さい。 6つ目はボールペンです。 種類を問わなければ、ベトナムでもボールペンの入手は可能です。 とは言え、「書き味の良さ」や「持った時の快適さ」、「複数の色を搭載する多色ペン」など、リーズナブルで高機能なペンの選択肢は限られています。 よって、選択肢が非常に多い日本で購入されることをオススメします。 また、お客様やサプライヤーとの面談時に、デザインの良いペンを使いたい、という人もいるでしょう。 そういった小綺麗なペンも、ベトナムで入手可能ですが、価格帯が跳ね上がり、数千円〜数万円のブランド物になってしまいます。 つまり、500〜1000円などの手頃な価格帯のペンがないのです。 安価で高機能なペンは、日本で忘れずに入手するようにしましょう。 7つ目は、電子書籍端末です。 ベトナムでは日本語で書かれた紙の本が、手に入れにくいためです ハノイとホーチミンでは、日本語の本が見つかる場所もあります。 日本の紀伊國屋書店と提携したローカル書店「FAHAZA」や、本が寄付された日本食レストランなどです。 しかし、自分が求める特定の本や最新の出版物などを、タイムリーに手に入れるには、電子書籍の利用がベストと言えるでしょう。 尚、アマゾンの「Kindle Paperwhite」といった電子書籍端末は、ハノイやホーチミンなどの都市であれば、入手可能です。 スマートフォンやタブレットのアプリでも同等の機能が果たせるものもあります。 ご自身の好みに合わせて、使いやすい方を選択されると良いでしょう。 とは言え、「渡航後すぐに読みたい」「現地での購入と設定が面倒」という人は、日本で入手の上、セッティングまで済ませておくと便利です。 8つ目の必需品は、キレイ目の靴です。 ここで言う「キレイ目」とは、「オフィスやフォーマルな場で使用できる」という意味です。 男性で言えば革靴、女性で言うハイヒールやパンプスなどに当たります。 ベトナムに置いても、キレイ目の靴を販売する「お店」を見つけるのには苦労しません。 イオンモールや現地のデパート「Vincom Center(ビンコムセンター)」などに行けば、複数のお店を見つけられるでしょう。 ただ、「気に入ったデザイン」「自分に合うサイズ」が見つかるかは別問題。 当然ながらベトナム人の嗜好に合わせた品揃えの為、好みの靴が見つけにくい事もあります。 特にサイズが大きい人は要注意です。 ベトナムでは28cmまでしか取り扱っていないお店が多いからです。 筆者のサイズである29cm(ベトナムで一般的な欧州サイズだと45)の靴がある事は滅多に無く、ベトナムでの靴の購入は諦めています。 オフィスやフォーマルな場で使用する靴は、日本でご用意の上、ベトナムに持参する事をオススメします。 9つ目は、折りたたみ傘です。 ベトナム現地で入手しやすい傘と言えば、長い傘であるからです。 ベトナムでは、基本的に全土に渡って、雨がまとまって降る季節が有ります。 特に、ホーチミンなどの南部地方は、毎年5月〜11月は雨季となり、ほぼ毎日雨が降ります。 とは言え、降らない時間帯もあるため、持ち歩きやすい折りたたみ傘が欲しいところ。 ただ、ベトナムではまだまだ一般的ではありません。 当然、日傘も手に入れにくいです。 よって、日本で1本、壊れることも想定して数本、折りたたみ傘を持参されると、便利でしょう。 今回は、「日本で準備したほうが良い、ベトナム生活の必需品9つ」をご紹介しました。 いずれも、現地在住の筆者が「日本で準備しておいて良かった」「日本から持ってくれば良かった!」と実感した物です。 経済発展や日本の小売店の進出により、年々ベトナムでの買い物は便利になっています。 しかし、まだまだ手に入れにくい物が多いのも事実。 今回の記事が、ベトナム渡航の準備や、ベトナム生活のイメージに役立つ情報となれば幸いです。

2022.12.02

【比較】ハノイとホーチミンはどちらが良い?実際に4年ずつ生活した筆者が解説

【比較】ハノイとホーチミンはどちらが良い?実際に4年ずつ生活した筆者が解説
ベトナム生活情報

ハノイとホーチミンの比較をしたい。 生活する上での、2つの都市の違いは何だろう。 経験者だからこそ知る、両都市の生活の違いは無いかな。 こういった疑問に答えていきます。 本記事では、実際に住んでみて気付いた「ハノイとホーチミンの違い」を7つ、ご紹介します。 ベトナム就職を考える際、経済規模と企業数から、就労先に、ハノイ・ホーチミンは選択肢に入るでしょう。 事実、HRnaviがご紹介する求人も、大部分がこの2都市です。 その際、「2つの都市の違い」が気になる人も多いのではないでしょうか。 筆者も当初、「働く場所は関係ない。仕事選びは『業務内容』と『会社』で選ぶべき。」と考えていました。 しかし、ホーチミンからハノイへ転居してから初めて、「短期滞在中は気が付かなかった、仕事や生活に影響を与える違い」を実感しました。 その上、ベトナムに在住する日本人の中には「こちらの都市のほうが合う」「もう一方は合わない」と感じる人も。 ベトナム就職を実現し、渡航してから「先に知りたかった!」と後悔はしたくないですよね。 そこで今回は、「仕事や生活に影響を与える可能性のある違い」をご紹介します。 ハノイとホーチミンに、各4年以上居住した筆者が「行く前に知りたかった!」という内容を、7つに厳選しました。 現地の人の気質 日本人の勤め先 ローカルフードの味付け 日本食のバリエーション 治安 気候 観光先 この記事を読むことで、ハノイとホーチミンでの「生活の違い」が、以前より明確になるでしょう。 また、就職先を決める際、より納得感を持って都市を選べるようになるはずです。 尚、本文では、ハノイを中心とする「ベトナム北部地方」を「ハノイ」、ホーチミンを中心とする「ベトナム南部地方」を「ホーチミン」と記述します。 1つ目の違いは、現地の人の気質です。 筆者が感じる最も大きな違いは、ハノイは「関係性を重視」、ホーチミンは「合理性を重視」という点です。 そう感じたエピソードが、あるベトナム系製造業の社長と話した時です。 ハノイで50人規模の製造業を起業して5年目の彼は、北部出身。 その彼に「ビジネスにおける、ハノイとホーチミンの人の違い」を聞いたところ、以下のような答えが返ってきました。 「ハノイでは、人間関係に置いて、関係性を重視します。 だから、新しく取引を始める時は、紹介してくれる知り合いがいないかを、まず最初に考えます。 ただ、一度取引が始まり、気に入ってもらえれば、ずっと応援してくれるのは良い点ですね。」 「一方、ホーチミンではより合理性を重視すると感じます。 知り合いからの紹介も有効だけど、取引するメリットや価格を客観的に評価する人が多いと感じます。 だから、メリットある取引を継続しないと、他のサプライヤーに切り替えられ易いのも、ホーチミンの人の特徴と言えますね。」 もちろん、例外はありますし、ハノイ出身の人がホーチミンで働いたり、その逆のケースも見られます。 ただ、この違いから、「相手とより深く繋がることが得意」なら「ハノイ」、「合理性とメリットを押し出して仕事を進めたい人」は「ホーチミン」という選択が出来るでしょう。 2つ目の違いは、現地在住の日本人の勤め先です。 概して、ハノイは「大企業」、ホーチミンは「中小企業やベトナムで立ち上げたベンチャー企業」が多いと感じています。 この違いが生まれる理由として、ベトナムに進出する日系企業数の50%を占める、製造業に関連していると考えられます。 ベトナムに進出する「最終製品を作る日系企業」は、大きく分けると以下の3つに分類されます。 二輪車(モートバイ) 四輪車(自動車) 家電(プリンタ、エアコンなど) この3製品を製造する日本発の大企業は、多くがハノイやその近郊に進出しています。 そのため、その部品調達を担うサプライヤーや、更にそのサプライヤーなど、比較的規模の大きい企業もハノイ近郊に集中しているのです。 その反面、ホーチミンやその近郊には、上記大企業とは取引関係にない、中小企業が多く進出している傾向にあります。 よって、ハノイに住む日本人は、日本の有名大企業に勤める人が多く、ホーチミンでは中小企業やベトナム発のベンチャー企業に勤務する人と多く出会う、と感じています。 「仕事やプライベートを通じて、どういった人と触れ合いたいか」を考える時、この違いは1つの判断基準になりそうです。 3つ目の違いは、ローカルフードの味付けです。 ハノイは「あっさり」「塩味」、ホーチミンは「複雑」「甘めの味付け」という傾向があります。 筆者の経験だと、ハノイの「薄めの味付け」は抵抗なく食べられる日本人が多いと感じています。 一方、ホーチミンの「濃い目」「甘め」の味付けは、「好きな人と苦手な人の好みが大きく分かれる」という印象です。 もちろん、ローカルフードを極力食べずに生活することは可能です。 最近では両都市とも、中心部から工業団地のある郊外まで、日本食レストランの進出が増えている為です。 ただ、勤務中や移動先でのお昼ご飯など、ローカルフードしか選択肢がない場合もあります。 しかも、環境が大きく変わるベトナム就職において、「自分に合う食事」は生活に影響する、重要な要素の1つです。 ローカルフードを最優先に勤務場所を決めることは無いでしょう。 しかし、両都市から更に離れた郊外への頻繁な出張が予想される人、居住される人は特に、留意すべき要素になりそうです。 日本からの渡航時、自分に合う食べ物を持参するなど、事前準備をされると良いかもしれません。   4つ目の違いは、日本食のバリエーションです。 ハノイは「総合的なお店」が多く、ホーチミンは「一部の料理に特化したお店」が多い傾向にあります。 両都市の共通点としては、日本食レストランや日本人が経営する飲食店は、豊富に存在するという点です。 特に、以下のいわゆる「日本人街」に集中しています。 ハノイ Linh Lang(リンラン)通り Kim Ma(キンマー)通り Bui Thi Xuan(ブイティスアン)通り ホーチミン Le Thanh Tong(レタントン)通り Pham Viet Chanh(ファンビッチャン)通り 一方、両都市の違いとしては、ハノイは「日本食全般」を扱うお店が多いのに対し、ホーチミンでは何らかのメニューに「特化」した料理店が、ハノイより目立つ点です。 一例を挙げると、ホーチミンではラーメン屋でも「家系」「担々麺」「鶏そば」など、選択肢が豊富にあります。 また、居酒屋でも「焼き鳥」「ご当地料理」などです。 ホーチミンのほうが、日本食のバリエーションに困らず、まるで日本にいるかの様に食を楽しむことができる、と言えます。 初めて海外に居住する人や、ベトナム料理が苦手な人にとっては、ホーチミンのほうが「より食事面の負担が少ない」「日本と変わらないレベルで外食を楽しめる」でしょう。 5つ目の違いは、治安です。 両都市に約4年ずつ居住した経験から、ハノイのほうが、ホーチミンよりも治安が良いと感じます。 ここで言う「治安」とは、盗難やひったくりなどの「軽犯罪に合う可能性」を指します。 理由は、ホーチミンのほうが、ベトナム現地の人の防犯意識が高いと感じるからです。 筆者が「ホーチミン人のほうが、防犯意識が高いな」と感じた理由は、以下の3点です。 現地人から携帯電話、財布、カバンなどの「ひったくり」に注意する様、アドバイスされるケースが多い。 バイクを駐車する際、複数の鍵や鎖を利用するケースが多い。 夜10時以降に出歩かないよう心がける現地人が多い。 また、ベトナム人の間でも、同様の意識があり、2013年にはあるYouTube番組で話題になった程です。 道中、堂々と電話を掛けるハノイに対し、ホーチミンでは最大限の警戒をする様子が描かれています。 とは言え、軽犯罪以外の観点で言えば、ベトナムでは比較的治安が良いと言えます。 加えて、どちらに居住するにせよ、海外において「自分の身は自分で守る」事は大前提です。 その上で、強いて言えばホーチミンのほうが、ハノイよりも高い防犯意識が求められる、と留意されると良いでしょう。 6つ目の違いは、気候です。 特徴を端的に言うと、ハノイは「四季」があり、ホーチミンは「常夏」です。 四季のある日本で生まれ育った私たちにとって、母国とは異なる「常夏」には惹かれる人が多いかもしれません。 一方で、実際に住んでみると、両都市ともに、以下の様なメリットとデメリットを感じました。 ハノイ メリット: 季節と気温の変化により気持ちが自然と切り替わる 自然と「今、何月か?」「今年は残り何ヶ月か?」を意識し、仕事に張りが出る。 デメリット 高い湿度により、夏はより蒸し暑く、冬は日本より寒く感じる時がある。 ホーチミン メリット 1年を通して気温がほぼ一定なので、身体への負担が少ない。 デメリット: 季節感を感じにくい。 意識しないと「今、何月か?」の感覚を失う事がある。 両都市に一長一短があることが分かります。 これまでに筆者がお会いした人だと、ホーチミンを選ぶ人は、前述した「常夏」の気候に惹かれる人が多いように感じます。 とは言え、ハノイに10年、15年と長く滞在される人は、「季節感」や「現地人の真面目な気質」を重視して選ぶ人が多い印象です。 ベトナム就職に当たり、仕事内容よりも「気候や住む都市」を重視して選ばれたい人は、上記のメリットとデメリットを留意されると良いでしょう。 7つ目の違いは、観光先です。 概して、ハノイは「山中心」、ホーチミンは「海中心」と言えます。 まずハノイでは、「山中心」の観光が楽しめるでしょう。 ハノイの中心部から3,40km離れた場所には、自然豊かな山間部が広がっているのです。 特に、米の収穫期である9月〜11月に掛けて、ハノイ北部・北西部に位置する以下の場所では、大変見ごたえのある景色が楽しめます。 「Sapa(サパ)」フランス人宣教師による進出以来、避暑地として開発が進められた、多くの少数民族が共生する場所。 「Hà Giang(ハザン)」中国国境沿いの、標高差の激しい山と谷の間に町や村が広がる、ベトナム最北端の省。 「Mộc Châu(モックチャウ))」ハノイから西に約200kmに位置する、茶葉や牛乳で有名な場所。 「Mai Châu(マイチャウ)」ハノイ近郊の、盆地に広がるのどかな田園地帯。Thái(タイ)族と呼ばれる少数民族が営むホームステイが楽しめる。 どの場所も、傾斜の激しい山々の斜面に、収穫間近で黄色に色づいた水田が広がる、大変美しい景色を見ることができます。 この時期は現地の人も楽しみにしている人が多く、ベトナム中から沢山の人が訪れます。 対して、ホーチミンは「海中心」の観光が楽しめます。 ホーチミンや南部地方では、数多くのビーチリゾートが存在しているからです。 「Vũng Tàu(ブンタウ)」ホーチミンから最もアクセスしやすいビーチ。 「Phú Quốc(フーコック)島」金融センターと観光都市を目指してリゾート開発が急速に進む場所。 「Nha Trang(ニャチャン)」ロシア人によって開発が進められた、ベトナムにおけるビーチリゾートの先駆け。 「Mũi Né(ムイネー)」海だけではなく砂漠や渓谷も楽しむ事ができ、付近3つのどの空港からも100km以上離れる、のどかなリゾート地。 居住するからこそ、短期滞在では訪れにくい場所への旅行も、ベトナム就職の魅力の1つです。 ハノイとホーチミン、どちらか迷われた場合は、周囲の観光先も1つの選択肢として、検討しても良いかもしれません。   今回は、「住んでから初めて気付いた、ハノイとホーチミンの違い7つ」をご紹介しました。 ベトナムのみならず、海外就職では、住む都市選びも渡航後の生活に影響を与える、重要な要素です。 自分の目標や仕事内容に合わせて就職先を選んだ上で、各都市の違いを前もって知ることで、より納得の行く就職先選びができることでしょう。 今回の記事でご紹介した内容が、ベトナム就職や都市を検討する際に、少しでも役に立てば幸いです。

2022.11.24

必見!ベトナム生活の実態:日本との違いを解説

必見!ベトナム生活の実態:日本との違いを解説
ベトナム生活情報

ベトナムと日本での生活は、何が違うのかな ベトナムでの生活の実態を知りたい。 ベトナム就職に興味はあるけど、現地での生活が想像できず、不安だな。 こういった悩みに答えていきます。 HRnaviは、設立から15年間、「ベトナム現地の、リアルな情報をお届けする」ことを大事にしてきました。 そのため、担当する日本人コンサルタントは、「全員ベトナム在住」です。 なぜなら、ベトナム就職を希望する方と、より同じ視点でサポートしたいからです。 また、筆者は「ホーチミンとハノイに計8年」居住。 現地在住者の実感をお伝えします。 今回は、「ベトナムでの生活」をより想像頂きやすくする為、日本と比べて、ベトナムのほうが「満足を感じる点」又は「不満を感じる点」をご紹介します。 本記事が、ご自身がベトナムで生活される姿を、より鮮明にイメージし、ベトナム就職を決断する後押しとなれば幸いです。 尚、内容は、「生活面」に絞って、お伝えします。 ベトナム生活に「満足」と感じる点は、以下の4つです。 こちらが誠実に対応すれば、親切にしてくれるベトナム人が多い WiFi・コンセント完備のお店が一般的で、外出しても気軽に作業ができる タクシーアプリが普及しており、安くDOOR TO DOORで移動できる 日本人とのつながりを作りやすい 順番に解説していきます。 他の国々と比べて、ベトナム人の方々は特に「親切だな」「優しいな」と感じられる場面に、多く出逢います。 現地に在住する日本人の方からも、頻繁に耳にすることです。 筆者の経験だけでも、ベトナムの方に親切にしてもらった例を上げれば、キリがありません。 ベトナム赴任当初、週末にも関わらず、会社の同僚が1日中買い物に付き合ってくれた。 ジムで運動していたら、「日本人ですか?」と声を掛けてくれ、意気投合し、家にまで招待してくれた。 こちらが食事を招待しているにも関わらず、絶対に代金を出させてくれない友人。 現地の食堂で、メニューが分からず迷っていたら、隣の人が教えてくれ、注文までしてくれた。 旅行先のホステルの人が、10km先のバス停に自分で向かおうとしたら、何も言わずに車で送ってくれた。 残念ながら、一部の国では「外国人」と分かると、そっけなく対応したり、代金を多く請求したりする人もいます。 もちろん、ベトナムでもそういったケースは0ではありません。 しかし、ベトナムでは「親切にしてくれた」「助けられた」と感じることが多く、ベトナム現地の友人を作りやすいことも、ベトナム生活を楽しめる一つの理由です。 異国で挑戦する私たちからすると、親切な現地の方の存在は、大きな安心材料と言えるでしょう。 ベトナムでは、WiFi・コンセント完備のお店が多く、外出先で気軽に作業ができることも、「快適さ」を感じる点の1つです。 勤務時間中、特に営業職の方は外出先で仕事をする機会も多くあるでしょう。 また、週末なら、「ちょっとカフェで作業や調べものをしたい」というシーンも出てくるはず。 ベトナムなら、カフェやレストランを問わず、WiFiやコンセントを自由に使う事ができるため、「パソコンでネットを使いたい」「スマートフォンの充電が切れそう」という時も、安心です。 2020年以降、ベトナムでもリモートワークが浸透している影響からか、ベトナム人も「Wifi・コンセント完備のお店が多い環境」をフル活用しています。 道端の低い椅子が並ぶカフェから、「Highlands coffee(ハイランズコーヒー)」「The Coffee House(コーヒーハウス)」などのチェーン店まで、時間を問わず、パソコンを広げて仕事に励む方も多く見受けられます。 ただ、WiFiのセキュリティ設定に関しては、そのお店次第です。 使用の際は、ご自身でセキュリティ対策をされることをオススメします。 このように、「ちょっとした外出先での作業」「場所を問わずに仕事」をされたい方にとって、ベトナムは快適な環境と言えます。 ベトナムでは、タクシーアプリが広く普及しており、安価にDOOR TO DOORで移動できることは、魅力的です。 以下の3つのタクシーアプリは、ハノイとホーチミンを中心に、ベトナム在住者に広く利用されています。 Grab(グラブ) Gojek(ゴジェック) be(ビー) 加えて、特に自身のバイクや車を持っていない方にとって、タクシーアプリは必需品とも言えるでしょう。 ハノイやホーチミンの2大都市でさえも、バスや地下鉄などの公共交通機関は一般的ではないためです。 そんなタクシーアプリの良い点は、「安くDOOR TO DOORで移動ができる」点です。 日本だと、地下鉄や電車網が発達した都市では、「自宅から駅」「駅構内」「駅から目的地」など、意外と歩く距離が長くなりがちです。 一方、ベトナムでタクシーアプリ中心の移動をすれば、自宅の前に着いたタクシーに乗り、目的地で降りることができるため、徒歩移動を最小限にできるのです。 「日本人との繋がりを作りやすい」ことも、ベトナム生活のポジティブな点の1つでしょう。 本記事執筆時点で、ベトナム全土に居住する日本人は約2万人います。 この数は、2020年〜2021年にかけて落ち込んだものの、昨今の移動の自由化と共に、増えると見込まれています。 とは言え、ベトナム以外の国であっても、海外で出逢う日本人とは、日本よりも友人関係に発展しやすい、と実感しています。 背景は複数考えられますが、最も大きな理由は「母国を出て努力をしている者同士」という共通点から、連帯感を感じるためでしょう。 また、特にハノイやホーチミン、ハイフォンやダナンの4大都市では、スポーツや趣味でつながったサークルも、多く活動しています。 そういった環境でつながった人とは、世代に関係なく、ベトナムを離れた後も、連絡を取り合っている、という話も多く耳にします。 ベトナムで仕事を頑張る日本人同士で、新しい友人を作ることができる点もまた、ベトナム生活での面白みの1つと言えそうです。 反対に、ベトナムの方が「不満」と感じる点は、以下の3つです。 渋滞がひどく、移動に時間がかかる場合がある 公衆のマナーが発展途上 ベトナム人や日本人同士の関係が近すぎる、と感じる時がある 以下、順番に解説していきます。 渋滞は次第に深刻化しており、移動に時間が掛かる点は、ベトナム生活で不満を感じる点の1つです。 ベトナムは2009年以来、継続して経済成長を遂げており、2020年を除き、毎年実質GDPが5%以上の成長を遂げています。 この統計上で「豊か」になっていることは、道路に出た時の「年々増える自動車の数」でも実感します。 一方で、「道路などのインフラ開発」は追いついている、とは言い難い状況です。 決して広くはない道路に、無数の自動車とバイクが集中するため、渋滞は以前よりもひどくなっている、と感じます。 したがって、タクシーアプリを活用し、バイクで移動したとしても、地図アプリの予測より、長く時間が掛かることがあります。 特に、「午前7:30〜8:30の通勤時間」や「午後4:30〜6:00の退勤時間」には、たった1km先の場所への移動に、10分以上掛かってしまう場所もあります。 このように、渋滞による予測の出来ない移動時間は、ベトナム生活で不満を感じることがあるポイントです。 公衆のマナーが、未だ発展途上である点も、ベトナム生活に、時々不満を感じる点の1つです。ここでのマナーとは「公共の場での振る舞い」として考えます。 前提として、筆者がベトナム勤務を始めた2013年と比べると、ベトナムにおけるマナーは、遥かに向上している、と感じます。 様々な要因が考えられますが、ベトナムでも経済発展に伴う所得の増加、海外旅行・留学・就労の一般化が進むにつれ、「他の国々の良い例を取り入れている人が増えていること」が一因と考えられています。 加えて、ベトナムのみならず、どの国々と比較しても、日本はマナーや清潔感においては非常に高いレベルです。 マナーが良く非常にキレイと言われている「シンガポール」と比べても、日本のマナーレベルは「異常なほど高い」とも言えるかもしれません。 よって、日本基準で見てしまうと「ベトナムのマナーはどうしても劣っているな」と感じることはやむを得ません。 ただ、どんなに日本基準を取り去ったとしても、筆者が「もう少し改善してくれたら良いのにな」と感じる場面は、以下の4点です。 運転時、クラクションを鳴らすことが一般的 カフェやレストランでの会話のボリュームが大きい時がある レストランで食べた殻やゴミを床に落とす人がいる スマートフォンの動画を、大きめの音量で、イヤフォン無しで視聴する人がいる ただ、強調しておきたいことは、年々マナーは改善していると実感しますし、非常にマナーが良いベトナム人の方もいらっしゃることです。 一方で、上記の4点が気になってしまう方にとっては、「ベトナムは暮らしづらいな」と感じてしまうかもしれません。 最後にご紹介する、ベトナム生活に『不満』を感じる点は、ベトナム人や日本人同士の関係が近すぎると感じる時があることです。 「ベトナム人」と「日本人」の場合に分けて、解説していきます。 ベトナム人との会話の中で、「質問が個人的な内容の時」があります。 初対面のベトナム人に、頻繁に聞かれる質問の例を8つ、上げてみました。 年齢 婚姻状況 家賃 月収 家族構成 兄弟の人数 兄弟の就職先 兄弟の婚姻状況 人によっては、一部は「親しくなった後であれば問題ない」と感じられる質問もあるかもしれません。 ただ、初対面の方に「家賃や月収」や「兄弟の婚姻状況」を伝えるのは、抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。 以前、日本企業に11年務めた経験を持つ、ベトナム人の友人に「どうしてこういった質問をする人が多いのですか」と聞いたことがあります。 彼は、「年齢は、ベトナム語での呼び方を決めるため。お金や家族については、ベトナムにおける、相手を理解するための話題。」とのことでした。 もちろん、海外では一般的ではない事を理解し、上記のような質問を避ける方もいらっしゃいます。 「個人にまつわる質問」は、自分に興味を持ってくれている裏返し、と捉えられれば良いものの、詮索されているなと思う方は、不満に感じてしまう点と言えるでしょう。 一方、日本人同士の関係が近すぎる、と感じる時は、「現地の日本人同士は大抵つながっている」ことに起因します。 「ベトナム生活に「満足」と感じる点」の4つ目「日本人とのつながりを作りやすい」で述べたように、ベトナム現地に居住する日本人は、全土で約2万人います。 その多くはハノイやホーチミンの2大都市に集中していますが、多くの人が、仕事や日本人のサークル活動でつながっています。 よって、「自分の友人同士が、実は知り合いだった」というケースが頻繁に見られるのです。 そういった関係性の近さから、更に繋がりを広げられることは魅力的かもしれません。 しかし、道端で知り合いに出逢う機会や、「昨日、あのコンビニで買い物してましたよね?」と後日談を伝えられる場合も。 このような、「日本人コミュニティの狭さ」を楽しめる方にとっては良いものの、もしかすると「関係が近すぎる」「居心地が悪いな」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。 今回は、「ベトナムでの生活は何が違う?現地日本人が徹底解説」というテーマで、ベトナム生活における「満足」「不満」な点を解説してきました。 日本での生活よりも快適で「満足を感じる点」もある一方で、ベトナム生活ならではの「ちょっとした不満を感じてしまう点」を、ご理解頂けたかと思います。 一方で、不満については、私たちの感じ方次第とも言えます。 つまり「日本とベトナムの違い」と捉えられれば、ベトナムでの生活は快適になるかもしれません。 また、「不満を感じる点」の1,2つ目で触れた、渋滞やマナーについては、前述のように改善に向かっています。 10年後は遥かに改善し、今日のような状況は見られなくなる可能性もあるでしょう。 「今、自分はベトナムの経済発展の、過渡期の中にいる」と考えられれば、現在の状況を不満に感じず、楽しむこともできるかもしれません。 「他の現地在住者の意見も参考にしたい。」「経済発展を遂げるベトナムに身を置き、働く経験を積みたい!」という方は、HRnaviのコンサルタントに相談してみて下さい。