【ベトナム大手銀行】主要10行と日系銀行についてご紹介

【ベトナム大手銀行】主要10行と日系銀行についてご紹介

今回は、「ベトナムの主要銀行」や「ベトナムの銀行導入システムの歴史」「ベトナムの銀行の種類」について解説していきます。

ベトナムは近年、経済成長が著しく、金融業界も急速に発展しています。
その背景には、国内外からの投資や、政府の積極的な政策が影響しており、ベトナムの銀行の国際的な評価では、多くのベトナムの銀行が世界ランキングにランクインしています。

また、日本人が気になるベトナムでの「日系銀行のベトナム進出」についても触れていきますので、最後までご覧ください。
本記事によりベトナムの銀行業界の現状と将来の展望についてよりご理解頂ければ幸いです。

 

ベトナムの主要銀行は?

世界有数のブランド評価コンサルティング会社ブランドファイナンスが2024年に発表した『世界トップブランド価値を持つ銀行ランキング500社』では「ベトナムの銀行が15行ランクインした」と発表しました

このランキングによると、

Vietcombank(133位)

BIDV(151位)

Vietinbank(157位)

Techcombank(160位)

AGRIBANK(162位)

VPBANK(175位)

MB(227位)

ACB(243位)

また300位以下には、Sacombank(322位)・TPバンク(326位)・HDバンク(366位)・LPバンク(424位)・VIB(425位)・SHB(436位)・MSB(458位)がランクインしたという結果になっています。

(参照) HIỆP HỘI NGÂN HÀNG VIỆT NAM(VIETNAM BANK’S ASSOCIATION)

ベトナムの4大国営銀行とは?

主に国の経済政策の実施や国内経済の支援を目的とした銀行で

「Vietcombank」「Agribank」「BIDV」「VietinBank」がベトナム4大国営銀行と言われています。

 

Vietcombank(ベトコムバンク)

国内外に 600 以上の支店があり、約 23,000 人の従業員と全国に 2,500 台以上の ATM と 60,000 台以上のカード支払い受付ユニットを備えたオートバンク システムをもっています。

2011年にはみずほ銀行がVietcombankとの資本・業務提携を行い、株式の15%を保有しています。

2022年にThe Banker Magazineが発表したランキングによると、Vietcombankは「世界の大手銀行トップ500においてベトナムの信用機関の中でトップの銀行」でベトナムを代表する銀行の一つとなっています。

本社住所: VCB Tower – 198 Trần Quang Khải, Hoàn Kiếm, Hà Nội.

(参照) Vietcombank /ベトコムバンクについて株式会社みずほフィナンシャルグループ/ベトコンバンクとの資本・業務提携について

 

BIDV(BIDVバンク)

1957年「ベトナム建設銀行」として設立され、ベトナム北部の社会主義経済に貢献していき、3 回の改名を経て現在のBIDV となりました。

2022 年末までにカンボジア・ラオス・ロシア・台北など海外駐在事務所を設けています。

2019年には韓国第3位の銀行であるハナ銀行が戦略的協力協定を正式に締結し、ハナ銀行がBIDVの定款資本の15%を保有しています。

本社住所:Tháp BIDV, 194 Trần Quang Khải, Hoàn Kiếm, Hà Nội

(参照) BIDV/BIDVについてBIDV開発の歴史

 

Vietinbank(ヴィエティンバンク)

1988 年に設立され、主なサービスとして組織や個人から短期、中期、長期の預金や資本融資、組織と個人間の支払い、外貨取引、国際貿易金融サービスの実施、コマーシャルペーパー、債券、その他の有価証券などの事業を行っています。

三菱 UFJ 銀行は2012年にVietinbankと業務提携契約を結び、株式の約20%を取得しています

本社住所: 108 Tran Hung Dao, Hoan Kiem District, City Hanoi Vietnam

(参照) Vietinbank/歴史的なマイルストーン

 

Techcombank (テクコムバンク)

1993年に設立され、資本金は200,000,000,000VNDでベトナム最大の株式会社商業銀行の 1 つです。

2023年の顧客数は1,340万人にのぼり、総営業利益は40兆6,100億ドンと報告しています。また、現在の総資産額は849兆4,820億ドンとなっています。(Techcombank2023年次報告書より)

本社住所:Số 6 phố Quang Trung, phường Trần Hưng Đạo, quận Hoàn Kiếm, thành phố Hà Nội.

(参照) Techcombank/私たちについて

 

AGRIBANK(アグリバンク)

アグリバンクは国が定款資本の100%を保有する唯一の商業銀行で、1988年農村部や農業部門の開発を目的として、設立されました。

特に農業と農村の発展に役立つ信用政策を効果的に実施し、農業と農村の発展に重要な貢献をしています。

2023年には、従業員数を4万909人から4万2083人に大幅に増員しています。

本社住所:Số 2 Láng Hạ, phường Thành Công, quận Ba Đình, Hà Nội

(参照) AGRIBANK/アグリバンクについての概要

 

VPBank (VPバンク)

1993年設立され、従業員数は29,000名を超え、ベトナム全域に支店が250以上あります。

三井住友銀行が2023年にVPBankと業務提携契約を結び、業務面における提携関係を更に強化することで、ベトナムでの事業拡大を目指す企業の支援をサポートしています

本社住所:Trụ sở chính: 89 Láng Hạ, Quận Đống Đa, Hà Nội

(参照) VPBank/私たちについて三井住友フィナンシャルグループ/VPBank 出資について

 

HDBank(HDバンク)

1989 年に設立され、「ホーチミン市開発株式会社商業銀行」が正式名称となっています。

2022年には伊予銀行と愛媛銀行がHDBankと業務提携契約を締結し、ベトナムにおいて日本語での金融サービスや情報提供等の各種サポートが可能となりました

2023年時点では従業員数が 17,000 人を超え、ベトナム全国に347の支店を持っています。

本社住所:25Bis Nguyễn Thị Minh Khai, P.Bến Nghé, Quận 1, TP Hồ Chí Minh

(参照)HDBank/私たちについて株式会社伊予銀行/ベトナムのHDバンクと業務提携します! 

 

Asia Commercial Joint Stock Bank (ACB)

ACB はベトナム有数の株式会社商業銀行のひとつで、国内 63 省のうち 49 省に支店と取引オフィスのネットワークを持ち、13,000 人を超える従業員を擁し、多種多様な商品とサービスを提供しています。

2015年には日本発唯一の国際カードブランド運営主体である株式会社ジェーシービーの海外業務を行う子会社、株式会社ジェーシービー・インターナショナル(JCB)と提携してベトナムでプリペイドカードの発行を行いました

本社住所: 442 Nguyễn Thị Minh Khai, Phường 5, Quận 3, TP. Hồ Chí Minh

(参照)Asia Commercial Joint Stock Bank/私たちについてJCB/ニュースリリース・JCB、Asia Commercial Bankと提携し、ベトナムでプリペイドカードの発行を開始

 

Sacombank(サコムバンク)

1991 年に設立され、設立当初は従業員 100名の小さな銀行でしたが、現在 従業員数は18,000 名を超え、2023年の総資産は2023年末までに665兆VND以上に達すると推定され、ベトナム最大の民間銀行の1つとなっています。

2017年には第一生命ホールディングスの100%子会社下「第一生命ベトナム」が業務提携契約を結び、今後 20 年間、Sacombankの広範なネットワークにて、独占的に第一生命ベトナムの保険商品を販売することが可能になったと発表しました。

本社住所:266 – 268 Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Phường Võ Thị Sáu, Quận 3, TP. HCM

(参照) Sacombank/私たちについて第一生命ホールディングス株式会社/サコムバンクと第一生命ベトナムとの業務提携について

 

VIB(ベトナム国際銀行)

VIB は 1996 年 9 月 18 日に設立され、初期資本金 500 億 VND と従業員 23 名で操業を開始しました。

2023年までに、VIBの定款資本は25兆3,680億VND、自己資本は37兆8,450億VNDに達し、総資産は410兆VND以上に達しています。

VIB は現在、全国に189の支店と12,000名を超える従業員を擁しています。

本社住所:111A Pasteur, phường Bến Nghé, quận 1, thành phố Hồ Chí Minh

(参照)VIB/私たちについて

 

ベトナムの銀行導入システムの歴史

ベトナム国立銀行(VNB)は、ホーチミン氏により 1951 年 5 月 6 日の政令に基づいて正式に設立されました。

この銀行設立は、フランスからのベトナム独立やベトナムの自国の通貨の流通・銀行制度の発達に大きく貢献しました。

 

ベトナム戦争で紙幣は混乱

1961年、ベトナム国立銀行はベトナム国家銀行 (SBV) に改名し、ベトナム戦争後には政府の新しい銀行システムを構築していきました。

また、紙幣の統一を図るため、南ベトナムのサイゴン政権下で発行されていた紙幣と引き換えにベトナムドンを発行し、1978年に「南北統一ドン」が導入されています。

それまでベトナム国内では2つの種類紙幣が使用されていました。

 

国際社会参加と経済成長

1986年のドイモイ政策導入以降は、社会主義志向の市場経済へと徐々に移行し国際経済への参加を目指しました。

1990年から1996年にかけて、ベトナム国家銀行はプラス金利政策を採用し、信用の伸び(信用度・信用力)は年間平均36%となりました。これにより、工業化と近代化に向けた再編成功に貢献し、長期にわたるベトナムの経済成長を推進していきました。

2008年のリーマンショックでは高いインフレ率を抑え、ベトナム経済の成長を支えながらマクロ経済の安定を達成する政策を最優先していきました。

2011年から現在まで政府やベトナム国立銀行は金融政策を行い、財政政策と密接に連携して積極的かつ柔軟に運営されており、ベトナム経済の安定や経済成長を支えています。

ベトナム国家銀行 (SBV)とは

ベトナム通貨の発行者。国家の通貨取引活動・金融機関の管理や金融金利の管理などを行う銀行で「ベトナムの中央銀行」とよばれている。

(参考)ベトナム国立銀行/銀行業界の歴史の概要・ベトナムの通貨の歴史

 

現在のベトナムの銀行口座保有率は?

2023 年5月にベトナム国立銀行 (SBV) が開催したイベントでは、ベトナム国立銀行のグエン・ティ・ホン総裁が「ベトナムの成人の約74.63%が銀行口座を持っている」と発表し、その後2024年にはベトナム国立銀行決済部次長のレー・アイン・ズン副局長が「87.08%のベトナム人が銀行口座を持つ」と発表し、ベトナムの銀行口座保有率は着々と増えています

2017年には3割台だった銀行口座保有率のため「ベトナム人の銀行口座保有率は低い」と言われてきましたが、ここ数年で急速に保有率が伸びてきています。

ベトナムではコロナ禍を期に「QRコード支払い」等キャッシュレス化が急加速しており、ホーチミン市ではキャッシュレスデーイベントが開かれるなど、キャッシュレス化を浸透させています。

※(参考記事URL)

▼ベトナムのキャッシュレス事情について解説しています

急速に普及するベトナムでのキャッシュレス事情 ~QRコード決済、カード決済など~

 

ベトナムの銀行に種類はある?

ベトナムの銀行には以下のような種類があります。

国有商業銀行

国有商業銀行は、国が定款資本の 50% 以上を所有する商業銀行です。国有商業銀行には、定款資本を 100% 国が所有する商業銀行と、定款資本を 50% を超えて国が所有する株式会社商業銀行が含まれます。

例としては、農業・農村開発銀行 (AGRIBANK)、ベトナム外国貿易銀行 (Vietcombank)、ベトナム工商銀行 (Vietinbank)、ベトナム投資開発銀行 (BIDV)があります。

 

株式会社商業銀行

株式会社の形態で運営されている金融機関です。信用機関法の規定に基づいて設立・運営され、預金口座の開設、融資の実行、資産の管理、その他多くの金融サービスの提供など、金融・銀行分野における多くの事業活動を行っています。

株式会社商業銀行は通常、株主によって所有されており、株主所有の原則に基づいた経営構造を採用しています。

例としては、アジア商業株式会社銀行 (ACB)、 東亜商業株式会社銀行、東洋商業株式会社銀行 (OCB)、軍事商業株式会社銀行 (MB 銀行)などが挙げられます。

 

民間商業銀行

民間商業銀行(プライベートバンク)は公的機関や国有銀行ではなく、組織から設立され、資本はすべて民間資金から提供された銀行の一種です。

民間銀行は州立銀行の管理下にあり、金利に関する政策や規制に従い、州立銀行に従って借り入れを行う必要があります。

ベトナムの主な民間商業銀行にはTechcombank、VPBank、サイゴン – ハノイ商業株式銀行 (SHB)などが挙げられます。

 

合弁銀行

合弁銀行は特別な種類の銀行であり、銀行の定款資本は、国内の金融機関と銀行、一部は海外の銀行からの協力によって形成されます。

合弁銀行は、少なくとも 2 名以上のメンバーからなる有限責任会社の形態で組織されており、パートナー間の合弁契約に従ってベトナムに本社を置く必要があります。

ベトナムの合弁銀行の例としては、ベトガー銀行 (VRB)、インドビナ銀行(IVB)、 ビナシアム銀行 (VSB)、ヴィッド・パブリック・バンク (VID)などの銀行が挙げられます。

 

外国銀行支店

100% 外国資本の銀行で、その定款資本全体が 1つ以上の外国銀行によって所有されている銀行組織です。 2つ以上の事業体がある場合は少なくとも1つの外国銀行が定款資本の 50% 以上を所有することが求められます。

例としては、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、HSBC 銀行、ホンリョン銀行株式会社、ANZ銀行、 スタンダードチャータード銀行などがベトナムで営業しています。

これらの種類の銀行の他にも、非営利の特定の経済政策を支援するために設立された「社会政策銀行」(Vietnam Bank for Social Policiesなどがあります。

これらの種類の銀行は、ベトナム経済において、それぞれの役割を果たし金融市場の発展と経済成長を支えています。

(参考)VPBank/ 商業銀行とは何ですか?分類と特徴と機能ベトナム国立銀行/ベトナムの外国銀行支店(2024年3月31日現在)

 

ベトナムに進出している日系銀行は?

日本の大手銀行として知られている

三菱UFJ銀行

三井住友銀行

みずほ銀行

がベトナムに進出しています。

最近の動向としては2023年にみずほ銀行がベトナム大手キャッシュレスサービスの「MoMo」を運営する「Mサービス」に出資をしています。

また、りそな銀行福岡銀行大垣共立銀行十六銀行きらぼし銀行などがベトナムに駐在員事務所を設立し、大手銀行だけでなく地方邦銀のベトナム進出も増加しています。

ベトナムに進出した各邦銀では、ベトナムの銀行と業務提携契約を交わす等、ベトナム進出に関するコンサルティング業務取引先企業への支援市場調査などのサービスの提供に力を入れています。

これらの動きは、東南アジア諸国のなかでもベトナムの経済成長の伸びを期待されており、資産規模・収益が今後も拡大していくと共に、日系企業の進出も活発になっていくと多くの企業が予測しているとも推測できます。

 

まとめ

『世界トップブランド価値を持つ銀行ランキング500社』ではベトナムの銀行が15行ランクインするなど世界でベトナムの経済成長が注目を集めています

特に、ベトナム人の銀行口座保有率の急速な伸びで銀行業界も急速に発展しており、地方邦銀がベトナムに進出するなど、今後のベトナム経済の発展に期待する動きもみられます。

このような動きがベトナムと日本の経済成長をますます促進する一翼を担うことになるでしょう。

この記事が参考になりましたら幸いです。

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

ベトナム情報週刊コラム

【ベトナム/ホーチミン生活】現地在住者の実録!平日の過ごし方
2025.11.03
【ベトナム/ホーチミン生活】現地在住者の実録!...
近年では海外、特に東南アジアへの移住は非常に人気が高まっています。 『ベトナムでのんびり仕事をしながらスローライフを送りたい。』 『外国でバリバリ働いて、キャリアを積みたい。』 『ベトナムという国に惚れてしまったので移住をしたい。』 いろんな目的を持ってベトナムに来ることを計画をしている方も多いでしょう。筆者が当初移住を決めたのは海外でキャリアを積みたいとうのが最大の目的で、安定した経済成長を遂げているベトナムを選びました。 いざ転職をしてベトナムに来てみると、日本にいたら出会えなかったであろう様々な人や文化に出会うことができて非常に充実した日々を送っています。 ベトナム移住を予定している方にとって、実際に現地の日本人がどんな生活を送っているのか気になるところではないでしょうか? この記事ではベトナムに来て働く方にとって、日々のライフスタイルのイメージが湧くよう、筆者のリアルな平日の一日をご紹介していきます。   この日は11時から仕事のため、朝はゆっくり起床。 寝起きですっぴんのままひとまずジムへ行きます。ジムはアパート内の別フロアに併設されているため、すっぴんでも気にせず行けてとても便利です◎ ホーチミンは常夏のため、ハノイに比べるとコンドミニアムやレジデンスに限らず比較的小規模のアパートでもプール付きの建物が多い印象です。   ホーチミンのアパートは、1ベッドルームのお部屋にはバスタブが併設されていないケースが多いため、筆者の家もシャワーのみです。 そのため、シャワーを浴びて化粧やヘアスタイリングをして、1時間ほどで完了です。   コーヒー大好き、毎日飲まないと朝が始まらない筆者はカフェに寄るのがルーティーンです。 自宅の敷地内にスターバックスがあるため、少し店内でゆっくりしたあと残りを持って、いざ出勤! このようにカフェで朝ごはんをすることもあれば、大好きなローカルレストランにいってフーティウ(甘めのスープの米粉麺)やバインミー(ベトナム風サンドイッチ)をサクッと食べて出勤することもあります。 一般的には会社勤めの方の勤務時間は7:30-16:30もしくは8:00-17:00が多いことから、11時出勤の場合は通勤ラッシュもなくレストランやカフェも空いておりとても快適です◎   自宅から会社まではタクシーで5分ほどなので、11時出勤でもカフェを出るのはこの時間。 基本的には早くて安いバイクタクシーで出勤しますが、ホーチミンはスコール多いため雨季にはタクシーを使用することが増えます。 ホーチミンは5~10月までが雨期・11月~4月頃が乾季で、雨季には1日に1~2時間のスコールが降り、また晴れに戻ります。 通勤時間にスコールが被ると、タクシーが捕まりづらくなってしまうので余裕を持った準備が必要です◎   基本的に勤務時間は残業もなければ、早く開始することもありません。 ベトナム人と仕事をしてみると、残業をすることはあまりなく、勤務開始時間に合わせてオンタイムに来ます。 勤務時間外に勤務をするという概念はあまりなく、明日で構わないことは明日行うというスタンスです。 それゆえ、いつまで経っても依頼した仕事が完成しないこともありますので、進捗確認は非常に重要です。   まず出勤したらメールチェックや、PCで作業をこなしながら、お客様とのアポイントメント対応などを行います。 時間外に仕事をしない分、仕事中は忙しく毎日あっという間に時間が経ちます。   勤務スタートが遅いため、ランチ休憩も遅めにスタートです。 お昼は近くのレストランで食べたり、同僚とコンビニで買ったり、デリバリーでオーダーしたりと様々です。 オフィス周辺には道端で200円程で食べられるベトナム料理から、近くにある日本食レストランまで揃っているので食事はとても便利です◎ すき家やココ壱番屋などのチェーン店もあれば、ラーメン屋さんや定食屋さんまであるので食事には困りません。 また、セブンイレブン・ファミリーマート・ミニストップなどコンビニも各社揃っているのがホーチミン! ホーチミンでの生活はとても便利で助かっています。   お昼休憩のあとは勤務再開です。 資料作成などのデスクワークや打ち合わせを終わらせて、あっという間に帰宅時間です。 基本的に終業時刻の5分後にはもう外に出ていることがほとんどで、残業をすることはありません。 どうしても残業となる場合は翌日に相殺をしてゆっくり出勤をしますが、基本的には残業はしない方針のため全員終業時刻の5分後にはもうオフィスは真っ暗です。   一般的には17時頃に終わる会社が多いので、この勤務時間だと友人には少し待ってもらってからのディナーとなります。 ベトナムは勤務開始も終了も早いため、17時~18時くらいにはディナーがスタートするため20時半を過ぎるとレストランも少し空いてくるので入りやすくなります。 この日はベトナムでは知らない人はいない日本人オーナーさんの営むPizza 4p’s にて友人と食事会をしました。 Pizza 4p’sは国内に30店舗近くあるイタリアンレストランで、ベトナム人からも大人気のお店です。 こちらのお店はベトナム国内に自家製のチーズ工場を持っており、フレッシュで美味しいチーズを使ったパスタやピザがリーズナブルで絶品です◎ 1人2000円~3000円程度でお酒も飲んで、お腹いっぱい食べられるので定期的にお邪魔しています◎   お店から5分程タクシーを乗って、帰宅です。 日本との違いは、すべてがタクシー移動かつ20分圏内で生活圏の全てが揃うため、移動に掛かる時間やストレスがないということです。 通勤に1時間かかることもなければ、満員電車に乗るストレスもありません◎ 帰宅したらシャワーを浴びてのんびりひとり時間を過ごして寝るまでの間はNetflixを観ています! ベトナム版Netflixになりますが、日本版Netflixのように日本の映画やドラマから海外の作品まで数多く観られるのでおすすめです。   のんびり過ごした後は、就寝タイムです。 帰ったらベッドメイキングや洗濯が完了しているので何も家事をすることなく1日が終了するまで存分に時間が使えるので充実します◎   日本との生活の違いで私が実際に利用していて、便利なことがいくつかあるのでご紹介します。  ①ハウスキーパーによる家事代行 →こちらではサービスアパートに住むと掃除や洗濯・リネン交換などが家賃の中に含まれており、定期的に自宅に来て家事を行ってくれます。 週2~週6でサービスが入るところが多く、洗濯などを済ませて片づけておいてくれるのでとても助かります。 こちらのサービスのおかげで筆者も家事に充てる時間を、自分の自由時間に使えるのでいろいろなことができて助かります◎ ...
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いざ転職を決め、夢の海外移住! 仕事もバリバリ頑張りながら、プライベートも満喫したいですよね。 日本とは全く違う生活がベトナムではじまると思うと期待と不安が入り交じるところですが、実際にベトナムで働く日本人はどんな日々を過ごしているのでしょうか? 30代働く女子の実際の平日のリアルなスケジュールを公開していきます!   朝の支度にはあまり時間が掛からないタイプなので、自宅を出発するまで1時間程度です。 ◆シャワーを浴びる ◆歯磨きや身支度 ◆簡単お弁当の準備 ◆朝食 これらを済ませます。 朝と昼は自宅で簡単に作ったものを食べて済ますことが多いですが、出勤時間が遅い日には朝からフォーなどの温かい麺料理を食べてから出勤することもよくあります。 実はベトナムではこのように朝の出勤前や出勤後9時頃にスタッフみんなでフォー屋さんで朝食を食べたり、バインミー(ベトナム風サンドイッチ)を購入してオフィスで食べたりする光景がよく見られます。 朝ごはんをお店で食べるという感覚は日本ではなかなか珍しいですよね。ベトナム料理の代表でもあるフォーや、ブン(フォーのような米粉麺のスープ)は、ベトナムでは朝食もしくは昼食に食べられることが一般的です。 ハノイで寒い日の朝に食べるフォーは体に染み渡り格別ですよ◎   筆者は自宅からオフィスから車で10分程のところに住んでいるため、朝の通勤時間は10分です。 基本的には配車アプリGrabを使用して、晴れている日はバイクタクシー、雨の日はタクシーで通勤しています。 電車に揺られることなくドアtoドアで会社まで到着できる快適さを味わうと、東京で仕事をしていた頃に戻れる自信がありません… 基本的にベトナム在住の日本人はバイクや車タクシー、もしくは送迎車での通勤がほとんどの方ではないでしょうか。 バスを使用したり、自分でバイクを運転する方いますが少数派です。バスは筆者もまれに利用しますが、基本は1回あたり7000VND(約40円)で乗れるため安くて乗り方さえ覚えてしまえばとても便利ですよ!   筆者の勤務時間は日によって変わりますが、8:30開始の日には17:30に退勤となります。 途中に1時間ランチ休憩を挟むので、実質労働時間は1日8時間です。 ベトナムでは多くの会社が8時スタート、7:30スタートの企業もしばしばあります。日本と比較すると始業時間が早く、夕方は16時~17時に終わる企業も多くあります。 また、ベトナムでは残業は基本的にしない、した場合にはどこかで相殺したり残業代金が支給されるのが一般的です。全員17:30ぴったりに仕事を終えて、5分後にはオフィスには誰もいません。 筆者も他のスタッフと同様に、基本的に残業をすることはありませんので、終わったらすぐに帰宅しています。 ◆メールチェック ◆お客様対応 ◆資料作成 などの業務を行って、午前はあっという間に終わります。   お昼休憩は他のスタッフと共にお弁当を持参することが多いですが、持って来ていない場合には、GRAB foodでデリバリーをしています。 タクシーの配車サービスGrabが行っている食事のデリバリーサービスなのですが、これが非常に便利です◎ ベトナムではデリバリー文化が非常に進んでいるため、お弁当一つでもスーパーマーケットの食材や日用品などでも、何でもボタン一つでオーダーができ、自宅や職場の指定した場所まで届けてくれるので日々活用しています。 また、ベトナム人スタッフがよくフルーツなどを差し入れしてくれるので、いつもオフィスは食べ物であふれているのもベトナムならではの光景かもしれません。 お向かいに入っているベトナム企業さんは、休憩が1時間半ほどありお昼寝の時間があるそうで、ランチが終わると部屋全体の電気を消して、床にシートを敷いて横になって寝ています。   午後からはまたお客様との打ち合わせや事務作業を行います。 海外勤務ならではの英語を使っての仕事や、外国人との仕事はカルチャーショックもありますが、刺激があり沢山新たな気付きをもらえる非常に楽しい職場です。 また、ベトナムで働き始めて日本人と異なる働き方の概念を知り、視野の広がりを感じることができました。   そして、17:30になるとと共に帰宅していくメンバーたち。私ももれなく5分後にはオフィスを出て、アフター5のはじまりです!   まずは自宅に併設のジムとプールで軽く運動をします。 オフィスワークかつ家から会社までタクシー生活のため、非常に歩く量が減ってしまいました。 1日PCに向かって仕事をしているので、身体をほぐして運動するために、1時間程度ランニングとプールでのんびり泳いでリフレッシュです◎ ジムとプールが家に併設となっており、移動の手間がないので継続しやすいのが嬉しいポイントですね!   ジムに行って、さっとシャワーを浴びたら夜は女子会カジュアルフレンチディナーです。 夜は食事に出掛けることが多いのですが、ベトナムには様々なレストランがあります◎ 女子会の時はカジュアルフレンチやイタリアンが多く、筆者は欧米人が多く住むエリアに住んでいるため徒歩圏内にそのようなレストランが点在しています。 日本人のゴルフ仲間との飲み会は、焼肉屋さんや日本居酒屋など日本食に行くことが多いです。 ベトナム人の友人とはベトナム料理屋さんや、ビアホイと呼ばれるビール中心に様々なおつまみがあるベトナム流大衆居酒屋によく行きます。 またベトナムには韓国人が多く、韓国料理屋さんが立ち並ぶエリアにもよく行きます。 ベトナム料理屋さんは飲んで食べて一人1000円以下、フレンチやイタリアンに行っても3,000~5000円でおさまるので、日本での外食よりずっとリーズナブルに行けるのが嬉しいですね。 また、基本的に友人もみんなハノイの中心街に住んでいるので、徒歩圏内や車で10分程度で気軽に会えるのもハノイならではの特徴です。   美味しいものを食べ、ワインをのみ、帰宅したらのんびり湯舟に使って入浴タイムです! ベトナム人は湯舟に浸かる習慣がないため、ハノイのお部屋は湯舟がないお部屋も多いですが、お風呂タイムをしたい方は湯舟付きのお部屋を探すことをお勧めします◎ ※お湯タンクが各部屋についているタイプの部屋の場合、50L程度のタンクだと湯舟のお湯が途中で水に変わってしまいますのでご注意ください。 アパート全体で一つの給湯器を使用しているセントラルタイプだと、お湯が出なくなる心配がなくて安心ですので、家を決める時は要チェックです。 そしてのんびりお風呂に入って、就寝準備です。   そして就寝タイム…ベトナムのサービスアパートのベッドはクイーンサイズからキングサイズのものが多いので、大きいベッドでゆっくり寝られてとても快適です。 明日に備えておやすみなさい。   平日はこちらの記事で紹介したような1日を過ごすことが多く、仕事の後にアフター5を楽しんでいます。 また、これが日々できるのは部屋の家事・掃除サービスがついているのも大きな理由の一つです。 ...
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2025.10.30
【2023年最新版/ハノイ】おすすめの会食・接待レ...
ベトナムで仕事をする日本人の方々にとって、よく聞く悩みの種が会食のお店探し。 美味しい食事もお酒も大好きな筆者は、ハノイに3年半住み日本食からベトナム料理、フレンチやバーまであらゆるお店を試しました。 日々お店の入れ替わりが激しいハノイの飲食店ですが、接待に使えるポイントを抑えているお店は意外と少ないため、よくいろいろな方からおすすめのお店を質問いただきます。 こちらの記事では、数多く会食を開催してきた元営業マンの筆者が、接待に使えるおすすめのレストランを紹介していきます◎   日本であっても、ベトナムであっても、お店選びはお客様の嗜好に合わせてポイントを抑える必要がありますよね。 実際にお店を決める際に、気を付けるべきポイント5つを紹介します。お客様に合わせて下記のポイントを考慮しながらお店を選ぶと、会食がスムーズに運ぶこと間違いなしです◎ お客様と周囲の影響を受けずにゆっくり話がしたい時に、個室であることは非常に重要なポイントです。 ハノイでは個室の用意がないレストランも多いので、個室があるお店を頭に入れておくとお店が選択しやすくなります。 もちろんカジュアルな接待であれば個室にこだわらなくても良いケースもありますので、会食の目的やメンバー次第で決めることをおすすめします。 店内で喫煙不可のレストランもありますので、喫煙者がいる場合には事前に確認しておくとよいでしょう。 ハノイのレストランは店内喫煙不可の場合、入り口の外に喫煙スペースを設けているお店が多いのでお店の入口付近のお席を予約すると喫煙者にも非喫煙者にも喜ばれるかもしれません。 なんといっても、食事・お酒の美味しさや種類の豊富さは外せませんよね。 特に日本食レストランはハノイにもたくさんあるとはいえ、ベトナムで食べる日本食となると食材や調味料に限りがあります。 ご年配の方は日本食を好まれる方も多いので、満足度の高い和食のお店を選びたいですね。 また、コースメニューの方が会食がスムーズに進むケースも多いです。アラカルトで頼む予定でも、念のため事前にコースの有無も確認しておきましょう! なんといってもここはベトナム。店員さんはベトナム人の方ですので、日本で受ける接客とは文化も違えば、言語も違います。 日本食レストランに行けば日本語で話してくれますが、一歩飛び出せば英語かベトナム語です。 あまり海外に慣れていないお客様だと、ベトナムの文化を失礼と捉える方もいますので、どの程度の接客をお客様が求められているのかリサーチしておきましょう! 少し間違えるくらいはご愛敬。感じのよい接客をしてくれる店員さんがいるお店だと、少しの間違いなら気にならず、会食も円滑に進むので接客は大切ですよね。 そして、我々日本人にとって外せないのが清潔感ではないでしょうか。 隅々まで掃除が行き届いているか、その中でも特に『お手洗いが清潔か』は非常に重要なポイントですので抑えておきたいですね。   写真参照元:黒てつ家Facebook 黒てつ家のご予約はFacebookより アパートの最上階にひっそりと佇む隠れ家系懐石料理屋さん。 お刺身から焼き物、締めはお寿司と海鮮中心のコース料理となっています。鮎などのなかなかハノイでは食べられない日本の食材を使用したお料理で満足度の高いお料理です。 綺麗な個室もあり、プライベートが守られるのでしっかりとした会食を開催したい時にもおすすめです。 個室ではありませんが、テラス席もあり夜景がきれいに見えるので、涼しい季節にはテラスもお勧めです◎(※テラス席は喫煙可)   日本食燈家のご予約はFacebookより カジュアルな割烹料理がコースで味わえる燈家さん。60万VND、70万VND、80万VNDのコースがあり、日本食の割烹としてはリーズナブルです。 食事のボリュームもあり、魚介からお肉まで幅広く味わるためお料理を重視したい方におすすめです◎ また、全部屋個室でゆったりとしたスペースになっており、会食に非常に使いやすいのも嬉しいポイント!   ミシュランガイドにも掲載された岐阜市のレストラン・肉料理人 やさい ファンボギ オーナー高橋氏が手掛ける飛騨牛の焼肉店NOBU。 2023年にオープンしたばかりで、洗練した空間と徹底管理された飛騨牛の焼肉は、絶対に外せない会食時に利用したいレストラン。 コース以外にもアラカルトメニューがあります。 コースは1,550,000VND~、接待であればコースを選択する方がスムーズでおすすめです◎ 個室もあり、きれいで洗練された空間は、プライバシーを守りたい会食でも安心して利用できますよ! NOBUの予約はこちらからどうぞ!   カジュアルな居酒屋ながら、居酒屋一品メニューから焼きそばやすき焼きなど幅広く日本食を提供している初詣。 日本人オーナーさんがいるため、本格的な日本食メニューが食べられるにも関わらず、リーズナブルで看板メニューのすき焼きは日本人はもちろんベトナム人にも大人気◎ ベトナム人のお客様に日本食を紹介したい時に幅広いメニューを紹介できるため重宝します◎ カウンターと二人掛けの席が中心ですが、半個室もあり会食ならそちらのお席を予約することをおすすめします。 カジュアルに居酒屋での会食を楽しみたい、ベトナム人に様々な日本食を紹介したい、といった方は是非一度利用してみてくださいね。 最近ではグルメ好きな韓国人の方からも人気が出ているそうですよ! 初詣の予約はこちらからどうぞ!   居酒屋では物足りないけど、カジュアル過ぎない会食に選びたいお店が浪速割烹㐂六庵。 キンマーの小道に佇むひっそりとしたカジュアル割烹で、関西風の優しい味付けの割烹料理を食べることができます。 お刺身や煮物、お豆腐料理などをアラカルトで頼むことも、コースを選択することもできます。 何を食べても美味しいので、コースにしてもハズレなく安心ですよ◎ 2人から10名以上の団体でも利用できる個室もあるため、様々な会食シチュエーションで利用しやすいのも嬉しいポイント。 筆者は悩んだ時は㐂六庵を利用することも多いおすすめの一店です! 浪速割烹 㐂六庵のご予約はこちらから!   キンマーエリアにある海鮮と日本酒が豊富な居酒屋えびす。 ハノイの中ではトップクラスに多くの日本酒を揃えており、日本食に興味があるベトナム人や韓国人などのお客様を連れて行くと非常に喜ばれるお店。 お刺身や日本から取り寄せた大きな牡蠣、その他各一品料理も美味しく、日本食を食べたいというお客様にはもってこい◎ 2階席が個室になっており最大8名程入れる仕様になっているので、個室希望の方は早めにそちらのお席の予約を取ることをお勧めします。 2階は靴を脱いで上がるタイプのお部屋で、お手洗いは1階にしかないので足が悪い方がいる時は避けた方がベターでしょう。 海鮮が美味しいと有名ですが、実はやきそばがハノイ一という呼び声もあり、いろいろな国の友人やお客様を連れて行きましたが非常に喜ばれました。 カジュアルなお店ですが、会食としても使いやすいおすすめの居酒屋ですよ◎ えびすのご予約はこちらからどうぞ! ...

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