ベトナム最新情報コラム

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2023.12.18

【ベトナム/生活】現地の日本人コミュニティ事情ってどうなの?気になるその種類とメリットを紹介!

【ベトナム/生活】現地の日本人コミュニティ事情ってどうなの?気になるその種類とメリットを紹介!
ベトナム生活情報

ベトナムでの生活を検討されている方、また生活を始めた方は「海外に住んでから現地で友達や知り合いができる?」という心配される事もあるのではないでしょうか? 今回は「日本人コミュニティ」についてご紹介していきます。 日本人コミュニティとは 海外に住んでいる日本人が趣味やボランティアなどの活動、情報交換や交流を図るために有志で結成する団体。開催は定期的もしくは不定期でコミュニティの活動状況により異なります。   ハノイ・フンイエン・ハイフォン・ダナン・ドンナイ・ビンズオン・ホーチミンと、ベトナム全国各地に日本人コミュニティが存在しコミュニティの種類もかなり豊富です。   スポーツ系(テニス、サッカー、フットサル、野球、卓球、バレーボール、ゴルフ、ダンス、剣道、空手、弓道、ランニング、ボーリング、サーフィン…など) 趣味系(楽器、合唱、写真、そろばん、旅行、映画、写生、天文、茶道、釣り、麻雀…など) 勉強会系(ベトナム語、FX…など) 県人会系 同年代系 同窓会系 その他 などがありスポーツによっては「初心者向け専門」のコミュニティがあるほどです。 その他にも「ハノイで働く女子会」「ローカル食探究会」「サイゴン夜遊び情報シェアの会」「サイゴンワーキングママの会」「ベトナム人奥さん旦那の会」などコミュニティ名を見るだけでも「参加してみたい!」と思うようなコミュニティがたくさんあり、その楽しさが伝わってきますね。   ベトナムで発行されているフリーペーパーには、毎号各地域のコミュニティの情報が掲載されています。フリーペーパーは日系レストランや日系スーパー、ホテルなどで配布されています。 また、インターネット上でフリーペーパーのバックナンバーを閲覧できます。その他にも、クラシファイドサイトやFacebookでもコミュニティを探すことができます。   ベトナム生活情報総合サイト。ニュースだけでなく住宅・食事・教育・健康美容など、より生活に密接した情報が豊富です。クラシファイド(掲示板)の求人・不動産・悩み相談などを簡単に検索することもできます。   同名のフリーペーパーがあり、グルメ、文化、旅行、ビジネス、暮らしなどに関する情報が豊富。ホームページ上でもバックナンバーを読むことができます。   同名のフリーペーパーがあり、ベトナムのニュース・ビジネス・生活情報が豊富。メールマガジンや公式LINEもあります。   ベトナム掲示板はベトナムに在住している人、ベトナムに興味がある人のためのクラシファイドサイトです。無料で、会員登録など必要なく自由に投稿でき、不用品売買・住居シェア・習い事・求人など思いがけずマッチする情報があるかもしれません。   ベトナムには幅広いジャンルのスポーツや趣味のコミュニティが存在します。「ベトナムで働き始めた事をきっかけにスポーツや趣味を再開した」ということもあるようです。また「初心者向け」のコミュニティもあるため、初めての活動でも参加しやすい雰囲気があります。   「ベトナムで暮らす日本人同士」というだけで親近感が湧いてくるもの。日本にいる友達には共感されづらい悩みも共感し合うことができます。さらに同じ趣味やスポーツを通してコミュニケーションできるので、仲良くなりやすいというメリットがあります。   「一つのコミュニティで知り合った友人が別のコミュニティの人を紹介してくれる」ということもよくあります。ベトナムに在住する日本人は2万人程度と諸外国と比較すると少ないかもしてませんが、それゆえ人との距離が縮まりやすくなっているようです。日本に住んでいては知り合えないような人と知り合いになるということもあるかもしれません。   インターネットで何でも情報を手に入れられる現代ですが、意外と知られていないローカル情報や専門分野に詳しい人からの情報やアドバイスなど「人づてからでしか得られない情報」を知ることができる場面が多くあります。   例えば、2020年コロナ禍のロックダウンの際では食料調達の方法を情報交換したり体調を気遣いあったりと、日本人コミュニティの大切さを痛感した人は少なくないようです。 日頃から悩みを共有したり、世間話をしたりすることでストレス解消できるというメリットもあります。たまに日本語でコミュニケーションするとホッとするものだなと実感しています。   海外で住み始めると「周りに知り合いや友人がいない」という状態でスタートする方がほとんどです。単身者や子どもがいない夫婦の場合、ベトナムでは自分から進んで交流の場に出かけていかなければ、なかなか交友関係は広がりません。 一方で、子どもがいる家庭の場合は、子ども関係のコミュニティが自然とできやすく、同じ学校や同じ住居内での知り合いも増えていきます。 「人付き合いが苦手」という人は「日本人と極力関わらない生活をする」ということも可能です。しかし、ふとした現地の疑問や悩みを日本語で話せる人間関係があると、心理的に安定することもあるでしょう。日本人コミュニティは趣味や趣向が似ている人が多く集まるため、友達づくりのハードルが低くおすすめです。 日本人コミュニティに参加する以外にも「日系飲食店」「習い事」「SNS」などで繋がりを作ることも可能です。 他にも、日本人コミュニティではありませんが言語交換コミュニケーションアプリでは「日本語や英語を勉強したいベトナム人」とアプリ上で連絡することができ、現地での疑問や悩みに答えてくれることもあります。英語でやり取りをすれば、英語の勉強にもなりますね。   言語交換アプリTandem: 外国語ネイティブと語学勉強 開発元:Tripod Technology 無料 posted withアプリーチ 言語交換コミュニケーションアプリ。現在地や学習言語に応じて語学学習の仲間にメッセージや音声通話等ができます。日本語や英語を学びたいベトナム人と友達になれるかもしれません。   HelloTalkハロートーク – 英語韓国語勉強&言語交換 開発元:HELLOTALK FOREIGN LANGUAGE EXCHANGE LEARNING TALK CHAT APP 無料 posted withアプリーチ 言語交換コミュニケーションアプリ。タイムライン投稿でお互いの学習をサポートすることができます。日本語を学習したいベトナム人が多数登録しているとの情報もあり、友達が気軽に見つかるかもしれません。   せっかくベトナムに住んでいても「日本人コミュニティにどっぷり浸ってしまう」と、日本語のみで生活できてしまい「日本にいるのと似た状態」になることもあるようです。 語学力をアップさせたい人の場合は、意識して英語やベトナム語を使う環境に身を置くといいかもしれません。   海外で知り合った日本人同士、親近感が湧きやすく何でも話したり聞いたりということがあるかもしれませんが、狭いコミュニティがゆえのうわさ話などは広がりやすく、人間関係に影響を及ぼすということを理解してきましょう。 海外でも相手を尊重するしご縁を大切にすること、初めは距離感を大切にすることをお勧めします。   「海外だから日本語がわかる人はいないだろう」と思って、カフェやレストランなどで大声で好き勝手なことを話すのは控えた方がよいでしょう。特に現地の人を悲しい気持ちにさせるような事は控えましょう。 「日本語が理解できる人も周りにいるかもしれない」ということを忘れないでください。   フリーペーパーでは、以下のようにコミュニティの情報が掲載されています。 ○○会 日時(○曜日)○○~○○ 場所○○ 住所○○ 電話番号○○ メールアドレス○○(主催者名) 気になるコミュニティがあれば、連絡先となっているメールアドレスなどへ連絡をして主催者と直接やり取りをし参加します。簡単な自己紹介文と参加したい日時を伝えるとスムーズです。会費や持参物など気になることは事前に質問しておくと安心ですね。   ベトナムにある日本人コミュニティについてご紹介しました。ベトナムにはスポーツ系、趣味系、出身地系など幅広い種類の日本人コミュニティが存在し、自分にあったものを選択することができます。 ベトナムでも、趣味やスポーツを通して交友関係を広げ、大いに楽しんでいきましょう。

2023.12.14

ベトナム主要都市大解剖!各都市の特徴を現地在住者が徹底解説

ベトナム主要都市大解剖!各都市の特徴を現地在住者が徹底解説
ベトナム生活情報

みなさまにとって“ベトナム社会主義共和国”とはどのようなイメージがあるでしょうか? ベトナムを訪れたことのない方にとっては、なんとなく『東南アジアの暑い国』『フォーが美味しそうだなあ。』『ハロン湾という世界遺産があるらしい…』『日本でよく聞く技能実習生…?』などのイメージがあるかもしれません。 筆者もベトナムに住み始める前の想像と住み始めた後では、ベトナムという国のイメージが大きく変わりました。 実際に各都市を訪れてみるとそれぞれ全く違う都市の色があり、同じベトナムでも違う国ではないかと思うほどです。 そこで、こちらの記事ではベトナムとはどんな国なのか、さらにベトナムの各都市にどのような特徴があるのかを大解剖していきたいと思います◎ ベトナムのどの都市に住むか検討中の方や、これからベトナムに移住が決まっている方は必見です!   まず初めにベトナム社会主義国全体について解説していきます。 東南アジアの東に位置し、南シナ海に面しており北は中国と隣接、そこから南へ縦に長い地形が特徴的です。 首都であるハノイはベトナム北部に位置し冬には10度以下にもなります。 一方で南に位置するホーチミンは、年中30度を上回る常夏の街で、同じ国でも南北で気候が大きく異なります。 また、外務省の発表によると、ベトナム在住邦人は最新の2023年10月度時点で18,949人となっています。(コロナウイルスの影響もあり、2022年までと比較すると減少傾向です。) ※参考資料:外務省ホームページ 面積 32万9,241平方キロメートル(日本から九州を除いた面積と同様。) 人口 約9946万人(※日本の約80% / 出生率が高く人口増加中) 民族 キン族 86% 他、53の民族 言語 ベトナム語 宗教 仏教・カトリック教・カオダイ教他 政権党 共産党(ベトナムで唯一の合法政党/一院制) GDP 約4,138億USD(9,324兆VND) 1人当たりGDP 4,110USD(95,600,000VND)=574,214円 経済成長率 8.02%(2022年) 通貨 ベトナムドン(VND)/ 1円=166.49ドン(2023年12月13日現在)   ベトナムについて紹介してましたので、ここからはベトナムの各主要都市の特徴についてご紹介していきます。   ベトナムの首都であり、政治・文化の街といわれるハノイ。 ベトナムの北部に位置し、夏は気温40度と外にはいられない程の猛暑となる一方、冬は10度を下回りダウンジャケットが必要な日もある、日本と同じように四季がある街です。 ハノイの人口は844万人と大阪とほぼ同数にあたる大都市で活気に溢れていますが、ベトナムではホーチミンに次いで2番目の大都市となっています。 日系企業の進出状況も同様で、JCCI(ハノイ商工会議)の加盟企業数はホーチミンに次いで2番目の802社です。 政府に関連する主要施設が集まるハノイでは、街を歩けば公安や軍服を着た人々をよく見かけます。 政治のお膝元であるため、外国企業の進出が難航しやすいという側面もあります。 吉野家や一風堂などの日本の飲食チェーン店やファミリーマートやミニストップといったコンビニエンスストアはホーチミンには次々と進出しておりますが、ハノイにはまだこれからといった状況です。 街並みも古きよきベトナムのノスタルジックな雰囲気が随所に残り、60歳になる筆者の母親が来た際に“昔の日本みたいで懐かしい感じがする”と言っていたのが印象的です。 そんなハノイもコロナが明けてからは、ベトナム初のメトロが2021年11月に開通したり、大型商業施設が続々と開業したりと開発が目覚ましく進んでいます。   ホーチミンは人口900万人を超えるベトナム最大の街で、経済の街と言われています。ベトナムに行ったことがない方でもホーチミンという街の名前を聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。 ホーチミンが首都だと思っている方も多くいるほどベトナムでは最も有名な街ですね。ハノイに比べると経済の自由度が高いため、外国企業の参入障壁が低いのも特徴です。 そのため医薬品産業、小売り・外食産業、サービス業などの進出が多く、JCCH(ホーチミン商工会議所)加盟企業数は2023年時点で1,052社あります。 かつてフランス領だった面影が色濃く残るホーチミンでは、沢山のフランス建築を見かけることができます。 道路も整備が進んでおり、街中は歩きやすい道が多いです。また、高層ビルが多くハノイと比較すると近代的な街と感じられるかもしれません。 発展途上な東南アジアの国をイメージされている方は、ホーチミンの発展状況には驚くことでしょう。 気候は乾季と雨季に分かれており、年中30度前後の気温が続く常夏の街です。雨季でも1~2時間のスコールが降り、その後は晴れるので1日中雨が降ることはあまりなく、1年を通じて温暖で過ごしやすい気候です。   ベトナム第3の都市ダナンはベトナム中部に位置するリゾート地としてよく知られています。 人口は119万人(岩手県とほぼ同人口)とホーチミンやハノイと比べると少ないですが、農業や漁業に加えて、機械・電子産業等も盛んで、日本のIT企業のダナン進出も近年増えています。 ダナンにも日系レストランや日系スーパーがあり、定期的に日本への直行便も出ています。 年間を通して温暖な気候で、特に5~9月頃は海に入ることができ、リゾート地として訪れるのにお勧めな季節です。 12・1月はローシーズンできれいな青い海は見れませんが、5つ星ホテルに格安で宿泊できるので観光に訪れたい方には嬉しい季節です◎ ダナンから車で40分程のところにホイアンという古都があり、ノスタルジックで幻想的な景色が楽しめます。 そちらと合わせて旅行に訪れることをお勧めします!   ベトナム第4の都市で北部最大の港町であるハイフォン。首都ハノイから約100キロに位置しており、人口約200万人を有する中央政府直轄都市でもあります。 100キロを超える海岸線があり、カットバ島などの観光と海港を担う重要な都市です。 ハイテク産業、物流、貿易などの産業が活発で、日系企業のブリジストン、韓国大手企業のLG、台湾企業のペガトロンなど数々の大手外国企業がハイフォンを生産施設の拠点としています。 日系企業も続々と進出しており、ハイフィン在住の日本人も増える中、2020年にはイオンモールが開業しています。 近年の大型投資を背景に、発展が進む今注目の都市であり、今後のさらなる発展が期待されています。   ベトナム南部、ホーチミンから車で40分程に位置するビンズオン。海外企業誘致に積極的で、ここ数年で急激に日系企業の進出が増えている注目の街です。 ベカメックス東急により大規模な新都市開発プロジェクトが進められており、住環境から最先端な交通システム、大型ショッピングセンターも開業しております。 イオンベトナム、UNIQLO、コーナン、ABCマートなど数々の日系も展開しています。 2022年発表の家計生活水準調査によると、ホーチミンやハノイを抑えて、一人当たりの月間所得が国内で最も高い街として消費に期待されています。 今後のさらなる発展が見込まれるビンズオン省は、現在ベトナムでも注目の街の一つです◎   こちらの記事ではベトナムの主要都市を紹介していきました。 ハノイやホーチミンという名前は聞いたことがあるという方も、実際にどのような都市間の違いがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。 これからベトナム移住を検討される方、起業される方にとってエリア選びは非常に大切なステップです。 実際に発表されている情報と、ベトナム在住歴の長い筆者の見聞を兼ねて各都市を大解剖していきました。 こちらの記事が来越される皆様にとって、有益な情報となっていれば幸いです。

2023.12.11

【ベトナム就労/おすすめポイント7選!】海外転職・ワーホリ・留学検討の方注目です!

【ベトナム就労/おすすめポイント7選!】海外転職・ワーホリ・留学検討の方注目です!
ベトナム就職情報

日本では少子化や物価上昇が続き、日本の未来を不安視する人も多くいます。最近では、記録的な円安を背景に海外へ向かう若者の増加がニュースで取り上げられています。 日本で賃金が上がらない 閉塞感を感じる スキルアップしたい 英語力を向上させたい 海外に住んでみたい と「海外出稼ぎ」や「ワーキングホリデー」で日本脱出を考える方も少なくないのではないでしょうか。しかし、一方で 「英語力が低く、仕事がなかなか見つからない」 「アルバイト先が作業中心で英語を話す機会がないかも」 「ワーキングホリデーで渡航したものの、仕事が見つかるか不安」 「留学費用や滞在費が思ったよりも高額になってしまう」 と「ワーキングホリデー」や「海外出稼ぎ」でも何かと不安や心配があるという声も聞かれます。 ワーキングホリデーとは 18歳から30歳までの若年層が協定国29カ国で留学・就業・居住できる制度です。滞在できる期間は最長で1年間です。留学費用や滞在費が自己負担のため、事前の準備が必用とされています。 そこで今回は「海外で働いてみたい…けど心配」という方に向けて「ベトナムでの就労」のおすすめポイントを7つご紹介いたします。   ベトナムは現在「ワーキングホリデー協定国」ではありません。そのため、ベトナムで就労するためには「就労ビザ」を取得する必要があります。 内定までの一般的な流れは次のようになります。 気になる求人に応募、または転職サポートのご依頼 キャリアアドバイザーとの面談 企業での書類選考 面接1回〜数回(オンラインもしくは直接) オファーレター(内定通知書)の発行、サイン 内定 オンラインでの相談からスタートできるため、日本国内にいながら就業の準備することができます。 ワーキングホリデーのように「海外滞在中に自分で仕事を見つけていく」ということがないため、生活費などの生活の見通しを立てやすいというメリットがあります。   ベトナムには年々多くの日系企業が進出しており、日本人の現地採用枠の採用も多くなっています。このような企業の共通言語は、英語もしくは日本語のどちらかとなります。 ベトナム人との英語での会話は、比較的分かりやすい単語や文法でコミュニケーションを取ることが多く、企業によっては「英語力不問」「英語日常会話レベル」とする所も多数です。 このように「海外未経験」「英語力は低いけど海外で働いてみたい」という方にもベトナムでの就労がおすすめです。   ベトナムの日系企業で就業する場合、日本人の意図を理解した仕事が求められるため、未経験でも現地のベトナム人を取りまとめる「マネージャー」や、日本とベトナムの橋渡しとなる「ブリッジ役」など、責任の大きな仕事や複数業務担当を任せられやすく、キャリアアップができるということがメリットとして挙げられます。 「海外で異なるバックグラウンドの人材を取りまとめた」という経験は、将来の仕事で活かされることでしょう。   ベトナムも経済成長を受け年々物価が上昇していますが、現地食材の価格は日本よりも安く、ローカルレストランでは日本の1/3程度で食事をすることができます。 カフェやビールなどの嗜好品は日本の1/2程度。Wi-Fi・電源完備のおしゃれカフェが多いため、勉強や作業もはかどります。 また、一人暮らしの現地採用者向けのアパートの平均価格は350~650USDとなっており、物件によってはジムやプール、掃除のサービスが付くところもあります。より生活費を抑えたい場合は200~350USDのローカル向けのアパートという選択肢も。「Facebookのグループや現地の掲示板で大家さんに直接交渉することで相場よりも安く借りられた」ということもあるようです。 さらに、ベトナムでは不動産会社への仲介手数料が無料というところがほとんどです。加えて外国人向けの物件では、家具や家電などが備え付けられているため、1から家財道具を揃えるは必要なく、転居費用が抑えられるというメリットがあります。   ベトナムは他国と比較して「外国人に対するヘイト」や「大規模なデモ・テロ」はほとんどありません。また、「銃や刃物を使った強盗」は少なく、女性の一人歩きも安心です。 さらに、ベトナム人は親切で親しみやすい人が多いことや、品質のよい日本製品や礼儀正しい日本人に好印象を持っている人が多いことから「日本人にとって居心地がよく、暮らしやすい」と感じます。 ベトナム国内には日本人が2万人以上在住しており、趣味や年代などに応じた「日本人コミュニティ」があります。定期的に集まって活動しているコミュニティもあり、自分の趣向にあった人脈づくりや友達づくりができます。   ベトナムには日系レストランが数多く進出しており、日本食に困るということはありません。ベトナム人は特に「お寿司」が大好き。ローカル向けの寿司レストランも多く見られます。 スーパーでも「イオンモール」や「業務スーパー」などが進出しており、日系食品を取り扱うところが多く、日本食の自炊も問題なく可能です。 ローカル向けのスーパーでも日本米や豆腐、サバ、乾燥しいたけなど日本人に馴染みがあるものが売られています。食文化も日本と通じるところがあります。   ベトナムは、北部ハノイのハロン湾、中部ダナンのビーチリゾート、ホイアンの古都、南部ホーチミン近郊のブンタウなど国内に多くの観光地があります。日本での知名度はまだまだかもしれませんが、欧米人には人気のバカンス先で、実際に訪れるとアジア人より欧米人の観光客の方が多いのも特徴です。どこも飛行機で1~2時間程度で移動可能のため、土日の小旅行でリフレッシュすることもできますね。 また、タイはホーチミンから飛行機で1時間程度と近く、気軽に行くことができます。「ベトナムを拠点に東南アジアを制覇」なんていうことも叶えられるでしょう。   以上7つベトナムでの就労のおすすめポイントをご紹介しました。以下からは、ベトナムで働くことを考える上での疑問にお答えしていきます。   スイスに本部を置くグローバル教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF Education First)が発表した、「EF英語能力指数2023(EF EPI 2023)」ランキングではベトナムは800ポイント中505ポイントで非英語圏113か国・地域中58位となりました。 このランキングでは日本は87位のため、ベトナムは日本より英語力が高いという結果がわかります。 実際に、ベトナムでは若い人や都市部を中心に英語の日常会話が可能な人が日本よりも多い印象です。仕事や生活上で「分かりやすく伝わりやすい英語のコミュニケーション方法」が身につきやすく「今後、多国籍の人が集まる環境で仕事をしたい」と考えている方の場合は、良い経験になるでしょう。また、英語のノンネイティブスピーカー人口が増える中で「伝わる英語」ができるということは大きな強みになると言えます。 たとえ英語圏に住んでいても「学ぶ姿勢がないと英語力は向上しない」と言われるように、生活しているだけで高度な語学力が自然に身につくということはあまりありません。 「さらに英語力を向上させたい!」という方は現地の英会話レッスンを受けたり、英語の問題集に取り組んだりすると良いでしょう。 IELTSの問題集はLAZADA(ベトナムのオンラインショッピング)で170000VND(3冊でおよそ1000円)で購入できました。   ドル高・円安が続いている現在、USDで給与が支払われる場合は円に換算すると日本にいるよりも「稼げた」と感じます。しかし、為替レートは日々変動するものです。「今、円安だから海外で働く」と安直に考えるよりは、長期的な視点で「海外でスキルアップ・経験を積む」ということを念頭に働くことが重要です。 とはいえ、ベトナムは生活コストを抑えることができるので、貯金が可能です。日本よりも高金利なベトナム銀行預金やベトナム株投資などで上手くお金を増やすこともできます。 【投資/ベトナム株】始め方完全ガイド   実際に「働こう」と思っても、難しく感じるのが面接対策です。ここからは面接で重視されるポイントを3つご紹介します。   なんとなく海外で働いてみたい、海外に憧れがあるからなど、正直これだけの理由では企業も物足りません。海外転職を志す上で、「どうしてベトナムが良いのか」を言葉でしっかり表現できるようにしておきましょう。   職種や業界によっては20代が特に未経験の分野に挑戦できます。幅広い求人に応募して可能性を探ることも良い事ですが、動機の弱い人には面接の知らせは訪れません。どんな時も軸をもって転職活動をしましょう。   転職先の内定獲得がゴールではありません。入社して数年後、こんな仕事がしたい、マネジメントがしたい、英語を使って他の国に挑戦したいなど、転職のその先を考えましょう。これらが面接時にPRできれば、面接対策もバッチリです。   「HRnavi べとわーく」では、キャリアコンサルタントがベトナム就職のサポートをいたします。面接日の調整、企業への交渉等、入社までの一連の調整、交渉を弊社が代行します。まずは、お気軽にご相談ください。   ベトナムでは「ワーキングホリデー制度」を利用することはできませんが、20代の方から海外就労に挑戦しやすくなっています。また、英語力に自信のない方や海外未経験の方も日本での経歴を活かして活躍することができます。 この記事が皆さんのキャリアの選択に役立ちましたら幸いです。  

2023.12.08

現地レンタカー会社の日本人窓口の要として働く
(転職成功インタビューVol.5/深迫さん)

現地レンタカー会社の日本人窓口の要として働く(転職成功インタビューVol.5/深迫さん)
ベトナム転職インタビュー

1983年生まれ、40歳です。大阪府八尾市で生まれ、高校まで大阪で過ごしました。高校生の時オーストラリアに1年間留学を経験、その後大阪に2年、21歳から6年間東京、大阪に戻り3年、その後ベトナムに来ました。今年でちょうど10年になります。 趣味は音楽を聴くこと、ミステリー小説を読むこと。新しいお店やカフェを開拓するもの好きです。   高校卒業後、19歳から飲食店のインターネット事業部門でマーケティングをしていました。飲食店の立ち上げ、広告全般(雑誌、インターネット)を3社で担当しました。27歳から30歳は広告代理店でWebサイト制作、マーケティングを行いました。 ベトナムに来てから1年間は仕事から離れて過ごしていましたが、友人とうどん屋を開業し9か月ほど運営に携わりました。 その後、人材会社2社で合計5年勤務しました。   もともと海外に住んでみたいという気持ちがあり、それに加えて、日本での生活環境に辟易する部分もあって、友人が住んでいたベトナム/ホーチミンに行ってみようと思い立ちました。暖かいところに住みたいと思っていたので、たまたま友人が住んでいたホーチミンを選びましたが、結果として自分にベストマッチであったと満足してます。   実はベトナムで1回目に転職した際は転職活動というものをしませんでした。その時既に1年ベトナムにいて、ベトナム人と働いた経験があったので、知人から仕事の紹介をいくつか受け、その中の企業とご縁があり入社しました。現在の仕事についても、前職を辞めるタイミングで知人や友人からの紹介で決まりました。いくつか紹介いただいた中で仕事を選ぶ際には、現地の日本人の方の役に立てるかどうか、を軸としていました。   ちょうど前職を退職して、次の仕事を探そうとしていたときにHRnaviさんを利用し、現在のお仕事を紹介いただきました。カスタマーサポートの仕事は、かねてより自分のやりたい事であった現地の日本人の方のお役に立てる仕事だと思ったこと、ローカル企業であり挑戦したかったことも理由に挙げられます。   カスタマーサポートとしてお客様の車に関わること全般を担当しています。 例えば、ドライバーが休んだ時や、事故が起きた時のお客様とベトナム人スタッフの間の連絡や、代わりの車の手配など、また、ゴルフや旅行のサポート、カウンターセールス、問合せがあった時にサービスの紹介など多岐に渡ります。 サービス紹介では、価格表通りの提案ではなく、お客様のご要望を聞いて料金、プランをフレキシブルに提案しています。   Q5.これまでの業務経験で活かせているポイントはございますか。 臨機応変な対応力だと思います。 マーケティングの考え方では、1つの業務に対して複数の選択肢から最適なものを選ぶというのがあります。その思考でマニュアル通りの対応ではなく、ケースバイケースで対応して、最適解を提供できるというのが、これまでの業務経験から活かせているポイントかと思います。   Q6.ベトナムにお越しなられて、仕事面、プライベートとも第一印象はいかがでしたか、また日本とのギャップで驚いたことはどんなことですか? 仕事面では、日本人が代表の日系企業ですと、日本で働くのと変わらないなという印象でした。現在はベトナム人が代表のベトナム企業なので、日本との違いは感じます。例えば、ベトナム人は割とステレオタイプな働き方が多い、と言いますか、あまりイレギュラーな対応が得意でない印象があります。また、割と考え方が頑固な印象があります。日本人である自分とベトナム人上司の意見が食い違った時、周りのスタッフが、意見の中身よりもベトナム人だから、とか上司だからという理由でベトナム人上司の味方につくような場面が時々あります。そういう時に考えを受け入れてもらうのが少し大変です。   一方、日本と比べて良い点はプライベートを重視し、サービス残業をしないところです。日本にいた時はサービス残業をしてこそ努力が認められ、評価されるような文化がありましたが、そういうのがありません。働く時間ではなく、仕事で実績を出した時に評価されるのがいい点だと思います。 また、気持ちの切り替えが早い点がいいです。問題が起きた時、日本では1日中空気が重くなりますが、ベトナムではその時だけで後を引きません。解決はしていなくても気持ちの切り替えが早いです。重い雰囲気が続いていると次の依頼がしづらいですが、ベトナムでは気にせず依頼できます。人間関係にストレスがないので働きやすいと感じています。   プライベートで驚いたことは、ベトナム人女性のオンとオフのギャップです。特にホーチミンでは紫外線を気にして日中は肌を出さない女性がほとんどですが、夕方になり日が沈むと日焼けを気にしなくてよいので露出度の高い服装の女性が多くなります。また、仕事中は服装もメイクも地味ですが、アフターファイブや、パーティーなどでは着飾り、メイクも派手になってそのギャップが大きく、驚きました。   最近困っていることは、銀行が外国人に厳しいことです。海外送金の際、エビデンスを求められるようになりました。 また、以前は使えていたキャッシュレスアプリが使えなくなり、困っています。 それ以外ではここ3〜4年で様々なサービスが良くなっているように思います。最近感じたのは航空会社のサービスです。日系と比較しても負けていないと思います。   (創業10周年記念のイベントでの1枚) 仕事のことを考えずにリラックスすること、そして寝ることです。 昔はクラブに行って、ただその場の雰囲気に浸ることで気持ちをリセットしていました。 問題を乗り越えるポイントはリラックスすること、好きなことを楽しむことです。   私は寒いのが苦手なので暖かいところに住みたいというのと、花粉症なので花粉症のないベトナムホーチミンは私にとても合っています。また、ベトナムでは会社の中での出世争いがなく、人付き合いのストレスもありません。仕事も生活もストレスがなく、心地よく過ごせているので、当面はよっぽどのことがない限り日本に帰ることはないと思っています。   ベトナム生活10年経ってみて、このまま上手くいけばいいなと思っています。ライフプランとしては、ホーチミンでなく、バオロクやダラットなどのベトナム中部の山の中で仕事が出来たら最高だなと思い描いています。   カフェに行ったり、小説を読んだりしています。また、フットサルに週1回参加しています。 疲れたなと感じた時はバイクで旅に出て気持ちをリフレッシュします。   気張らずにベトナム生活を楽しんでください。 海外へ来るとマネジメントを任されるチャンスが多いと思いますが、気合いが入っているとその分ストレスを感じてしまいます。ベトナム人に対して不満を感じてしまうことにも繋がります。せっかくの海外生活ですので、ベトナムの文化や食べ物に触れて、ベトナム生活を楽しむことに重点を置くことをおすすめします。 (会社ビル前での集合写真)

2023.12.04

急速に普及するベトナムでのキャッシュレス事情 ~QRコード決済、カード決済など~

急速に普及するベトナムでのキャッシュレス事情 ~QRコード決済、カード決済など~
ベトナム生活情報

ベトナムではキャッシュレス決済が急速に発展しています。キャッシュレス決済の中でも特に「QRコード決済」の利用者数が増えています。そこで今回は、ベトナムでのオンライン決済・キャッシュレス決済について解説していきます。   2018年頃からキャッシュレス決済がトレンドとして取り上げられ、コロナ禍を経てさらにベトナムでも急速に広まったキャッシュレス決済ですが、ベトナムでは特に「QRコード決済」が人気です。理由としては スマホの普及 非接触型の決済 早く、安全で正確な決済 ということが挙げられます。 Statistaのデータによると、2022年のベトナムのスマートフォンユーザー数は6,548万人で、世界第15位、東南アジアでは第3位となり、インドネシアの1億8,770万人、フィリピンの6,970万人に次ぐ利用数です。 さらに、導入店舗側からしても「専門的な機材が不必要のため投資コストが非常に安く、迅速に導入できる」ということもQRコード決済の利用可能店舗が広まった一因と言えます。   2021年10月首相決定No.1813/QDTTgとして「2021~2025年のベトナムの キャッシュレス決済の発展枠組みに関する合意」が発表され、多くの目標が示されました。 例えば、 2025年までにeコマースにおけるキャッシュレス決済比率を50%以上とすること。 15歳以上の成人の銀行口座保有比率 を80%以上とすること。 キャッシュレス決済の件数・金額の伸び率を年平均20~25%とすること。 モバイル決済の取引件数の伸び率を年平均50~80%、金額の伸び率を同80~100%とすること。 キャッ シュレス決済を行う個人や企業の比率を40% 以上とすること などを掲げています。 国全体でキャッシュレス決済を推し進めていく政策がとられています。   ベトナムのQRコード決済は、映画や飛行機のチケット購入、通信費、光熱費や水道料金の支払い、衣類、化粧品、家電製品の購入に至るまであらゆるサービスで利用可能です。 州立銀行の統計によるとベトナムにて、QR コードによる決済は、2023年1-7月は2022 年の同時期と比較してQRコードでの決済数が124.15%、金額で16.12%増加しています。   2023 年5月にベトナム国立銀行 (SBV) が開催したイベントでは、ベトナム国立銀行のグエン・ティ・ホン総裁が「ベトナムの成人の約74.63%が銀行口座を持っている」と発表しました。 2017年には3割台だった銀行口座保有率のため「ベトナム人の銀行口座保有率は低い」と言われてきましたが、ここ数年で急速に保有率が伸びてきています。 現在ベトナムではモバイルマネー口座が広く一般的に開設され、日常生活の一部となっています。都市部のみならず田舎にもサービスが浸透しています。   国家銀行(SBV)が労働新聞社と協力して開催したワークショップ「ベトナムにおける電子決済市場の発展促進」で発表されたデータによると、2023年7月時点で国内で流通しているクレジットカードの枚数は81万1,400枚以上に達し、2022年の同時期と比べて42.5%増加しました。 2023年7月末時点で、ベトナムには国内クレジットカードを発行するカード発行会社が15社あり、それらの平均成長率は 29.6%/年で、国際クレジットカード会社の平均成長率17.72%/年よりも高くなりました。 しかし現時点では、ベトナムでは国内クレジットカードの普及率が低いとされており、農村部に約6,300万人の人口を抱えるベトナムでは、ベトナムの人口のわずか4%強しかクレジットカードを所有していません。 同ワークショップでは今後、国内クレジットカードを「国民的クレジットカード」として、学生や非熟練労働者、季節労働者など収入源が少なく不安定な顧客層を含む、あらゆる顧客層・あらゆる分野に普及を目指すとしました。   以上のようにベトナムに浸透しつつある便利なキャッシュレス決済ですが、ベトナム旅行中の外国人やベトナムで就労する外国人は、キャッシュレス決済の恩恵を受けることができるのでしょうか? 以下より、ベトナムにおける外国人のキャッシュレス決済について解説していきます。   ベトナムでは2019年まで旅行者でも銀行口座開設が可能でしたが、2020年以降は法規制が厳しくなり、旅行者や非居住者の口座開設は不可となりました。 2023年現在も銀行口座開設ができるのは12ヶ月以上のベトナム滞在許可を取得している方のみです。 オンライン決済の利用登録はどのアプリも基本的に「ベトナムの携帯番号」「ベトナムの銀行口座」が必要となるため、QRコード決済などのオンライン決済の利用は基本的には長期滞在者向けとなっています。   都市部の大きな店舗を中心にクレジットカードが利用できるところが数多くあります。最近では、クレジットカードに付帯したタッチ決済が可能な店舗もあり、パスワードの入力などがなく迅速に支払いを済ませることができます。 ベトナムではクレジットカードよりもデビットカードが主流。支払いがすぐに確認できるデビットカードでの決済が安心でスムーズです。 しかし、市場や個人商店・昔ながらのローカルレストランなどではクレジットカード支払いが普及していないところもあるため、小額紙幣を中心に現金を持ち歩くと安心でしょう。   2021年に開業したハノイメトロではICカードでの入場方式も導入されています。チャージは駅に設置されたチャージ機を通して行います。 ホーチミン市都市鉄道管理局(MAUR)は2024年開業を控えているホーチミン市内地下鉄では、「乗車券として、ICカードを導入する」と発表しています。 ベトナムでは交通系ICカードはあるものの、日本のようにコンビニ等では利用できません。今後ベトナムの公共交通機関の発展に伴って、交通系ICカードの利用場面も広がっていくのかもしれませんね。   2023年3月からMBBankアプリのQRコード決済サービスが日本での支払いに利用できるようになったとニュースになりました。 MBBankアプリのユーザーは「訪日時に、MB Bank決済対応を申し込んだStarPay加盟店にて、MBBankアプリを使って、デビッド方式にて日本で支払いができる」ということです。利用可能店は「ホームセンターコーナン」「コーナンPRO」「キャンプデポ」や「アルペン」「スポーツデポ」「ゴルフ5」などです。 ベトナムで働く長期滞在者にとっては、ベトナムで利用している決済アプリが日本国内でも使用できるようになったことで利便性が高まりすね。今後も、訪日ベトナム人の増加に伴って加盟店が増えることが期待されています。 また、ベトナムの大手銀行の発行するキャッシュカードには、デビットカードの機能もついていることがほとんどです。 ベトナム国内での使用はもちろん、日本を含むベトナム国外でATMからのキャッシング、デビットカードとしてのお買い物が可能です! ベトナム現地で生活する方にとっては、敢えて日本に行くからといって日本円を準備する必要がなく、そして円安などの為替の影響も受けなくてすむのは魅力的で非常に便利です!   今回はベトナムのオンライン決済・キャッシュレス決済事情について解説しました。国を挙げてキャッシュレス社会を目指すベトナム。銀行口座普及率の大幅な上昇など、その成長は目が離せません。 その一方でキャッシュレス決済の増加に伴い金融犯罪などリスクがあることも利用の際にはお忘れなく! ベトナムで働く人はオンライン決済に登録するとクーポンやキャンペーンなどの恩恵が受けられ、より便利で暮らしやすくなることは間違いないでしょう。 この記事が参考になりましたら幸いです。  

2023.12.01

会社設立から採用支援まで。マルチに活躍する若手IT人材
(転職成功インタビュー vol.4/緒方さん)

会社設立から採用支援まで。マルチに活躍する若手IT人材(転職成功インタビュー vol.4/緒方さん)
ベトナム転職インタビュー

緒方優子です。出身は福岡です。2人姉妹で姉がいます。 大学は情報系の学部を卒業して、IT企業に就職しました。そこからずっとITの仕事をしていて、現在社会人9年目です。 映画や海外ドラマを見るのが好きです。あと、大学生の時に英会話教室に通い始めてから、語学学習も趣味のひとつです。   2015年4月に大学卒業後、横浜にある一部上場のIT企業に入社し、航空系システムを中心に運用保守や開発を6年間行いました。その会社で海外事業が発足した際、以前から海外で働いてみたいと思っていたため、上司に直接交渉し、ベトナムオフショア立ち上げのための部署へ異動しました。そして、ベトナムハノイで3ヶ月間現地調査を行いました。その会社では海外事業はなくなってしまったのですが、ベトナムに3ヶ月住んでみて、ベトナムが気に入ってしまい、ベトナムで働ける会社への転職を決意しました。 そして2021年2月に念願叶ってベトナムにある会社へ転職をしました。そこでは海外向け中古車販売サイトの業務システムの保守運用業務でプロジェクトマネージャーを担当しました。コロナがあり最初の1年は東京で勤務していましたが、その後渡航して1年ちょっとベトナムで勤務しました。その後、オフショア開発に対する方向性が合わなくなってしまい、2023年8月に退職して、2023年9月よりWebサービス、スマホアプリなど受託開発を行う現在の会社へ転職しました。現在は実家のある日本の福岡からリモートで働いていて、来年4月よりベトナムで働く予定です。   大きなきっかけは特にないのですが、小さい頃から海外で働いてみたいという夢がありました。大学時代には英会話教室に通ったり、台湾の姉妹校へ交換留学に行ったりしました。   1社目で海外事業立ち上げでたまたま行ったハノイでもう一度働きたい、リベンジしたい、という思いで、ベトナムハノイで働ける会社を希望しました。   事業立ち上げに関われることが魅力でした。今31歳で若い訳でもなく、経験がすごくある訳でもないこの年齢で、立ち上げを経験できるのはあまりないチャンスだと思いました。2社目で2年半Web系の経験があったので、その経験を活かせるのではと思い応募しました。   現在の会社はWebサイト、アプリの開発をメインで行っており、「ウルトラアジャイル開発」を強みにしています。「ウルトラアジャイル開発」とは、いかに早くローンチできるかに重点をおいて、減らせる要件を減らしたり、テストの自動化を行ったり、まずはスモールスタートで形を作って世に出す、という開発方法です。   私はその中でベトナム支店の立ち上げに向けて、採用活動や、ルール決め、事務作業などを行っています。また、ベトナムで開発を依頼している現地の会社との連携や、開発チームの管理も行っています。開発チームのフォローをしつつ、テストをしたり、不具合を調査したり、最近はコードも見ています。   ベトナムでの生活の経験から、ハノイの土地勘があるので、採用活動の際などに役立っています。また、前職でSEO対策について少し経験をしたので、今の会社でも改善提案を行うなど、その経験を活かせていると思います。 またベトナム人と働いた経験から、彼らが考えていることは恐らくこうなのではないか、ということが何となくわかるので、そういったところが役に立っていると感じます。 (会社の女性陣と。会社でBBQをした際の一枚です)   Q6.ベトナムにお越しなられて、仕事面、プライベートとも第一印象はいかがでしたか、また日本とのギャップで驚いたことはどんなことですか? プライベートでは、バイクの数が多くて、はじめはただただ圧倒されていました。 また、スーパーで野菜が量り売りなところがなかなか慣れませんでした。売り場にある計量カウンターで計量してバーコードシールを付けてもらわないといけないのですが、最初は分からなくて、売り場にある野菜をそのままレジに持って行ってしまう失敗もありました。   仕事に関しては、ベトナム人は勉強熱心な方が多いなというのが第一印象的でした。それぞれ資格の勉強をしたり、日本語の勉強をしたりしていて、会話の練習をしたいから、と積極的に話しかけてくる方もいました。会社からも勉強できる環境のサポートがありました。   また働く上でのギャップは感じていて、日本の悪いところでもあるのですが、日本では政治的なこともあり、効率的ではないことでもやむを得ず、我慢してやっているということがあります。けれどもベトナム人は違っていて、システムとしていかにいいものを作るかを効率的に考えてやろうとします。開発者としては正しいのですが、そのやり方だと上手くいかないことが時々あり、説得するということがありました。考え方の違いがあるので、背景まで含めて説明してあげないと認識齟齬が起きてしまい大変なことになってしまうので、その点はいつも気を付けて説明するようにしています。   相手に説明する時、いかにわかりやすく丁寧にするかということを考えています。 日本人にとっては当たり前でも彼らにとっては当たり前ではないことがあるので、当たり前を言語化することがとても大事だと思っています。   ベトナムでは皆残業しないで時間になるとすぱっと切り上げて帰宅するのですが、やるべき時はやる、とオンオフがはっきりしています。その点は見習わないといけないと思っています。また、日本で働く時より、承認プロセスが短く早いので、スピーディーにビジネスが行えるというメリットも感じています。 転職を振り返って、あの時転職して正しい選択をしたなと思っています。海外生活では税金や年金の手続きなど面倒なところもありますが、いいところは海外経験により自分の経歴の価値が上がることです。それは2回転職をして感じています。今後、ベトナムかどこか別の海外、あるいは日本に転職する際にも確実に活きてくると思っています。   目下の目標はベトナム拠点の立ち上げを成功させることです。5〜6年はこの任務に注力するつもりです。その先については今後考えて行きたいと思っています。   始めは日本人の友達がいなかったのですが、日本人のコミュニティに参加するようになってからは、週末にご飯や飲みに出かけることが増えました。長期休暇には海外旅行へ行くことが多く、マレーシアとニューヨークに行きました。ニューヨークはベトナムからは乗り継ぎで行くと安く行けるのでお勧めです。   ベトナムはご飯も美味しいですし、日本食も充実しているので生活には困りません。一度住んでみるとベトナムが好きになる方が多いです。 自分がどうしても海外で働きたいという気持ちがあれば、仕事は必ず見つけれらると思います。悩んでいないで、まずは一歩を踏み出し、転職活動を始めてみてください。   (BBQ後の二次会での集合写真です)

2023.11.30

【ベトナム 生活】アフターコロナ到来!変貌するベトナムの現状を解説!

【ベトナム 生活】アフターコロナ到来!変貌するベトナムの現状を解説!
ベトナム生活情報

日本でも新型コロナウイルスの5類移行により、ようやく「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」に転換しつつあります。現在は、これまで考えていた海外旅行や海外留学、海外就業を検討・実現する方も少なくないのではないでしょうか? ベトナムも日本と同様に街中では外国人の姿が増え、観光地はコロナ禍と比較して活況さを取り戻しています。今回は、気になるベトナムの「アフターコロナ」の変化について詳しく解説していきます。   政府と保健省の最新の決定により、2023年 10月20日の時点で、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の分類は緩和されています。   現在までにベトナムでは4回の大きな流行を経験し、11,624,065人の新型コロナウイルス感染者を記録しています。ベトナムにおける新型コロナウイルス感染症による死者総数は4万3206人で、総感染者数の0.4%を占めています。   ・ロックダウンの実施 ・区をまたぐ移動の禁止令 ・商店や工場などの休業命令 ・18時以降の外出禁止令 ・軍からの食料品や必需品配給 ・公共の場でマスクを着用しない場合は罰金 など、特に2020年3 月下旬から 4 月下旬、2021年7月から10月までの大都市を中心に大規模なロックダウンが実施され、最も厳しい体制がとられていました。出稼ぎ労働者が生活困窮を理由に帰郷する事態が続き、正常化に向けて「労働力不足」が大きな問題としてクローズアップされました。   保健省は、今年初めから現在までの月間平均感染者数が2022年と比較して1/68(月間約81万6,000人)減少したと発表しました。新型コロナウイルス感染症による死亡率は、ベトナムで一般的に記録されている一部のグループB感染症の死亡率と同等かそれより低い状況です。 また、保健省によると「新型コロナウイルス感染症の症例数は最近急激に減少しており、ほとんどの症例は軽症である」 とのことです。   ベトナムでは2022年末頃から本格的に旅行客の受け入れが解禁し、多くの外国人観光客が訪れるようになっています。 2023年11月現在、ベトナム入国時における「接種証明書の提出」や「陰性証明書」の提出義務はありません。   新型コロナウイルスの感染症分類引き下げにより、旅行、観光、会議などが完全に緩和されています。デパートやレストラン等でマスク着用の義務はなく、建物の中ではほとんどの人がノーマスクです。 しかし、バイクに乗る現地の人たちはコロナ禍以前から「防塵・日焼け防止」のためにマスク着用をする習慣があり、バイクに乗っているときはマスクを使う様子を今でもかなり見かけます。 医療機関では、新型コロナウイルス感染症患者が出た場合、別のエリアに隔離されるのではなく、患者が治療を受けている病棟内でのみ隔離されるなど、治療体制も緩やかになっています。 国内の感染症の流行状況やご自身の体調により「マスク着用」が義務付けられる場合があるため、渡航の際は念のためマスクを持参しておくと安心です。   パンデミックを受けて「旅行客や外交人客向け」のレストランや商店、土産物店の一部が閉店や休業のままということも。旅行客が戻ってきた現在、営業を再開している店もありますが、新しいお店に入れ替わっている場合もあります。 具体的にホーチミン市内では「旅行客向けのお土産が揃うスーパー」として知られる1区の「サトラマートタックススーパー」は2023年11月現在、閉業中です。 中心街では特にお店の入れ替わりが激しく「数年前の観光ガイドやブログを見た」と訪れたお店が閉店していることもあるため、事前にグーグルマップやFacebookなどで情報を確認しておくと安心です。 新しくオープンしたレストランやカフェ、土産物店もあります。街歩きをして気になるお店にチャレンジしてみるのも楽しみの一つです。   2022年6月初めにVISA社が発表した消費者の支払い態度に関する調査では、ベトナムの消費者の65%は財布に現金を持ち歩くことが減り、32%がパンデミック後は現金の使用をやめるだろうと答えたそうです。 また、VISAによると「ベトナムのユーザーの 2/3 はパンデミック中にオンライン ショッピングを試み、ユーザーの 1/2 は初めてソーシャル ネットワーキング プラットフォームを通じてショッピングを経験した」ということです。さらに、「消費者の 10 人中 9 人が宅配サービスを利用しており、ほぼ全員がパンデミック前よりも頻繁に利用している」と回答しました。 新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響により「消費者の80%以上がカード、QRコードによる支払い、電子ウォレットを少なくとも週に1回は利用している。」という調査結果もあります。 ベトナムでは、観光客の多いレストランや大きめの商店やGrab等の配車アプリなどのほとんどの場面で「クレジットカード」等での支払いが可能です。しかし、個人商店や昔ながらのローカルレストランではクレジットカード等の決済が断られることもあるため小額紙幣を持ち歩くと安心です。   最近の新型コロナウイルス感染症の流行中、電子顧客識別法 (eKYC) を使用した支払い口座開設に関する規制の導入により、まだ銀行サービスにアクセスしたことのない多くの新規顧客がリモート口座を開設できるようになりました。その結果、QR コード決済は2021 年の同時期と比べて56.52% と 111.62% 増加しました。 州立銀行の統計によると、約 340 万の口座と 130 万枚の新しい銀行カードが電子的方法 (eKYC) を介してオンラインで開設されました。現在、決済アカウントを持つ成人の割合は約 66% で、年々その割合は増加傾向にあります。 コロナ禍でオンラインツールが浸透したこともベトナムのキャッシュレス化が加速した一因であると言えるでしょう。個人商店や小さなカフェでも「MoMo」や「Zaropay」「Moca」などQRコード決済アプリの利用範囲が広がっています。 日本人がこれらの電子決済を利用登録する場合は『ベトナムの電話番号と銀行口座』が必要となるので、基本的に長期滞在者向けとなります。   2020年、新型コロナウイルス感染症の抑制による経済活動の早期再開,公共投資の支出促進による成長下支えなどにより,2.91%のプラス成長となりました。 2021年の実質GDP(国内総生産)成長率は2.58%であり、コロナ禍の影響を受け、2011年から21年までの間で最も低い水準となりました。 しかしながら、2022年のGDP国内総生産成長率は8.02%に達し、2011年~2022年までの期間で最高となったとしています。農林水産業が3.36%と安定した成長率となり、鉱工業・建設業が7.78%と前年の2倍近くの成長をみせました。中でもサービス業が9.99%とコロナ禍からの回復を受けてGDPを牽引する成長率となりました。 2023年ベトナム統計総局は9月29日、2023年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(推計値)を前年同期比5.33%と発表しています。  しかし、1~9月の成長率は4.24%にとどまり、2023年当初の政府の通年GDP成長率目標(6.5%)の達成は厳しい見込みとなりました。 2022年はここ10年で一番の成長率となり、コロナ禍の影響を受けてもベトナム経済は堅調に成長を続けているという見方もできます。しかし、2023年の成長率が近年で2番目に低い成長率と望ましいものではなかったことや不動産市場への信頼が依然として回復しないことから不安視する見方もあります。 今後は、外需の回復、外資系企業の参入、電力等のインフラ拡充などで国内経済の更なる活性化を期待する声もあり、引き続き、国際情勢やベトナム政府の動きを確認し今後の見通しを立てていくことが大切です。   ベトナムでも苦しいコロナ禍を乗り越え、キャッシュレス決済の広まりなど「ニューノーマル」の時代へと突入しました。今後のベトナムの成長が期待されています。この記事が参考になりましたら幸いです。

2023.11.23

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(経済・衛生)

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(経済・衛生)
ベトナム生活情報

今回は、ベトナムに住んでみて見えてきた、ベトナムのイメージと実際の感想についてご紹介します。 「ベトナム料理」「バイク」「アオザイ」「ベトナム戦争」「ベトナムの産業」については下記の記事にて実際の感想をお伝えしています。 ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(生活・産業)   ベトナム統計総局が公表した、2022年第2四半期のベトナム全国の平均月収は660万ドン(約3万8,280円)、年収にすると79,200,000ドン(約459,360円)です。現時点で市内にも地下鉄や都市ガスなどの充分なインフラがないことや、公共医療環境から発展途上国だと考えられています。 しかし、2020年にアメリカが貿易相手国の発展途上国優遇リストからベトナムを除外したことがニュースになりました。またベトナム統計総局は2023年第3四半期(7~9月)の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同期比2.89%と発表しました。 実際にベトナムの物価は毎年上昇を続けており、それに伴い賃金も上昇を続けています。   英ワールドデータラボWorldDataLab=WDLの調査によると、ベトナムは2030年までに新たに2320万人が中流階級に分類され、中流階級の人口が10年間で最も増加する国の1つになると予想されているそう。 ホーチミン市内にも新しい分譲マンションが立ち並び、1区などの中心街のカフェやレストランの飲食費の値段は日本と変わらないかそれ以上が多い印象です。 全国の給与平均が低いため「何でも安く、貧しい暮らしをしているのでは?」と思っていましたが、農村部と都市部では生活水準も大きく異なるようです。 【実際の状況は?】ベトナムの生活水準を理解する4つのデータと在住者の声   物価が上昇しているとはいえ、日本よりも割安に感じるものもあります。90分のマッサージが2000円程度~、デザインネイルが1000円程度~と日本と比較して格安でサービスを受けることができます。 カフェは200円程度~でフラペチーノやフルーツジュースを飲むことができ、カフェ激戦区の市内繁華街では、内装に凝ったおしゃれなカフェもたくさんあります。 ビールは1缶50円程度~。お店で飲んでも200円程度~と晩酌が捗ってしまう価格帯です。味も暑い気候に合うさっぱりとしたものが多く、フレーバー付きや輸入ビールなどその選択肢も豊富です。   ベトナムで救急車を呼ぶ場合はお金がかかります。また交通状況などからすぐに駆け付けることが難しく、ベトナムの公共医療では診察時間がかかったり、高度な治療ができなかったりする場合もあるそうです。 個人で医療保険に入っておくと、英語や日本語が通じる・高度な医療が受けられるという安心感があるため、長期間ベトナムに滞在する際は医療保険に加入するのが安心だと実感しています。   ベトナムでは物乞い行為が禁止されており「見かけた場合は社会保護部に連絡するように」と通達がされています。 交通量の多い市内では子どもや高齢者・障害者の物乞いを稀に見かけることがありますが、筆者の感覚では周辺の東南アジア国と比較してもその数は少ないと感じます。 物乞い行為をする人の多くはすれ違いに軽く声をかけたり、手を差し伸べたりする程度で、いつまでも付きまとったり車の窓をしつこく叩いたりすることはありません。   2022年の厚生労働省の発表では、日本に在籍している外国人の中でベトナムが最も多く 462,384 人(外国人労働者数全体の25.4%)となっています。令和4年版 犯罪白書によると窃盗は、ベトナムが2,653件(検挙人員937人)と最も多くなっています。 日本のニュースでもベトナム人の犯罪がたびたび取り上げられ、日本国内の技能実習生の待遇や就労後のケアが問題となっています。このようなことから「ベトナム人は犯罪者が多いというイメージ」に繋がるのかもしれません。   ベトナムでは外国人を巻き込んだ大規模なデモやテロ行為が比較的少ないと言われています。スリやひったくりは稀に報告されますが、銃や凶器で脅されるということはありません。 また、女性だけでも街中を移動することができ、特に一人でタクシーに乗ることも安全だとされています。周りを確認する、持ち物をしっかりと身に着けるなど対策をしていれば大丈夫です。実際に住んでいても、街中では緊張感や危険を感じたことはなく、素朴で平和な街だと感じる場面が多いです。 夜間も明るい地区を歩くのは大丈夫です。ですが、「暗い」「周りに人がいない」「道をまり知らない」などの場合はタクシーを利用するのが安心ですね。   人が多く集まる観光地や繫華街で、不慣れな旅行客は特に狙われやすいと感じます。その理由としては お金を持っていると思われる 人が良くNOと言えない 防犯対策が緩く狙いやすい 旅行中で注意力が散漫になっている 旅行中のため泣き寝入りしてしまう 知らずに治安の悪い場所に入ってしまう などが挙げられます。「外国人」だというだけで狙われやすくなるため、日頃から犯罪に合わないよう自衛していくことが大切だと感じています。   ベトナムは外食文化のため屋台がたくさん立ち並んでいます。常温で保存された食材をその場で調理して路上でいすに座って食事をとる様子はどこでも見られます。 食べかすやゴミをそのまま放置したり、道にゴミを捨てたりする光景も当たり前です。ゴミの回収が間に合わず「道路が臭う」なんていうことも。このような習慣はキレイ好きな日本人にとっては違和感を感じる方もいるかもしれません。 ベトナム人は「後でお店の人が一気に片づけた方が効率的」「道を掃除する人がいるから大丈夫」といった感覚のようです。   500㎖の水が約50~60円程度で、自宅用のウォーターサーバーの水(16L前後)は1つ300円程度で購入することができます。 ベトナムで生活をし始めた当初は、水道水とミネラルウォーターを使い分けること悩むこともありました。しかし、今ではすっかり慣れてしまいました。日本の多くの都市は水道水がそのまま飲めるので、世界でも数少ない国だということに改めて気づかされ、そのありがたみを実感しています。 ベトナムの水道水は安全?気になる現地の水事情について解説   現地の人たちが美味しそうに食べている屋台メシにチャレンジしてみたいと思っても「食中毒」を恐れてなかなかチャレンジできないことが多々あります。特に、渡航直後は環境に慣れておらず食中毒を起こしやすく、生食や氷を避けた方が言われることもあります。 道路が臭うことについては、ベトナムの屋台では「発酵調味料」のヌクマムを使用していることが多く、その独特な発酵臭が慣れないにおいの為、日本人にとって「腐った臭い」と感じてしまうこともあるかもしれません。 一般的に恐れられている狂犬病やデング熱ですが、ハノイやホーチミン市内にいる限りは被害にあうことは少ないと感じます。郊外に行く場合は虫よけを使うなど、十分に注意した方がよいでしょう。 渡航前の予防接種の実施や怪しいと思ったものは食べ進めない、衛生面で気にかかる環境を避けるといった自己防衛が有効だと感じます。   海外で心配になってしまう事のひとつが「トイレ事情」ではないでしょうか。ベトナムでは「基本的にトイレットペーパーは流さない」というのがマナーになっています。 気になるトイレの衛生状態はというと、筆者が行ったことのあるホーチミンの中心街のデパートやカフェのトイレは綺麗でした。昔ながらのトイレでは手桶の水で流すところもあるそうですが、見かけたことはなく「床が水浸しで困る」ということに遭遇したことはありません。デパートのトイレが無料というのも海外では嬉しいポイントです。 トイレットペーパーを流すかどうか迷っていた際、ベトナム人にトイレ事情を尋ねたところ「ペーパーを流さないでと注意書きがされてなければ流しても大丈夫」「私もうっかり流してしまうことがある」と話してくれました。トイレによっては詰まってしまうため外出先ではゴミ箱に捨てて、ホテルや自宅では「トイレットペーパーを流せるか」あらかじめ確認すると良いでしょう。   ベトナムの正式国名は「ベトナム社会主義共和国」ベトナムの政治は、日本のように与党や野党がなく、共産党の一党独裁です。ベトナムが一党独裁政治をとったのは、フランスからの植民地支配から独立するためという歴史的経緯があります。戦争に勝つために、国全体が団結する必要がありました。そこで、独立運動の主導者ホー・チ・ミン氏は、ベトナムの北側の地域を中心に、ソ連や中国から学んだ社会主義を浸透させました。 社会主義とは 国民で作り出した利益は国のものであり、これにより国民全員が平等になるという考え方です。社会主義の考えが生まれたきっかけは、資本主義の失敗があったからです。社会主義の考えが生まれる前の世界は、資本主義が主流でしたが、資本主義の拡大は、雇用者と労働者の貧富の格差を生み出してしまいました。 そこで、ロシアのマルクスとエンゲルスは、作り出された利益を個人が持つのではなく、国が所有することで、国民全員が平等に恩恵を受けられるようにしようと考えます。この考えをもとに、20世紀初め、ロシア革命が起こり、社会主義が生まれました。 共産主義をわかりやすくいうと、資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制で社会主義の進化版ともいえます。旧ソ連が崩壊すると、共産主義と社会主義の違いは曖昧となり、現代ではほぼ同じような意味として捉えられている部分もあります。   一党独裁について「自由がない」「警察が厳しい」などのイメージを持つ方も多いかもしれません。しかしベトナムでは1986年からドイモイ政策を導入し、社会主義の緩和を行うことで、市場経済の導入し、自由な経済を取り入れ、また国際社会への参加を進めることを目標にし、経済成長を遂げてきました。 「公の場で国の批判をしてはいけない」「警察や軍の写真を撮ってはいけない」などの厳しい法律がありますが、実際に住んでみると「警察や軍が厳しい」という場面を見るたり感じたりすることはありません。 ベトナム人も休日はカフェでおしゃべりをしたり、ショッピングモールで買い物をしたり、ネットフリックスやYouTubeを見たりして過ごしています。   ベトナムの祝日は年間11日で日本の16日と比べると少なく、旧正月の時期にある大型連休の公式な日程も毎年11月~12月頃に発表されます。 一方でベトナムでは従業員に年間12日の有給休暇を取ることができると法律で定められていることもあり、多くの方が祝日以外にも有休を使って思い思いのタイミングで連休を取っているようです。   ベトナム人は家族やワークライフバランスを大切にする文化が根強く就業時間が来たらすぐに帰宅する人がほとんどです。アフターファイブは、家族で食事をとったりカフェで友達と話したり、自分のスキルアップのために勉強したりと思い思いに過ごします。 「就業時間以外に働くのは能率が下がる」と考えるベトナム人も少なくないようです。ベトナムの労働法では平日の残業代は給与の150%以上、休日は200%以上と定められており、ある意味会社のことも考えた合理的な考え方なのかもしれませんね。   2023年のベトナム政府発表によると役職における汚職犯罪が51%増加しており、2022年10月1日から2023年9月30日までに、前年同期と比較して、経済管理秩序に関連した犯罪が5,715件(11.69%増)、汚職と地位に関連した犯罪が793件(51.63%増)摘発されたそうです。 ベトナムでは役人へ賄賂を渡すことが昔から横行しており「賄賂を渡すことによって手続きを滞りなくしてもらう」ということがよくあると言われています。 一方で、ベトナム人に差し入れやプレゼントを渡すと思い切り喜んでくれます。友達や知り合いなどと良好な関係を築きたいと思う場合にはプレゼントが有効な手段なのは間違いないと実感しています。   お店などで情報が更新されていなかったり、店員が暇な時はお喋りしたりスマホを触ったりという場面をよく見かけます。日本人は使う人の視点に立ったサービス提供やルール作りが得意ですが、ベトナム人はあまり得意ではなく、はっきりとしたルール作りや約束事を避ける傾向にあると感じます。 ベトナム人の性格をひとまとめに語ることはできませんが、筆者の周りには「分からないことや困ったことは聞いて!」「終わり良ければすべて良し」というスタンスのベトナム人が多いと感じます。 求めると親切に対応してくれる人が多く、ベトナムでは恥ずかしがらずに根気強くはっきり話すコミュニケーションが大切だと実感しています。   日本人は「ベトナムは共産主義で中国寄りなのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、1978年のベトナムによるカンボジア侵攻によって対立を深め、翌年、中国軍がベトナム北部の国境地帯に侵攻する「中越戦争」をきっかけに、ベトナムの中国への警戒心は強いと言われています。 最近でも公開された映画で「中国が南シナ海の権益主張に用いる独自の境界線のようなものが映っている」ということを理由に、ベトナムで上映禁止にするなど毅然とした対応をしています。 また、ベトナム戦争時に南ベトナム政府に干渉したアメリカとの関係ですが、2023年9月の外交会談では、ベトナムは米国との外交関係を最上位に引き上げました。 2022年のベトナムの貿易相手国ランキングは1位が中国、次いで米国となっており、両者ともよい距離感で関係を築いている外交上手な国であると感じています。   ベトナムは南北に長く、日本の4/5の国土面積で「北海道から本州まで」と同じぐらいの大きさです。そのため、都市によって気候が異なります。 都市名 最高気温 最低気温 特徴 北部 ハノイ(首都) 30℃前後 10℃前後 四季がある 中部 ダナン 30℃前後 20℃前後 乾季と雨季 南部 ホーチミン 30℃前後 25℃前後 乾季と雨季 ホーチミンは年中常夏で2シーズンに分けられ、「4~10月の雨季」「11月~3月の乾季」となっています。年間平均気温は28℃で、近年の日本の夏よりも涼しく感じる日が多く、とても過ごしやすいです。 南国の気候のせいかホーチミンの人たちは「陽気で親切な人が多い」といわれています。夜になると中心街の「グエンフエ通り」には食事やおしゃべり、カラオケなどをしにたくさんの人が集まり、毎日お祭りのような活気があります。 中部のダナンは冬には最低20度程になり、肌寒く感じる日もあります。 北部のハノイは日本のように四季を感じることが出来、冬場はコートが必要なほど寒くなります。   比較的ベトナムの雨は「短時間の豪雨」の割合が多く、日本の梅雨のように1日中雨ということはめったにありません。在住歴が長くなると「気圧が重いな」「風が強くなってきたな」と感覚で雨が降りそうだと分かるようになってきました。 雨季の場合、午後から降ることが多いため午前中からの活動がおすすめです。雨が降ったときは、カフェなどでしばらく過ごせば止んでしまうので、実はホーチミンで傘の出番はあまりありません。   陽気な人が多いホーチミン。路上で音楽を鳴らしたり、カラオケをしたりするのは日常的な光景です。しかし、その音量はおそらく日本人の想像よりもかなり大音量です。 クラクションも「通ります」という合図で頻繫に鳴らします。また喋り声が大きい人も多く、バイクに乗って喋っている人の声が車の中からでもはっきり聞こえてくるほど。 「夜中まで大音量」ということはありませんが、静かに日常を過ごしたい場合は繫華街の中心での滞在を避けると良いでしょう。   「バッグの蓋が開いているよ!」「スマホとられないようにね」など知らない人でも気さくに教えてくれます。おおらかな人が多く、間違えたり失敗したりしても厳しい目線を向けられるという経験はありません。 また、子ども好きな人が多い印象で、子どもが泣いたりうるさくしたりしても日本のように責められることがありません。お店では子どもをあやす従業員の姿もよく見られます。 いい意味で「人のことを気にしない」タイプの人が多く、日本の優しさとは違う「優しさ」を実感しています。   ベトナムのイメージと現地在住者の忖度なしの感想をお伝えしました。 ホーチミンにはいい意味で「おおらか」で「気にしない」人が多く、外国人にも寛容です。南国ならではの開放的な雰囲気を味わえ、日本で閉塞感を感じている方におすすめと言えます。 一方で、経済成長を続けるベトナムにおいては、日本人ならではの感性も求められていると実感します。日本で培ったキャリアがベトナムで活かされるということも珍しくありません。 ベトナム転職について専門的なアドバイスが欲しいという方は、HRnaviのコンサルタントに気軽にご相談ください。

2023.11.20

【2024年最新版】ベトナム テト休暇スケジュール★ 文化風習と過ごし方を解説!

【2024年最新版】ベトナム テト休暇スケジュール★ 文化風習と過ごし方を解説!
ベトナム生活情報

ベトナムで働いている方の多くが、ベトナムの暦に合わせてお休みを取っているのではないでしょうか? そんな方々にとって、1年で一番長い大型連休となるのが旧正月に合わせて祝日となるテト休暇。 ベトナム人の方々にとってはテトは非常に重要なイベントとなりますが、同じアジアでも新暦を用いている日本では、あまりなじみがないですよね。 そこで、こちらの記事では旧正月(テト)がどのようなイベントなのか、ベトナム人の方の旧正月の過ごし方、文化について解説していきたいと思います。   現在世界的には太陽暦に基づいて、年間のスケジュールが作られている国がほとんどですが、アジアを中心とした一部の国では太陰暦に基づいたカレンダーが採用されています。 そしてベトナムでも太陰暦に基づいてイベント等が実施されますが、太陰暦の正月にあたるのがテト(Tết Nguyên đán)です。 ベトナムでは新暦での正月(=1月1日)はほぼお祝いすることはなく、祝日も1月1日の元旦のみで会社なども通常営業となりますが、旧正月は盛大にお祝いします。 ベトナムでは、旧正月になるとみんな一斉に地元へ帰り家族と過ごすため、ホーチミンやハノイなどの街中は静かになり、お店なども大半が閉まります。 スーパーやレストランも閉まってしまうため、買い物をしておかないとご飯難民になりかねないので注意してくださいね! そして、太陰暦は日にちの計算方法が新暦とは異なるため、新暦のカレンダーでは毎年日にちが変わります。   旧暦は新暦とはカレンダーが異なるため、お正月も毎年日にちが変わるとご紹介しました。 毎年11月頃に翌年のテト休暇日程が確定するベトナムでは、その時期になるとテトの日程が気になってそわそわしている方も多いのではないでしょうか。 テト休暇は基本的に5日間と決まっていますが、企業の一般的な休暇の土日と合わせて1週間程度になることが例年のテトです。 そして、つい先日2024年のテト日程が決まりました! 2月10日(土)がテト元旦となり、2月8日(木)~2月14日(水)の7日間が2024年のテト休暇となります。   さて、ここからはベトナムの一般的なテト休暇の過ごし方について紹介していきます◎ 日本でも帰省したり紅白歌合戦を見たり、お正月ならではの過ごし方があるように、ベトナムのテトもお正月ならではの過ごし方があります。   ※旧暦 12月23日(24日とも): 台所の掃除をして、Ông Táo(オンタオ)と呼ばれる台所の神さまをを送ります。 12月28日〜29日:大掃除をする、食べ物の準備、飾り物(鉢植えやお供え)の準備 12月30日:大晦日 ご先祖にお参り・お供え 1月1日~3日:お参り、家族で食事をとる、お年玉をもらう 1月4日以降:友人と過ごす   テト休暇になると地元へ帰り、家族と過ごすのが一般的な過ごし方となります。家族の結びつきが強いベトナムでは日本以上に故郷へ帰る人が多く、ホーチミンやハノイの街中はタクシーも捕まえるのが難しくなるほどです。 大晦日から元旦に変わるタイミングで街では花火があがるので、それを見に出かける若い人もたくさんいますよ!   ベトナムでは日本同様にお正月にはお節料理を食べる習慣があります。お節料理と言っても日本のおせちとは一味違う料理の数々が食卓に並びます。 ここではテトに食べる伝統的な料理を紹介します!   バインチュンは、テトの時に最も欠かせない食べ物の一つです。 もち米の中に緑豆と豚肉などを入れて、バナナの葉やラドンの葉で包んで約10時間程茹でて作ります。 いわゆる日本のちまきのような食べ物で、各家庭で作られるためそれぞれ家庭の味があるのでベトナム人の友人の家で食べ比べてみるのも面白いですよ◎ バインチュンのBánhは米や小麦から作られたパンを意味し、chưngは蒸すという意味があります。 ヌクマム(ベトナムの魚醤)で作られたお漬物と一緒にバインチュンを食べるのが一般的です。 揚げたバインチュンもあり、テト明けの職場では、ベトナム人スタッフがバインチュンを持ってきてくれることもよくありますよ!   先ほどのバインチュンと共に食べるお漬物がこのズアモンです。 大根、ニンジン、コールラビ、パパイヤなどの野菜を乾燥させて、ベトナムの魚醤ヌクマムと砂糖を煮立たせて唐辛子を入れた汁で3日程漬けます。 ピクルスのようなお漬物で、バインチュンに飽きてくると食べたくなるさっぱりとした一品です! お漬物があるなんて、日本と似ている食文化で心をほっとさせてくれますね◎   そして、テトのごちそうの定番といえば豚の角煮を薄切りにしたチャーシューのような伝統料理! こちらはヌクマムで煮込まれた豚の煮物で、ココナッツで煮るのが特徴的です。 ベトナムの中部や南部で特に有名な伝統料理で、バインチュンと一緒に食べたりライスペーパーに野菜と巻いて食べたりします。 筆者がハノイにいた時は角煮というよりさっぱりしたゆで豚のようなものが出てきましたが、南部ではもう少しこってり甘い角煮のようなものが出てきて南北での味付けの違いを感じました。   テト休暇前になると街があわただしくなります。特に会社の営業マンなどは年末のあいさつ回りに贈り物を持ってお客様を訪問します。 贈り物として人気があるのは、健康によい高級食材(つばめの巣やふかひれなど)やお菓子やお酒などです。 スーパーや百貨店ではテトのお歳暮商戦があり、お菓子の詰め合わせなどのお歳暮がたくさん販売されます。 これをもって、テト休暇前にあいさつ回りをするのがベトナムの習わし。 テト休暇の準備で買い出しに行く人、あいさつ回りで出かける人が増えるため、テト前の道は非常に混雑するので、時間に余裕をもって行動することをおすすめします◎   子供のお正月の楽しみといえばお年玉ですよね。実はこのお年玉の文化はベトナムにもあります。 ベトナムでは子供だけではなく大人ももらうこのお年玉。家族内でも渡しますが、会社の社長から部下へも渡すことも多く、筆者も毎年テト明け初日にポチ袋をもらうことを楽しみにしています◎ ベトナムでは赤いお金が縁起がいいとされているため、5万VNDもしくは20万VNDを渡すのが一般的です。 もちろん50万VNDをもらうのが一番みんな喜びますが。笑 この習慣があるため、テト前になると5万VNDと20万VNDが少なくなり、多くの人がボーナスをもらいお金をおろすためどのATMからもお金がなくなるという現象が起こります。 そのため、少し早めにお金の準備をすることをお勧めします。   テトが近づいてくると街中に桃の木や金柑の鉢植えが市場に並び、立派なものとなると非常に高価格で取引されます。 縁起物として自宅に飾るのが一般的で、北部では桃の木(Hoa đào)、南部や中部では黄色の梅の花(Hoa Mai)が一般的です。 富、幸運、希望などの意味があるため、一年の始まりを希望に満ちたものになるよう願って飾ります。 テト前になるとバイクの後ろに鉢植えを乗せて運ぶ姿が街中で見られるのは風物詩ですね◎   こちらの記事ではベトナムのお正月『テト』の紹介をしました。 テトは年に1度の大型連休!ベトナム在住日本人の方は、一時帰国をしたり海外旅行をする方も多いのではないでしょうか。 もしベトナムに残る方は、一度ベトナム人の友人や同僚の方の家にお邪魔してベトナムのお正月を楽しんでみてはいかがでしょうか? お正月に招く人は大切な人なので、ベトナムの方にお正月に呼んでもらえることはとても光栄なことです◎ ベトナムのお正月を満喫してくださいね。  

2023.11.16

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(生活・産業)

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(生活・産業)
ベトナム生活情報

突然ですが、皆さんはベトナムに対してどんなイメージを持っていますか? 今回はベトナム、ホーチミンに在住する筆者が生活する筆者がよくあるベトナムのイメージに対して住んで感じたことを忖度なしでご紹介していきます! ベトナム料理はあっさりとしていて、日本人にも親しみやすいと言われています。実はフォーは北部発祥。ホーチミンのフォーは北部に比べて甘く、ハーブをたくさん入れて食べます。 対してバインミーは南部発祥とされ、起源はフランス統治時代にフランス料理から取り入れられたことが始まりだそうです。バゲットは驚くほど軽く、サクサクでフワフワの食感です。中身の具材はハムや牛肉・つくねなど、店ごとに異なっています。 生春巻きも南部の発祥。北部では揚げ春巻きがよく食べられるそうです。地域やお店によってそれぞれの味があるため食べ比べてみるのもおすすめです。   ベトナム料理といえば「パクチー」を連想される方も少なくはないでしょう。実際にホーチミンのいくつかのローカルレストランを訪れてみて感じたのがパクチーだけではなく「様々な種類のハーブ野菜を付け合わせとして食べる」ということ。料理に直接トッピングされず、別皿に「ノコギリコリアンダー」「オリエンタルバジル」「ドクダミ」「シソ」「レタス」などのハーブ野菜が山盛りで添えられることが一般的。辛味も自分で調整できるように唐辛子や辛味調味料が別添えになっていることが大半です。 筆者が大好きなのは、熱々のフォーに「ノコギリコリアンダー」と「オリエンタルバジル」をたっぷり入れること。香りがよく、食欲が湧いてどんどん食べられます。もちろん好みでトッピングできるので、ハーブが苦手であれば残しても大丈夫です。   ベトナム料理ももちろん美味しいですが、ホーチミンにはフレンチ、イタリアン、和食、中華、メキシコ、タイ、インドなど食の選択肢に困らないほどレストランの種類が豊富です。特に、和食は「名代宇奈とと」「丸亀製麵」「吉野家」「牛繫」など有名チェーン店を始めとして様々なジャンルの和食レストランがあり、日本食が食べられなくて困るということはありません。   食について「毎日ベトナム料理を食べているの?」「お米はどうしてるの?」と聞かれることがありますが、実は和食の自炊も可能です。 ホーチミン市内にはいくつもの日本食材店があり「イオンモール」や「業務スーパー」もあります。また、ベトナムはお米文化。現地でも日本米を生産しているためお米を安く簡単に手に入れることができます。もちろん日本産の米を専門に売っているところもあり、選択肢は豊富です。 ローカルスーパーの雰囲気も日本のスーパーとほぼ変わらず、「お豆腐」や「サバ」「レンコン」など日本でもよく食べる物が売られています。現地で生産された野菜や肉類は安価なため筆者もベトナムにいながら、日本にいたころとほぼ変わらない食生活を送りかなり節約できています。 「ベトナムで自炊すると食費はいくら?」ベトナム在住者による生活費大解剖!   ベトナムオートバイ製造業者協会(VAMM)の最新データによると、2022年では1年間に300万3160台のオートバイが販売されています。 日本での2022年の二輪車販売台数は40万5千台のため、ベトナムでは日本に比べて10倍に近いバイクが販売されていると分かりその台数の多さに驚いてしまいますね。   ベトナムでは「バス・車>バイク>歩行者」の順で優先され、日本の歩行者優先の交通環境と大違いです。また「信号が赤でも右折は走行可能」「歩道をバイクが走ってもいい」などその道独特の交通ルールがあるため、ベトナムに来たばかりの人は道を歩くだけでも一苦労です。道路を渡るときは手を前に出しながらゆっくり進むとバイクの方からよけてくれます。 また、ベトナムに来て驚いたことは、「バイクの3人乗り、4人乗りは当たり前」ということ!街中では「バイクの上でお昼寝」をすることもあり、ベトナム人は空間認知力やバランス感覚に優れている人が多いのかもしれないと感じています。   朝や夕方の通勤ラッシュにはバイクと車が大渋滞します。そのため、ラッシュ時には余裕を持って出かけないと約束の時間に遅刻してしまうということもあります。今後、ホーチミン市内では2024年に地下鉄が開業を控えており、公共交通機関の発達で渋滞が緩和することが期待されています。   「Grab」を筆頭に配車アプリが発達しており、日本よりも安価でタクシーやバイクで移動することができます。旅行者を狙ったタクシーのぼったくりを心配するかもしれませんが、配車アプリなら事前に料金が設定されているうえ、カードでの決済もできるため安心です。   ベトナムの2023年現在の平均年齢は33歳。国全体が若々しく、活気にあふれています。ベトナムと言えば、美しい民族衣装の「アオザイ」南部のホーチミンでは「アオヤイ」と発音されます。アオザイを着るタイミングは 会社のセレモニーや結婚式、旧正月 学校で決められた日 会社の制服として毎日 とベトナム人女性にとって身近です。身体にフィットした作りになっているため、現地の人たちも採寸してオーダメイドで製作してもらうそうです。旅行者も1日でアオザイをオーダメイドできるお店もあるため、気軽にアオザイにチャレンジできそうですね。   日本人は、着物を特別なシーンにしか着ないため、日常で着物姿を見かけることは少なくなりました。しかしベトナムでは銀行や会社、レストランの制服にアオザイが取り入れられている所もあり、日本の着物よりも見かける割合はかなり高いです。 また「白いアオザイ」は一般的に高校などの制服で、毎日着るわけではなく学校ごとに着用日が決められているということを聞いて驚きました。   日本では、ショートカットやパーマの女性をよく見かけますが、ホーチミンでは圧倒的に黒髪ロングの女性が多いと感じます。ベトナム人の知り合いに尋ねたところ「黒髪のロングは伝統的な髪型だから人気」と教えてくれました。ボブカットブームも数年前はあったそうです。   日中のホーチミンでは、女性たちのほとんどがパーカーや長袖・長いスカートで紫外線を完全にガードして、バイクに乗っている様子をよく見かけます。「暑くないのかな?」を思うほど完全防備な姿ですが、これも美白を守るためだそう。 日が暮れると、若い人を中心に短いスカートや露出の高い服装が目立ちます。中でも韓国スタイルのファッションが多く、日本人のようなカジュアルスタイルよりもボリュームのあるフリルやタイトなデザイン、かわいいデザインの服が好まれるようです。一方で、ストリートファッション系の服も人気です。中高年の女性は、派手な柄物のセットアップスタイルにノンラー(葉で編んだ笠)姿をよく見かけます。   1975年まで続いたベトナム戦争。枯葉剤の使用やその後遺症などがメディアで報道され、印象深い方も多いようです。ホーチミン市の中心部にある戦争証跡博物館ではその悲惨さや残酷さを今も多くの人に伝えています。 メコン川ツアーでは攻防の拠点として利用されたクチトンネルを見学できるプランもあり、当時の様子を知ることもできます。現在、ハノイやホーチミン市内には戦争の悲劇の跡形はなく、賑やかな街の風景が広がっています。   諸国からの独立運動において女性の活動が重要視され、ベトナムでは約1世紀以上前から法律での「男女平等」が定められています。こういった経緯から女性が大切にされる文化があり、年に2回ある女性の日はベトナム人にとって大きなイベントのひとつになっています。 ベトナムに住んでいると日常的に車のドアを開けてもらったり、女性の日には「プチギフト」をもらったりと女性として大切にされていることを実感する機会が多くあります。 【ベトナム 文化】男性必見!女性の日の重要性を現地在住者が徹底解説★   「戦争中、夫がいない中で女性が家庭を支えていたという歴史的背景から女性が頼もしい」と言われていますが、現代のベトナム人女性も働き者が多い印象です。 ベトナムでは、経営者や上司が女性ということは珍しくなく女性も活躍できる環境が整っています。   農林水産省によると2021年ベトナムではコーヒーの生産がブラジルに次ぐ2位。この他にも、米やエビの輸出、繊維産業などが有名で、機械製造業も盛んです。 ホーチミン郊外には工業団地がいくつかあり、日本の企業も多く進出しています。こうした日系企業の工場では、生産管理や品質管理、人材育成ができるポジションの人材が求められています。   ベトナム人が乗っているバイクは「ホンダ」や「ヤマハ」など日本製が大半を占めています。その中でもホンダ製のバイクは市場の80%を占めているそうです。(参考記事URL) ベトナム人は長持ちして品質のよい日本製品が大好き。日本人の使う人に立った視点や改善思考、勤勉さを学びたいと思っている人が多いと実感します。こういった理由からベトナム人に技術を伝え、指導できる日本人の存在がベトナムでは必要とされています。 また、ベトナムは海外勤務の第一歩としてステップを踏みやすいのが特徴といわれています。理由としては 日本を含めた海外企業の投資・進出が増加しており多種多様なポジションの求人がある 言語/スキルでの求人応募条件が他国と比べてもそこまで高くない 物価が安いため新生活を始めるためのコストが比較的安い が挙げられ、海外勤務経験のない方にもスタートを踏み出しやすくなっているのが魅力です。 「HRnavi べとわーく」では、ホーチミン勤務の求人のご紹介も行っております。SkypeまたはLINE、Zoom等オンラインでのキャリアコンサルタント面談では、現地の情報や生活面に関するご質問についてもお答えできますので、まずはお気軽にお問い合わせください。   ベトナム労働・傷病兵・社会問題省傘下の海外労働管理局によると、2022年のベトナムから海外への労働者派遣総数は日本が6万7,295人で、最大の派遣先となりました。 2016-2017学年度では、ハノイの3つの小学校で3年生からの生徒を対象に試験的に日本語教育を実施し、試験結果に基づいて日本語教育は拡大され、学校のカリキュラムに正式に組み込まれる予定です。 生活していると「以前、日本で働いていた」「日本アニメが好き」と日本語で話かけてくれる人もいます。観光地では、日本語でコミュニケーションができるベトナム人も多い印象です。   以上、「ベトナム料理」「バイク」「アオザイ」「ベトナム戦争」「ベトナムの産業」についてイメージと実際の感想をお伝えしました。 ベトナムに住んでみて感じるのは「想像よりも都会」「昔ながらの素朴な雰囲気と先進的な文化が入り混じっている」ということです。食についても、日本と共通点を感じる部分もあり日系企業が多く進出しているため不自由を感じることがないというのも実際に住んでみて分かりました。 下記のでは「ベトナムは発展途上国?」「共産主義って?」「治安は?」「人柄は?」などイメージと実際に住んでみて感じたことをお伝えしていきます。 ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(経済・衛生)  

2023.11.13

【ハノイ/交通事情】気になる現地での交通手段を一挙紹介!

【ハノイ/交通事情】気になる現地での交通手段を一挙紹介!
ベトナム生活情報

ベトナムのハノイにこれから住む方にとって、欠かせない情報の一つが交通手段ですね。 数日間の旅行であれば全てタクシーで済ませるのが便利ですが、住むとなると毎日の利用となるためコストや安全面など気になることがたくさんありますよね。 ベトナム人はバイクでの移動が主となりますが、日本人の私たちにとってハノイでバイクを乗りこなすのはハードルが高いですね。 筆者はハノイに3年間住んでいますが、その時の状況や行きたい場所によって交通機関を使い分けています。 そこで、こちらの記事ではハノイの様々な交通機関をご紹介していきたいと思います◎   在住日本人の方が最も身近に利用する機会があるのは、タクシーではないでしょうか。 会社でタクシーカードを利用している方も多く、目的地までdoor to doorで到着できるタクシーは便利かつ安全ですね。 ただ、安心できるタクシー会社を選択して利用するようにしましょう。今回紹介するタクシー会社は比較的安心して乗れると言われています。 どこの会社か分からない流しのタクシーはぼったくりなども多いので、乗らないように注意してください。 ベトナムのタクシーの初乗り料金は10,000~15,000VND(約60~95円)と日本と比較するととても安いですね◎ 乗ったら目的地を伝えて、メーターがしっかり動いているか確認してください。 ※もしあまりに早くメーターが動く場合は、ぼったくりですのでその場で停め降りるようにしましょう。   ※タクシーメーターについて また、タクシーのメーターが『12.0』などと表示されていることがあります。 こちらは『12,000』の意味となり、桁数が多いベトナムドンの金額表示をシンプルにしています。 慣れるまでは金額が分からないことがありますが、小数点の後には0が3つつくと覚えてくださいね!   ①TAXI GROUP(タクシーグループ) 白の車体に赤のラインが目印のタクシーです。屋根に青い背景でTAXI GROUPと書いてあるのを確認してください。 専用の配車アプリがあり、今いる場所を知らせて予約もできます◎   ②Mai Linh Taxi(マイリンタクシー) とてもわかりやすい緑のタクシーがMai Linhタクシーです! 見た目も分かりやすく、見つけやすいので安心して乗れますね。ハノイではこちらのマイリンタクシーを見かけることが多いです!   ③Vinasun Taxi(ビナサンタクシー) 白い車体に緑と赤のラインが入ったタクシーで、こちらも比較的安心して乗れるタクシーです。 ビナサンタクシーはホーチミンで多く見かけるタクシーの1つです。  ベトナムのタクシーは自動ドアではありません!待っていても開きませんので、自分でドアを開けて乗りましょう。   日本ではあまり馴染みがないですが、ベトナムでは最も便利ともいえるのが配車サービスのGRABです。 専用のGRABアプリから予約を行いますが、バイクもしくは車を選ぶことができます。 そしてお迎えの場所と目的地を入れて検索すると、近くにいる車やバイクが来てくれます。 お迎えの場所に到着するとドライバーから電話もしくはメッセージが来るので、車のナンバーを確認して乗るだけです! 支払方法は、カード、電子マネー、現金から選べるので予めカード登録をしておくと現金の受け渡しもないため手軽で安心です◎ 目的地を指定した時点で利用金額が確定しており、有料道路を使用しない限り基本的に金額の変動がない点、またGrabサポート体制が万全で何かトラブルがあった際には、カスタマーサポートがしっかり対応してくれます。(英語対応) 利便性が非常に高く、在住者の方であればプライベートに関しては、タクシー会社の利用よりGrab利用者の方が圧倒的に多いのが現状です。 Grabのような配車サービスは他にも多くあります。 『Be』『Gojek』『Goviet』等が有名で、専用のアプリからGrab同様の操作で目的地までの利用が可能です。 決先方法の選択肢はGrabが一番多く、万が一問題があった際のカスタマーサポートも手厚いので、基本的にはGrabをメイン利用に、Grabでドライバーが確保できない時などには他のアプリを使用されるのがオススメです。   ハノイ市内には路線バスが張り巡らされており、市内の中心部であれば徒歩圏内にバス停を見つけられることがほとんどです。 ベトナム人の多くはバイクを利用しますが、学生やバイクの運転が苦手な方は路線バスが移動の中心手段になっています。 バスは主に①ハノイ市が運営する公共バス ②Vingroupが運営するVinbus の2つに分けることができます。 ※Vinbusはベトナムの自動車会社Vinfastが製造しているEV車を使用し環境に優しく、2021年12月に運航開始したばかりでとてもきれいな車体です。 また、バスに乗るとチケット代金を徴収する担当者がいるのですが。Vinbusの徴収係は挨拶やお礼を言ってくれるなど教育も徹底していますよ◎ ≪バスの運賃≫ 市バス・Vinbusともに一律7,000VND(約40円) ・乗り降りする場所に関わらず料金は一律です。 ・走行距離が長い区間のバスは8,000VNDもしくは9,000VNDの場合もあります。 ・乗り換えた場合は再度料金を支払う必要があります。 ◆乗車するバスの探し方◆ まず、ハノイのバスには番号がふられており、その番号によって走る区間が異なります。 最も簡単な乗車方法はGoogle mapで現在地から行きたい場所を検索し、下記画像のバスの項目(赤い四角参照)をクリックしておすすめのバス番号を確認する方法です。 黄色の下線を引いている箇所の様に、バスの番号【146】などと表示されますので、案内されているバス停から同じ番号のバスに乗れば目的地まで到着することができます。   専用のアプリなどもありますが、ベトナム語での仕様になっているためベトナム語初心者には少し使いづらいかもしれません。 アプリで検索をしたい場合は、下記のTim Buytというアプリがお勧めです。 こちらのアプリは、時刻表(何分間隔で運行しているか)や現在バスがどこを運行しているかリアルタイムで確認できます。 ※Vinbusの検索は2023年11月現在Google mapではできないため、Vinbus乗車を希望する方は専用のアプリ(Xanh SM)で検索する必要があります。 ◆バスの乗り方◆ ①バス停で手を上げて乗車希望アピール バス停に自分の乗りたいバスが来たら、立ち上がり手をあげるなど乗りたい素振りをしましょう◎ ※バス停に座っていると、乗らないと運転手が判断してそのまま過ぎ去ってしまうこともあります。 ②バスに乗って料金を渡す 基本的には前ドアからの乗車ですが、乗降車時間はほとんどないので、お近くの空いたドアところから乗って問題ありません。 乗車した後、料金を徴収する担当者が座席まで来るので、7,000VNDを渡しましょう。 お金を渡すとピンクの紙がもらえるので、支払い完了です◎ 大きいお金はお釣りが足りないこともあるため、10,000VND or 20,000VNDを持っておくことをお勧めします。 ③降車時は『SOS』ボタンを押してドライバーか料金徴収者に伝える 降りたいバス停の1つ前のバス停を過ぎた後、バス内についている赤い『SOS』ボタンを押しましょう! 緊急ボタンかと思われがちですが、バスドライバ―への降車の合図になります。 また、ボタンが上手く作動しないこともあるので、次降りたいよ!とバスの運転手や料金を徴収する担当者にアピールしましょう。 降りることを伝えないと一瞬バス停に寄って、一時停止することなく次へ進んでしまうことがあります。 伝えたうえで、降りるドアの前に立っておくのが一番安心です◎ 慣れてくるとドライバーや料金係が話しかけてき、『どこ出身だ?』『彼氏はいるのか?』『なんで住んでるんだ?』などといろんな質問が飛んでくるのもベトナムのバスの面白いところです。 ベトナム語の勉強にもなり、筆者はいつもバスの中で話すのを楽しみにしています笑 市内バスは1か月間乗り放題のパスを購入することもできますので、毎日通勤などで利用する方には乗り放題パスを購入することをお勧めします◎   2021年11月にベトナム初のメトロがハノイに開通しました。 メトロと言っても開通した路線は「ハノイメトロ2A号線」という1区画のみで「Cat Linh Station(カットリン駅)」から「Yên nghĩa(イェンギア駅)」までの路線です。 ハノイの南西を通っており、タイホー、キンマー、旧市街などの日本人が多いエリアには重なっていません。 始発のCat Linh Station(カットリン駅)はドンダー区にあり、ハノイ在住日本人で日々使う方はあまりいないかもしれませんね。 通勤や通学に毎日利用するというよりは、現在はアトラクション感覚でベトナム人の若者が試しに乗っていることが多いようです。 今後7路線開通予定とのことですので、より中心部の路線が開通すればバイクに代わって市民の足となる日が来るかもしれませんね◎ ◆メトロの乗り方◆  ①切符を購入する 日本の券売機の様な機械があり、そちらから切符を購入することができます。 券売機の言語を英語に変更することもできるのでご安心ください◎ 料金は始発駅から終点まで乗っても15,000VND(約90円)! タクシーで行くと120,000VND程度かかるのでとってもお得です◎②ICカードを受け取る 券売機からICカードを受け取りましょう。お釣りも受け取るのを忘れずに★③ICカードをかざして構内に入り電車に乗車! 電車はラッシュ時は6分間隔、通常時は10分間隔で来るため、待ち時間はとっても短いです。 メトロは現在はまだ限定的ですが、今後の路線増に期待ですね◎     こちらの記事ではハノイで生活するうえで欠かせない交通機関をご紹介しました。 筆者は普段の移動はGRABを利用することが多いですが、時間がある時や遠くへ出かける際には節約にもなるためバスを利用しています。 皆さんの生活スタイルに合わせた交通機関の選択肢を見つけるために、こちらの記事が参考になれば幸いです。    

2023.11.09

ベトナムの転職事情を解説!テト(旧正月)と離職の関係性とは

ベトナムの転職事情を解説!テト(旧正月)と離職の関係性とは
ベトナム就職情報

ベトナムでは例年1月下旬~2月上旬頃にテト休暇があります。 テト休暇は旧正月に伴う大型連休で、東南アジアでは日本のように新暦のお正月よりも旧暦のお正月を盛大に祝い大切にする習慣・文化が根付いている国が多いです。ベトナムもその国の1つです。 ベトナムではこのテト休暇明けに「ベトナム人の転職が増える」と言われているのを皆さんはご存知でしょうか?? この記事では、 テト明けに転職が増える理由 ベトナム人の転職動機 ベトナム人が転職時に心配になること ベトナム人の転職者を防ぐには について詳しく解説していきます。     ベトナムの人々がテト後に転職を選択する最大の理由だといわれています。転職時期を考える際に、テト後の賞与を受け取るまで働きその後離職というタイミングを選択する方が多いです。 テトボーナスとは? ベトナムの労働法上、労働者への賞与の支給を雇用主の法律上の義務として定めており、旧正月の時期にはいわゆる「テトボーナス」が支払われます。 額には決まりはなく、労働組合と合意したうえで支払いの有無及び金額を決定することになっています。給与の一か月分以上の賞与を支払うことが義務付けられていた名残もあり、最低1カ月の賞与が慣例として残っています。また賞与の時期もテト正月前後、または最初の雇用契約から毎年1年後など会社によって異なります。   テト直前になると、多くのベトナム人が「テトを安心して迎えたい」と考えるため、転職活動を控える傾向があります。 理由としては、転職活動は長期間に及ぶことがよくあり、テト直前まで履歴書を書いたり面接に行ったりするよりも、「テト休暇を終えた後に気持ちを新たに転職活動を始めたい」と考えるベトナム人の方が多いという見方もあるようです。   ベトナム人のテトの過ごし方はこちらの記事もご覧下さい。 【ベトナム/旧正月】現地在住者に聞く!テト(旧正月)の習慣・マナー・過ごし方   多くの企業の規定では退職願は1か月前までに提出しなければならないため、退職希望者は、テト前に退職手続きを済ませている場合が多くなっており、退職希望者はテトの休暇を終えて、その後正式に退職していきます。 したがって、企業の人事部は退職数を見込んで積極的に採用を行い、速やかに後任を確保する必要があります。そのため、労働市場はさらに活況になり新しい求人が増えるため、転職者もそれに従って増える構図になっているようです。   ベトナムの離職率についてはこちらの記事をご覧ください。 【ベトナム 離職率】日本とベトナム/転職に対する意識の違い 一般的にはベトナムの求職活動時期には以下のような傾向があると言われています。 3~5月 求職者数 増加 6~8月 大学卒業シーズン前の新卒採用が増加 (一方で、中途採用数は新卒採用が目立つため若干減少するように見受けます) 9~11月 求職者数 増加 12~2月 求職者数 減少(※テト前) 転職者は、新卒採用シーズンを避けて転職活動をしたいと考えるため、必然的にテト前後に転職活動が集中するようです。また、「新年に新しいスタートを切りたい」「帰省で家族から転職するようにアドバイスを貰った」「故郷が懐かしくなり帰郷を決めた」などテトをひとつの区切りとして考える人が多いことも理由として考えられます。   ベトナム人が転職をどんなものがあるのでしょうか?ここではいくつかの動機をご紹介します。 多くのベトナム人にとって給与は仕事に対する大きなモチベーションになっている場合がほとんどです。しかし「給与・賞与が少ない」「昇給幅が小さい」「福利厚生(社員旅行など)が手厚くない」など、不満な点が出てくると転職を考える人は少なくありません。 ベトナム人にとって転職はネガティブなイメージはなく、自分をより高く評価してくれる会社に採用されたいと考えるジョブホッパーが多いのも特徴的です。   社員旅行は必須?! 福利厚生の面では、民間保険の有無や社員旅行の行き先などが重視されます。日本では敬遠されがちな社員旅行ですが、ベトナム人にとって一大イベント。旅行の内容を日頃の働きに対する対価と受け止め、顧客やパートナー企業、入社を考えている人にとってのアピールになると考えられています。   「仕事に対する考え方が上司と合わない」「スタッフ同士の人間関係が上手くいかない」など人間関係に不満を持って転職を考える場合もあります。 特に「人前で𠮟られる」と自尊心が傷つけられたと感じる人も多いベトナム人。仕事上で指導が必要な場合には「個別に話をする」などの気遣いが必要です。 また通勤時間が長い、休日出勤があるなどもプライベートの時間を重視するベトナム人にとっては受け入れられにくいと言われています。   結婚や出産、介護などが理由で転職する人もいます。家族を大切にする国民性から、ワークライフバランスを保ちながら家族のケアをしていきたいと考える人が多く、自分や家族にとって最善の選択ができるようにと転職をすることもあります。   ベトナム人は向上心があり、スキルアップにも積極的です。成長が見込める環境に身を置き、給与アップのために自身のキャリアを磨きたいと思っている人が多く、正当な評価を求める傾向にあります。しかし「毎日同じような仕事しか任せられない」「何のためにやっているのか分からない」などモチベーションが下がると転職を考える人もいます。   比較的若いベトナム人に多い退職理由は「海外留学」です。海外で学び、働くことで家族の経済を支えたいという気持ちが強く、ベトナム国内で就職するよりも海外で就職した方が給与が高いという認識があります。 また、大学の進学率も年々上昇するにつれ、留学への関心も高まってきています。自分の人生にとって価値のある経験を得るための一つとして、留学を志す若者が増えているのも理由の一つです。 一方で、ベトナム人は自分で事業を立ち上げることを目標とする人が多いのも特徴です。ベトナムでは少ない資本でも起業が可能です。職場で培ったスキルやノウハウを生かして独立をするために退職する人もいるようです。   転職に前向きな考えの人が多いベトナム人ですが、転職の際に心配になってしまうこともあります。 2023年第3四半期のベトナム人労働者の平均収入は月710万ドン(約4300円)となっています。貯蓄率も低く月の収入がないと生活が続けられないという人も少なくありません。仕事を辞めてから転職活動をすると生活費がなくなってしまう心配があるため、採用内定後の退職やテトボーナスを受け取ることが重要視される傾向になります。   SNS上で「テトボーナスを受け取って辞めるとは恩知らず」「テトボーナスを貰って辞めることに罪悪感がある」といった投稿があり、Web記事になりました。テトボーナスを受け取ることは当然の権利ですが、ベトナム人の中にも「辞めることに罪悪感がある」という人もいるようです。 (引用元URL)   転職者の方も、雇用主が常に求めているのは「長く会社に勤めてくれる人材」ということを理解しています。そのため、転職活動の際に経歴が多すぎると不利になる可能性があると考え心配になってしまいます。また、前の職場で充分なスキルや経験を積めていない場合も転職が有利にならないのではと考えることもあるようです。   ここではベトナム人の離職を防ぐアイディアを8つご紹介いたします。 コミュニケーションを大切にする 昇給する 責任あるポジションを任せる ギフトを欠かさない(女性の日等) 従業員の家族を大切にする 上司が積極的に従業員のフォローをする 社員旅行や社内イベントを設ける 成果を社員の前で褒める   いかかでしょうか?今回はベトナム人がテト明けに仕事を辞める理由や転職動機についてご紹介しました。 しかし、転職の理由や状況は人それぞれ異なるため、すべてを解消することや防ぐことは困難です。 ですが、一方で向上心とスキルアップに熱心なベトナム人のモチベーションを保ちながら共に働いていくことも可能です。 この記事が参考になりましたら幸いです。