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2023.12.04

急速に普及するベトナムでのキャッシュレス事情 ~QRコード決済、カード決済など~

急速に普及するベトナムでのキャッシュレス事情 ~QRコード決済、カード決済など~
ベトナム生活情報

ベトナムではキャッシュレス決済が急速に発展しています。キャッシュレス決済の中でも特に「QRコード決済」の利用者数が増えています。そこで今回は、ベトナムでのオンライン決済・キャッシュレス決済について解説していきます。   2018年頃からキャッシュレス決済がトレンドとして取り上げられ、コロナ禍を経てさらにベトナムでも急速に広まったキャッシュレス決済ですが、ベトナムでは特に「QRコード決済」が人気です。理由としては スマホの普及 非接触型の決済 早く、安全で正確な決済 ということが挙げられます。 Statistaのデータによると、2022年のベトナムのスマートフォンユーザー数は6,548万人で、世界第15位、東南アジアでは第3位となり、インドネシアの1億8,770万人、フィリピンの6,970万人に次ぐ利用数です。 さらに、導入店舗側からしても「専門的な機材が不必要のため投資コストが非常に安く、迅速に導入できる」ということもQRコード決済の利用可能店舗が広まった一因と言えます。   2021年10月首相決定No.1813/QDTTgとして「2021~2025年のベトナムの キャッシュレス決済の発展枠組みに関する合意」が発表され、多くの目標が示されました。 例えば、 2025年までにeコマースにおけるキャッシュレス決済比率を50%以上とすること。 15歳以上の成人の銀行口座保有比率 を80%以上とすること。 キャッシュレス決済の件数・金額の伸び率を年平均20~25%とすること。 モバイル決済の取引件数の伸び率を年平均50~80%、金額の伸び率を同80~100%とすること。 キャッ シュレス決済を行う個人や企業の比率を40% 以上とすること などを掲げています。 国全体でキャッシュレス決済を推し進めていく政策がとられています。   ベトナムのQRコード決済は、映画や飛行機のチケット購入、通信費、光熱費や水道料金の支払い、衣類、化粧品、家電製品の購入に至るまであらゆるサービスで利用可能です。 州立銀行の統計によるとベトナムにて、QR コードによる決済は、2023年1-7月は2022 年の同時期と比較してQRコードでの決済数が124.15%、金額で16.12%増加しています。   2023 年5月にベトナム国立銀行 (SBV) が開催したイベントでは、ベトナム国立銀行のグエン・ティ・ホン総裁が「ベトナムの成人の約74.63%が銀行口座を持っている」と発表しました。 2017年には3割台だった銀行口座保有率のため「ベトナム人の銀行口座保有率は低い」と言われてきましたが、ここ数年で急速に保有率が伸びてきています。 現在ベトナムではモバイルマネー口座が広く一般的に開設され、日常生活の一部となっています。都市部のみならず田舎にもサービスが浸透しています。   国家銀行(SBV)が労働新聞社と協力して開催したワークショップ「ベトナムにおける電子決済市場の発展促進」で発表されたデータによると、2023年7月時点で国内で流通しているクレジットカードの枚数は81万1,400枚以上に達し、2022年の同時期と比べて42.5%増加しました。 2023年7月末時点で、ベトナムには国内クレジットカードを発行するカード発行会社が15社あり、それらの平均成長率は 29.6%/年で、国際クレジットカード会社の平均成長率17.72%/年よりも高くなりました。 しかし現時点では、ベトナムでは国内クレジットカードの普及率が低いとされており、農村部に約6,300万人の人口を抱えるベトナムでは、ベトナムの人口のわずか4%強しかクレジットカードを所有していません。 同ワークショップでは今後、国内クレジットカードを「国民的クレジットカード」として、学生や非熟練労働者、季節労働者など収入源が少なく不安定な顧客層を含む、あらゆる顧客層・あらゆる分野に普及を目指すとしました。   以上のようにベトナムに浸透しつつある便利なキャッシュレス決済ですが、ベトナム旅行中の外国人やベトナムで就労する外国人は、キャッシュレス決済の恩恵を受けることができるのでしょうか? 以下より、ベトナムにおける外国人のキャッシュレス決済について解説していきます。   ベトナムでは2019年まで旅行者でも銀行口座開設が可能でしたが、2020年以降は法規制が厳しくなり、旅行者や非居住者の口座開設は不可となりました。 2023年現在も銀行口座開設ができるのは12ヶ月以上のベトナム滞在許可を取得している方のみです。 オンライン決済の利用登録はどのアプリも基本的に「ベトナムの携帯番号」「ベトナムの銀行口座」が必要となるため、QRコード決済などのオンライン決済の利用は基本的には長期滞在者向けとなっています。   都市部の大きな店舗を中心にクレジットカードが利用できるところが数多くあります。最近では、クレジットカードに付帯したタッチ決済が可能な店舗もあり、パスワードの入力などがなく迅速に支払いを済ませることができます。 ベトナムではクレジットカードよりもデビットカードが主流。支払いがすぐに確認できるデビットカードでの決済が安心でスムーズです。 しかし、市場や個人商店・昔ながらのローカルレストランなどではクレジットカード支払いが普及していないところもあるため、小額紙幣を中心に現金を持ち歩くと安心でしょう。   2021年に開業したハノイメトロではICカードでの入場方式も導入されています。チャージは駅に設置されたチャージ機を通して行います。 ホーチミン市都市鉄道管理局(MAUR)は2024年開業を控えているホーチミン市内地下鉄では、「乗車券として、ICカードを導入する」と発表しています。 ベトナムでは交通系ICカードはあるものの、日本のようにコンビニ等では利用できません。今後ベトナムの公共交通機関の発展に伴って、交通系ICカードの利用場面も広がっていくのかもしれませんね。   2023年3月からMBBankアプリのQRコード決済サービスが日本での支払いに利用できるようになったとニュースになりました。 MBBankアプリのユーザーは「訪日時に、MB Bank決済対応を申し込んだStarPay加盟店にて、MBBankアプリを使って、デビッド方式にて日本で支払いができる」ということです。利用可能店は「ホームセンターコーナン」「コーナンPRO」「キャンプデポ」や「アルペン」「スポーツデポ」「ゴルフ5」などです。 ベトナムで働く長期滞在者にとっては、ベトナムで利用している決済アプリが日本国内でも使用できるようになったことで利便性が高まりすね。今後も、訪日ベトナム人の増加に伴って加盟店が増えることが期待されています。 また、ベトナムの大手銀行の発行するキャッシュカードには、デビットカードの機能もついていることがほとんどです。 ベトナム国内での使用はもちろん、日本を含むベトナム国外でATMからのキャッシング、デビットカードとしてのお買い物が可能です! ベトナム現地で生活する方にとっては、敢えて日本に行くからといって日本円を準備する必要がなく、そして円安などの為替の影響も受けなくてすむのは魅力的で非常に便利です!   今回はベトナムのオンライン決済・キャッシュレス決済事情について解説しました。国を挙げてキャッシュレス社会を目指すベトナム。銀行口座普及率の大幅な上昇など、その成長は目が離せません。 その一方でキャッシュレス決済の増加に伴い金融犯罪などリスクがあることも利用の際にはお忘れなく! ベトナムで働く人はオンライン決済に登録するとクーポンやキャンペーンなどの恩恵が受けられ、より便利で暮らしやすくなることは間違いないでしょう。 この記事が参考になりましたら幸いです。  

2023.12.01

会社設立から採用支援まで。マルチに活躍する若手IT人材
(転職成功インタビュー vol.4/緒方さん)

会社設立から採用支援まで。マルチに活躍する若手IT人材(転職成功インタビュー vol.4/緒方さん)
ベトナム転職インタビュー

緒方優子です。出身は福岡です。2人姉妹で姉がいます。 大学は情報系の学部を卒業して、IT企業に就職しました。そこからずっとITの仕事をしていて、現在社会人9年目です。 映画や海外ドラマを見るのが好きです。あと、大学生の時に英会話教室に通い始めてから、語学学習も趣味のひとつです。   2015年4月に大学卒業後、横浜にある一部上場のIT企業に入社し、航空系システムを中心に運用保守や開発を6年間行いました。その会社で海外事業が発足した際、以前から海外で働いてみたいと思っていたため、上司に直接交渉し、ベトナムオフショア立ち上げのための部署へ異動しました。そして、ベトナムハノイで3ヶ月間現地調査を行いました。その会社では海外事業はなくなってしまったのですが、ベトナムに3ヶ月住んでみて、ベトナムが気に入ってしまい、ベトナムで働ける会社への転職を決意しました。 そして2021年2月に念願叶ってベトナムにある会社へ転職をしました。そこでは海外向け中古車販売サイトの業務システムの保守運用業務でプロジェクトマネージャーを担当しました。コロナがあり最初の1年は東京で勤務していましたが、その後渡航して1年ちょっとベトナムで勤務しました。その後、オフショア開発に対する方向性が合わなくなってしまい、2023年8月に退職して、2023年9月よりWebサービス、スマホアプリなど受託開発を行う現在の会社へ転職しました。現在は実家のある日本の福岡からリモートで働いていて、来年4月よりベトナムで働く予定です。   大きなきっかけは特にないのですが、小さい頃から海外で働いてみたいという夢がありました。大学時代には英会話教室に通ったり、台湾の姉妹校へ交換留学に行ったりしました。   1社目で海外事業立ち上げでたまたま行ったハノイでもう一度働きたい、リベンジしたい、という思いで、ベトナムハノイで働ける会社を希望しました。   事業立ち上げに関われることが魅力でした。今31歳で若い訳でもなく、経験がすごくある訳でもないこの年齢で、立ち上げを経験できるのはあまりないチャンスだと思いました。2社目で2年半Web系の経験があったので、その経験を活かせるのではと思い応募しました。   現在の会社はWebサイト、アプリの開発をメインで行っており、「ウルトラアジャイル開発」を強みにしています。「ウルトラアジャイル開発」とは、いかに早くローンチできるかに重点をおいて、減らせる要件を減らしたり、テストの自動化を行ったり、まずはスモールスタートで形を作って世に出す、という開発方法です。   私はその中でベトナム支店の立ち上げに向けて、採用活動や、ルール決め、事務作業などを行っています。また、ベトナムで開発を依頼している現地の会社との連携や、開発チームの管理も行っています。開発チームのフォローをしつつ、テストをしたり、不具合を調査したり、最近はコードも見ています。   ベトナムでの生活の経験から、ハノイの土地勘があるので、採用活動の際などに役立っています。また、前職でSEO対策について少し経験をしたので、今の会社でも改善提案を行うなど、その経験を活かせていると思います。 またベトナム人と働いた経験から、彼らが考えていることは恐らくこうなのではないか、ということが何となくわかるので、そういったところが役に立っていると感じます。 (会社の女性陣と。会社でBBQをした際の一枚です)   Q6.ベトナムにお越しなられて、仕事面、プライベートとも第一印象はいかがでしたか、また日本とのギャップで驚いたことはどんなことですか? プライベートでは、バイクの数が多くて、はじめはただただ圧倒されていました。 また、スーパーで野菜が量り売りなところがなかなか慣れませんでした。売り場にある計量カウンターで計量してバーコードシールを付けてもらわないといけないのですが、最初は分からなくて、売り場にある野菜をそのままレジに持って行ってしまう失敗もありました。   仕事に関しては、ベトナム人は勉強熱心な方が多いなというのが第一印象的でした。それぞれ資格の勉強をしたり、日本語の勉強をしたりしていて、会話の練習をしたいから、と積極的に話しかけてくる方もいました。会社からも勉強できる環境のサポートがありました。   また働く上でのギャップは感じていて、日本の悪いところでもあるのですが、日本では政治的なこともあり、効率的ではないことでもやむを得ず、我慢してやっているということがあります。けれどもベトナム人は違っていて、システムとしていかにいいものを作るかを効率的に考えてやろうとします。開発者としては正しいのですが、そのやり方だと上手くいかないことが時々あり、説得するということがありました。考え方の違いがあるので、背景まで含めて説明してあげないと認識齟齬が起きてしまい大変なことになってしまうので、その点はいつも気を付けて説明するようにしています。   相手に説明する時、いかにわかりやすく丁寧にするかということを考えています。 日本人にとっては当たり前でも彼らにとっては当たり前ではないことがあるので、当たり前を言語化することがとても大事だと思っています。   ベトナムでは皆残業しないで時間になるとすぱっと切り上げて帰宅するのですが、やるべき時はやる、とオンオフがはっきりしています。その点は見習わないといけないと思っています。また、日本で働く時より、承認プロセスが短く早いので、スピーディーにビジネスが行えるというメリットも感じています。 転職を振り返って、あの時転職して正しい選択をしたなと思っています。海外生活では税金や年金の手続きなど面倒なところもありますが、いいところは海外経験により自分の経歴の価値が上がることです。それは2回転職をして感じています。今後、ベトナムかどこか別の海外、あるいは日本に転職する際にも確実に活きてくると思っています。   目下の目標はベトナム拠点の立ち上げを成功させることです。5〜6年はこの任務に注力するつもりです。その先については今後考えて行きたいと思っています。   始めは日本人の友達がいなかったのですが、日本人のコミュニティに参加するようになってからは、週末にご飯や飲みに出かけることが増えました。長期休暇には海外旅行へ行くことが多く、マレーシアとニューヨークに行きました。ニューヨークはベトナムからは乗り継ぎで行くと安く行けるのでお勧めです。   ベトナムはご飯も美味しいですし、日本食も充実しているので生活には困りません。一度住んでみるとベトナムが好きになる方が多いです。 自分がどうしても海外で働きたいという気持ちがあれば、仕事は必ず見つけれらると思います。悩んでいないで、まずは一歩を踏み出し、転職活動を始めてみてください。   (BBQ後の二次会での集合写真です)

2023.11.30

【ベトナム 生活】アフターコロナ到来!変貌するベトナムの現状を解説!

【ベトナム 生活】アフターコロナ到来!変貌するベトナムの現状を解説!
ベトナム生活情報

日本でも新型コロナウイルスの5類移行により、ようやく「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」に転換しつつあります。現在は、これまで考えていた海外旅行や海外留学、海外就業を検討・実現する方も少なくないのではないでしょうか? ベトナムも日本と同様に街中では外国人の姿が増え、観光地はコロナ禍と比較して活況さを取り戻しています。今回は、気になるベトナムの「アフターコロナ」の変化について詳しく解説していきます。   政府と保健省の最新の決定により、2023年 10月20日の時点で、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の分類は緩和されています。   現在までにベトナムでは4回の大きな流行を経験し、11,624,065人の新型コロナウイルス感染者を記録しています。ベトナムにおける新型コロナウイルス感染症による死者総数は4万3206人で、総感染者数の0.4%を占めています。   ・ロックダウンの実施 ・区をまたぐ移動の禁止令 ・商店や工場などの休業命令 ・18時以降の外出禁止令 ・軍からの食料品や必需品配給 ・公共の場でマスクを着用しない場合は罰金 など、特に2020年3 月下旬から 4 月下旬、2021年7月から10月までの大都市を中心に大規模なロックダウンが実施され、最も厳しい体制がとられていました。出稼ぎ労働者が生活困窮を理由に帰郷する事態が続き、正常化に向けて「労働力不足」が大きな問題としてクローズアップされました。   保健省は、今年初めから現在までの月間平均感染者数が2022年と比較して1/68(月間約81万6,000人)減少したと発表しました。新型コロナウイルス感染症による死亡率は、ベトナムで一般的に記録されている一部のグループB感染症の死亡率と同等かそれより低い状況です。 また、保健省によると「新型コロナウイルス感染症の症例数は最近急激に減少しており、ほとんどの症例は軽症である」 とのことです。   ベトナムでは2022年末頃から本格的に旅行客の受け入れが解禁し、多くの外国人観光客が訪れるようになっています。 2023年11月現在、ベトナム入国時における「接種証明書の提出」や「陰性証明書」の提出義務はありません。   新型コロナウイルスの感染症分類引き下げにより、旅行、観光、会議などが完全に緩和されています。デパートやレストラン等でマスク着用の義務はなく、建物の中ではほとんどの人がノーマスクです。 しかし、バイクに乗る現地の人たちはコロナ禍以前から「防塵・日焼け防止」のためにマスク着用をする習慣があり、バイクに乗っているときはマスクを使う様子を今でもかなり見かけます。 医療機関では、新型コロナウイルス感染症患者が出た場合、別のエリアに隔離されるのではなく、患者が治療を受けている病棟内でのみ隔離されるなど、治療体制も緩やかになっています。 国内の感染症の流行状況やご自身の体調により「マスク着用」が義務付けられる場合があるため、渡航の際は念のためマスクを持参しておくと安心です。   パンデミックを受けて「旅行客や外交人客向け」のレストランや商店、土産物店の一部が閉店や休業のままということも。旅行客が戻ってきた現在、営業を再開している店もありますが、新しいお店に入れ替わっている場合もあります。 具体的にホーチミン市内では「旅行客向けのお土産が揃うスーパー」として知られる1区の「サトラマートタックススーパー」は2023年11月現在、閉業中です。 中心街では特にお店の入れ替わりが激しく「数年前の観光ガイドやブログを見た」と訪れたお店が閉店していることもあるため、事前にグーグルマップやFacebookなどで情報を確認しておくと安心です。 新しくオープンしたレストランやカフェ、土産物店もあります。街歩きをして気になるお店にチャレンジしてみるのも楽しみの一つです。   2022年6月初めにVISA社が発表した消費者の支払い態度に関する調査では、ベトナムの消費者の65%は財布に現金を持ち歩くことが減り、32%がパンデミック後は現金の使用をやめるだろうと答えたそうです。 また、VISAによると「ベトナムのユーザーの 2/3 はパンデミック中にオンライン ショッピングを試み、ユーザーの 1/2 は初めてソーシャル ネットワーキング プラットフォームを通じてショッピングを経験した」ということです。さらに、「消費者の 10 人中 9 人が宅配サービスを利用しており、ほぼ全員がパンデミック前よりも頻繁に利用している」と回答しました。 新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響により「消費者の80%以上がカード、QRコードによる支払い、電子ウォレットを少なくとも週に1回は利用している。」という調査結果もあります。 ベトナムでは、観光客の多いレストランや大きめの商店やGrab等の配車アプリなどのほとんどの場面で「クレジットカード」等での支払いが可能です。しかし、個人商店や昔ながらのローカルレストランではクレジットカード等の決済が断られることもあるため小額紙幣を持ち歩くと安心です。   最近の新型コロナウイルス感染症の流行中、電子顧客識別法 (eKYC) を使用した支払い口座開設に関する規制の導入により、まだ銀行サービスにアクセスしたことのない多くの新規顧客がリモート口座を開設できるようになりました。その結果、QR コード決済は2021 年の同時期と比べて56.52% と 111.62% 増加しました。 州立銀行の統計によると、約 340 万の口座と 130 万枚の新しい銀行カードが電子的方法 (eKYC) を介してオンラインで開設されました。現在、決済アカウントを持つ成人の割合は約 66% で、年々その割合は増加傾向にあります。 コロナ禍でオンラインツールが浸透したこともベトナムのキャッシュレス化が加速した一因であると言えるでしょう。個人商店や小さなカフェでも「MoMo」や「Zaropay」「Moca」などQRコード決済アプリの利用範囲が広がっています。 日本人がこれらの電子決済を利用登録する場合は『ベトナムの電話番号と銀行口座』が必要となるので、基本的に長期滞在者向けとなります。   2020年、新型コロナウイルス感染症の抑制による経済活動の早期再開,公共投資の支出促進による成長下支えなどにより,2.91%のプラス成長となりました。 2021年の実質GDP(国内総生産)成長率は2.58%であり、コロナ禍の影響を受け、2011年から21年までの間で最も低い水準となりました。 しかしながら、2022年のGDP国内総生産成長率は8.02%に達し、2011年~2022年までの期間で最高となったとしています。農林水産業が3.36%と安定した成長率となり、鉱工業・建設業が7.78%と前年の2倍近くの成長をみせました。中でもサービス業が9.99%とコロナ禍からの回復を受けてGDPを牽引する成長率となりました。 2023年ベトナム統計総局は9月29日、2023年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(推計値)を前年同期比5.33%と発表しています。  しかし、1~9月の成長率は4.24%にとどまり、2023年当初の政府の通年GDP成長率目標(6.5%)の達成は厳しい見込みとなりました。 2022年はここ10年で一番の成長率となり、コロナ禍の影響を受けてもベトナム経済は堅調に成長を続けているという見方もできます。しかし、2023年の成長率が近年で2番目に低い成長率と望ましいものではなかったことや不動産市場への信頼が依然として回復しないことから不安視する見方もあります。 今後は、外需の回復、外資系企業の参入、電力等のインフラ拡充などで国内経済の更なる活性化を期待する声もあり、引き続き、国際情勢やベトナム政府の動きを確認し今後の見通しを立てていくことが大切です。   ベトナムでも苦しいコロナ禍を乗り越え、キャッシュレス決済の広まりなど「ニューノーマル」の時代へと突入しました。今後のベトナムの成長が期待されています。この記事が参考になりましたら幸いです。

2023.11.23

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(経済・衛生)

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(経済・衛生)
ベトナム生活情報

今回は、ベトナムに住んでみて見えてきた、ベトナムのイメージと実際の感想についてご紹介します。 「ベトナム料理」「バイク」「アオザイ」「ベトナム戦争」「ベトナムの産業」については下記の記事にて実際の感想をお伝えしています。 ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(生活・産業)   ベトナム統計総局が公表した、2022年第2四半期のベトナム全国の平均月収は660万ドン(約3万8,280円)、年収にすると79,200,000ドン(約459,360円)です。現時点で市内にも地下鉄や都市ガスなどの充分なインフラがないことや、公共医療環境から発展途上国だと考えられています。 しかし、2020年にアメリカが貿易相手国の発展途上国優遇リストからベトナムを除外したことがニュースになりました。またベトナム統計総局は2023年第3四半期(7~9月)の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同期比2.89%と発表しました。 実際にベトナムの物価は毎年上昇を続けており、それに伴い賃金も上昇を続けています。   英ワールドデータラボWorldDataLab=WDLの調査によると、ベトナムは2030年までに新たに2320万人が中流階級に分類され、中流階級の人口が10年間で最も増加する国の1つになると予想されているそう。 ホーチミン市内にも新しい分譲マンションが立ち並び、1区などの中心街のカフェやレストランの飲食費の値段は日本と変わらないかそれ以上が多い印象です。 全国の給与平均が低いため「何でも安く、貧しい暮らしをしているのでは?」と思っていましたが、農村部と都市部では生活水準も大きく異なるようです。 【実際の状況は?】ベトナムの生活水準を理解する4つのデータと在住者の声   物価が上昇しているとはいえ、日本よりも割安に感じるものもあります。90分のマッサージが2000円程度~、デザインネイルが1000円程度~と日本と比較して格安でサービスを受けることができます。 カフェは200円程度~でフラペチーノやフルーツジュースを飲むことができ、カフェ激戦区の市内繁華街では、内装に凝ったおしゃれなカフェもたくさんあります。 ビールは1缶50円程度~。お店で飲んでも200円程度~と晩酌が捗ってしまう価格帯です。味も暑い気候に合うさっぱりとしたものが多く、フレーバー付きや輸入ビールなどその選択肢も豊富です。   ベトナムで救急車を呼ぶ場合はお金がかかります。また交通状況などからすぐに駆け付けることが難しく、ベトナムの公共医療では診察時間がかかったり、高度な治療ができなかったりする場合もあるそうです。 個人で医療保険に入っておくと、英語や日本語が通じる・高度な医療が受けられるという安心感があるため、長期間ベトナムに滞在する際は医療保険に加入するのが安心だと実感しています。   ベトナムでは物乞い行為が禁止されており「見かけた場合は社会保護部に連絡するように」と通達がされています。 交通量の多い市内では子どもや高齢者・障害者の物乞いを稀に見かけることがありますが、筆者の感覚では周辺の東南アジア国と比較してもその数は少ないと感じます。 物乞い行為をする人の多くはすれ違いに軽く声をかけたり、手を差し伸べたりする程度で、いつまでも付きまとったり車の窓をしつこく叩いたりすることはありません。   2022年の厚生労働省の発表では、日本に在籍している外国人の中でベトナムが最も多く 462,384 人(外国人労働者数全体の25.4%)となっています。令和4年版 犯罪白書によると窃盗は、ベトナムが2,653件(検挙人員937人)と最も多くなっています。 日本のニュースでもベトナム人の犯罪がたびたび取り上げられ、日本国内の技能実習生の待遇や就労後のケアが問題となっています。このようなことから「ベトナム人は犯罪者が多いというイメージ」に繋がるのかもしれません。   ベトナムでは外国人を巻き込んだ大規模なデモやテロ行為が比較的少ないと言われています。スリやひったくりは稀に報告されますが、銃や凶器で脅されるということはありません。 また、女性だけでも街中を移動することができ、特に一人でタクシーに乗ることも安全だとされています。周りを確認する、持ち物をしっかりと身に着けるなど対策をしていれば大丈夫です。実際に住んでいても、街中では緊張感や危険を感じたことはなく、素朴で平和な街だと感じる場面が多いです。 夜間も明るい地区を歩くのは大丈夫です。ですが、「暗い」「周りに人がいない」「道をまり知らない」などの場合はタクシーを利用するのが安心ですね。   人が多く集まる観光地や繫華街で、不慣れな旅行客は特に狙われやすいと感じます。その理由としては お金を持っていると思われる 人が良くNOと言えない 防犯対策が緩く狙いやすい 旅行中で注意力が散漫になっている 旅行中のため泣き寝入りしてしまう 知らずに治安の悪い場所に入ってしまう などが挙げられます。「外国人」だというだけで狙われやすくなるため、日頃から犯罪に合わないよう自衛していくことが大切だと感じています。   ベトナムは外食文化のため屋台がたくさん立ち並んでいます。常温で保存された食材をその場で調理して路上でいすに座って食事をとる様子はどこでも見られます。 食べかすやゴミをそのまま放置したり、道にゴミを捨てたりする光景も当たり前です。ゴミの回収が間に合わず「道路が臭う」なんていうことも。このような習慣はキレイ好きな日本人にとっては違和感を感じる方もいるかもしれません。 ベトナム人は「後でお店の人が一気に片づけた方が効率的」「道を掃除する人がいるから大丈夫」といった感覚のようです。   500㎖の水が約50~60円程度で、自宅用のウォーターサーバーの水(16L前後)は1つ300円程度で購入することができます。 ベトナムで生活をし始めた当初は、水道水とミネラルウォーターを使い分けること悩むこともありました。しかし、今ではすっかり慣れてしまいました。日本の多くの都市は水道水がそのまま飲めるので、世界でも数少ない国だということに改めて気づかされ、そのありがたみを実感しています。 ベトナムの水道水は安全?気になる現地の水事情について解説   現地の人たちが美味しそうに食べている屋台メシにチャレンジしてみたいと思っても「食中毒」を恐れてなかなかチャレンジできないことが多々あります。特に、渡航直後は環境に慣れておらず食中毒を起こしやすく、生食や氷を避けた方が言われることもあります。 道路が臭うことについては、ベトナムの屋台では「発酵調味料」のヌクマムを使用していることが多く、その独特な発酵臭が慣れないにおいの為、日本人にとって「腐った臭い」と感じてしまうこともあるかもしれません。 一般的に恐れられている狂犬病やデング熱ですが、ハノイやホーチミン市内にいる限りは被害にあうことは少ないと感じます。郊外に行く場合は虫よけを使うなど、十分に注意した方がよいでしょう。 渡航前の予防接種の実施や怪しいと思ったものは食べ進めない、衛生面で気にかかる環境を避けるといった自己防衛が有効だと感じます。   海外で心配になってしまう事のひとつが「トイレ事情」ではないでしょうか。ベトナムでは「基本的にトイレットペーパーは流さない」というのがマナーになっています。 気になるトイレの衛生状態はというと、筆者が行ったことのあるホーチミンの中心街のデパートやカフェのトイレは綺麗でした。昔ながらのトイレでは手桶の水で流すところもあるそうですが、見かけたことはなく「床が水浸しで困る」ということに遭遇したことはありません。デパートのトイレが無料というのも海外では嬉しいポイントです。 トイレットペーパーを流すかどうか迷っていた際、ベトナム人にトイレ事情を尋ねたところ「ペーパーを流さないでと注意書きがされてなければ流しても大丈夫」「私もうっかり流してしまうことがある」と話してくれました。トイレによっては詰まってしまうため外出先ではゴミ箱に捨てて、ホテルや自宅では「トイレットペーパーを流せるか」あらかじめ確認すると良いでしょう。   ベトナムの正式国名は「ベトナム社会主義共和国」ベトナムの政治は、日本のように与党や野党がなく、共産党の一党独裁です。ベトナムが一党独裁政治をとったのは、フランスからの植民地支配から独立するためという歴史的経緯があります。戦争に勝つために、国全体が団結する必要がありました。そこで、独立運動の主導者ホー・チ・ミン氏は、ベトナムの北側の地域を中心に、ソ連や中国から学んだ社会主義を浸透させました。 社会主義とは 国民で作り出した利益は国のものであり、これにより国民全員が平等になるという考え方です。社会主義の考えが生まれたきっかけは、資本主義の失敗があったからです。社会主義の考えが生まれる前の世界は、資本主義が主流でしたが、資本主義の拡大は、雇用者と労働者の貧富の格差を生み出してしまいました。 そこで、ロシアのマルクスとエンゲルスは、作り出された利益を個人が持つのではなく、国が所有することで、国民全員が平等に恩恵を受けられるようにしようと考えます。この考えをもとに、20世紀初め、ロシア革命が起こり、社会主義が生まれました。 共産主義をわかりやすくいうと、資本や財産をみんなで共有する平等な社会体制で社会主義の進化版ともいえます。旧ソ連が崩壊すると、共産主義と社会主義の違いは曖昧となり、現代ではほぼ同じような意味として捉えられている部分もあります。   一党独裁について「自由がない」「警察が厳しい」などのイメージを持つ方も多いかもしれません。しかしベトナムでは1986年からドイモイ政策を導入し、社会主義の緩和を行うことで、市場経済の導入し、自由な経済を取り入れ、また国際社会への参加を進めることを目標にし、経済成長を遂げてきました。 「公の場で国の批判をしてはいけない」「警察や軍の写真を撮ってはいけない」などの厳しい法律がありますが、実際に住んでみると「警察や軍が厳しい」という場面を見るたり感じたりすることはありません。 ベトナム人も休日はカフェでおしゃべりをしたり、ショッピングモールで買い物をしたり、ネットフリックスやYouTubeを見たりして過ごしています。   ベトナムの祝日は年間11日で日本の16日と比べると少なく、旧正月の時期にある大型連休の公式な日程も毎年11月~12月頃に発表されます。 一方でベトナムでは従業員に年間12日の有給休暇を取ることができると法律で定められていることもあり、多くの方が祝日以外にも有休を使って思い思いのタイミングで連休を取っているようです。   ベトナム人は家族やワークライフバランスを大切にする文化が根強く就業時間が来たらすぐに帰宅する人がほとんどです。アフターファイブは、家族で食事をとったりカフェで友達と話したり、自分のスキルアップのために勉強したりと思い思いに過ごします。 「就業時間以外に働くのは能率が下がる」と考えるベトナム人も少なくないようです。ベトナムの労働法では平日の残業代は給与の150%以上、休日は200%以上と定められており、ある意味会社のことも考えた合理的な考え方なのかもしれませんね。   2023年のベトナム政府発表によると役職における汚職犯罪が51%増加しており、2022年10月1日から2023年9月30日までに、前年同期と比較して、経済管理秩序に関連した犯罪が5,715件(11.69%増)、汚職と地位に関連した犯罪が793件(51.63%増)摘発されたそうです。 ベトナムでは役人へ賄賂を渡すことが昔から横行しており「賄賂を渡すことによって手続きを滞りなくしてもらう」ということがよくあると言われています。 一方で、ベトナム人に差し入れやプレゼントを渡すと思い切り喜んでくれます。友達や知り合いなどと良好な関係を築きたいと思う場合にはプレゼントが有効な手段なのは間違いないと実感しています。   お店などで情報が更新されていなかったり、店員が暇な時はお喋りしたりスマホを触ったりという場面をよく見かけます。日本人は使う人の視点に立ったサービス提供やルール作りが得意ですが、ベトナム人はあまり得意ではなく、はっきりとしたルール作りや約束事を避ける傾向にあると感じます。 ベトナム人の性格をひとまとめに語ることはできませんが、筆者の周りには「分からないことや困ったことは聞いて!」「終わり良ければすべて良し」というスタンスのベトナム人が多いと感じます。 求めると親切に対応してくれる人が多く、ベトナムでは恥ずかしがらずに根気強くはっきり話すコミュニケーションが大切だと実感しています。   日本人は「ベトナムは共産主義で中国寄りなのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、1978年のベトナムによるカンボジア侵攻によって対立を深め、翌年、中国軍がベトナム北部の国境地帯に侵攻する「中越戦争」をきっかけに、ベトナムの中国への警戒心は強いと言われています。 最近でも公開された映画で「中国が南シナ海の権益主張に用いる独自の境界線のようなものが映っている」ということを理由に、ベトナムで上映禁止にするなど毅然とした対応をしています。 また、ベトナム戦争時に南ベトナム政府に干渉したアメリカとの関係ですが、2023年9月の外交会談では、ベトナムは米国との外交関係を最上位に引き上げました。 2022年のベトナムの貿易相手国ランキングは1位が中国、次いで米国となっており、両者ともよい距離感で関係を築いている外交上手な国であると感じています。   ベトナムは南北に長く、日本の4/5の国土面積で「北海道から本州まで」と同じぐらいの大きさです。そのため、都市によって気候が異なります。 都市名 最高気温 最低気温 特徴 北部 ハノイ(首都) 30℃前後 10℃前後 四季がある 中部 ダナン 30℃前後 20℃前後 乾季と雨季 南部 ホーチミン 30℃前後 25℃前後 乾季と雨季 ホーチミンは年中常夏で2シーズンに分けられ、「4~10月の雨季」「11月~3月の乾季」となっています。年間平均気温は28℃で、近年の日本の夏よりも涼しく感じる日が多く、とても過ごしやすいです。 南国の気候のせいかホーチミンの人たちは「陽気で親切な人が多い」といわれています。夜になると中心街の「グエンフエ通り」には食事やおしゃべり、カラオケなどをしにたくさんの人が集まり、毎日お祭りのような活気があります。 中部のダナンは冬には最低20度程になり、肌寒く感じる日もあります。 北部のハノイは日本のように四季を感じることが出来、冬場はコートが必要なほど寒くなります。   比較的ベトナムの雨は「短時間の豪雨」の割合が多く、日本の梅雨のように1日中雨ということはめったにありません。在住歴が長くなると「気圧が重いな」「風が強くなってきたな」と感覚で雨が降りそうだと分かるようになってきました。 雨季の場合、午後から降ることが多いため午前中からの活動がおすすめです。雨が降ったときは、カフェなどでしばらく過ごせば止んでしまうので、実はホーチミンで傘の出番はあまりありません。   陽気な人が多いホーチミン。路上で音楽を鳴らしたり、カラオケをしたりするのは日常的な光景です。しかし、その音量はおそらく日本人の想像よりもかなり大音量です。 クラクションも「通ります」という合図で頻繫に鳴らします。また喋り声が大きい人も多く、バイクに乗って喋っている人の声が車の中からでもはっきり聞こえてくるほど。 「夜中まで大音量」ということはありませんが、静かに日常を過ごしたい場合は繫華街の中心での滞在を避けると良いでしょう。   「バッグの蓋が開いているよ!」「スマホとられないようにね」など知らない人でも気さくに教えてくれます。おおらかな人が多く、間違えたり失敗したりしても厳しい目線を向けられるという経験はありません。 また、子ども好きな人が多い印象で、子どもが泣いたりうるさくしたりしても日本のように責められることがありません。お店では子どもをあやす従業員の姿もよく見られます。 いい意味で「人のことを気にしない」タイプの人が多く、日本の優しさとは違う「優しさ」を実感しています。   ベトナムのイメージと現地在住者の忖度なしの感想をお伝えしました。 ホーチミンにはいい意味で「おおらか」で「気にしない」人が多く、外国人にも寛容です。南国ならではの開放的な雰囲気を味わえ、日本で閉塞感を感じている方におすすめと言えます。 一方で、経済成長を続けるベトナムにおいては、日本人ならではの感性も求められていると実感します。日本で培ったキャリアがベトナムで活かされるということも珍しくありません。 ベトナム転職について専門的なアドバイスが欲しいという方は、HRnaviのコンサルタントに気軽にご相談ください。

2023.11.20

【2024年最新版】ベトナム テト休暇スケジュール★ 文化風習と過ごし方を解説!

【2024年最新版】ベトナム テト休暇スケジュール★ 文化風習と過ごし方を解説!
ベトナム生活情報

ベトナムで働いている方の多くが、ベトナムの暦に合わせてお休みを取っているのではないでしょうか? そんな方々にとって、1年で一番長い大型連休となるのが旧正月に合わせて祝日となるテト休暇。 ベトナム人の方々にとってはテトは非常に重要なイベントとなりますが、同じアジアでも新暦を用いている日本では、あまりなじみがないですよね。 そこで、こちらの記事では旧正月(テト)がどのようなイベントなのか、ベトナム人の方の旧正月の過ごし方、文化について解説していきたいと思います。   現在世界的には太陽暦に基づいて、年間のスケジュールが作られている国がほとんどですが、アジアを中心とした一部の国では太陰暦に基づいたカレンダーが採用されています。 そしてベトナムでも太陰暦に基づいてイベント等が実施されますが、太陰暦の正月にあたるのがテト(Tết Nguyên đán)です。 ベトナムでは新暦での正月(=1月1日)はほぼお祝いすることはなく、祝日も1月1日の元旦のみで会社なども通常営業となりますが、旧正月は盛大にお祝いします。 ベトナムでは、旧正月になるとみんな一斉に地元へ帰り家族と過ごすため、ホーチミンやハノイなどの街中は静かになり、お店なども大半が閉まります。 スーパーやレストランも閉まってしまうため、買い物をしておかないとご飯難民になりかねないので注意してくださいね! そして、太陰暦は日にちの計算方法が新暦とは異なるため、新暦のカレンダーでは毎年日にちが変わります。   旧暦は新暦とはカレンダーが異なるため、お正月も毎年日にちが変わるとご紹介しました。 毎年11月頃に翌年のテト休暇日程が確定するベトナムでは、その時期になるとテトの日程が気になってそわそわしている方も多いのではないでしょうか。 テト休暇は基本的に5日間と決まっていますが、企業の一般的な休暇の土日と合わせて1週間程度になることが例年のテトです。 そして、つい先日2024年のテト日程が決まりました! 2月10日(土)がテト元旦となり、2月8日(木)~2月14日(水)の7日間が2024年のテト休暇となります。   さて、ここからはベトナムの一般的なテト休暇の過ごし方について紹介していきます◎ 日本でも帰省したり紅白歌合戦を見たり、お正月ならではの過ごし方があるように、ベトナムのテトもお正月ならではの過ごし方があります。   ※旧暦 12月23日(24日とも): 台所の掃除をして、Ông Táo(オンタオ)と呼ばれる台所の神さまをを送ります。 12月28日〜29日:大掃除をする、食べ物の準備、飾り物(鉢植えやお供え)の準備 12月30日:大晦日 ご先祖にお参り・お供え 1月1日~3日:お参り、家族で食事をとる、お年玉をもらう 1月4日以降:友人と過ごす   テト休暇になると地元へ帰り、家族と過ごすのが一般的な過ごし方となります。家族の結びつきが強いベトナムでは日本以上に故郷へ帰る人が多く、ホーチミンやハノイの街中はタクシーも捕まえるのが難しくなるほどです。 大晦日から元旦に変わるタイミングで街では花火があがるので、それを見に出かける若い人もたくさんいますよ!   ベトナムでは日本同様にお正月にはお節料理を食べる習慣があります。お節料理と言っても日本のおせちとは一味違う料理の数々が食卓に並びます。 ここではテトに食べる伝統的な料理を紹介します!   バインチュンは、テトの時に最も欠かせない食べ物の一つです。 もち米の中に緑豆と豚肉などを入れて、バナナの葉やラドンの葉で包んで約10時間程茹でて作ります。 いわゆる日本のちまきのような食べ物で、各家庭で作られるためそれぞれ家庭の味があるのでベトナム人の友人の家で食べ比べてみるのも面白いですよ◎ バインチュンのBánhは米や小麦から作られたパンを意味し、chưngは蒸すという意味があります。 ヌクマム(ベトナムの魚醤)で作られたお漬物と一緒にバインチュンを食べるのが一般的です。 揚げたバインチュンもあり、テト明けの職場では、ベトナム人スタッフがバインチュンを持ってきてくれることもよくありますよ!   先ほどのバインチュンと共に食べるお漬物がこのズアモンです。 大根、ニンジン、コールラビ、パパイヤなどの野菜を乾燥させて、ベトナムの魚醤ヌクマムと砂糖を煮立たせて唐辛子を入れた汁で3日程漬けます。 ピクルスのようなお漬物で、バインチュンに飽きてくると食べたくなるさっぱりとした一品です! お漬物があるなんて、日本と似ている食文化で心をほっとさせてくれますね◎   そして、テトのごちそうの定番といえば豚の角煮を薄切りにしたチャーシューのような伝統料理! こちらはヌクマムで煮込まれた豚の煮物で、ココナッツで煮るのが特徴的です。 ベトナムの中部や南部で特に有名な伝統料理で、バインチュンと一緒に食べたりライスペーパーに野菜と巻いて食べたりします。 筆者がハノイにいた時は角煮というよりさっぱりしたゆで豚のようなものが出てきましたが、南部ではもう少しこってり甘い角煮のようなものが出てきて南北での味付けの違いを感じました。   テト休暇前になると街があわただしくなります。特に会社の営業マンなどは年末のあいさつ回りに贈り物を持ってお客様を訪問します。 贈り物として人気があるのは、健康によい高級食材(つばめの巣やふかひれなど)やお菓子やお酒などです。 スーパーや百貨店ではテトのお歳暮商戦があり、お菓子の詰め合わせなどのお歳暮がたくさん販売されます。 これをもって、テト休暇前にあいさつ回りをするのがベトナムの習わし。 テト休暇の準備で買い出しに行く人、あいさつ回りで出かける人が増えるため、テト前の道は非常に混雑するので、時間に余裕をもって行動することをおすすめします◎   子供のお正月の楽しみといえばお年玉ですよね。実はこのお年玉の文化はベトナムにもあります。 ベトナムでは子供だけではなく大人ももらうこのお年玉。家族内でも渡しますが、会社の社長から部下へも渡すことも多く、筆者も毎年テト明け初日にポチ袋をもらうことを楽しみにしています◎ ベトナムでは赤いお金が縁起がいいとされているため、5万VNDもしくは20万VNDを渡すのが一般的です。 もちろん50万VNDをもらうのが一番みんな喜びますが。笑 この習慣があるため、テト前になると5万VNDと20万VNDが少なくなり、多くの人がボーナスをもらいお金をおろすためどのATMからもお金がなくなるという現象が起こります。 そのため、少し早めにお金の準備をすることをお勧めします。   テトが近づいてくると街中に桃の木や金柑の鉢植えが市場に並び、立派なものとなると非常に高価格で取引されます。 縁起物として自宅に飾るのが一般的で、北部では桃の木(Hoa đào)、南部や中部では黄色の梅の花(Hoa Mai)が一般的です。 富、幸運、希望などの意味があるため、一年の始まりを希望に満ちたものになるよう願って飾ります。 テト前になるとバイクの後ろに鉢植えを乗せて運ぶ姿が街中で見られるのは風物詩ですね◎   こちらの記事ではベトナムのお正月『テト』の紹介をしました。 テトは年に1度の大型連休!ベトナム在住日本人の方は、一時帰国をしたり海外旅行をする方も多いのではないでしょうか。 もしベトナムに残る方は、一度ベトナム人の友人や同僚の方の家にお邪魔してベトナムのお正月を楽しんでみてはいかがでしょうか? お正月に招く人は大切な人なので、ベトナムの方にお正月に呼んでもらえることはとても光栄なことです◎ ベトナムのお正月を満喫してくださいね。  

2023.11.16

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(生活・産業)

ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(生活・産業)
ベトナム生活情報

突然ですが、皆さんはベトナムに対してどんなイメージを持っていますか? 今回はベトナム、ホーチミンに在住する筆者が生活する筆者がよくあるベトナムのイメージに対して住んで感じたことを忖度なしでご紹介していきます! ベトナム料理はあっさりとしていて、日本人にも親しみやすいと言われています。実はフォーは北部発祥。ホーチミンのフォーは北部に比べて甘く、ハーブをたくさん入れて食べます。 対してバインミーは南部発祥とされ、起源はフランス統治時代にフランス料理から取り入れられたことが始まりだそうです。バゲットは驚くほど軽く、サクサクでフワフワの食感です。中身の具材はハムや牛肉・つくねなど、店ごとに異なっています。 生春巻きも南部の発祥。北部では揚げ春巻きがよく食べられるそうです。地域やお店によってそれぞれの味があるため食べ比べてみるのもおすすめです。   ベトナム料理といえば「パクチー」を連想される方も少なくはないでしょう。実際にホーチミンのいくつかのローカルレストランを訪れてみて感じたのがパクチーだけではなく「様々な種類のハーブ野菜を付け合わせとして食べる」ということ。料理に直接トッピングされず、別皿に「ノコギリコリアンダー」「オリエンタルバジル」「ドクダミ」「シソ」「レタス」などのハーブ野菜が山盛りで添えられることが一般的。辛味も自分で調整できるように唐辛子や辛味調味料が別添えになっていることが大半です。 筆者が大好きなのは、熱々のフォーに「ノコギリコリアンダー」と「オリエンタルバジル」をたっぷり入れること。香りがよく、食欲が湧いてどんどん食べられます。もちろん好みでトッピングできるので、ハーブが苦手であれば残しても大丈夫です。   ベトナム料理ももちろん美味しいですが、ホーチミンにはフレンチ、イタリアン、和食、中華、メキシコ、タイ、インドなど食の選択肢に困らないほどレストランの種類が豊富です。特に、和食は「名代宇奈とと」「丸亀製麵」「吉野家」「牛繫」など有名チェーン店を始めとして様々なジャンルの和食レストランがあり、日本食が食べられなくて困るということはありません。   食について「毎日ベトナム料理を食べているの?」「お米はどうしてるの?」と聞かれることがありますが、実は和食の自炊も可能です。 ホーチミン市内にはいくつもの日本食材店があり「イオンモール」や「業務スーパー」もあります。また、ベトナムはお米文化。現地でも日本米を生産しているためお米を安く簡単に手に入れることができます。もちろん日本産の米を専門に売っているところもあり、選択肢は豊富です。 ローカルスーパーの雰囲気も日本のスーパーとほぼ変わらず、「お豆腐」や「サバ」「レンコン」など日本でもよく食べる物が売られています。現地で生産された野菜や肉類は安価なため筆者もベトナムにいながら、日本にいたころとほぼ変わらない食生活を送りかなり節約できています。 「ベトナムで自炊すると食費はいくら?」ベトナム在住者による生活費大解剖!   ベトナムオートバイ製造業者協会(VAMM)の最新データによると、2022年では1年間に300万3160台のオートバイが販売されています。 日本での2022年の二輪車販売台数は40万5千台のため、ベトナムでは日本に比べて10倍に近いバイクが販売されていると分かりその台数の多さに驚いてしまいますね。   ベトナムでは「バス・車>バイク>歩行者」の順で優先され、日本の歩行者優先の交通環境と大違いです。また「信号が赤でも右折は走行可能」「歩道をバイクが走ってもいい」などその道独特の交通ルールがあるため、ベトナムに来たばかりの人は道を歩くだけでも一苦労です。道路を渡るときは手を前に出しながらゆっくり進むとバイクの方からよけてくれます。 また、ベトナムに来て驚いたことは、「バイクの3人乗り、4人乗りは当たり前」ということ!街中では「バイクの上でお昼寝」をすることもあり、ベトナム人は空間認知力やバランス感覚に優れている人が多いのかもしれないと感じています。   朝や夕方の通勤ラッシュにはバイクと車が大渋滞します。そのため、ラッシュ時には余裕を持って出かけないと約束の時間に遅刻してしまうということもあります。今後、ホーチミン市内では2024年に地下鉄が開業を控えており、公共交通機関の発達で渋滞が緩和することが期待されています。   「Grab」を筆頭に配車アプリが発達しており、日本よりも安価でタクシーやバイクで移動することができます。旅行者を狙ったタクシーのぼったくりを心配するかもしれませんが、配車アプリなら事前に料金が設定されているうえ、カードでの決済もできるため安心です。   ベトナムの2023年現在の平均年齢は33歳。国全体が若々しく、活気にあふれています。ベトナムと言えば、美しい民族衣装の「アオザイ」南部のホーチミンでは「アオヤイ」と発音されます。アオザイを着るタイミングは 会社のセレモニーや結婚式、旧正月 学校で決められた日 会社の制服として毎日 とベトナム人女性にとって身近です。身体にフィットした作りになっているため、現地の人たちも採寸してオーダメイドで製作してもらうそうです。旅行者も1日でアオザイをオーダメイドできるお店もあるため、気軽にアオザイにチャレンジできそうですね。   日本人は、着物を特別なシーンにしか着ないため、日常で着物姿を見かけることは少なくなりました。しかしベトナムでは銀行や会社、レストランの制服にアオザイが取り入れられている所もあり、日本の着物よりも見かける割合はかなり高いです。 また「白いアオザイ」は一般的に高校などの制服で、毎日着るわけではなく学校ごとに着用日が決められているということを聞いて驚きました。   日本では、ショートカットやパーマの女性をよく見かけますが、ホーチミンでは圧倒的に黒髪ロングの女性が多いと感じます。ベトナム人の知り合いに尋ねたところ「黒髪のロングは伝統的な髪型だから人気」と教えてくれました。ボブカットブームも数年前はあったそうです。   日中のホーチミンでは、女性たちのほとんどがパーカーや長袖・長いスカートで紫外線を完全にガードして、バイクに乗っている様子をよく見かけます。「暑くないのかな?」を思うほど完全防備な姿ですが、これも美白を守るためだそう。 日が暮れると、若い人を中心に短いスカートや露出の高い服装が目立ちます。中でも韓国スタイルのファッションが多く、日本人のようなカジュアルスタイルよりもボリュームのあるフリルやタイトなデザイン、かわいいデザインの服が好まれるようです。一方で、ストリートファッション系の服も人気です。中高年の女性は、派手な柄物のセットアップスタイルにノンラー(葉で編んだ笠)姿をよく見かけます。   1975年まで続いたベトナム戦争。枯葉剤の使用やその後遺症などがメディアで報道され、印象深い方も多いようです。ホーチミン市の中心部にある戦争証跡博物館ではその悲惨さや残酷さを今も多くの人に伝えています。 メコン川ツアーでは攻防の拠点として利用されたクチトンネルを見学できるプランもあり、当時の様子を知ることもできます。現在、ハノイやホーチミン市内には戦争の悲劇の跡形はなく、賑やかな街の風景が広がっています。   諸国からの独立運動において女性の活動が重要視され、ベトナムでは約1世紀以上前から法律での「男女平等」が定められています。こういった経緯から女性が大切にされる文化があり、年に2回ある女性の日はベトナム人にとって大きなイベントのひとつになっています。 ベトナムに住んでいると日常的に車のドアを開けてもらったり、女性の日には「プチギフト」をもらったりと女性として大切にされていることを実感する機会が多くあります。 【ベトナム 文化】男性必見!女性の日の重要性を現地在住者が徹底解説★   「戦争中、夫がいない中で女性が家庭を支えていたという歴史的背景から女性が頼もしい」と言われていますが、現代のベトナム人女性も働き者が多い印象です。 ベトナムでは、経営者や上司が女性ということは珍しくなく女性も活躍できる環境が整っています。   農林水産省によると2021年ベトナムではコーヒーの生産がブラジルに次ぐ2位。この他にも、米やエビの輸出、繊維産業などが有名で、機械製造業も盛んです。 ホーチミン郊外には工業団地がいくつかあり、日本の企業も多く進出しています。こうした日系企業の工場では、生産管理や品質管理、人材育成ができるポジションの人材が求められています。   ベトナム人が乗っているバイクは「ホンダ」や「ヤマハ」など日本製が大半を占めています。その中でもホンダ製のバイクは市場の80%を占めているそうです。(参考記事URL) ベトナム人は長持ちして品質のよい日本製品が大好き。日本人の使う人に立った視点や改善思考、勤勉さを学びたいと思っている人が多いと実感します。こういった理由からベトナム人に技術を伝え、指導できる日本人の存在がベトナムでは必要とされています。 また、ベトナムは海外勤務の第一歩としてステップを踏みやすいのが特徴といわれています。理由としては 日本を含めた海外企業の投資・進出が増加しており多種多様なポジションの求人がある 言語/スキルでの求人応募条件が他国と比べてもそこまで高くない 物価が安いため新生活を始めるためのコストが比較的安い が挙げられ、海外勤務経験のない方にもスタートを踏み出しやすくなっているのが魅力です。 「HRnavi べとわーく」では、ホーチミン勤務の求人のご紹介も行っております。SkypeまたはLINE、Zoom等オンラインでのキャリアコンサルタント面談では、現地の情報や生活面に関するご質問についてもお答えできますので、まずはお気軽にお問い合わせください。   ベトナム労働・傷病兵・社会問題省傘下の海外労働管理局によると、2022年のベトナムから海外への労働者派遣総数は日本が6万7,295人で、最大の派遣先となりました。 2016-2017学年度では、ハノイの3つの小学校で3年生からの生徒を対象に試験的に日本語教育を実施し、試験結果に基づいて日本語教育は拡大され、学校のカリキュラムに正式に組み込まれる予定です。 生活していると「以前、日本で働いていた」「日本アニメが好き」と日本語で話かけてくれる人もいます。観光地では、日本語でコミュニケーションができるベトナム人も多い印象です。   以上、「ベトナム料理」「バイク」「アオザイ」「ベトナム戦争」「ベトナムの産業」についてイメージと実際の感想をお伝えしました。 ベトナムに住んでみて感じるのは「想像よりも都会」「昔ながらの素朴な雰囲気と先進的な文化が入り混じっている」ということです。食についても、日本と共通点を感じる部分もあり日系企業が多く進出しているため不自由を感じることがないというのも実際に住んでみて分かりました。 下記のでは「ベトナムは発展途上国?」「共産主義って?」「治安は?」「人柄は?」などイメージと実際に住んでみて感じたことをお伝えしていきます。 ベトナムってどんなとこ?イメージと実態!現地在住者が回答(経済・衛生)  

2023.11.13

【ハノイ/交通事情】気になる現地での交通手段を一挙紹介!

【ハノイ/交通事情】気になる現地での交通手段を一挙紹介!
ベトナム生活情報

ベトナムのハノイにこれから住む方にとって、欠かせない情報の一つが交通手段ですね。 数日間の旅行であれば全てタクシーで済ませるのが便利ですが、住むとなると毎日の利用となるためコストや安全面など気になることがたくさんありますよね。 ベトナム人はバイクでの移動が主となりますが、日本人の私たちにとってハノイでバイクを乗りこなすのはハードルが高いですね。 筆者はハノイに3年間住んでいますが、その時の状況や行きたい場所によって交通機関を使い分けています。 そこで、こちらの記事ではハノイの様々な交通機関をご紹介していきたいと思います◎   在住日本人の方が最も身近に利用する機会があるのは、タクシーではないでしょうか。 会社でタクシーカードを利用している方も多く、目的地までdoor to doorで到着できるタクシーは便利かつ安全ですね。 ただ、安心できるタクシー会社を選択して利用するようにしましょう。今回紹介するタクシー会社は比較的安心して乗れると言われています。 どこの会社か分からない流しのタクシーはぼったくりなども多いので、乗らないように注意してください。 ベトナムのタクシーの初乗り料金は10,000~15,000VND(約60~95円)と日本と比較するととても安いですね◎ 乗ったら目的地を伝えて、メーターがしっかり動いているか確認してください。 ※もしあまりに早くメーターが動く場合は、ぼったくりですのでその場で停め降りるようにしましょう。   ※タクシーメーターについて また、タクシーのメーターが『12.0』などと表示されていることがあります。 こちらは『12,000』の意味となり、桁数が多いベトナムドンの金額表示をシンプルにしています。 慣れるまでは金額が分からないことがありますが、小数点の後には0が3つつくと覚えてくださいね!   ①TAXI GROUP(タクシーグループ) 白の車体に赤のラインが目印のタクシーです。屋根に青い背景でTAXI GROUPと書いてあるのを確認してください。 専用の配車アプリがあり、今いる場所を知らせて予約もできます◎   ②Mai Linh Taxi(マイリンタクシー) とてもわかりやすい緑のタクシーがMai Linhタクシーです! 見た目も分かりやすく、見つけやすいので安心して乗れますね。ハノイではこちらのマイリンタクシーを見かけることが多いです!   ③Vinasun Taxi(ビナサンタクシー) 白い車体に緑と赤のラインが入ったタクシーで、こちらも比較的安心して乗れるタクシーです。 ビナサンタクシーはホーチミンで多く見かけるタクシーの1つです。  ベトナムのタクシーは自動ドアではありません!待っていても開きませんので、自分でドアを開けて乗りましょう。   日本ではあまり馴染みがないですが、ベトナムでは最も便利ともいえるのが配車サービスのGRABです。 専用のGRABアプリから予約を行いますが、バイクもしくは車を選ぶことができます。 そしてお迎えの場所と目的地を入れて検索すると、近くにいる車やバイクが来てくれます。 お迎えの場所に到着するとドライバーから電話もしくはメッセージが来るので、車のナンバーを確認して乗るだけです! 支払方法は、カード、電子マネー、現金から選べるので予めカード登録をしておくと現金の受け渡しもないため手軽で安心です◎ 目的地を指定した時点で利用金額が確定しており、有料道路を使用しない限り基本的に金額の変動がない点、またGrabサポート体制が万全で何かトラブルがあった際には、カスタマーサポートがしっかり対応してくれます。(英語対応) 利便性が非常に高く、在住者の方であればプライベートに関しては、タクシー会社の利用よりGrab利用者の方が圧倒的に多いのが現状です。 Grabのような配車サービスは他にも多くあります。 『Be』『Gojek』『Goviet』等が有名で、専用のアプリからGrab同様の操作で目的地までの利用が可能です。 決先方法の選択肢はGrabが一番多く、万が一問題があった際のカスタマーサポートも手厚いので、基本的にはGrabをメイン利用に、Grabでドライバーが確保できない時などには他のアプリを使用されるのがオススメです。   ハノイ市内には路線バスが張り巡らされており、市内の中心部であれば徒歩圏内にバス停を見つけられることがほとんどです。 ベトナム人の多くはバイクを利用しますが、学生やバイクの運転が苦手な方は路線バスが移動の中心手段になっています。 バスは主に①ハノイ市が運営する公共バス ②Vingroupが運営するVinbus の2つに分けることができます。 ※Vinbusはベトナムの自動車会社Vinfastが製造しているEV車を使用し環境に優しく、2021年12月に運航開始したばかりでとてもきれいな車体です。 また、バスに乗るとチケット代金を徴収する担当者がいるのですが。Vinbusの徴収係は挨拶やお礼を言ってくれるなど教育も徹底していますよ◎ ≪バスの運賃≫ 市バス・Vinbusともに一律7,000VND(約40円) ・乗り降りする場所に関わらず料金は一律です。 ・走行距離が長い区間のバスは8,000VNDもしくは9,000VNDの場合もあります。 ・乗り換えた場合は再度料金を支払う必要があります。 ◆乗車するバスの探し方◆ まず、ハノイのバスには番号がふられており、その番号によって走る区間が異なります。 最も簡単な乗車方法はGoogle mapで現在地から行きたい場所を検索し、下記画像のバスの項目(赤い四角参照)をクリックしておすすめのバス番号を確認する方法です。 黄色の下線を引いている箇所の様に、バスの番号【146】などと表示されますので、案内されているバス停から同じ番号のバスに乗れば目的地まで到着することができます。   専用のアプリなどもありますが、ベトナム語での仕様になっているためベトナム語初心者には少し使いづらいかもしれません。 アプリで検索をしたい場合は、下記のTim Buytというアプリがお勧めです。 こちらのアプリは、時刻表(何分間隔で運行しているか)や現在バスがどこを運行しているかリアルタイムで確認できます。 ※Vinbusの検索は2023年11月現在Google mapではできないため、Vinbus乗車を希望する方は専用のアプリ(Xanh SM)で検索する必要があります。 ◆バスの乗り方◆ ①バス停で手を上げて乗車希望アピール バス停に自分の乗りたいバスが来たら、立ち上がり手をあげるなど乗りたい素振りをしましょう◎ ※バス停に座っていると、乗らないと運転手が判断してそのまま過ぎ去ってしまうこともあります。 ②バスに乗って料金を渡す 基本的には前ドアからの乗車ですが、乗降車時間はほとんどないので、お近くの空いたドアところから乗って問題ありません。 乗車した後、料金を徴収する担当者が座席まで来るので、7,000VNDを渡しましょう。 お金を渡すとピンクの紙がもらえるので、支払い完了です◎ 大きいお金はお釣りが足りないこともあるため、10,000VND or 20,000VNDを持っておくことをお勧めします。 ③降車時は『SOS』ボタンを押してドライバーか料金徴収者に伝える 降りたいバス停の1つ前のバス停を過ぎた後、バス内についている赤い『SOS』ボタンを押しましょう! 緊急ボタンかと思われがちですが、バスドライバ―への降車の合図になります。 また、ボタンが上手く作動しないこともあるので、次降りたいよ!とバスの運転手や料金を徴収する担当者にアピールしましょう。 降りることを伝えないと一瞬バス停に寄って、一時停止することなく次へ進んでしまうことがあります。 伝えたうえで、降りるドアの前に立っておくのが一番安心です◎ 慣れてくるとドライバーや料金係が話しかけてき、『どこ出身だ?』『彼氏はいるのか?』『なんで住んでるんだ?』などといろんな質問が飛んでくるのもベトナムのバスの面白いところです。 ベトナム語の勉強にもなり、筆者はいつもバスの中で話すのを楽しみにしています笑 市内バスは1か月間乗り放題のパスを購入することもできますので、毎日通勤などで利用する方には乗り放題パスを購入することをお勧めします◎   2021年11月にベトナム初のメトロがハノイに開通しました。 メトロと言っても開通した路線は「ハノイメトロ2A号線」という1区画のみで「Cat Linh Station(カットリン駅)」から「Yên nghĩa(イェンギア駅)」までの路線です。 ハノイの南西を通っており、タイホー、キンマー、旧市街などの日本人が多いエリアには重なっていません。 始発のCat Linh Station(カットリン駅)はドンダー区にあり、ハノイ在住日本人で日々使う方はあまりいないかもしれませんね。 通勤や通学に毎日利用するというよりは、現在はアトラクション感覚でベトナム人の若者が試しに乗っていることが多いようです。 今後7路線開通予定とのことですので、より中心部の路線が開通すればバイクに代わって市民の足となる日が来るかもしれませんね◎ ◆メトロの乗り方◆  ①切符を購入する 日本の券売機の様な機械があり、そちらから切符を購入することができます。 券売機の言語を英語に変更することもできるのでご安心ください◎ 料金は始発駅から終点まで乗っても15,000VND(約90円)! タクシーで行くと120,000VND程度かかるのでとってもお得です◎②ICカードを受け取る 券売機からICカードを受け取りましょう。お釣りも受け取るのを忘れずに★③ICカードをかざして構内に入り電車に乗車! 電車はラッシュ時は6分間隔、通常時は10分間隔で来るため、待ち時間はとっても短いです。 メトロは現在はまだ限定的ですが、今後の路線増に期待ですね◎     こちらの記事ではハノイで生活するうえで欠かせない交通機関をご紹介しました。 筆者は普段の移動はGRABを利用することが多いですが、時間がある時や遠くへ出かける際には節約にもなるためバスを利用しています。 皆さんの生活スタイルに合わせた交通機関の選択肢を見つけるために、こちらの記事が参考になれば幸いです。    

2023.11.09

ベトナムの転職事情を解説!テト(旧正月)と離職の関係性とは

ベトナムの転職事情を解説!テト(旧正月)と離職の関係性とは
ベトナム就職情報

ベトナムでは例年1月下旬~2月上旬頃にテト休暇があります。 テト休暇は旧正月に伴う大型連休で、東南アジアでは日本のように新暦のお正月よりも旧暦のお正月を盛大に祝い大切にする習慣・文化が根付いている国が多いです。ベトナムもその国の1つです。 ベトナムではこのテト休暇明けに「ベトナム人の転職が増える」と言われているのを皆さんはご存知でしょうか?? この記事では、 テト明けに転職が増える理由 ベトナム人の転職動機 ベトナム人が転職時に心配になること ベトナム人の転職者を防ぐには について詳しく解説していきます。     ベトナムの人々がテト後に転職を選択する最大の理由だといわれています。転職時期を考える際に、テト後の賞与を受け取るまで働きその後離職というタイミングを選択する方が多いです。 テトボーナスとは? ベトナムの労働法上、労働者への賞与の支給を雇用主の法律上の義務として定めており、旧正月の時期にはいわゆる「テトボーナス」が支払われます。 額には決まりはなく、労働組合と合意したうえで支払いの有無及び金額を決定することになっています。給与の一か月分以上の賞与を支払うことが義務付けられていた名残もあり、最低1カ月の賞与が慣例として残っています。また賞与の時期もテト正月前後、または最初の雇用契約から毎年1年後など会社によって異なります。   テト直前になると、多くのベトナム人が「テトを安心して迎えたい」と考えるため、転職活動を控える傾向があります。 理由としては、転職活動は長期間に及ぶことがよくあり、テト直前まで履歴書を書いたり面接に行ったりするよりも、「テト休暇を終えた後に気持ちを新たに転職活動を始めたい」と考えるベトナム人の方が多いという見方もあるようです。   ベトナム人のテトの過ごし方はこちらの記事もご覧下さい。 【ベトナム/旧正月】現地在住者に聞く!テト(旧正月)の習慣・マナー・過ごし方   多くの企業の規定では退職願は1か月前までに提出しなければならないため、退職希望者は、テト前に退職手続きを済ませている場合が多くなっており、退職希望者はテトの休暇を終えて、その後正式に退職していきます。 したがって、企業の人事部は退職数を見込んで積極的に採用を行い、速やかに後任を確保する必要があります。そのため、労働市場はさらに活況になり新しい求人が増えるため、転職者もそれに従って増える構図になっているようです。   ベトナムの離職率についてはこちらの記事をご覧ください。 【ベトナム 離職率】日本とベトナム/転職に対する意識の違い 一般的にはベトナムの求職活動時期には以下のような傾向があると言われています。 3~5月 求職者数 増加 6~8月 大学卒業シーズン前の新卒採用が増加 (一方で、中途採用数は新卒採用が目立つため若干減少するように見受けます) 9~11月 求職者数 増加 12~2月 求職者数 減少(※テト前) 転職者は、新卒採用シーズンを避けて転職活動をしたいと考えるため、必然的にテト前後に転職活動が集中するようです。また、「新年に新しいスタートを切りたい」「帰省で家族から転職するようにアドバイスを貰った」「故郷が懐かしくなり帰郷を決めた」などテトをひとつの区切りとして考える人が多いことも理由として考えられます。   ベトナム人が転職をどんなものがあるのでしょうか?ここではいくつかの動機をご紹介します。 多くのベトナム人にとって給与は仕事に対する大きなモチベーションになっている場合がほとんどです。しかし「給与・賞与が少ない」「昇給幅が小さい」「福利厚生(社員旅行など)が手厚くない」など、不満な点が出てくると転職を考える人は少なくありません。 ベトナム人にとって転職はネガティブなイメージはなく、自分をより高く評価してくれる会社に採用されたいと考えるジョブホッパーが多いのも特徴的です。   社員旅行は必須?! 福利厚生の面では、民間保険の有無や社員旅行の行き先などが重視されます。日本では敬遠されがちな社員旅行ですが、ベトナム人にとって一大イベント。旅行の内容を日頃の働きに対する対価と受け止め、顧客やパートナー企業、入社を考えている人にとってのアピールになると考えられています。   「仕事に対する考え方が上司と合わない」「スタッフ同士の人間関係が上手くいかない」など人間関係に不満を持って転職を考える場合もあります。 特に「人前で𠮟られる」と自尊心が傷つけられたと感じる人も多いベトナム人。仕事上で指導が必要な場合には「個別に話をする」などの気遣いが必要です。 また通勤時間が長い、休日出勤があるなどもプライベートの時間を重視するベトナム人にとっては受け入れられにくいと言われています。   結婚や出産、介護などが理由で転職する人もいます。家族を大切にする国民性から、ワークライフバランスを保ちながら家族のケアをしていきたいと考える人が多く、自分や家族にとって最善の選択ができるようにと転職をすることもあります。   ベトナム人は向上心があり、スキルアップにも積極的です。成長が見込める環境に身を置き、給与アップのために自身のキャリアを磨きたいと思っている人が多く、正当な評価を求める傾向にあります。しかし「毎日同じような仕事しか任せられない」「何のためにやっているのか分からない」などモチベーションが下がると転職を考える人もいます。   比較的若いベトナム人に多い退職理由は「海外留学」です。海外で学び、働くことで家族の経済を支えたいという気持ちが強く、ベトナム国内で就職するよりも海外で就職した方が給与が高いという認識があります。 また、大学の進学率も年々上昇するにつれ、留学への関心も高まってきています。自分の人生にとって価値のある経験を得るための一つとして、留学を志す若者が増えているのも理由の一つです。 一方で、ベトナム人は自分で事業を立ち上げることを目標とする人が多いのも特徴です。ベトナムでは少ない資本でも起業が可能です。職場で培ったスキルやノウハウを生かして独立をするために退職する人もいるようです。   転職に前向きな考えの人が多いベトナム人ですが、転職の際に心配になってしまうこともあります。 2023年第3四半期のベトナム人労働者の平均収入は月710万ドン(約4300円)となっています。貯蓄率も低く月の収入がないと生活が続けられないという人も少なくありません。仕事を辞めてから転職活動をすると生活費がなくなってしまう心配があるため、採用内定後の退職やテトボーナスを受け取ることが重要視される傾向になります。   SNS上で「テトボーナスを受け取って辞めるとは恩知らず」「テトボーナスを貰って辞めることに罪悪感がある」といった投稿があり、Web記事になりました。テトボーナスを受け取ることは当然の権利ですが、ベトナム人の中にも「辞めることに罪悪感がある」という人もいるようです。 (引用元URL)   転職者の方も、雇用主が常に求めているのは「長く会社に勤めてくれる人材」ということを理解しています。そのため、転職活動の際に経歴が多すぎると不利になる可能性があると考え心配になってしまいます。また、前の職場で充分なスキルや経験を積めていない場合も転職が有利にならないのではと考えることもあるようです。   ここではベトナム人の離職を防ぐアイディアを8つご紹介いたします。 コミュニケーションを大切にする 昇給する 責任あるポジションを任せる ギフトを欠かさない(女性の日等) 従業員の家族を大切にする 上司が積極的に従業員のフォローをする 社員旅行や社内イベントを設ける 成果を社員の前で褒める   いかかでしょうか?今回はベトナム人がテト明けに仕事を辞める理由や転職動機についてご紹介しました。 しかし、転職の理由や状況は人それぞれ異なるため、すべてを解消することや防ぐことは困難です。 ですが、一方で向上心とスキルアップに熱心なベトナム人のモチベーションを保ちながら共に働いていくことも可能です。 この記事が参考になりましたら幸いです。  

2023.11.06

【ベトナム/ハノイ】便利で安心!出張者向けおすすめホテルをご紹介!

【ベトナム/ハノイ】便利で安心!出張者向けおすすめホテルをご紹介!
ベトナム生活情報、お役立ち情報

未曽有の事態であったコロナウイルスの収束と共に、2023年に入り急激に日本からベトナムへの出張者が増えている今日この頃。 慣れない土地での海外出張で、唯一ゆっくり休める場となるホテル選びは非常に重要ですよね。 土地勘もなくどのエリアを選べばいいのかも分からない、できれば日本語で対応してくれるホテルがいい、バスタブが欲しい、などそれぞれこだわりの条件があると思います。 こちらの記事ではハノイのホテル選びのポイントと、お勧めホテルを紹介していきます。     異国の地で不安なことと言えばやはり、言語ですよね。 出張でいらしゃる方の中にはベトナム語はもちろん、英語もあまり得意ではない…できれば日本語で対応してくれるところがいいという方も多いのではないでしょうか。 その点ベトナムは日系のホテルや、日本語が通じるホテルがたくさんあります。 日本のビジネスホテルのような作りになっており、朝は日本食の和定食が食べられるホテルもありますよ◎ 基本的には受付に日本語対応可能なベトナム人の方が常駐しているケースが多いですが、日本人の担当者がいるホテルもあります。   やはり海外といえばお風呂事情が気になるところではないでしょうか。 海外のホテルはシャワーのみのお部屋も多く、長旅で疲れた体を癒したい方にとっては重要なポイントですよね。 ベトナムでは湯舟に浸かる文化はないため、五つ星ホテルでもバスタブなしのホテルも多くあります。 しかし日本からの出張や旅行者が多いこともあり、日系ホテルではバスタブや大浴場、その他サウナまで備え付けているホテルまであります! この後のホテル紹介の項目で大浴場付きホテルも出てくるので、要チェックです◎   そして、意外と盲点なのが立地です。 ハノイはとにかく渋滞が酷く、朝や夕方のラッシュ時は通常10分で行ける場所でも30分かかってしまうこともあります。 ベトナムでは仕事の開始時間が早く、通勤ラッシュアワーは7:30~8:30、帰宅ラッシュは17時~18時頃となります。 特に企業が多い、コーザイエリア、バーディンエリア、ハイバーチュンエリアなどは渋滞がひどく、上記の時間に移動予定がある場合はできる限りオフィスから近いホテルに宿泊することをお勧めします。 これに加えて雨が降ると、タクシーが捕まらないということも起こりますので、雨の日にはいつもより時間に余裕をもって出発しましょう。   ベトナムで日系ホテルの代表といえば東屋ホテルです。 東屋ホテルの魅力と言えばなんといっても屋上に露天風呂付ということ!ベトナムで露天風呂に入れるなんて、出張疲れも癒されますね◎ 朝6時~10時、夕方17時~24時までと長く楽しめるので、朝風呂もいいですね◎ 宿泊しなくてもビジターの方も利用できるので、在住者の方も100,000VND~利用できるので休日に東屋の露天風呂でのんびりというのもいいですね♪ それに加えて、朝は和朝食や和食を中心としたブッフェが楽しめるので、異国の地へ行くと恋しくなる日本食で体を整えれば出張も頑張れますね。 日本語のテレビも観れたり、受付は日本語が通じるなどと、日本にいる時と変わらない快適な日々が過ごせます。 リンランエリア、キンマーエリア、ハイバーチュンエリアと日本人が多く住むエリアにあるため、立地も非常に便利ですよ。 できるだけ日本式で過ごしたい方にはおすすめのホテルです!   ハノイで日系ホテルと言えば言わずと知れたSAKURA HOTEL。 日本大使館前、コーザイ、キンマーと便利な場所にあり、日本語対応をしてくれる安心安全のホテルです。 SAKURA HOTELでは無料で和朝食などの定食が食べられるのも嬉しいポイント!鮭の塩焼きやカレーライスなどがあり、部屋に持ってきてもらい食べることもできるのでプライベートも守られるのが嬉しいですね◎ そして、SAKURA HOTELにも大浴場やサウナがついているため、足を伸ばして大きなお風呂でのんびりできるので嬉しいですね。 東屋ホテルよりも少し低価格ですが、サービスや食事も質が高くおすすめのホテルです。 SAKURA HOTELはハノイのみの展開で、ホーチミンにはありません。   そして日系ホテル3つ目はKURETAKE INNです。 日本でも有名なくれたけインのホテルがハノイで展開しており、日本語対応もばっちりです◎ 朝食は無料の和食を中心としたブッフェがついており、朝からたっぷり和朝食も食べられ、フォーなどのベトナム料理もあります。 そしてこちらのホテルも大浴場とサウナがついています。 しかし夜が22:30までと比較的早めに利用時間が終了となるため、会食などがある方の利用は難しいかもしれません。 KURETAKE INNの嬉しいところは、日本の漫画がたくさん置いてあるところ!出張で夜行くところもないしな~という方でもホテルでのんびり漫画を読んでお風呂に入ってリラックスできるのが嬉しいですね。 少し古いホテルにはなりますが、価格も安いため日系ホテルで価格を抑えたい方にはKURETAKE INNがお勧めです。 筆者もハノイ出張の際にはよく利用しているホテルです!   せっかくの海外出張、五つ星ホテルでのんびり優雅にステイしたい。けれど既定の宿泊費があるため、お値段はそこそこで…という方におすすめなのがDaewoo Hotelです。 コロナの収束と共に軒並みハノイのホテルの料金が上がっており2万円は超えるところがほとんどですが、その中でも比較的安価で宿泊できる五つ星ホテルです。 また、キンマーエリアのロッテショッピングセンターの向かいにあり、好立地であることもお勧めポイントです。 五つ星ホテルならではのバラエティ豊かなブッフェ朝食や、広いプールやレストランも複数あり、お部屋も広いためゆったりステイしたい方は必見です。 仕事でも旅行でも利用しやすいためか、周りでは最近Daewoo Hotelを利用しているという声をよく聞きます。   こちらはバーディンエリアに位置する五つ星ホテルで、ハノイの老舗ホテルです。 ナイトクラブやカジノ、スパなどが併設されており、出張しながらも現地でしか楽しめないことをしたい!という方にはもってこいのホテルです。 ベトナムでは外国人に対してはカジノが認められており(無人・機械のみ)、せっかくだから体験してみたいという方はハノイホテルに宿泊してみてはいかがでしょうか? ベトナムには五つ星ホテルも多くありますが、その中では比較的安価に宿泊できるホテルの一つです。 近くに湖もあり、ゆったり静かに過ごせるエリアですよ◎   こちらの記事では出張時におすすめのハノイのホテル5選をご紹介しました。 日本から遥々ハノイへ向かい、限られた日数の中で数々のスケジュールをこなさなければいけない忙しいビジネスマンの皆様。 そんな方々が少しでも羽を伸ばして、快適な宿泊ができる空間をお伝えできていれば嬉しい限りです。 ベトナムのハノイは若者が多く活気に溢れている一方で、首都として古きよき東南アジアの文化や景色が色濃く残る素敵な街です。 お仕事の中でも現地を楽しんで、ハノイの魅力を探してみてくださいね◎  

2023.11.02

工業団地での営業としてマルチに活躍
(転職成功インタビュー vol.3/西さん)

工業団地での営業としてマルチに活躍(転職成功インタビュー vol.3/西さん)
ベトナム転職インタビュー

出身は兵庫県です。ベトナムは7年目になります。妻と子供2人の4人で暮らしています。   関西大学を卒業後、17年間食品商社で勤務していました。そこでは製造、生産管理、資材調達、営業を経験しました。2017年よりベトナムに赴任し、ベトナム現地法人の代表を務めました。現地法人では、設立からパートナー企業探しや、品質管理、パートナー企業への指導、販売先開拓などを行い、ホーチミン支店の開設も行いました。その後、ベトナムで2回転職し、現在に至ります。   もともと海外に興味はあったのですが、前職で海外に駐在する機会があり、ベトナムに来ました。その後、一度帰任を受けましたが、日本とは違うベトナムの文化に興味を持ち、日本よりも活力を持ったベトナムで転職しようと思いました。   今回の転職については家族も一緒ですので、勤務地がハノイであることを優先として、職種には拘りはありませんでした。業種は製造業以外で働いてみたいということはありました。外に出て人と話す仕事が好きなので、営業の経験が活かせる営業職を希望しました。   第一にお客様のサポートが出来る業種が希望でした。現職のポジションのお話を聞いた時、建築・内装業に興味があった事と、新しく進出された企業のサポートをしてみたい、また、法人設立、工場の立ち上げを経験してきているのでその経験が活かせるのでは、と思い、応募することに決めました。 前職で色々経験させていただいたことが今に繋がっていると思います。   テクニカルマーケティングというポジションで、視察のお客様のアテンドや、レンタル工場のご案内、コンサルタント業務(法人設立の手続きや各種ライセンス取得代行)、新規工場建設や内装工事のプラン作成、見積作成、仕様の調整など幅広い業務を担当しています。   Q5.これまでの業務経験で活かせているポイントはございますか。 まず一番は投資ライセンス取得(IRC、ERC)の流れを一通りわかっていたこと、法人を立ち上げた経験があるため、書類の作成、提出する手順・機関について知識と要領を得ていたこと、ベトナムでの建築・内装工事に関しては前職で工場立ち上げに設計段階から関わっていたこと、また、日本で2工場の立ち上げにも携わり、建築会社との折衝・交渉も経験しておりました。建物以外にもインフラ設備なども含めて、必要なことがわかっていたことが現職に活かせているポイントだと思います。 それでも入社して2カ月はずっと勉強していました。   Q6.ベトナムにお越しなられて、仕事面、プライベートとも第一印象はいかがでしたか、また日本とのギャップで驚いたことはどんなことですか? 始めはやはり不便な印象がありました。当時はGrabも日系スーパーもありませんでしたので、欲しいものが手に入らないことが多々ありました。例えば、調味料・文房具や生活必需品です。日本だと当たり前のことが、当たり前ではないというか。郵便を送るのも最初は難しかったという印象があります。意外だったのは、日本食屋さんが割と多く、値段も高くないところです。 プラスに感じた点は、平均年齢が低くて若い人が多く、国全体にエネルギーがあるという点です。また、日本で普通のサービスが整っていないので、文化の違いもありますが、ビジネスチャンスがたくさんあるなと感じました。逆に、デリバリーの充実など、日本より便利な事がある点も不思議なところです。社会主義国ですが、中国ほど規制は無い印象です。     (SMBC新規赴任者セミナー参加者でのゴルフ) ベトナムで働いてみて感じたのは、教育されている文化の違いもあり、日本では当たり前とされている確認することであったり、フォローアップであったり、報告であったり・・・。日本とは全然違うなと思います。 ベトナム人スタッフを見ていると、自分の成果ありきで仕事をしているイメージといいいますか。製造業でいうと作ったものがその先でどこでどのように使われるのか、営業職でいうと自分の提案がお客様にどう評価されるのか、をあまり深く追求しないように思います。 その反面、意外と真面目で、いい意味で純粋で、自分の持ち場、担当業務をずっとやり続けることができるというプラスの面もあります。何かトラブルが発生した時に、自分で心掛けていることは、色々な人の意見をきちんと聞いて、客観的に判断することです。 人の問題、プロセスの問題、管理の問題など色々とトラブルは出てきますが、経営層・管理職・スタッフ・ワーカーによって視点と意見が変わってくるので、周りの意見を取り込みつつ、柔軟な発想を持って自分の中で解決策を見つけるように心がけています。   ベトナムでの転職をして、現職については業務内容だけでなく、自身の成長も含めて、自分に合った転職をできたなと感じています。 転職する際は、海外だから、ベトナムだからどこでもいいというのではなく、ある程度の軸を持ってなるべく自分の思っている理想に近い、納得できる条件で応募する方がいいと思います。軸というのは給料、勤務地、待遇、職種、業種など人それぞれです。何を基準・希望にするか、また、許容できる範囲も人それぞれだと思います。その上で、入社してみないとわからないところはありますし、入ってから違っていたとか、仕事の内容が合わないということもあると思いますので、入社後、10年先もこの会社で働けるかを想像した時、無理だなと感じるのであれば転職するのもありだなと思います。   将来的には自分の事業を立ち上げるのを目標としていますが、今のところは現職で経験とキャリアを積んでいけたらと考えています。   サッカー、ゴルフなどのスポーツコミュニティに参加していました。他には、仕事関係や日本人の友人、ご近所の方と食事に行ったりしていました。 赴任当時は県人会、異業種交流会などにも参加しておりました。 現在は平日はお客さんとの会食や、友人との食事にもたまに行きますが、ほぼ家族との時間を中心に過ごしています。   海外で働くと日本を外から見ることができて、今までと少し違った視点から日本の働き方を見ることが出来るようになるように思います。日本の良いところも悪いところも見えてきて、仕事に対する取組み方が変わったり、視野が広がると思います。 また、年齢に関係なく、意欲があれば成長できるという点が海外で働く魅力のひとつだと思います。日本では組織の一部になって狭い視野の中で過ごしてしまうことが多い印象ですが、海外で働くという気持ちがあれば、転職・独立・異業種への挑戦も含め、自分の意思次第で進む方向を設定しやすいというのも海外で働く面白味だと思います。  

2023.11.01

【ベトナム/旧正月】現地在住者に聞く!テト(旧正月)の習慣・マナー・過ごし方

【ベトナム/旧正月】現地在住者に聞く!テト(旧正月)の習慣・マナー・過ごし方
ベトナム生活情報

今回は、ベトナム人が1年で最も盛り上がるイベント「テト」について。日本人にはあまり馴染みのない「テト」文化。ベトナム人はテトをどう過ごしているのか?日本人のテトのおすすめの過ごし方などをご紹介いたします   テト(Tết「節」 )とはベトナムの旧正月です。テッグエンダン(Tết Nguyên Đán「節元旦」)の略で、中国の太陽暦に由来しており基本的には中国の春節の時期と同じです。 日本において旧正月はあまり馴染みがありませんが、中国、香港、マカオに加え台湾、韓国、ベトナム、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、モンゴルなどの東アジア圏では国中で盛大にお祝いされ、1年で最も大切な行事になっています。   大晦日:2024年2月9日(金) 元旦:2024年2月10日(土) となっています。ベトナムの労働法上テト期間は5日間の祝日と規定されています。しかし、実際どの日が休みになるのかは、民間企業・公的機関それぞれについて12月以降に発表されるため、その発表を待って正確に決まります。 現在のところ「2024年2月8日(木)~2月14日(水)の7連休」か「2024年2月9日(金)~2月15日(木)の7連休」の2案が検討されています。   ベトナムの大型連休となるテト。ベトナム人はテトをどうやって過ごしているのでしょうか?   家族の結びつきが強いベトナムでは、多くのベトナム人がテト期間中に実家へ帰省します。親戚が集まり、おせち料理を囲んで賑やかに過ごします。しかし最近では、若い世代を中心に帰省期間を短くして旅行に行くベトナム人も増えてきているそうです。   ベトナムでは、年齢に関係なく「お年玉」を渡す習慣があります。ベトナム語で「お年玉」は北部では「ムントゥオイ(Mừng tuổi)」南部では「リーシー(Lì xì)」と呼ばれています。 新年に贈るお金は「幸運のお金」とされ、「贈る側と受け取る側の両方に幸運をもたらす」と考えられています。 日本では親戚の子どもたち等に配るお年玉ですが、ベトナムでは年齢に関係なく家族・親戚・お世話になっている人(部下や使用人)などに渡します。テト期間前になると、市場やスーパーなどでお年玉用の華やかな封筒を見つけることができます。   花はテトの日にはどの家庭にも欠かせないアイテムで、幸運を象徴しています。花が美しく香りが良ければ、テトはより充実したものになると考えられています。 北部では、幸運と豊穣の象徴であるピンク色の桃の花「ホアダオ(hoa đào)」を飾ります。 南部では、発展と進歩の象徴である黄色の梅の花「ホアマイ(hoa mai)」を飾ります。中部では各地方から届けられた黄色と桃色どちらの花も飾られます。 これらの花と合わせて「黄色い菊」や「金柑の実」「黄色いユリ」を飾り付けることもあり、花を飾ることで、新年の幸運、富、繁栄、幸福への願いを表します。   ひき肉や緑豆の餡をもち米で包み、植物の葉でくるみ茹でた「おもち」が、ベトナムのお正月には欠かせないとされています。 北部では「バインチュン(Bánh Chưng)」南部では「バインテット(Bánh Tét)」と呼ばれ、南北で包む葉の種類と出来上がりの形が異なります。 北部のおもち:ドンの葉で包む・四角形 南部のおもち:バナナの葉で包む・円柱形 日本でも地方によって丸餅や角餅など餅の形が変わりますが、同じようにベトナムも地方によって違いがあるのが面白いですね。   引用元URL テトの家族団らんに欠かせないのが「ムット(Mứt)」と呼ばれるフルーツの砂糖漬け。 その種類は豊富で、それぞれの食材に意味が込められています。 ハスの実 子孫繫栄 ココナッツ 家族団らん 生姜 あたたかい人生 ピーナッツ 長寿 金柑 豊かな繫栄 専門店のほか、スーパーにも数種類盛り合わせになったムットが売られています。   縁起を担ぐテトの期間中には「してはいけない」とされる行動がいくつかありますので、代表的なものを5つご紹介します。 テトの三が日は掃除をすると「年の初めの幸運が家から流れ出す」と言い伝えられており、掃除を控えます。 ベトナムでは日本と同様に大晦日までに大掃除を済ませて福の神を迎えるという習慣があります。   一部のベトナム人は今でも、年の初めに食器が割れたり欠けたりするのは「不運」の兆しであり、家族にトラブルが発生する可能性が高いと信じています。 テトだけでなく、日常でもガラスが割れると悪いことが起きる前兆だと思われることもあるようです。   「火は幸運を象徴し、水は常に家族に流れ込む幸運を象徴している」と考えられ、新年にこれらを他人に貸してしまうと「自分の幸運が逃げてしまう」と考えられています。 この他にも「お米」や「お金」も同様にテト期間中に貸すと財産が流れてしまうと考えられているそうです。   1年の最初の日に口論すると、「1年中問題が多く、幸せになれない」と信じられています。 また「悪口や不吉な言葉」を言うことも不幸を呼び寄せると考えられており、避けられます。 家族全員が再会し、1年の幸福を願う時期として、あたたかく穏やかにテトを過ごそうと願うベトナム人の気持ちが表れていますね。   喪中の人や、病人、怪我人は、訪問した人に不運を呼び込んでしまうと考えられているので、親族の家以外の訪問を控えます。 また、前年に自分の会社が倒産したなどの大きな不幸に見舞われた人も、不幸を招き入れると考えられているので、訪問は避けた方がよいと信じられています。   ベトナムではテト明け期間に転職が増えると言われています。理由としては「テト賞与を区切りとして退職する人が多い」が大きな1つの要因です。 テト賞与は日本でいうボーナスにあたり、ベトナムでは年1回テト賞与のみとする企業が多いです。 仕事への大きなモチベ―ションになっているベトナム人も少なくはありません。テト前から転職活動を進め、退職後ゆっくりと休暇を過ごしてから内定された会社へ入社する計画的なベトナム人も多いです。 また、テト期間で帰省した際に「故郷から帰りたくなくなる」「家族からのアドバイスで転職を考える」というケースもあり、日本に比べて転職に対して肯定的な国民性だと言えます。   1年で最も異文化を感じられるテト期間。日本人はどのように過ごしたらよいのでしょうか? ここからは、日本人から見たテトに関する悩みやおすすめの過ごし方についてご紹介します。   テトで気になるのが「お年玉」の相場。 会社の場合、ベトナムでは年間の給与額が「13か月分」とされていて、13か月目の給与はテト前の賞与となっていることが多いです。 この賞与がある意味お年玉の役割をしていますので、基本的には会社としてお年玉を配る必要はありません。 従業員が多い場合、個人では一切配らないことにしている会社も多いです。 ベトナム人は寛容な人が多いことから、お年玉が無かったからといって責めるようなことはありません。また縁起物のため金額は気持ちと考えられているため、普段の関係を考慮して金額を決めるとよいでしょう。 知り合いの子ども 5万VND~ 両親・祖父母 100万VND~ 会社の部下 10万VND~ ドライバー 50万VND~ シッター 50万VND~ お年玉用の封筒に入れて渡すようにしましょう。5万VND札や20万VND札は赤色で縁起がいいとされており喜ばれます。一方で、不吉とされる「4」の数字や古いお札は避けるのが無難です。 渡すタイミングは新年明けてから10日以内が目安ですが、日本人は不在の場合などもあり、テト前に渡すこともあります。   「お金を贈るのにどうしても抵抗がある」という場合には、テトに適したギフトセットを用意するとよいでしょう。 毎年テト前になると豪華に飾り付けられたギフトセットが店頭に並びます。 定番は「お菓子の詰め合わせ」「赤ワイン」「ティーセット」「ムットのセット」です。見栄えが良く赤や金色などの華やかさがあるものが好まれます。   街中の多くの「カフェ」や「レストラン」が休業します。大型スーパーなども営業時間を短縮するなどするため注意が必要です。 事前にFacebook等で営業状況を確認するようにしましょう。   テト期間中は帰省や旅行の需要が拡大するので、ホテルなどの宿泊施設や電車、遠距離バス、飛行機などの公共交通機関の料金が一斉に値上がりします。 例えば、昨年のテト期間中は配車サービスアプリの「Grab」で1回の利用当たり5,000VND~15,000VNDの追加料金が適用されました。 また、観光移動手段に有効なタクシーやツアーガイドも少なくなり、帰省や旅行に行く人々による交通渋滞も発生するので早めの計画的行動が大切です。   テト期間中は基本的に銀行が休みになるため、ATMに人が殺到します。現金が補給されない期間が続くため、ATMによっては「現金が入っていない」ということもあります。 テト前に必要な現金は事前に用意しておくとよいでしょう。   テト期間は街中が華やかに飾り付けられ、人々からも新年の楽しい雰囲気を感じ取ることができます。 年越しには音楽フェスティバルが開催されたり花火が打ち上げられたりと、普段とは違ったベトナムを体験することができるでしょう。 また「ダラット」や「バリアブンタウ」などベトナム国内のリゾート地で過ごすのも人気です。 混雑や通常と異なる営業時間が予想されるため、国内旅行は余裕を持って計画しておくと安心です。   テト期間を利用して、日本へ一時帰国する人も。 日本のお正月シーズンと重ならないこともあり、ゆっくりと過ごすことができそうです。 ベトナム周辺の国へ海外旅行するのもおすすめです。 「タイ」や「フィリピン」は旧正月の文化が薄く、比較的混雑を避けることができます。 一週間程度と長く休みが取れるため普段行きづらい遠い国へ旅行することも可能です。   ベトナム語で「明けましておめでとう」は「Chúc mừng năm mới(チュックムンナンモイ)」と言います。 テトは家族や親戚で新年の幸福や健康を祈り、1年で最も賑やかな時期です。機会があれば、テトをベトナムで過ごしてみてはいかがでしょうか?

2023.10.30

ベトナム在住者必見★今話題のレンタルオフィス・シェアオフィスを一挙に解説!

ベトナム在住者必見★今話題のレンタルオフィス・シェアオフィスを一挙に解説!
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最近ではコロナ禍を経てリモートワークの促進が進み、会社への出社が減っている方も多いのではないでしょうか。 それに伴い、固定費が削減できるといったメリットからもオフィスを縮小する企業が増えてきました。 オフィスの席数を減らし、出社した社員だけが好きな席を使用するといったフリーアドレスを適用する会社も増えてきています。 また、スタートアップの企業ではシェアオフィスやレンタルオフィスを利用して、自社のオフィスを持たない選択をすることもできます。 海外でのスタートアップとなると、シェアオフィスでの起業ができれば最小限のコストで抑えられてリスクを最小限にすることができますね。 そこで、こちらの記事ではベトナム国内のレンタルオフィスやシェアオフィスをご紹介していきたいと思います。   用意されているオフィススペースの中で、フリーアドレスの席を自由に利用できるスペースです。 基本的には個別のスペースはなく、設けられたスペースの中で空いているところを自由に利用できるため、料金が割安となります。 一方で、他の企業の方も同じ空間を利用するため、セキュリティが低くなってしまったり、機密情報を取り扱う場合に注意を払う必要がある点がデメリットです。   専用の個室に分かれているオフィススペースを間借りすることができるのがレンタルオフィスです。 すでにデスクなども設置されており、すぐにオフィスとして使い始められるので事業をすぐに開始できるので便利ですが、その分賃料は高くなります。 また、レンタルオフィスはその住所で起業・登記することが可能な場所もありますのでスタートアップで少しでも早く起業したい方にはおすすめですね◎ ※シェアオフィスの場合は、起業時の登記用住所には利用できないことが多いので、起業の用途で検討している方は事前に要確認です。   ベトナムではバーチャルオフィスという業態も増えてきています。 物理的なオフィスを借りるのではなく、会社を興すために住所や電話番号を利用したり、郵便物を届ける場所として借りるといった利用方法です。 仕事は自宅でできるけど、プライバシーを守るためにも会社を登記するうえでの登録住所などにはしたくない場合や、一等地に置くことでブランディングがしたい、などの目的がある場合、バーチャルオフィスとしての契約も選択肢に入れてはいかがでしょうか。   一番のメリットは迅速に起業ができることでしょう。 日々成長を続けるベトナムのビジネスのスピードは、日本と比較しても非常に速いです。そんなベトナムで日本人が起業しようと思うと、ただでさえ異国の地で言語や文化の壁があるのにさらに遅れてしまいます。 ベトナムは社会主義国で、政府への手続きが複雑なのにもかかわらず、一からオフィスを借りようとするものなら、場所の選定、交渉、デスクや椅子の備品を揃えるなどとやることは尽きません。 レンタルオフィスを利用することで、備品やスペースが揃っており購入の手間が省けてすぐに事業を始めることができるのは安心ですよね。   ベトナムに来ていきなり起業時にオフィスの設計や机やいす等の備品を購入するとなると、スタートアップの経費がかさみます。 レンタルオフィスを利用することでひと月あたりの家賃は少し割高になる可能性が高いですが、スタートアップの経費を抑えることができるので事業開始のハードルが下がりますね。 最初はレンタルオフィスを利用し、会社が軌道に乗ってきた頃に自社オフィスを構えるのがいいのではないでしょうか。   レンタルオフィスは他の日系企業も入っており、隣り合わせで利用しているため建物内で顔を合わせる機会があります。 ベトナムに来て間もないと現地に知り合いも少なく、不安ですよね。 レンタルオフィスを借りている企業同士で同じフロアにいるため、日本人と顔を合わせることもしばしば。ベトナムで日本人の知り合いができると心強いですよね。 一足先にスタートアップをしている先輩企業の方に情報を教えてもらうことができたり、新たな顧客となる可能性もあります。 コミュニケーションの場としてもレンタルオフィスは有効ですよ!   ※写真引用元:SEN OFFICE Facebookより 1区の日本人街レタントンからすぐに位置するSEN OFFICEではバーチャルオフィスからレンタルオフィスサービスまで提供しています。 起業時に住所を置きたい場合から、オフィスを設けたい場合まで様々な用途で利用できるので便利です。 レンタルオフィスとして借りる場合は25,000,000VND/月~と少し割高ですが、デスクや椅子など予めセッティングされておりすぐに事業開始できます。 英語でのやりとりであれば直接連絡を取るか、日本語でのやり取りを希望される方は、この後紹介するレンタルオフィスの仲介業者を通してレンタルするとスムーズです◎   ※写真引用元:FUJI BUSINESS CENTER Facebookより ハノイの日本人街キンマーエリアに日系のシェアオフィスサービスがあります。 こちらでは、窓口として日本人駐在員がいるため契約や相談など日本語で依頼することができるため、ベトナムへ来たばかりでも安心ですね。 机や椅子、ホワイトボードに加えてインターネットサービスも備え付けられているため、借りたらすぐに事業をスタートできますよ! こちらの住所で法人登記も可能です。   ベトナムでは日系・ベトナム企業問わず、レンタルオフィス事業やシェアオフィスの仲介業をしている企業がたくさんあります。 こちらでは日本語対応しているレンタルオフィス仲介業者を3社ご紹介します!   ベトナムの各都市にて住居やオフィスの賃貸仲介事業を手掛けるN-ASSET VIETNAMは、レンタルオフィスの仲介もしています。 ホーチミンやハノイ、ダナンなどベトナム国内にて手広く仲介業を行っているため、情報量も多いです。 また、日系企業のため日本語での問い合わせもできるため、相談もしやすく安心ですね。   ベトナムへの進出サポートやコンサル業を実施しているPRONEXUS VIETNAMは、ホーチミンにてレンタルオフィスやコワーキングスペースの賃貸業も行っています。 ホーチミンの商業エリアである9月23日公園近くに位置するZEN PLAZAにて、2名~8名程度のオフィスを提供しています。 進出時の法人設立やビザ取得などのサポートを行っている会社なので、進出時の相談も含めてワンストップでできるのが嬉しいですね。   ハノイに本社があるISN Vietnam Housingはハノイを中心に展開しているレンタルオフィス仲介業者です。 ベトナム企業ですが、日本語対応しているため安心して相談できますね。 多くの物件を抱えているISN Vietnam Housingは、複数の物件を比較して決めたい方にはいいかもしれませんね◎   ベトナムでは起業のハードルが低く、ベトナム人、外国人問わず多くの起業家がいます。 また、コロナ禍を経てリモートワークが進んでいることからも、近年シェアオフィスの需要が高まっているため、綺麗で仕事が捗る空間が点在しています。 日本人がベトナムで起業をする場合、現地の方よりもリスクやハードシップが高まるため、できる限り初期投資を抑えながらスタートアップしたいですよね。 そのような方々にとって、こちらの記事が参考になれば幸いです。