- 2022.09.22
ホーチミン二郎系ラーメンの元祖が待望の復活!?
ホーチミン二郎系ラーメン「ラーメン エノ」が待望の復活!?という噂を聞きつけて訪問してきました。 約8年前、ホーチミン市10区のNgã bảy Lý Thái Tổ(Dien Bien PhuやLy Thai Toのあるラウンドアバウト)の近くで、ローカル向けに二郎系ラーメンを出すラーメン店として創業した『ラーメン エノ』。 ローカル向けに飲食店を出店している日本人は多く聞きますが、『ラーメン エノ』ほどローカルな立地に出してたお店は、後にも先にお店は『ラーメン エノ』くらい。どんなに狭い道路に面していると言っても車一台が通れるような広さのところに出している印象です。『ラーメン エノ』が最初にあった場所は、車は先ず入れない、バイクが三台走れるかどうかの狭い路地の一角にありました。お店に向かう道中は、狭い市場を抜けて、バイク2台通るのがやっとなヘムを通っていかないと行けませんでした。また、一角と言いましたが角地ではなく、いくつかの商店が並んでいるところにありました。 お店の間口も広くはなく、人が二人通れるかどうかというような場所で、いつも路上にテーブルを出して食べていたのを覚えています。 当時のラーメン1杯の価格は3万ドンという安い価格設定と、店主が無料で日本語を教えていたこともあって、いつも学生で賑わっていました。 大繁盛していたのもあって、店舗をホーチミン市10区のSu Van Hanh通りのヘムに移転。この頃は、ラーメン一杯の値段が5万ドンか6万ドンに値上がりしていたものの、それでも学生で賑わっていました。 Su Van Hanh通りのヘムに移ってから行けていなかったのですが、久しぶりに訪れた時に奥さんの実家(Thu Duc市、当時はThu Duc区)の近くに移転するということを告げられました。 曖昧な記憶なのですが、2018年にThu Ducに移転、再オープンしたと記憶しています。 当時はホックモンという、ほぼクチに住んでいたこともあり、バイクで1時間半かけてお店に通っていました。 値段が10万ドンくらいに上がっていたものの、全てにおいて味がグレードアップしていて、日本人駐在員の人たちもホーチミン市中心部からタクシーや社用車で乗り付けるほどで、10区の時は「行っている」というお客様とかの話を聞くことはあっても、お店で会うってことはなかったのですが、Thu Ducのお店では、いつ行っても知っている日本人に会うというようなくらいに繁盛していました。 私のようなホックモン在住だと問題外ですが、他の多くの日本人からすると「美味しいけど、遠い」という声が多かったようで、それに応えるような形で期間限定ながらホーチミン市1区のバー『バーディークラブ』の2階で営業されていました。 『ラーメン エノ』がThu Ducで流行っているという噂が広がり、茹で野菜を乗せただけの何ちゃって二郎系ラーメンを出すお店や、『とみだや』さんのように少し上品な二郎系ラーメンの『麺 GK』というお店が出るくらいに盛り上がり、ホーチミンラーメン界隈に二郎系ブームが到来していました。 コロナで飲食店が自由に営業出来ないときは人気のあったチャーシューを販売していたようですが、コロナロックダウンが明け、ようやく飲食店も自由に営業するようになった頃、「ベトナム人奥さんや子供が日本にいるので、一度日本に戻る」とい噂を聞きました。 「日本に戻る」という噂を聞いてから、約1年。私の周りでは『いつ復活するんだろう?』という話を聞くこともしばしば。 そんな中、友人がFacebookで「ラーメン エノ」と同じ住所にラーメン屋が9月21日にオープンするという情報を見つけたと言ってシェアしてくれました。 21日は午前と午後にホーチミン市1区でアポイントがあったので、22日に訪問しました。 お店の名前は『UOZA RAMEN』に変わっているものの、お店の入り口と厨房の一部に『UOZA RAMEN』と書かれているくらいで、あとは『RAMEN ENO』と一緒でした。 驚いたことに、厨房にいたのは創業当時に働いていた女性。そして、奥さんの姿もありました。 メニューは”小”だけなようで注文は聞かれませんでした。 「ニンニクを入れますか?」とは聞かれますが、それ以外は非対応なのか特に何か言われうことがなく、ラーメンが出てきました。 日本だと、レシピや作り方も変わっていないのに店主が変わって味が変わったという話を聞きますが、それと同じくらいの変わり方くらいに思います。チャーシューは美味しかったし、麺もスープもそこまで変わってないように思いますし、美味しく食べられました。
- 2022.09.15
トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)にある大学
ベトナム南部のトゥードゥック市は、2020年12月9日にホーチミン市東部3区(2区、9区、トゥードゥック区)が合併して成立しました。このトゥードック市は、東部創造都市(Khu đô thị sáng tạo phía Đông)として位置付けられており、6つの重要なエリアが含まれています。 ホーチミン市の省轄市となっているので、住所はホーチミン市 トゥードゥック市となります。 トゥーティエム金融センター(Trung tâm Tài chính quốc tế Thủ Thiêm) ラックチェックスポーツ健康エリア(Khu Thể thao và sức khỏe Rạch Chiếc) サイゴンハイテクパーク(Trung tâm Công nghệ cao Sài Gòn) 教育技術都市[学園都市](Trung tâm Công nghệ giáo dục) タムダーエコテックパーク(Khu Công nghệ sinh thái Tam Đa) チュオントー未来都市(Khu Đô thị tương lai Trường Thọ) トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)は、トゥドゥック市東部のXa Lo Ha Noiの北側を中心としたエリアとなっており、多くの大学や教育機関、研究施設などが集まっています。有能な人材による科学技術を活かし生産性とサービスに適用した質の高い人材育成の拠点となることを目的に計画されています。 ホーチミン市No1の大学として有名で、2022年度版大学ランキングではベトナムで3位になっています。 ホーチミン市工科大学のベトナム語表記はĐại học Bách khoa Tp.HCMで、英語表記はHo Chi Minh City University of Technologyと記載します。 ベトナム語や英語で表記した場合は、あまり間違えないのですが、日本語表記にするとホーチミン市工業大学と混同される方が多いです。 ホーチミン市工科大学とホーチミン市工業大学は全く違う大学になりますので、履歴書などでは記載されている日本語表記だけでなく、ベトナム語や英語表記を確認する方が良いです。 ホーチミン市大学ランキングでは2位に位置している大学です。 トヨタ、パナソニック、オムロンなどの日系企業や多くの企業と連携して技術教育を率先して行っています。 越日就職トレーニングセンター(VJEC)を設置しており、日系企業への就職支援を行っていることから、日系企業での就労者が多いです。 ホーチミン市大学ランキングでは7位に位置している大学です。 ベトナム国家大学の情報技術パーク(Khu Công nghệ Phần mềm – ĐHQG TP.HCM)にある大学です。 ちなみにベトナム国家大学の情報技術パーク内には、図書館や教育センターなどがあります。 ホーチミン市大学ランキングでは9位の大学です。 ベトナムを観光で訪れる人たちに有名なスイティエン公園からXa Lo Ha Noiを挟んで向かい側にあります。 コンピューターサイエンスを専門に学ぶために2006年に設立されました。 ホーチミン市大学ランキングでは12位の大学です。 ホーチミン市 農林大学を英語で表記すると、University of Agriculture and Forestryとなりますが、NLUという略称からも分かるように、ベトナム語表記のTrường Đại học Nông Lâm Thành Phố Hồ Chí Minhの『Nông Lâm(農林)』が取られ、Nong Lam Universityと表記されることがあります。(ちなみに大学ホームページでも、Nong Lam Universityと記載されています) ホーチミン市大学ランキングでは14位に位置している大学です。 トゥードゥック市とビンズン省の境(トゥードゥック市寄り)に位置しています。 1985年に創設された、スポーツと体操を中心に学べる大学で、大学院まで併設されています。 ホーチミン市大学ランキング20位内には入っていませんが、ベトナムの中央銀行傘下の公立大学です。 この大学は、1998年にハノイで経済学や金融学など中心に銀行業界の人材育成のために設立された大学で、ホーチミン市には2004年に創設されました。 ここでは紹介しきれなかった、教育機関や教育施設が、トゥードゥック市の教育技術都市(学園都市)にはあります。 また、トゥードゥック市の他の5つの重要エリアについて、今後紹介していきます。
- 2022.09.08
祝日を利用してバオロク&ダラット旅行
数少ないベトナムの祝日を利用してバイクでバオロク&ダラットを旅行してきましたので、観光スポットなどの見どころを紹介致します。 前回は雲海を見るべくバオロクへ旅行しましたが、今回はあくまでも目的地はダラットだったので雲海はお預けでした。その代わり、バオロクといえば”お茶”が有名なので茶畑を見に行ってきました。 バオロクの茶畑で有名なのは、ダラットへ行く途中に見える山手か、Danbri滝の近くだと思います。 今回は景色も良いと聞いていたDanbri滝の近くへ行ってきました。 日本だと茶畑で有名な場所だと観光スポット化されているかと思いますが、バオロクの茶畑には観光スポット的なものはなく、茶畑が広がっているという感じでした。直売所があれば、お土産にお茶を買おうと思いましたが、そういったものもなく、ただただ広い茶畑がありました。 ちなみに”バオロク産のお茶”は中心部(下記参照)で買うことが出来ます。 住所:452A Trần Phú, Nguyễn Văn Trỗi, Phường 2, Bảo Lộc, Lâm Đồng 住所:498 Trần Phú, QL20, Phường 2, Bảo Lộc, Lâm Đồng *この近くにĐôi Dép直営のカフェがあり、カフェの横にもお店があります。 雲海が見えるバオロクは、早朝の朝靄が凄かったです。 早い時間だと『何事かと!?』と思うくらい視界がありませんでした。 バオロクからダラットへ向かう途中にベトナムでも有数の滝の名所があります。そこは『ポングール滝』という場所で、周りに何もないために観光客が少ないものの、滝が好きではない人でも見応えがあるかと思います。 近くには、養蜂場が無料で見学出来るカフェもあって、穴場的な観光スポットです。 ダラットの空港(実際はダラットの近く)から車で30分程なので、ダラットへ飛行機で行く場合は、往復のどちらかで時間を作って訪れても十分に価値があると思います。 住所:Đức Trọng District, Lam Dong *近隣に目立つ看板がないので、もしバイクで向かう時は滝へと向かう道をGoogle Mapsで探しながらQL20号線を進むのが良いです。ただ、滝へと向かう道に入ってしまえば、ほぼ道なりに進むだけなのでQL20から迷うことはないです。 住所:Phú Hội, Đức Trọng, Lâm Đồng ダラットは言わずと知れたベトナムの人気観光スポットです。花が有名ですが、その他にも多くの野菜や果物(イチゴや柿が有名)が育てられています。 バイクでダラットへ訪れると、見慣れない道路標識が飛び込んできます。 馬車通行禁止の看板です。 『この時代に馬車って』と思うかも知れませんが、湖周辺は馬車に乗って観光が出来るようです。 ダラット中心部より車で30分。バイクだと40分〜50分。ダラットへ行ったことがある人でも、クレイトンネルと名前を聞いてわかる人は少ないものの、ベトナム人の写真スポットとしては超がつくほど有名な観光スポットです。入場料は大人9万ドン。 園内には、土(粘土)で作られた立体構造物が多く見られます。 初めは、写真を撮りまくっていても同じような構造物を見ていると少し飽きてくるかも知れません。 『もう、お腹いっぱい』と感じたところ、終盤でこの有名な写真スポットが現れます。 インスタグラムやフェイスブックをしている人ならば、この写真を見てピンと来る人がいるかも知れません。 この立体物の正面は急接近出来るものの、写真は一組ずつしか取れないので、凄い行列が出来ていました。 住所:Phường 4, Dalat, Lam Dong ダラットのケーブルカー駅に隣接する有名な写真スポット。カフェとレストランが併設されており、カフェやレストランを利用する目的であっても入場料が10万ドン必要です。空いていると誰もが羨む絶景をバックにインスタ映えする写真が撮れるらしいのですが、訪れた時はツアーの観光客が写真スポットを独占していたので入場料10万ドン払っても写真スポットで撮影が出来ませんでした。 仕方なくレストランエリアで写真を撮りました。 ちなみにレストランは少し割高です。 住所:Đà Lạt Telpher- Starting Point, Phường 3, Thành phố Đà Lạt, Lâm Đồng ダラットの大自然を一望出来るケーブルカー。ダラットの街とは反対方向に進むので、ダラットの街を眺めることが出来るのは少しだけ、しかし大自然を一望することが出来ます。 住所:Đồi Robin, Phường 3, Lâm Đồng *ケーブルカー駅の周辺には、ダラットの街が一望出来るおしゃれなカフェやレストラン、ホテルやバーが集まっています。 ドラえもんのアニメに出てくるような家や空き地がコンセプトになっている写真スポット。 入場料は5万5千ドンで、飲み物の料金は安いです。飲み物を頼まなくても大丈夫なのですが、ドリンク片手に敷地内の写真スポットをあちこち回るのがおすすめです。ちなみに飲み物を注文して、その場で待たずとも、店員さんが探して持ってきてくれます。 住所:36 Đ. Nam Hồ, Phường 11, Thành phố Đà Lạt, Lâm Đồng *この近くには、映画『Em va Trinh』に出てくるような場所があり写真スポットになっていました。 ダラットのナイトマーケットはダラットでも有名なスポットになっているので、夜になると観光客が一斉にこの場所に集まると言っても過言ではないくらい、昼間の各スポットで見かけた人たちを、このナイトマーケットで再び見かけるというくらい。 ダラット市場の建物までの道は歩行者天国になっておらず、周辺にホテルやレストランが多く集まっていることから、バイクや車の往来があるので注意して歩く必要があります。 旅行すると各地のナイトマーケットに行くのですが、ダラットのナイトマーケットは至るところでイチゴを扱った商品が売られていたのが印象的でした。 住所:6b Nguyễn Thị Minh Khai, Phường 1, Thành phố Đà Lạt, Lâm Đồng ダラット中心部にあるスァンフォン湖、朝はジョギングやウォーキングスポットになっており、汗を流す多くの人を見ることが出来ます。夜は対岸の夜景が綺麗に見えるので、1周しなくても湖の周りにあるベンチに座って夜景を楽しむのも良いと思います。 住所:Dalat, Lam Dong ダラットには、今回、紹介出来なかった場所以外に多くの観光スポットがあります。そして、ベトナムの観光地は『お土産をどこで買う?』問題がつきまとうのが常ですが、ここダラットにおいては国内外問わず観光客が訪れる場所ということもあって、街の至るところにお土産物屋さんがあります。そのため、お土産物屋さんを探す必要がないくらいでした。
- 2022.08.25
[価格破壊] ホーチミン日本人街の業務スーパーに行ってきた。
彼女と同棲を始めてから、私自身が料理を作ることがなくなり、日本料理を食べることが減っています。そのため、以前と比べると日本食を食べる機会がほぼないので、日本食スーパーへ行くことはなくなりましたが、彼女が実家に帰っている間のカレーライスや日々の健康のための納豆だけは楽しみの一つとなっています。 先ず、お店の正式名は『RIBETO GYOMU JAPAN』というみたいなのですが、Google Mapsだと『業務スーパー Gyoumu』になっているので最初Google Mapsで『GYOMU』と入力しても出て来ませんでした。 お店の場所は、Thai Van Lung通りにあり、レタントン通りとタイバンルン通りの交差点からリートゥンチョン通り方面へと進むと右側にあります。1階はバイク置き場のようでしたが、扉は閉まっていたため、路上に駐車するしかありませんでした。 住所:16 Thái Văn Lung, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh ちなみに、この場所は、かつて大阪ラーメンが入居しており、深夜遅くまで賑わっていたのが懐かしいです。 お店の前に、このようなポップがあり目を引きます。 ベトナムの日本食スーパーでの納豆の値段相場は8万ドン弱。セブンイレブンだと9万ドン、ミニスポットだと10万ドンにも関わらず、こちらのお店は半額以下の価格破壊。 購入する日本食が『納豆』くらいとなっている私にとっては、とても魅力的。 店内は、それほど大きくはなくコンビニくらいのサイズ感。中央には冷凍庫が配されており、冷凍食品が陳列されています。それを囲むように日用品や食品などが陳列されています。 日本の業務スーパーのような生鮮食品は見当たらないものの、日本食スーパーにあるような商品は大体あるように感じました。 お目当ての納豆は冷凍庫に並べられており、35,000ドンの商品が1種類、40,000ドンの商品が2種類というラインナップでした。 どれも日本で食べたことないメーカーでしたが、日本食スーパーやコンビニで売っているものも日本で食べたことがないものだったので、私にとっては同じ印象です。 ホームページを見て驚いたのがベトナム国内に配送対応していることです。 気が早いかも知れませんが、老後にホーチミンを離れても、納豆に困ることはないと考えると、とても安心しました。 近隣の日本食スーパーと比べても商品ラインナップは変わらず、値段も2割〜3割安い商品が多くて、びっくりしました。
- 2022.08.11
ベトナム有名建築家 ヴォーチョンギアが設計したカフェへ訪問
ビンズン省には、ベトナム有名建築家 ヴォーチョンギアが設計したカフェがあり、VSIPのお客様訪問後に立ち寄りました。 1976年生まれのベトナムを代表する建築家の一人です。 ハノイ建築大学(Trường Đại học Kiến trúc Hà Nội)在学中の1996年から日本政府奨学金(国費留学)を得て日本へ留学し、石川工業高等専門学校を経て、2002年名古屋工業大学社会開発工学科卒業。2004年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了。 東京大学大学院で博士課程修了を目指して勉強していたものの、教授の勧めでベトナムに戻り、2006年 Vo Trong Nghia Architectsをホーチミンに設立しました。そして、数々の建物が賞を取得しており、2012年にはベトナム建築家賞を受賞しています。 ボーチョンギアの建物は、自然と建物の融和性のある建物が多いため、管理が大変なようで、管理が行き届いていない建物なんかは時間が経つと少し残念な状態になっています。しかし、管理が行き届いている建物だと、建てられたから何年経っても素人の私が見ても凄さが伝わってきます。 ボーチョンギアを調べていくと、ボーチョンギアに誘われてベトナムにやって来た日本人建築家として西澤俊理さんや丹羽隆志さんが出てきます。この日本人建築家の二人の名前は知らなくても、彼らはPizza 4P’Sの設計に携わっているので知らない間に目にしているかも知れません。(個人的には丹羽さんの建物が好きなので、いずれどこかで紹介します。) 2008年、ビンズン省に広さ270㎡の敷地に造られた庭園風カフェで、建物は竹で作られており、池や噴水が配されています。管理が行き届いているようで、今でもカフェとして営業されています。 ホーチミン市タンビン区にある個人邸。 五つの小さな家(屋根には木が生えている)に分かれており、その小さな家の真ん中には中庭スペースがあります。 *Googleで検索すると写真だけでなく、住所や地図も出て来ますが、個人邸なのでここでは割愛。 ドンナイ省ビエンホアにある幼稚園で、屋上が園庭になっています。東京都立川市の『ふじようちえん』を豪華にしたような雰囲気が感じられる建物で、園内では園児の農業体験が出来る様になっています。 ボーチョンギアが東京大学留学中に、『ふじようちえん』を施工した手塚建築研究所にいたと聞いた記憶があるのですが、これはソースを見つけらませんでした。 ハノイの西にあるホアラックハイテクパーク内にあるハイテク人材育成の場であるFPT大学です。 最近、雨季なのもあって、いつ雨が降るかわからないので、時間に余裕を持って会社を出て目的地のVSIPに着いたのはアポイントの1時間30分前。イオンモールで時間を潰すのも良いのですが、せっかくなのでイオンモールから10分程度しか離れていないベトナム有名建築家 ボーチョンギアが建てたカフェ『Cafe Gió và Nước』へ行くことにしました。 このカフェは店名『Gió(風)』 và(と)『Nước(水)』が示す通り、風と水をコンセプトにしたボーチョンギアの代表的な建物です。以前、訪れたのはベトナムの建築家に送られる賞を受賞されて、一躍有名になった時なので10年近くも前のことです。 お店の前には『Gio va Nuoc』と掲げられた看板があるので、お店は直ぐに見つけられます。 車の駐車場も直ぐにわかるのですが、バイクはどこに停めていいのか少し分かりづらいです。車の駐車場に入って行こうとすると、警備員に呼び止められ気付きました。どうやら人が店内に入る道の途中にバイク置き場があるようです。 店内には池が配されており、それを囲むように席が並んでいます。席の上には竹で造られた屋根があります。また席によっては池を臨むようになっています。 訪問した時間が午前中だったせいか、日が差し込む場所もありましたが、心地よい風が吹いており、アポイントを忘れたことにして、そのままカフェで仕事を続けたくなるほど、居心地の良い空間でした。 夜になると、また違った雰囲気が感じられロマンチックになれそうな気がしました。
- 2022.08.04
ベトナムの鉄道に乗ろう
ベトナムに数少ない長期休暇は、飛行機やドライバー付きレンタカーサービスを利用した旅も良いですが、移動時間をゆっくりと過ごせる情報溢れる列車の旅がおすすめです。ベトナム南北鉄道以外にも、ベトナムには鉄道路線が走っています。そんなベトナム鉄道の路線やチケットの買い方について紹介します。 ベトナムの首都があるハノイのハノイ駅とベトナム最大都市のホーチミンにあるサイゴン駅間を結ぶ長距離路線で、南北鉄道や(南北)統一鉄道と呼ばれています。ベトナムでは最長の路線で、全長約1,726kmとなっています。途中、ベトナム屈指のリゾート地 ニャチャン(ニャチャン駅)や中部最大の都市であるダナン(ダナン駅)、ベトナムの古都フエ(フエ駅)を通ります。 便数は1日4往復の列車が設定されており、ハノイ駅とサイゴン駅間を30時間〜36時間で結んでいます。 ハノイ駅からランソン省のドンダン駅までの区間163kmを結ぶ路線です。 ハノイ駅から2駅目のザーラム駅から中国南寧駅までを結ぶ中越国際列車が出ており、ベトナム国内はハノイ・ドンダン線を通っています。 (ベトナムから陸路で中国へと行く人たちは、南北鉄道一つで行けるような紹介の仕方をされていますが、実際は、ハノイでドンダン線に乗り換え、そしてこのザーラム駅で乗り換えます。) ハノイ駅とハイフォン駅間までの約102kmを結ぶ路線です。 ハノイ駅とラオカイ省のラオカイ駅との約296kmを結ぶ路線です。終点のラオカイ駅からは徒歩で中国国境の街 河口へ行くことが出来ます。 ハノイ駅とタイグエン省のクワンチュウ駅を結ぶ路線です。途中、ノイバイ国際空港の近くを通ることから、将来的には空港連絡鉄道とする計画があります。 ホーチミンのサイゴン駅からビーチリゾートで有名なムイネー・ファンティエットがあるファンティエット駅を結ぶ路線です。途中のビントゥアン駅までは南北線(ハノイ・ホーチミン線)と同じ線となっています。 *これらの路線の他に貨物専用の路線や主要路線の支線、現在運行が中止されている路線があります。 *ホーチミン市のサイゴン駅とカインホア省ニャチャン市のニャチャン駅の区間に走っている「五つ星列車」は南北線(ハノイ・ホーチミン線)を走っています。 ベトナム鉄道のチケットを買う時には必ず身分証(パスポートやベトナム国内の運転免許証など)を携帯しておきましょう。ベトナム人だけでなく外国人も身分証の確認をされます。 一番オーソドックスな方法ですが、英語が出来ないスタッフさんが多いのでベトナム語が話せないとハードルが高めです。気合いで行く場合は、事前に時刻表を確認し、Google翻訳を駆使して臨むのがお勧めです。 ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)のホームページの下部にある『mua vé trực tuyến(Online Ticket)』(リンク:公式オンラインチケット購入ページ)をクリックすると、オンライン予約サイトに行きます。 *Googleなどの検索エンジンで検索をすると旅行会社の予約ページが上に表示されるので注意。公式サイトは英語表示にしても注意書きやバナーなどはベトナム語のままですが、旅行会社のページでは英語表示にすると全て英語に切り替わります。 出発地、目的地、出発日、(往復の場合は)到着日を入力し検索ボタンを押します。 列車の絵が表示されるので、寝台車にするか座席にするかを列車の絵を横にスライドさせます。白い部分が空席です。白い部分をクリックして選択。2席以上買うときは、欲しい分だけ選択します。 座席が決まると、右上の『Your cart』と書かれている部分に車両と出発時間席種が書かれているので問題なければ、『Buy Ticket』をクリックします。 画面に表示されている必要事項を入力後、最後に支払い方法を選択します。 基本的には外国人はインターネット決済が出来ない仕様になっているので最下部にある『Thanh toán trả sau(後払い)』にチェックを入れて『NEXT』ボタンを押します。 すると、予約確認メールが送られてくるので、それを持って書かれている期限までに駅のチケット売り場に行き発券します。
- 2022.07.28
ホーチミン市の人気 バインカンクア「Bánh canh cua Út Lệ」
ホーチミン市10区トーヒエンタン通りにある、いつも多くの人で賑わっている大人気バインカンクアのお店「Bánh canh cua Út Lệ」を紹介致します。 トーヒエンタン通りは、カックマンタンタム通り(8月革命通り)と、ホーチミン市工科大学のあるリートゥンキエット通りを結ぶ通りになります。トーエヒンタン通りの真ん中あたりスーバンハン通りとのT字路にあるBig Cの近くにお店があります。 お店の前に行くと、バイクは一台も止まっていませんが、3軒分の店内、路上、お店横の路地にとプラスティックの机と椅子が並んでおり、夕飯時になるとどのテーブルにもお客さんが座っています。 車の駐車場はありませんが、バイクの駐車場(無料)はお店の近くにある『200 To Hien Thanh』にあります。 数年前に初めて訪れた時は、特に目印もなくて、本当に入って良いものなのかと思いましたが、今では下の写真のような看板が出ているので分かりやすくなっていました。 バイクを置いてお店の前に行くと、『どこが空いているのかな?』と探す必要はなく、お店の前にいる店員さんに人数を告げると、指をさして「あそこに座って下さい。」と教えてくれます。 メニューは見当たらないのですが、確認できるほどのベトナム語力がないのですが、確かメニューは3つあって、『バインカンクア(55.000VND)』、『ブンリェウクア(40.000VND)』、『バインカンシウ(65.000VND)』です。 食べるものが決まっても大声を出して店員さんを呼ばなくても、注文を取りに来るスタッフさんがいるので待っている方が無難です。(来ない時だけ呼びます。) 訪れる大多数のお客さんがバインカンクアを頼むので、何も言わず、人差し指を立てていればバインカンクアが運ばれてきます。(バインカンクアだけ大が注文出来たと思います) 個人的におすすめはバインカンシウです。 おすすめする理由、その①はバインカンクアにシウ(チャーシウ)と骨つき肉とフエッ(豚などの血を固めたもの)がトッピングされているからです。わずか1万ドンの追加でとても具沢山になります。その②は骨つき肉の身がホロホロで手を使わず食べやすくて美味しいところです。 少しだけ残念なのは、『シウ』と言っているのにチャーシウが入ってるかどうかわからない量なとこくらいです。 ちなみに通常のバインカンクアの具は、エビ、うずらの卵、揚げ麩菓子、蒲鉾的なもの、カニ身とネギと、バインカンクアでも他のお店と比べると具が多い方かも知れません。 ホーチミン市10区に住んでいた頃は、週1以上で通っていましたが、ハイテックパークの近くに引っ越してからもバイクで1時間以上かけて月に1回は食べに来るくらい気に入っています。 お店の情報 店名:Bánh canh cua Út Lệ 住所:210 Tô Hiến Thành, Phường 15, Quận 10, Thành phố Hồ Chí Minh 営業時間:午後3時〜午後10時 (年中無休、テト除く)
- 2022.07.21
タオディエンの隠れ家的なバー「S Bar&Lounge」
友人からホーチミン市旧2区(現 トゥードゥック市)のタオディエンエリアに雰囲気の良い隠れ家的なバーがあると聞き、訪問しました。 友人からはヒントとして「Xuan Thuy通りに面している」ということだけしか教えてもらえなかったのですが、意外にも簡単に見つけることが出来ました。 チャンナオ通りから、タオディエンを目指し、Xuan Thuy通りに入り、当初 目星をつけていた4pc’s付近へと向かう途中のファミリーマート前にトラックが止まっているせいで、少し渋滞が発生しておりノロノロと走っていた折、見上げると「これ、じゃない?」と思える看板が目につきました。 バイクをお店の入り口横に置き、急な狭い階段を登ります。 ガラスの扉を開けて店内に入ります。 カウンター席の前のボトルなどが置かれている棚が、友人からヒントとして教えてもらったラインに添えられていた写真と同じだったので、思わず「ビンゴ!」と声を出したくなりました。 おしゃれな雰囲気とジャジーな音楽が店内を包んでいたので、バイクで来たことに激しく後悔。しっぽりとカウンター席で飲みたくなるような心地良さがありました。 バイクで来たので飲み物はもちろんノンアルコールのコーラを注文。 平日の早い時間は狙い目なようで、訪問した7時30分から9時までお客さんは私一人だけでした。 17 Xuân Thủy, Thảo Điền, Quận 2, Thành phố Hồ Chí Minh, Vietnam
- 2022.07.14
ベトナムでアルファードが流行らない理由
ベトナムの街中では多くの車を目にすることが増えてきました。中でも高級車する機会が、ここ数年で一気に増えた気がします。しかし、日本で流行っているようなミニバンやワンボックスカーが意外と少ないと思いませんか? その理由について紹介します。 ベトナムの街中で見かける車として一番多く見かけるのはTOYOTA INNOVAだと思います。日系企業の駐在員利用している車もINNOVAが多いと思います。他にタクシー会社の7人乗り車両はほとんどがINNOVAです。最近だと4人乗り車両でKIAやTOYOTA VIOSなんかも見る機会が増えています。 ベトナムの芸能人が訪れるような高級感のあるお店の前では、多くの高級車を見かけることがあります。ブランドで言うとマセラティ、レクサス、フェラーリ、BMW、メルセデス・ベンツ…。最近だとメルセデス・マイバッハなんかも見かけます。 街中で走っている車を観察していると、ふと気づくことがあるかと思います。 それは日本でよく見かけるミニバンやワンボックカーをベトナムではほとんど見かけることがありません。たまたま見かけても配送会社のロゴが貼ってある荷物配送用の車両や政府(公安など)の車両ばかりです。 多くの高級車が走っている割には、ワンボックスカーを見かけるのはかなりのレアです。 知り合いのお金持ちのベトナム人に尋ねたことがあります。その知人の車は、メルセデス・ベンツやレクサスなど複数台所有しており、INNOVAのようなSUVタイプの車両だと座席をキャプテンシートに取り替えて、ゆったり座れるように改造しています。ちなみに日本好きです。 私が「改造するくらいなら日本で流行っているアルファードなどのワンボックスカーを買った方が良いんじゃないですか?」と、知人に尋ねたところ、「あんな高い棺桶は要らない」と言われました。 私自身、『アルファードが壊れやすい』という話を聞いたことがなく、高級ブランドのスポーツカーよりは安いし、日本などでは要人の車両としても利用されているくらいメジャーな車種なのにベトナム人は勘違いされているんだろうなと思っていました。 そんな折、車関係のお客様へ仕事で訪問した時に、質問をぶつけてみました。 「知人から『あんな高い棺桶は要らない』と言われたのですが、ベトナムのアルファードって壊れやすいんですか?」と聞いたところ、お客様はベトナムでワンボックスカーが不人気な理由を教えてくれました。 ワンボックスカーの車体がベトナムの棺桶に似ていること ワンボックスカーのタイヤが小さくて都市部以外では道が整備されていないところが多く乗り心地が悪いこと この説明で知人が買わない理由が腑に落ちましたが、一つだけわからないことがあり追加で質問してみました。 「ベトナム人に不人気な理由がわかったのですが、日系企業の社用車でアルファードがあっても良いのに全然ないので、これは何でですか?」 これに対しては、「アルファードなんかだと日本の約5倍の約3000万円するので、本社承認が出ないんだと思います。」「アルファードよりも安いオデッセイでも、1000万円以上ですから」と教えてくれました。 ベトナムでアルファードが流行らない理由は、車体のフォルムがベトナムの棺桶に似ており、都市部以外での移動では乗り心地が悪く移動に適さないことだとわかりました。また値段も日本と比べて遥かに高いのも一つの理由だと知りました。 *記事サムネイルのアルファード画像はTOYOTA Vietnamのホームページより参照
- 2022.07.07
タイヌードル専門店「Hủ Tiếu Thái Lan HiHi」
ホーチミンにあるタイ料理専門店は少しでも人気が出ると、一人では入りづらくなるくらい、カップルや女性グループが増える傾向にあるように思います(レタントンにTukTukuが出来た頃が懐かしい)。そのため、おじさん一人では中々入りづらいと感じてしまいます。 そんな中、ホーチミン市3区にタイヌードル専門店が出来たと聞き、訪問して来ました。 タイヌードル専門店「Hủ Tiếu Thái Lan HiHi」は、Nguyen Din Chieu通りのヘムにあります。ヘムと言っても、通りの名前が付いていても良いくらいに開けたヘムです。この通りは、そこまで混雑しないけども、若者のお店がたびたび登場するような印象の通りです。 日本人の駐在員の方が多く住むSILA Urban Livingからも徒歩圏内の立地です。 ヘムに入ると赤を基調とした店構えなので、目の前を通れば気になるほどです。 駐車場はお店の斜向かいにあるヘムで無料でした。 ちなみに店前に置かれたゴミ収集用の箱まで赤くなっていました。 緑や黄色が主流なのですが、赤は初めて見たかも知れません。 住所:225/7 Nguyễn Đình Chiểu, Phường 5, Quận 3, Thành phố Hồ Chí Minh 店内に入ると、いきなり白いカウンターがあり、ここで注文します。 カウンター横の通路(料理している様子が見れます)を奥へと進むと階段があり、2階の客席へと移動します。 店内の壁面も赤を基調としており、かなりオシャレカフェのような雰囲気がありますが、壁に掲げられたタイ国王(?)の肖像画によって一気にタイっぽさを感じさせてくれます。 注文したのはトムヤムヌードルとミルクティーです。 ベトナムでタイミルクティーというと、タピオカミルクティーが流行る少し前に流行っていて、翳りが見えて来た頃に、タピオカミルクティーが出て来ました。そんなこともあったなと懐かしく感じました。 トムヤムヌードルは、辛すぎず酸っぱすぎず良い塩梅で、ラクサレマックを彷彿とさせるような味わいで、最後までスープを飲み干してしまうほどに美味しかったです。 タイ料理好きだけど辛いのが苦手な人にもオススメ出来るようなテイストでした。
- 2022.06.30
ホーチミン市金融街にある隠れ家バー「419 Bar – Restaurant」
隠れ家的なお店がひしめくホーチミン市1区にある金融街。ここで人気が出て移転したお店もあるほど、目立つお店よりも隠れ家的なお店が多いエリアになっています。 ステーキを食べたくて、友人から薦められたホーチミン市1区の金融街にあるお店へ訪問したところ、コロナの影響からか既に閉店していました。 昔、タオディエンにあったNomuが金融街に移転しているのは知っていたので、他に見つからなければNomuへ行こうかなと思いつつ散策。 Nomuの近くのヘムに入ったところで怪しい雰囲気のお店を発見。 怪しい雰囲気なのでレストランかバーか。バーであっても、18時台で灯りが付いているのでフードが出るんだろなと思い、入ってみることにしました。 扉のようなものはなく、指紋認証が付けられた棚があるのみ。 会員制なのかなと思いつつも、試しに扉を引いてみると、鍵がかかっておらず。 店内に顔を入れて「大丈夫ですか?」と確認してから入店。 シックな雰囲気に壁には日本の絵が掲げられています。 そしてBGMは80年代の日本のシティポップが流れています。 住所:158/6 Đ. Nguyễn Công Trứ, Phường Nguyễn Thái Bình, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh 700000, Vietnam 店員さんに聞くと、お店はBar & Restaurantになっているのでフードメニューがありました。 聞いてもないのに、餃子がオススメだと言われたので、餃子とエビわさ、枝豆、フライドポテトを注文しました。 店員さんにリコメンドされた餃子は普通に美味しかったです。 個人的にはエビわさとフライドポテトの方が好きな味でした。 ちなみにフライドポテトはお好み焼きっぽい味がして、面白いテイストを楽しめました。 最初に注文したカクテルは、どこかの日本料理屋だと藁焼きの何かが出てくるのですが、ここではカクテルが出てきます。 これは店員さんにリコメンドされたもので、提供される前に「写真は良いですか?」と聞かれました。 2品目は、私の辿々しい英語力で『こんな感じで』と伝えて出て来たものです。 どちらもシグネイチャーカクテルと言っていたのですが、名前を失念してしまいました。 味は、どちらも美味しかったです。
- 2022.06.16
2022年最高の映画「Em Va Trinh」を見て来ました。
あまり話題になっていない映画「Em Va Trinh」は2022年最高の映画と感じさせてくれるくらい面白かったのでネタバレしない程度に紹介します。 ベトナムにはシネコンと呼ばれるような一つの映画館の中に複数のスクリーンがある映画館が多数存在します。CGV、ロッテシネマ、ギャラクシー、BHD Starが有名なところだと思います。シネコンの特徴や各アプリの話は別の機会にしようと思います。 尚、ベトナムで映画を見るなら、アプリを入れておくと、とっても便利です。 時間や席予約がアプリ上で出来るので非常に便利です。シネコンによっては発券せずにアプリの画面を見せるだけで大丈夫なところもあります。 ベトナム映画は、ベトナムに住んでいて映画を見にいく人たちでも敬遠されがちです。 それはベトナム語がわからないという理由からだと思います。 『ちょっと待ってください』 ベトナム映画は全ての映画に英語字幕が付いているので、下手をしたらベトナム語字幕の英語圏の映画よりもわかりやすいです。 映画「Em Va Trinh」は、ベトナム歌謡界の父とされるTrinh Cong Sonの半生が題材になっており、そのTrinh Cong Sonを取り巻く女性たちにフォーカスを当てた映画になっています。 そして、何と言っても主役級の扱いでベトナム在住の日本人Youtuberとして有名な中谷茜理さんが出ています。それも日本語の演技ではなく、ベトナム語で演技を行なっています。 Trinh Cong Son(チンコンソン、鄭公山)とはベトナム現代音楽の大家と知られ、ベトナム歌謡の父としてベトナム人の間で老若男女問わず最も親しまれている音楽家の一人とされています。また海外からは「ベトナムのボブ・ディラン」とも呼ばれています。 コーヒーの街として有名なダクラク省バンメトート出身で、1958年 サイゴン大学在学中に創作活動を開始し、1967年からベトナムの太陽と言われたハノイの歌手 カインリーと組み人気を誇りました。 ベトナム戦争が1955年から1975年の約20年あり南北に分断されていたとは言え、南北が文化的には交流があったことが大変興味深い。そして1972年には、反戦歌が中心だった彼らの出版物が禁止され、1975年のベトナム戦争終結ともに南ベトナム崩壊を機にカインリーと別れることになりました。1980年にベトナム戦争末期の1972年の南ベトナムを舞台にした映画『無人の野』の音楽を手掛けますが、Trinh Cong Sonの音楽が解禁されたのはドイモイ政策が解禁された1986年からです。 ちなみに日本に来日経験があり、「ngủ đi con」という歌が日本語訳が付けられ、邦題として「坊や大きくならないで」という名前で色々な人が歌っているので知っている人が居るかも知れません。 またカインリーが日本語で歌う「美しい昔」なんかも有名な歌だと思います。 「中谷茜理」さんは、なかたに あかりと読むそうです。技能実習生が多くなる前は日本の中でもベトナム人が一番多くいると言われていた大阪府八尾市出身です。 八尾市のプチ情報として、今でこそ、日本でもベトナム料理屋が多くなっていますが、私がベトナムに来る前は、八尾市のDong Anくらいしかベトナム料理専門店が見つけられませんでした。八尾市出身で国際的な活躍をしているのは、ジミー大西と、この中谷茜理さんくらいです。ちなみに和歌山出身ながら幼少期から八尾市で育った演歌歌手の天童よしみさんは、Trinh Cong Sonの曲でカインリーが歌う「美しい昔」を2004年にカヴァーをしています。 創作活動を始めた頃を重点的に描かれ、カインリーとの出会いと別れ、映画『無人の野』の後くらいまでの描写だと思われます。 少しネタバレを含んでしまいますので、読むのは注意です。 Trinh Cong Sonの中年期を演じるTrần Lựcさんが最高。Trinh Cong Son自身がそうだったかはわかりませんが、Trần Lựcさんが、いかにもスケベそうなおじさんを演じています。中谷茜理さん演じるミチコと会った時からハッピーエンドでは終わらない雰囲気を存分に感じさせます。 時代が転換し、Trinh Cong Sonの若年期に移った時に演じるのはAvin Lu。イケメン俳優なんですが、中年期のTrần Lựcさんの出すスケベそうなおじさん雰囲気を垣間見せる迫真の演技。 Trinh Cong Son自身がそうなのかわからないですが、好きな女の子(Diem)が居候する従姉妹(?)の家に通っていた時、好きな女の子に脈がないと思うと脈ありそうだった、好きな女の子といつも一緒にいた従姉妹(Dao Ánh)に乗り換えるところとか、最高にいい味が出てました。 ネタバレになるので大分端折りますが、映画の終盤、ミチコとTrinh Cong Sonが出会った後に彼らが上手く行っているところに、行き違いで別れることになってしまったDao Ánhが登場するのですが、若年期のHoàng Hàがめちゃくちゃ良かったせいで、中年期のPhạm Quỳnh Anhが浮いてしまい可哀想な感じになっていました。(個人的には鼻が凄く気になってしまった) 序盤に登場する役者がいい味を出しているのでオチが読めてしまうものの、Trinh Cong Sonがどんな人物か知らなくても(知らない方が良いのかも知れない)、映画を最後まで楽しめます。 天童よしみさんと、意外な接点がある中谷茜理さんを知っていて、Trinh Cong Son関連の映画にキャスティングしていたらと想像するだけで、後からでも楽しめる作品でした。 個人的には、ベトナムに来てからベトナム映画を結構な本数見ていますが、過去一に面白くて、今年一番なのは間違いないです。



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