ベトナムの治安情報/安全な滞在のためのアドバイス【2024年最新版】

ベトナムの治安情報/安全な滞在のためのアドバイス【2024年最新版】

海外へ行く時に事前に知っておきたいのがその国の治安。

これからベトナムへ旅行や出張、移住を検討している方にとって、ベトナムの治安や住みやすさは非常に重要なポイントです。

ベトナムの治安について、みなさんはどのようなイメージを持たれているでしょうか?

筆者が日本から遊びに来る友人によく聞かれることは『東南アジアの発展途上国だからひったくりとか強盗とかあるの…?』『夜に出歩いても大丈夫なの?』といった治安面に関して少し不安に感じられている質問が多いです。

そこでこちらの記事ではそんな皆さまに、ベトナムに長く住む筆者がリアルなベトナムの治安情報について徹底解説をしていきます!

 

ベトナムの安全に関する情報

外務省が出している、ベトナムの安全情報によると、2021年のベトナム国内の犯罪発生件数は41,728件となっております。(日本の同年検挙件数は約25万件)

ひったくりやスリなど件数として数えられていない犯罪は多数あると思われますが、それでもベトナムは比較的犯罪の少ない国と言えるでしょう。

また、ベトナム国内にテロや反政府活動などの組織は存在しないと言われており、テロ活動などはありません。デモ活動などもほとんどなく、日常生活において危険を感じることはあまり多くありません。

一般人の銃の携行や薬物も厳しく禁止されており、街中で薬物の乱用者などを見かけることもありません。

一方で、スリひったくりなどの軽犯罪は多発しており、特に観光客や外国人が多いエリアでは注意が必要です。

筆者は実際に4年以上ハノイとホーチミンで生活をしていて、危険な目に遭ったことはありません。

身を守るためにバッグは肩から掛けて前で持つ、携帯電話を外で無防備に使用しない、個人タクシーには乗らないなどの最低限の予防策は行っていますが、びくびくしながら生活する必要性は感じません◎

ですが、もちろん事前に気を付けるべき情報を知っておくことは、被害に遭わないために非常に重要です。

また、ベトナムでもエリアによって治安や気を付けるべきことの違いもあるのでご紹介していきます◎

 

ベトナムの3大都市の治安

ハノイの治安

首都ハノイは政治のお膝元ということもあり、他都市と比較すると街中で警察を見かけることが非常に多いです。

また、規制も厳しいためベトナムの中でも安全度は高いエリアと言えるでしょう。

ホーチミンでは深夜遅くまで様々な歓楽街が賑わっていますが、ハノイでは基本的に12時を超えるとお店は閉まり、深夜営業は非常に限られたエリアのみとなります。

ハノイで日本人が特に気を付けるべき箇所は2つです。

 ①旧市街内でのスリ・ぼったくり
観光客の多い旧市街では人混みにまぎれたスリの被害に気を付けましょう。
観光客は無防備なことが多いことからも、ポケットに入れている携帯電話や背中にかけているリュックからお財布を盗られるなどが発生しています。
②キンマー・リンランエリアのひったくり
日本食レストランやスーパーなど日本人が多いエリアでスマートフォンのひったくりを警戒しましょう。
アプリでタクシーを呼び、道路で携帯電話を使用しているところを、バイクに乗った人にひったくられるなどの被害です。
また、突然路上で女性に抱きつかれて何事だ!?と思っている間に携帯電話や財布を盗られているという被害も発生しています。

 

ホーチミンの治安

ホーチミンは日本人にとって最も注意が必要なエリアです。観光客や外国人の人数が多いこともあり、外国人を狙った犯罪が起こりやすいです。

そうはいっても筆者は現在ホーチミンに住んでおりますが、一度も危険な目に遭ったことはありません。それどころか先日落としたクレジットカードを誰かが拾って届けていただき無事に戻ってくるという出来事もありました。

ハノイに住んでいた時より身近で被害に遭った話を聞くことも多いので、気を付けるようにしています。

 ①歓楽街でのぼったくり
ホーチミンは歓楽街が盛んで、日本人の方からぼったくりに合ってしまった話をしばしば聞きます。
明瞭会計で安心できるところへ行くようにしましょう。
②空港から市内へのタクシーぼったくり
空港に待機している個人タクシーに乗り、メーターが通常の何倍ものスピードで上がっていき高額請求をされることが頻発しています。
③路上での靴磨き(レタントン周辺)
路上で靴磨きを勝手に行い、その後料金を請求してくるという被害が起こっています。

 

ダナンの治安

ダナンはリゾート地として知られておりますが、比較的治安も良好な地域です。

ハノイやホーチミンの様に人口も多くないので、人混みの中スリに合うということも少ないのかもしれませんね◎

のんびりとした街でぼったくりなども多くはないですが、観光客の多いエリアでのスリなどには気を付けるようにしましょう。

 

ベトナムで注意すべき犯罪と予防策

路上のひったくり

街中、特に日本人が多いエリア(ホーチミンのレタントンやハノイのリンラン・キンマー)ではスマートフォンのひったくりに注意しましょう。

被害の典型的なパターンは、GRABで帰りの車を呼んで画面を見ながら路上で待っていたら、バイクの後ろに座っている人にひったくられ、そのまま逃げて行かれるというケースです。

≪予防策≫

路上で携帯電話を見る必要がある際は、しっかり抱えるように持ちながら道路と逆側を向いて使用するようにしましょう。

 

タクシーのぼったくり

コロナが落ち着いて観光が再開されてからはホーチミンの空港から市内への移動でのタクシーぼったくりをよく聞きます。

メーターが動いておらず、降りる際に高額請求をされるパターン、メーターが通常の何倍ものスピードで上がっていくパターンなどがあります。

それに加えて、外国人で慣れていないことが分かると、お財布を見せるように言ってきて、高額紙幣を抜き取りお釣りを返さないというケースもあります。

≪予防策≫

 ①メーターが正常に動いているかをチェックする。
メーターを隠している時は、つけるように促す。どんどん異常なスピードで上がっていく場合には降りると伝える。

②タクシーは絶対に正規の乗車場から乗る。
空港内で声をかけてくるドライバーのタクシーには絶対乗らないようにしましょう。
③お財布は見せない!空港から1区のレタントン周辺までは12~25万VND程度です。
40万、50万VNDになることはありませんので目安を知っておくことも重要です◎

④タクシーではなくGRABなどの配車サービスを利用する。
予め金額が決まっている配車サービスを利用するのもぼったくりに合わないコツです。

 

路上の靴磨き

ホーチミンのレタントン周辺でよく見かける路上の靴磨きには気を付けましょう。

靴磨きセットを持ち歩き、路上で信号などで止まっている外国人に対して勝手に靴磨きを始めます。抵抗しないとそのまま靴を脱がされ、勝手に磨かれ、その後高額料金を請求されるという手法です。

≪予防策≫

 路上で靴磨きの装備が入った箱を持って足元に近づいてくる人からは離れる。決して靴磨きを始めようとしてもNoとはっきり言い、素早く立ち去りましょう。

 

スリ/置き引き

どのエリアでも観光客が集まり人口密度が上がる場所にはスリが横行します。

ハノイであれば旧市街、ホーチミンではベンタイン市場やブイビエン通り、ダナンのミーケビーチやホイアンの旧市街などは要注意です!

またカフェやレストランで椅子の上にバッグを置いたり、バッグを置いてお手洗いに立つ時には置いて行かないようにしましょう。

≪予防策≫

①チャックのあるバッグを持ち、前に抱える。リュックなどを背中に持っていたり、口が開いているバッグはスリに合いやすいので控えた方が安心です。

②レストランやカフェでもバッグは肌身離さず持っておく。椅子に置いたままトイレへ立つことは避けましょう。

 

まとめ

こちらの記事ではベトナムの治安について、また現地でトラブルに巻き込まれないよう気を付けるべきポイントをまとめました。

スリやぼったくりなどと不安に感じることもあると思いますが、ベトナムは総じて治安のよい国だと感じています。

筆者は4年間一度も被害に遭ったこともなく、なくしたクレジットカードが戻ってきたり、日本から遊びに来た友人も含めて危険なことはありません。

しかし、気を緩めると被害に遭う可能性も高まりますし、ベトナムに来てスリやひったくりにあうとせっかくの旅行が台無しですよね。

そのような事態を招かないようにするためにも、最低限の注意を払って行動することをおすすめします◎

日本より重犯罪は少なく、痴漢などの犯罪もないベトナムは女性の一人暮らしも比較的安心です。

日頃から少し意識を向けるだけで快適で安全な生活を送れるベトナムは旅行にも移住にもおすすめな素敵な国ですよ!

こちらの記事がベトナムを訪れる方にとって有益な情報となっていれば幸いです。

 

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

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