ベトナムでアイランドホッピング!定番・穴場スポットのオススメ5選!

ベトナムでアイランドホッピング!定番・穴場スポットのオススメ5選!

ベトナムの美しい島々を巡る「アイランドホッピング」は、透き通った海手つかずの自然を存分に楽しめる人気のアクティビティです。

フィリピンやタイなどのリゾート地でも有名ですが、最近ではベトナムでも注目を集めています。

ニャチャンフーコック島をはじめ、大小さまざまな島々が点在し、それぞれに異なる魅力を持っています。

この記事では、ベトナムでアイランドホッピングを楽しむためのおすすめエリアその魅力注意点についてご紹介します。

 

アイランドホッピングとは

アイランドホッピングとは、ボートに乗ってビーチリゾート周辺の美しい島々を巡るアクティビティのこと。

アイランドホッピングの醍醐味は、観光客が多いメインのビーチリゾートを離れて、より透明度の高い海手つかずの自然を満喫できるところにあります。

人が少ない静かな島で、シュノーケリングを楽しんだり、ビーチでバーベキューをしたり、まるでプライベートな時間を過ごしているかのような特別な体験です。

 

最近では、ベトナムでもアイランドホッピングが注目を集めており、例えば、南部にあるフーコック島周辺には、大小さまざまな島が点在しています。

無人島に足を踏み入れたり、クリスタルブルーに輝く海でシュノーケリングやダイビングを楽しめます!

サンゴ礁が広がる海中の世界は、まるで水族館の中を泳いでいるかのような美しさ。

こうした大自然に触れる体験は、ベトナムならではの魅力といえるでしょう。

 

アイランドホッピングするのにおすすめのエリア5選

ベトナムには美しいビーチや島々が点在しており、アイランドホッピングを楽しむのに絶好の場所がたくさんあります。

今回は、その中でも特におすすめのエリアを5つご紹介します。

 

ニャチャン

ニャチャンの魅力

ベトナム南部にあるニャチャンは、美しいビーチ豊富なアクティビティが楽しめる人気のリゾート地です。

エメラルドグリーンの海と周囲に点在する島々が、リラックスしたい人にも、冒険を求める人にも理想的な環境を提供しています。

 

ニャチャンには、他のリゾート地ではなかなか味わえないユニークなアクティビティがいくつかあります。

特にThap Ba Mud Bathの「泥温泉」は、訪れた人々の間で大人気!

天然の泥を使ったスパ体験は、肌をなめらかにするだけでなく、体を芯から温め、旅の疲れを癒してくれます。

リラックスした時間を過ごすのにぴったりのアクティビティです。

 

さらに、ニャチャンのもう1つの魅力は、海洋保護区であることです。

ここでは、シュノーケリングダイビングを通して、カラフルなサンゴ礁熱帯魚たちを間近で観察できます。

透明度の高い海で、豊かな生態系を体験できるこの海洋保護区は、自然と触れ合いたい人にとって最高のスポットです。

 

また、ニャチャンは、高級リゾート地としての魅力も満載です。

Vinpearl Luxury Nha Trang」や「Villa Le Corail, a Gran Meliá Hotel」などの数多くの5つ星ホテルが並び、どれも一流のサービスと贅沢な滞在を提供しています。

広々としたプライベートビーチや、リラックスできるスパ、そして洗練されたレストランでの食事を楽しめるホテルが多く、非日常な贅沢を味わえる場所です。

都会の喧騒を忘れて、穏やかな海を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのは、まさに至福のひとときです。

 

ニャチャンの注意点

ただし、ニャチャンを訪れる際にはいくつか注意点もあります。

まず、主要都市からニャチャンへアクセスするには、飛行機の乗り継ぎが必要なことが多く、少し手間がかかるかもしれません。

また、雨季には海が濁り、美しいエメラルドグリーンの海がクリアに見えにくくなることもあります。

天候や旅行シーズンを事前に確認して、最適な時期に訪れるのがおすすめです。

 

フーコック

フーコックの魅力

フーコック島は、ベトナム最大の島で、豊かな自然高級リゾートが魅力の人気リゾート地です。

青い海と白い砂浜に囲まれたこの美しい島は、家族旅行やカップルのロマンチックな休暇にぴったり。

 

フーコック島の大きな魅力の1つは、豪華なリゾート施設が豊富に揃っていることです。

「Ocean Bay Resort & Spa Phu Quoc」や「Mövenpick Resort Waverly Phu Quoc」などの5つ星ホテルヴィラタイプの宿泊施設が島全体に点在しており、どのリゾートでも贅沢で快適な滞在を楽しめます。

ライベートビーチ付きのリゾートも多く、波の音を聞きながらゆっくりと寛ぐひとときは、日常を忘れさせてくれる特別な体験です。

 

また、フーコック島は、自然が好きな人にとっても理想的な場所です。

島の約半分が自然保護区に指定されており、手つかずの森林や美しいビーチが広がっています。

ハイキングバードウォッチング、さらにはSuoi Tranhと呼ばれる滝を巡るエコツアーなど、自然と触れ合うアクティビティも充実しています。

 

フーコックの注意点

フーコックの魅力が高まる一方で、観光客の増加により一部のエリアでは混雑が目立つようになってきました。

特にハイシーズンにはビーチや観光スポットが多くの旅行者で賑わい、静かで落ち着いた雰囲気を求める人には少し不向きな時期もあります。

 

カットバ島

カットバ島の魅力

カットバ島は、ベトナム北部のハロン湾に浮かぶ大きな島で、自然をこよなく愛する人にとってまさに天国のような場所です。

島の約半分は国立公園として保護されており、手つかずの自然や希少な動植物が今も生息しています。

特に、カットバ島固有の「カットバラングール」と呼ばれるサルは、世界でもこの場所でしか見られない貴重な存在です。

 

カットバ島で特におすすめなのが、ハロン湾とその周辺を巡るクルーズカヤックツアーです。

世界文化遺産に登録されたハロン湾をクルーズで進みながら、大小さまざまな岩が海に浮かぶ幻想的な風景を堪能するのは、この島ならではの体験です。

また、カヤックで洞窟を探索したり、ボートでしか行けない隠れたビーチに立ち寄ったりと、まさに冒険気分を味わえるのもこのエリアならではの魅力です。

自然に囲まれたビーチで、ひとり静かに過ごす時間は、まるでプライベートビーチを独り占めしているかのような贅沢な体験ですよ。

 

カットバ島の注意点

自然豊かな観光地として有名ですが、ベトナム北部に位置しており、は寒さが厳しいです。

海に入るのに適さない時期なので、海でのアクティビティを楽しみたい方は旅行の時期を慎重に選ぶことが大切です。

 

コンダオ諸島

コンダオ諸島の魅力

ベトナム南部に位置するコンダオ諸島は、16の小さな島々から成る静かなリゾート地です。

フランス統治時代には政治犯を収容する刑務所があったことで知られていますが、現在ではその過去を学びながら、贅沢なリゾートライフを満喫できる特別な場所となっています。

 

コンダオ諸島の最大の魅力は、その美しい海。

特にダイビングやシュノーケリングを楽しみたい方には理想的なスポットです。

周辺の海域は海洋保護区に指定されており、ベトナム屈指のサンゴ礁が広がっています。

ジンベイザメに出会えるチャンスがあるのも、このエリアならではです。

また、コンダオ諸島では、ウミガメの保護活動が盛んに行われていることも注目ポイントです。

5月~10月にかけてのウミガメの産卵シーズンには、ウミガメを観察したり、赤ちゃんウミガメの放流を体験できるツアーが開催されます。

 

コンダオ諸島は、自然だけでなく、歴史に興味のある人にも人気のスポットです。

フランス統治時代やベトナム戦争中に使用されたコンダオ刑務所は、今でも保存状態が良く、見学できます。

島全体に広がる歴史的なスポットを巡ることで、ベトナムの壮絶な過去を知る機会を得られます。

 

コンダオ諸島の注意点

コンダオ諸島は美しい自然と静かな環境が魅力ですが、アクセスが不便な点に注意が必要です。

コンダオへの移動手段は、ホーチミンからの国内線飛行機が主な方法となり、飛行機の便数が限られているため、事前にしっかりとスケジュールを確認し、早めに予約を取ることが重要です。

また、天候の影響でフライトが遅延したり、キャンセルされることもあるため、スケジュールには余裕を持たせましょう。

 

さらに、船でアクセスする場合も、海の状態によっては欠航することがあるため、特に雨季には渡航が難しい場合があります。

ボートの運航状況を事前に確認し、天候に左右されるリスクも頭に入れておくと安心です。

 

チャム島

チャム島の魅力

チャム島は、ベトナム中部のホイアン沖に浮かぶ、美しい自然保護区に指定された島々です。

手つかずの自然が残るこのエリアは、海洋生物が豊かで、持続可能な観光が推進されている生物圏保護区にも登録されています。

 

ホイアンからボートでわずか1時間で到着するチャム島は、シュノーケリングやダイビングを気軽に楽しむのに最適な場所です。

特に、ダイビング初心者にもおすすめのポイントが多く、美しいサンゴ礁色鮮やかな魚たちに出会えます。

ライセンスがなくても楽しめる環境なので、初めてのダイビングに挑戦するにはぴったりです。

 

また、チャム島では、リゾート体験だけでなく、ローカルな体験も楽しめます。

島内には小さな漁村が点在しており、地元の漁師たちの暮らしに触れられます。

特におすすめなのは、地元の家庭で提供される海鮮料理

漁師たちがその日に獲った新鮮な魚介類をそのまま楽しめるのは、チャム島ならではの贅沢です。

採れたての魚を使った料理は、どれも新鮮で味わい深く、心に残るひとときになるでしょう。

 

チャム島の注意点

チャム島は、美しい自然とローカルな体験が楽しめる素晴らしい場所ですが、いくつか注意点があります。

まず、宿泊施設が限られているため、島での滞在を希望する場合は事前に宿泊先を確保しておくことが重要です。

選べる宿泊先が少なく、特にハイシーズンには早く満室になることもありますので、早めの予約をおすすめします。

また、宿泊施設の設備がシンプルな場合が多いため、快適な滞在を望む場合はダナンホイアンからの日帰り旅行にするのも良いでしょう。

 

さらに、雨季(9月〜12月頃)は波が高く、ボートの運航が不安定になることがあります。

このため、渡航が難しくなる可能性もあり、天候や海の状況に注意して計画を立てる必要があります。

特に雨季に訪れる際は、天候に柔軟に対応できるよう、スケジュールに余裕を持たせると安心です。

 

アイランドホッピングするうえでの注意点

アイランドホッピングは、自然の美しさを楽しみながら複数の島を巡る魅力的なアクティビティです。

ただし、快適で安全に楽しむためには、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。

ここでは、その中でも特に重要な注意点をご紹介します。

 

食あたり対策をする

 

ベトナムの地元料理を楽しむのもアイランドホッピングの醍醐味ですが、食あたりには十分気を付けたいところです。

特にフーコック島やニャチャンの屋台やローカルなレストランでは、衛生基準が異なる場合もあります。

新鮮な魚介類が多く提供される一方で、食べ慣れない食材や調理法によって体調を崩すこともあるかもしれません。

食あたりを防ぐためには、評判の良いレストランを選び、できるだけ火の通った料理を選ぶことがポイントです。

 

生水は避け、ミネラルウォーターボトル入りの飲料を選ぶのが安全です。

また、整腸剤食あたり用の薬を持参しておくと、万が一の体調不良にも対応できます。

特に、医療施設が十分に整っていない小さな島々では、医薬品が手に入りにくいこともありますので、事前の準備が安心につながります。

ベトナムの美味しい料理を存分に楽しむためにも、健康管理をしっかり行いましょう。

 

観光客狙いのぼったくりや盗難に注意

観光地では、観光客を狙ったぼったくり盗難が起こることがあります。

ベトナムのリゾート地でも、観光客に対して通常より高い料金を請求されることがあります。

レストランやお店での支払い時には、必ず料金を確認し、必要に応じて値段交渉を行うことが大切です。

特に屋台露店では、価格があいまいなことも多いため、遠慮せずに交渉することをおすすめします。

 

また、貴重品の管理にも十分な注意が必要です。

観光中には、必要最低限の現金クレジットカードのみを持ち歩き、パスポート大金などの貴重品は、宿泊施設のセーフティーボックスに預けるのが安心です。

ビーチやボートでの移動中も、荷物から目を離さないように注意し、盗難対策をしっかりと行いましょう。

 

まとめ

ベトナムのアイランドホッピングは、自然の美しさ冒険心を満たす特別な体験を提供してくれます。

ニャチャンフーコックカットバ島など、それぞれの島々が持つ個性的な魅力は、訪れる人々を飽きさせません。

美しい海でのシュノーケリングやエコツーリズム、そして静かなビーチでのひとときは、都会の喧騒を忘れ、心身ともにリフレッシュする時間を与えてくれるでしょう。

アクセスや時期に注意しつつ、ぜひ次の休暇にはベトナムのアイランドホッピングに挑戦してみてください。

HRnavi べとわーく編集部

執筆者HRnavi べとわーく編集部

べとわーくを運営するHRnaviは、創業15年、ベトナムで唯一日系企業に特化したローカル人材会社です。また、べとわーく編集部は、ベトナム在住歴10年以上のメンバーを中心に構成しています。ベトナムにおけるお仕事、生活情報など、在住歴が長い人しかわからないようなコアな情報をお届けします。

有料職業紹介事業者の登録番号:No. 21862/SLĐTBXH-GP(更新日:2020年8月10日)

ベトナム情報週刊コラム

ベトナム人スタッフの問題意識と夢への姿勢を考える
2025.10.17
ベトナム人スタッフの問題意識と夢への姿勢を考える
多くの日本人管理者が、ベトナム人スタッフに対して問題意識が薄いと感じることが多いのは理解できます。問題意識が低いということは、現状に満足しているか、現状に適応できているため、改善の必要性を感じていないということになります。そのため、仕事においては受け身であり、改善提案や改善活動への意識が生まれにくいのです。ボトムアップ的な経営を目指す理系企業の経営管理者にとって、この姿勢が不思議であり、不満や不可解さを感じるのも無理はありません。 問題は大きく三つに分けられます。まず顕在的な問題は、緊急性が高く誰にでも明らかな課題で、例えば明日の生活費をどうするかといったことです。次に潜在的な問題は、現在の生活には問題がないように見えても、背景にあるリスクが表面化した際にどのような影響があるかを考える必要がある問題です。最後に、自己実現的な問題として、現状に満足してリスク対策を講じているものの、より高次元の目標や夢を達成するために克服しなければならない課題が存在します。 現状に満足し、改善の必要がないと感じることは、精神面では良いことだと個人的に思います。満足しやすく、日常を楽しみやすいことで、最終的には幸福感を得やすくなるからです。しかし「無知の幸せ」という考え方もあります。これは、事故や病気、子育てなどの人生における様々なリスクについてあまり意識せずにいることから生まれる幸福感を指します。つまり、起こり得るリスクを知らない、あるいは無視しているために、今の状況に安心しているのかもしれません。そうではなく、リスクを理解していること自体が問題を認識する第一歩だと言えるでしょう。 日本では四季があり、特に冬には準備や蓄えが不足すると命に関わるリスクが常に存在します。また、自然災害も頻繁に起こるため、日常的にリスクと向き合いながら損害を減らしリスクをヘッジする習慣が身についています。そのため、比較的気候が安定しているベトナムよりも問題意識が高いと考えられます。一方、ベトナムでは社会の発展とともに平均年齢が30代前半となり、親世代の医療費や中年世代の子育てコストなどがより意識されるようになってきています。社会の発展に伴い、物価の上昇とともに問題意識も高まっていくでしょう。 裕福な家庭や一定の地位と収入がある中間管理職に関しては、生活リスクから解放されているため、夢を尋ねると多くの人が早期退職を挙げます。早期退職後の希望は、遊ぶことやゆっくりすること、農業や世界一周旅行など、楽しみに関するものが多いです。それを見ると、今の仕事はそれほど苦労が多いのか、楽しめないのかと疑問に感じます。また、多くの人にとって仕事は自己実現の手段ではなく、稼いだお金で好きなことをするための手段になっているように見えます。しかし、遊びもすぐに飽きが来るものであり、それだけで満たされるわけではないと私は思っています。それでも、早期退職は一つの大きな夢として広く認識されています。 日本のメディアでは「日本一」や「日本初」といった言葉がよく使われ、プロジェクトXのようにチームで達成する夢が称賛されがちです。一方、ベトナムでは「ベトナム一」という言葉も使われますが、普通のものを努力して作り上げた結果に関することが多く、例えば大きなラーメンや仏像といった、人々の夢とは直接関係のないものが中心です。 また、日本では仕事の話が職場外の集まりでも行われることが一般的ですが、ベトナムではオフ会はリラックスするための場であり、仕事の話をするのはタブーとされています。仕事の話を持ち込む人は、雰囲気を壊しがちで、周りから敬遠されることが多いです。こうした状況から、個人レベルで夢を語り合い、高次元の目標を共有して応援し合う文化はベトナムではまだ希薄だと感じます。 とはいえ、ベトナムのような開発途上国では、大きな夢を持つことは一般的に難しいとされています。社会や政治的にも「出る杭は打たれる」風習が根強く残っており、大きな夢を持つことは無謀だと見られがちです。しかし、約30年前に日本に留学した際、日本の若者が音楽バンドやストリートアートに情熱を注ぎ、夢を追いかける姿にとても憧れを感じました。そのような人々が自分の夢を追いかけることで、周囲に与える影響は非常に大きいと実感しました。 現在のベトナムでも、バンドや伝統芸能、コメディアングループなどが増えつつあり、夢を追いかけながら生計を立てることが可能な状況になりつつあると感じています。生活がだんだんと安定してくることで、ベトナム人も夢を本気で追うことができるようになるでしょう。若い世代やサラリーマン世代でも、会社の中で夢を語る機会が増えてくるのではないかと思います。 もちろん、若い世代に期待するだけでなく、今の中間管理職も自ら行動し、仕事の中で自分の夢を見つけることが大いにプラスになるはずです。どのようにすれば夢を持って挑戦する意識を育てられるかについては、今後さらに考察したいですが、夢を持つことの重要性を改めて強く感じています。
ベトナムドンの将来性
2025.10.17
ベトナムドンの将来性
外国為替市場は、世界最大の金融市場であり、毎日、数兆ドルの取引が行われています。外国為替市場は、各国の経済状況や政治情勢など、様々な要因によって影響を受けますが、近年では、デジタル化や規制緩和などの動きも見られ、今後もますます拡大していくと予想されています。 その中でもベトナムドンは、国際的に見てまだまだマイナー通貨であるため、情報が少ないです。 インターネットやスマートフォンの普及により、旅行や外国為替取引がより容易になりましたが、旅行に行こうにも、仕事で行こうにも現地通貨の情報が少ないのは不安ですよね。 そこで、本記事ではベトナムドンの将来性や特徴についてご紹介していきます。   いかにも危険そうに聞こえますが、結果として世界中がベトナムドンに注目する良い機会になりました。 1993年から2011年まで、19年連続で貿易赤字を計上していたベトナム。しかし、2016年以降は、6年連続で貿易黒字を計上しています。これは、ベトナム経済が成長し、輸出が拡大したことによるものです。 著しい成長が目立ったのか、2020年12月、米国財務省はベトナムを為替操作国に指定しました。 これは、ベトナム政府が通貨ドンを不当に安く評価し、米国の輸出を不利にしていると判断したためです。しかし、ベトナム政府は、為替介入は為替レートを安定させるための措置であり、米国の貿易赤字とは無関係であると米国の指摘は根拠がないと反論しました。 よって、2021年4月、米国財務省は、ベトナムが為替介入を実施しているという証拠は不十分であると判断し、ベトナムを為替操作国から除外しました。 そして、米国は引き続きベトナムを監視し、双方の意見交換を継続していく方針を示したものの、最終的に2021年12月、ベトナムには為替操作国に該当しないという評価を下しました。 ベトナムが為替操作国から除外されたことで、ベトナムへの内、外需からの投資が活発化することが期待されています。   米ドルの動きを見れば、ベトナムドンの動きも予想することができると言われるように米ドルと強い結びつきのあるベトナムドン。 ベトナムドンの発行量は、2023年6月現在で約1,110兆ドン(約5兆円)です。ベトナムドンの対米ドル為替レートは、2023年6月現在で約23,000ドン/ドルです。 米ドルが円高になった場合、ベトナムドンは円に対して下がる傾向があります。これは、米ドルの価値が上がると、ベトナムドンの価値が相対的に下がるためです。逆に、米ドルが円安になった場合、ベトナムドンは円に対して上がる傾向があります。 事実上(※1)ドルペッグ制と(※2)管理フロートを採用しているベトナム。そのため、ベトナムドンは米ドルの動きとほぼ連動しています。 米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの加速を背景に、2022年より下落傾向となっているが、FRBは、インフレを抑制するため、利上げを継続しており、これは、ドルの価値を高め、ベトナムドンの価値を下げる要因となっていました。 (※1) ドルペッグ制   ドルペッグ制とは、自国の通貨を米ドルに固定する為替相場制度です。ベトナムは、1978年にドルペッグ制を導入し、現在も継続しています。 為替相場の急激な変動を心配する必要がなくなるので、これは、企業の輸出入や投資活動にとって、非常に重要です。 ベトナム経済の発展に重要な役割を果たしているドルペッグ制は、為替相場の安定を図り、ベトナムの輸出入を拡大し、経済成長を促進しました。   (※2) 管理フロート   管理フロートは、為替相場を決定するための制度の一つで、自国の通貨の変動幅を固定し、その幅の範囲内で各国通貨が自由に取引される制度です。 通貨の変動幅は、ベトナム中央銀行によって管理されます。 こちらも、為替相場の急激な変動を防ぐため、また、自国の経済を安定させるために採用されています。 ベトナムでは、この制度により、ベトナムドンの大きな値動きを防ぐことができています。 ベトナムドンと日本円は日々変化していますが、これは日本円と米ドルの動きとほぼ同じです。 また、ベトナム政府は為替操作国から除外されたことを機に、為替政策の透明性を高め、為替市場の安定に努める方針です。 為替相場が安定していることは、企業の輸出入や投資活動にとっても非常に重要ですが、なによりベトナム国民の生活の安定につながります。   ベトナムドンの将来は、当然、ベトナムの経済成長と為替政策に左右されます。 ベトナムの経済成長は、近年堅調で、2021年のGDP成長率は7.5%と、世界平均の5.7%を上回りました。ベトナムの経済成長を支えているのは、以下の3つの要因が大きいです。 労働力人口の増加 輸出の拡大 外国投資の増加 ベトナムには、6,800万人以上の若い労働力人口がおり、この労働力人口の増加は、ベトナムの経済成長の原動力となっています。 また、ベトナムは、中国に次ぐ世界第2位の靴の輸出国であり、衣料品や電子機器などの輸出も拡大しています。さらに、ベトナムは、中国の台頭により、外国投資先として注目されています。 国際通貨基金(IMF)は、ベトナムの2022年のGDP成長率を6.5%、2023年のGDP成長率を7.0%と予測しています。ベトナムの経済成長が続くことで、ベトナムドンの価値も高まると期待されています。 ただし、ベトナムの経済成長には、いくつかの課題もあります。ベトナムのインフレ率は高く、2022年1月時点では6.4%となっています。インフレ率が高いと、ベトナムドンの価値が目減りする可能性があります。 また、ベトナムの財政赤字も懸念されています。ベトナムの財政赤字は、2021年にはGDPの4.7%に達しました。財政赤字が拡大すると、ベトナムドンの信頼性が低下し、価値が下落する可能性があります。 これらの課題はあるものの、ベトナムの経済成長は、急速に進んでおり、今後もその成長は続くと予想されています。そのため、ベトナムの経済成長は堅調であり、ベトナムドンの将来性も明るいと言えるでしょう。 この成長率は中国、インドに次ぐアジアで最も高い成長率です。この経済成長を支えているのは、製造業、観光業、農業などの分野です。製造業では、自動車、電子機器、衣料品などの生産が拡大しています。 観光業では、ベトナムの美しい自然や文化が観光客に人気を集めています。農業では、米、コーヒー、カシューナッツなどの生産が盛んです。 上記の通り、ベトナムの経済成長は堅調であり、やはり、ベトナムドンの将来性も明るいと言って良いでしょう。   生活に欠かせない食費について紹介します。ローカルのスーパーマーケットで購入できる、食品の価格相場です。こちらが現在のレートで計算した商品の価格相場です。 商品 価格相場 (VND) 価格相場 (JPY) ミネラルウォーター (500ml) 5,000 30 ジュース (500ml) 10,000 61 牛乳 (1L) 20,000 122 卵 ...
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2025.10.16
【ベトナム経済】現在のGDP成長率になるまでの歴史...
自分の育った国でも案外と知らない「歴史と経済」 歴史と経済は、無縁なようで私たちの生活に密接に関係しています。経済は、歴史の中でどのように変化し、経済は、歴史にどのような影響を与えてきたのでしょうか? 私たちの生活は「歴史」、つまりは過去の出来事によって形作られています。 歴史は主に国家や文明など人間の社会を対象とする文章や記録、その出来事のことで、例えば、私たちが使っている言葉や文化、法律、制度なども、すべて過去の出来事によって生まれてきました。 そして「経済」とは、物やサービスの生産、流通、消費などの総称です。経済も私たちの生活に密接に関わっており、経済の仕組みを理解することは、私たちの生活を豊かにする上で重要です。 このブログでは、難しくて敬遠しがちな歴史や経済を基礎から解説することで、ベトナムの歴史への理解を深め、経済の動向を把握するお手伝いができれば幸いです。   ベトナムの歴史は、約4000年の歴史があると言われており、ベトナム人の祖先は、紀元前2000年頃に中国からベトナムに移住して来たそうです。 紀元前1世紀に成立した紅河文明は、ベトナム北部に栄えた青銅器時代の文明で、中国の支配を長い間受けたこともあり、中国の黄河文明の影響を強く受けていました。 紅河文明の衰退後、ベトナムには、漢、唐、宋、元、明、清などの中国王朝が侵攻し、ベトナムは中国の属国となりました。 しかし、ベトナム人は中国の支配に抵抗し、1428年には、黎朝を建国して独立を果たし、その後、ベトナムは多くの王朝が続くことになります。 黎朝(れいちょう)とはベトナムの王朝の一つ。 前黎朝と後黎朝とがあるが、一般に後者をさす。 1428年、黎利が明の支配を脱して建てた王朝で、ハノイを首都とし、国号を大越とした。 1527年、臣の莫登庸によって王位を奪われ、1533年復興したが、以後ハノイの鄭氏とユエの阮氏との抗争を経て、1789年西山党の阮氏によって滅ぼされた。  ※参考文献;goo辞書 黎朝は、ベトナム文化の黄金期を築き、ベトナム語の文字であるチュノムや、書道を確立させて行きます。ベトナムで有名なアオザイもこの頃から発展したと言われています。 アオザイとは、ベトナムの伝統衣装です。中国のチャイナドレスから派生した通常、シルクや綿などの生地で作られる膝丈のワンピースです。 ベトナムの文化と伝統を象徴する衣装として、ベトナムの女性の間で人気があり、日常生活やフォーマルな場面でも着用されています。 いくつかの種類がありますが、最も一般的な種類のアオザイは、単色の布で作られたアオザイです。また、花柄や模様の入ったアオザイもあります。 そしてベトナム王朝は、1800年代後半、フランスがスペインと共にベトナムへの攻撃を開始し、占領しを植民地化したことにより幕を閉じます。 その後は、ベトナム史上最も悲しい出来事が起こります。 そう、ベトナム戦争です。   ベトナム戦争は、1954年から1975年まで続いた戦争です。 フランスの植民地時代から独立を勝ち取ろうと戦っていたベトナム北部と、アメリカの支援を受けたベトナム南部との間で戦われました。ベトナム戦争は、アメリカにとってもベトナムにとっても大規模な死傷者を出した戦争であり、その影響は現在まで続いています。 ベトナム戦争のきっかけは、1954年にインドシナ戦争でフランスが敗北したことだと言われています。 ベトナム建国の父と呼ばれ、現在までベトナム国民に愛されているホーチミンさんの活躍があって、ベトナム独立が叶いました。 フランスがベトナムを去った後は、北ベトナムと南ベトナムでは共産主義を掲げる北ベトナムと、反共主義を掲げる南ベトナムとの間で対立が深まりました。 アメリカは、ベトナム南部が共産主義化されるのを防ぐために、南ベトナム政府を支援しました。 ベトナム戦争は、1965年にアメリカ軍が本格的に参戦したことで激化し、アメリカ軍は、北ベトナムへの空爆や南ベトナム軍への地上支援を行いました。しかし、ベトナム戦争は泥沼化し、アメリカ軍の死傷者も増加していきます。 1968年には、ベトナム共産党が南ベトナム全土で大規模な攻勢をかける「テト攻勢」が行われました。この攻勢は失敗に終わりましたが、アメリカ国内でベトナム戦争に対する反対運動が広がっていきました。 1973年、アメリカはベトナムから撤退しました。しかし、ベトナム戦争はその後も続けられ、1975年にベトナム共産党が南ベトナムを制圧して戦争は終結しました。 ベトナム戦争は、アメリカにとってもベトナムにとっても大規模な死傷者を出した戦争です。アメリカ軍の死傷者は約58,000人、ベトナム人の死傷者は約300万人と推定されています。ベトナム戦争は、アメリカ国内に大きな反戦運動を引き起こし、アメリカの国際的地位にも影響を与えました。 20世紀の最も悲惨な戦争の一つであるベトナム戦争は、私たちに平和の尊さ、そして戦争の悲惨さを今もなお教えてくれています。   ドイモイ政策(ベトナム語:Đổi Mới)は、1986年にベトナム共産党が打ち出した経済改革政策です。 社会思想において新方向への転換を目指すものにあたるので、直訳すれば「新しい物に換える」となります。日本語では日本語では「刷新」や「改革」と訳されます。 ドイモイ政策以前のベトナムは、ソ連型の計画経済を採用していましたが計画経済は効率が悪く、経済成長が停滞していました。そのため、ベトナム共産党は、ドイモイ政策を打ち出し、市場経済への移行を開始しました。 ドイモイ政策の主要な内容は、次のとおりです。 農業生産の自由化 農業分野における規制を緩和し、自由な競争を促進することです。これにより、農業生産の効率化が図られ、農業価格の低下が期待できます。 企業の民営化 政府が所有する企業を民間に売却したり新たに法人を設立することです。企業の経営効率化が図られ、経済成長につながることが期待できます。 外国投資の受け入れ 外国からの投資を呼び込むことです。これにより、外国企業の技術やノウハウが導入され、経済成長につながることが期待できます。 インフラの整備 道路、鉄道、電力、水道などのインフラを整備することです。企業活動や生活の利便性が向上し、経済成長につながることが期待できます。 教育・医療の改善 教育水準や医療水準を向上させることです。これにより、労働力の質が向上し、経済成長につながることが期待できます。 ドイモイ政策は、ベトナムの経済成長に大きな効果をもたらしました。1986年以降、ベトナムの経済成長率は年平均7%で成長し、世界でも有数の経済成長国となりました。また、ドイモイ政策により、ベトナムの貧困率は大幅に減少しました。 1995年にASEANへの加盟を果たしたベトナム。国際社会への協調を強めヒト・カネ・モノの稼働がより自由になりました。 ベトナムの社会にも大きな変化をもたらし、市場経済の導入により、人々の生活水準は向上し、自由な経済活動が活発になりました。また、ベトナムは国際社会に積極的に参加し、国際的な地位を高めています。 ドイモイ政策は、ベトナムにとって大きな成功を収めた経済改革政策です。ドイモイ政策により、ベトナムは経済成長と貧困削減を達成し、国際社会で重要な役割を果たす国へと成長しています。   ベトナム経済は、インフレや金利上昇、世界経済の減速などの逆風にもかかわらず、堅調に推移しています。 特に、海外から高度な人材・技術・豊富な資金を呼び込む対内直接投資は堅調に推移しており、工業部門や建設部門の生産を下支えしています。 自動車販売台数は大きく鈍化するなど金利上昇が足かせとなっている動きもみられますが、農林漁業関連も大きく底入れの動きを強めており、生産全体は上向きです。 また、国境再開を追い風に外国人観光客数は増加しており、観光関連や小売関連を中心にサービス業の生産が再開し、業界としても上向きな傾向です。 インフレや金利上昇、世界経済の減速などの影響はあるものの、ベトナム経済は、コロナ禍の影響を完全に克服し、勢いを取り戻しています。 実質GDPの水準は、コロナ禍の影響が及ぶ直前の2019年末時点と比較して15.6%上回っており、昨年通年の経済成長率は8.02%と1997年(8.15%)以来の高い伸びを記録しました。 これは、ベトナム政府の経済政策が功を奏していることを示しています。世界経済の動向や原油価格など、不透明な要因が多く、予断を許さない状況ではありますが、ベトナム経済は、今後も成長を続ける可能性が高いと考えられます。   ベトナムではもともと外国人による不動産購入が認められていませんでしたが2015年7月1日、ベトナムの不動産事業法および改正住宅法施行されビザを所有したすべての外国人による不動産の所有が可能になりました。 今までの法律では一定の条件を満たした外国人しか購入ができず、所有期間は50年間、居住目的のみ購入が可能でしたが、改正法では賃貸目的での購入をみとめ、所有の期間も50年間と延長アリに緩和されました。 ただし、ベトナムでは不動産、土地に関する法律や制度はかなり複雑であり、頻繁に変更される政策や運用、法の規定の修正を正確かつ適時に理解することは、簡単なことではありません。 ※「不動産事業法および改正住宅法」については専用の記事を掲載予定です。 こうしたベトナム不動産制度・規制の複雑さを回避するために多くの日本人含む外国人投資家や個人や投資家の中には知り合いや共通の友人を介しベトナム人の名義を借りて不動産を購入するなどの方法で、不動産投資をするケースも見受けられます。 名義借しによる不動産投資は、トラブルを誘発し、結果として不動産投資が失敗に終わるケースも多いので、十分に留意してください。 この改正法は、有効な手段の一つで、結果的に多くの日本人含む外国人投資家を呼び込み海外資本が流れ込み、経済が動き出したのも事実です。ベトナム経済の大幅な底上げを図りました。 ...

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